JP2008273048A - 液体収納容器、ヘッドカートリッジ、インクジェット記録装置、および液体収納容器の攪拌方法 - Google Patents

液体収納容器、ヘッドカートリッジ、インクジェット記録装置、および液体収納容器の攪拌方法 Download PDF

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孝行 石井
Kazuhiko Okifuji
和彦 沖藤
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Abstract

【課題】インク収納容器に収納されたインクの液面が変化しても、液体全域を効率的に攪拌して、そのインクの濃度を均一化することができるようにする。
【解決手段】液体収納部12内には、複数の揺動部材101,102,103が揺動可能に支持されており、各揺動部材の中空部101c,102c,103cの長さは、それぞれ異なっている。このため、インク収納容器内の液面が変化しても、インク導出口101b,102b,103bのいずれかからインクを導出させることが可能になり、インクを効率的に攪拌することができる。
【選択図】図13

Description

本発明は、インクなどの液体を収納する液体収納容器、その液体収納容器を備えるヘッドカートリッジ、その液体収納容器を用いて記録可能なインクジェット記録装置、およびその液体収納容器内の液体の攪拌方法に関する。
シリアルタイプのインクジェット記録装置は、主走査方向に移動可能なキャリッジに、インクを吐出可能な記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給するインクを収容するためのインクカートリッジと、が搭載される。画像の記録に際しては、キャリッジを主走査方向に移動させつつ、記録ヘッドの吐出口から記録媒体に向かってインクを吐出する動作と、主走査方向と交差する副走査方向に記録媒体を搬送する動作と、を繰り返す。記録ヘッドから吐出されたインク滴が記録媒体上に着弾することにより、所望の画像が記録される。
このようなインクジェット記録装置において用いられているインクの主流は、色材として染料を含有するインク(以下、「染料インク」という)であった。しかし一般に、染料インクは耐光性および耐ガス性がやや低く、その染料インクによる記録物は、屋外掲示のような特殊用途において耐久性のある画像堅牢性を提供しにくい場合があった。
近年、色材として顔料を含有するインク(以下、「顔料インク」という)を用いる記録装置が提供されてきている。顔料インクは耐光性および耐ガス性に優れ、それによる記録物も充分な画像堅牢性を発揮することができる。但し、顔料インクは、染料インクとは異なり、色材の分散性を考慮した取り扱いが要求される。
顔料インク中の顔料分子は、染料インク中の染料分子のようにインク溶液中には溶解せず、分散した状態で浮遊している。このため、顔料インクを収容するインクタンクが暫く静置されたままであると、そのインクタンク内の顔料粒子は重力によって徐々に沈降し、インクタンクの高さ方向において顔料粒子の濃度傾斜が発生することがあった。すなわち、インクタンクの底部には色材濃度の高い層が位置し、その上部には色材濃度の低い層が位置することになる。この状態のインクタンクから記録ヘッドにインクを供給して画像の記録動作を開始し、そして記録動作を継続した場合には、記録動作の初期段階と後期段階において、画像に濃度差が発生するおそれがある。
具体的に説明するために、インクタンクの底部から記録ヘッドにインクを供給する構成のインクジェット記録装置を考える。この記録装置に、上述したように顔料粒子の濃度傾斜を有するインクタンクを装着して、記録を開始した場合、その当初においては、色材濃度の高いインクタンク内の下層のインクが供給されるため、必要以上に高濃度な画像が記録される。その後、記録動作を続行することにより、インクタンク内のインクの消費にしたがって、画像の記録濃度は徐々に低下する。そして、インクタンク内のインクが少量になった状態においては、インクタンク内には、当初の色材濃度よりも低い色材濃度のインクしか残存しなくなる。そのため、記録当初と同じ画像データに基づいて画像を記録したとしても、記録濃度が不十分となる。特に、顔料粒子の径や比重が大きい場合には、その沈降傾向が著しいため、インクタンクの非使用状態が数日間続くだけでも画像に影響が現れるほどの濃度傾斜が発生するおそれがある。
このように、インクタンクの使用に伴って、記録ヘッドから吐出されるインクの色材濃度が変化した場合には、インクタンクの使用初期と使用後期において記録画像に濃度差を発生させるだけではない。例えば、複数のカラーインクを用い、所定のカラーバランスのもとに所望の色相を表現するカラーインクジェット記録システムにおいては、カラーバランスが崩れるおそれがある。その場合には、より顕著な画像問題として認識されることになる。
インクタンク内に残存するインク量の如何に拘わらず、記録ヘッドから吐出されるインク滴の色材濃度を所望の範囲内に維持するためには、少なくとも記録動作中に、インクタンク内の顔料分子が一様に分散していることが望まれる。
このような顔料分子の一様な分散を実現するために、インクタンクの内部に、顔料粒子を攪拌するための揺動部材を設ける構成が提案されている。
特許文献1には、手動操作が可能な攪拌体を備えたインクパックが開示されている。この攪拌体は、インクパックに対して、外部から挿入される形状になっている。外部に突出している攪拌体の一部は、インクパック内に延在している攪拌体の攪拌部を動作させるための操作部として作用する。つまり、ユーザが定期的あるいは必要に応じて攪拌部を揺動させることにより、インクパック内のインクを攪拌して、顔料分子を分散できるようになっている。
また、特許文献1には、記録動作時にキャリッジが移動する際の慣性力を利用して、タンク内のインクを攪拌させる揺動部材を設けたインクカートリッジが開示されている。一例として、インクカートリッジケースと一体に成形された撹拌体が示されている。この例では、攪拌体がインクカートリッジケースの天井から底部に向けて垂れ下がるように延出し、その下端部に円柱状の錘部が形成されている。その攪拌体は、キャリッジの加速・停止・反転の動作に伴う慣性力によって、天井の付け根部分を支点としてキャリッジの移動方向に揺動し、インクカートリッジ内のインクを攪拌する。
また、特許文献1には、他の例として、インクカートリッジケースに固定されずに、インクカートリッジ内の底面を自由に移動可能な撹拌体も開示されている。この攪拌体は、キャリッジの加速・停止・反転の動作に伴う慣性力によって、インクカートリッジ内の底面を移動してインクを攪拌する。
また、特許文献2には、キャリッジの移動に伴う慣性力によって、揺動中心軸の左右に揺動する軸状錘と、この軸状錘と一体になって左右に揺動する複数のフィンと、を備えた攪拌機構が開示されている。この構成によれば、複数枚のフィンがインクカートリッジの高さ方向に並列に配置されているため、インクカートリッジ内の上層部から下層部にかけてインクが均等に攪拌される。
特開2005―066520号公報 特開2004―216761号公報
しかしながら、上記特許文献に記載の構成においては、攪拌領域が限定されているため、沈降した顔料粒子を容器内部の全体に渡って攪拌するには、十分ではなく、効率が悪いものであった。
