JP2008279566A - ツールチェンジャ - Google Patents

ツールチェンジャ Download PDF

Info

Publication number
JP2008279566A
JP2008279566A JP2007127317A JP2007127317A JP2008279566A JP 2008279566 A JP2008279566 A JP 2008279566A JP 2007127317 A JP2007127317 A JP 2007127317A JP 2007127317 A JP2007127317 A JP 2007127317A JP 2008279566 A JP2008279566 A JP 2008279566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate portion
master plate
tool
relative position
master
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007127317A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Tsutsumi
幹夫 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BL Autotec Ltd
Original Assignee
BL Autotec Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BL Autotec Ltd filed Critical BL Autotec Ltd
Priority to JP2007127317A priority Critical patent/JP2008279566A/ja
Publication of JP2008279566A publication Critical patent/JP2008279566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】要求される連結精度や加わる荷重負荷がさほど高くなく、しかもその負荷が特定の狭い範囲の方向にのみ加わるといった使用用途の場合に、構造が簡単で低コストなツールチェンジャが得られるようにする。
【解決手段】ツールプレート部40の位置決め部42を、該ツールプレート部40の係合部43が該係合部43に対するマスタプレート部20のフック部23の通過を許容する第1相対位置にマスタプレート部20が位置するときに該マスタプレート部20の係止部22による係止が不能となる領域に配置し、係合部43を、係止部22による位置決め部42の係止が可能となる第2相対位置にマスタプレート部20が位置するときに該係合部43に対するフック部23の通過を阻止する領域に位置するように設ける。
【選択図】図10

Description

本発明は、ロボットアームにツールを装着する際に両者間に介装して使用するツールチェンジャに関し、特に軽荷重負荷用途における構造の簡単化を図る対策に関する。
一般に、ロボットアームにツールを装着する際にツールチェンジャを使用することは知られている。このツールチェンジャは、ロボットアーム側に取り付けられたマスタプレートと、このマスタプレートに着脱可能に設けられていて、所定のツールが取り付けられたツールプレートとからなっており、作業内容に応じてツールを交換できるようになっている。
例えば、特許文献1では、マスタプレートのピストンに移動一体に設けた円環状のカム部材の外周側に複数のボールを配置し、カム部材の軸方向の変位によりボールを半径方向外方に向かって押圧するようにする一方、ツールプレートには、上記のボールが半径方向外方に変位したときにそれらボールを介してマスタプレートに該ツールプレートを連結するボール受けが設けられており、これにより、高い連結精度が得られるとともに、高荷重負荷用途にも使用できるようになっている。
特許第3717923号公報(第9頁,図1〜図3)
ところで、使用用途によっては、連結精度や荷重負荷がさほど高くなく、むしろ、構造が簡単で低コストであることが優先される場合がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、要求される連結精度や加わる荷重負荷がさほど高くなく、しかもその負荷が特定の狭い範囲の方向にのみ加わるといった使用用途の場合に、構造が簡単で低コストなツールチェンジャが得られるようにすることにある。
上記の目的を達成すべく、本発明では、マスタプレート部をツールプレート部に対して横移動させることで、マスタプレート部のフック部をツールプレート部の係合部に掛止させ、その状態でフック部を退行移動させることでマスタプレート部にツールプレート部を連結するようにした。
具体的には,本発明では、ロボット本体側に取り付けられるマスタプレート部と、このマスタプレート部に連結されるように設けられていて、所定のツールが取り付けられるツールプレート部とを備えたツールチェンジャを前提としている。
