JP2008164324A - 形状情報取得装置、欠陥検出装置、形状情報取得方法および欠陥検出方法 - Google Patents

形状情報取得装置、欠陥検出装置、形状情報取得方法および欠陥検出方法 Download PDF

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尚久 林
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Abstract

【課題】鏡面である対象面上の各位置における傾斜方向および傾斜角を容易かつ精度よく求める。
【解決手段】欠陥検出装置1では、点光源である光源部11からの光束がビームスプリッタ141およびレンズ142を介して平行光として対象面91に照射され、対象面91からの反射光がピンホール板15が位置する集光面に集光される。ピンホール板15のピンホール151を透過した光は、レンズ16を介して平行光とされてイメージセンサ17へと導かれる。反射光は対象面91の各位置の傾斜方向および傾斜角に応じた集光面上の位置に集光されるため、取得される画像では傾斜方向および傾斜角が同じ領域が明るくなる。したがって、ピンホール板15をXY移動機構21により移動しつつイメージセンサ17にて画像の取得を繰り返すことにより、対象面91上の各位置の傾斜方向および傾斜角を求めることができる情報を容易かつ精度よく取得することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報、特に、対象面の各位置の傾きを取得する技術に関する。
従来より、鏡面の対象面の広い領域に光を照射し、反射光を観察することにより対象面上の傷や突起等の欠陥を検出する技術が提案されている。このような手法は、非接触で大面積を一括して高速に検査することができ、自動検査や目視検査に用いられている。
例えば、特許文献1では、光ディスクの表面の傷を検出する装置が開示されており、この装置ではディスク表面に平行光を照射して反射光をカメラにて観察することにより、微小な欠陥が検出される。また、特許文献2の表面検査装置では、傾いた状態で設置された検査対象物の傾斜角を計測し、計測結果に基づいて点光源の位置を移動することにより、検査対象物表面への平行光の入射角を調整した上で反射光を観察し、検査対象物表面の凹凸状態が正確かつ安定して検査される。特許文献3では、凸形状の被検面からの反射光を観察することにより、被検面に存在する微小な凹凸や傷を検出する技術が提案されている。
なお、例えば、特許文献4に開示されているように、照明光学系および観察光学系にピンホールを配置した光学系として、試料表面のうち焦点が合った領域からの光のみを観察光学系のピンホールを通過させることにより、この領域のみを観察可能とする共焦点光学系が従来より知られている。共焦点光学系では、2つのピンホールは試料表面と共役な位置に配置される。
特開2000−266683号公報 特開平11−295212号公報 特開平9−178452号公報 特開2006−251678号公報
ところで、特許文献1ないし3では欠陥は暗部として観察されるが、欠陥の形状に関する情報、例えば、どのような凸状の欠陥であるかという情報を取得することはできない。また、光を利用する検査の場合、浅い傷や緩やかな凹凸を目視検査で正確に検出することは困難となる。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、検査を精度よく行うために、鏡面である対象面の形状に関する情報、特に、対象面上の各位置における傾斜方向および傾斜角を求めることができる情報を容易に取得することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過する光束制限部と、前記透光領域の位置を前記集光面内にて変更する透光位置変更部と、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、前記透光領域の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の形状情報取得装置であって、前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して取得された画素値の最大値および画素値が最大となるときの前記透光領域の位置を求める演算部をさらに備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の形状情報取得装置であって、前記光束制限部および前記透光位置変更部が、2次元の空間光変調器である。
請求項4に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽する光束制限部と、前記遮光領域の位置を前記集光面内にて変更する遮光位置変更部と、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、前記遮光領域の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部とを備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の形状情報取得装置であって、前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して取得された画素値の最小値および画素値が最小となるときの前記遮光領域の位置を求める演算部をさらに備える。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の形状情報取得装置であって、前記光束制限部および前記遮光位置変更部が、2次元の空間光変調器である。
請求項7に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更する光源位置変更部と、前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過する光束制限部と、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、前記点光源の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の形状情報取得装置であって、前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して画素値の最大値および画素値が最大となるときの前記点光源の位置を求める演算部をさらに備える。
請求項9に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更する光源位置変更部と、前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽する光束制限部と、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、前記点光源の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部とを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の形状情報取得装置であって、前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して画素値の最小値および画素値が最小となるときの前記点光源の位置を求める演算部をさらに備える。
請求項11に記載の発明は、請求項2、5、8または10に記載の形状情報取得装置であって、各受光素子に対応して画素値を記憶するメモリをさらに備え、前記演算部が、前記イメージセンサが画像を取得する毎に前記各受光素子に対応して記憶されている画素値を更新するか否かを判断する。
請求項12に記載の発明は、請求項2、5、8、10または11に記載の形状情報取得装置であって、前記対象面が平面または球面であり、前記演算部が、前記複数の画像に基づいて、前記対象面において周囲に対して凸状または凹状となる欠陥を検出する。
