JP2008271659A - エネルギー需給システムの運転支援システム及び運転支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
エネルギー設備の運転支援システムにおいて、システムで予測できない急なエネルギー使用計画変更がおきても、例えば10年の長い契約期間にわたる総合的コストを削減できるように、適切な運転を実現する。
【解決手段】
エネルギー設備の運転支援システムは、(1)エネルギー需要動的予測機能82で、生産設備の需要特性83と測定値から、エネルギー需要を動的予測し、(2)その結果とエネルギー供給特性情報とから、エネルギー設備運転状態決定機能85で、総合的費用が小さくなるエネルギー設備運転状態を決定し、制御指令値を求める。(3)同時に、現在値・履歴値表示機能88で、エネルギー費用比較検証,短期的費用増の原因評価、を行う。
【選択図】図1
エネルギー設備の運転支援システムにおいて、システムで予測できない急なエネルギー使用計画変更がおきても、例えば10年の長い契約期間にわたる総合的コストを削減できるように、適切な運転を実現する。
【解決手段】
エネルギー設備の運転支援システムは、(1)エネルギー需要動的予測機能82で、生産設備の需要特性83と測定値から、エネルギー需要を動的予測し、(2)その結果とエネルギー供給特性情報とから、エネルギー設備運転状態決定機能85で、総合的費用が小さくなるエネルギー設備運転状態を決定し、制御指令値を求める。(3)同時に、現在値・履歴値表示機能88で、エネルギー費用比較検証,短期的費用増の原因評価、を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、エネルギー需給システムの運転支援システム及び運転支援方法に関する。
コスト削減,環境問題へ対応するため、エネルギー設備を適切に運転支援する事業が拡大している。大規模工場へのコジェネシステム導入について、例えば10年の長い契約期間にわたる、総合的なコスト削減技術が必要である。従来のエネルギー設備の運転支援の例として、システム作成の供給計画では予測できない需要変動情報ほかからオペレータが運転計画を修正する機能と、修正運転計画による運転結果とシステム算出運転計画によるシミュレーション結果とをオペレータが比較評価する機能とを備えることで、需要変動時のエネルギーコストを削減する方法がある(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、従来のエネルギー設備の運転支援方法には、次のような問題がある。
すなわち、運転計画修正機能と運転結果評価機能の具備は、必ずしもエネルギーコスト削減を実現するとは限らない。オペレータが、運転計画を修正するのに十分な需要変動情報を得られない場合、例えばエネルギー使用者がエネルギー使用計画変更を予めオペレータへ通知しない場合、もある。
さらに、運転計画の修正により、1日単位では省コストになっても、例えば10年の長い契約期間にわたる総合的コストでは、買電契約ほかの制約条件によってコスト上適切であるかどうかが変化する、のような点について、十分考慮されていなかった。
いずれにしても、解決しようとする問題点は、システム作成の供給計画では予測できない需要変動に直面することによって、計画修正された運転が、必ずしもエネルギー設備の適切な運転を実現しない点である。
本発明は、前記課題に鑑み、エネルギー設備の運転支援システムにおいて、システムで予測できない急なエネルギー使用計画変更がおきても、例えば10年の長い契約期間にわたる総合的コストを削減できるように、適切な運転を実現することを、主な目的とする。
本発明においては、エネルギーを消費する設備にエネルギーを供給するエネルギー供給設備から取得されるエネルギー供給設備の運転状態と、計測装置によって感知されかつエネルギー供給設備からは非取得である計測値とに基づいて、エネルギー需要を動的に予測し、予測された前記エネルギー需要に基づいて、エネルギー供給設備を制御する制御手段への制御指令を作成する。また、好ましくは、予測されたエネルギー需要に基づいて、長期の総合的エネルギー費用を計算し、総合的エネルギー費用に応じて制御指令を作成する。
