JP2008279345A - 分離膜エレメントおよびその製造方法 - Google Patents

分離膜エレメントおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多孔質のフッ素樹脂膜よりなる分離膜エレメントであって、水溶液に対する濾過処理能力が高いとともに、フッ素樹脂膜のフィルターが気体に触れたときや、気泡や溶存ガス等が混入しやすい水溶液を濾過する場合でも、処理能力の低下の小さい分離膜エレメント、及びこの分離膜エレメントを容易に製造する方法を提供する。
【解決手段】バブルポイントが70kPa以下の外層および90kPa以上の内層で構成されているフッ素樹脂多孔質膜よりなる分離膜エレメント、バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜の両表面に化学的エッチング処理又は物理的手段による粗面化処理が施されてなる分離膜エレメント、並びに、モジュールケース内に、バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜からなる管を複数設けた後、前記フッ素樹脂多孔質膜の両表面に化学的エッチング処理を施す分離膜エレメントの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、水系の液体(水を主成分とする溶媒からなる溶液。以下「水溶液」という。)を濾過して微細な粒子を除去するために好適な濾過システムを構成する分離膜エレメントであって、フッ素樹脂多孔質膜を素材とするものに関する。本発明は又、この分離膜エレメントの製造方法に関する。
フッ素樹脂、特にポリテトラフルオロエチレン(以下、「PTFE」という。)を素材とする多孔質膜は、耐薬品性や耐熱性等のフッ素樹脂自体が本来有している材質的な特徴と、均一で微細な多孔質構造に基づく高分離能や、高い気孔率に基づく高透過性等の構造的な特徴を併せ持っている。
又、フッ素樹脂多孔質膜は非常に柔軟性に富んでいるので、これを分離膜エレメントに用いる場合、プリーツ状に折り畳む加工方法や、多孔質支持体に巻き付けて管状に成形した後複数束ねる加工方法等により、容易に濾過面積を大きくすることができる。
しかし、フッ素樹脂多孔質膜は本来撥水性であり、何の処理も施さない場合は、微細な多孔質構造内を水溶液が透過しにくいとの問題があった。そこで、フッ素樹脂多孔質膜を親水化する処理が行われている。
例えば、PTFE多孔質膜の微細な多孔質構造の表面へ、ポリビニルアルコール等の親水性樹脂を、吸着やコーティング等の手段により固定する方法が、特公昭53−21270号公報(特許文献1)において提案されている。しかし、この方法により製造された膜では、耐熱性、耐薬品性等のPTFEの優れた特性を十分に生かすことができない。又、コーティングにより、当初のPTFE多孔質膜が有していた気孔率や孔径が変化するおそれもあり、分離膜エレメントとして使用するには問題がある。
又、プラズマビームにより、PTFE多孔質膜の表面に親水性基を導入して親水性(濡れ性)を高める方法も知られている。しかし、この方法にも、耐薬品性や耐熱性が低下するとの問題がある。
このような処理を行わずに、水に可溶性の有機溶媒、例えばエタノールやイソプロパノール(IPA)等のアルコール類を、フッ素樹脂多孔質膜の多孔質構造内に含浸させた後、水で置換する方法によっても、親水性が付与され水が透過しやすくなる。
しかし、この処理を施したフッ素樹脂多孔質膜は、気体に触れたときや、水溶液中に混入している気泡や溶存ガス等により、再び乾燥し、その結果この膜からなる分離膜エレメントの処理能力が低下する。特に、塩酸や過酸化水素水を含むウエハー洗浄液等、分解ガスを生じる液体や発泡性液体の濾過に使用する場合は、分離膜エレメントの処理能力の低下が生じやすい(非特許文献1)。
特公昭53−21270号公報 グリーンテクノロジー、1996年6月号、第59頁
