JP2008276400A - サーバクラスタシステム及びこのシステムで用いられるサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】一方のサーバに障害が発生してそのサーバに接続されている端末を他方のサーバが引き継ぐ場合の端末への影響をなくす。
【解決手段】第1のサーバは、端末からの要求に応じた処理の実行状況を死活監視部35にて監視する。処理の異常を検知すると、サーバ切替部33により自己のアドレス記憶部31で記憶している論理アドレスを第2のサーバに通知する。論理アドレスが通知された後、アドレス記憶部31をクリアする。第2のサーバは、第1のサーバから論理アドレスの通知を受けるとその論理アドレスを自己のアドレス記憶部31に設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の端末が接続されたネットワーク上に第1のサーバと第2のサーバとを接続してなるサーバクラスタシステム及びこのシステムで用いられるサーバに関し、特に、一方のサーバに障害が発生するとその機能を他方のサーバに切替える技術に関する。
従来、現用ホスト及び予備ホストと複数の端末とがLANを経由してTCP/IPプロトコルで接続されているシステムにおいて、現用ホストの障害発生により現用ホストから予備ホストに切り替ったときに、現用ホストがどの端末とTCPコネクションを確立しているかの情報を予備ホストに通知し、予備ホストが、通知を受けた情報を基に現用ホストとTCPコネクションを確立していた全端末に対してリセットパケットを送信するようにした技術はあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−084996号公報
前記従来の技術においては、各端末は、リセットパケットを受信することにより現用ホストが障害となったことを検知し、現用ホストとの間のTCPコネクションを切断した後、予備ホストとの間でTCPコネクションの確立を行うこととなる。このため、現用ホストとTCPコネクションが確立していた各端末は、予備ホストとの間でTCPコネクションの確立をやり直さなければならず、効率が悪かった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、複数の端末が接続されたネットワーク上に第1のサーバと第2のサーバとを接続してなるサーバクラスタシステムにおいて、一方のサーバに障害が発生してそのサーバに接続されている端末を他方のサーバが引き継ぐ場合でも、端末側の負荷となることなく効率よく引き継ぐことができるサーバクラスタシステム及びこのシステムに用いられるサーバを提供しようとするものである。
本発明は、複数の端末が接続されたネットワーク上に第1のサーバと第2のサーバとを接続してなり、第1及び第2のサーバは、それぞれネットワーク上の論理アドレスをアドレス記憶部にて記憶し、端末からの要求に付された論理アドレスが自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスと一致したことを条件にその要求に応じた処理を実行するサーバクラスタシステムおいて、第1のサーバは、端末からの要求に応じた処理の実行状況を監視する監視手段と、この監視手段により処理の異常を検知すると、自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスを第2のサーバに通知するアドレス通知手段と、このアドレス通知手段により論理アドレスが通知された後、前記自己のアドレス記憶部をクリアするアドレスクリア手段とを備える。第2のサーバは、第1のサーバから論理アドレスの通知を受けるとその論理アドレスを自己のアドレス記憶部に設定するアドレス設定手段を備える。
かかる手段を講じた本発明によれば、一方のサーバに障害が発生してそのサーバに接続されている端末を他方のサーバが引き継ぐ場合でも、端末側の負荷となることなく効率よく引き継ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態におけるサーバクラスタシステムの構成を示す概略図である。このサーバクラスタシステムは、複数n台の端末1-1,1-2,…,1-nが接続されたネットワーク2上に、第1のサーバ3-1と第2のサーバ3-2とを接続して構成されている。ネットワーク2は、TCP/IPプロトコルを使用するネットワーク、例えばインターネット等である。