例えば、特許文献1に記載された、手動式の揺動部材を備えた構成では、その揺動部材の動きの自由度が少ないことから、インクカートリッジ内の限られた領域のインクしか攪拌することができない。特に、攪拌部の支点となる攪拌体とインクカートリッジとの接合部分の近傍では、攪拌部の移動域が狭いために充分な攪拌効果が得られない。
また、特許文献1に開示された、円柱状の錘部を設けた構成では、慣性力を効率的に利用してはいるものの、やはり攪拌可能な範囲が充分でない。さらに、インクカートリッジ内の底面を自由に移動可能な撹拌体を用いた場合には、インクカートリッジの底部近傍のインクに対する攪拌は期待できるものの、その撹拌体から離れているカートリッジ上層部領域に対する撹拌性は期待できない。
一方、特許文献2に開示された構成では、複数のフィンがインクカートリッジの高さ方向に配備されているため、高さ方向における攪拌の均等性はある程度期待できる。しかし、インクカートリッジ内の中心軸付近はフィンの揺動量が小さいため、撹拌効果は小さい。また、このように複数のフィンや回転軸を備える揺動部材は複雑な構成となるため、インクカートリッジ自体も高価なものになってしまう。
上述したように、インクカートリッジ内における顔料インクは、顔料粒子が重力にしたがって徐々に沈降することにより、インクカートリッジの高さ方向に顔料粒子の濃度傾斜が生じる。インクカートリッジ内の濃度差を解消するには、インクカートリッジの下層に沈降する高濃度のインクを積極的に上層部に吹き上げるか、もしくは上層部の低濃度のインクを下層部に流し込むように、インクを攪拌することが効率的である。また、液体収納容器内のインクが消費された場合においても、このような濃度傾斜の差を改善する必要がある。
本発明は、液体収納部内の液体を効率的に攪拌して、液体収納部内の液体の濃度傾斜を低減することを目的とし、特に、液体収納部内に収納された液体の液面が変化した場合にも、効率的な攪拌を可能とする液体収納容器の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明の液体収納容器は、以下の構成を有する。液体収納部と、前記液体収納部内に揺動可能に配された複数の撹拌部材と、前記撹拌部材を支持する支持部を備えた液体収納容器において、前記撹拌部材は、被支持部と、液体導入側の第1開口部と、液体導出側の第2開口部と、前記第1および第2の開口部を連結し液体流路となる中空部とを備え、前記複数の撹拌部材のうち少なくとも一つの撹拌部材の中空部の長さが、他の撹拌部材の中空部の長さと異なっていることを特徴とする。
また、本発明のヘッドカートリッジは、上記液体収納容器と、前記液体収納容器から供給される液体を用いて記録を行う記録ヘッドと、を備えたことを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、液体収納部と該液体収納部内に揺動可能に配された複数の攪拌部材と、前記撹拌部材を支持する支持部を備えた液体収納容器と、前記液体収納容器から供給される液体を用いて記録を行う記録ヘッドと、を搭載可能なキャリッジを備えたインクジェット記録装置であって、前記攪拌部材は、被支持部と、液体導入側の第1開口部と、液体導出側の第2開口部と、前記第1および第2の開口部を連結し液体流路となる中空部とを備え、前記複数の撹拌部材のうち少なくとも一つの撹拌部材の中空部の長さが、他の撹拌部材の中空部の長さと異なっており、前記キャリッジを往復移動させることにより、前記液体収納容器の前記攪拌部材を揺動させることを特徴とする。
本発明の液体収納容器の撹拌方法は、液体収納部と、該液体収納部内に揺動可能に配された複数の攪拌部材と、前記撹拌部材を支持する支持部を備えた液体収納容器の攪拌方法であって、前記攪拌部材は、被支持部と、液体導入側の第1開口部と、液体導出側の第2開口部と、前記第1および第2の開口部を連結し液体流路となる中空部とを備え、前記複数の撹拌部材のうち少なくとも一つの撹拌部材の中空部の長さが、他の撹拌部材の中空部の長さと異なっており、前記液体収納部を、加速度を変化させつつ移動させるかもしくは停止することにより、前記撹拌部材を揺動させて前記液体収納部内の液体を前記第1開口部から前記第2開口部へ向けて、前記中空部内を流動させることを特徴とする。
本発明によれば、液体収納部に収納された液体の液面が変化しても、液体全域を効率的に攪拌して、その液体の濃度を均一化することができる。すなわち、液体収納部内に配された複数の揺動部材は、それぞれの中空部の長さが異なるため、液体収納部内の液面が変化しても、各中空部に連通するいずれかの液体導出口からインクを導出させることが可能になり、インクを効率的に攪拌することができる。従って、本発明の液体収納容器を用いた記録装置によれば、液体収納容器を長期間放置した後においても揺動部材の攪拌によって均一化された濃度の液体を記録装置に供給することが可能となり、常に所期の濃度で画像を記録することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態における液体収納容器は、いわゆるシリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置に搭載可能なインクタンクとしての適用例である。
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の外観斜視図である。この記録装置は、記録媒体に対しての記録を行なう装置本体M1000と、記録媒体を装置内へ供給するための給紙部M3022と、記録後の記録媒体を受容する排紙トレイM1004と、から主に構成されている。
図2は、装置本体M1000の内部機構を説明するための斜視図である。装置本体M1000の主な内部機構は、シャーシM3019に設置・保護されている。M4001はキャリッジであり、不図示の記録ヘッドカートリッジを搭載した状態で矢印Xの主走査方向へ往復移動可能である。記録ヘッドカートリッジには、後述するようにインクジェット記録ヘッドが備えられている。記録動作コマンドが入力されると、給紙部M3022に積載されている記録媒体の1枚が給紙され、キャリッジM4001上の記録ヘッドによって画像が記録可能な位置まで搬送される。その後、キャリッジM4001が主走査方向に移動しながら、記録ヘッドカートリッジの記録ヘッドが画像データに基づいてインクを吐出する記録走査と、搬送手段によって記録媒体を矢印Yの副走査方向へ搬送する動作と、を繰り返す。これにより、記録媒体に順次画像が形成される。
図3は、記録ヘッドカートリッジH1001とインクタンク(液体収納インク)1の斜視図である。記録ヘッドカートリッジH1001の一側には、吐出口からインク滴を吐出可能な記録ヘッドH1000が備えられ、その反対側には、記録ヘッドH1000に、記録に用いる液体としてのインクを供給するインクタンク1が着脱可能に装着される。本実施形態の記録ヘッドカートリッジH1001には、6色分のインクタンクが独立に装着できるようになっている。
インクタンク1を記録ヘッドカートリッジ(インクタンク装着部)H1001に装着すると、インクタンク1のインク供給口15(図4参照)が記録ヘッドH1000に接続される。インクタンク1のインク収納部(液体収納部)内のインクは、インク供給口15を経由して、重力方向下向きに、記録ヘッドH1000から記録媒体に向かって吐出される。このようにインクタンク1を記録装置のキャリッジM4001に装着した状態において、インク供給口が重力方向の下向きに位置する。本実施形態においては、このように、インク供給口が重力方向下向きとなって、供給口から記録ヘッドに対してインクが供給されるときのインクタンクの姿勢を、インクタンクの使用状態における姿勢(使用姿勢)と定義する。また、インクタンクと記録ヘッドとが一体化されたヘッドカートリッジにおいては、記録ヘッドが記録媒体に向かって重力方向の下向きにインクを吐出する時のヘッドカートリッジの姿勢を、ヘッドカートリッジの使用状態における姿勢(使用姿勢)と定義する。