請求項13に記載の発明は、鏡面かつ平面または球面である対象面において周囲に対して凸状または凹状となる欠陥を検出する欠陥検出装置であって、点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光位置に集光する第2光学系と、前記集光位置に配置された点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽する光束制限部と、前記遮光領域の周囲を通過した光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサとを備える。
請求項14に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過させ、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、c)前記透光領域の位置を前記集光面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程とを備える。
請求項15に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽し、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、c)前記遮光領域の位置を前記集光面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程とを備える。
請求項16に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過させ、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、c)前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程とを備える。
請求項17に記載の発明は、鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽し、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、c)前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程とを備える。
請求項18に記載の発明は、鏡面かつ平面または球面である対象面において周囲に対して凸状または凹状となる欠陥を検出する欠陥検出方法であって、a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光位置に集光するとともに前記集光位置に配置された点状の遮光領域において光を遮蔽し、前記遮光領域の周囲を通過した光の強度分布を示す画像を取得する工程とを備える。
本発明によれば、対象面上の各位置における傾斜方向および傾斜角を導くことができる情報を容易に取得することができる。請求項3および6の発明では、装置の構造を簡素化することができる。請求項11の発明では、少ないメモリ容量で必要な情報を求めることができる。請求項13および18の発明では、暗い背景に欠陥が明るく現れる画像を取得することができ、容易に欠陥を検出することができる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検出装置1を示す図である。欠陥検出装置1は対象物9の鏡面かつ平面である対象面91に光束を照射することにより、対象面91において周囲に対して凹状または凸状となる欠陥を検出する装置である。
欠陥検出装置1は光源部11、光源部11から出射された光束を下方へと反射するビームスプリッタ141、ビームスプリッタ141と対象物9との間に配置されたレンズ142、ビームスプリッタ141の上方に配置されたピンホール板15、ピンホール板15の上方に配置されたレンズ16、並びに、レンズ16の上方に配置された2次元のイメージセンサ17を備える。さらに、欠陥検出装置1は、対象物9が載置される載置部6、ピンホール板15を水平方向(X方向およびY方向)に移動するXY移動機構21、XY移動機構21およびイメージセンサ17を制御する制御部22、並びに、イメージセンサ17からの出力を演算処理する演算部23を備える。
光源部11は、光源111、レンズ12およびピンホール板13を備え、光源111から出射された光がレンズ12により光軸J1に沿ってピンホール板13のピンホール131上に集光される。そして、ピンホール131を透過した光がビームスプリッタ141へと導かれる。このように、光源部11はピンホール131から光を出射する点光源となっている。
ピンホール板13のピンホール131とレンズ142との間の光路長はレンズ142の焦点距離f1と等しく、ビームスプリッタ141にて下方へと反射された光はレンズ142により平行光となって観察する領域全体に照射される。対象面91は平らな鏡面であり、レンズ142から導かれる平行光に対して垂直(すなわち、レンズ142等のZ方向を向く光軸J2に対して垂直)に配置され、対象面91にて反射された平行光は再びレンズ142に入射し、集光されつつビームスプリッタ141を透過してピンホール板15へと導かれる。このとき、対象面91とレンズ142との間の距離およびレンズ142とピンホール板15との間の距離はレンズ142の焦点距離f1とされ、対象面19からの反射光はピンホール板15上に集光される。
欠陥検出装置1では、ビームスプリッタ141およびレンズ142は、点光源から導かれる光束を対象面91上の観察する領域全体に照射する第1の光学系であるとともに、対象面91からの反射光を集光する第2の光学系でもある。また、ピンホール151は対象面91を介して点光源と共役な位置に配置される。ピンホール151とレンズ16との間の距離は、レンズ16の焦点距離f2に等しく、ピンホール151を透過した光はレンズ16により光軸J2に平行な平行光とされてイメージセンサ17へと導かれる。なお、レンズ16とイメージセンサ17の受光面との間の距離もレンズ16の焦点距離f2に等しく設定されている。
図2は、欠陥検出装置1において仮に対象面91の法線が光軸J2に対して傾斜するように対象物9が配置された場合の光の様子を示す図である。
対象面91が光軸J2に垂直な平面に対して図2に示すように反時計回りに角度θだけ傾斜している場合(すなわち、対象面91の法線と光軸J2とのなす角度がθの場合)、対象面91に入射する平行光は光軸J2と角度2θをなす方向に向かって反射されてレンズ142に再び入射する。ここで、対象面91(の中央)とレンズ142との間の距離、および、レンズ142とピンホール板15との間の距離はそれぞれレンズ142の焦点距離f1に等しいことから、レンズ142を通過した光はピンホール板15上において光軸J2から数1にて示す距離Hだけ(−X)方向に離れた位置に集光される。
Figure 2008164324
そして、図2に示すように、XY移動機構21によりピンホール151が距離Hだけ(−X)方向に移動されると、傾斜した対象面91上で反射する光がピンホール板15で遮光されることなくイメージセンサ17へと導かれることとなる。また、ピンホール151が図2に示す位置に存在しない場合は、イメージセンサ17には光が導かれない。
図3は光源部11から対象面91に照射される平行光のうち一点911に入射する光8の様子を示す図である。もちろん、実際には対象面91上の各位置に光8と同様に光が入射する。光8は入射方向の範囲の半角φ、すなわち、点911に向かって入射する光8が形成する点911を頂点とする円錐の中心軸と母線とのなす角度が0°以上3°以下とされる。この半角φは光源部11の発光領域であるピンホール131の大きさ(すなわち、点光源の大きさ)に依存し、例えば、図1に示すように、ピンホール131の直径をD、レンズ142の焦点距離をf1とすると、これらの値は数2に示す関係を満たす。
Figure 2008164324
したがって、半角φを0°以上(事実上0°を超える。)3°以下とするためには、発光領域であるピンホール131の直径Dは数3を満たす必要がある。
Figure 2008164324
図4は対象物9が対象面91上に凸状の欠陥921を有している場合の欠陥検出装置1における光の様子を示す図である。なお、欠陥921は略円錐状で頂部に僅かに平らな領域を有するものとする。