第1のサーバ3-1及び第2のサーバ3-2は、それぞれネットワーク2上の論理アドレスである仮想IPアドレスをアドレス記憶部にて記憶し、端末1-1,1-2,…,1-nからの要求に付された論理アドレスが自己の仮想IPアドレスと一致したことを条件に、その要求に応じた処理を実行する。
各端末1-1,1-2,…,1-nには、例えば図2に示すように、第1のサーバ3-1及び第2のサーバ3-2のうち、いずれか一方のサーバの仮想IPアドレスが、接続先サーバの論理アドレスとして設定されている。各端末1-1,1-2,…,1-nは、サーバへのサービス要求が発生すると、その要求内容を含むTCPパケットを作成し、このTCPパケットに、自己に設定されたIPアドレスを発信元の論理アドレスとして付すとともに、予め設定された接続先サーバの仮想IPアドレスを宛先の論理アドレスとして付して、ネットワーク2上に送信する。
第1のサーバ3-1及び第2のサーバ3-2は同一構成である。これらサーバ3-1,3-2の構成を、図3のブロック図、及び図4〜6の流れ図を用いて説明する。
サーバ3-1,3-2は、IPアドレス格納テーブル31、通信部32、サーバ切替部33、アプリケーション実行部34、死活監視部35、入力制御部36、表示制御部37、ログ監視部38及びこれらを制御する主制御部30で構成されている。
IPアドレス格納テーブル31は、ネットワーク2上の論理アドレスである仮想IPアドレスが格納されるRAM領域であり、アドレス記憶部として機能する。通信部32は、ネットワーク2に接続され、このネットワーク2を介して、各端末1-1〜1-nや他方のサーバとデータ通信を行うように構成されている。
サーバ切替部33は、自サーバに障害が発生したとき、自サーバの論理アドレスを他サーバに引き継がせる処理を行う。アプリケーション実行部34は、各端末1-1〜1-nからの要求に応じたサービスを実現するためのアプリケーションプログラムを選択的に実行する。死活監視部35は、上記アプリケーション実行部34で実行されるアプリケーションプログラムの死活監視を行う。
入力制御部36は、キーボード,マウス,タッチパネル等の入力部41からのデータ入力を制御する。表示制御部37は、LED,ディスプレイ等の表示部42の表示動作を制御する。ログ監視部38は、ログファイル43に書き込まれるログデータを監視する。
サーバ切替部33、死活監視部35及びログ監視部38は、それぞれ対応する処理に特化したプログラムモジュールで構成されている。
主制御部30は、CPUを主体にサーバ3-1,3-2の中枢を担う部位であって、特に、図4の流れ図に示す手順で各部を制御するようにプログラム構成されている。
すなわち主制御部30は、電源オンあるいは再起動(リブート)により立ち上がると、OS起動、RAMクリア等の立上げ処理を実行する(ST1)。そして、正常に立ち上がったならば、ログ監視部38に対して起動を指令する(ST2)。
これにより、ログ監視部38は、ログファイル43に書き込まれた最新のログデータをチェックする。そしてこのログデータがシステム異常時に書き込まれる異常ログデータであった場合には、異常応答を主制御部30に返す。
そこで主制御部30は、ログ監視部38からの応答を待機する(ST3)。そして、異常応答があった場合には(ST3のYES)、表示制御部37を介して表示部42に警告表示を行わせる(ST4)。
ログ監視部38を起動後、主制御部30は、各端末1-1〜1-nからのサービス要求を待機する(ST5)。そして、このサービス要求待機中でもログ監視部38から異常応答があった場合には、(ST3のYES)、警告表示を行わせる(ST4)。
また、サービス要求待機中に、他方のサーバから割込要求があった場合には(ST6のYES)、主制御部30は、該当する割込処理を実行する(ST7)。
いずれかの端末1-1〜1-nからサービス要求のコマンドを受信した場合には(ST5のYES)、主制御部30は、そのコマンドに付加されている宛先アドレスが、IPアドレス格納テーブル31に格納されている仮想IPアドレスと一致するか否かを判断する(ST8)。ここで、宛先アドレスが仮想IPアドレスと一致しない場合には(ST8のNO)、自己宛のサービス要求ではないので、次のサービス要求を待機する(ST5)。
アドレスが一致した場合には(ST8のYES)、自己宛のサービス要求であるので、主制御部30は、アプリケーション実行部34に対して要求に応じた処理を実現するためのアプリケーションプログラムの起動を指令する(ST9)。また、死活監視部35に対して起動を指令する(ST10)。
