JP2008273018A - 返送用葉書およびその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発送時に面倒な封筒への宛名印刷を無くし、同封物を減らしてコストを削減することと、返送時に簡単な作業で個人情報の漏洩を防止できるようにすること。
【解決手段】葉書の規定を満たす葉書本体11の宛名面に差出人の宛先を表示した返送先表示部14を設け、葉書本体11の通信面に差出人に対する回答を記入する回答記入欄15と、受取人の識別コードを表示する識別コード表示部16と、葉書本体11から剥離除去可能な再剥離ラベルからなり、受取人の宛先を表示する個人情報表示部17を設けた返送用葉書10−1とし、差出人はこの返送用葉書10−1を窓付き封筒20に入れ、個人情報表示部17が封筒の窓部21から見えるように封緘して発送し、受取人は返送用葉書10−1の回答記入欄15に回答を記入し、葉書本体11から個人情報表示部17を剥離除去した後に返送用葉書10−1を差出人宛に返送するようにした。
【選択図】図3

Description

この発明は、受取人が差出人に返送するための返送用葉書とその使用方法に関する。
従来、例えばユーザが顧客に対してアンケート調査を実施する場合、図8に示すようにユーザは封筒81の中に返送用葉書82と、隠蔽ラベル83と、アンケート用紙84を同封して顧客宛に発送する。また、返送用葉書82の通信面には予め顧客の住所と氏名からなる宛先82aを印字しておき、この宛先82aが見えるように窓付き封筒81に入れて郵送することが多い。そして、顧客は受け取った封筒81を開封し、アンケート用紙84に従って返送用葉書82の記入欄82bに回答を記入して返送するが、このとき返送用葉書82に印字された宛先82a等の個人情報を隠蔽するため、同封されている隠蔽ラベル83を返送用葉書82の通信面に貼り付けて返送するようにしている。
このような方法の場合、返送先のユーザはアンケートの回答結果を確認する際に、返送用葉書82に貼付された隠蔽ラベル83を一枚ずつ剥がし取る必要がある。そのため、顧客の数が多いとそれだけ返送用葉書82から剥離する隠蔽ラベル83の枚数も多くなるので、剥離作業を行う作業者にとって大きな負担になるという問題がある。また、特許文献1に開示されたラベル剥離装置で隠蔽ラベル83を剥離して作業者の負担を軽減することも行われているが、隠蔽ラベル83の剥離作業は依然として必要であるため、回答結果を確認するまでに時間がかかるとともに、隠蔽ラベル83を作製する分だけ発送時のコストが嵩むという問題がある。
それに対し、図9に示すように、封筒91に同封する返送用葉書92に住所や氏名等の個人情報を印字せず、替わりにこれらの個人情報を暗号化した識別コード92aを印字する方法も考えられる。この方法によれば、住所や氏名を直接印字するわけではないので返送用葉書92を隠蔽しなくてもよく、図8の隠蔽ラベル83を省略することができ、発送時のコストは削減できる。ところが、ユーザは封筒91にあらためて受取人の宛先91aを印字しなければならないので、発送時に余計な手間がかかるという問題がある。
また、この返送用葉書92を例えば株主総会の議決権行使書に適用し、株主の出欠席を確認するような運用が考えられる。この場合、出席する株主は議決権行使書を持参して受付で株主名簿との照合を受ける必要があるが、議決権行使書に印字された識別コード92aを読み取らなければ本人の情報を確認できないので受付作業が面倒である。しかも議決権行使書が同一世帯に複数枚発送されてきたような場合には、いったん封筒91を開封して議決権行使書を取り出すと、識別コード92aを見ただけではどの議決権行使書が誰のものなのかを判別できなくなってしまうという問題が生じる。
特許第3807723号公報
