JP2008280674A - コンクリート床型枠、およびコンクリート床の施工方法 - Google Patents

コンクリート床型枠、およびコンクリート床の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート打設範囲の内側に細くて長い直線状の溝を容易に形成可能で、しかも、軽量で運搬も容易なコンクリート床型枠と、コンクリート床の施工方法の提供。
【解決手段】コンクリート床型枠1は、コンクリートを施工面上に打設する際にコンクリートの打設範囲を区画するために用いられるものである。このコンクリート床型枠1は、合成樹脂製の長尺材からなる本体部3の両端に合成樹脂製の連結部材5を取り付けた構造になっている。また、本体部3には、本体部3の長手方向を水平にした状態において本体部3を上面側から下面側へと貫通する異形貫通穴7および円形貫通穴9が形成されている。このコンクリート床型枠1は、本体部3の長手方向と施工面とが平行になるような向きにして、本体部3が施工面上に設置される。この状態で、異形貫通穴7および円形貫通穴9に棒材25を打ち込めば、本体部3を施工面上に仮止めすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート床型枠、およびコンクリート床の施工方法に関する。
従来、土間コンクリート等と呼ばれるコンクリート床の施工を行う際には、合板製の型枠でコンクリートの打設範囲を区画して、その内側にコンクリートを打設している。このようなコンクリート床には、透水用あるいは植栽用の溝(スリット)などが設けられる場合があり、そのような溝を形成する際にも合板製の型枠を利用するのが一般的である。
また、植栽用の溝を設ける技術としては、型材を所望する位置に所望する形状となるように配置したうえ、型材の周囲にアスファルト、モルタル、コンクリート、砕石と結合材などを敷き詰めて、硬化舗装させた後、当該型材を除去して、舗装面に型材形状の通りに植生用凹部または植生用溝を形成する技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平8−86号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、コンクリート床の施工を行う際に、細くて長い直線状の溝を形成することが容易ではない、という問題があった。
より詳しくは、例えば、上記特許文献1の段落[0010]には、所定寸法の角材木を用意し、これを整地した地面の上に所望する形状となるように配置する例が開示されており、この場合の型材の配置位置と形状は、緑化する部分の設計形状に沿ったものとする、と記載されている。
しかし、細くて長い溝を形成する場合に、細い角材木を配置してコンクリートを打設しても、角材木が軽量なものであると浮き上がってしまい、所期の溝を形成することができないことがあった。また、より重量の重い型材を使えば、コンクリート打設時に型材が浮き上がるのを防止することはできるものの、そのような型材を大量に使用する場合には、型材の運搬時に多大な労力を要することになる、という問題があった。
この他、合板製の型枠については、使い捨てにされることが多く、森林資源保護の観点からは好ましくない、という問題もある。また、近年は、森林資源保護のために樹木の伐採が制限され、それに伴って合板の価格が高騰しているので、合板製の型枠を使い捨てにすることはコスト的にも問題がある。
本発明は、上記諸問題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンクリート打設範囲の内側に細くて長い直線状の溝を容易に形成可能で、しかも、軽量で運搬も容易なコンクリート床型枠と、コンクリート床の施工方法を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
請求項1に記載のコンクリート床型枠は、コンクリートを施工面上に打設してコンクリート床を形成する際に前記コンクリートの打設範囲を区画するために用いられるコンクリート床型枠であって、合成樹脂製の長尺材からなる本体部を備えており、前記本体部には、前記本体部の長手方向を水平にした状態において前記本体部を上面側から下面側へと貫通する貫通穴が形成されており、前記本体部の長手方向と前記施工面とが平行になるように前記本体部を前記施工面上に設置して、前記貫通穴に棒材を打ち込むことにより、前記本体部を前記施工面上に仮止め可能とされていることを特徴とする。
このように構成されたコンクリート床型枠によれば、本体部を施工面上に設置して、貫通穴に棒材を打ち込むことにより、本体部を施工面上に仮止めすることができる。したがって、コンクリートを打設してもコンクリート床型枠が浮き上がるのを防止することができる。