記録ヘッドH1000には、微細な記録素子が複数配列されており、各記録素子にはインクを吐出させるための機構が備わっている。例えば、発熱抵抗体(ヒータ)を有する電気熱変換素子が配備された構成では、インクの吐出信号に応じて、個々の電気熱変換素子に電圧パルスが印加される。これにより、発熱抵抗体の近傍のインクが急激に加熱され、そのときに生じる膜沸騰の作用によって、インク滴が吐出口から吐出される。
(インクタンク全体の構成)
図4は、インクタンク1の外観斜視図である。インクタンク1は、内部にインク収納部を備えた容器であり、主に、インク容器筐体10と蓋部材20から構成されている。インクタンク1の底部には、記録ヘッドH1000にインクを供給するためのインク供給口15が備えられている。
図5は、インクタンク1の分解斜視図である。インクタンク1のインク容器筐体10は、例えばポリプロピレンで形成されており、その内部には、インクを攪拌するための攪拌部材100が収容される。本実施形態において、攪拌部材100は、長さの異なる3個の揺動部材100によって構成されている。インク容器筐体10の開口部は、蓋部材20によって封じられている。インク容器筐体10の内部は仕切壁11によって2つの空間12、13に仕切られており、その仕切壁11の下側には、それら2つの空間12と13とを連通させる連通部14が形成されている。この2つの空間13、14のうち、一方の空間13は、インクが収容されるインク収納室であり、連通部14を除いて密閉されている。また、他方の空間14は負圧発生室となっている。負圧発生室14に面する蓋部材20の部分には、インク消費に伴って大気を導入するための大気連通口20aが形成されている。また、負圧発生室13の底面部には、記録ヘッドH1000にインクを供給するための供給口15が形成されている。供給口15には、インクを保持するためのメニスカス形成部材30が備えられている。メニスカス形成部材30内にはインクによるメニスカスが形成され、外部からの気泡がインク容器筐体10内に侵入しないようになっている。
負圧発生室13内には、ポリプロピレンの繊維材料から形成されて毛管力を有する第1および第2の2つの負圧発生部材31および32が収納されている。負圧発生室内13内において、これらの負圧発生部材31および32は互いに圧接されて収納されている。負圧発生部材31および32は、種々の多孔質または繊維部材を含むことによってインクを吸収可能な吸収体であってもよい。第1の負圧発生部材31の毛管力をP1、第2の負圧発生部材32の毛管力をP2、メニスカス形成部材30の毛管力をP3とすると、これらの毛管力はP1<P2<P3の関係にある。
このような構成において、負圧発生室13内のインクが記録ヘッドによって消費されると、大気連通口20aから負圧発生室13に空気が導入され、その空気が連通部14を通してインク収納室12に入る。このようなインク収納室12への空気の導入に代わって、連通部14を通して、インク収納室12から負圧発生室13内の負圧発生部材31、32にインクが充填される。このように、連通部14を通して、空気とインクとの気液交換が行われる。
(攪拌機構の構成)
図6は本実施形態のインクタンクの内部構造を示す斜視図、図7は図6に示した攪拌部材の構成を示す拡大斜視図、図8は図7に示す攪拌部材の拡大平面図である。
図6ないし図8において、本実施形態における攪拌機構は、攪拌部材100と、この攪拌部材100をインク収納室12内に揺動可能に支持する支持部としての支持軸115となどを備える。攪拌部材100は、第1揺動部材101、第2揺動部材102および第3揺動部材103を備え、各揺動部材101から103は、それぞれ中空円筒状の部材によって構成されている。各揺動部材101、102、103において液体流路(インク流路)を形成する中空部101c、102c、103cの長さは、101c>102c>103cの順で長くなるよう構成されている。
第1揺動部材101、第2揺動部材102、第3揺動部材103において、各々の一端部には第1開口部101a、102a、103aが形成されている。また、他端部には第2開口部101b、102b、103bが形成されている。この第1の実施形態では、後に説明するように、第1開口部101a、102a、103aがインクを中空部に導入するインク導入側となる。また、第2開口部101b、102b、103bが前記中空部からインクを導出させるインク導出側となる。そして、中空部101c、102c、103cが第1開口部101a、102a、103aと第2開口部101b、102b、103bを連結し、液体流路を形成している。 また、各揺動部材101、102、103の被支持部112、113、114には、1本の支持軸115が挿通されており、各揺動部材101、102、103は、この支持軸を支持部としてインク収容室に支持されている。この支持部と被支持部の接点が、各揺動部材の揺動支点となり、支持軸115を中心とする回転方向へと、互いに独立に揺動し得るようになっている。この支持軸115の2カ所には、互いに異なる方向に屈曲する屈曲部116が形成されており、これによって支持軸115の両端部は左右異なる方向に向けて突出している。支持軸115の両端部は、インク収納室12の左右の内面に形成された長溝10a、10bにその上端から下端へと挿入され、インク収納室12の底面と平行な状態に保持される。なお、支持軸115は、長溝10a、10bの底部に固定されており、支持軸115の、長溝から10a、10bからの脱落は回避される。支持軸15の固定方法は、いずれの方法でも良く、インク収納室12の内壁に固定されていれば良い。なお、117は支持軸115に支持された各揺動部材101、102、103の軸線方向における位置ずれを防止するように、支持軸115に挿入・固定されたリング状のストッパである。このように第1の実施例では、複数の撹拌部材のうち少なくとも2以上の撹拌部材の各被支持部が、液体収納容器の支持部に対して共通して支持されている。支持軸115に回動自在に支持された各揺動部材101、102、103は、図6に示すようにインク収納室12内に揺動可能に保持されることとなる。この第1の実施形態において、インク収納室12内に保持された各揺動部材101、102、103は、その第1開口部10a、102a、103aが支点軸115よりも鉛直方向下側に位置する。また、第2開口部101b、102b、103bは支点軸115より鉛直方向上側に位置する。このため、以下の説明において、インクを導入する側となる第1開口部は下側開口部と称し、インクを導出する側となる第2開口部は上側開口部と称す。
また、この第1の実施形態では、各揺動部材101、102、103の上側開口部から支点軸115に至る距離が、下側開口部から支持軸115に至る距離より長くなっている。さらに、各揺動部材101、102、103において、それらの下側開口部から支持軸115までの距離は、いずれも同一に設定されているが、この形態にとらわれるものではない。また、各揺動部材の上側開口部から支持軸115までの距離は、図6および図7に示すように異なる距離となっている。このため、インクタンク1の供給口15が重力方向下向きにあり、タンクが使用姿勢にあるとき、各揺動部材の各上部開口部は、鉛直方向において常に異なる高さに位置するようになっている。