これにより、アプリケーション実行部34は、該当するアプリケーションプログラムを実行する。そして、そのアプリケーションプログラムを正常に終了したならば、正常完了応答を主制御部30に返す。
一方、死活監視部35は、アプリケーション実行部34に対して定期的に死活監視伝文を送信する。そして、アプリケーション実行部34からの応答ステータスの有無を監視する。応答ステータスがある間は何もしない。応答ステータスがなくなったならば、異常応答を主制御部30に返す。
主制御部30は、アプリケーション実行部34及び死活監視部35からの応答を待機する(ST11,ST12)。そして、アプリケーション実行部34から正常完了応答を受けたならば(ST12のYES)、主制御部30は、死活監視部35に停止を指令する(ST13)。また、正常ログデータをログファイル43に書き込む(ST14)。しかる後、次のサービス要求を待機する(ST5)。
これに対し、死活監視部35から異常応答を受けた場合には(ST11のYES)、主制御部30は、死活監視部35に停止を指令し(ST15)、サーバ切替部33に起動を指令する(ST16)。
これにより、サーバ切替部33では、図5の流れ図に示す処理が実行される。先ず、ST21として他方のサーバの稼動状態をチェックする。すなわち、通信部32を介してネットワーク上に他方のサーバ宛の問合せコマンドを送信する。そうすると、他方のサーバが正常に立ち上がっていた場合には、その問合せコマンドに対する応答が返信されるので、サーバ切替部33は、この応答の有無により他方のサーバが正常に稼動しているか否かを判断する。
ここで、他方のサーバが正常に稼動していた場合には(ST22のYES)、サーバ切替部33は、ST23としてIPアドレス格納テーブル31に記憶している仮想IPアドレスを他方のサーバに通知するための割込コマンドを生成し、通信部32を介してネットワーク上に送信する。しかる後、ST24として正常切替応答を主制御部30に返す。
これに対し、他方のサーバが正常に稼動していなかった場合には(ST22のNO)、サーバ切替部33は、ST25として異常切替応答を主制御部30に返す。
上記割込コマンドを受信した他方のサーバの主制御部30は、図6に示すように、ST31としてその割込コマンドが仮想IPアドレスを通知するコマンドであることを確認すると、ST32としてそのコマンドによって通知された仮想IPアドレスを自己のIPアドレス格納テーブル31に追加保存する。
一方、サーバ切替部33が起動した側のサーバの主制御部30は、サーバ切替部33からの応答を待機する(ST17)。そして、サーバ切替部33から正常切替応答があった場合には(ST17のYES)、主制御部30は、IPアドレス格納テーブル31で記憶している仮想IPアドレスをクリアする(ST18)。これに対し、異常切替応答があった場合には(ST17のNO)、IPアドレス格納テーブル31から仮想IPアドレスをクリアしない。
しかる後、主制御部30は、異常ログデータをログファイル43に書き込む(ST19)。そして、自動的に再起動を行う(ST1)。
ここに、第1,第2のサーバ3-1,3-2は、端末1-1〜1-nからの要求に応じた処理の実行状況を監視する監視手段として死活監視部35を備えている。また、この監視手段により処理の異常を検知すると、自己のアドレス記憶部(IPアドレス格納テーブル31)にて記憶している論理アドレス(仮想IPアドレス)を他方のサーバに通知するアドレス通知手段としてサーバ切替部33を備えている。また、このアドレス通知手段により論理アドレスが通知された後、自己のアドレス記憶部(IPアドレス格納テーブル31)をクリアするアドレスクリア手段として主制御部30のST18の処理手段を備えている。また、他方のサーバから論理アドレスの通知を受けるとその論理アドレスを自己のアドレス記憶部(IPアドレス格納テーブル31)に設定するアドレス設定手段として主制御部30のST31〜ST32の処理手段を備えている。
さらに、サーバ切替部33は、そのST21の処理手段によって、他方のサーバが稼働中か否かを判断する相手サーバ判断手段を備えている。そしてサーバ切替部33は、他方のサーバが稼働中であることを条件に、自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスを他方のサーバに通知している。
また、アドレスクリア手段により自己のアドレス記憶部がクリアされたことを報知する報知手段として主制御部30のST3,ST4の処理手段及び表示部42を備えている。