また、棒材は、本体部を上面側から下面側へと貫通する貫通穴に打ち込まれるので、本体部を挟む両側にコンクリートを打設しても、棒材とコンクリートが接触することはなく、本体部の両側面にのみコンクリートが接する状態になる。したがって、本体部と同形態の細くて長い直線状の溝を、コンクリート打設範囲の内側に容易に形成することができる。
さらに、仮止めによってコンクリート床型枠の浮き上がりを防止できるので、本体部の重量については過大にする必要が無く、軽量で運搬が容易なコンクリート床型枠とすることができる。
なお、本発明のコンクリート床型枠は、コンクリート打設範囲の内側に細くて長い直線状の溝を形成するのに好適なものであるが、コンクリート打設範囲の外周を囲むための型枠として利用する上でも好適なものである。
また、本発明において、棒材としては、本発明のコンクリート床型枠を固定できるような棒材であれば、どのような棒材を利用することもできるが、コンクリート打設を行うような施工現場では、表面に凹凸のある異形鉄筋などの棒材を利用することが多いので、この種の鉄筋を利用すればよい。
請求項2に記載のコンクリート床型枠は、請求項1に記載のコンクリート床型枠において、前記本体部は、外殻部と、前記外殻部の内側の空間を複数の空間に区画する隔壁とを備えてなる中空構造の長尺材であり、前記貫通穴は、前記外殻部および前記隔壁の双方を貫通する位置に形成されていることを特徴とする。
このように構成されたコンクリート床型枠によれば、本体部の内部が中空構造になっているので、きわめて運搬に便利な軽量な物となる。しかも、このように軽量な物であっても、貫通穴に棒材を打ち込むことで施工面上に仮止めできるので、コンクリート床型枠の浮き上がりを防止することができる。
さらに、外殻部および隔壁を備える本体部に貫通穴を形成してあるので、外殻部のみを備える筒状の本体部に貫通穴を形成する場合に比べ、本体部と棒材との摺動抵抗を大きくすることができ、コンクリート打設時にコンクリート床型枠が浮き上がるのを防止する効果を高くすることができる。
請求項3に記載のコンクリート床型枠は、請求項1または請求項2に記載のコンクリート床型枠において、前記本体部の長手方向端部には、連結部材を取り付け可能で、前記連結部材を介して複数の前記本体部を長手方向に連結可能とされていることを特徴とする。
このように構成されたコンクリート床型枠によれば、連結部材を介して複数の本体部を長手方向に連結することができるので、単一の本体部の長さよりも長い型枠を容易に構築することができる。
請求項4に記載のコンクリート床型枠は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のコンクリート床型枠において、前記本体部は、上面、下面、および2つの側面が長手方向に連続する断面四角形の長尺材で、前記2つの側面双方にコンクリートが接するように前記コンクリートを打設することにより、前記2つの側面間の幅と等しい幅の溝を前記コンクリートに形成可能な形態とされていることを特徴とする。
このように構成されたコンクリート床型枠によれば、一定幅で直線上に延びる溝をコンクリート打設範囲の内側に容易に形成することができる。
請求項5に記載のコンクリート床型枠は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコンクリート床型枠において、前記連結部材は、凸部および凹部の双方を有する形状で、2つの前記連結部材が有する互いの前記凸部と前記凹部とを嵌合させて連結部材同士を連結させることにより、それら各連結部材が取り付けられた前記本体部同士を連結する部材であることを特徴とする。
このように構成されたコンクリート床型枠によれば、連結部材同士を連結させることによって、それら各連結部材が取り付けられた本体部同士を連結することができる。したがって、各連結部材を本体部の両端に取り付けたものを一つの単位構造物として、この単位構造物をいくつでも連結することができるようになる。
請求項6に記載のコンクリート床の施工方法は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコンクリート床型枠を施工面上に設置して、前記貫通穴に棒材を打ち込むことにより、前記コンクリート床型枠を前記施工面上に仮止めし、前記コンクリート床型枠によって区画された打設範囲の内側にコンクリートを打設し、当該コンクリートの硬化後に前記棒材および前記コンクリート床型枠を除去することを特徴とする。
このようなコンクリート床の施工方法によれば、軽量なコンクリート床型枠を使用しても、コンクリートを打設時にコンクリート床型枠が浮き上がるのを防止することができ、コンクリート打設範囲の内側に細くて長い直線状の溝を容易に形成することができる。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