以上のように構成された攪拌機構では、第1揺動部材101、第2揺動部材102、第3揺動部材103が、支持軸115を支点として揺動することで、後述のように、インク収納室12内のインクを下層部から上層部にまで吹き上げることができる。
各撹拌部材の構成は上記の構成に限られたものではない。たとえば、複数の撹拌部材のうち、少なくとも1つの撹拌部材の第2開口部から支点に至る距離が、他の撹拌部材における第2開口部から支点に至る距離と異なった構成であっても構わない。
(攪拌機構の動作および作用)
図9は、図2におけるキャリッジの動作を説明するための記録装置の要部の概略構成図である。また、図10は、本実施形態における第1揺動部材100、第2揺動部材101、第3揺動部材102の動作される様子を説明するためのインクカートリッジの側断面図であり、図4のZ−Z線に沿う断面図である。
まず、液体収容器としてのインクタンク80を装着したキャリッジM4001の動作を、図9(a)〜(d)を用いて説明する。
キャリッジM4001は、図9(a)のような位置(例えば、ホームポジション)から、記録装置M1000のシャーシに設置されたキャリッジシャフトM3020に沿って、矢印X2方向に移動する(図9(b)参照)。そして、記録媒体の記録幅、もしくは、揺動部材500を動作させるために必要な距離だけキャリッジM4001を移動させ(図9(c)参照)て停止させる。この後、その停止位置から移動方向をX1方向へと反転させ(図9(d)参照)、図9(a)に示す位置まで移動させる。この矢印X方向に沿った往復移動を所望の回数だけ実施する。キャリッジM4001は、その移動方向が反転する際に、減速、および反対方向への加速が行われる。
このように本実施形態においては、記録のためのキャリッジM4001の往復移動に先立って、少なくとも1回はキャリッジM4001を往復移動させる。これにより、記録動作に先立って、後述するようなインクの攪拌が行われる。
図10は、揺動部材が揺動するときの上側開口部と下側開口部の変位方向、変位量、および揺動部材の中空部内におけるインクの流れを示す。なお、ここでは、揺動部材102を例に挙げ、インクの流れの発生原理を説明する。
各揺動部材101、102、103は、支点軸115から上側開口部101b、102b、103bまでの距離が、支点軸115から下側開口部101a、102a、103aまでの距離よりも長く設定されている。このため、揺動部材(例えば、第2揺動部材102)の揺動(回転)に伴う上側開口部102aの変位量αは、下側開口部102bの変位量βよりも大きい。そのため、上側開口部102bとその近傍のインクとの相対的な移動速度は、下側開口部102aとその近傍のインクとの相対的な移動速度よりも速くなる。上側開口部102b、下側開口部102a、および中空部102cが共にインクに没しているときには、2つの開口部102a,102bの速度差により、下側開口部102aの近傍のインクと、上側開口部102bの近傍のインクと、の間に圧力差が生じる。
本実施形態では、上側開口部102bとその近傍のインクとの相対的な移動速度は、下側開口部102aとその近傍のインクとの相対的な移動速度よりも速いため、上側開口部102b近傍のインクの圧力は、下側開口部102a近傍のインクより低くなる。したがって、下側開口部102aから上側開口部102bに向かって、中空部102cを通してインクの流れT11、T12、T13が生じる。このインクの流れを利用して、インク収納室80の下層部に沈降しがちな顔料粒子を上層部にまで持ち上げることができ、この結果、インク収納室80内の顔料粒子を効率よく攪拌することができる。
次に、上記のようなキャリッジM4001の往復移動に伴うインク容器80内の第1揺動部材100、第2揺動部材101、第3揺動部材102の動作を、図11(a)〜(h)を用いて説明する。ここで、図11に示すインク収容室122内は、インクで満たされている状態を示しており、このとき各揺動部材の上部開口部101b,102b,103bは、いずれもインク収納室12内のインクの液面より下方に没した状態となっている。
図11(a)は、キャリッジM4001が図9(a)に示すホームポジションに静置されている時の各揺動部材101、102、103の状態を示している。このとき、インク収納室122内の第1揺動部材101、第2揺動部材102、第3揺動部材103のそれぞれの上側開口部101b,102b,103b側の端部(上端部)は、それぞれインク収納室122の内壁に接している。この状態は、キャリッジM4001が、図9(a)の位置から動き出し、図9(b)のようにX2方向に等速移動している間は変化しない。
図11(b)から(e)は、キャリッジM4001が、図9(c)の位置に到達し、X2方向から、X1方向に反転した時、もしくは、図9(d)に示すように、反転後、X1方向に移動している時の各揺動部材101、102、103の状態を示している。キャリッジM4001の移動方向が反転する際の加速度の変化によって、インクタンクには慣性力が働く。例えば、キャリッジM4001の移動方向が矢印X2方向からX1方向に反転する場合にはキャリッジM4001に矢印X2方向の慣性力が働く。そして、各揺動部材は図11(b)から(d)に示すように、インク収納室12内に保持された支持軸115を支点として揺動する。
この際、図11(c)に示すように、まず第1揺動部材103の上部開口部103bを形成している上端部がインク収納室122の内壁に接して、矢印S3方向への揺動は停止する。次いで、図11(d)に示すように、第2揺動部材101の上部開口部104が形成されている上端部がインク収納室122の内壁に接して、矢印S2方向への揺動は停止する。その後、図11(e)に示すように、第3揺動部材101の上側開口部105を形成している上端部が、インク収納室122の内壁に接して矢印S1方向への揺動は停止する。
このように、各揺動部材101、102、103の中空部の長さが異なることから、複数の各々の上側開口部101b、102b、103bの揺動速度が異なる。すなわち、各揺動部材の速度は、101b>102b>103bとなる。また、上側開口部101b,102b,103bの端部がインク収納室122の内壁に接するまでの揺動距離は、101b>102b>103bとなる。このため、顔料粒子の吹き上げ量は揺動部材102>101>100の関係になる。
その後、図11(e)に示す第1揺動部材101、第2揺動部材102、第3揺動部材103は、キャリッジM4001が、図9(c)の位置から動き出し、図9(d)のようにX2方向に等速移動する間は、維持される。
図11(f)、(g)は、キャリッジM4001がX1方向に移動してからX2方向に反転した時、もしくは、図9(b)に示すように、キャリッジM4001の移動方向が反転してからX2方向へと移動している時の各揺動部材の状態を示す。キャリッジM4001の移動方向が反転する時に生じる慣性力が矢印X1方向に働く場合、第1揺動部材101、第2揺動部材102、第3揺動部材103は、図10(f)、(g)の順で、支持軸115を支点として矢印S4、S5,S6方向に揺動する。その後、キャリッジM4001が再び、X2方向に移動することにより、図11(h)に示すように、第1揺動部材100、第2揺動部材101、第3揺動部材102は、S1、S2、S3方向に揺動する。
キャリッジM4001が往復移動を繰り返す間、第1揺動部材100、第2揺動部材101、第3揺動部材102は、以上のような往復移動を繰り返す。