分離膜エレメントの処理能力を復帰させるためには、再度アルコール等を多孔質体内に含浸させた後水に置換する操作が必要となる。この操作の間は分離膜エレメントの運転を停止する必要があり、又、濾過システム内へのアルコール等の混入を防ぐための煩雑な操作が必要となる。そこで、気体に触れたときや、気泡や溶存ガス等が混入しやすい水溶液を濾過する場合でも、処理能力の低下の小さい分離膜エレメントが望まれていた。
本発明は、多孔質のフッ素樹脂膜よりなる分離膜エレメントであって、水溶液を濾過する際の処理能力が高いとともに、フッ素樹脂膜が気体に触れたときや、気泡や溶存ガス等が混入しやすい水溶液を濾過する場合でも、処理能力の低下の小さい分離膜エレメントを提供することをその課題とする。本発明は又、この分離膜エレメントを容易に製造する方法を提供することもその課題とする。
本発明者は、フッ素樹脂多孔質膜の乾燥しやすさについて鋭意検討を行い、フッ素樹脂多孔質膜におけるバブルポイントの大小が、膜の乾燥しやすさに関係しているとの知見を得た。又、フッ素樹脂多孔質膜の両表面を化学的エッチング処理や粗面化処理をすることにより乾燥しにくくなるとの知見を得た。そして、外層側のバブルポイントが内層側より小さいフッ素樹脂多孔質膜、又はその両表面を化学的エッチング処理や粗面化処理したフッ素樹脂多孔質膜、を用いて分離膜エレメントを形成することにより、前記の課題が達成されることを見出し、本発明を完成した。
請求項1の発明は、バブルポイントが70kPa以下の外層及びバブルポイントが90kPa以上の内層で構成されているフッ素樹脂多孔質膜よりなることを特徴とする分離膜エレメントである。
本発明者は、検討の結果、フッ素樹脂多孔質膜において、そのバブルポイントが小さい場合には乾燥しにくく、逆にバブルポイントが大きい場合には乾燥しやすいとの知見を得た。そして、フッ素樹脂多孔質膜の両表面側にバブルポイントが小さい多孔質の層(外層)を配置して膜を乾燥しにくくするとともに、膜の(厚さ方向の)内部にはバブルポイントの大きい多孔質の層(内層)を配置して高分離能を保持したフッ素樹脂多孔質膜を用いることにより、水溶液を濾過する処理能力が高いとともに、フッ素樹脂膜が気体に触れたときや、気泡や溶存ガス等が混入しやすい水溶液を濾過する場合でも、処理能力の低下の小さい(即ち保水性の高い)分離膜エレメントが得られることを見出したのである。
本発明の分離膜エレメントを構成する多孔質膜は、その内部に、バブルポイントが90kPa以上の内層(膜の厚み方向の内側の部分)を有し、両表面側に、バブルポイントが70kPa以下の外層(膜の表面側の部分)を有することを特徴とするが、これは、外層を構成する多孔質の層のみで膜を形成したときのバブルポイントは70kPa以下であり、内層を構成する多孔質の層のみで膜を形成したときのバブルポイントは90kPa以上であることを意味する。従って、その両表面側を形成する多孔質の層と、その内部を形成する多孔質の層は、乾燥しやすさが異なる。
ここでバブルポイントとは、具体的には、IPAバブルポイントを意味し、ASTM F316で測定された値である。
本発明の分離膜エレメントを構成する多孔質膜が、バブルポイントが90kPa以上の層を有しない場合は、分離膜としての機能が不十分となり、高分離能を保持しない。一方、両表面側(外層)のバブルポイントが70kPaを越える場合は、乾燥を抑制する効果、即ち保水性が十分でない。
このように、保水性に優れるバブルポイントが小さい層を両表面側に配置し、分離膜としての機能を奏するバブルポイントが大きい層を内部に配置させたので、気体に触れたり、水溶液中に混入している気泡や溶存ガスが付着したりしても乾燥しにくくなるとともに、高い分離能も保持することができ、好適な分離膜エレメントを提供することができる。なお、孔径が大きい程バブルポイントが小さくなるので、外層を構成する多孔質の孔径は、内層の多孔質の孔径より大きいと考えられる。
又このバブルポイントが70kPa以下の層は、膜の片側のみでなく両側の外表面に形成される必要がある。片側のみに形成されている場合は、他の表面側が乾燥しやすいため、乾燥を抑制する効果(保水性)は小さく、本発明の課題が達成されない。