そして、上記マスタプレート部は、マスタプレート部本体と、上記マスタプレート部本体の外面に設けられた複数の係止部と、上記マスタプレート部本体から外方に向かって進退移動可能に設けられたフック部とを有しており、一方、上記ツールプレート部は、上記マスタプレート部の複数の係止部にそれぞれ係止可能に設けられていて該複数の係止部にそれぞれ係止されることで上記マスタプレート部に対する位置決めを行う複数の位置決め部と、上記マスタプレート部のフック部に掛止可能に設けられていて該フック部に掛止されることで上記マスタプレート部との連結を行う係合部とを有しているものとする。
その上で、上記ツールプレート部の複数の位置決め部は、該ツールプレート部の係合部が該係合部に対する上記マスタプレート部のフック部の通過を許容する第1相対位置に上記マスタプレート部が位置するときに上記マスタプレート部の複数の係止部による係止が不能となる領域に配置されており、また、上記ツールプレート部の係合部は、上記マスタプレート部の複数の係止部によるツールプレート部の複数の位置決め部の係止が可能となる第2相対位置に上記マスタプレート部が位置するときに該係合部に対する上記マスタプレート部のフック部の通過を阻止する領域に位置するように設けられているものとする。
尚、上記の構成において、 マスタプレート部およびツールプレート部間に、上記マスタプレート部が第1相対位置以外の相対位置に位置するときにツールプレート部の係合部に対するマスタプレート部のフック部の通過を規制する規制機構を設けることができる。
また、複数の係止部と該複数の係止部にそれぞれ対応する複数の位置決め部とからなる複数組の係止部および位置決め部のうち、少なくとも1組の係止部および位置決め部については、マスタプレート部のフック部がツールプレート部の係合部を掛止しているときの掛止位置を基準にして、第1相対位置に位置付けられたマスタプレート部から第2相対位置に位置付けられたマスタプレート部に向かう側とは反対の側に配置されているものとすることができる。
さらに、所定の材料を所定の形状に形成する成形部と、この成形部により成形されてなる成形品が仮置きされる仮置き部とを備えるとともに、所定の動作を行うアームと、該アームに装着されていて上記成形品を保持可能な保持用ツールとを有し、該保持用ツールにより上記成形部上の成形品を保持して上記仮置き部に移送するロボットを備えた成形装置において、上記保持用ツールを、上記のように構成されたツールチェンジャを介して上記アームに装着することができる。
また、上記の成形装置において、ロボットのアームが、ツールチェンジャにおけるマスタプレート部のフック部の進退移動方向に直交する平面が略鉛直となる鉛直姿勢と、上記平面が略水平となる水平姿勢との間で、略水平方向に延びる水平軸心回りに保持用ツールを傾動させるように構成されている場合に、上記マスタプレート部を、第1相対位置に位置付けられたときのマスタプレート部が第2相対位置に位置付けられたときのマスタプレート部と略同じ上下位置よりも下方に位置するように上記アームに取り付けることができる。
また、上記の成形装置において、成形部を、成形型の型開き方向が略水平である射出成形部とする一方、仮置き部を、成形品が上下方向に積層状態に載置されるように構成されているものとすることができる。
本発明によれば、ロボット本体側に取り付けられるマスタプレート部と、このマスタプレート部に連結されるように設けられ、所定のツールが取り付けられるツールプレート部とを備えたツールチェンジャにおいて、ツールプレート部に対し、マスタプレート部を第1相対位置に位置付けてフック部に係合部を通過させ、次いで、マスタプレート部を第2相対位置に移動させてツールプレート部に近接する方向に相対移動させることでマスタプレート部に対するツールプレート部の位置決めを行うことができ、しかる後、フック部を退行移動させて係合部に掛止させるようにすることでマスタプレート部にツールプレート部を連結させることができ、よって、ツールプレート部に、第2相対位置のマスタプレート部から第1相対位置のマスタプレート部の側に向かう方向の軽荷重負荷が加わる使用用途の場合に、カム機構などを用いるようにした従来の場合に比べて簡単な構造で済み、その分、低コスト化に寄与することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の実施形態に係るツールチェンジャ10の構成を示しており、このツールチェンジャ10は、ロボットアーム11に取り付けられるマスタプレート部20と、このマスタプレート部20に連結されるように設けられていて、所定のツールが取り付けられるツールプレート部40とを備えており、射出成形装置において、その成形型12上の成形品13を仮置き部14に移載すべく、ロボットアーム11に、成形品13を吸着保持可能な吸着用ツール15をロボットアーム11に装着する際に使用される。
具体的には、本実施形態では、ロボットアーム11は、図5に示すように、ツールチェンジャ10のマスタプレート部20およびツールプレート部40間の接合面が略鉛直となる姿勢で吸着用ツール15を保持しつつ、成形型12と仮置き部14との間で水平移動および昇降移動を行う他、仮置き部14では、略水平な軸心回りにツールチェンジャ10の上記接合面がマスタプレート部20を上側とする状態の略水平となる姿勢との間で吸着用ツール15を傾動させるようになっている。
