JP2008279327A - 自走式破砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コーナリングを伴うような狭い坑道でも容易に移動できる自走式破砕機を提供すること。
【解決手段】自走式破砕機1は、破砕装置14が搭載されるとともに走行体15が設けられる車両本体10と、この車両本体10の後側に設けられるフィーダユニット20と、前側に設けられるパワーユニット30とを備え、フィーダユニット20と車両本体10との間には、当該フィーダユニット20を車両本体10に対して水平面内でスイングさせるスイング手段としてのスイングサークル18が設けられる。なお、スイングサークル18は、パワーユニット30と車両本体10との間に設けられてもよく、フィーダユニット20と車両本体10との間、およびパワーユニット30と車両本体10との間の両方に設けられてもよい。
【選択図】図1
【解決手段】自走式破砕機1は、破砕装置14が搭載されるとともに走行体15が設けられる車両本体10と、この車両本体10の後側に設けられるフィーダユニット20と、前側に設けられるパワーユニット30とを備え、フィーダユニット20と車両本体10との間には、当該フィーダユニット20を車両本体10に対して水平面内でスイングさせるスイング手段としてのスイングサークル18が設けられる。なお、スイングサークル18は、パワーユニット30と車両本体10との間に設けられてもよく、フィーダユニット20と車両本体10との間、およびパワーユニット30と車両本体10との間の両方に設けられてもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば鉱山の坑内において移動自在に配備される自走式破砕機に関する。
従来、作業スペースに余裕のある採掘場等において、走行体を備えた自走式破砕機を用いることが知られている(特許文献1)。ところが、このような自走式破砕機は背丈が大きく、地下鉱山の坑内のように、作業スペースに制約のある採掘場に配置することは困難であった。このため、自走式破砕機の構造として、被破砕物を破砕装置まで搬送する搬送装置については、後下がりの傾斜した姿勢で車体に搭載するとともに、この搬送装置の後下がり部分に対応させてホッパを設けることが提案されている(特許文献2)。これによってホッパの位置が低くなるため、自走式破砕機全体の高さを小さくでき、自走式破砕機を坑内などの高さ制約のある場所へも配備できる。
しかし、特許文献2に記載の自走式破砕機であっても、ホッパや、搬送装置、破砕装置、および各機器類を駆動するためのパワーユニットを含んだ全体の長さが依然として大きいため、坑内で移動する際の旋回半径も大きくなって不都合が生じる場合がある。すなわち、地下鉱山において、狭い坑道を網目状に張り巡らせるような場合では、坑道と坑道との交差点でのコーナリング(左折や右折)が困難となり、容易に移動できないという問題がある。
本発明の目的は、コーナリングを伴うような狭い坑道でも容易に移動できる自走式破砕機を提供することにある。
本発明の請求項1に係る自走式破砕機は、破砕装置が搭載されるとともに走行体が設けられる車両本体と、この車両本体の前後の一端側に設けられるフィーダユニットと、他端側に設けられるパワーユニットとを備え、フィーダユニットおよびパワーユニットの少なくともいずれか一方と前記車両本体との間には、当該少なくとも一方のユニットを前記車両本体に対して水平面内でスイングさせるスイング手段が設けられることを特徴とする。
ここで、フィーダユニットとは、被破砕物が投入され、かつ投入された被破砕物を破砕装置まで搬送する機能を有するユニットである。また、パワーユニットとは、破砕装置や、走行体、あるいはフィーダユニットを駆動するための駆動源が搭載されているユニットである。
ここで、フィーダユニットとは、被破砕物が投入され、かつ投入された被破砕物を破砕装置まで搬送する機能を有するユニットである。また、パワーユニットとは、破砕装置や、走行体、あるいはフィーダユニットを駆動するための駆動源が搭載されているユニットである。