このフッ素樹脂多孔質膜は、例えば、バブルポイントが90kPa以上であるフッ素樹脂多孔質膜の両表面に、バブルポイントが70kPa以下であるフッ素樹脂多孔質膜を積層して得たものである(請求項2)。この積層した膜は、両者の膜間を固定した状態で、これらの材質の融点以上(PTFE場合は327℃以上)に加熱して一体化することにより得ることができる。
バブルポイントが90kPa以上であるフッ素樹脂多孔質膜、及び、バブルポイントが70kPa以下であるフッ素樹脂多孔質膜は、例えば、フッ素樹脂の微細粒子を焼結させて、フッ素樹脂膜を製造した後、このフッ素樹脂膜を、一軸又は二軸方向に延伸することにより得ることができる。特公昭42−013560号公報に記載のように、フッ素樹脂膜の多孔性の程度は延伸の条件により調整でき、従って、延伸の条件を変動させることにより、所定のバブルポイントの大きさを調整することができる。
なお、両表面側に積層される膜は、それぞれのバブルポイントが70kPa以下であるとの制限内で、バブルポイントが互いに異なるものであってもよい。又、バブルポイントが90kPa以上である内側のフッ素樹脂多孔質膜、およびバブルポイントが70kPa以下である両表面側のフッ素樹脂多孔質膜のそれぞれは、2以上の膜を積層した膜であってもよい。
さらに、前記の内側の膜と両表面側に積層される膜の間に、他の多孔質膜を挟持し、これらを重ね合わせて一体化してもよい。例えば、内側から両表面側に向けて、順次バブルポイントが小さくなるように、さらに多層の多孔質膜を積層した構造の膜が形成されてもよい。
分離膜としての機能に鑑みると、内層となる多孔質の膜としては、バブルポイントが100kPa以上のものがより好ましい。又、乾燥を抑制するとの効果に鑑みると、両表面側の多孔質の層、即ち外層となる多孔質の膜としては、バブルポイントが50kPa以下のものがより好ましい。
請求項3の発明は、バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜の両表面に、化学的エッチング処理が施されたフッ素樹脂多孔質膜よりなることを特徴とする分離膜エレメントである。
バブルポイントが高い多孔質のフッ素樹脂膜、即ち分離膜としての機能が優れる膜に化学的エッチング処理を施すことによっても、分離能が優れるとともに保水性にも優れた多孔質膜を得ることができ、この膜を用いて好適な分離膜エレメントを提供することができる。即ち、化学的エッチング処理を施すことにより、フッ素樹脂多孔質膜表面の高い疎水性が弱められ、水との親和性が高められる。
化学的エッチング処理としては、多孔質膜を構成するフッ素樹脂を、アルカリ金属により、例えば有機アルカリ金属溶液を用いて、変性し、必要によりその変性された部分(褐色層)を除去する、酸化分解処理が挙げられる。アルカリ金属による変性は、アルカリ金属によるフッ素樹脂のフッ素原子の引き抜き反応と考えられている。
有機アルカリ金属溶液としては、メチルリチウム、金属ナトリウム−ナフタレン錯体、金属ナトリウム−アントラセン錯体のテトラヒドロフラン等の有機溶剤溶液、金属ナトリウム−液体アンモニアの溶液等が挙げられる。中でも、ベンゾフェノン、アントラセン又はビフェニルを芳香族アニオンラジカルとして用いる有機アルカリ金属溶液が、以下に述べる理由により好ましい(請求項4)。
バブルポイントが高い多孔質のフッ素樹脂膜は、孔径の小さい多孔質膜であるが、孔径が小さくなると乾燥しやすくなるのでより高い保水性が求められる。より高い保水性を得るためには、多孔質膜の孔の内部まで化学的エッチング処理が施される方が好ましい。しかし、孔径が小さくなる程、化学的エッチング処理が多孔質膜の孔の内部まで施されにくくなる。そこで、本発明者は、多孔質膜の孔径が小さい場合であっても、膜の孔のより内部まで化学的エッチング処理が施されるような条件、方法をさらに検討したところ、有機アルカリ金属溶液として、一般に広く用いられているナフタレンを芳香族アニオンラジカルとした金属ナトリウムとの錯体の溶液よりも、ベンゾフェノン、アントラセン、ビフェニルを芳香族アニオンラジカルとして用いる有機アルカリ金属溶液の方が、多孔質膜の内部まで化学的エッチング処理を容易に行えることを見出した。