なお、具体的には、買熱電設備とエネルギー設備と制御機能とから構成されるエネルギー需給システムで、生産設備の需要特性と測定値から、エネルギー需要を動的予測し、その結果とエネルギー供給特性情報とから、エネルギー費用を計算し、総合的費用が小さくなるエネルギー設備の運転状態を決定し、制御指令値を求める、需要急変予兆入力機能と総合的エネルギー費用計算機能と運転状態決定機能とを備える。ここで、「需要急変予兆入力機能」は、後述するように「計測装置」「計測値受信部」「エネルギー需要動的予測部」に相当し、「総合的エネルギー費用計算機能」と「運転状態決定出力機能」は、後述するように「エネルギー設備運転状態決定部」「指令値送信部」に相当する。
本発明によれば、需要計画とは異なる急な需要変動が起きても適切にエネルギー需給システムを運転できる。また、長期の総合的エネルギー費用を削減できるように、エネルギー需給システムを運転できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
≪システムの構成≫
まず、図1は、本発明の実施形態であるエネルギー需給システムの運転支援システムの全体構成を示す。本運転支援システムは、エネルギーを消費する生産設備1と、生産設備2にエネルギーを供給するエネルギー設備2及び買熱電設備3からなるエネルギー需給設備、エネルギー需給設備を制御する監視制御コンピュータ6,エネルギー需給設備と監視制御コンピュータ6を接続する通信網4,エネルギー需給設備と通信網4と監視制御コンピュータ6からなるエネルギー需給システム9,エネルギー需給設備から非取得の項目を計測する計測装置5,エネルギー需要の動的予測の計算やエネルギー設備の運転状態決定の計算などを行う運転支援コンピュータ8,計測装置5と運転支援コンピュータ8の接続及び運転支援コンピュータ8とエネルギー需給システム9の接続をする通信網7から構成される。
まず、図1は、本発明の実施形態であるエネルギー需給システムの運転支援システムの全体構成を示す。本運転支援システムは、エネルギーを消費する生産設備1と、生産設備2にエネルギーを供給するエネルギー設備2及び買熱電設備3からなるエネルギー需給設備、エネルギー需給設備を制御する監視制御コンピュータ6,エネルギー需給設備と監視制御コンピュータ6を接続する通信網4,エネルギー需給設備と通信網4と監視制御コンピュータ6からなるエネルギー需給システム9,エネルギー需給設備から非取得の項目を計測する計測装置5,エネルギー需要の動的予測の計算やエネルギー設備の運転状態決定の計算などを行う運転支援コンピュータ8,計測装置5と運転支援コンピュータ8の接続及び運転支援コンピュータ8とエネルギー需給システム9の接続をする通信網7から構成される。
ここで、生産設備とは、例えば、製造工場における製造装置であり、エネルギー設備とは、例えば、発電機,ボイラや冷凍機などである。また、買熱電設備は、例えば、受変電設備,温度センサや流量センサなどである。さらに、計測装置は、例えば、オン・オフ状態が判る分散コントローラ,電力量が判る電流センサや電力量計などである。
≪生産設備とエネルギー設備のブロック構成≫
次に、図1のブロック構成部分を参照して、生産設備1とエネルギー設備2の構成について説明する。生産設備1は、F1,F2,F3、G1,G2,G3、H1,H2,H3のそれぞれ生産設備複数台(ここでは3台)ずつのグループから構成される。各エネルギー設備の頭文字は、生産設備1の各グループを示す。エネルギー設備2は、A,B,Cの3台から構成される。
次に、図1のブロック構成部分を参照して、生産設備1とエネルギー設備2の構成について説明する。生産設備1は、F1,F2,F3、G1,G2,G3、H1,H2,H3のそれぞれ生産設備複数台(ここでは3台)ずつのグループから構成される。各エネルギー設備の頭文字は、生産設備1の各グループを示す。エネルギー設備2は、A,B,Cの3台から構成される。
≪計測装置のブロック構成≫
続いて、図1のブロック構成部分を参照して、計測装置5の構成について説明する。
続いて、図1のブロック構成部分を参照して、計測装置5の構成について説明する。