かかる構成の第1,第2のサーバ3-1,3-2をネットワーク2上に接続してなるサーバクラスタシステムにおいては、これらのサーバ3-1,3-2が正常に稼動している通常状態では、各端末1-1〜1-nと各サーバ3-1,3-2とが図2に示す対応関係で接続される。すなわち、端末1-1から端末1-(j-1)までは、仮想IPアドレス[100.100.101]が設定された第1のサーバ3-1に接続され、端末1-jから端末1-nまでは、仮想IPアドレス[100.100.102]が設定された第2のサーバ3-2に接続される。
これにより、端末1-1〜1-(j-1)からネットワーク2上に送信されたサービス要求コマンド(宛先論理アドレス=100.100.101)は、第1のサーバ3-1で受信される。そして、第1のサーバ3-1では、該当するアプリケーションプログラムが起動されて、要求に応じた処理が実行される。同様に、端末1-j〜1-nからネットワーク2上に送信されたサービス要求コマンド(宛先論理アドレス=100.100.102)は、第2のサーバ3-2で受信される。そして、第2のサーバ3-2では、該当するアプリケーションプログラムが起動されて、要求に応じた処理が実行される。
ここで、例えば第1のサーバ3-1において、端末1-1から要求された業務のアプリケーションプログラムの実行中にこのプログラムが異常終了し、死活監視部35から異常応答が主制御部30に返されたとする。そうすると、この第1のサーバ3-1では、サーバ切替部33が作動する。このとき、他方の第2のサーバ3-2が正常に稼動しているとすると、第1のサーバ3-1のIPアドレス格納テーブル31に記憶されている仮想IPアドレス[100.100.101]がネットワーク3を介して第2のサーバ3-2に通知され、この第2のサーバ3-2のIPアドレス格納テーブル31に追加格納される。そして、第1のサーバ3-1のIPアドレス格納テーブル31はクリアされる。
その結果、異常終了したアプリケーションプログラムにより実行される処理の要求を出した端末1-1では、応答がないため、同一のサービス要求コマンドがリトライされる。このとき、この要求コマンドの宛先論理アドレスは、最初の場合と同様に、第1のサーバ3-1の仮想IPアドレス[100.100.101]である。
しかし、第1のサーバ3-1においては、IPアドレス格納テーブル31がクリアされているので、この要求コマンドを自サーバ宛のコマンドとして受信することはない。他方、第2のサーバ3-2においては、この要求コマンドの宛先論理アドレス[100.100.101]がIPアドレス格納テーブル31に記憶されているので、この要求コマンドを自サーバ宛のコマンドとして受信する。その結果、第2のサーバ3-2において、端末1-1から要求された業務のアプリケーションプログラムが実行される。
勿論、第2のサーバ3-2においては、各端末1-j〜1-nから送信されるサービス要求コマンド(宛先論理アドレス=100.100.102)も、その宛先論理アドレスと一致する仮想IPアドレスがIPアドレス格納テーブル31に記憶されているので、この要求に応じたアプリケーションプログラムの処理を実行する。
このように、第1のサーバ3-1において、アプリケーションプログラムが異常終了する障害が発生した場合には、この第1のサーバ3-1が所持していた仮想IPアドレスが第2のサーバ3-2に引き継がれる。そして、第1のサーバ3-1からサービスを受けていた各端末1-1〜1-(j-1)は、以後、第2のサーバ3-2からサービスを受けることとなる。ただしその場合でも、各端末1-1〜1-(j-1)が管理する宛先論理アドレスは、第1のサーバ3-1の仮想IPアドレスのままであり、端末1-1〜1-(j-1)側では何等変わることはない。また、当然のことながら、残りの端末1-j〜1-nが影響を受けることもない。したがって、端末1-1〜1-n側の負荷となることなく、障害が発生した一方のサーバ3-1の仮想IPアドレス[100.100.101]を正常に稼動している他方のサーバ3-2に効率よく引き継ぐことができる。