欠陥921の表面である傾斜面に入射する光は傾斜角に応じた角度で反射される(正確には、光軸J2と反射光とのなす角度は、傾斜面の法線と光軸J2とのなす角度の2倍となる。)。図2にて説明したように、傾斜面にて反射された光は、傾斜面の法線と光軸J2とのなす角度をθとして光軸J2から数1にて示す距離Hだけ離れた位置に集光される。ここで、欠陥921の全体では傾斜面は様々な方向に傾いているため、傾斜面全体からの反射光は様々な傾斜方向および傾斜角に対応する位置に集光される。なお、以下の説明では、傾斜面の法線と光軸J1とのなす角度を「傾斜角」と呼び、傾斜面の法線をXY平面に投影した場合の方向を「傾斜方向」と呼び、傾斜面の法線が向く方向、すなわち、「傾斜方向」および「傾斜角」の双方を示す傾斜面の法線ベクトルを「傾斜ベクトル」と呼ぶ。
図4に示すように、ピンホール151が光軸J2上に位置する場合、傾斜面からの反射光はピンホール板15にて遮光されるため、イメージセンサ17にて受光されない。一方、対象面91のうち傾斜面を除く平滑かつ水平な面(以下、「水平面」という。)922に入射する平行光は光軸J2上に集光され、ピンホール151を通ってイメージセンサ17にて受光される。正確には、欠陥921の平らな頂部からの光も若干ピンホール151に入射する。
図5は、図4に示すピンホール151の配置において、欠陥921を有する対象面91に対してイメージセンサ17が取得する画像71を示す図である。傾斜面に対応する領域711は既述のようにピンホール板15による遮光により、平行斜線を付すように暗部となっており、水平面922に対応する領域712(すなわち、領域711の周囲の領域)および欠陥921の頂部に対応する領域711の中央は明部となる。
図6は、ピンホール151が図4の符号81を付す位置に存在する場合に、イメージセンサ17が取得する画像72を示す図であり、破線723にて欠陥921の輪郭に対応する線を示している。図6の場合、水平面922からの反射光は光軸J2上に集光されるため、ピンホール板15にて遮光される。さらに、傾斜面のうち図4の左側の部分、すなわち、法線が(−X)側へと傾く部分からの反射光のみがピンホール151を透過し、他の反射光は光軸J2の周囲の他の位置に集光されるため、傾斜面からの反射光のうち大部分がピンホール板15にて遮光される。
したがって、画像72では、水平面922および傾斜面の大部分に対応する広い領域721が暗部となり、傾斜面の左側の部分に対応する僅かな領域722のみが明部となる。図5および図6に示すように、対象面91の各位置における傾きとピンホール板15上の位置とが1対1に対応し、ピンホール151の移動によりイメージセンサ17に入射する光の強度分布が変化してイメージセンサ17にて取得される画像の画素値の分布が変化する。
図7は、欠陥検出装置1の動作の流れを示す図である。まず、載置部6に対象物9が載置されると、光源部11から導かれる光束がビームスプリッタ141およびレンズ142を介して対象物9へと導かれて対象面91上に光が照射される(ステップS11)。そして、既述のように図4に示す例の場合、対象面91の水平面922で反射された光は光軸J2上に集光され、欠陥921の傾斜面で反射された光は、傾斜面の法線ベクトルに対応して光軸J2から離れた位置に集光される。換言すれば、反射光は傾斜面の法線ベクトルに応じて光軸J2に垂直なピンホール板15上の各位置に集光される様にしてXY方向に2次元に強度が分布する光としてピンホール板15へと導かれる。以下の説明では、ピンホール板15が存在する光軸J2に垂直な仮想的な面を「集光面」と呼ぶ。
集光面上に集光される反射光のうち、点状の透光領域であるピンホール151の位置に導かれるもののみが集光面を透過し、集光面を経由した反射光は図1に示すレンズ16により平行光に変換されてイメージセンサ17に入射し、イメージセンサ17により変換後の反射光の強度分布を示す画像が取得される(ステップS12)。以上のように、ピンホール板15は、集光面上に集光した光を点状の透光領域のみにおいて光を透過する光束制限部として機能する。
取得される画像では、図5および図6に例示したように、対象面91のうちピンホール151の位置に対応する傾きを有する部分のみが明るく示される。そして、取得された画像のデータ(すなわち、各画素の値)と共に画像取得時の透光領域の位置であるピンホール151の位置が図1に示す演算部23のメモリ231に一時的に保存される。
画像が取得されると、演算部23にてメモリ231に記憶されているデータに対して後述の演算処理が行われ(ステップS13〜S16)、制御部22の制御によりXY移動機構21が集光面上の別位置にピンホール151を移動する(ステップS17,S18)。すなわち、XY移動機構21は点状の透光領域の位置を集光面内にて変更する透光位置変更部として機能する。そして、ピンホール151を移動した後にイメージセンサ17にて撮像が行われることにより(ステップS12)、対象面91のうち前回とは傾斜ベクトルが異なる部分のみが明るく示される画像が取得される。
その後、さらに次のピンホール151の位置が存在するか否か(すなわち、全ての位置にピンホール151が位置したか否か)が確認され(ステップS17)、次のピンホール151の位置が存在する場合は、制御部22の制御によりピンホール151(透光領域)の位置が集光面内にて変更されてイメージセンサ17による画像の取得が繰り返され(ステップS18,S12)、ステップS12〜16が繰り返される。
次に、演算部23による演算処理より演算部23にて取得されるデータについて説明する。メモリ231には画像中の各画素の座標値(イメージセンサ17の各受光素子の位置に対応し、以下、「画素座標値」という。)に関連づけられた記憶領域が割り当てられており、各記憶領域には画素値(すなわち、各受光素子に対応付けられた画素値)やピンホール151の位置に関する情報が記憶される。
演算部23による処理では、まず、取得された画像中の一の画素(以下、「注目画素」という。)が選択され(ステップS13)、メモリ231中の注目画素の画素座標値に対応する記憶領域に保存されている画素値が、注目画素の画素値と比較される。注目画素の画素値が既に記憶されているものより大きい場合、この記憶領域に注目画素の画素値が書き込まれて更新される(ステップS14,S15)。また、各画素座標値に対応する記憶領域には画素値が更新された際のピンホール151(透光領域)の位置も記憶されており、画素値の更新と共に画像取得時のピンホール151の位置を示す座標(以下、「透光領域座標」という。)の値も更新される。透光領域座標の値は画像取得時にXY移動機構21から取得される。注目画素の画素値が既に記憶されているもの以下の場合、画素値および透光領域座標の値の更新は行われない。
なお、欠陥検出処理の初期化時には各画素座標値に対応する画素値は0とされ(透光領域座標も適当な値が設定され)、最初の画像が取得された際にほとんどの画素座標値において画素値および透光領域座標の値が更新される。
上記処理が完了すると、注目画素が他の画素に変更され(ステップS13)、メモリ231内の既存の画素値と注目画素の画素値とが比較され(ステップS14)、画素値および透光領域座標の値の更新が必要に応じて行われる(ステップS15)。そして、注目画素を変更しつつ上記ステップS13〜S15が繰り返され、全ての画素に対してステップS13〜S15が実行されると1つの画像に対する演算が終了する(ステップS16)。
1つの画像に対する演算が完了すると、既述のようにピンホール151の位置の変更および画像の取得が行われ(ステップS18,S12)、上記演算が繰り返されて既存の画素値よりも取得された画像の対応する画素値の方が大きい場合にメモリ231においてこの画素値および透光領域座標の値が更新される(ステップS13〜S16)。イメージセンサ17が画像を取得する毎に演算部23が各画素座標値に対応してメモリ231に記憶されている画素値を更新するか否かを判断して必要に応じて画素値を更新することにより、イメージセンサ17にて取得される複数の画像から各画素座標値の画素値の最大値(すなわち、イメージセンサ17の各受光素子に関して取得された画素値の最大値)および画素値が最大となるときのピンホール151(透光領域)の位置が求められ、最終的にメモリ231の各画素座標値に対応する記憶領域にこれらが記憶されることとなる。