図1はコンクリート床型枠の一例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図である。
コンクリート床型枠1は、コンクリートを施工面上に打設する際にコンクリートの打設範囲を区画するために用いられるものである。このコンクリート床型枠1は、合成樹脂製(本実施形態の場合、再生ポリプロピレン)の長尺材からなる本体部3の両端に合成樹脂製(本実施形態の場合、再生ポリプロピレン)の連結部材5を取り付けた構造になっている。また、本体部3には、本体部3の長手方向を水平にした状態において本体部3を上面側から下面側へと貫通する異形貫通穴7および円形貫通穴9が形成されている。
図2(a)は本体部3のA−A線切断面端面図、同図(b)は本体部3のB−B線切断面端面図、同図(c)は異形貫通穴7付近の平面図、同図(d)は円形貫通穴9付近の平面図である。
本体部3は、同一断面形状が長手方向に連続する構造の部材をベースにして、異形貫通穴7および円形貫通穴9を穿設したものである。なお、本実施形態において、本体部3のサイズは、200cm×10cm×3.5cmとなっている。
また、本体部3は、外周面を構成する外殻部11と、外殻部11の内側の空間を複数(本実施形態の場合3つ)の空間に区画する隔壁13とを備えてなる中空構造になっていて、上述の異形貫通穴7および円形貫通穴9は、外殻部11および隔壁13の双方を貫通する位置に形成されている。
異形貫通穴7は、2つの円形貫通穴(本実施形態の場合、直径10mm)の中心間距離を2つの円形貫通穴の半径の和(本実施形態の場合、10mm)よりも短い距離(本実施形態の場合、5〜7mm)にして2つの円形貫通穴を穿設することにより、2つの円形貫通穴が重なるように形成されたものである。円形貫通穴9は、本実施形態の場合、直径10mmの穴である。
図3は本体部3の端部に取り付けられた連結部材5を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図である。図4(a)は連結部材5のC−C線切断面端面図、同図(b)は連結部材5のD−D線切断面端面図、同図(c)は連結部材5のE−E線切断面端面図、同図(d)は連結部材5のF−F線切断面端面図である。
連結部材5は、本体嵌合部17、連結用凸部19、および連結用凹部21などを備えている。本体嵌合部17は、本体部3の端部に連結部材5を取り付ける際に、本体部3の開口端に嵌め込まれる部分である。連結用凸部19、および連結用凹部21は、連結部材5同士を連結する際に互いに嵌合させる部分である。
なお、本体部3は、本実施形態の場合、長手方向の長さが200cmあるが、これより短い本体部3が必要な場合は、本体部3を任意に切断して利用することができる。この場合でも、切断後の端面には連結部材5を取り付けることができる。
図5は棒材25を利用してコンクリート床型枠1を施工面27上へ仮止めする手順を示す説明図である。
コンクリート床型枠1は、棒材25(本実施形態の場合は直径10mmの異形鉄筋棒)を利用して施工面27に仮止めすることができる。より具体的には、コンクリート床型枠1は、まず、本体部3の長手方向と施工面27とが平行になるような向きにして、本体部3が施工面上に設置される。そして、異形貫通穴7および円形貫通穴9に棒材25を打ち込むことにより、本体部3を施工面27上に仮止めすることができる。
このような方法で仮止めをした後にコンクリートを打設すれば、中空構造のコンクリート床型枠1にコンクリートからの浮力が作用しても、コンクリート床型枠1が浮き上がるのを防止できる。なお、図示は省略してあるが、実際の施工時には棒材25の先端に安全キャップ等を装着することにより、棒材25の先端で怪我等をしないように安全対策を講じることが好ましい。
図6は複数のコンクリート床型枠1を連結しながら施工面27上への仮止めを行う手順を示す説明図である。
コンクリート床型枠1の両端には、連結部材5が取り付けられているので、複数のコンクリート床型枠1を連結したい場合には、2つのコンクリート床型枠1の各端部に取り付けられた連結部材5同士を連結することにより、2つのコンクリート床型枠1を連結することができる。これにより、単一のコンクリート床型枠1よりも長い型枠を構築することができる。
図7(a)は複数のコンクリート床型枠1を積み上げた状態を示す説明図、同図(b)はクリップ31でコンクリート床型枠1の抜け止めを施した状態を示す説明図、同図(c)は重量物33でコンクリート床型枠の抜け止めを施した状態を示す説明図である。
コンクリート床型枠1は、複数のものを積み上げて利用することもでき、この場合、単一のコンクリート床型枠1を使用する場合よりもコンクリートを厚く打設することができる。すなわち、厚いコンクリート床を形成したい場合には、その厚さに応じて複数のコンクリート床型枠1を積み上げて利用することもできる。