なお、上記例では、第1のサーバ3-1に障害が発生した場合を示したが、第2のサーバ3-2に障害が発生した場合も同様である。すなわち、第2のサーバ3-2において、例えば端末1-nから要求された業務のアプリケーションプログラムの実行中にこのプログラムが異常終了し、死活監視部35から異常応答が主制御部30に返されたとすると、この第2のサーバ3-2では、サーバ切替部33が作動する。このとき、他方の第1のサーバ3-1が正常に稼動しているとすると、第2のサーバ3-2のIPアドレス格納テーブル31に記憶されている仮想IPアドレス[100.100.102]がネットワーク3を介して第1のサーバ3-1に通知され、この第1のサーバ3-1のIPアドレス格納テーブル31に追加格納される。そして、第2のサーバ3-2のIPアドレス格納テーブル31はクリアされる。
その結果、端末1-nでは、同一のサービス要求コマンドがリトライされる。このとき、この要求コマンドの宛先論理アドレスは、最初の場合と同様に、第2のサーバ3-2の仮想IPアドレス[100.100.102]である。
しかし、第2のサーバ3-2においては、IPアドレス格納テーブル31がクリアされているので、この要求コマンドを自サーバ宛のコマンドとして受信することはない。他方、第1のサーバ3-1においては、この要求コマンドの宛先論理アドレス[100.100.102]がIPアドレス格納テーブル31に記憶されているので、この要求コマンドを自サーバ宛のコマンドとして受信する。その結果、第1のサーバ3-1において、端末1-nから要求された業務のアプリケーションプログラムが実行される。
勿論、第1のサーバ3-1においては、各端末1-1〜1-(j-1)から送信されるサービス要求コマンド(宛先論理アドレス=100.100.101)も、その宛先論理アドレスと一致する仮想IPアドレスがIPアドレス格納テーブル31に記憶されているので、この要求に応じたアプリケーションプログラムの処理を実行する。
このように、第2のサーバ3-2において、アプリケーションプログラムが異常終了する障害が発生した場合には、この第2のサーバ3-2が所持していた仮想IPアドレスが第1のサーバ3-1に引き継がれる。そして、第2のサーバ3-2からサービスを受けていた各端末1-j〜1-nは、以後、第1のサーバ3-1からサービスを受けることとなる。ただしその場合でも、各端末1-j〜1-nが管理する宛先論理アドレスは、第2のサーバ3-2の仮想IPアドレスのままであり、端末1-j〜1-n側では何等変わることはない。また、当然のことながら、残りの端末1-1〜1-(j-1)が影響を受けることもない。したがって、端末1-1〜1-n側の負荷となることなく、障害が発生した一方のサーバ3-2の仮想IPアドレス[100.100.102]を正常に稼動している他方のサーバ3-1に効率よく引き継ぐことができる。
ところで、一方のサーバに障害が発生し、そのサーバの仮想IPアドレスが他方のサーバに引き継がれた場合は、障害が発生したサーバは自動的に再起動するが、その際に、ログ監視部38が作用して、自サーバの表示部42に警告表示が行われる。したがって、サーバ管理者は、この警告表示を確認することによって、サーバにアプリケーションの障害が発生したことを認識できる。この場合、サーバ管理者は、障害が発生したサーバのメンテナンスを行い、正常が確認されたならば、相手サーバに引き継がれた仮想IPアドレスを戻す作業をマニュアルで行う。そうすることにより、所期の目的のサーバクラスタシステムを復旧させることができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、前記実施の形態では、アプリケーションプログラムの異常終了によるサーバ障害の場合を例示したが、障害の種類はこれに限定されるものではない。例えば、各サーバ3-1,3-2において、それぞれ自己のルータ,LANケーブル等のネットワーク接続機器の死活監視を行い、異常を検知した場合、すなわち通信系障害が発生した場合に、その障害が発生した一方のサーバの仮想IPアドレスを他方のサーバに引き継がせるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、障害が発生したサーバにおいて、仮想IPアドレスの引継ぎ完了後、自動的に再起動する場合を示したが、必ずしも再起動する必要はなく、例えばその異常が発生したアプリケーションプログラムを再起動するようにしてもよい。あるいは、何も処理をしなくてもよい。この場合も、ログ監視部38は常駐しているので、異常警告は行われる。
また、前記実施の形態では異常警告を1通りとして説明したが、各種のアプリケーションプログラムの異常終了の際に発生するエラーコードと関連付けて警告種別データを予め各サーバが記憶し、エラーの種別によって警告内容を変えるようにしてもよい。例えば、LEDの点灯と点滅とで区別したり、LEDの色を変えたりしてもよい。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