有機アルカリ金属溶液を用いる化学的エッチング処理は、例えば、有機アルカリ金属溶液にフッ素樹脂多孔質膜を浸漬することにより行うことができる。この場合、多孔質膜の表面側から化学的エッチング処理が行われるので、膜の両表面近傍のみに化学的エッチング処理を施すことも可能であるが、前記のように、膜の保水性をより高めるためには、多孔質膜の孔の内部まで化学的エッチング処理を施す方が好ましい。多孔質膜の孔の内部まで化学的エッチング処理を施しても、分離膜としての機能の低下は小さい。
フッ素樹脂多孔質膜に、有機アルカリ金属溶液により酸化分解処理を施すと、表面は変性され親水性が付与されるとともに、褐色化した層(褐色層)が形成される。この褐色層は、フッ化ナトリウム、炭素−炭素二重結合を有するフッ素樹脂の分解物、これらとナフタレン、アントラセンとの重合物等からなるが、これらは、脱落、分解、溶出等により濾過液に混入する場合があるので、除去することが望ましい。本発明者は褐色層を分解除去した後においても保水性は保持されることを見出した。これらの除去は、過酸化水素や次亜塩素酸ソーダ、オゾン等による酸化分解により行うことができる。
さらに、本発明者は、ベンゾフェノンのリチウム錯体液が、他の錯体液とは異なり、化学的エッチング処理における反応が安定しており、膜のごく表面や孔内の壁のごく表面等、フッ素樹脂のごく表面のフッ素とのみ反応するため、フッ素樹脂を削り取るエッチングのような激しい反応とはならないが、逆に反応を容易に制御でき、又、反応の均一性が高いことより、工業的に非常に利用しやすいことを見出した。
又、ベンゾフェノンのリチウム錯体液による化学的エッチング処理では、褐色層が形成されないため、後述する処理後の過酸化水素等による還元処理が不要となり、コストの低減を図ることができ、この点でも好ましい。
化学的エッチング処理は、アルカリ金属によりフッ素樹脂のフッ素原子を引き抜く反応であるが、親水化された効果が不安定な場合がある。特に、ベンゾフェノンのリチウム錯体液を用いた場合不安定になりやすい。しかし、化学的エッチングによりフッ素原子が引き抜かれた部分に反応性モノマーをグラフトさせるという極めて簡便な方法により、親水化された効果を、安定して持続させることができる。
具体的には、化学的エッチング処理されたフッ素樹脂多孔質膜を、アクリル系モノマーの原液や水溶液に浸漬するなどして、モノマーと処理面とを接触させる。モノマーは、フッ素樹脂表面のフッ素原子が引き抜かれたラジカル部分と反応して結合し、親水性のグラフト鎖を形成する。グラフト鎖を形成すると、親水性の低下が抑制される。アクリル系モノマーとしては、例えば、アクリル酸等のアクリル酸系モノマー、メタクリル酸メチルやメタクリル酸グリシジル等のメタクリル酸系モノマーを挙げることができる。
請求項5に記載の発明は、バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜の両表面に、物理的手段による粗面化処理が施されたフッ素樹脂多孔質膜よりなることを特徴とする分離膜エレメントである。バブルポイントが90kPa以上であるフッ素樹脂多孔質膜の両表面に、物理的手段による粗面化処理を施すことによっても、両表面に、乾燥しにくい、保水性の優れた膜を、安価に形成することができる。物理的手段による粗面化処理として、ヤスリやサンドブラスト等による研磨、プラズマビーム等による表面エッチング、火炎処理等が例示される。
本発明におけるフッ素樹脂とは、フッ素を含有する高分子を意味し、PTFEやポリ三フッ化エチレン等の樹脂の他、フッ素ゴム等のエラストマーも含む。中でも、PTFE多孔質膜は、PTFE固有の性質としての優れた耐薬品性や耐熱性を有し、さらに高分離能、高透過性等の構造的な優れた特徴を有するので好ましい(請求項6)。
PTFE多孔質膜は、PTFEを主成分とし、微細な多孔質構造を有する膜であれば特に限定されない。又、フッ素樹脂多孔質膜の厚さや、孔径等は、バブリングポイントが本発明の範囲を満たす限り、特に限定されず、求められる透過性や機械的強度に応じて適宜決定される。