図8は、各画像座標値に関して取得された画素値の最大値およびその透光領域座標の値のデータを例示する図である。なお、イメージセンサ17の画素数は640×480画素であり、ピンホール151の移動範囲はX方向およびY方向のそれぞれに10分割され、透光領域座標のX座標値は0〜9のいずれかの値となり、Y座標値も0〜9のいずれかの値となる。イメージセンサ17にて取得される画像の数は100となる。図8において、左側の2列は画素座標値(すなわち、イメージセンサ17の各受光素子のX座標およびY座標の値)を示し、中央の列は複数の画像中における各画素座標値における画素値の最大値を示し、右側の2列は、各画素座標値において画素値が最大となる画像が取得された際のピンホール151の位置(透光領域座標の値)を示している。
以下の説明では、例えば、画素のX座標値100、Y座標値200を画素座標(100,200)と表現する。また、ピンホール151のX座標値5、Y座標値5を「透光領域座標(5,5)」と表現し、このとき、ピンホール151が光軸J2上に位置するものとする。
図8に示すように、画素座標(0,0)や(639,479)のように、イメージセンサ17の受光素子群の周縁部(画像の周縁部でもある。)では、透光領域座標(5,5)で画素値が最大となる。すなわち、これらの画素座標値に対応する対象面91上の位置では法線が光軸J2に平行であり、図5に例示したように、光軸J2上にピンホール151が位置する際にこれらの位置からの光がイメージセンサ17に入射する。一方、画素座標(300,240)では透光領域座標(2,5)で画素値が最大となり、この画素座標値に対応する対象面91上の位置では、図4に示すように、法線が光軸J2に平行なZ方向から(−X)方向に傾斜していること(すなわち、傾斜方向)が判る。さらに、図2を参照して説明したように、傾斜面の法線と光軸J2とのなす傾斜角θと集光位置と光軸J2との間の距離Hとの間には数1にて示す関係があることから、光軸J2が存在する透光領域座標(5,5)から(2,5)までの距離から傾斜角θが求められる。
以上に説明した手法により、演算部23では、各画素座標値において最大画素値が取得される透光領域座標の値を参照して、対象面91上の全ての位置における傾斜ベクトル(傾斜方向および傾斜角)が求められる。また、対象面91上の各位置の傾きを有する微小領域を順次繋ぐことにより、演算部23において対象面91の表面形状が求められ、3次元画像として別途準備された表示部に表示される。これにより、操作者が欠陥の有無および欠陥の状態、例えば、欠陥の大きさ、高さ、凹状または凸状の区別等を容易に判断することが実現される。
以上、欠陥検出装置1の構成および動作について説明してきたが、欠陥検出装置1では、観察系のピンホール板15をXY方向に移動しつつイメージセンサ17が反射光の強度分布を示す複数の画像を取得することにより、対象面91の形状に関する情報、具体的には、対象面91上の各位置における傾斜方向および傾斜角を求めることができ、図8に示すデータを容易かつ精度よく取得することができる。また、対象物9が傾いて載置部6上に載置されても対象面91の全体の形状から欠陥を検出することができる。
さらに、演算部23ではイメージセンサ17が画像を取得する毎に各画素座標値(または各受光素子)に対応して記憶している画素値および透光領域座標の値の更新の要否を判断することにより、取得した画像のデータを記憶し続ける必要がなく、少ないメモリ容量で必要な情報を求めることができる。また、図3に示すように、対象面91の各位置に照射される光の入射方向の範囲の半角φが0°以上3°以下(好ましくは半角φが0°以上1°以下)となる点光源が利用されることにより、対象面91上の一点で反射される光が集光面内において、十分小さい領域に集光されるため、イメージセンサ17により取得される画像の明暗を明瞭とすることができ、S/N比を向上することができる。
なお、欠陥検出装置1では、対象面91に対して垂直に光束が入射するため、イメージセンサ17にて取得される画像が歪むことが防止される。
図9は第2の実施の形態に係る欠陥検出装置1aを示す図である。第2の実施の形態に係る欠陥検出装置1aは、第1の実施の形態に係る欠陥検出装置1からXY移動機構21が省かれ、光源部11のピンホール板13にYZ移動機構21aが設けられる点で異なる。他は欠陥検出装置1と同様の構成であり、同符号を付している。すなわち、光源部11が点光源であり、ビームスプリッタ141およびレンズ142が点光源から導かれる光束を対象面91上に平行光として照射する第1の光学系、および、対象面91からの反射光をピンホール板15が配置される集光面上に集光する第2の光学系として機能し、ピンホール板15が集光面上の点状の透光領域であるピンホール151のみにおいて光を透過する光束制限部として機能する。以下、対象物9は図4と同様に対象面91上に凸状の欠陥921を有するものとして説明する。
YZ移動機構21aはピンホール板13およびピンホール131を光源部11の光軸J1に対して垂直な平面(すなわち、YZ平面に平行な面)に沿って移動する。換言すれば、ピンホール板13およびYZ移動機構21aは点光源の位置を対象面91へと向かう光軸J1に垂直な面内にて変更する光源位置変更部として機能する。
ピンホール131は光源111からの光がレンズ12により集光される位置より、僅かにレンズ12側に配置されており、ピンホール板13の移動によりピンホール131を透過してビームスプリッタ141にて反射されてレンズ142を通過した平行光が対象面91に入射する角度が変更される。すなわち、ピンホール131が光軸J1上に位置する際には照明光はレンズ142の光軸J2に平行に対象面91に入射するが、ピンホール131が光軸J1から離れた場合、対象面91への入射光は光軸J2に平行ではなくなる。一方、透光領域であるピンホール151の位置は光軸J2上に固定される。
図9に示すように、ピンホール131が光軸J1上に位置する場合、図1と同様に、対象面91上の水平面922(図4参照)からの反射光は集光面上において光軸J2上に集光され、レンズ16を介してイメージセンサ17へと導かれる。また、欠陥921からの反射光は光軸J2からずれた位置に集光され、イメージセンサ17へは導かれない。したがって、イメージセンサ17では図5に示す画像が取得される。
一方、ピンホール131が移動して、例えば、入射光が(−Z)方向に向かうとともに(+X)方向へと傾斜して対象面91に入射し、図4に例示する欠陥921の左側の傾斜面に入射した光が光軸J2に平行に反射される場合は、この反射光のみがピンホール151を透過してイメージセンサ17へと導かれる。その結果、図6と同様の画像を取得される。このように、対象面91の各位置の傾きとこの傾きを有する領域を明部とする画像が得られる点光源の位置とは1対1に対応する。
図10は、欠陥検出装置1aの動作の流れの一部を示す図である。欠陥検出装置1aの動作は第1の実施の形態とほぼ同様であるが、メモリ231において画素座標値毎に最大の画素値と共にピンホール131の位置(以下、「光源座標の値」という。)が記憶され、1つの画像に対する演算が終了すると、図7のステップS17,S18に代えて図10に示すステップS27,S28が実行されてピンホール131の位置が変更されるという点で第1の実施の形態と相違する。他の動作は図7と同様である。
より詳細には、欠陥検出装置1aでは、まず、光源部11から導かれる光束を対象面91に平行光として照射して反射光を点状のピンホール151のみにおいて透過させ、集光面を経由した後の反射光の強度分布を示す画像がイメージセンサ17により取得される(ステップS11,S12)。そして、注目画素が選択され(ステップS13)、注目画素の画素値が対応する画素座標値に関連づけられて既に記憶されているものより大きい場合は、既存の画素値が注目画素の画素値に更新され、既存の光源座標の値が画像取得時の光源座標の値に更新される(ステップS14,S15)。そして、注目画素を更新しつつ上記処理が繰り返されて1つの画像に対する処理が完了する(ステップS11〜S16)。