本発明は上記のような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、差出人にとっては発送時に面倒な封筒への宛先印刷作業を無くし、同封物を減らしてコストを削減することができ、受取人にとっては返送時に簡単な作業で個人情報の漏洩を防止できるようにした返送用葉書とその使用方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、1)受取人が差出人に返送するための返送用葉書であって、葉書の規定を満たす葉書本体の宛名面に、差出人の宛先を表示する返送先表示部が設けられており、葉書本体の通信面に、差出人に対する回答を記入する回答記入欄と、受取人の識別コードを表示する識別コード表示部と、葉書本体から剥離除去可能な受取人の個人情報を表示する個人情報表示部と、が設けられていることを特徴とする。
ここで、識別コードとは、個人を識別するために必要な住所、氏名、管理番号等の個人情報をコード化したものをいい、個人情報を暗号化したコードや、光学読取装置で読み取り可能な光学読取コードが含まれる。また、光学読取コードとしては、例えばCODE39、CODE128、JAN、ITF等のバーコードや、PDF417、QRコード、データマトリックス、MaxiCode等の2次元コードが挙げられる。
また、上記の構成からなる返送用葉書において、2)剥離除去可能な個人情報表示部の構成としては、ラベル基材の裏面に再剥離可能な粘着層が設けられた再剥離ラベルを貼付する構成を採用することができる。また、3)個人情報表示部の構成としては、葉書本体の表面に設けられた下地層の上に剥離層が積層されたスクラッチ印刷による構成を採用してもよい。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、4)受取人が差出人に返送するための返送用葉書であって、上紙と下紙を貼り合わせた2層構造の葉書本体の宛名面に、差出人の宛先を表示する返送先表示部が設けられており、葉書本体の通信面に、差出人に対する回答を記入する回答記入欄と、受取人の識別コードを表示する識別コード表示部と、上紙又は下紙の一部を剥離除去可能とした受取人の個人情報を表示する個人情報表示部と、が設けられ、個人情報表示部を剥離除去した後の葉書本体が葉書の規定を満たすことを特徴とする。
また、上記の構成からなる返送用葉書において、5)個人情報表示部が受取人の宛先を表示する発送先表示部である構成を採用してもよい。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、6)上記1)〜4)のいずれか1つの構成からなる返送用葉書を使用する方法であって、差出人は、返送用葉書を入れて封緘した封筒に受取人の宛先を印字して受取人宛に発送し、受取人は、封筒を開封して返送用葉書の回答記入欄に回答を記入し、葉書本体から個人情報表示部を剥離除去した後に返送用葉書を差出人宛に返送し、返送用葉書を受け取った差出人は、返送用葉書の識別コードを読み取って受取人を識別し、回答記入欄に記入された受取人の回答を回収することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、7)上記5)の構成からなる返送用葉書を使用する方法であって、差出人は、返送用葉書を窓付き封筒に入れて発送先表示部が封筒の窓部から見えるように封緘して受取人宛に発送し、受取人は、窓付き封筒を開封して返送用葉書の回答記入欄に回答を記入し、葉書本体から発送先表示部を剥離除去した後に返送用葉書を差出人宛に返送し、返送用葉書を受け取った差出人は、返送用葉書の識別コードを読み取って受取人を識別し、回答記入欄に記入された受取人の回答を回収することを特徴とする。
ここで、本発明の返送用葉書の用途としては、例えばアンケート回答書や議決権行使書などのように、差出人の質問事項に対する受取人の回答事項を記入する形式のものに限られず、差出人の質問はないが受取人の希望事項を記入する形式のもの、例えば通信販売用カタログの商品注文書なども含まれる。
また、本発明は、特に株主総会への出欠席を確認する運用に好適な返送用葉書の使用方法を提供するものであり、8)上記した7)の返送用葉書の使用方法において、返送用葉書は、回答記入欄を株主総会の議案に対する賛否を記入する欄とした議決権行使書であり、受取人である株主は、株主総会への出席時には議決権行使書を入場券として持参し、受付で発送先表示部の宛先によって株主名簿との照合を受けた後、回答記入欄に議案に対する賛否を記入して投票する一方、株主総会への欠席時には回答記入欄に議案に対する賛否を記入し、発送先表示部を剥離除去した後に議決権行使書を返送することを特徴とする。