また、複数のコンクリート床型枠1を積み上げて使用する場合、コンクリートから作用する浮力によってコンクリート床型枠1間に隙間ができるのを防止するには、クリップ31でコンクリート床型枠1の抜け止めを施したり、重量物33でコンクリート床型枠の抜け止めを施したりするとよい。
図8は複数のコンクリート床型枠1を直角状に連結する際に用いられる直角状連結部材35を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図である。
直角状連結部材35は、基部37に連結用凸部19および連結用凹部21を設けた構造になっており、これら連結用凸部19および連結用凹部21は、連結部材5が備えるものと全く同形態のものとなっている。
ただし、直角状連結部材35の場合、連結用凸部19および連結用凹部21は、直交する2方向に向けられた各面に設けられていて、図9に示すように、2つのコンクリート床型枠1間に直角状連結部材35を介在させることにより、2つのコンクリート床型枠1を直角状に連結することができる。
図10は複数のコンクリート床型枠をT字状に連結する際に用いられるT字状連結部材を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図である。
T字状連結部材41は、基部43に連結用凸部19および連結用凹部21を設けた構造になっており、これら連結用凸部19および連結用凹部21も、連結部材5が備えるものと全く同形態のものとなっている。
ただし、T字状連結部材41の場合、連結用凸部19および連結用凹部21は、T字をなす3方向に向けられた各面に設けられていて、図11に示すように、3つのコンクリート床型枠1間にT字状連結部材41を介在させることにより、3つのコンクリート床型枠1をT字状に連結することができる。
図12は、上述したコンクリート床型枠1、直角状連結部材35、およびT字状連結部材41によって構成された型枠構造物の一例を示す平面図である。このような型枠構造物を構築して、その内側の区画された打設範囲にコンクリートを打設すれば、容易にコンクリート床を行うことができる。
特に、このようなコンクリート床に、細くて長い直線状の溝(スリット)を設ける際には、複数のコンクリート床型枠1を真っ直ぐに連結して、その両側にコンクリートを打設するだけでよく、その場合でも、コンクリート床型枠1が浮き上がったりしないので、所期の直線状溝を簡単に形成することができる。
ちなみに、図13は図8とは別の直角状連結部材51を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は第1の使用状態を示す平面図、(c)は第2の使用状態を示す平面図である。
直角状連結部材51は、本体部53の両端に、コンクリート床型枠1が備えるものと同じ連結部材5を設けた構造になっている。本体部53は、コンクリート床型枠1が備える本体部3と同じ長尺材を加工したもので、具体的には、一部に切欠55を設けることにより、切欠55の部分で直角に折り曲げることができるようになっている。
切欠55の部分における折り曲げ方向は、図13(b)および同図(c)に示す通り、どちら向きに折り曲げてもよく、これにより、コンクリート打設範囲が凸な直角になるもの、コンクリート打設範囲が凹な直角になるものなどを任意に形成できる。また、折り曲げ角は直角に限られるものではなく、例えば45度だけ折り曲げたり、60度だけ折り曲げたりといったことも可能である。なお、折り曲げ角は、どのような角度にした場合でも、直角状連結部材51を棒材によって施工面に仮止めした際に固定されることになる。
なお、以上、各種直角状連結部材やT字状連結部材について説明したが、このような連結部材を利用することなく、一つの本体部3の端部をもう一つの本体部3の端部や側面に突き当てた状態で各本体部3を施工面上に固定しても、直角状またはT字状の型枠構造を構築することができる。
また、図14は図3とは別の連結部材61を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図である。
この連結部材61は、本体部3と本体部3との間に直接介装されることにより、2つの本体部3を連結する部材として機能するものである。すなわち、先に説明した連結部材5は、2つの連結部材5を互いに連結する構造になっていたが、連結部材61は、連結部材5を利用することなく、2つの本体部3を連結する部材となっている。このような連結部材61でも、複数の本体部3を利用して長い型枠を構築する上では何ら不都合はない。
ただし、この連結部材61の場合、2つの本体部3の連結を解除したときには、一方の本体部3側に連結部材61を残すと、他方の本体部3側からは連結部材61が取り外され、他方の本体部3の端面が露出することになる。