計測装置5は、エネルギー需給設備から非取得の項目を感知する感知部51、それを計測値に変換して運転支援コンピュータ8へ送信する計測値送信部52から構成される。
計測装置5は、センサを接続でき、運転支援コンピュータ8と通信網7を介して接続できる、専用コンピュータなどによって実現される。
≪監視制御コンピュータ6のブロック構成≫
続いて、図1のブロック構成部分を参照して、監視制御コンピュータ6の構成について説明する。
続いて、図1のブロック構成部分を参照して、監視制御コンピュータ6の構成について説明する。
監視制御コンピュータ6は、運転支援コンピュータ8から指令値を受信する指令値受信部61,指令値受信部61が受信した指令値に基づいてエネルギー設備2を運転停止指令,出力指令などで制御し、エネルギー需給設備からエネルギーの供給や消費に関する計測値を取得する監視制御部62,エネルギー需給設備から取得した計測値を運転支援コンピュータ8に送信する計測値送信部63から構成される。
監視制御コンピュータ6は、エネルギー需給設備と通信網4を介して接続でき、運転支援コンピュータ8と通信網7を介して接続できる、専用コンピュータなどによって実現される。
≪運転支援コンピュータのブロック構成≫
続いて、図1のブロック構成部分を参照して、運転支援コンピュータ8の構成について説明する。
続いて、図1のブロック構成部分を参照して、運転支援コンピュータ8の構成について説明する。
運転支援コンピュータ8は、計測装置5やエネルギー需給システム9から通信網7経由で計測値を受信する計測値受信部81,計測値受信部81が受信した計測値に基づいて所定の計算方法によりエネルギー需要を計算するエネルギー需要動的予測部82,生産設備2の需要特性を記憶する生産設備特性記憶手段83,エネルギー設備2の起動特性を記憶するエネルギー設備特性記憶手段84,買熱電設備特性記憶手段87,履歴データ記憶手段89,買電契約他の料金情報,エネルギー設備の台数、詳しくは運転状態を決定するエネルギー設備運転状態決定部85,エネルギー設備運転状態決定部85の計算結果得られる指令値を、通信網7経由でエネルギー需給システム9に送信する指令値送信部86,エネルギー需要動的予測部82が計算した短期的費用・総合的費用を表示する現在値・履歴値表示部88から構成される。
エネルギー需要動的予測部82,エネルギー設備運転状態決定部85は、CPU
(Central Processing Unit) が所定のプログラムを実行することによって実現される。計測値受信部81,指令値送信部86は、ネットワーク接続機器(例えば、LANボード)などによるデータ送受信動作によって実現される。生産設備特性記憶手段83,エネルギー設備特性記憶手段84,買熱電設備特性記憶手段87,履歴データ記憶手段89は、運転支援コンピュータ8に内蔵又は外部接続されるハードディスク装置などに相当し、現在値・履歴値表示部88は、ディスプレイ画面に相当する。
(Central Processing Unit) が所定のプログラムを実行することによって実現される。計測値受信部81,指令値送信部86は、ネットワーク接続機器(例えば、LANボード)などによるデータ送受信動作によって実現される。生産設備特性記憶手段83,エネルギー設備特性記憶手段84,買熱電設備特性記憶手段87,履歴データ記憶手段89は、運転支援コンピュータ8に内蔵又は外部接続されるハードディスク装置などに相当し、現在値・履歴値表示部88は、ディスプレイ画面に相当する。
≪電力量計周辺と電力量集計コンピュータのブロック構成≫
図1ではエネルギー設備2と買熱電設備3の関係について大まかにのみ記載しているので、図2を参照して、電力の場合を例に、買熱電設備の一例である受変電設備で受電した売電会社からの電力とエネルギー設備の一例である自家発電設備の電力との構成,電力量計周辺と電力量計測コンピュータのブロック構成について説明する。
図1ではエネルギー設備2と買熱電設備3の関係について大まかにのみ記載しているので、図2を参照して、電力の場合を例に、買熱電設備の一例である受変電設備で受電した売電会社からの電力とエネルギー設備の一例である自家発電設備の電力との構成,電力量計周辺と電力量計測コンピュータのブロック構成について説明する。