本発明によれば、返送用葉書を入れて封緘した封筒に受取人の宛先を印字するか、あるいは、個人情報表示部を発送先表示部にして窓付き封筒の窓部から発送先が見えるようにして発送し、返送時には返送用葉書に設けられた個人情報表示部を剥離除去して住所や氏名等の個人情報を廃棄するようにしたので、以下のような特有な効果が得られる。
従来の隠蔽ラベルを使用する方法に比べ、隠蔽ラベルを廃止した分だけ封筒への同封物を少なくでき、発送時に掛かるコストを削減できる。また、隠蔽ラベルが郵送途中で剥がれて個人情報が漏洩することがなく、個人情報を確実に保護することができる。また、返送用葉書を受け取った差出人にとっても隠蔽ラベルを剥がす手間が省け、確認作業に要する時間が短縮されコストも削減できる。さらに、従来のように住所や氏名等の個人情報が隠蔽ラベルを剥離する作業者の目に触れることがないので、情報のセキュリティー性も確保される。
個人情報表示部を発送先表示部にした例によれば、従来の暗号化コードを印字する方法に比べ、差出人は封筒にあらためて受取人の宛先を印字する必要がなくなるので、発送時に余計な手間がかからない。特に返送用葉書を議決権行使書に適用した場合には、出席時には議決権行使書が入場券として機能し、欠席時には議決権行使書が欠席通知書として機能するので、出欠席のいずれの場合にも一つの議決権行使書で運用できて便利である。また、議決権行使書が同一世帯に複数枚発送されてきた場合に、封筒を開封して議決権行使書を取り出した後でも発送先の表示を見て株主名を確認できるので、誰の議決権行使書なのかを容易に判別することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1〜3は本発明の第1実施形態を示すものであり、図1は返送用葉書をアンケート回答書に適用した例を示す図、図2は同返送用葉書の断面図、図3は同返送用葉書の使用方法を示す説明図である。
まず、図1と図2を参照して、本実施形態の返送用葉書の構成を説明する。
図1に示すように、この返送用葉書10−1は、ユーザが顧客に対してアンケート調査を実施して顧客の回答を回収するためのアンケート回答書であり、郵便法で規定された葉書のサイズ(短辺90〜120mm、長辺140〜235mm)と重量(2g以上)を満たす葉書本体11を備えている。本実施形態において、葉書本体11は厚口の上質紙(四六判135kg)で構成されている。なお、葉書本体11は葉書の規定を満たすものであれば、上質紙に限らずその他の紙を使用してもよく、また2枚の紙を貼り合わせて構成されていてもよい。
葉書本体11の表面(宛名面)には、郵便表示12と、郵便料金表示部13と、返送先表示部14が設けられている。郵便表示12は葉書本体11の上端部に「郵便はがき」や「POSTCARD」等の文字を朱書きしたものである。郵便料金表示部13は返送時の郵便料金を表示するものであり、「料金別納郵便」や「料金後納郵便」等の種別が印字されている。返送先表示部14は差出人の宛先を表示するものであり、本実施形態では差出人であるユーザの住所と会社名が予め印字されている。
葉書本体11の裏面(通信面)には、回答記入欄15と、識別コード表示部16と、個人情報表示部17が設けられている。回答記入欄15はユーザからの質問に対して受取人である顧客が回答を記入する欄であり、アンケート用紙の質問番号に対応する回答番号と記入欄が印刷されている。識別コード表示部16は受取人の識別コードを表示するものであり、本実施形態では顧客の住所、氏名、管理番号等の顧客識別情報がバーコードで印字されている。
個人情報表示部17は受取人の宛先を表示する発送先表示部であり、本実施形態では葉書本体11に剥離除去可能に貼付された再剥離ラベルで構成されている。
再剥離ラベルの構成は、図2に示すように、印刷可能な紙からなるラベル基材17aの裏面に再剥離可能な粘着剤を塗布した粘着層17bが設けられたものであり、粘着剤としては紙ラベルに好適なアクリル系エマルジョン型粘着剤が使用されている。また、ラベルの接着強度を調節するために、粘着層17bの粘着面にインキをパターン印刷した糊殺し加工が施されていてもよい。