これに対し、先に説明した連結部材5の場合、2つのコンクリート床型枠1の連結を解除しても、双方のコンクリート床型枠1の端部に連結部材5が残り、本体部3の端面が露出することはない。したがって、先に説明した連結部材5の方が、連結解除時に本体部3の両端を隠すカバーとしての機能も備えるものとなるので、コンクリート床型枠1の商品性を高くする上では有効である。
図15は図3および図4とは別の連結部材71を示す斜視図である。
連結部材71は、本体部3の内部にぴったりと嵌るサイズのパイプによって構成されたものである。このような連結部材71を介装しても、2つの本体部71を連結することができる。なお、図15に例示した連結部材71は、木ねじ73を使用して本体部3に固定されているが、他の手段(例えば、接着剤等)によって固定してもよく、あるいは、特に固定する必要がない場合は、連結部材71を本体部3に嵌め込んでおくだけでもよい。
図16は曲線部形成用のコンクリート床型枠75の一例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図である。
曲線部形成用のコンクリート床型枠75は、独立気泡発泡樹脂材料製(本実施形態の場合、架橋されたポリエチレンを発泡させてなる架橋発泡ポリエチレン;例えば、積水化学工業株式会社製のソフトロン(登録商標))の長尺材である。この曲線部形成用のコンクリート床型枠75にも、先に説明したコンクリート床型枠1の場合と同様に棒材での固定を行うため、上下方向に貫通する貫通穴77が形成されている。
このような曲線部形成用のコンクリート床型枠75を、先に説明したコンクリート床型枠1と組み合わせれば、図17に示すように、直線部分と曲線部分とが混在する型枠構造物を構築することができる。したがって、より美観に優れたコンクリート床や、より意匠性に富んだコンクリート床を形成することができる。
また、曲線部形成用のコンクリート床型枠75は、発泡樹脂材料製のものなので、外力を加えて圧縮変形させることができ、しかも、外力を加えるのをやめれば変形していた形状が元の形状に復元する。したがって、コンクリート床型枠1間に僅かな隙間(例えば、数cm〜数十cm程度の隙間)ができた場合の充填材として利用することもできる。
より具体的には、コンクリート床型枠1を順に施工面上に固定していった結果、最終的に、図18(a)に図示するような隙間が残れば、その隙間の長さよりもいくらか長めに曲線部形成用のコンクリート床型枠75の一部を切り出し、切り出したコンクリート床型枠75を圧縮変形させて(図18(a)参照)、圧縮されたコンクリート床型枠75を隙間内に嵌め込む(図18(b)参照)。
その結果、コンクリート床型枠75の形状が復元すれば、コンクリート床型枠75の両端がコンクリート床型枠1の端面に圧接し、コンクリート床型枠1間の隙間が埋められることになる(図18(c)参照)。なお、この状態でコンクリート床型枠75に棒材を打ち込んで、コンクリート床型枠75をさらに強固に施工面に固定してもよい。
既に説明した通り、コンクリート床型枠1の本体部3は、本実施形態の場合、長手方向の長さが200cmあり、これより短い本体部3が必要な場合は、本体部3を任意に切断して利用することができる。そして、この場合、通常は、切断後の端面に連結部材5を取り付けることができるが、本体部3を極端に短く切断した場合、切断後の端面に連結部材5を取り付けられないこともある。
したがって、本体部3を切断したものと連結部材5を組み合わせても、過剰に短いコンクリート床型枠1を構成することは困難であるが、そのような過剰に短いコンクリート床型枠が必要な場合は、上述の如くコンクリート床型枠75を短く切り出したものを利用すればよい。
図19は曲線部形成用のコンクリート床型枠75の端部に取り付け可能な連結部材81、91の説明図である。これら連結部材81、91は、曲線部形成用のコンクリート床型枠75の端部にも、連結部材5と同様な連結機能を付与するための部品である。
具体的には、連結部材81は、基部83に連結用凸部19および連結用凹部21を設けた構造になっており、これら連結用凸部19および連結用凹部21は、連結部材5が備えるものと全く同形態のものとなっている。また、基部83には、ピン85が突設されており、曲線部形成用のコンクリート床型枠75の端面にピン85を差し込むことにより、連結部材81をコンクリート床型枠75に取り付けることができるようになっている。
一方、連結部材91は、基部93に連結用凸部19および連結用凹部21を設けた構造になっており、これら連結用凸部19および連結用凹部21は、連結部材5が備えるものと全く同形態のものとなっている。また、基部93には、ねじ穴95が形成されており、このねじ穴95にねじ込まれたねじ97を曲線部形成用のコンクリート床型枠75の端面に差し込むことにより、連結部材91をコンクリート床型枠75に取り付けることができるようになっている。