その後、制御部22の制御により点光源の位置であるピンホール131の位置の変更、画像の取得および演算処理が繰り返され(ステップS27,S28,S12〜S16)、最終的に、各画素座標値における画素値の最大値(すなわち、各受光素子において取得された画素値の最大値)および画素値が最大となる点光源の位置(光源座標の値)が演算部23により求められてメモリ231に記憶される。画素値が最大となるときの光源座標の値は、画素座標値に対応する対象面91上の位置における傾斜ベクトルに対応することから、演算部23では記憶されている光源座標の値に基づいて対象面91上の各位置における傾斜ベクトル(傾斜方向および傾斜角)が求められる。さらに、対象面91の形状が求められ、欠陥の有無および欠陥の状態の検出に利用される。
以上のように、欠陥検出装置1aでは、点光源の位置を変更しつつイメージセンサ17にて反射光の強度分布を示す複数の画像が取得されることにより、対象面91上の各位置における傾斜方向および傾斜角に関する情報を容易かつ精度よく取得することができる。また、対象物9が水平に載置されなくても欠陥を検出することができる。さらに、第1の実施の形態と同様にイメージセンサ17が画像を取得する毎にメモリ231内の各受光素子に対応して記憶されている画素値や光源座標の値を更新するか否か判断されるため、必要なメモリ容量を削減することができる。欠陥検出装置1aにおいてもピンホール131により対象面91の各位置に入射する光の入射方向の範囲の半角φが0°以上3°以下され(図3参照)、イメージセンサ17により取得される画像における明暗が明瞭とされる。
図11は本発明の第3の実施の形態に係る欠陥検出装置1bを示す図である。欠陥検出装置1bは欠陥検出装置1のピンホール板15が遮光板15aに変更される点で異なり、他の構成は欠陥検出装置1と同様である。すなわち、光源部11が点光源であり、ビームスプリッタ141およびレンズ142が点光源から導かれる光束を対象面91上に平行光として照射する第1の光学系、および、対象面91からの反射光を所定の集光面上に集光する第2の光学系として機能する。また、遮光板15aは中央に遮光部151aを有し、遮光部151aは(光軸J2上に配置された場合に)対象面91を介して点光源と共役な位置に配置される。
遮光板15aは、ガラス板の中央に微小な金属膜を遮光部151aとして形成したものであり、遮光板15aはXY移動機構21により集光面に沿って移動可能とされる。遮光板15aが配置される集光面に集光される対象面91からの反射光のうち遮光部151aに入射するものは遮蔽され、イメージセンサ17には到達しない。したがって、第1の実施の形態に係る欠陥検出装置1のピンホール151(透光領域)と第3の実施の形態に係る欠陥検出装置1bの遮光部151a(遮光領域)とが同じ位置に存在する場合、欠陥検出装置1にてイメージセンサ17に入射する光が欠陥検出装置1bでは入射せず、欠陥検出装置1にてイメージセンサ17に入射しない光がレンズ16を介して入射することとなる。その結果、取得される画像の明暗が第1の実施の形態と逆になり、対象面91の各位置の傾きと遮光部151aの位置とが1対1に対応する。
例えば、遮光部151aが光軸J2上に位置する場合に、図4に示す欠陥921を有する対象面91が観察されると図12に示す画像73が取得される。画像73では、水平面922からの光が集光位置に配置された遮光部151aにより遮られて対応する領域(平行斜線を付す領域)が暗部となり、遮光部151aの周囲を通過する光の強度分布がイメージセンサ17により取得されることにより傾斜面に対応する領域(平行斜線を付していない領域)が明部となる。このように、画像73は図5に示す画像71とは明暗が逆転する。同様に、遮光部151aがレンズ142の光軸J2よりも(−X)側に位置する場合、図6の明部と暗部とを入れ替えた図13に示す画像74が取得される。
以上のように、欠陥検出装置1bでは、遮光板15aが集光面上の点状の遮光領域である遮光部151aのみにおいて光を遮光する光束制限部として機能し、XY移動機構21は遮光領域の位置を集光面内にて変更する遮光位置変更部として機能する。
図14は、欠陥検出装置1bの動作の流れを示す図である。欠陥検出装置1bでは、メモリ231において各画素座標値に対応して画素値の最小値および遮光領域の位置(以下、「遮光領域座標の値」という。)が記憶されるようになっている(図15参照)。まず、載置部6に対象物9が載置されると、図11に示す光源部11から導かれる光束がビームスプリッタ141およびレンズ142により導かれて対象面91上に光が照射される(ステップS31)。対象面91で反射した光は遮光板15aが位置する集光面上に集光され、点状の遮光部151aに集光される反射光のみが遮光される。遮光部151aにより遮光されずに集光面を経由した反射光はイメージセンサ17に入射し、反射光の強度分布を示す画像が取得される(ステップS32)。
次に、取得された画像において注目画素が選択され(ステップS33)、注目画素の画素値がメモリ231の対応する画素座標値に既に記憶されている画素値よりも小さい場合にこの画素座標値に対応する画素値および遮光領域座標の値が更新される(ステップS34,S35)。メモリ231の各画素座標値に対応する記憶領域には、初期化時に画素値255(および適当な遮光領域座標の値)が記憶されており、最初の画像の取得時には、ほぼ全ての画素座標値において画素値および遮光領域座標の値が更新される。そして、第1の実施の形態と同様に注目画素を更新しつつ注目画素の画素値が既に記憶されている画素値よりも小さい場合に画素値および遮光領域座標の値の更新が繰り返され(ステップS36,S33〜S35)、画像中の全画素に対して上記演算が終了すると、制御部22の制御によりXY移動機構21が遮光板15aを移動して集光面上の別の位置に遮光部151aが位置する(すなわち、遮光領域の位置が変更される。)(ステップS37,S38)。
その後、画像が取得されることにより、対象面上91の異なる傾きを有する領域が暗部となる画像が取得され、注目画素を更新しつつ注目画素の画素値が既に記憶されている画素値よりも小さい場合に画素値および遮光領域座標の値の更新が繰り返される(ステップS33〜S36)。
さらに、次の遮光部151aの位置が存在するか否か(すなわち、全ての位置に遮光部151aが位置したか否か)が確認され、次の遮光部151aの位置が存在すれば制御部22の制御により遮光部151aの位置が集光面内にて変更されてステップS32〜S36が繰り返され(ステップS37,S38)、遮光部151aの位置を変更しつつイメージセンサ7による画像の取得および演算処理が行われる。
以上のように、演算部23が、イメージセンサ17が画像を取得する毎に各画素座標値に対応してメモリ231に記憶されている各画素値を更新するか否かを判断することにより、イメージセンサ17にて取得される複数の画像からイメージセンサ17の各受光素子(すなわち、各画素座標)に関して取得された画素値の最小値および画素値が最小となるときの遮光領域(遮光部151a)の位置が求められる。
図15は、図4に例示する欠陥921を検査対象として各画素座標値に関して取得された画素値の最小値およびその遮光領域座標の値を例示する図である。図8と同様に、左側の2列はイメージセンサ17の各画素座標値を示し、中央の列は各画素座標値で取得された画素値の最小値を示し、右側の2列は各画素座標値において画素値が最小となるときの遮光領域座標の値を示している。
図15に示すように、画像の周縁部では光軸J2に一致する遮光領域座標(5,5)において画素値が最小となり、中央の欠陥921が存在する領域では傾斜方向および傾斜角に応じた透光領域座標の値となる。そして、第1の実施の形態に準じて透光領域座標の値から演算部23により対象面91上の各位置における傾斜ベクトルが求められ、さらに、対象面91上の各位置における微小領域を順次繋ぐことにより、対象面91の形状が求められる。その結果、欠陥の有無および欠陥の状態を容易に判断することが可能となる。
以上のように、欠陥検出装置1bでは、遮光板15aを移動しつつイメージセンサ17にて反射光の強度分布を示す複数の画像を取得することにより、対象面91上の各位置における傾斜方向および傾斜角に関する情報を容易かつ精度よく取得することができ、また、対象物9が水平に載置されなくても欠陥を検出することができる。さらに、画像を取得する毎にメモリ231内の各受光素子に対応して記憶されている画素値や遮光領域座標の値を更新するか否か判断されるため、少ないメモリ容量で必要な情報を求めることができる。
加えて、欠陥検出装置1bでは、遮光部151aが光軸J2上に位置する際に取得される画像では暗い背景に欠陥が明るく現れるため、この画像を操作者が確認することにより、(明るい背景の中に暗い欠陥の領域が現れる場合に比べて)容易に欠陥を検出することができる。