そして、この個人情報表示部17は、ラベル基材17aの表面に顧客の住所と氏名が印字されており、粘着層17bによって識別コード表示部16の近傍に貼り付けられ、粘着層17bと葉書本体11の境界面P1で剥離されるようになっている。
以上が本実施形態の返送用葉書の構成であるが、次に、図3を参照して、この返送用葉書の使用方法を説明する。
まず、アンケート調査を実施するユーザは、図3(a)に示すように封筒20の中にアンケート回答書(返送用葉書)10−1とアンケート用紙(必要書類)30を同封して顧客宛に発送する。
アンケート回答書10−1には、葉書本体11の通信面に再剥離ラベルからなる個人情報表示部17が貼付されており、顧客の住所と氏名を印字した宛先が表示されている。そこで、この個人情報表示部17が封筒の窓部21から見えるようにアンケート回答書10−1を窓付き封筒20に入れ、アンケート用紙30を同封して封緘し、切手を貼って顧客宛に郵送する。また、図示しないが、アンケート回答書10を通常の封筒に入れ、アンケート用紙30を同封して封緘し、顧客の宛先を印字した後に切手を貼って郵送することもできる。なお、葉書本体11の通信面にスペースの余裕があれば、回答記入欄15と併せて質問事項を印字してアンケート用紙30を省略してもよい。
次に、発送された封筒20を受け取った顧客は、図3(b)に示すように封筒20を開封してアンケート用紙30とアンケート回答書10−1を取り出し、アンケートに対して回答する。
アンケートの回答方法は従来と同様であり、アンケート用紙30の質問事項に従ってアンケート回答書10−1の回答記入欄15に回答を記入することにより行う。そして、アンケートに回答し終わった後、アンケート回答書10−1に貼付されている個人情報表示部17を剥がし取って返送する。このとき、個人情報表示部17は粘着層17bと葉書本体11の境界面P1で剥離されるようになっている。これにより、アンケート回答書10−1から顧客の住所と氏名が消去されるので、郵送途中で顧客の個人情報が漏洩するのを防ぐことができる。
最後に、返送されたアンケート回答書10−1を受け取ったユーザは、図3(c)に示すようにアンケート回答書10−1の識別コード表示部16に表示されたバーコードをバーコードリーダ50で読み取る。バーコードには顧客の住所、氏名、管理番号等の顧客識別情報が印字されているので、これを読み取ることで、どの顧客が回答した書面であるのかを識別することができる。そして、顧客ごとに回答記入欄15に記入された回答を回収し、アンケートの調査結果を集計する。
このように、本実施形態では、アンケート回答書10−1に貼付された再剥離ラベルからなる個人情報表示部17を剥がし取って個人情報を廃棄するようにした。これにより、返送先のユーザがアンケートの回答を確認する際に、従来のような隠蔽ラベルを剥離する作業が不要になり、作業者の負担が大幅に軽減される。また、隠蔽ラベルを無くすことで同封書類が減るので発送時のコストを削減できるとともに、隠蔽ラベルが返送時に剥がれて個人情報が流出する恐れもない。さらに、アンケート回答書10−1を窓付き封筒20の窓部21から発送先を表示した個人情報表示部17が見えるようにして発送することにより、従来のように封筒にあらためて顧客の宛先を印字する必要がなくなるので、発送時に余計な手間もかからない。
《第2実施形態》
図4〜6は本発明の第2実施形態を示すものであり、図4は返送用葉書を議決権行使書に適用した例を示す図、図5は同返送用葉書の断面図、図6は同返送用葉書の使用方法を示す説明図である。
まず、図4と図5を参照して、本実施形態の返送用葉書の構成を説明する。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付けて説明を省略する。
図4に示すように、この返送用葉書10−2は、株式会社が株主に対して株主総会への出欠席を確認するための議決権行使書であり、第1実施形態と同様に葉書の規定を満たす上質紙(四六判135kg)からなる葉書本体11を備えている。