本発明の請求項2に係る自走式破砕機は、請求項1に記載の自走式破砕機において、前記スイング手段は、少なくとも前記車両本体と前記フィーダユニットとの間に設けられることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る自走式破砕機は、請求項2に記載の自走式破砕機において、前記破砕装置を前後方向にスライドさせるスライド機構を備えることを特徴とする。
以上において、請求項1の発明によれば、車両本体とフィーダユニットやパワーユニットとの間にスイング手段を設けるので、フィーダユニットやパワーユニットを車両本体に対して左右にスイングさせることができ、スイングした状態では自走式破砕機としての旋回半径を小さくできる。従って、坑道同士による狭い交差点でも、フィーダユニットやパワーユニットをスイングさせることで、容易にコーナリングでき、坑内での移動を容易にできる。
請求項2の発明では、自走式破砕機の中でも前後方向に長いフィーダユニットをスイング自在に設けることになるので、旋回半径を確実に小さくでき、効果的である。しかも、車両本体側(パワーユニット側)からは、フィーダユニットを駆動するための油圧ラインや電力ラインが繋がっているだけであるから、フィーダユニットのスイングに対応させて撓ませておく必要のあるライン数を少なくでき、スイング手段周りの構造をシンプルにできる。
請求項3の発明では、スライド機構を設けるので、破砕装置をスライドさせてフィーダユニットから離間させることにより、フィーダユニットを破砕装置と干渉することなくスイングさせることができる。破砕作業時のフィーダユニットは、被破砕物を破砕装置まで搬送する必要性から、その先端が破砕装置の上方に位置し、平面視的に重なった状態で配置される。従って、移動時においても、このような状態にあるフィーダユニットをスイングさせると、フィーダユニットと破砕装置とが干渉するおそれがあり、本発明では、そのような干渉を確実に避けることができるのである。
以下、本発明の第1〜第3実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、第1実施形態に係る自走式破砕機1を示す側面図、平面図、および正面図である。図4は第1実施形態に係るガイド部の断面図である。図5〜図7は、第2実施形態に係る自走式破砕機2を示す側面図、平面図、および正面図である。図8、図9は、第3実施形態に係る自走式破砕機3を示す側面図、および平面図である。なお、それぞれの側面図および平面図において、図中の右側が自走式破砕機1〜3の前側、左側が後側とする。
〔第1実施形態〕
図1、図2において、第1実施形態での自走式破砕機1は、地下鉱山等の坑道A内に配備されて岩塊等の被破砕物を破砕するとともに、破砕された岩石等の破砕物を路面上に設けられたオアパスBに落下させるように構成されている。より詳細に自走式破砕機1は、オアパスBを跨いで配置される車両本体10と、車両本体10の後側に設けられたフィーダユニット20と、車両本体10の前側に設けられたパワーユニット30とを備えている。ここで、オアパスBとは、稼働している坑道から、破砕物をさらに下層に設けられた坑道へ導くための立坑のことである。
図1、図2において、第1実施形態での自走式破砕機1は、地下鉱山等の坑道A内に配備されて岩塊等の被破砕物を破砕するとともに、破砕された岩石等の破砕物を路面上に設けられたオアパスBに落下させるように構成されている。より詳細に自走式破砕機1は、オアパスBを跨いで配置される車両本体10と、車両本体10の後側に設けられたフィーダユニット20と、車両本体10の前側に設けられたパワーユニット30とを備えている。ここで、オアパスBとは、稼働している坑道から、破砕物をさらに下層に設けられた坑道へ導くための立坑のことである。
車両本体10は、前後方向にわたる機体フレーム11を備えている。機体フレーム11は、平面視で略枠状に形成されたメインフレーム12と、メインフレーム12の左右両側に設けられた走行フレーム13とで構成されている。メインフレーム12上には油圧駆動される破砕装置14が搭載され、各走行フレーム13には、同じく油圧駆動されるクローラ式の走行体15が設けられている。