本発明の一実施の形態であるサーバクラスタシステムの概略構成図。 同実施の形態において各端末と各サーバとの対応関係を示す図。 同実施の形態におけるサーバの要部構成を示すブロック図。 同実施の形態においてサーバの主制御部が実行する主要な制御手順を示す流れ図。 同実施の形態においサーバのサーバ切替部が実行する主要な処理手順を示す流れ図。 同実施の形態においてサーバの主制御部が実行する主要な割込処理手順を示す流れ図。
符号の説明
1-1〜1-n…端末、2…ネットワーク、3-1,3-2…第1,第2のサーバ、30…主制御部、31…IPアドレス格納部、32…通信部、33…サーバ切替部、34…アプリケーション実行部、35…死活監視部、38…ログ監視部、42…表示部。

Claims (6)

  1. 複数の端末が接続されたネットワーク上に第1のサーバと第2のサーバとを接続してなり、前記第1及び第2のサーバは、それぞれネットワーク上の論理アドレスをアドレス記憶部にて記憶し、前記端末からの要求に付された論理アドレスが自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスと一致したことを条件にその要求に応じた処理を実行するサーバクラスタシステムにおいて、
    前記第1のサーバは、
    前記端末からの要求に応じた処理の実行状況を監視する監視手段と、
    この監視手段により前記処理の異常を検知すると、前記自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスを前記第2のサーバに通知するアドレス通知手段と、
    このアドレス通知手段により論理アドレスが通知された後、前記自己のアドレス記憶部をクリアするアドレスクリア手段とを具備し、
    前記第2のサーバは、
    前記第1のサーバから論理アドレスの通知を受けるとその論理アドレスを自己のアドレス記憶部に設定するアドレス設定手段を具備したことを特徴とするサーバクラスタシステム。
  2. 第1のサーバは、
    第2のサーバが稼働中か否かを判断する相手サーバ判断手段をさらに具備し、
    アドレス通知手段は、前記第2のサーバが稼働中であることを条件に、自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスを前記第2のサーバに通知することを特徴とする請求項1記載のサーバクラスタシステム。
  3. 第1のサーバは、アドレスクリア手段により自己のアドレス記憶部がクリアされたことを報知する報知手段、をさらに具備したことを特徴とする請求項1または2記載のサーバクラスタシステム。
  4. 複数の端末が接続されたネットワーク上に他のサーバとともに接続され、ネットワーク上の論理アドレスをアドレス記憶部にて記憶し、前記端末からの要求に付された論理アドレスが自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスと一致したことを条件にその要求に応じた処理を実行するサーバにおいて、
    前記端末からの要求に応じた処理の実行状況を監視する監視手段と、
    この監視手段により前記処理の異常を検知すると、前記自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスを前記他のサーバに通知するアドレス通知手段と、
    このアドレス通知手段により論理アドレスが通知された後、前記自己のアドレス記憶部をクリアするアドレスクリア手段と、
    前記他のサーバから論理アドレスの通知を受けるとその論理アドレスを自己のアドレス記憶部に設定するアドレス設定手段と、
    を具備したことを特徴とするサーバ。
  5. 他のサーバが稼働中か否かを判断する相手サーバ判断手段をさらに具備し、
    アドレス通知手段は、前記他のサーバが稼働中であることを条件に、自己のアドレス記憶部にて記憶している論理アドレスを前記他のサーバに通知することを特徴とする請求項4記載のサーバ。
  6. アドレスクリア手段により自己のアドレス記憶部がクリアされたことを報知する報知手段、をさらに具備したことを特徴とする請求項4または5記載のサーバ。
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