上記の多孔質膜は、その単位体積当たりの膜面積が大きくなるように、公知の方法によりその形状が加工されて、分離膜エレメントとして使用される。例えば、管状モジュール、中空糸モジュール、プリーツモジュール、スパイラルモジュール、プレート&フレーム等の公知の形状に加工して使用される。
ここで、プリーツモジュールとして示される方法は、フッ素樹脂多孔質膜をプリーツ状に折り畳んで用いる方法であり、管状モジュールとして示される方法としては、多孔質の管の表面をフッ素樹脂多孔質膜で覆ったものを複数束ねる方法が例示される。又、複数のフッ素樹脂多孔質膜を互いに間隔を置いて重ね合わせて隣接するフッ素樹脂多孔質膜間を封止する方法も可能である。
前記のようにして、フッ素樹脂多孔質膜の形状を加工して分離膜エレメントとして使用することにより、同じ体積当たりの膜面積、即ち濾過面積を大きくできるため、より効率良く濾過や分離等の処理を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の分離膜エレメントの製造方法であって、モジュールケース内に、バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜を設けた後、前記フッ素樹脂多孔質膜の両表面に化学的エッチング処理を施すことを特徴とする分離膜エレメントの製造方法である。
ここで、モジュールケース内にフッ素樹脂多孔質膜を設ける方法は、前記の分離膜エレメントにおけるフッ素樹脂多孔質膜の設置方法と同様に行われる。即ち、複数のフッ素樹脂多孔質膜を互いに間隔を置いて重ね合わせて隣接するフッ素樹脂多孔質膜間を封止する、フッ素樹脂多孔質膜をプリーツ状に折り畳む、管状に成形されたフッ素樹脂多孔質膜、例えば、多孔質の管の表面をフッ素樹脂多孔質膜で覆ったものを複数束ねる等の方法によりモジュールケース内に設けられる。従って、同一体積内のフッ素樹脂多孔質膜の面積が大きくなるように、即ち、分離膜エレメントとして用いた場合、効率よく機能するように配置、成形されている。
請求項7の製造方法は、この体積当たりの膜の面積が大きいことを利用して、フッ素樹脂多孔質膜の化学的エッチング処理を効率的に行うことを可能としたものである。前記のようにしてフッ素樹脂多孔質膜を設けた後、分離膜エレメントとして用いるときの処理液、非処理液の流路と同様な流路で、有機アルカリ金属溶液が導入され、モジュールケース内における膜の内側及び外側が、有機アルカリ金属溶液と接触され、化学的エッチング処理が行われるが、体積当たりの膜の面積が大きいので、処理ムラの発生や処理時間を気にすることなく、一度に多量に化学的エッチング処理を行うことができる。
又この方法を行う際に、モジュールケース等、濾過システム内のフッ素樹脂多孔質膜以外の部分にある金属や他の樹脂も、有機アルカリ金属溶液と接するが、通常これらは、有機アルカリ金属溶液とは、反応しない。又は、濾過システム内のフッ素樹脂多孔質膜以外の部分と反応しない有機アルカリ金属溶液を選択することは容易である。従って、この方法により、これらの部分が劣化することがない。即ち、この方法は、有機アルカリ金属溶液がフッ素樹脂のみと特異的に反応し、金属や他の樹脂とは反応しないことに着目したものである。
本発明の分離膜エレメントは、アルコール等に浸してから水に置換する方法により水溶液を濾過する際の処理能力を高くすることができ、高分離能、高透過性等の優れた特徴を有するとともに、フッ素樹脂膜が気体に触れたときや、気泡や溶存ガス等が混入しやすい水溶液を濾過する場合でも、処理能力の低下の小さいものである。この分離膜エレメントは、本発明の製造方法により容易に製造することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、具体的に説明する。なお、本発明はこの形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない限り他の形態へ変更することができる。