本実施形態での破砕装置14としては、ジョークラッシャが用いられている。ただし、本発明の破砕装置としては、ジョークラッシャの他、インパクトクラッシャ、コーンクラッシャ、ロールクラッシャ等、任意の破砕装置を用いることができる。
破砕装置14の図示しない排出口は、オアパスBの丁度上方に位置しており、破砕物が直下のオアパスBに直接落下するようになっている。従って、自走式破砕機1には、破砕物を破砕装置の排出口から車体の外方向にわたって搬出する排出コンベアは設けられていない。排出コンベアが設けられていない分、破砕装置14は、メインフレーム12に対して沈み込んだ高さ位置に搭載されている。具体的には、破砕装置14の排出口の高さ位置は、走行フレーム13の下面13Aよりもさらに下方に位置している。
また、ジョークラッシャからなる破砕装置14は、図2に示すように、後側の背面フレーム41に設けられた固定ジョー42と、固定上位の前側で揺動自在に設けられたスイングジョー43と、スイングジョー43のさらに前方側に設けられた反力受リンク機構44とを備えている。
破砕装置14の左右両側は板状のサイドフレーム45で形成されている。左右のサイドフレーム45の前側は、反力受リンク機構44を構成するクロスメンバ46を介して連結され、後側が前記背面フレーム41を介して連結されている。サイドフレーム45の側面には、前後に沿って連続した水平な取付レール47が設けられている。取付レール47は、図4に示すように、メインフレーム12の上部に前後に沿って設けられた摺動面12Aに摺動自在に載置されるとともに、メインフレーム12の上面に設けられたガイド部材12Bで挟まれるようになっており、ガイド部材12Bの下面の摺動面12Cと前記摺動面12Aとによってガイドされている。
メインフレーム12の後部側には、水平なスライドシリンダ16の後端が適宜なブラケットを介して取り付けられている。スライドシリンダ16の前端は、破砕装置14のサイドフレーム45の側面に連結されている。このようなスライドシリンダ16は、左右に設けられている。
各スライドシリンダ16のロッドを伸ばすことで、破砕装置14の取付レール47を摺動面12A、12Cの間で摺動させ、破砕装置14全体を前方にスライドさせることができる(図1、図2中の2点鎖線参照)。反対に、ロッドを縮めることで、破砕装置14を破砕作業時の所定位置に戻すことが可能である。そして、スライドシリンダ16、取付レール47、摺動面12Aを含んで、本発明のスライド機構48が形成されている。なお、フィーダユニット20に取付けられたホッパ22の上部22Aは、破砕装置14の上部ガイド部14Aの内側に重なった形で形成され、被破砕物の機械からのこぼれ、落下を防止する構造となっているが、破砕装置14の前方へのスライドは、そのフィーダユニット20のスイング時にホッパ上部22Aと破砕装置14の上部ガイド部14Aとの干渉を避けるためである。
さらに、メインフレーム12の後端には、後方に延びたフィーダ支持部17が設けられている。フィーダ支持部17の水平な上面には、前後方向に長いフィーダユニット20が搭載されている。フィーダ支持部17とフィーダユニット20との間には、インナーレース、アウターレース、およびこれらの間のボールベアリングで構成されたスイング手段としてのスイングサークル18が設けられている。
フィーダユニット20は、油圧駆動の搬送装置21にホッパ22を取り付けた構造である。本実施形態の搬送装置21としては、エプロンフィーダが用いられている。坑内で採掘された岩塊は、このフィーダユニット20に投入された後、前方の破砕装置14に運ばれ、破砕される。
このようなフィーダユニット20は、前記スイングサークル18上の支持フレーム23に軸支されており、支持フレーム23に対して上下に起伏自在に設けられている。フィーダユニット20の起伏はリフトシリンダ24によって行われる。つまり、リフトシリンダ24の前端が支持フレーム23に連結され、リフトシリンダ24の後端が搬送装置21下面の前後方向の中程に連結されている。
