JP2008280074A - ブロー成形ボトル、ブロー成形用金型及びダイレクトブロー成形法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス小瓶の様な質感を呈し、底部の肉厚に偏りのない小型ボトルを、ダイレクトブローにより、安価に提供する。
【解決手段】割金型10,20は、ボトルの角部をピンチオフラインとする様に二分割され、キャビティ12,22には、二等辺直角三角形断面のボトル側面形成面14,24、ボトル側面形成面14,24に内接する半円を軸方向に2mm延長した窪みとして形成されたボトル底面形成面15,25、ボトル側面形成面14,24の角部16,26及び分割面11,21とボトル底面形成面15,25との間を面取り角度45度でつないだ面取り部17,27が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】割金型10,20は、ボトルの角部をピンチオフラインとする様に二分割され、キャビティ12,22には、二等辺直角三角形断面のボトル側面形成面14,24、ボトル側面形成面14,24に内接する半円を軸方向に2mm延長した窪みとして形成されたボトル底面形成面15,25、ボトル側面形成面14,24の角部16,26及び分割面11,21とボトル底面形成面15,25との間を面取り角度45度でつないだ面取り部17,27が形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、透明な合成樹脂で製造されたガラス類似のボリューム感を有する厚底のブロー成形製小型ボトルを製造するための技術に関するものである。
従来、化粧品用の小型ボトルは、殆どガラスで製造されていた。しかしながら、近年、これら化粧品用の小型ボトルの軽量化を図ると共に、落としたときの破損を防止するために、ブロー成形による合成樹脂製小型ボトルの製造方法が提案されている(特許文献1)。
この特許文献1はガラス瓶状小型容器の成形方法としてインジェクションブローによる以下の手順を提案している。
[1]光沢を有する樹脂を、射出コア周囲の射出キャビティに射出充填して、口部内径が小径で高さが容器高さと略等しく、側壁肉厚が容器側壁の肉厚の2〜3倍のプリフォームを成形する。
[2]プリフォームを離型して容器成形用のキャビティ型に移す。
[3]固定ロッドの挿入により底部を圧縮してプリフォームをキャビティ底面に固定する。
[4]エアブローによりプリフォーム側壁をキャビティ面まで圧迫拡充してガラス瓶状小型容器に成形する。
特開2004−1308(要約、代表図)
[1]光沢を有する樹脂を、射出コア周囲の射出キャビティに射出充填して、口部内径が小径で高さが容器高さと略等しく、側壁肉厚が容器側壁の肉厚の2〜3倍のプリフォームを成形する。
[2]プリフォームを離型して容器成形用のキャビティ型に移す。
[3]固定ロッドの挿入により底部を圧縮してプリフォームをキャビティ底面に固定する。
[4]エアブローによりプリフォーム側壁をキャビティ面まで圧迫拡充してガラス瓶状小型容器に成形する。
この特許文献1に提案された方法は、インジェクションブローであることから、工程数が多くなり、金型の個数も増え、装置の構造も複雑になるという問題がある。
そこで、本発明者は、ダイレクトブローによって、ガラス小瓶の様な質感を呈する小型ボトルを製造する方法について鋭意研究を行ったところ、以下の問題点を解決する必要があることが判明した。
まず、ダイレクトブローで相対的に肉厚な小型ボトルを成形する場合、図8に示す様に、底部の肉厚に偏りが生じるという問題である。
そこで、本発明は、ガラス小瓶の様な厚底で、底部の肉厚に偏りのないダイレクトブロー製の小型ボトルを提供することを目的としてなされた。
上記目的を達成するためになされた本発明のブロー成形ボトルは、透明又は半透明の合成樹脂で成形され、以下の構成を備えることを特徴とする。
(a)ボトル本体を、多角形断面の角筒部としたこと。
(b)ボトル底を、前記ボトル本体の外壁面にほぼ内接する様な円形、楕円形又は長円形の平板部としたこと。
(c)前記ボトル底を構成する平板部の上端縁から、前記ボトル本体を構成する角筒部の各角に向かって面取り部を形成したこと。
(a)ボトル本体を、多角形断面の角筒部としたこと。
(b)ボトル底を、前記ボトル本体の外壁面にほぼ内接する様な円形、楕円形又は長円形の平板部としたこと。
(c)前記ボトル底を構成する平板部の上端縁から、前記ボトル本体を構成する角筒部の各角に向かって面取り部を形成したこと。
また、上記目的を達成するためになされた本発明のブロー成形用金型は、ボトル本体を多角形断面とした小型ボトルを成形するための金型であって、型締め方向に垂直な分割面と、該分割面のそれぞれに形成されたキャビティと、該各キャビティの底部に配設されたピンチオフ用の喰い切り刃とを備える割金型によって構成され、さらに、以下の構成を備えることを特徴とする。