図1〜図4は、本発明の分離膜エレメント(モジュール)の構造例を示す模式断面図である。以下に示す例の分離膜エレメントでは、フッ素樹脂多孔質膜として、請求項1、3又は5において規定されているいずれかの膜が用いられている。
図1及び図2は、管状に成形されたフッ素樹脂多孔質膜を複数束ねた構造の分離膜エレメントを表す。図1は管の長さ方向に平行な面で切ったときの断面を表し、図2は管の長さ方向に垂直な面で切ったときの断面を表す。図中の1は、管状に成形されたフッ素樹脂多孔質膜を表し、例えば、多孔質のセラミックの管の表面に、フッ素樹脂多孔質膜の帯をスパイラル状に巻いて、セラミックの管の表面を覆ったものを挙げることができる。
管状のフッ素樹脂多孔質膜1は、複数からなり(図2では7本)、それらの両端部は、集束され、固定部2により封止され、固定、一体化されている。図1中の3及び3’は、それぞれ、被処理液、即ち濾過される水溶液の、流入口、流出口である。図1中の4及び4’は、それぞれ、処理液、即ち濾過された水溶液の、流入口、流出口である。なお、図2及び後述の図3及び図4では、流入口4又は流出口4’の図示は省略されている。
この例では、被処理液及び処理液は、それぞれ循環しており、被処理液側の圧力を処理液側の圧力より高くすることにより、被処理液の一部が処理液側へ透過することにより、濾過がされる。流出口3’及び4’の少なくとも一方がない構造、即ち循環しない構造の分離膜エレメントとすることもできる。又、図1中の3及び3’を、それぞれ、処理液の流入口、流出口とし、図1中の4及び4’を、それぞれ、被処理液の流入口、流出口とすることもできる。
図3は、図2の分離膜エレメントと同様に管状のフッ素樹脂多孔質膜からなる分離膜エレメントであるが、管の断面形状が円形ではなく、長方形である点で異なっている。このように、管状とは、断面形状が円形のみでなく、他の形状の場合も含まれる。
図4は、複数のフッ素樹脂多孔質膜を互いに間隔を置いて重ね合わせて隣接するフッ素樹脂多孔質膜間を封止した構造の分離膜エレメントを表し、膜及び処理液、被処理液の流れに垂直な面で切った模式断面図である。図4中では、同種の部材については図1、2と同じ番号で表し、従って、1はフッ素樹脂多孔質膜であるが、このフッ素樹脂多孔質膜1は、平板状であって、図4に示されるように複数(この図の例では6枚)重ね合わされている。又、隣接するフッ素樹脂多孔質膜1間は、封止具5により封止されており、封止具5と2枚のフッ素樹脂多孔質膜1により形成される空洞内に被処理液が導入され濾過が行われる。
なお、図4の例について、膜に垂直で、処理液、被処理液の流れに平行な面で切った模式断面図は、図1と同じ断面図で表される。
製造例1
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)の両表面側に、バブルポイント15kPa、厚さ100μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径5μm、商品名:ポアフロンWP−500−100、住友電工ファインポリマー(株)製)を重ね合わせ、固定した状態で、340℃で20分間加熱、一体化させてPTFE多孔質膜を得た。
製造例2
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)の両表面側に、バブルポイント40kPa、厚さ100μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径1μm、商品名:ポアフロンWP−100−100、住友電工ファインポリマー(株)製)を重ね合わせ、固定した状態で340℃で20分間加熱、一体化させて、PTFE多孔質膜を得た。
製造例3
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)の両面を、1000番の紙ヤスリを用いて研磨し、PTFE多孔質膜を得た。
製造例4