図2のような構成で、売電会社、たとえば電力会社から供給される電力量と自家発電設備から供給される電力量、生産設備F〜Hに供給される電力量すなわち各生産設備で消費される電力量を計測し、監視制御コンピュータへ計測値を送信できる。図2には直接記載していないが、生産設備の中の系統ごとに同様の構成があり、たとえば設備の主機,補機ごとに電力量を計測することができる。
≪システムの動作≫
図6のフローチャートを参照しながら、本発明の実施の形態に係るエネルギー設備の運転支援システムの動作について詳細に説明する(適宜、図1参照)。
図6のフローチャートを参照しながら、本発明の実施の形態に係るエネルギー設備の運転支援システムの動作について詳細に説明する(適宜、図1参照)。
図6のフローチャートは、所定の時刻ごとに行われる、データ計測(ステップS201〜S202),エネルギー需要の動的予測によるエネルギー設備の運転状態決定(ステップS203〜S205,S299),エネルギー設備の制御(ステップS206〜S208),履歴値の記憶(ステップS209)の動作を示している。後述のフローが、所定の時刻ごとに実行される。
ステップS201〜S202は、データ計測の動作を示している。初めに、計測値送信部63から単位時間あたりの計測値、たとえば買熱電設備使用状態,エネルギー設備運転状態,生産設備運転状態、を計測値受信部81へ転送する(ステップS201)。次に、計測値送信部52から単位時間あたりの計測値、たとえば生産設備使用者の使用予告指令情報,生産設備補機の配線用遮断器のオン・オフ情報、を計測値受信部81へ転送する
(ステップS202)。
(ステップS202)。
ステップS203〜S205,S299は、エネルギー需要の動的予測によるエネルギー設備の運転状態決定の動作を示している。予め作成された需要計画に沿った値の範囲から計測値群が逸脱していれば(ステップS203のYes)、後述するエネルギー需要の動的予測(ステップS204)によるエネルギー設備の運転状態決定(ステップS205)を実施する。需要計画に沿った値の範囲から計測値群が逸脱していなければ(ステップ
S203のNo)、需要計画に沿って事前作成済の供給計画から、エネルギー設備の運転状態を取得する(ステップS299)。
S203のNo)、需要計画に沿って事前作成済の供給計画から、エネルギー設備の運転状態を取得する(ステップS299)。
ステップS204では、エネルギー需要動的予測部82が、計測値受信部81から取得した計測値群と、生産設備特性記憶手段83に記憶される生産設備の需要特性データを参照して、予測されるエネルギー需要を計算する。なお、図3に示す「生産設備特性表」は、生産設備の需要特性データの一例を示す。
本ステップ204における計算方法の一例は次の通りである。例えば、当初の需要計画と異なり生産設備G,Hが起動しそうな場合(図4参照)、GとHが起動したとき何時間後にどのくらいの需要があるかを、図3の生産設備特性表を使って計算する。計算結果を当初の需要計画に加えると、新たに予測されるエネルギー需要を求めることができる。
ステップS205では、エネルギー設備運転状態決定部85が、予測されたエネルギー需要と、エネルギー設備の起動特性データと、買熱電設備特性データを参照して、総合的費用が小さくなるように、エネルギー設備の運転状態を計算する。図3の「エネルギー設備特性表」「買熱電設備特性表」に、それぞれエネルギー設備の起動特性データの例と買熱電設備特性データの例を示す。
本ステップ205における計算方法の一例は次の通りである。まずステップ204で求めた新たなエネルギー需要に対応する生産設備の運転パターンを計算する。短期的な運転パターンとしては、当日の需要に応じた最適運転方法を計算する(例えば、前述の特許文献1に記載の方法参照)。総合的に有利な運転パターンとしては、図3のエネルギー設備特性表,買熱電設備特性表を使って、短期的には燃料を多く使う運転パターンであっても、総合的には買電量の計画外増加を防止できる運転パターンを計算する。