葉書本体11の表面(宛名面)には、郵便表示12と、郵便料金表示部13と、返送先表示部14が設けられており、本実施形態では返送先表示部14に、差出人である株式会社の住所と会社名が予め印字されている。
葉書本体11の裏面(通信面)には、回答記入欄15と、識別コード表示部16と、個人情報表示部18が設けられている。回答記入欄15は株主総会で決議される議案に対する賛否を記入する欄であり、議案番号に対応して「賛成」と「反対」の文字が印刷されており、株主がいずれか一方に丸印を記入して議決権を行使できるようになっている。識別コード表示部16は株主の識別コードを表示するものであり、株主の住所、氏名、議決権の数等の株主識別情報がバーコードで印字されている。
個人情報表示部18は受取人の宛先を表示する発送先表示部であり、本実施形態では葉書本体11に剥離除去可能に設けられたスクラッチ印刷による構成を採用している。
スクラッチ印刷の構成は、図5に示すように、葉書本体11の表面に剥離剤を塗布した下地層18aが設けられており、この下地層18aの上に剥離剤との密着性が弱い剥離性インキをオフセット印刷した剥離層18bが積層されている。剥離剤としてはウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等のモノマーにポリエチレンワックス等の剥離剤を添加した紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂が好適であり、剥離性インキとしてはウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等のモノマーを含有した紫外線硬化型インキが好適である。また、下地層18aと剥離層18bとの剥離性を高めるために、剥離性インキに剥離剤を添加してもよい。
そして、この個人情報表示部18は、剥離層18bの表面に一般の印刷インキで株主の住所と氏名が印字されており、コインや爪で削る(スクラッチする)ことで下地層18aの上の剥離層18bが印刷インキと共に境界面P2で剥離されるようになっている。
以上が本実施形態の返送用葉書の構成であるが、次に、図6を参照して、この返送用葉書の使用方法を説明する。
まず、株主総会を開催する株式会社は、図6(a)に示すように封筒20の中に議決権行使書(返送用葉書)10−2と株主総会への召集通知書(必要書類)40を同封して株主宛に発送する。
議決権行使書10−2には、葉書本体11の通信面にスクラッチ印刷による個人情報表示部18が設けられており、株主の住所と氏名を印字した宛先が表示されている。そこで、個人情報表示部18が窓部21から見えるように議決権行使書10−2を窓付き封筒20に入れ、召集通知書40を同封して封緘し、切手を貼って株主宛に郵送する。また、議決権行使書10−2を通常の封筒に入れ、召集通知書40を同封して封緘し、株主の宛先を印字した後に切手を貼って郵送することもできる。なお、葉書本体11の通信面にスペースの余裕があれば、回答記入欄15と併せて株主総会の内容を印字して召集通知書40を省略してもよい。
次に、発送された封筒20を受け取った株主は、封筒20を開封して召集通知書40と議決権行使書10−2を取り出し、株主総会の開催日を確認して出欠席を決断する。
株主総会に出席する場合、株主は、図6(b)に示すように株主総会当日に入場券となる議決権行使書10−2をそのままの状態で持参し、受付で株主名簿との照合を受ける。
受付では議決権行使書10−2に印字された識別コード表示部16をわざわざ読み取らなくても、個人情報表示部18に印字された株主の住所と氏名を見て本人確認が可能になるので、受付作業が簡素化され、迅速に会場内へ案内することができる。株主総会に出席した株主は、議決権行使書10−2の回答記入欄15に各議案に対する賛否のいずれかを丸印で記入して投票する。
それに対し、株主総会に欠席する場合、株主は、図6(c)に示すように議決権行使書10−2の回答記入欄15に各議案に対する賛否のいずれかを丸印で記入し、議決権行使書10−2に貼付されている個人情報表示部18を削り取り、これを返送することで欠席を通知する。このとき、個人情報表示部18は剥離層18bと下地層18aの境界面P2で剥離されるようになっている。これにより、議決権行使書10−2から株主の住所と氏名が消去されるので、郵送途中で株主の個人情報が漏洩するのを防ぐことができる。