上記マスタプレート部20は、図1および図2に示すように、略直方体状をなしていて1面(図2の下面)が接合面20aとされたマスタプレート部本体21と、このマスタプレート部本体21の接合面20a上に外方(図2の下方)に向かって突出するように設けられた係止部としての2つの位置決めピン22,22と、マスタプレート部本体21の接合面20aから外方に向かって進退移動可能に設けられたフック部23とを有する。
具体的には、マスタプレート部本体21は、接合面20a側の部位に断面円形状の凹部を有するブロック部材24と、このブロック部材24の凹部の開口端を閉塞する円盤状の蓋部材25とからなっている。蓋部材25により凹部の開口端が閉塞されて形成された内部空間26には、該内部空間26を接合面20aに直交する方向に区画しかつ該内部空間26内を往復移動可能なピストン27が嵌挿されている。ピストン27の側周面には凹溝が周設されており、この凹溝内にはOリング28が介装されている。蓋部材25の中心部分には、該蓋部材25をピストン27の移動方向に貫通する貫通孔25aが形成されている。この貫通孔25aには、軸部29が該貫通孔25aを貫通するように配置されている。この軸部29のマスタプレート部本体21側(図2の上側)の端部はピストン27に移動一体に連結されている。一方、軸部29のマスタプレート部本体21とは反対側(図2の下側)の端部は外向きフランジ状に形成されており、この外向きフランジ部分によって、上記のフック部23が構成されている。
上記ブロック部材24の一側面(図1および図2の各左側面)には、各々、上記の内部空間26に連通する2つの連通孔30,31がピストン27の移動方向に並ぶように設けられている。これら2つの連通孔30,31は、図示は省略するが、例えばエアコンプレッサの吐出側に切換弁を介して択一的に接続されるようになっており、ツールプレート部40との連結を解除するときには、接合面20aとは反対側(図2の上側)に位置する解除用連通孔30の側に、また、ツールプレート部40との連結を行うときには、接合面20aの側(図2の下側)に位置する連結用連通孔31の側にそれぞれ上記の切換弁を切り換えて、それら解除用連通孔30および連結用連通孔31を上記コンプレッサの吐出側に接続するようになされる。
上記ブロック部材24における凹部周りの4箇所には、それぞれ、該ブロック部材24をロボットアーム11に取り付けるためのボルト挿通孔32,32,…が設けられている。また、上記2つの位置決めピン22,22は、ブロック部材24の長辺方向(図1の上下方向)における凹部の両側に配置されている。
上記ブロック部材24における接合面20aの短辺方向(図1および図2の左右方向)一側部には切欠部33が形成されており、この切欠部33には、ロボットアーム11側から吸着用ツール15側への給電や両者間での電気信号の授受などを行うためのマスタプレート部20側のコネクタ34が設けられている。このコネクタ34は、複数の接続端子35,35,…を有しており、各接続端子35は、はんだ付けなどにより電線36が接続されるプレート37と、このプレート37をピストン27の移動方向に移動可能に貫通するプローブ38と、このプローブ38をフック部23と同じ方向に向かって突出させるように常時付勢する圧縮コイルばね(図示せず)とからなっている。
一方、上記ツールプレート部40は、略直方体状をなしていて1面(図4の上面)が接合面40aとされたブロック部材41と、このブロック部材41の接合面40a側に上記マスタプレート部20の2つの位置決めピン22,22がそれぞれ係入可能に設けられていて、該2つの位置決めピン22,22がそれぞれ係入することでマスタプレート部20に対する位置決めを行う2つの位置決め穴42,42と、マスタプレート部20のフック部23に掛止可能に設けられていて該フック部23に掛止されることでマスタプレート部20との連結を行う係合部としての係合板43とを有する。
具体的には、ブロック部材41の接合面40a側における略中央部位には平面略五角形状の凹部44が形成されており、上記の係合板43は、その凹部44の底面上に配置されかつ複数本(図示する例では4本)のボルト45,45,…でもってブロック部材41に固定されている。この係合板43の略中央には、マスタプレート部20のフック部23がブロック部材41の厚さ方向に通過可能な円形状の大径孔46が形成されている。この大径孔46の直径φ1はフック部23の直径φ2よりも僅かに大きく(φ1>φ2)されている。また、この大径孔46からブロック部材41の短辺方向にずれた位置には、直径が大径孔46よりも小さくてフック部23の通過が不能である小径孔47が形成されている。この小径孔47の直径φ3は、フック部23の直径φ2よりも小さく、かつ軸部29の直径φ4よりも僅かに大きく(φ2>φ3>φ4)されている。また、凹部44の底部には、該底部をブロック部材41の厚さ方向に貫通する断面円形状の貫通孔48が形成されている。この貫通孔48は、大径孔46を貫通したフック部23が接合面40aに沿う方向に移動したときに該フック部23が貫通孔48の周壁面に接触しないように設けられている。