ステップS206〜S209は、制御の動作と履歴値の記憶の動作を示している。指令値送信部86から、計算されたあるいは単に取得されたエネルギー設備の運転状態に基づいて、エネルギー設備の制御指令を作成して、指令値受信部61へ転送する(ステップS206)。指令値受信部61は、監視制御部62へ指令値を送り、監視制御部62は、指令値受信部61から取得した制御指令について、直近の制御指令と異なる制御指令があれば(ステップS207のYes)、これをエネルギー設備2へ送信する(ステップS
208)。直近の制御指令と異なる指令がなければ(ステップS207のNo)、直近の制御指令によりエネルギー設備を制御する。次に、単位時間あたりのデータとして、当該時刻,計測値群,指令値群を履歴として記憶する(ステップS209)。図3の「履歴データ」に、履歴のうち時刻と計測値群の一部の例を示す。
208)。直近の制御指令と異なる指令がなければ(ステップS207のNo)、直近の制御指令によりエネルギー設備を制御する。次に、単位時間あたりのデータとして、当該時刻,計測値群,指令値群を履歴として記憶する(ステップS209)。図3の「履歴データ」に、履歴のうち時刻と計測値群の一部の例を示す。
本ステップ206〜209における制御指令作成方法の一例は次の通りである。
たとえば、図4では、ステップS206で、13時に設備Aを出力100%、設備Bを出力100%、設備Cを起動、とすると、ステップS207で、設備Aはすでに出力100%なので、削除され、ステップS208で、13時に設備Bを出力100%、設備Cを起動、の制御指令が出る。制御指令が出るのは、計算時刻が13時なら即時、12時30分なら30分後となる。
図3の「履歴データ」に、本発明の実施の形態に係る運転支援コンピュータが扱うデータの例を示す。この例では、2006年1月〜2015年12月の10年契約で、2006年10月1日に買電の使用量が39と契約超過が発生し、10月12日には割高の契約量
40に変更させられているが、いつもその契約が必要というわけではなく、2015年9月30日にはもとの契約量25に戻っていることを示す。日時,買熱電設備の契約量と使用量,エネルギー設備の燃料使用量,設備A〜Cの出力,設備F〜Hの電力使用量ほかが履歴として保存される。
40に変更させられているが、いつもその契約が必要というわけではなく、2015年9月30日にはもとの契約量25に戻っていることを示す。日時,買熱電設備の契約量と使用量,エネルギー設備の燃料使用量,設備A〜Cの出力,設備F〜Hの電力使用量ほかが履歴として保存される。
図3の「生産設備特性表」「エネルギー設備特性表」「買熱電設備特性表」に、本発明の実施の形態に係る運転支援コンピュータが扱うデータの例を示す。これらは、エネルギー需要動的予測部82がエネルギー需要を計算し、エネルギー設備運転状態決定部85がエネルギー設備の運転状態を計算する元データとなる。設備F〜Hの補機起動から主機起動までの所要時間,設備A〜Cの停止〜初負荷〜全負荷までの所要時間,使用量と出力の関係,買電契約D1〜D2,買熱契約N1の契約超過料金単価などが保存されている。
図4に、本発明の実施の形態に係るエネルギー設備の運転支援システムの監視制御と需要急変予兆状態の画面例を示す。画面表示の説明のために、2つの画面例は、異なる状況を示す。監視制御画面では、監視制御の様子と予兆の概要を示し、需要急変予兆状態の画面では、予兆の詳細を示す。
監視制御画面では、上部の矩形は状態変更により生成されたダイアログを、左側のグラフは、その日の需要の時系列状況とエネルギー設備の運転状況(設備名称右側の水平方向太線は運転していることを表す)を、右側の表は監視制御している項目の状況を示す。この例では、設備Gが不使用状態にもかかわらず出力8を示し、システムが需要急変の予兆すなわち補機Sgの出力を検知し、設備Bを出力0から出力100へ自動制御指令を行ったことを示す。
需要急変予兆状態画面では、上部の矩形は状態変更により生成されたダイアログを、左側のグラフは、事前作成済の需要計画とエネルギー設備の供給計画(設備名称右側の水平方向太線は運転することを表す)を、右側の表は需要急変予兆として監視している項目の状況を示す。この例では、設備Gが不使用状態にもかかわらず、需要急変の予兆すなわち設備Sgの配線用遮断器(MCCB)が遮断から投入に変化したことを検知し、同時に、設備Hが不使用状態にもかかわらず、需要急変の予兆すなわち生産設備使用者によって押しボタン入力された設備Shの設備使用予告入力を検知したことを示す。