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)を収縮しないようポリプロピレン製治具に固定し、金属ナトリウム−ナフタレン錯体溶液(商品名:テトラエッチ、潤工社(株)製)に0.5秒間漬けた後、IPA、次いで蒸留水を用いて洗浄した。このとき、多孔質膜の表面は褐色化していたので、さらに、濃度30%の過酸化水素水に80℃で24時間漬けて、褐色部分を分解除去してPTFE多孔質膜を得た。
製造例5
金属ナトリウム−ナフタレン錯体溶液に漬ける時間を0.5秒から2秒に変えた以外は実施例4と同様にしてPTFE多孔質膜を得た。
比較製造例1
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)そのものを用いた。
比較製造例2
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)の両面に、バブルポイント80kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.45μm、商品名:ポアフロンHP−045−30、住友電工ファインポリマー(株)製)を重ね合わせ、固定した状態で、340℃で20分間加熱、一体化させてPTFE多孔質膜を得た。
比較製造例3
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)の片面だけに、バブルポイント15kPa、厚さ100μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径5μm、商品名:ポアフロンWP−500−100、住友電工ファインポリマー(株)製)を重ね合わせ、固定した状態で、340℃で20分間加熱、一体化させて、PTFE多孔質膜を得た。
比較製造例4
バブルポイント120kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.2μm、商品名:ポアフロンHP−020−30、住友電工ファインポリマー(株)製)の片面だけを、1000番の紙ヤスリを用いて研磨し、PTFE多孔質膜を得た。
上記、製造例及び比較製造例で得たPTFE多孔質膜は、すべて、そのまま水に漬けても水を弾いてしまい、吸水することはなかった。
上記、製造例及び比較製造例で得たPTFE多孔質膜を、47mm径のディスク状に打ち抜き、分離膜エレメントのモデルとしての各試験体を作製した。試験体をフィルターホルダーに固定して、50kPaの圧力でIPAを通しIPA流量を測定した後、試験体をビーカーに溜めた純水中に浸漬して、IPAを純水に置換する。
次に、試験体を純水中から取り出し1分間外気に暴露する。多孔質膜が乾燥すると、膜は濡れている半透明状態から乾燥状態の白っぽい色に変化してくる。再度、乾燥したフィルターホルダーに固定し、直ぐに50kPaの圧力で純水を通しその水流量を測定する。
こうして得られたIPA流量及び水流量の比により、乾燥のしやすさを定量的に表すことができる。即ち、乾燥しやすい膜では、IPA流量に対する水流量の比の値が極端に低くなるのに対し、乾燥しにくい膜では、IPA流量に対する水流量の比の値が高い。測定結果を表1に示す。なお表1には、下記の方法で測定した各PTFE多孔質膜のIPAバブルポイントを併せて示してある(IPA−BPと表示)。
IPAバブルポイントの測定方法: ASTM F316の方法で行う。即ち、イソプロパノールに含浸し、管壁の孔内をイソプロパノールで充満した後、一方の面より徐々に空気圧を負荷したときに、初めて気泡が反対面より出てきたときの圧力である。
Figure 2008279345
実施例1〜5の結果より、PTFE多孔質膜の両表面側に、バブルポイントの低い膜の貼り付け、化学的エッチング、又は粗面化の処理を施すことにより、水流量の低下を抑制でき、保水性が保持(乾燥が抑制)されていることが明らかであり、これらのPTFE多孔質膜を用いることにより、好適な分離膜エレメントが得られることが分かる。