図16は第4の実施の形態に係る欠陥検出装置1cを示す図である。第4の実施の形態に係る欠陥検出装置1cは、第3の実施の形態に係る欠陥検出装置1bからXY移動機構21が省かれ、ピンホール板13にYZ移動機構21aが設けられる点で異なり、第2の実施の形態における第1の実施の形態からの変更と同様の変更を第3の実施の形態に対して行ったものが第4の実施の形態となっている。他の構成は欠陥検出装置1bと同様である。具体的には、光源部11が点光源であり、ビームスプリッタ141およびレンズ142が点光源から導かれる光束を対象面91上に平行光として照射する第1の光学系、および、対象面91からの反射光を所定の集光面上に集光する第2の光学系として機能し、遮光板15aが集光面上の点状の遮光領域(遮光部151a)のみにおいて光を遮光する光束制限部として機能し、ピンホール131およびYZ移動機構21aが点光源の位置を対象面91へと向かう光軸J1に垂直な面内にて変更する光源位置変更部として機能する。そして、制御部22の制御により点光源の位置を変更しつつイメージセンサ17による画像の取得が繰り返される。
また、欠陥検出装置1cでは、演算部23により、イメージセンサ17にて取得された複数の画像からイメージセンサ17の各受光素子に関して(すなわち、各画素座標値に対応する)画素値の最小値および最小値が得られたときの点光源の位置(光源座標の値)が求められてメモリ231に記憶され、欠陥検出装置1cの動作は、図14のステップS35において遮光領域座標の値に代えて光源座標の値が扱われ、ステップS37,S38が図10のステップS27,S28に置き換えられる。他の動作は図14と同様である。
欠陥検出装置1cでは第2の実施の形態に係る欠陥検出装置1aとは明暗が逆となる画像が取得されるため、第2の実施の形態に準じて、最小画素値が取得される遮光領域座標の値から対象面91上の各位置における傾斜方向および傾斜角に関する情報を容易かつ精度よく取得することができる。また、画像を取得する毎に各受光素子に対応して記憶されている画素値等の更新の要否を判断することにより、必要なメモリ容量を削減することができる。さらに、点光源が光軸J1上に位置する際に取得された画像において暗い背景に欠陥が明るく現れるため、容易に欠陥を検出することができる。
図17は第5の実施の形態に係る欠陥検出装置1dを示す図である。欠陥検出装置1dは点光源である光源部11、光源部11から導かれる光束を平行光として対象面91上に照射するレンズ142a、対象面91からの反射光を集光するレンズ142b、レンズ142bによる反射光の集光位置に配置されたピンホール板15、ピンホール板15のピンホール151を透過した光を平行光とするレンズ16、および、透過した光を受光するイメージセンサ17を備える。また、第1の実施の形態と同様に、ピンホール板15は移動機構21bによりレンズ142bの光軸J4に垂直な方向に移動可能とされ、移動機構21bおよびイメージセンサ17が制御部22に接続され、イメージセンサ17は演算部23に接続される。光源部11は第1の実施の形態と同様であり、光源111、レンズ12およびピンホール板13を有する。
欠陥検出装置1dでは、照明側の第1の光学系の光軸J3および観察側の第2の光学系の光軸J4が対象面91に対して傾斜しており、これにより、光源部11から導かれる光束はレンズ142aにより対象面91に傾斜して入射し、対象面91からの反射光は、対象面91に対して傾斜した方向へと導かれてイメージセンサ17へと入射する。その結果、ピンホール151が光軸J4上に位置する際に、第1の実施の形態と同様に、イメージセンサ17にて取得される画像では対象面91上の水平面に対応する領域は明部となり、対象面91上の傾斜面に対応する画素は暗部となる。そして、ピンホール151の移動に応じて所定の傾斜ベクトルを有する傾斜領域が明部となる画像がイメージセンサ17により取得され、第1の実施の形態と同様に対象面91の形状に関する情報を容易かつ精度よく取得することができる。
図17に示す欠陥検出装置1dでは、図1に示すビームスプリッタ141を省くことができるため、イメージセンサ17に入射する反射光の光量を多くすることができる。また、照明側の光学系と観察側の光学系とを離して配置することができるため、例えば、欠陥検出を行いながら別の装置により鉛直上方からレーザ等で対象面91を加工することが可能となり、検査環境に応じて欠陥検出装置の設計を適宜変更することができる。
図18は欠陥検出装置1dの他の例を示す図である。図18に示す欠陥検出装置1dでは、図17に示すレンズ142b,16に代えて光軸J4が対象面91に垂直なレンズ142c,16aを備える。また、イメージセンサ17の受光面は対象面91に平行とされる。図18の欠陥検出装置1dでは、上記構成により対象面91の全面に焦点を合わせることができ、イメージセンサ17にて取得される画像が歪んだり部分的にぼけてしまうことが防止される。
図19は、第6の実施の形態に係る欠陥検出装置1eを示す図である。欠陥検出装置1eは、第1の実施の形態と異なり、対象物9の鏡面である対象面91が凸状の球面となっている。欠陥検出装置1eの基本的な構成は第1の実施の形態と同様であり、同様の符号を付している。
欠陥検出装置1eでは、対象面91の曲率中心がレンズ142の光軸J2に一致するように対象物9が載置部6に載置され、レンズ142からの光束が収束光とされて対象面91に垂直に入射する。これにより、対象面91に欠陥が存在しない場合は、反射光はレンズ142およびビームスプリッタ141を介してピンホール板15の位置(集光面)上に集光され、光軸J2上にピンホール151が位置する場合は、反射光がレンズ16により平行光へと変換されてイメージセンサ17へと導かれる。
また、対象面91に欠陥が存在する場合は、球面に対する相対的な傾きに応じて反射光の集光位置が変化するため、第1の実施の形態と同様にピンホール151の位置を変更しつつ画像を繰り返し取得することにより、対象面91の形状に関する情報を容易に取得することができる。
なお、図19に示す欠陥検出装置1eにおいても、第2の実施の形態や第4の実施の形態のように点光源が移動されてもよく、第3の実施の形態や第4の実施の形態のようにピンホール151に代えて遮光部が設けられてもよい。
図20は、第7の実施の形態に係る欠陥検出装置1fの一部を示す図である。欠陥検出装置1fでは図1の観察側のピンホール板15およびXY移動機構21に代えてXY面に平行に2次元に微小な液晶シャッタが配列された液晶シャッタアレイ15bが配置される。そして、ピンホール151の位置を変更する動作に代えて、液晶シャッタアレイ15bの極一部のみを透光状態とし、他を遮光状態とすることによりピンホール板15と同様の光束制限部としての機能が実現される。また、液晶シャッタアレイ15bの透光領域の位置を変更することにより、ピンホール板15の移動と同様の機能が実現される。なお、第3の実施の形態の遮光板15aに代えて液晶シャッタアレイ15bが設けられてもよく、この場合、極一部のみが遮光状態とされ、他が透光状態とされる。
以上のように第1および第3の実施の形態に係るピンホール板15、遮光板15aおよびXY移動機構21に代えて透光領域変更部または遮光領域変更部として液晶シャッタアレイ15bを設けることにより、機械的な駆動機構を欠陥検出装置から省略することができ、装置構造を簡素化できるとともに欠陥検出を高速に行うことができる。また、液晶シャッタアレイ15bに代えてDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等の2次元の他の空間光変調器が利用されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
上記実施の形態では、凸状の欠陥921を例示したが、検出される欠陥は凹状であってもよい。また、形状を正確に把握する必要がない場合は傷の検出が行われてもよい。図19では凸状の球面が対象面91とされるが、漸次発散する光を照射することにより、凹状の球面である対象面が検査されてもよい。
