JP2008281320A - 蓄熱式床暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、蓄熱素材であるコンクリートの特徴を生かして、安全で故障が少なくコストの軽減が可能な、床下設置型の蓄熱暖房装置を提供することを目的としている。
【解決手段】床暖房用の加熱ヒーターを工事現場で、コンクリート中に埋設することなく、工場生産することで、故障が少なく品質の良い安全な床暖房装置が得られる。
【選択図】図４
【解決手段】床暖房用の加熱ヒーターを工事現場で、コンクリート中に埋設することなく、工場生産することで、故障が少なく品質の良い安全な床暖房装置が得られる。
【選択図】図４
Description
本発明は、床下に設置し暖房をおこなう、電気加熱式蓄熱暖房装置に関するものである。
従来の電気加熱式蓄熱床暖房は、床下の現場打設による土間コンクリートに、電気加熱ヒーターを埋設し蓄熱させていた。
しかしながら、工事現場でコンクリートの打設を行う際、軽量で不安定な形状の電気加熱ヒーターは、コンクリートの打設圧力や打設作業で流されたり、損傷したり、断線する危険があった。又、作業環境の悪い工事現場で、精度の高い施工が要求される為、作業効率が悪くコスト高の原因にもなっていた。さらに、コンクリート打設完了後に、通電不良や断線等の故障が発見されても、修復が出来ない等の課題があった。
作業環境の整った工場で、加熱ヒーターを内蔵させたコンクリート蓄熱体を、運搬や移動が可能な形状に製作する。
故障等が発生しても、修理や交換が可能な構造とする。
蓄熱量に応じて、蓄熱体であるコンクリートの外形寸法や、ヒーター熱量を設定できる構造とする。
形状や重量により強度が必要な場合は、コンクリートを鉄筋やワイヤーメッシュで補強可能な構造とする。
（実施の形態１）
添付図面により、本発明の実施の形態を説明すると、図１は、本発明の分解斜視図である。図１に示すように、蓄熱コンクリート下枠１と、加熱ヒーター７と、蓄熱コンクリート上枠９で主要部を構成している。 蓄熱コンクリート下枠１には、ヒーター内臓スペース２と、ヒーターリード線貫通溝３と、ネジ受ナット４を設ける。加熱ヒーター７からは、ヒーターリード線８が出ている。蓄熱コンクリート上枠９には、ボルト貫通穴１０を設ける。
添付図面により、本発明の実施の形態を説明すると、図１は、本発明の分解斜視図である。図１に示すように、蓄熱コンクリート下枠１と、加熱ヒーター７と、蓄熱コンクリート上枠９で主要部を構成している。 蓄熱コンクリート下枠１には、ヒーター内臓スペース２と、ヒーターリード線貫通溝３と、ネジ受ナット４を設ける。加熱ヒーター７からは、ヒーターリード線８が出ている。蓄熱コンクリート上枠９には、ボルト貫通穴１０を設ける。
組立をする場合は、蓄熱コンクリート下枠１のネジ受ナット４に、水平調整ボルト５をねじ込み、ヒーター内臓スペース２に、加熱ヒーター７を装着させ、ヒーターリード線貫通溝３に、ヒーターリード線８を通すとともに、外周部にパッキン材６を装着する。これに蓄熱コンクリート上枠９を乗せ、ボルト貫通穴１０に、吊込みフック付固定ボルト１１を通し、これを、ネジ受ナット４にねじ込み全体を固定する。
加熱ヒーター７は、面状の物がよいが、線状のものやその他の加熱装置でも可能である。加熱ヒーター７と、パッキン材６の装着は、両面テープを使用する。
図２は、組立を完成した本発明の斜視図である。
図２に示す組立完成後における、本発明の外観形状寸法を、縦０，７５ｍＸ横１，５ｍＸ高さ０，２５ｍに設定すれば、蓄熱体の容積は約０，２８ｍ３となる。これを６０℃温度上昇させた場合コンクリートの比熱は４５３ｋｃｌ／ｍ３・℃であり、蓄熱量は７，６１０ｋｃｌとなる。又、温度上昇を１００℃に設定した場合、蓄熱量は１２，６８４ｋｃｌなる。
図２に示す組立完成後における、本発明の外観形状寸法を、縦０，７５ｍＸ横１，５ｍＸ高さ０，２５ｍに設定すれば、蓄熱体の容積は約０，２８ｍ３となる。これを６０℃温度上昇させた場合コンクリートの比熱は４５３ｋｃｌ／ｍ３・℃であり、蓄熱量は７，６１０ｋｃｌとなる。又、温度上昇を１００℃に設定した場合、蓄熱量は１２，６８４ｋｃｌなる。
本発明の蓄熱式床暖房装置は、温度設定や設置条件を考慮し、形や大きさを変えることが可能である。又、温度センサーや電流コントローラー等により、温度や蓄熱量を調整することが可能である。
図３は、本発明の断面図である。設置面から順に、水平調整ボルト５、蓄熱コンクリート下枠１（ネジ受ナット４、ヒーターリード線貫通溝３，ヒーター内臓スペース２含む），パッキン材６、加熱ヒーター７（ヒーターリード線８含む）、蓄熱コンクリート上枠９（ボルト貫通穴１０含む）、吊込みフック付固定ボルト１１により構成される。
蓄熱コンクリートは、軽量コンクリートや軽量気泡コンクリートでも可能である。
（実施の形態２）
添付図面により実施の形態を説明すると、図４は本発明の斜視図である。蓄熱コンクリート１２に、加熱用線ヒーター１３とネジ受ナット４を埋め込んで構成された一体構造の蓄熱暖房装置である。加熱ヒーターは面状のヒーターでも可能である。又、水平調整ボルト５と吊込みフックボルト１４は、運搬や設置の状況に応じて、取付け取り外しが可能とする。
（実施の形態２）
添付図面により実施の形態を説明すると、図４は本発明の斜視図である。蓄熱コンクリート１２に、加熱用線ヒーター１３とネジ受ナット４を埋め込んで構成された一体構造の蓄熱暖房装置である。加熱ヒーターは面状のヒーターでも可能である。又、水平調整ボルト５と吊込みフックボルト１４は、運搬や設置の状況に応じて、取付け取り外しが可能とする。