上記ブロック部材41における凹部44周りの4箇所には、それぞれ、該ブロック部材41に所定のツールを取り付けるためのボルト挿通孔49が設けられている。また、上記位置決め穴42,42は、ブロック部材41の接合面40a側に、マスタプレート部20の位置決めピン22が係入可能な内径を有するブッシュ50がそれぞれ埋設されることで形成されている。これら2つの位置決め穴42,42は、ブロック部材41の長辺方向における凹部44の両側(図3の上下両側)に配置されている。
上記ブロック部材41における接合面40aの短辺方向一側部(図3および図4の右側部)には切欠部51が形成されており、この切欠部51には、マスタプレート部20側のコネクタ34に対応するツールプレート部40側のコネクタ52が設けられている。このコネクタ52は、マスタプレート部20のコネクタ34の複数の接続端子35,35,…にそれぞれ対応するように配置されたプレート状をなす複数の接続端子53,53,…を有しており、各接続端子53は、はんだ付けなどにより電線54が接続されるようになっている。そして、ツールプレート部40とマスタプレート部20とが互いに連結したときに、マスタプレート部20の各プローブ38の先端がツールプレート部40の対応する接続端子53に圧接することで、両コネクタ34,52が電気的に接続するようになっている。
そして、本実施形態では、上記ツールプレート部40の位置決め穴42,42は、該ツールプレート部40の係合板43が該係合板43に対するフック部23の通過を許容する第1相対位置(図6および図7参照)にマスタプレート部20が位置するときに該マスタプレート部20の位置決めピン22,22の係入が共に不能となる領域に配置されており、かつ、ツールプレート部40の係合板43の形状は、位置決めピン22,22による位置決め穴42,42の係止が可能となる第2相対位置(図8〜図10参照)にマスタプレート部20が位置するときに該係合板43に対するフック部23の通過を阻止する領域に位置するように設けられている。
具体的には、第1相対位置とは、係合板43の大径孔46の中心P1がフック部23の軸心Q上に位置するときのマスタプレート部20のツールプレート部40に対する相対位置であり、一方、第2相対位置とは、係合板43の小径孔47の中心P2がフック部23の軸心Q上に位置するときのマスタプレート部20のツールプレート部40に対する相対位置である。そして、マスタプレート部20が第2相対位置に位置するときには、周方向におけるフック部23の過半部分と係合板43の小径孔47の周縁部とが互いに干渉することで係合板43に対するフック部23の通過が阻止されるようになっている。
また、本実施形態では、上記マスタプレート部20は、第1相対位置に位置付けられたときのマスタプレート部20が第2相対位置に位置付けられたときのマスタプレート部20と略同じ上下位置よりも下方に位置するようにロボットアーム11に取り付けられている。具体的には、ロボットアーム11の水平移動時および昇降移動時には、ツールチェンジャ10は常に小径孔47が大径孔46の上方に位置する姿勢をとるようになされている。つまり、フック部23にとっては、ツールプレート部40に加わる荷重の方向(図4に矢印で示す方向)により、該フック部23を大径孔46の側から小径孔47の側に向かわせることになるので、例えばピストン27がフック部23を連結解除方向に移動させて係合板43に対するフック部23の掛止力が緩んだとしても、上記の荷重によりフック部23は依然として小径孔47の側に保持される。
また、本実施形態では、マスタプレート部20およびツールプレート部40間に、マスタプレート部20が第1相対位置以外の相対位置に位置するときにツールプレート部40の係合板43に対するマスタプレート部20のフック部23の通過を規制する規制機構が設けられている。具体的には、マスタプレート部20が第1相対位置以外でかつ第2相対位置を除く相対位置に位置するときには、フック部23が係合板43を通過しようとすると、フック部23と、係合板43の大径孔46の周縁部とが互いに干渉することになる。つまり、本実施形態では、フック部23と大径孔46の周縁部とにより、上記規制機構が構成されている。
また、ロボットアーム11の動作中に、ツールプレート部40の大径孔46が小径孔47の上方に位置することがないので、ツールプレート部40に加わる荷重の方向が、フック部23を小径孔47から大径孔46の側に相対移動させる方向とは逆になり、よって、フック部23が大径孔46から抜けてツールプレート部40がマスタプレート部20から外れるという事態を抑えることができる。さらに、マスタプレート部20が第1相対位置以外でかつ第2相対位置を除く相対位置に移動したときに、フック部23の退行移動が大径孔46の開口縁によって規制されるので、フック部23が小径孔47から大径孔46の側に相対移動したとしても、それが第1相対位置でない限り、フック部23が大径孔46から不用意に抜けることはない。
以上のように構成されたツールチェンジャ10における連結動作を、図6〜図10に基づいて説明する。尚、以下の説明では、便宜的に、ツールプレート部40が接合面40aを上側にした姿勢で配置されており、このツールプレート部40に対し、マスタプレート部20が接合面20aを下側にした姿勢で連結動作を行うものとする。また、初期状態では、マスタプレート部20のピストン27はフック部23を前進端に位置付けているものとする。