(A)前記割金型に形成された各キャビティは、多角形断面の角筒部の一端側に、円形断面,楕円形断面又は長円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面にほぼ内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記各筒部側の縁から前記角筒部の各角に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成されていること。
(A)前記割金型に形成された各キャビティは、多角形断面の角筒部の一端側に、円形断面,楕円形断面又は長円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面にほぼ内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記各筒部側の縁から前記角筒部の各角に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成されていること。
さらに、上記目的を達成するためになされた本発明のダイレクトブロー成形法は、ボトル本体を多角形断面とした小型ボトルを成形するための方法であって、以下の構成を備えることを特徴とする。
(1)型締め方向に垂直な分割面のそれぞれに形成された各キャビティにより、多角形断面の角筒部の一端に、円形断面,楕円形断面又は長円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面にほぼ内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記角筒部側の縁から前記角筒部の各角部に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成された割金型を用いること。
(2)透明又は半透明の合成樹脂を用いて、前記角筒部内に収まる外径で、かつ前記丸筒部の長さよりも厚肉のチューブ状のパリソンを生成すること。
(3)前記パリソンを生成した後に、該パリソンの下部を前記喰い切り刃で喰い切る様に前記割金型を型閉じすること。
(4)前記型閉じした後に、前記パリソン内に前記ボトルネック形成部においてパリソンをキャビティ壁面に押し当てるこのとできる外径を有するブローピンを挿入し、該ブローピンを介してキャビティ内にブローエアを吐出すること。
(1)型締め方向に垂直な分割面のそれぞれに形成された各キャビティにより、多角形断面の角筒部の一端に、円形断面,楕円形断面又は長円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面にほぼ内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記角筒部側の縁から前記角筒部の各角部に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成された割金型を用いること。
(2)透明又は半透明の合成樹脂を用いて、前記角筒部内に収まる外径で、かつ前記丸筒部の長さよりも厚肉のチューブ状のパリソンを生成すること。
(3)前記パリソンを生成した後に、該パリソンの下部を前記喰い切り刃で喰い切る様に前記割金型を型閉じすること。
(4)前記型閉じした後に、前記パリソン内に前記ボトルネック形成部においてパリソンをキャビティ壁面に押し当てるこのとできる外径を有するブローピンを挿入し、該ブローピンを介してキャビティ内にブローエアを吐出すること。
かかる構成を採用した本発明のダイレクトブロー成形法によれば、ブローピンからブローエアを吹き込むと、パリソンがキャビティの壁面に押し付けられる様に延伸される。このとき、キャビティの底には丸筒部があり、底部において横方向に延伸しようとするパリソンは、この丸筒部の壁面による拘束を受ける。また、ブローエアを吐出するまでの間にキャビティ内のパリソンは重力によってキャビティの底に肉を集中させる様な状態になっている。そして、丸筒部の拘束に対して面取り部はスムーズな延伸を可能にすることから、丸筒部によって拘束された部分以外は相対的に延伸し易い状態となる。この結果、丸筒部によって形成される底の部分には肉が十分に残り、底の厚いガラス小瓶の様な質感で底部の肉厚に偏りもない合成樹脂製の小型ボトルを製造することができる。
本発明のダイレクトブロー成形法は、本発明のブロー成形用金型を用いるものとして構成される。従って、本発明のブロー成形用金型は、底の厚いガラス小瓶の様な質感で底部の肉厚に偏りのない合成樹脂製の小型ボトルをダイレクトブロー成形するのに適する金型ということができる。