既述のように、上記実施の形態では、対象面91の法線が光軸J2に対して傾斜していてもよい。この場合、第1および第2の実施の形態では最も明るい(第3および第4の実施の形態では最も暗い)画像が取得される際の光学系の状態に基づいて対象面91の傾きを検出することができる。
上記第1ないし第4の実施の形態では、対象面91に平行光を垂直に照射し、対物レンズであるレンズ142の瞳位置にピンホール151(または遮光部151a)が位置するが、点光源およびピンホール151(または遮光部151a)は対象面91に対して非共役として観察する領域全体に光束が導かれ、点光源とピンホール151(または遮光部151a)とが共役であれば、これらは他の位置に配置されてもよい。換言すれば、欠陥検出装置では照明側の第1の光学系により点光源から導かれる光束が点光源に対して非共役な位置に配置された対象面91上に照射され、対象面91からの反射光が、観察側の第2の光学系により対象面91を介して点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光され、この位置にピンホール151(または遮光部151a)が配置される構成となっている。そして、この点において欠陥検出装置は、対象面と照明側および観察側のピンホールとが共役に配置される一般的な共焦点光学系と大きく相違する。
上記実施の形態では、光源111からの光をレンズ12およびピンホール131を通過させることにより点光源を実現しているが、光源部11に代えて発光ダイオードや半導体レーザがそのまま点光源として利用されてもよい。また、第2および第4の実施の形態のように点光源を移動する場合は、発光ダイオードのアレイを光源部11に設け、点灯する発光ダイオードを切り替えることにより点光源の位置が変更されてもよい。
なお、点光源から散乱することなく漸次収束もしくは発散して導かれる、または、平行に導かれるのであれば、点光源から対象面91に光束を導く手法として様々なものが採用されもよい。
図21は凹レンズ12aを用いて点光源が形成される様子を示す図である。図21に示すように、図1のレンズ12に代えて凹レンズ12aを配置することにより、ピンホール131を用いることなく光源111の虚像111aからの光が点光源として利用されてもよい。
上記実施の形態では、透光領域、遮光領域または点光源は2次元平面内で移動可能とされるが、対象面91上の特定の欠陥の有無を確認する場合は、透光領域、遮光領域または点光源は1次元のみの移動とされてもよい。また、イメージセンサ17も2次元には限定されず、少ない情報を取得するのみで十分な場合は、1次元のイメージセンサが使用されてもよい。
上記実施の形態に係る欠陥検出装置では、XY移動機構21やYZ移動機構21aを省略してピンホール131、ピンホール151および遮光部151aの位置が光軸上に固定されてもよい。この場合は1つの画像のみが取得可能となるが、取得される画像の明部または暗部が水平面に対応することから、簡易な欠陥検出が可能となる。また、既述のように、第3および第4の実施の形態では、イメージセンサ17にて取得される画像は暗い背景に欠陥等が明るく現れる画像となるため、容易に欠陥を発見することができる。
演算部23では、イメージセンサ17にて取得される全ての画像のデータを記憶するメモリが設けられてもよい。各画像は、対象面上の特定の傾斜ベクトルを有する領域を示すことから、これらの画像データが演算処理することなく対象面91の形状に関する情報として取得されてもよい。また、全ての画像データを記憶した後に、各受光素子について最大(または最小)となる画素値および画素値が最大(または最小)となるときの透光領域(または遮光領域、点光源)の位置が対象面91の形状に関する情報として求められてもよい。さらには、対象面91の各位置の傾斜ベクトル(傾斜方向および傾斜角)が対象面91の形状に関する情報として記憶されてもよい。このように、上記実施の形態にて説明した欠陥検出装置は、欠陥の検出を行うことなく鏡面である対象面91の形状に関する様々な情報を取得する形状情報取得装置として利用されてもよい。
第1の実施の形態に係る欠陥検出装置を示す図である。 欠陥検出装置を示す図である。 対象面上の一点に入射する光の様子を示す図である。 対象面からの反射光を示す図である。 イメージセンサにて取得される画像を示す図である。 イメージセンサにて取得される画像を示す図である。 欠陥検出装置の動作の流れを示す図である。 メモリに記憶されるデータを例示する図である。 第2の実施の形態に係る欠陥検出装置を示す図である。 欠陥検出装置の動作の流れの一部を示す図である。 第3の実施の形態に係る欠陥検出装置を示す図である。 イメージセンサにて取得される画像を示す図である。 イメージセンサにて取得される画像を示す図である。 欠陥検出装置の動作の流れを示す図である。 メモリに記憶されるデータを例示する図である。 第4の実施の形態に係る欠陥検出装置を示す図である。 第5の実施の形態に係る欠陥検出装置を示す図である。 欠陥検出装置の他の例を示す図である。 第6の実施の形態に係る欠陥検出装置を示す図である。 第7の実施の形態に係る欠陥検出装置の一部を示す図である。 点光源を示す図である。
符号の説明
1,1a〜1f 欠陥検出装置
11 光源部
13,15 ピンホール板
15a 遮光板
15b 液晶シャッタアレイ
17 イメージセンサ
21 XY移動機構
21a YZ移動機構
22 制御部
23 演算部
71〜74 画像
91 対象面
141 ビームスプリッタ
142 レンズ
151 ピンホール
151a 遮光部
231 メモリ
921 欠陥
J1 光軸
S11〜S18,S27,S28,S31〜S38 ステップ

Claims (18)

  1. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、
    点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、
    前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、
    前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過する光束制限部と、
    前記透光領域の位置を前記集光面内にて変更する透光位置変更部と、
    前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、
    前記透光領域の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  2. 請求項1に記載の形状情報取得装置であって、
    前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して取得された画素値の最大値および画素値が最大となるときの前記透光領域の位置を求める演算部をさらに備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  3. 請求項1または2に記載の形状情報取得装置であって、
    前記光束制限部および前記透光位置変更部が、2次元の空間光変調器であることを特徴とする形状情報取得装置。
  4. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、
    点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、
    前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、
    前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽する光束制限部と、
    前記遮光領域の位置を前記集光面内にて変更する遮光位置変更部と、
    前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、
    前記遮光領域の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  5. 請求項4に記載の形状情報取得装置であって、