ここで、前述の図11(a)から(h)に対応する図12(a)から(h)を用い、揺動部材102の往復移動に伴って揺動部材102の中空部102c内に生じるインク流、およびインクが撹拌される様子について説明する。なお、ここでは、1つの揺動部材102を例に採り説明する。
図12(a)は、インクタンク10が静置されてインク収納室12内に収納されている顔料成分がインク収納室12の底部に一部沈降してインク収納部内の上層部と下層部とに濃度傾斜が生じている状態を示している。この状態から、揺動部材102がS2方向に揺動し始めると、その揺動部材102が揺動することによって生じる遠心力により、図12(b)に示すように、中空部102c内に存在するインクには上側開口部102bから流出する流れT2が生じる。それと同時に、下側開口部102a近傍のインクタンク底部に存在しているインクには、中空部102cに流入する流れT1が生じる。揺動部材102の揺動が継続されると、中空部102c内のインクに作用する遠心力あるいは揺動部材にかかる慣性力などにより、その中空部内のインクは、図12(b)から(d)に示すように、中空部102c内を流れて上側開口部103bから流出する。
図12(e)に示すように、揺動部材102のS2方向への揺動が停止し図12(f)のように反転すると、中空部102c内のインクには、揺動部材102の反転により生じる慣性力が作用し、中空部102内のインクの流れはさらに加速される。中空部102cを経由したインクは、上側開口部102bから導出された後、図12(f),(g)に示すような流れT3となって、顔料成分の薄いインク中に拡散される。また、インク収納室12のインクは、その内壁によって跳ね返るインクの流れT4によってさらに撹拌される。
上側開口部102bから導出された顔料成分の濃いインクは、T2、T3、T4の流れおよび重力により、揺動部材500が設置されている高さにまで降りてくる。そして図12(h)に示すように、揺動部材100の揺動に伴って、その外壁とインク収納室12の内壁との相対的な近接および離間変位によって、それらの間に流れT5が生じる。その流れT5によって、インク収納室411内のインクはさらに撹拌される。
以上のような動作を1回もしくは複数回実施することにより、インク収納室12内のインクは、T1からT5の流れにより下層部から上層部にまで持ち上げられて撹拌される。その結果、インク収納室12の上層部のインクを含めて、インク収納室411内全体をまんべんなく撹拌することができる。
この揺動部材102の揺動は連続的に実施することが望ましく、その連続的な揺動により、インク収納室12内の上部に向かってインクを吹き上げるための推進力を高めることができる。つまり、揺動部材102の中空部102c内のインクに流れT2を生じさせるポンピング作用を高めることができる。
上記のように揺動部材の中空部を経由して上層部へとインクを吹き上げるためには、揺動部材500の上側開口部102bがインクに没していることが望ましい。つまり、インクの消費によって液面が下がり、揺動部材の上側開口部102bがインクの液面より上方に突出した状態では、上部開口部102bからのインクを導出させ得ない可能性がある。揺動部材の上部開口部が液面より突出している場合、揺動部材の揺動によって中空部内の液体は上部開口部へと移動するものの、上部開口部から導出するには至らず、再び下側開口部側へと下降してしまう可能性がありえる。。 しかしながら、本実施形態では、前述のように中空部の長さが異なる3本の揺動部材を用いることによって、インク収納室12内の液面の低下時にも、以下に説明するように良好な攪拌効果を得られるものとなっている。
図13は、インク収納室122内のインクの液面が変化した際の、第1揺動部材101、第2揺動部材102、第3揺動部材103と液面との関係を示す側断面図であり、図4のZ−Z線に沿う断面図である。
図13(a)は、インク収納室12内のインク液面がインク収納室12の上面まで充填されている状態を示している。この状態では、第1揺動部材101、第2揺動部材102、第3揺動部材103の各中空部109、110、111が完全にインクに没しているため、揺動部材100,101,102によって良好な攪拌効果を得ることができる。つまり、図13(a)に示すインク充填量では、全ての揺動部材がその揺動によってそれぞれの上側開口部からインクを吹き上げることが可能となる。このため、最も長い中空部101aを有する第1揺動部材101では、インク収納室12の上面近くまで顔料濃度の濃いインクを吹き上げることができる。また、第2揺動部材では、インク収納室12の中間位置以上へとインクを吹き上げることができ、さらに、第3揺動部材は、インク収納室12の中間位置と底部との間の位置以上にインクを吹き上げることが可能となる。これにより、インク収納室12の底部付近に沈降している濃度の高いインクは、各揺動部材の中空部を経由して、インク収納室12に充填されている重力方向の異なる高さ位置からインクを吹き上げることができる。しかも各揺動部材の上側開口部から導出されたインクは、揺動する各揺動部材の外面の揺動によっても掻き混ぜられ、様々な方向へと流動する。このように、各揺動部材の各中空部を経由したインクの吹上げと、各揺動部材の外面による掻き混ぜとの相乗作用によってインク収納室12内のインクは均一化され、記録ヘッドに対し適正な濃度のインクが供給されることとなる。
また、図13(b)は、インク収納室12内のインクの記録動作などによって消費され、インクの液面が第1揺動部材101の上側開口部101bより下方に位置している状態を示している。このため、第1揺動部材101では、前述のように、中空部101c内では、上側開口部101bからインクが導出されない可能性がある。 但し、図13(b)に示す状態では、第2揺動部材102、第3揺動部材103は、それぞれの中空部109、110が完全にインクに没している。このため、第2揺動部材102は、揺動部材101の上側開口部101bからインクの液面まで顔料濃度の濃いインクを吹き上げることができる。さらに、第3揺動部材103についても第2揺動部材の上側開口部102bの揺動経路より下方を移動する上側開口部103bから上方へと顔料濃度の高いインクを吹き上げることが可能になる。
このように、本実施形態によれば、インクの減少によって第3揺動部材103の上側開口部103bがインクの液面より上方に突出した場合にも、インクの上方への吹上げることが可能になる。従って、このインクの吹上げと、各揺動部材の外面によるインクの掻き混ぜとの相乗作用によって、インク収納部12内のインクの濃度は均一化され、適正なインクを記録ヘッドに供給することができる。
また、図13(c)は、インク収納室12内のインクがさらに消費され、インクの液面が第1揺動部材101、第2揺動部材102それぞれの上側開口部101b、102bより下方に位置している状態を示している。この状態では、第1、第2揺動部材101a、101bは、上側開口部101b,102bからインクが導出されない可能性がある。しかしながら、この図13(c)に示す状態では、第3揺動部材103の中空部103cが完全にインクの液面下に没しているため、インクを上側開口部103bから顔料濃度の高いインクをインクの液面まで吹き上げることが可能になる。このため、図13(c)に示す状態においても、このインクの吹上げと、各揺動部材の外面によるインク掻き混ぜとにより、インクを均一化することが可能になる。