本発明のブロー成形ボトルは、本発明のブロー成形用金型が形成するボトル成形空間に対応する外形形状を有するものとして構成される。従って、本発明のブロー成形ボトルは、底の厚いガラス小瓶の様な質感で底部の肉厚に偏りのない合成樹脂製の小型ボトルをダイレクトブロー成形するのに適するボトル形状を備えたものということができる。
なお、本発明は、ボトル形状を正多角形断面には限るものではないが、ボトル形状を正多角形断面とする場合、本発明のブロー成形ボトルは、上記(a)〜(c)の構成に加えて、さらに以下の構成を備える様にするとよい。
(d)前記ボトル本体を正多角形筒部によって構成すると共に、前記ボトル底を該正多角形筒部の下端において各外壁面に内接する円板部によって構成すること。
(d)前記ボトル本体を正多角形筒部によって構成すると共に、前記ボトル底を該正多角形筒部の下端において各外壁面に内接する円板部によって構成すること。
この場合の本発明のブロー成形用金型は、ボトル本体を多角形断面とした小型ボトルを成形するための金型であって、型締め方向に垂直な分割面と、該分割面のそれぞれに形成されたキャビティと、該各キャビティの底部に配設されたピンチオフ用の喰い切り刃とを備える割金型によって構成され、さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする。
(B)前記割金型に形成された各キャビティは、正多面体からなる角筒部の一端側に、円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面に内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記角筒部側の縁から前記角筒部の各角に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成されていること。
(B)前記割金型に形成された各キャビティは、正多面体からなる角筒部の一端側に、円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面に内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記角筒部側の縁から前記角筒部の各角に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成されていること。
ボトル本体を正多角形断面とし、ボトル底を円板で構成することにより、ブロー成形時の延伸状態が隔壁面共にほぼ均等となるからである。
また、特にボトル形状を正方形断面とする場合、本発明のブロー成形ボトルは、上記(a)〜(c)の構成に加えて、さらに以下の構成を備える様にするとよい。
(e)前記ボトル本体を正方形筒部によって構成すると共に、前記ボトル底を該正方形筒部の下端において各外壁面に内接する円板部によって構成すると共に、前記面取り部をボトル本体の軸心に対する面取り角度が30度〜60度(より望ましくは、45度〜60度)となる様に形成すること。
(e)前記ボトル本体を正方形筒部によって構成すると共に、前記ボトル底を該正方形筒部の下端において各外壁面に内接する円板部によって構成すると共に、前記面取り部をボトル本体の軸心に対する面取り角度が30度〜60度(より望ましくは、45度〜60度)となる様に形成すること。
この場合の本発明のブロー成形用金型は、ボトル本体を多角形断面とした小型ボトルを成形するための金型であって、型締め方向に垂直な分割面と、該分割面のそれぞれに形成されたキャビティと、該各キャビティの底部に配設されたピンチオフ用の喰い切り刃とを備える割金型によって構成され、さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする。
(C)前記割金型に形成された各キャビティは、それぞれ、直角二等辺三角形断面部と、該直角二等辺三角形断面部の一端側でその壁面に内接して連続する半円形断面部と、該半円形断面部と前記直角二等辺三角形断面部側とを面取り角度30度〜60度(より望ましくは、45度〜60度)でつないだ面取り部と、前記直角二等辺三角形断面部の他端側に形成されたボトルネック形成部とを備えていること。
(C)前記割金型に形成された各キャビティは、それぞれ、直角二等辺三角形断面部と、該直角二等辺三角形断面部の一端側でその壁面に内接して連続する半円形断面部と、該半円形断面部と前記直角二等辺三角形断面部側とを面取り角度30度〜60度(より望ましくは、45度〜60度)でつないだ面取り部と、前記直角二等辺三角形断面部の他端側に形成されたボトルネック形成部とを備えていること。
ボトル本体を正方形断面とし、ボトル底を円板で構成し、面取り角度30度〜60度(より望ましくは、45度〜60度)の面取り部を備えさせることにより、正方形断面のボトルとしての形状に違和感なく、隔壁面の肉厚がどの壁面も同様になり、かつ、厚底の小型ボトルを製造することができる。