そして、株主総会の終了後、出席者によって投票された議決権行使書10−2,…と欠席者から返送された議決権行使書10−2,…を集め、図6(d)に示すように議決権行使書10−2の識別コード表示部16に表示されたバーコードをバーコードリーダ50で読み取る。バーコードには株主の住所、氏名、議決権の数等の株主識別情報が印字されているので、これを読み取ることで、どの株主が議決権を行使した書面であるのかを識別することができる。そして、株主ごとに回答記入欄15に記入された賛否の数を集計し、各議案の採択を決定する。
このように、本実施形態では、議決権行使書10−2に印刷された個人情報表示部18を削り取って個人情報を廃棄するようにしたことにより、上述した第1実施形態と同様の効果が得られる。これに加えて本実施形態によれば、株主総会に出席する場合には議決権行使書10−2が入場券として機能し、株主総会に欠席する場合には議決権行使書10−2が欠席通知書として機能するようになっており、出欠席のいずれの場合にも同じ議決権行使書10−2を使用して運用できるので便利である。また、議決権行使書10−2が同一世帯に複数枚発送されてきた場合に、いったん封筒20を開封して議決権行使書10−2を取り出してしまっても、個人情報表示部18を見れば株主名が印字されているので、どの議決権行使書10−2が誰のものなのかを容易に判別することができる。
なお、上述した第1実施形態ではアンケート回答書10−1に表示する発送先を葉書本体11から剥離除去可能な再剥離ラベルの上に印字し、第2実施形態では議決権行使書10−2に表示する発送先を葉書本体11から剥離除去可能なスクラッチ印刷の上に印字したが、これとは逆に第1実施形態でスクラッチ印刷を採用し、第2実施形態で再剥離ラベルを採用してもよい。
また、上述した各実施形態において、再剥離ラベルによる個人情報表示部17やスクラッチ印刷による個人情報表示部18の下に予め広告等の情報を印刷しておき、個人情報表示部17を剥がし取ったとき、又は個人情報表示部18を削り取ったときにその情報が現れるようにすることもできる。この場合、図7に示す返送用葉書10−3のように、葉書本体11の構造を上紙11−1と下紙11−2を貼り合わせた2層構造にし、両紙の対向面を粘着剤層19aで完全接着するとともに、個人情報表示部19の部分だけ粘着剤層19aと剥離剤層19bで疑似接着するとよい。そして、上紙11−1のみをカットしたハーフカット19cによって個人情報表示部19の部分のみを剥がせるようにし、個人情報表示部19を剥がした後の葉書本体11が葉書の規定を満たすようにすれば、個人情報を剥離除去できるうえに下紙11−2に印刷されている情報が現れるようにすることができる。なお、個人情報表示部19を剥がし取った後の葉書本体11がベタつかないようにするために、下紙11−2側に剥離剤層19bを設けるようにする。
さらに、本発明の返送用葉書の用途としては、例示したアンケート回答書10−1や議決権行使書10−2に限られない。すなわち、受取人が差出人に返送する返送用葉書としての用途であれば、例えば通信販売用のカタログに同封して商品の注文書として利用することもできる。
本発明の返送用葉書をアンケート回答書に適用した例を示す図で、(a)は返送用葉書を表面から見た平面図、(b)は返送用葉書を裏面から見た平面図である。 図1の返送用葉書のX−X線断面図である。 図1の返送用葉書の使用方法を示す説明図である。 本発明の返送用葉書を議決権行使書に適用した例を示す図で、(a)は返送用葉書を表面から見た平面図、(b)は返送用葉書を裏面から見た平面図である。 図4の返送用葉書のY−Y線断面図である。 図4の返送用葉書の使用方法を示す説明図である。 本発明の返送用葉書の変形例を示す断面図である。 従来の返送用葉書の使用方法の一例を示す説明図。 従来の返送用葉書の使用方法の別例を示す説明図。
符号の説明
10−1…返送用葉書(アンケート回答書)
10−2…返送用葉書(議決権行使書)