以上のように、本実施形態によれば、図13(a)、(b)、(c)に示すように、インク量が変化した場合にも、インク内の顔料濃度を効率的に均一化することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る液体収納容器としてのインクタンクの第2の実施形態を図14ないし図18を用いて説明する。
この第2の実施形態におけるインクタンク2は、上記第1の実施形態におけるインクタンク1の攪拌部材100を有する攪拌機構を、図14ないし図16に示すような構成を有する攪拌部材200を有する攪拌機構に変更したものとなっている。なお、インク容器筐体10、インク収納室12などをはじめとするその他の構成は、上記第1の実施形態と同様であるため、これらの部分について上記第1の実施形態と同一の符号を付し、重複説明は省略する。
(攪拌機構の構成)
図14ないし図16はこの第2の実施形態における攪拌部材を示す図である。ここで、図14は本実施形態のインクタンクの内部構造を示す斜視図、図15は図14に示した攪拌部材の構成を示す拡大斜視図、図16は図15に示す攪拌部材の拡大平面図である。
本実施形態における攪拌機構においても、攪拌部材100は、中空円筒状の第1揺動部材201、第2揺動部材202、第3揺動部材203と、この攪拌部材100をインク収納室12内に回動可能に支持する支持軸115などを備える。各揺動部材201、202、203の一端部には、インク導入口としての下側開口部201a、202b、202cが形成され、他端部にはインク導出口としての上側開口部201b、202b、203bが形成されている。そして上側開口部201b、202b、203bと下側開口部201a、202b、202cとがそれぞれ連通し各中空部101c、102c、103cを構成している。また、各揺動部材201、202、203の長さは、101c>102c>103cの順で長くなるよう構成され、各揺動部材101、102、103の上側開口部から支点軸115に至る距離は、下側開口部から支持軸115に至る距離より長くなっている。そして、インク供給口15が重力方向下向きにありインクタンク1が使用姿勢にあるとき、各揺動部材の各上側開口部は、鉛直方向において常に異なる高さに位置する。
以上の点は、上記第1の実施形態と同様であるが、この第2の実施形態における各揺動部材201、202、203は、その各々の中空部を構成する外周側の側面が互いに固定され、一体化されており、この点が上記第1の実施形態と異なる。そして、一体化された各揺動部材には、支持軸115が回動自在に挿通されている。この支持軸115は上記第1の実施形態と同様の形状をなし、インク収納室12内に保持される。従って、この第2の実施形態では、各揺動部材201、202、203が支持軸115を支点として一体的に揺動する。
(攪拌機構の動作および作用)
次に、本実施形態における第1揺動部材200、第2揺動部材201、第3揺動部材202の動作される様子を図17を用いて説明する。
図17(a)は、キャリッジM4001が図9(a)に示すホームポジションに静置され、第1揺動部材201の上側開口部201b側の端部が、インク収納室12の内壁に接して静置されている状態を示している。この状態は、キャリッジM4001が、図9(a)の位置から動き出し、図9(b)のようにX2方向に等速移動している間は変化しない。
図17(b)から(e)は、キャリッジM4001が、図9(c)の位置に到達し、X2方向からX1方向に反転した時、もしくは、図9(d)に示すように、反転後、X1方向に移動している時の各揺動部材の動作が示されている。キャリッジM4001の移動方向が反転し、インクタンクに矢印X2方向への慣性力が働くと、各揺動部材201、202、203は、図17(b)から(e)に示すように、支持軸115を支点として矢印S1方向に同一のタイミングで揺動する。そして、図17(e)に示すように、第1揺動部材201の上側開口部201bの端部がインク収納室12の内壁に接すると、全ての揺動部材201、202、203の矢印S1方向への揺動が停止する。なお、その後も、キャリッジM4001の往復移動によって、各揺動部材は、図17(f)、(g)、(h)に示すように揺動する。
このように、各揺動部材201、202、203は、互いに一体的に固定されているため、同じタイミングで揺動する。従って、各揺動部材201、202、203に生じる慣性力は、各揺動部材の質量の総和と、各揺動部材の同一の加速度によって発生する。このため、いずれの揺動部材201、202、203も、その長短に拘わりなく安定して揺動する。また、3個の揺動部材201、202、203の顔料粒子の吹き上げ量は揺動部材102>101>100の関係になる。
図18は、インク収納室12内のインク液面が変化している状態での第1揺動部材200、第2揺動部材201、第3揺動部材202の様子を説明するための側断面図であり、図4のZ−Z線に沿う断面図である。
図18(a)は、インク収納室12内のインク液面がインク収納室12の上面まで充填されている状態を示している。この状態では、第1揺動部材201、第2揺動部材202、第3揺動部材203は、中空部209、210、211がインクに没しているため、揺動部材200,201,202によって良好な攪拌効果を得ることができる。つまり、図18(a)のインク充填量では、揺動部材202がインク液面の上面まで顔料濃度の濃いインクを吹き上げるのに適している。全ての揺動部材がその揺動によってそれぞれの上側開口部からインクを吹き上げることが可能となる。また、長短に拘わりなく全ての揺動部材が一体に揺動するため、全ての揺動部材がインクを吹上げることができ、より安定した攪拌効果が得られる。
図18(b)は、インク収納室12内のインク液面が、第1揺動部材201の上側開口部201bより下方に位置している状態を示している。この状態では、第1揺動部材201による十分な攪拌効果は期待できないが、第2揺動部材202および第3の揺動部材の各中空部209、210がインクに完全に没しているため、揺動部材200,201においては、十分な攪拌効果を期待できる。つまり、インクの液面が図18(b)に示す位置にあるときには、第2揺動部材202がインク液面の上面まで顔料濃度の濃いインクを吹き上げることが可能になり、第3揺動部材201は、さらにその下方からインクを吹き上げることが可能となる。このインクの吹上げと、各揺動部材の外面による掻き混ぜ作用とによって十分な攪拌効果が得られる。
図18(c)は、インク収納室12内のインク液面が、第1揺動部材201、第2揺動部材202の上側開口部201b、202bより下方に位置している状態を示している。図18(c)の状態では、第1揺動部材200、中空部209がインクに没しているため、揺動部材201によってインク液面の上面まで顔料濃度の濃いインクを吹き上げることかができる。
このように、第2の実施形態によれば、インク量が変化した場合にもインク内の顔料濃度を効率的に均一化することができ、しかも、各揺動部材が一体に揺動するため、全ての揺動部材を確実に機能させることが可能となり、安定した攪拌効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態を図19を用いて説明する。なお、図19において上記第2の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、それらの部分に関する重複説明は省略する。