先ず、図6に示すように、ツールプレート部40の上方において、マスタプレート部20を第1相対位置に位置付ける。つまり、ツールプレート部40の係合板43の大径孔46の中心P1がマスタプレート部20のフック部23の軸心Q上に位置するようにする。そして、マスタプレート部20を、第1相対位置に位置付けたまま、つまり、大径孔46の中心P1がフック部23の軸心Q上に位置する状態を保持したまま、フック部23の進退移動方向においてツールプレート部40に接近移動させる。
すると、図7に示すように、フック部23が大径孔46を通過する。尚、この段階では、マスタプレート部20の各位置決めピン22がツールプレート部40に接触するのを回避すべく、マスタプレート部20の上記移動は、フック部23が大径孔46に対するフック部23の通過が確実に完了する位置までに止められる。
次に、図8に示すように、マスタプレート部20を、大径孔46の中心P1がフック部23の軸心Q上に位置する第1相対位置から、小径孔47の中心P2がフック部23の軸心Q上に位置する第2相対位置に横移動させる。これにより、フック部23が大径孔46から小径孔47に移動するとともに、各位置決めピン22が、対応する位置決め穴42に係入可能な位置に移動したことになる。
そして、マスタプレート部20を、第2相対位置に位置付けたまま、フック部23の進退移動方向においてツールプレート部40に近接移動させる。今度は、図9に示すように、両接合面20a,40aが互いに接合する位置まで移動させる。これにより、2つの位置決めピン22,22が、それぞれ、対応する位置決め穴42,42に係入してマスタプレート部20およびツールプレート部40間の位置決めが行われる。また、マスタプレート部20側のコネクタ34の接続端子35と、ツールプレート部40のコネクタ52の接続端子とが電気的に接続する。一方、フック部23は、係合板43との間の距離が拡大する。
しかる後、マスタプレート部20において、連結用連通孔31を経由してピストン27のフック部23側の空間の空気圧を昇圧する。これにより、ピストン27が移動してフック部23が退行移動する。すると、フック部23が係合板43の小径孔47の開口縁を掛止してツールプレート部40の接合面40aをマスタプレート部20の接合面20aに圧接させる。これにより、マスタプレート部20とツールプレート部40との連結が完了することとなる。尚、連結が完了した状態では、マスタプレート部20のコネクタ34とツールプレート部40のコネクタ52との電気的な接続も完了しているので、両コネクタ34,52間における電気信号の通電状態を検知できるようにしておけば、その通電状態を検知することで連結状態を確認できるようになる。
したがって、本実施形態によれば、ロボットアーム11に取り付けられるマスタプレート部20と、このマスタプレート部20に連結されるように設けられ、吸着用ツール15などのツールが取り付けられるツールプレート部40とを備えたツールチェンジャ10として、上記ツールプレート部40の位置決め穴42,42が、該ツールプレート部40の係合板43が該係合板43に対するマスタプレート部20のフック部23の通過を許容する第1相対位置にマスタプレート部20が位置するときに該マスタプレート部20の位置決めピン22,22による係止が不能となり、一方、上記ツールプレート部40の係合板43が、マスタプレート部20の位置決めピン22,22によるツールプレート部40の位置決め穴42,42の係止が可能となる第2相対位置にマスタプレート部20が位置するときに該係合板43に対するマスタプレート部20のフック部23の通過を阻止するので、要求される連結精度や加わる荷重負荷がさほど高くなく、しかもその荷重が特定の狭い範囲の方向にのみ加わるといった使用用途の場合に、従来のようにカム部材などを使用する場合に比べ、構造が簡単で低コストなツールチェンジャ10を得ることができる。
また、ロボットアーム11の動作中に、ツールプレート部40の大径孔46が小径孔47の上方に位置することがないので、ツールプレート部40に加わる荷重の方向が、フック部23を小径孔47の側から大径孔46の側に相対移動させる方向とは逆になり、よって、フック部23が大径孔46から抜けてツールプレート部40がマスタプレート部20から外れるという事態を抑えることができる。さらに、マスタプレート部20が第1相対位置以外の相対位置に移動したときに、フック部23の退行移動が大径孔46の開口縁によって規制されるので、フック部23が小径孔47の側から大径孔46の側に相対移動したとしても、それが第1相対位置でない限り、フック部23が大径孔46から不用意に抜けることはない。
その上、2つの位置決めピン22,22と該2つの位置決めピン22,22にそれぞれ対応する2つの位置決め穴42,42とからなる2組の位置決めピン22および位置決め穴42が、ツールチェンジャ10および吸着用ツール15の移動する略鉛直な傾動面内においてフック部23と係合板43との間の掛止部分を挟むように互いにずれているので、係合板43に対するフック部23の掛止状態が緩んでマスタプレート部20の接合面20aとツールプレート部40の接合面40aとの間に隙間が生じたとしても、何れか一方の位置決めピン22および位置決め穴42における係合関係を確保することができるので、フック部23の軸心Q周りにツールプレート部40(吸着用ツール15側)が揺動するのを抑えることができ、よって、そのような揺動に起因するフック部23の大径孔46からの抜けをも未然に防止することができる。