図5に、本発明の実施の形態に係るエネルギー設備の運転支援システムの費用判断の画面例を示す。費用判断画面では、最上部にシステムの判断結果をダイアログで表示し、上部に予想値の確率をグラフで表示し、下部に代表値について数値比較表で1日の期間,
10年の期間で時系列のデータを表示する。この例では、運転パターン(1)、たとえば運転パターン(2)より多い台数のエネルギー設備を出力0からすぐにも正の値に制御指令可能状態にしておく運転パターン、は短期的費用の面では不利、すなわち結果として燃料を多く使う運転パターンであるが、総合的費用では有利、すなわち結果として買電量の計画外増加を防止できる運転パターンであることを示す。
10年の期間で時系列のデータを表示する。この例では、運転パターン(1)、たとえば運転パターン(2)より多い台数のエネルギー設備を出力0からすぐにも正の値に制御指令可能状態にしておく運転パターン、は短期的費用の面では不利、すなわち結果として燃料を多く使う運転パターンであるが、総合的費用では有利、すなわち結果として買電量の計画外増加を防止できる運転パターンであることを示す。
≪その他の実施形態≫
以上本発明について好適な実施形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)図1では、生産設備1を3台、エネルギー設備2をそれぞれ3台ずつとして示しているが、3台以外であってもよい。
(2)図2では、電力量で説明したが、熱量についても同様に構成できる。
(3)図6では、計測,記憶の動作を単位時間として説明したが、実施する対象の性能に合わせて1分,5分など時間の数値を適切に変更してよい。
(4)図4,図5では、現在値画面で説明したが、履歴データを使って過去の監視制御の検証をする履歴値画面を表示させてもよい。
(5)需要急変予兆入力は生産設備使用者の使用予告指令情報や生産設備補機の配線用遮断器のオン・オフ情報だけではない。生産設備区域における監視カメラ映像の画像認識やIDカードなどによる、生産設備使用者の入退室情報を使って、需要急変予兆入力を作成してもよい。
以上本発明について好適な実施形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)図1では、生産設備1を3台、エネルギー設備2をそれぞれ3台ずつとして示しているが、3台以外であってもよい。
(2)図2では、電力量で説明したが、熱量についても同様に構成できる。
(3)図6では、計測,記憶の動作を単位時間として説明したが、実施する対象の性能に合わせて1分,5分など時間の数値を適切に変更してよい。
(4)図4,図5では、現在値画面で説明したが、履歴データを使って過去の監視制御の検証をする履歴値画面を表示させてもよい。
(5)需要急変予兆入力は生産設備使用者の使用予告指令情報や生産設備補機の配線用遮断器のオン・オフ情報だけではない。生産設備区域における監視カメラ映像の画像認識やIDカードなどによる、生産設備使用者の入退室情報を使って、需要急変予兆入力を作成してもよい。
1 生産設備
2 エネルギー設備
3 買熱電設備
4 通信網
5 計測装置
6 監視制御コンピュータ
7 通信網
8 運転支援コンピュータ
9 エネルギー需給システム
51 感知部
52,63 計測値送信部
61 指令値受信部
62 監視制御部
81 計測値受信部
82 エネルギー需要動的予測部
83 生産設備特性記憶手段
84 エネルギー設備特性記憶手段
85 エネルギー設備運転状態決定部
86 指令値送信部
87 買熱電設備特性記憶手段
88 現在値・履歴値表示部
89 履歴データ記憶手段
2 エネルギー設備
3 買熱電設備
4 通信網
5 計測装置
6 監視制御コンピュータ
7 通信網
8 運転支援コンピュータ
9 エネルギー需給システム
51 感知部
52,63 計測値送信部
61 指令値受信部
62 監視制御部
81 計測値受信部
82 エネルギー需要動的予測部
83 生産設備特性記憶手段
84 エネルギー設備特性記憶手段
85 エネルギー設備運転状態決定部
86 指令値送信部
87 買熱電設備特性記憶手段
88 現在値・履歴値表示部