第1および第2の実施形態では、各揺動部材の液体導出側となる第2開口部(上側開口部)から支持軸115までの距離が、液体導入側となる第1開口部(下側開口部)から支持軸115までの距離よりも長くなるように、支持軸115の位置を定めた構成になっている。このため、各揺動部材は、下側開口部が濃度の高いインクを下側開口部から吸い上げ、上側開口部から導出させるようになっている。これに対し、この第3の実施形態では、中空部の長さが異なる3個の揺動部材301、302、303において、液体導入側となる第1開口部が上側開口部となり、液体導出側となる第2開口部が下側開口部となっている。さらに第2開口部から支持軸115までの距離が、第1開口部から支持軸115までの距離より長くなるような位置に支持軸115を設けたものとなっている。ここで、インクタンクのインク供給口を重力方向下向きにした使用状態で、各揺動部材の中空部において、液体導入側の第1開口部が重力方向上に位置し、液体導出側の第2開口部が重力方向下に位置した構成になっている。
これによれば、各揺動部材が支持軸115を支点として揺動したとき、第2開口部の移動速度が第1開口部の移動速度より大きくなるため、インクは第1開口部から導入されて、第2開口部から導出される。つまり、インク収納室12内の重力方向上側にある濃度の低いインクが重力方向下側にある濃度の高いインクに向かって吹き出される。これにより、底部付近に沈降している濃度の高いインクが、吹き出された濃度の低いインクの流れによって攪拌され、かつ混合される。
このように、この第3の実施形態に示す構成によっても、インク収納室12内のインク濃度を均一化することが可能となる。
(第4の実施形態)
上記第1、第2の実施形態では、各揺動部材に支持軸15を挿通させた構成となっている。このため、支持軸の径および各揺動部材の中空部の内径によっては、中空部におけるインクの流れが支持軸によって妨げられる可能性もある。そこで、図20に示すこの第4の実施形態では、3個の揺動部材401、402、403の中空部401c、402c、403c内に支持軸を挿通させず、隣接する揺動部材を相互に回動自在に連結したものとなっている。
すなわち、各揺動部材401、402、403の中空部を構成する外周側側面には、直線的な同一軸線上に一対の被支持部401A,401B、402A,402B、403A,403Bが設けられている。そして、第1揺動部材401に設けられた被支持部401Bと第2揺動部材402に設けられた被支持部402Aとが回動自在に連結嵌合する。さらに第2揺動部材402の被支持部402Bが第3揺動部材403の被支持部403Aに回動自在に連結嵌合している。これにより、直線状の同一の軸線を支点として、3個の揺動部材が互いに回動自在に連結される。また、第1の揺動部材401の被支持部401Aは、インク収納室(収納部)12の一方の内壁に突出した支持部12Aに回動自在に連結嵌合し、第3揺動部材403の被支持部403Bはインク収納室(収納部)12の他方の内壁に突出した連結部12Bに回動自在に連結嵌合される。これにより、3個の揺動部材401、402、403は前記の各連結部を支点としてインク収納室12内に揺動可能に保持される。
このように、この第4の実施形態では、各揺動部材401、402、403の外周部に設けた連結部によって互いに連結されており、各揺動部材の中空部401c、402c、403c内に支持軸が存在していない。このため、中空部401c、402c、403c内におけるインクの流動抵抗を低減することができ、中空部401c、402c、403c内のインクをスムーズに流動させることが可能になる。これにより、各揺動部材によるインクの吹上げ、吹き出しによる攪拌効果を一層高めることができる。なお、この第4の実施形態では、各揺動部材が連結部を介して互いに回動自在に連結される場合を示したが、各揺動部材を連結部によって回動不能に連結し、各揺動部材が上記第2の実施形態のように一体的に揺動するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、インク収納室内に3個の攪拌部材を設けた場合を例に採り説明したが、攪拌部材の数はこれに限定されるものではなく、2個あるいは4個以上の攪拌部材を設けてもよい。また、複数の攪拌部材の中空部の長さは、必ずしも全て異ならせる必要はなく、同一の長さの中空部を有する揺動部材を複数個設けてもよい。つまり、複数の攪拌部材のうち、いずれか1つの攪拌部材の中空部の長さを他の中空部の長さと異ならせるようにすれば、中空部の長さが全て同一の攪拌部材を用いる場合に比べ、液面の変化に対する攪拌部材の適用範囲を拡大することができる。
さらに、本発明の攪拌部材は、中空部を有する複数個の揺動部材によって構成されるものに限定されない。すなわち、立体形状をなす部材に上下に貫通する複数の中空部を形成することでインクの流路を形成し、それらの中空部のうち、少なくとも1つの中空部の長さを、他の中空部の長さと異ならせるようにしてもよい。この場合、攪拌部材の立体形状は、前記のような複数の中空部を形成できるものであれば、いかなる形状でもよく、例えば、直方体形状、円柱形状など、様々な形状を採用することができる。また、中空部も必ずしも円形の横断面を有する形状にかぎらず、矩形、多角形などに形成することが可能であり、同一の攪拌部材の中に形成される複数の中空部の横断面形状が互いに異なるものであってもよい。
また、上記各実施形態では、全ての揺動部材が下側開口部から上側開口部へとインクを吹き上げる場合、あるいは全ての揺動部材が上側開口部から下側開口部へとインクを吹き出すように構成した。しかし、複数の揺動部材のうち、少なくとも1つの揺動部材が、他の揺動部材とは異なる方向にインクを流動させるように構成することも可能である。例えば、3個の揺動部材のうち、2つの揺動部材では、下側開口部から上側開口部へとインクを吹上げ、残りの1つの揺動部材では、上側開口部から下側開口部へとインクを吹き出すようにすることも可能である。これは、2本の揺動部材を支持する支持軸の位置と、1本の揺動部材を支持する支持軸の位置とを鉛直方向において異ならせることなどによって実施可能である。具体的には、同一の軸をクランク状に屈曲させて、重力方向における異なる位置に揺動部材を支持させるような支持構造を用いたり、あるいは鉛直方向における異なる位置に設けた複数本の支持軸を用いて各揺動部材を支持させるようにしたりすることが考えられる。
また、上記実施形態では、キャリッジを往復移動に伴って、揺動部材の揺動方向を反転させながら撹拌を行った。しかし、その揺動方向は必ずしも反転する必要はない。慣性力によって、インク収納室12の底部に位置する顔料粒子を揺動部材の中空部を経由して上層部へ吹き上げるための充分な推進力が加えられればよく、揺動部材の一方向の揺動の後、その揺動部材が停止しても構わない。さらに、揺動部材を揺動させるためには、記録媒体への記録動作に伴うキャリッジの動きを利用してもよく、または、記録動作とは別に、インクタンク内のインクを撹拌するための攪拌動作に伴うキャリッジの動きを利用してもよい。記録装置は、そのような攪拌動作を実施するための撹拌モードを備えてもよい。この場合、記録ヘッドからのインクの吐出が停止した時間を記録装置側にてカウントし、そのカウントした時間がある一定時間を超えた場合に、記録装置が撹拌モードとなるようにしてもよい。その撹拌モードにおいては、インクタンクを搭載したキャリッジがX方向に移動される。キャリッジの移動幅や移動速度は、そのカウントした時間に応じて任意に設定することができる。また、記録装置による記録前など特定のタイミングを設定し、そのタイミングにて撹拌モードになっても構わない。