本発明の実施形態に係るツールチェンジャのマスタプレート部20の全体構成を示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 ツールチェンジャのツールプレート部40の全体構成を示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 ツールチェンジャを介して吸着用ツールが装着されたロボットアームにより成形型上の成形品が仮置き部に移送される経路を模式的に示す斜視図である。 マスタプレート部20とツールプレート部40とを互いに連結する際に、マスタプレート部20がツールプレート部40から離間した第1相対位置に位置付けられたときの状態を示す断面図である。 マスタプレート部20がツールプレート部40に接近する方向に移動してフック部23が係合部を通過したときの状態を示す図5相当図である。 マスタプレート部20が第1相対位置から第2相対位置に移動したときの状態を示す図5相当図である。 マスタプレート部20が接近方向にさらに移動して係止部が位置決め部を係止したときの状態を示す図5相当図である。 フック部23が退行移動して係合部を掛止することでマスタプレート部20とツールプレート部40とが互いに連結したときの状態を示す図5相当図である。
符号の説明
10 ツールチェンジャ
20 マスタプレート部
21 マスタプレート部本体
22 位置決めピン(係止部)
23 フック部
40 ツールプレート部
42 位置決め穴(位置決め部)
43 係合板(係合部)

Claims (3)

  1. ロボット本体側に取り付けられるマスタプレート部と、上記マスタプレート部に連結されるように設けられ、所定のツールが取り付けられるツールプレート部とを備えたツールチェンジャであって、
    上記マスタプレート部は、マスタプレート部本体と、上記マスタプレート部本体の外面に設けられた複数の係止部と、上記マスタプレート部本体から外方に向かって進退移動可能に設けられたフック部とを有し、
    上記ツールプレート部は、上記マスタプレート部の複数の係止部にそれぞれ係止可能に設けられていて該複数の係止部にそれぞれ係止されることで上記マスタプレート部に対する位置決めを行う複数の位置決め部と、上記マスタプレート部のフック部に掛止可能に設けられていて該フック部に掛止されることで上記マスタプレート部との連結を行う係合部とを有し、
    上記ツールプレート部の複数の位置決め部は、該ツールプレート部の係合部が該係合部に対する上記マスタプレート部のフック部の通過を許容する第1相対位置に上記マスタプレート部が位置するときに上記マスタプレート部の複数の係止部による係止が不能となる領域に配置され、
    上記ツールプレート部の係合部は、上記マスタプレート部の複数の係止部によるツールプレート部の複数の位置決め部の係止が可能となる第2相対位置に上記マスタプレート部が位置するときに該係合部に対する上記マスタプレート部のフック部の通過を阻止する領域に位置するように設けられていることを特徴とするツールチェンジャ。
  2. 請求項1に記載のツールチェンジャにおいて、
    マスタプレート部およびツールプレート部間に、上記マスタプレート部が第1相対位置以外の相対位置に位置するときにツールプレート部の係合部に対するマスタプレート部のフック部の通過を規制する規制機構が設けられていることを特徴とするツールチェンジャ。
  3. 請求項1に記載のツールチェンジャにおいて、
    複数の係止部と該複数の係止部にそれぞれ対応する複数の位置決め部とからなる複数組の係止部および位置決め部のうちの少なくとも1組の係止部および位置決め部は、マスタプレート部のフック部がツールプレート部の係合部を掛止しているときの掛止位置を基準にして、第1相対位置に位置付けられたマスタプレート部から第2相対位置に位置付けられたマスタプレート部に向かう側とは反対の側に配置されていることを特徴とするツールチェンジャ。
JP2007127317A 2007-05-11 2007-05-11 ツールチェンジャ Pending JP2008279566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127317A JP2008279566A (ja) 2007-05-11 2007-05-11 ツールチェンジャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127317A JP2008279566A (ja) 2007-05-11 2007-05-11 ツールチェンジャ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008279566A true JP2008279566A (ja) 2008-11-20

Family