本発明は、必要な蓄熱量に応じて、段状に重ねて設置することが可能である。又、図５に示すように、本発明をタテ型に設置すれば室内での使用が可能となる。
蓄熱コンクリートは、軽量コンクリートや軽量気泡コンクリートでも可能である。
本発明により、作業環境の悪い工事現場での、加熱ヒーター埋設作業を無くすことができる。従って、コンクリート打設の際に考えられる、加熱ヒーターの損傷や断線を防止できる。
本発明により、故障が発見された場合でも、簡単に修理や交換が可能となる。
本発明を、工場で生産・管理することにより、品質の安定・向上が可能となる。
本発明により、工事現場での煩雑な作業を無くすことができ、コストの削減が可能となる。
本発明の加熱用電源として安価な深夜電力を利用すれば、使用者にとってはランニングコストの軽減が可能となり、電力会社は発電に要するエネルギーの有効利用が可能となる。
本発明の蓄熱式床暖房装置は、床下の人目に触れない場所に設置する為、美観を良くする為のコストが発生しない。従ってローコスト商品として提供することが可能である。
１ 蓄熱コンクリート下枠
２ ヒーター内蔵スペース
３ ヒーターリード線貫通溝
４ ネジ受けナット
５ 水平調整ボルト
６ パッキン材
７ 加熱ヒーター
８ ヒーターリード線
９ 蓄熱コンクリート上枠
１０ ボルト貫通穴
１１ 吊込みフック付固定ボルト
１２ 蓄熱コンクリート
１３ 加熱用線ヒーター
１４ 吊込みフックボルト
２ ヒーター内蔵スペース
３ ヒーターリード線貫通溝
４ ネジ受けナット
５ 水平調整ボルト
６ パッキン材
７ 加熱ヒーター
８ ヒーターリード線
９ 蓄熱コンクリート上枠
１０ ボルト貫通穴
１１ 吊込みフック付固定ボルト
１２ 蓄熱コンクリート
１３ 加熱用線ヒーター
１４ 吊込みフックボルト
Claims (1)
- 蓄熱コンクリートと加熱用ヒーターとを有してなる蓄熱暖房装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007149752A JP2008281320A (ja) | 2007-05-09 | 2007-05-09 | 蓄熱式床暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007149752A JP2008281320A (ja) | 2007-05-09 | 2007-05-09 | 蓄熱式床暖房装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008281320A true JP2008281320A (ja) | 2008-11-20 |
Family
ID=40142275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007149752A Pending JP2008281320A (ja) | 2007-05-09 | 2007-05-09 | 蓄熱式床暖房装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008281320A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20160320145A1 (en) * | 2013-12-20 | 2016-11-03 | Energynest As | Element for a thermal energy storage |
| US10591224B2 (en) | 2014-12-19 | 2020-03-17 | Energynest As | Concrete thermal energy storage containing concrete thermal energy storage elements arranged in cassettes that are self-supporting with respect to transport and installation, method of building and methods of operating said storage |
| US10767935B2 (en) | 2014-12-19 | 2020-09-08 | Energynest As | Heat exchanger comprising concrete thermal energy storage elements |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000121082A (ja) * | 1998-10-16 | 2000-04-28 | Ig Tech Res Inc | 床下空間の構造 |
| JP2001263692A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Hitachi Metals Ltd | 暖房器及びそれを備えた小店舗 |
| JP2003222346A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-08 | Asahi Kasei Corp | 蓄熱式冷暖房装置 |
| JP2006313040A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 蓄熱暖房システム |
-
2007
- 2007-05-09 JP JP2007149752A patent/JP2008281320A/ja active Pending
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