    前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して取得された画素値の最小値および画素値が最小となるときの前記遮光領域の位置を求める演算部をさらに備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  6. 請求項4または5に記載の形状情報取得装置であって、
    前記光束制限部および前記遮光位置変更部が、2次元の空間光変調器であることを特徴とする形状情報取得装置。
  7. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、
    点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、
    前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更する光源位置変更部と、
    前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、
    前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過する光束制限部と、
    前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、
    前記点光源の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  8. 請求項7に記載の形状情報取得装置であって、
    前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して画素値の最大値および画素値が最大となるときの前記点光源の位置を求める演算部をさらに備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  9. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得装置であって、
    点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、
    前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更する光源位置変更部と、
    前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光する第2光学系と、
    前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽する光束制限部と、
    前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、
    前記点光源の位置を変更しつつ前記イメージセンサによる画像の取得を繰り返す制御部と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  10. 請求項9に記載の形状情報取得装置であって、
    前記イメージセンサにて取得される複数の画像から前記イメージセンサの各受光素子に関して画素値の最小値および画素値が最小となるときの前記点光源の位置を求める演算部をさらに備えることを特徴とする形状情報取得装置。
  11. 請求項2、5、8または10に記載の形状情報取得装置であって、
    各受光素子に対応して画素値を記憶するメモリをさらに備え、
    前記演算部が、前記イメージセンサが画像を取得する毎に前記各受光素子に対応して記憶されている画素値を更新するか否かを判断することを特徴とする形状情報取得装置。
  12. 請求項2、5、8、10または11に記載の形状情報取得装置であって、
    前記対象面が平面または球面であり、
    前記演算部が、前記複数の画像に基づいて、前記対象面において周囲に対して凸状または凹状となる欠陥を検出することを特徴とする形状情報取得装置。
  13. 鏡面かつ平面または球面である対象面において周囲に対して凸状または凹状となる欠陥を検出する欠陥検出装置であって、
    点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する第1光学系と、
    前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光位置に集光する第2光学系と、
    前記集光位置に配置された点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽する光束制限部と、
    前記遮光領域の周囲を通過した光の強度分布を示す画像を取得するイメージセンサと、
    を備えることを特徴とする欠陥検出装置。
  14. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、
    a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、
    b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過させ、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、
    c)前記透光領域の位置を前記集光面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得方法。
  15. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、
    a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、
    b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽し、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、
    c)前記遮光領域の位置を前記集光面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得方法。
  16. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、
    a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、
    b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の透光領域のみにおいて光を透過させ、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、
    c)前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得方法。
  17. 鏡面である対象面の形状に関する情報を取得する形状情報取得方法であって、
    a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、
    b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光面上に集光するとともに前記集光面上の点状の遮光領域のみにおいて光を遮蔽し、前記集光面を経由した後の前記反射光の強度分布を示す画像を取得する工程と、
    c)前記点光源の位置を前記対象面に向かう光軸に垂直な面内にて変更しつつ前記b)工程を繰り返す工程と、
    を備えることを特徴とする形状情報取得方法。
  18. 鏡面かつ平面または球面である対象面において周囲に対して凸状または凹状となる欠陥を検出する欠陥検出方法であって、
    a)点光源から導かれる光束を前記点光源に対して非共役な位置に配置された前記対象面上に照射する工程と、
    b)前記対象面からの反射光を、前記対象面を介して前記点光源と共役な位置において光軸に垂直な集光位置に集光するとともに前記集光位置に配置された点状の遮光領域において光を遮蔽し、前記遮光領域の周囲を通過した光の強度分布を示す画像を取得する工程と、
    を備えることを特徴とする欠陥検出方法。
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