本発明の第1の実施形態における記録装置の外観斜視図である。 図1の記録装置の内部機構を説明するための斜視図である。 図2におけるキャリッジに搭載可能な記録ヘッドカートリッジとインクタンクの斜視図である。 図3に示したインクタンクの斜視図である。 図3に示したインクタンクの分解斜視図である。 図3に示したインクタンクの内部構造を示す斜視図である。 図5に示した攪拌部材の拡大斜視図である。 図5に示した攪拌部材の拡大平面図である。 図2に示したキャリッジの動作説明成図である。 図6に示した第2揺動部材の動作を説明するための断面図である。 図6に示した第1揺動部材、第2揺動部材、第3揺動部材の動作を説明するための側断面図である。 図6に示した第2揺動部材の往復移動に伴って第2揺動部材の中空部内に生じるインク流、およびインクが撹拌される様子を示す断面図である。 図6に示したインク収納室においてインクの液面が変化した際の、第1揺動部材、第2揺動部材、第3揺動部材と液面との関係を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるインクタンクの内部構造を示す斜視図である。 図14に示した攪拌部材の拡大斜視図である。 図14に示した攪拌部材の拡大平面図である。 図14に示した第1揺動部材、第2揺動部材、第3揺動部材の動作を説明するための側断面図である。 図14に示したインク収納室においてインクの液面が変化した際の、第1揺動部材、第2揺動部材、第3揺動部材と液面との関係を示す側断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるインクタンクの内部構造を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態における攪拌部材を示す拡大平面図である。
符号の説明
1 インクタンク
12 インク収容室
101,201,301,401 第1揺動部材
201,202,302,402 第2揺動部材
301,302,303,403 第3揺動部材
101a,102a,103a 下側開口部
201a,202a,203a 下側開口部
301a,302a,303a 下側開口部
101b,102b,103b 上側開口部
201b,202b,203b 上側開口部
301b,302b,303b 上側開口部
101c,102c,103c 中空部
201c,202c,203c 中空部
301c,302c,303c 中空部
401c,402c,403c 中空部
115 支持軸

Claims (14)

  1. 液体収納部と、前記液体収納部内に揺動可能に配された複数の撹拌部材と、前記撹拌部材を支持する支持部を備えた液体収納容器において、
    前記撹拌部材は、被支持部と、液体導入側の第1開口部と、液体導出側の第2開口部と、前記第1および第2開口部を連結し液体流路となる中空部とを備え、
    前記複数の撹拌部材のうち少なくとも一つの撹拌部材の中空部の長さが、他の撹拌部材の中空部の長さと異なっていることを特徴とする液体収納容器。
  2. 前記撹拌部材は、前記液体収納容器の前記支持部により支持され、前記被支持部を支点として回転方向に揺動可能であることを特徴とする請求項1に記載された液体収納容器。
  3. 前記撹拌部材は、前記液体収納容器の移動に伴う慣性力によって揺動することを特徴とする請求項1または2に記載された液体収納容器。
  4. 前記複数の撹拌部材の少なくとも1つの撹拌部材の第2開口部の揺動速度が、他の撹拌部材の第2開口部の揺動速度と異なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載された液体収納容器。
  5. 前記複数の撹拌部材の少なくとも1つの撹拌部材の第2開口部が、前記揺動によって前記液体収納容器に接するまでの距離が、他の撹拌部材の第2開口部が該揺動によって該液体収納容器に接するまでの距離と異なっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載された液体収納容器。
  6. 前記複数の撹拌部材のうち少なくとも2以上の撹拌部材の各被支持部が、前記液体収納容器の支持部に対して共通して支持されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載された液体収納容器。
  7. 前記複数の撹拌部材の各々の中空部を構成する外周側の側面が一体化されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載された液体収納容器。
  8. 前記第2開口部から前記支点に至る距離が、前記第1開口から前記支点に至る距離よりも長いことを特徴とする請求項2に記載された液体収納容器。
  9. 前記複数の撹拌部材のうち、少なくとも1つの撹拌部材における前記第2開口部から前記支点に至る距離が、他の撹拌部材における前記第2開口部から前記支点に至る距離と異なることを特徴とする請求項2に記載された液体収納容器。
  10. 前記複数の撹拌部材の各々の外周側側面が複数の被支持部を備え、
    前記液体収納部が、該液体収納部の内壁から突出した支持部を備え、
    該支持部と該被支持部とが連結し前記支点を構成することを特徴とした請求項2に記載された液体収納容器。
  11. 前記複数の撹拌部材のうち、少なくとも1つの撹拌部材の第2開口部と、他の撹拌部材の第2開口部とが、重力方向において異なる位置に配されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載された液体収納容器。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の液体収納容器と、前記液体収納容器から供給される液体を用いて記録を行う記録ヘッドと、を備えたことを特徴とするヘッドカートリッジ。
  13. 液体収納部と該液体収納部内に揺動可能に配された複数の攪拌部材と、前記撹拌部材を支持する支持部を備えた液体収納容器と、前記液体収納容器から供給される液体を用いて記録を行う記録ヘッドと、を搭載可能なキャリッジを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記攪拌部材は、被支持部と、液体導入側の第1開口部と、液体導出側の第2開口部と、前記第1および第2開口部を連結し液体流路となる中空部とを備え、
    前記複数の撹拌部材のうち少なくとも一つの撹拌部材の中空部の長さが、他の撹拌部材の中空部の長さと異なっており、
    前記キャリッジを往復移動させることにより、前記液体収納容器の前記攪拌部材を揺動させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. 液体収納部と、該液体収納部内に揺動可能に配された複数の攪拌部材と、前記撹拌部材を支持する支持部を備えた液体収納容器の攪拌方法であって、
    前記攪拌部材は、被支持部と、液体導入側の第1開口部と、液体導出側の第2開口部と、前記第1および第2開口部を連結し液体流路となる中空部とを備え、
    前記複数の撹拌部材のうち少なくとも一つの撹拌部材の中空部の長さが、他の撹拌部材の中空部の長さと異なっており、
    前記液体収納部を、加速度を変化させつつ移動させるかもしくは停止することにより、前記撹拌部材を揺動させて前記液体収納部内の液体を前記第1開口部から前記第2開口部へ向けて、前記中空部内を流動させる液体収納容器の撹拌方法。
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