なお、本発明のブロー成形法においては、以下の構成を備える様にするとよい。
(5)前記丸筒部の長さを2mm以上とし、前記(2)の工程において生成するパリソンの肉厚を前記丸筒部の長さ以上とすること。
(5)前記丸筒部の長さを2mm以上とし、前記(2)の工程において生成するパリソンの肉厚を前記丸筒部の長さ以上とすること。
かかる構成を採用することにより、ボトル底はほぼ丸筒部の長さと同程度の肉厚を有するものとなる。従って、内容量が20cc程度以下(より好ましくは、15cc程度以下、さらに好ましくは10cc程度以下)の小型ボトルを製造する場合、底の肉厚を2mm程度以上に形成することができ、ガラス瓶の様な小型ボトルを製造することができる。
本発明によれば、ガラス小瓶の様な厚底で、底部の肉厚に偏りのない小型ボトルを、合成樹脂を用いたダイレクトブローにより、安価に提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。第1実施形態のブロー成形用金型1は、正方形断面形状の容量約10ccの小型ボトルを成形するためのものである。このブロー成形用金型1は、図1に示す様に、型締め方向に垂直な分割面11,21と、分割面11,21に形成されたキャビティ12,22と、キャビティ12,22の底部に配設されたピンチオフ用の喰い切り刃13,23とを備える割金型10,20によって構成される。
この割金型10,20は、ボトルの角部をピンチオフラインとする様に二分割されたものとなっており、喰い切り刃13,23は単純な直線形状に形成されている。キャビティ12,22には、直角二等辺三角形断面のボトル側面形成面14,24(直角二等辺三角形断面部)と、このボトル側面形成面14,24に内接する半円を軸方向に2mm延長したボトル底面形成面15,25(半円形断面部)と、ボトル側面形成面14,24の角部16,26及び分割面11,21とボトル底面形成面15,25との間を面取り角度45度で連続させた面取り部17,27とが形成されている。
なお、キャビティ12,22のエア吹き込み口側には、ネジ蓋を装着する首の部分となる半割ネジ状のボトルネック形成面18,28(ボトルネック形成部)が形成されている。
このブロー成形用金型1を用いてダイレクトブロー成型法により、図2に示す様に、透明合成樹脂を用いて小型ボトル30を成形する。即ち、射出機で透明合成樹脂を用いて、キャビティの角筒部分に収まる外径で、かつ半円形断面部の長さよりも厚肉のチューブ状のパリソン31を生成し(図2(A))、型閉じし(同図(B))、ブローピン32を挿入し(同図(C))、エアブローを実施する(同図(D))。すると、ブローピン32によってボトルネック形成面18,28に押し付けられた部分は外側にネジ山が刻設された形状となり、ボトル底面は底面形成面15,25の縁部15a,25aで拘束されて十分な肉厚を残し、その他の部分が延伸し、重力との関係から側壁は上にいくほど薄くなった状態の小型ボトル30が製造される(図3参照)。
この小型ボトル30は、図3に示す様に、ボトル本体を正方形筒部34とし、ボトル底を正方形筒部34の外壁下端に内接する円板部35とし、正方形筒部34の下端には面取り角度45度の面取り部37を形成したものとなっている。なお、図3(G)は、透明なPET樹脂を用いて製造した実施例の小型ボトルの底面の斜視図である。
次に、他の実施形態を説明する。第2実施形態は、図4に示す様に、面取り部172,272の面取り角度を60度にしたものである。小型ボトル302において面取り部372がやや目立つが、厚底のガラス小瓶の様な質感を損なうものではない。第3実施形態は、図5に示す様に、面取り部173,273の面取り角度を30度にしたものである。小型ボトル303において面取り部373が目立ち難くなる。ボトル底面形成面153,253の縁部153a,253aによる拘束は若干弱くなるが、十分に厚底感のある小型ボトル303を製造することができる。第4実施形態は、図6に示す様に、ボトル本体344を長方形断面とし、ボトル底354を楕円形としたものである。第5実施形態は、図7に示す様に、ボトル本体345を長方形断面とし、ボトル底355を長円形としたものである。いずれの場合も、このボトル形状に対応する金型の底面形成面及び面取り部形成面による拘束力が機能して厚底の小型ボトル304,305を成形することができる。
以上、本発明の実施形態及び実施例について説明したが、本発明は上述した実施形態等に限られることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の態様にて実施することができる。