従って、リフトシリンダ24のロッドを伸ばすことで、フィーダユニット20の後方側が持ち上がり、フィーダユニット20としては、破砕作業時の後下がりの傾斜状態から走行時の略水平状態となる(図1中の2点鎖線参照)。破砕作業時にフィーダユニット20が後下がりになることで、岩石の投入を低い位置で行うことができ、坑道A内での破砕作業を容易にできるのである。そして、本実施形態では、このリフトシリンダ24を含んで、リフト機構27が形成されている。
なお、図1に示すように、フィーダユニット20の後部には、岩塊を投入した際の垂直荷重をそのまま路面で受けさせるための脚部25が取り付けられている。この脚部25は、フィーダユニット20の下面に吊されており、破砕作業時にフィーダユニット20の後部側を下げると、脚部25が常に一定した姿勢で回動し、脚部25の下面が路面に当接する。
また、車両本体10のメインフレーム12後端と、スイングサークル18上の支持フレーム23とは、フィーダスイングシリンダ26にて連結されている。このフィーダスイングシリンダ26の伸縮により、前記スイングサークル18が回動し、フィーダユニット20を車両本体10に対して水平面内で左右にスイングさせることが可能である(図2中に2点鎖線参照)。
一方、パワーユニット30は、車両本体10のメインフレーム12に接合されたベースフレーム31を備えている。ベースフレーム31には、前述の破砕装置14や、走行体15、搬送装置21、各シリンダ16,24,25等に油圧を供給する油圧ポンプ32が設けられ、さらのこの油圧ポンプ32を駆動する電動機33、外部から電力ケーブルを通して供給される電力を電動機33に送る電源盤34、油圧ポンプ32から圧送される作動油を貯留するための作動油タンク35、作動油を冷却するクーリングユニット36、油圧機器への油圧の供給を切り換える図示しないバルブ類、および各種の機器類を操作するための操作盤37などが設けられている。
ここで、クーリングユニット36は、作動油と冷却空気との間で熱交換を行う熱交換器としてのオイルクーラ、および外気を冷却空気としてオイルクーラ側に引き込むファン等で構成され、ベースフレーム31上に搭載される機器としては、高さが最も大きい。このために本実施形態では、このような大掛かりなクーリングユニット36をメインフレーム12の左方から中央側に入り込んだ位置に設けることとし(図3参照)、これを覆う外装カバー38に傾斜面38Aを設けて、坑道Aの天井面との干渉を避けるようにしている。
また、本実施形態の自走式破砕機1は、駆動源としての電動機33を備えた電気式であり、駆動源としてはエンジンを用いていない。従って、パワーユニット30には、図示しない電源受給部が設けられ、この電源受給部には、坑道A内に張り巡らされた電力供給網からの電力ケーブルが接続される。供給された電力は主に、電源盤34を介して電動機33に供給される。ただし、坑内で排出される排気ガス量が問題とならい範囲であれば、油圧ポンプ駆動源としてエンジンを採用することもできる。
例えば、走行体15にのみ油圧を供給する油圧ポンプを別に設けるとともに、この油圧ポンプのみをエンジンによって駆動する場合などである。この場合、エンジンとしては比較的小型のものでよく、破砕作業中にエンジンを作動させる必要はないためエンジンからの排気ガス量が坑内で問題にならない可能性が高い。また、電気式の自走式破砕機1では、移動時に電動機33に電力を供給するために電力ケーブルを引きずることになるが、電力ケーブルを引きずることによる損傷を防止するために、一般的には巻取リールを装着する必要がある。しかし、走行体15用の油圧供給源をエンジン駆動にすれば、そのような電力ケーブルを省略できるため、電力ケーブルの損傷を防止できることはもとより、巻取リールの装着をも不要にできる。
さらに、このようなパワーユニット30からフィーダユニット20の搬送装置21へは、当該搬送装置21の油圧モータを駆動するために作動油が圧送されるが、作動油を供給するための油圧ライン等は、フィーダユニット20のスイングを考慮し、フィーダ支持部17付近で撓んだ状態ではわされる。
以下には、自走式破砕機1が自走して移動する際の動きについて説明する。