ID=40140820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007127317A Pending JP2008279566A (ja) 2007-05-11 2007-05-11 ツールチェンジャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008279566A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035391A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Kawada Kogyo Kk 作業ロボット用エンドエフェクタ交換装置およびその一部を具える作業ロボット
KR101296071B1 (ko) 2009-01-14 2013-08-12 현대중공업 주식회사 추락 방지용 툴체인저
WO2015012013A1 (ja) * 2013-07-25 2015-01-29 ビー・エル・オートテック株式会社 コネクタ及びこれを用いたツール交換装置
CN110789990A (zh) * 2018-08-03 2020-02-14 日本电产三协株式会社 搬运系统

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101296071B1 (ko) 2009-01-14 2013-08-12 현대중공업 주식회사 추락 방지용 툴체인저
JP2012035391A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Kawada Kogyo Kk 作業ロボット用エンドエフェクタ交換装置およびその一部を具える作業ロボット
WO2015012013A1 (ja) * 2013-07-25 2015-01-29 ビー・エル・オートテック株式会社 コネクタ及びこれを用いたツール交換装置
KR20160023806A (ko) 2013-07-25 2016-03-03 비엘 오토텍 가부시키가이샤 커넥터 및 이것을 사용한 툴 교환 장치
CN105474470A (zh) * 2013-07-25 2016-04-06 必爱路自动化设备株式会社 连接器和使用了该连接器的工具更换装置
JPWO2015012013A1 (ja) * 2013-07-25 2017-03-02 ビー・エル・オートテック株式会社 コネクタ及びこれを用いたツール交換装置
CN110789990A (zh) * 2018-08-03 2020-02-14 日本电产三协株式会社 搬运系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006170449A (ja) アクチュエータの弁本体への取り外し可能な相互接続
CN111287029A (zh) 轨道组件
CN106574584B (zh) 燃料供给装置
TWI630994B (zh) 機械手之耦接裝置
JP2008279566A (ja) ツールチェンジャ
US20100197173A1 (en) Right angle type spring connector
CN107000217B (zh) 结合部件、凹型部件及工具交换装置
JP6283219B2 (ja) クランプ装置
KR102282818B1 (ko) 파지 장치
CN105189052A (zh) 工具更换装置用的主装置
JP3428257B2 (ja) 位置決めクランプ装置
US9079312B2 (en) Part transfer system that uses existing part features, and a method of using the part transfer system
CN111246981B (zh) 自动工具更换用联接器及自动工具更换装置
US9689503B2 (en) Manifold solenoid valve
JP4950797B2 (ja) 可動ガイド部材付きコネクタ
ES2871077T3 (es) Sistema de feedback de extracción de módulo de electrónica
US10569644B2 (en) Mounting structure for integrated component of fuel tank
US10601177B1 (en) Electrical connector lock with reverse stop
US9017085B2 (en) Auxiliary fitting jig
JPH03117584A (ja) 自動工具交換装置
JP2017010803A (ja) コネクタ挿入治具
US6817882B1 (en) Device for locking a plug in the plug-in position thereof in a vibration resistant manner
JP6430983B2 (ja) バルブ装置
JP6467854B2 (ja) 把持装置
US20210175655A1 (en) Overmolded contact assembly