これら連結部材81、91のいずれを利用しても、曲線部形成用のコンクリート床型枠75の端部に連結部材5と同様な連結機能を付与することができる。
図20(a)はコンクリート床にコンクリート床型枠よりも幅の広いスリットを形成する方法を示す説明図、同図(b)はコンクリート床に曲線コーナーを形成する方法を示す説明図である。
コンクリート床にコンクリート床型枠1よりも幅の広いスリットを形成したい場合は、2つのコンクリート床型枠1を平行に配置して、スリット幅(図20(a)参照)を任意に調整すればよい。この場合、平行に配置された2つのコンクリート床型枠1間に板材101などの介在物を介装すれば、きわめて簡単に2つのコンクリート床型枠1を平行配置することができる。
また、コンクリート床に曲線コーナーを形成したい場合は、上述した曲線部形成用のコンクリート床型枠75を利用すればよい。なお、図20(b)に例示した型枠構造においては、本体部3の端部とコンクリート床型枠75の端部とを直接突き合わせてあるが、先に説明した連結部材81、91をコンクリート床型枠75の端部に取り付けておけば、連結部材5を備えたコンクリート床型枠1を、曲線部形成用のコンクリート床型枠75に連結することもできる。
以上説明したように、上記コンクリート床型枠1によれば、本体部3を施工面上に設置して、異形貫通穴7および円形貫通穴9に棒材25を打ち込むことにより、本体部3を施工面27上に仮止めすることができる。したがって、コンクリートを打設してもコンクリート床型枠1が浮き上がるのを防止することができる。また、棒材25は、本体部3を上面側から下面側へと貫通する異形貫通穴7および円形貫通穴9に打ち込まれるので、本体部3を挟む両側にコンクリートを打設しても、棒材25とコンクリートが接触することはなく、本体部3の両側面にのみコンクリートが接する状態になる。したがって、本体部3と同形態の細くて長い直線状の溝を、コンクリート打設範囲の内側に容易に形成することができる。
さらに、仮止めによってコンクリート床型枠1の浮き上がりを防止できるので、本体部3の重量については過大にする必要が無く、軽量で運搬が容易なコンクリート床型枠とすることができる。特に、上記コンクリート床型枠1は、本体部3の内部が中空構造になっているので、きわめて運搬に便利な軽量な物となる。
また、外殻部11および隔壁13を備える本体部3に異形貫通穴7および円形貫通穴9を形成してあるので、外殻部のみを備える筒状の本体部に貫通穴を形成する場合に比べ、本体部3と棒材25との摺動抵抗を大きくすることができ、コンクリート打設時にコンクリート床型枠が浮き上がるのを防止する効果を高くすることができる。
また、連結部材5を介して複数の本体部3を長手方向に連結することができるので、単一の本体部3の長さよりも長い型枠を容易に構築することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、本体部3を再生ポリプロピレンで形成する例を示したが、この他の樹脂で形成してもよく、例えば、ポリエチレンなどで本体部3を形成してもよい。
コンクリート床型枠の一例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。 (a)は本体部のA−A線切断面端面図、(b)は本体部のB−B線切断面端面図、(c)は異形貫通穴付近の平面図、(d)は円形貫通穴付近の平面図。 本体部の端部に取り付けられた連結部材を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。 (a)は連結部材のC−C線切断面端面図、(b)は連結部材のD−D線切断面端面図、(c)は連結部材のE−E線切断面端面図、(d)は連結部材のF−F線切断面端面図。 コンクリート床型枠の施工面上への仮止め手順を示す説明図。 複数のコンクリート床型枠を連結しながら施工面上への仮止めを行う手順を示す説明図。 (a)は複数のコンクリート床型枠を積み上げた状態を示す説明図、(b)はクリップでコンクリート床型枠の抜け止めを施した状態を示す説明図、(c)は重量物でコンクリート床型枠の抜け止めを施した状態を示す説明図。 複数のコンクリート床型枠を直角状に連結する際に用いられる直角状連結部材を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。 直角状連結部材の使用例を示す説明図。 複数のコンクリート床型枠をT字状に連結する際に用いられるT字状連結部材を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。 T字状連結部材の使用例を示す説明図。 