例えば、正六角形、正八角形などのボトル本体を有する小型ボトルを製造するために本発明のブロー成形ボトル及びブロー成形用金型の採用した課題解決手段を適用できることはもちろんである。また、面取り部は、平面以外に、若干湾曲した曲面としてもよい。また、ボトルの縦横比も実施形態に限らず、高さに比べて幅の広いボトルとしてもよい。幅の広いボトルとする場合は、パリソンの外径並びに肉厚を大きくすることで、例えば、10〜20cc程度のサイズのボトルにおいて、2〜5mm程度の厚さの底面を形成する様に設計することも可能である。
1・・・ブロー成形用金型
10,20・・・割金型
11,21・・・分割面
12,22・・・キャビティ
13,23・・・喰い切り刃
14,24・・・ボトル側面形成面(直角二等辺三角形断面部)
15,25・・・ボトル底面形成面(半円形断面部)
15a,25a・・・ボトル底面形成面の縁部
16,26・・・ボトル側面形成面の角部
17,27・・・面取り部
18,28・・・ボトルネック形成面(ボトルネック形成部)
30・・・小型ボトル
31・・・パリソン
32・・・ブローピン
34・・・正方形筒部
35・・・円板部
37・・・面取り部
153a,253a・・・ボトル底面形成面の縁部
172,173,272,273・・・面取り部
302,303,304,305・・・小型ボトル
372,373,374,375・・・面取り部
10,20・・・割金型
11,21・・・分割面
12,22・・・キャビティ
13,23・・・喰い切り刃
14,24・・・ボトル側面形成面(直角二等辺三角形断面部)
15,25・・・ボトル底面形成面(半円形断面部)
15a,25a・・・ボトル底面形成面の縁部
16,26・・・ボトル側面形成面の角部
17,27・・・面取り部
18,28・・・ボトルネック形成面(ボトルネック形成部)
30・・・小型ボトル
31・・・パリソン
32・・・ブローピン
34・・・正方形筒部
35・・・円板部
37・・・面取り部
153a,253a・・・ボトル底面形成面の縁部
172,173,272,273・・・面取り部
302,303,304,305・・・小型ボトル
372,373,374,375・・・面取り部
Claims (3)
- 透明又は半透明の合成樹脂で成形され、以下の構成を備えることを特徴とするブロー成形ボトル。
(a)ボトル本体を、多角形断面の角筒部としたこと。
(b)ボトル底を、前記ボトル本体の外壁面にほぼ内接する様な円形、楕円形又は長円形の平板部としたこと。
(c)前記ボトル底を構成する平板部の上端縁から、前記ボトル本体を構成する角筒部の各角に向かって面取り部を形成したこと。 - ボトル本体を多角形断面とした小型ボトルを成形するための金型であって、型締め方向に垂直な分割面と、該分割面のそれぞれに形成されたキャビティと、該各キャビティの底部に配設されたピンチオフ用の喰い切り刃とを備える割金型によって構成され、さらに、以下の構成を備えることを特徴とするブロー成形用金型。
(A)前記割金型に形成された各キャビティは、多角形断面の角筒部の一端側に、円形断面,楕円形断面又は長円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面にほぼ内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記各筒部側の縁から前記角筒部の各角に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成されていること。 - ボトル本体を多角形断面とした小型ボトルを成形するための方法であって、以下の構成を備えることを特徴とするダイレクトブロー成形法。
(1)型締め方向に垂直な分割面のそれぞれに形成された各キャビティにより、多角形断面の角筒部の一端に、円形断面,楕円形断面又は長円形断面の丸筒部を前記角筒部の各壁面にほぼ内接した状態となる様に軸方向に連続して形成すると共に、前記丸筒部の前記角筒部側の縁から前記角筒部の各角部に向かって形成された面取り部と、前記角筒部の他端側に設けられたボトルネック形成部とを備えてなるボトル成形空間を、型閉じ状態において共同して構成する様に形成された割金型を用いること。
(2)透明又は半透明の合成樹脂を用いて、前記角筒部内に収まる外径で、かつ前記丸筒部の長さよりも厚肉のチューブ状のパリソンを生成すること。
(3)前記パリソンを生成した後に、該パリソンの下部を前記喰い切り刃で喰い切る様に前記割金型を型閉じすること。
(4)前記型閉じした後に、前記パリソン内に前記ボトルネック形成部においてパリソンをキャビティ壁面に押し当てるこのとできる外径を有するブローピンを挿入し、該ブローピンを介してキャビティ内にブローエアを吐出すること。
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