一方、このような処理を施さなかった場合(比較例1)、両表面側へ貼り付けた膜のバブルポイントが本発明の範囲(70kPa以下)を越える場合(比較例2)、前記の処理を片面のみに施した場合(比較例3、4)では、優れた保水性が得られず、分離膜エレメントとして問題があることが示されている。
又、参考例1〜4を以下に記す。
(参考例1)
バブルポイント180kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.1μm、商品名:ポアフロンHP−010−30、住友電工ファインポリマー(株)製)そのものを用いた。
(参考例2)
バブルポイント80kPa、厚さ30μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径0.45μm、商品名:ポアフロンHP−045−30、住友電工ファインポリマー(株)製)そのものを用いた。
(参考例3)
バブルポイント40kPa、厚さ100μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径1.0μm、商品名:ポアフロンWP−100−100、住友電工ファインポリマー(株)製)そのものを用いた。
(参考例4)
バブルポイント15kPa、厚さ100μmのPTFE多孔質膜(延伸PTFE製多孔質膜、孔径5.0μm、商品名:ポアフロンWP−500−100、住友電工ファインポリマー(株)製)そのものを用いた。
各参考例のPTFE多孔質膜についても、前記実施例、比較例と同様な測定を行い、その結果を表2に示す。なお、参考例2〜4では、水流量/IPA流量は優れているが、これらは、分離膜の微粒子の捕捉機能については、前記の実施例で用いたフッ素樹脂多孔質膜より劣るものである。
Figure 2008279345
本発明の分離膜エレメントの一例を説明する模式断面図である。 本発明の分離膜エレメントの一例を説明する模式断面図である。 本発明の分離膜エレメントの他の一例を説明する模式断面図である。 本発明の分離膜エレメントの他の一例を説明する模式断面図である。
符号の説明
1 フッ素樹脂多孔質膜
2 固定部
3 被処理液流入口
3’ 被処理液流出口
4 処理液流入口
4’ 処理液流出口
5 封止具

Claims (7)

  1. バブルポイントが70kPa以下の外層及びバブルポイントが90kPa以上の内層で構成されているフッ素樹脂多孔質膜よりなることを特徴とする分離膜エレメント。
  2. 前記フッ素樹脂多孔質膜が、バブルポイントが90kPa以上であるフッ素樹脂多孔質膜の両表面に、バブルポイントが70kPa以下であるフッ素樹脂多孔質膜を積層してなることを特徴とする請求項1に記載の分離膜エレメント。
  3. バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜の両表面に、化学的エッチング処理が施されたフッ素樹脂多孔質膜よりなることを特徴とする分離膜エレメント。
  4. 前記化学的エッチング処理が、ベンゾフェノン、アントラセン又はビフェニルを芳香族アニオンラジカルとして用いる有機アルカリ金属溶液による酸化分解処理であることを特徴とする請求項3に記載の分離膜エレメント。
  5. バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜の両表面に、物理的手段による粗面化処理が施されたフッ素樹脂多孔質膜よりなることを特徴とする分離膜エレメント。
  6. 前記フッ素樹脂多孔質膜が、ポリテトラフルオロエチレンよりなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の分離膜エレメント。
  7. 請求項3又は請求項4に記載の分離膜エレメントの製造方法であって、モジュールケース内に、バブルポイントが90kPa以上のフッ素樹脂多孔質膜からなる管を複数設けた後、前記フッ素樹脂多孔質膜の両表面に化学的エッチング処理を施すことを特徴とする分離膜エレメントの製造方法。
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