移動にあたっては、図1に示す破砕作業時の姿勢から先ず、スライドシリンダ16を伸ばして破砕装置14を前方にスライドさせる。次いで、リフトシリンダ24を伸ばし、フィーダユニット20をリフトアップさせて、フィーダユニット20の後部側を路面上から上方に持ち上げておく。この状態により、自走式破砕機1を移動させることが可能である。なお、移動時においては、自走式破砕機1の前方側などにオペレータが付き添うようにしてリモートコントロールにより走行が行われる。
移動にあたっては、図1に示す破砕作業時の姿勢から先ず、スライドシリンダ16を伸ばして破砕装置14を前方にスライドさせる。次いで、リフトシリンダ24を伸ばし、フィーダユニット20をリフトアップさせて、フィーダユニット20の後部側を路面上から上方に持ち上げておく。この状態により、自走式破砕機1を移動させることが可能である。なお、移動時においては、自走式破砕機1の前方側などにオペレータが付き添うようにしてリモートコントロールにより走行が行われる。
ところが、坑道Aと坑道Aとの交差点でのコーナリング時においては、そのままの状態の自走式破砕機1では、全長が長すぎて回りきれない。そこで、本実施形態では、コーナリング時にフィーダスイングシリンダ26を伸縮させて、後部側のフィーダユニット20を左右にスイングさせることになる。すなわち、直線走行に続いて交差点を左折する時には、図2に示すように、コーナリングの開始に伴って、フィーダスイングシリンダ26を伸長させ、矢印Lで示すように、フィーダユニット20をスイングサークル18を中心として左側に徐々にスイングさせる。この後、コーナリングの終了が近づくにつれて、フィーダスイングシリンダ26を縮め、フィーダユニット20をもとの位置に戻し、再び直線走行に対応させる。
また、交差点での右折時には、コーナリングの開始に伴って、フィーダスイングシリンダ26を縮め、矢印Rで示すように、フィーダユニット20をスイングサークル18を中心として右側にスイングさせ、コーナリングの終了が近づくにつれて、フィーダスイングシリンダ26を伸長させて、フィーダユニット20をもとの位置に戻し、直線走行に対応させる。
以上のように、コーナリングに併せてフィーダスイングシリンダ26を伸縮させてフィーダユニット20をスイングさせることにより、小さい旋回半径でのコーナリングを実現でき、坑内に設けられた狭い交差点を通る場合でも、確実に走行できる。
〔第2実施形態〕
図5〜図7に示す第2実施形態の自走式破砕機2では、フィーダユニット20を支持する支持フレーム23がメインフレーム12の後端に直接固定されており、フィーダユニット20が左右にスイングすることはない。代わって、メインフレーム12の前端にはパワーユニット支持部19が設けられ、このパワーユニット支持部19上には、スイング手段としてのスイングサークル18を介してパワーユニット30がスイング自在に支持されている。
図5〜図7に示す第2実施形態の自走式破砕機2では、フィーダユニット20を支持する支持フレーム23がメインフレーム12の後端に直接固定されており、フィーダユニット20が左右にスイングすることはない。代わって、メインフレーム12の前端にはパワーユニット支持部19が設けられ、このパワーユニット支持部19上には、スイング手段としてのスイングサークル18を介してパワーユニット30がスイング自在に支持されている。
すなわち、メインフレーム12には、パワーユニットスイングシリンダ39の一端が取り付けられ、パワーユニットスイングシリンダ39の他端がパワーユニット30のベースフレーム31に取り付けられている。このパワーユニットスイングシリンダ39の伸縮により、車両本体10に対してパワーユニット30をスイングさせることが可能である。
なお、本実施形態では、フィーダユニット20がスイングしないため、破砕装置14とフィーダユニット20との干渉が生じない。このため、車両本体10には、破砕装置14を前方へスライドさせるスライド機構が設けられていない。破砕装置14では、取付レール47がメインフレーム12上にボルト止め等により固定されるのである。また、パワーユニット30がスイングする本実施形態では、搬送装置21の油圧モータや、破砕装置14の油圧モータ、走行体15の油圧モータに供給される油圧の油圧ラインが、パワーユニット支持部19付近で撓んではわされることになる。