コンクリート床型枠および各種連結部材によって構成された型枠構造物の一例を示す平面図。 図8とは別の直角状連結部材を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は第1の使用状態を示す平面図、(c)は第2の使用状態を示す平面図。 図3とは別の連結部材を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。 図3および図4とは別の連結部材を示す斜視図。 曲線部形成用のコンクリート床型枠の一例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図。 直線部形成用のコンクリート床型枠、曲線部形成用のコンクリート床型枠、および各種連結部材によって構成された型枠構造物の一例を示す平面図。 2つのコンクリート床型枠間に隙間ができた場合の対処方法を示す説明図。 曲線部形成用のコンクリート床型枠の端部に取り付け可能な連結部材の説明図。 (a)はコンクリート床にコンクリート床型枠よりも幅の広いスリットを形成する方法を示す説明図、(b)はコンクリート床に曲線コーナーを形成する方法を示す説明図。
符号の説明
1,75・・・コンクリート床型枠、、3,53,71・・・本体部、5,61,71,81,91・・・連結部材、7・・・異形貫通穴、9・・・円形貫通穴、11・・・外殻部、13・・・隔壁、17・・・本体嵌合部、19・・・連結用凸部、21・・・連結用凹部、25・・・棒材、31・・・クリップ、33・・・重量物、35,51・・・直角状連結部材、37,43,83,93・・・基部、41・・・T字状連結部材、55・・・切欠、77・・・貫通穴、85・・・ピン、95・・・穴。

Claims (6)

  1. コンクリートを施工面上に打設してコンクリート床を形成する際に前記コンクリートの打設範囲を区画するために用いられるコンクリート床型枠であって、
    合成樹脂製の長尺材からなる本体部を備えており、
    前記本体部には、前記本体部の長手方向を水平にした状態において前記本体部を上面側から下面側へと貫通する貫通穴が形成されており、
    前記本体部の長手方向と前記施工面とが平行になるように前記本体部を前記施工面上に設置して、前記貫通穴に棒材を打ち込むことにより、前記本体部を前記施工面上に仮止め可能とされている
    ことを特徴とするコンクリート床型枠。
  2. 前記本体部は、外殻部と、前記外殻部の内側の空間を複数の空間に区画する隔壁とを備えてなる中空構造の長尺材であり、
    前記貫通穴は、前記外殻部および前記隔壁の双方を貫通する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート床型枠。
  3. 前記本体部の長手方向端部には、連結部材を取り付け可能で、
    前記連結部材を介して複数の前記本体部を長手方向に連結可能とされている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリート床型枠。
  4. 前記本体部は、上面、下面、および2つの側面が長手方向に連続する断面四角形の長尺材で、前記2つの側面双方にコンクリートが接するように前記コンクリートを打設することにより、前記2つの側面間の幅と等しい幅の溝を前記コンクリートに形成可能な形態とされている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のコンクリート床型枠。
  5. 前記連結部材は、凸部および凹部の双方を有する形状で、2つの前記連結部材が有する互いの前記凸部と前記凹部とを嵌合させて連結部材同士を連結させることにより、それら各連結部材が取り付けられた前記本体部同士を連結する部材である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコンクリート床型枠。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコンクリート床型枠を施工面上に設置して、前記貫通穴に棒材を打ち込むことにより、前記コンクリート床型枠を前記施工面上に仮止めし、前記コンクリート床型枠によって区画された打設範囲の内側にコンクリートを打設し、当該コンクリートの硬化後に前記棒材および前記コンクリート床型枠を除去する
    ことを特徴とするコンクリート床の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109469291A (zh) * 2018-12-24 2019-03-15 漳州职业技术学院 一种混凝土表面分隔、装饰线条施工方法

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