10−3…返送用葉書
11…葉書本体
11−1…上紙
11−2…下紙
12…郵便表示
13…郵便料金表示部
14…返送先表示部
15…回答記入欄
16…識別コード表示部
17…個人情報表示部(再剥離ラベル)
17a…ラベル基材
17b…粘着層
18…個人情報表示部(スクラッチ印刷)
18a…下地層
18b…剥離層
19…個人情報表示部
19a…粘着剤層
19b…剥離剤層
19c…ハーフカット
P1…粘着層と葉書本体の境界面
P2…剥離層と下地層の境界面
20…窓付き封筒
21…窓部
30…必要書類(アンケート用紙)
40…必要書類(召集通知書)
50…バーコードリーダ

Claims (8)

  1. 受取人が差出人に返送するための返送用葉書であって、
    葉書の規定を満たす葉書本体の宛名面に、差出人の宛先を表示する返送先表示部が設けられており、
    葉書本体の通信面に、差出人に対する回答を記入する回答記入欄と、受取人の識別コードを表示する識別コード表示部と、葉書本体から剥離除去可能な受取人の個人情報を表示する個人情報表示部と、が設けられていることを特徴とする返送用葉書。
  2. 個人情報表示部は、ラベル基材の裏面に再剥離可能な粘着層が設けられた再剥離ラベルであることを特徴とする請求項1に記載の返送用葉書。
  3. 個人情報表示部は、葉書本体の表面に設けられた下地層の上に剥離層が積層されたスクラッチ印刷であることを特徴とする請求項1に記載の返送用葉書。
  4. 受取人が差出人に返送するための返送用葉書であって、
    上紙と下紙を貼り合わせた2層構造の葉書本体の宛名面に、差出人の宛先を表示する返送先表示部が設けられており、
    葉書本体の通信面に、差出人に対する回答を記入する回答記入欄と、受取人の識別コードを表示する識別コード表示部と、上紙又は下紙の一部を剥離除去可能とした受取人の個人情報を表示する個人情報表示部と、が設けられ、個人情報表示部を剥離除去した後の葉書本体が葉書の規定を満たすことを特徴とする返送用葉書。
  5. 個人情報表示部が受取人の宛先を表示する発送先表示部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の返送用葉書。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の返送用葉書を使用する方法であって、
    差出人は、返送用葉書を入れて封緘した封筒に受取人の宛先を印字して受取人宛に発送し、
    受取人は、封筒を開封して返送用葉書の回答記入欄に回答を記入し、葉書本体から個人情報表示部を剥離除去した後に返送用葉書を差出人宛に返送し、
    返送用葉書を受け取った差出人は、返送用葉書の識別コードを読み取って受取人を識別し、回答記入欄に記入された受取人の回答を回収することを特徴とする返送用葉書の使用方法。
  7. 請求項5に記載の返送用葉書を使用する方法であって、
    差出人は、返送用葉書を窓付き封筒に入れて発送先表示部が封筒の窓部から見えるように封緘して受取人宛に発送し、
    受取人は、窓付き封筒を開封して返送用葉書の回答記入欄に回答を記入し、葉書本体から発送先表示部を剥離除去した後に返送用葉書を差出人宛に返送し、
    返送用葉書を受け取った差出人は、返送用葉書の識別コードを読み取って受取人を識別し、回答記入欄に記入された受取人の回答を回収することを特徴とする返送用葉書の使用方法。
  8. 請求項7に記載の返送用葉書の使用方法において、
    返送用葉書は、回答記入欄を株主総会の議案に対する賛否を記入する欄とした議決権行使書であり、
    受取人である株主は、株主総会への出席時には議決権行使書を入場券として持参し、受付で発送先表示部の宛先によって株主名簿との照合を受けた後、回答記入欄に議案に対する賛否を記入して投票する一方、株主総会への欠席時には回答記入欄に議案に対する賛否を記入し、発送先表示部を剥離除去した後に議決権行使書を返送することを特徴とする返送用葉書の使用方法。
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