以下には、自走式破砕機2が自走して移動する際の動きについて説明する。
移動にあたっては、図5に示す破砕作業時の姿勢から先ず、リフトシリンダ24を伸ばし、フィーダユニット20をリフトアップさせて、フィーダユニット20の後部側を路面上から上方に持ち上げておく。この状態により、自走式破砕機1を移動させることが可能である。リモートコントロールにより走行が行われることは、前述した第1実施形態と同じである。
移動にあたっては、図5に示す破砕作業時の姿勢から先ず、リフトシリンダ24を伸ばし、フィーダユニット20をリフトアップさせて、フィーダユニット20の後部側を路面上から上方に持ち上げておく。この状態により、自走式破砕機1を移動させることが可能である。リモートコントロールにより走行が行われることは、前述した第1実施形態と同じである。
そして、本実施形態では、坑道Aと坑道Aとの交差点でのコーナリング時においては、全長が長すぎて回りきれないため、パワーユニットスイングシリンダ39を伸縮させて、パワーユニット30を左右にスイングさせることになる。すなわち、図6に示すように、交差点での左折時には、コーナリングの開始に伴って、パワーユニットスイングシリンダ39を縮め、矢印Lで示すように、パワーユニット30をスイングサークル18を中心として左側に徐々にスイングさせる。この後、コーナリングの終了が近づくにつれて、パワーユニットスイングシリンダ39を伸長させてパワーユニット30をもとの位置に戻し、直線走行に対応させる。
また、交差点での右折時には、コーナリングの開始に伴って、パワーユニットスイングシリンダ39を伸長させ、矢印Rで示すように、パワーユニット30をスイングサークル18を中心として右側にスイングさせ、コーナリングの終了が近づくにつれて、パワーユニットスイングシリンダ39を縮めてパワーユニット30をもとの位置に戻し、直線走行に対応させる。
以上のように、コーナリングに併せてパワーユニット30をスイングさせることにより、第1実施形態と同様、小さい旋回半径でのコーナリングを実現でき、坑内に設けられた狭い交差点でも、確実に通過できる。
〔第3実施形態〕
図8、図9に示す第3実施形態の自走式破砕機3では、メインフレーム12の後端にはフィーダ支持部17が設けられ、前端にはパワーユニット支持部19が設けられている。フィーダ支持部17上には、スイングサークル18Rを介してフィーダユニット20がスイング自在に支持され、パワーユニット支持部19上には、スイングサークル18Fを介してパワーユニット30がスイング自在に支持されている。自走式破砕機3には、フィーダユニット20のスイング時に破砕装置14との干渉を避けるため、第1実施形態と同様な破砕装置14のスライド機構48が設けられている。他の構成は、第1実施形態または第2実施形態と同じである。
図8、図9に示す第3実施形態の自走式破砕機3では、メインフレーム12の後端にはフィーダ支持部17が設けられ、前端にはパワーユニット支持部19が設けられている。フィーダ支持部17上には、スイングサークル18Rを介してフィーダユニット20がスイング自在に支持され、パワーユニット支持部19上には、スイングサークル18Fを介してパワーユニット30がスイング自在に支持されている。自走式破砕機3には、フィーダユニット20のスイング時に破砕装置14との干渉を避けるため、第1実施形態と同様な破砕装置14のスライド機構48が設けられている。他の構成は、第1実施形態または第2実施形態と同じである。
自走式破砕機3の移動にあたっては、図8に示す破砕作業時の姿勢から先ず、スライドシリンダ16を伸ばして破砕装置14を前方にスライドさせる。次いで、リフトシリンダ24を伸ばし、フィーダユニット20をリフトアップさせる。この状態により、自走式破砕機1を移動させることが可能である。自走式破砕機3の移動は同じく、リモートコントロールにより行われる。
坑道Aと坑道Aとの交差点でのコーナリング時においては、フィーダスイングシリンダ26およびパワーユニットスイングシリンダ39の両方を伸縮させて、後部側のフィーダユニット20および前部側のパワーユニット30を左右にスイングさせることになる。すなわち、図9に示すように、交差点での左折時には、コーナリングの開始に伴って、矢印Lで示すように、パワーユニットスイングシリンダ39を縮め、パワーユニット30をスイングサークル18Fを中心として左側に徐々にスイングさせる。そして車両本体がコーナに差し掛かった際は、フィーダスイングシリンダ26を伸張させ、フィーダユニット20をスイングサークル18Rを中心として左側に徐々にスイングさせる。そして車両の進行に伴い、パワーユニットスイングシリンダ39を伸長させ、パワーユニット30をスイングサークル18Fを中心として元の位置に戻す。この後、コーナリングの終了が近づくにつれて、フィーダスイングシリンダ26を縮め、フィーダユニット20をスイングサークル18Rを中心として元の位置に戻し、直線走行に備える。
また、交差点での右折時には、コーナリングの開始に伴って、矢印Rで示すように、パワーユニットスイングシリンダ39を伸長させ、パワーユニット30をスイングサークル18Fを中心として右側に徐々にスイングさせる。そして車両本体がコーナに差し掛かった際は、フィーダスイングシリンダ26を縮め、フィーダユニット20をスイングサークル18Rを中心として右側に徐々にスイングさせる。そして車両の進行に伴い、パワーユニットスイングシリンダ39を縮め、パワーユニット30をスイングサークル18Fを中心として元の位置に戻す。この後、コーナリングの終了が近づくにつれて、フィーダスイングシリンダ26を伸長させ、フィーダユニット20をスイングサークル18Rを中心として元の位置に戻し、直線走行に備える。
以上のように、コーナリングに併せてフィーダユニット20およびパワーユニット30の両方をスイングさせることにより、一層小さい旋回半径でのコーナリングを実現でき、坑内に設けられたより狭い交差点でも、コーナリングを支障なく実現できる。なお、フィーダユニット20およびパワーユニット30の両方をスイングさせるか、いずれか一方をスイングさせるかは、コーナリングのし易さ等を勘案して任意に決定してよく、必ずしも両方をスイングさせる必要はない。
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、フィーダユニット20やパワーユニット30は、スイングサークル18によって水平面内でのスイングが可能であったが、本発明のスイング手段としては、円環状のガイドレールとこのガイドレールに沿って転動する車輪との組み合わせによってスイングできるような構成であったり、鉛直な連結ピンによって各ユニットと車両本体とを連結した場合には、この連結ピン回りに各ユニットをブシュを介してスイングできる構成であったりしてもよい。
本発明は、地下鉱山の坑道内や、トンネル内など、作業スペースに制約のある現場での破砕作業や、コーナリングを伴う坑内での移動に好適に利用できる。
1,2,3…自走式破砕機、10…車両本体、14…破砕装置、15…走行体、18,18F,18R…スイング手段であるスイングサークル、20…フィーダユニット、30…パワーユニット、48…スライド機構。
Claims (3)
- 破砕装置が搭載されるとともに走行体が設けられる車両本体と、
この車両本体の前後の一端側に設けられるフィーダユニットと、
他端側に設けられるパワーユニットとを備え、
フィーダユニットおよびパワーユニットの少なくともいずれか一方と前記車両本体との間には、当該少なくとも一方のユニットを前記車両本体に対して水平面内でスイングさせるスイング手段が設けられる
ことを特徴とする自走式破砕機。 - 請求項1に記載の自走式破砕機において、
前記スイング手段は、少なくとも前記車両本体と前記フィーダユニットとの間に設けられる
ことを特徴とする自走式破砕機。 - 請求項2に記載の自走式破砕機において、
前記破砕装置を前後方向にスライドさせるスライド機構を備える
ことを特徴とする自走式破砕機。
Priority Applications (4)
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Family Applications (1)
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