89 履歴データ記憶手段
Claims (10)
- エネルギーを消費する設備にエネルギーを供給するエネルギー供給設備と、前記エネルギー供給設備を制御する制御手段と、を備えるエネルギー需給システムの運転を支援するエネルギー需給システムの運転支援システムにおいて、
前記エネルギー供給設備から取得される前記エネルギー供給設備の運転状態と、計測装置によって感知されかつ前記エネルギー供給設備からは非取得である計測値とに基づいて、エネルギー需要を動的に予測するエネルギー需要動的予測手段と、
前記エネルギー需要動的予測手段によって予測された前記エネルギー需要に基づいて、前記制御手段への制御指令を作成する運転状態決定手段と、
を備えることを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援システム。 - 請求項1において、前記運転状態決定手段は、前記エネルギー需要に基づいて、長期の総合的エネルギー費用を計算し、前記総合的エネルギー費用に応じて前記制御指令を作成することを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援システム。
- 請求項2において、予測された前記エネルギー需要及び前記総合的エネルギー費用について、現在値及び履歴値を表示する手段を備えることを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援システム。
- 請求項1または請求項2において、前記エネルギー供給設備からは非取得である前記計測値が、生産設備使用者の使用予告情報であることを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援システム。
- 請求項1または請求項2において、前記エネルギー供給設備からは非取得である前記計測値が、生産設備補機の配線用遮断機の開閉情報であることを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援システム。
- 請求項2において、前記運転状態決定手段は、短期的エネルギー費用が増加しても前記総合的エネルギー費用が低下するように前記制御指令を作成することを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援システム。
- エネルギーを消費する設備にエネルギーを供給するエネルギー供給設備と、前記エネルギー供給設備を制御する制御手段と、を備えるエネルギー需給システムの運転を支援するエネルギー需給システムの運転支援方法において、
前記エネルギー供給設備から取得される前記エネルギー供給設備の運転状態と、計測装置によって感知されかつ前記エネルギー供給設備からは非取得である計測値とに基づいて、エネルギー需要を動的に予測する第1のステップと、
予測された前記エネルギー需要に基づいて、前記制御手段への制御指令を作成する第2のステップと、
を含むことを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援方法。 - 請求項7において、前記第2のステップでは、前記エネルギー需要に基づいて、長期の総合的エネルギー費用を計算し、前記総合的エネルギー費用に応じて前記制御指令を作成することを特徴とするエネルギー需給システムの運転支援方法。
- コンピュータに、
エネルギーを消費する設備にエネルギーを供給するエネルギー供給設備から取得される前記エネルギー供給設備の運転状態と、計測装置によって感知されかつ前記エネルギー供給設備からは非取得である計測値とに基づいて、エネルギー需要を動的に予測する第1のステップと、
予測された前記エネルギー需要に基づいて、前記エネルギー供給設備を制御する制御手段への制御指令を作成する第2のステップと、
を実行させるためのプログラム。 - エネルギーを消費する設備にエネルギーを供給するエネルギー供給設備の制御方法において、
前記エネルギー供給設備から取得される前記エネルギー供給設備の運転状態と、計測装置によって感知され、かつ前記エネルギー供給設備からは非取得である計測値とに基づいて動的に予測されるエネルギー需要に基づいて作成される制御指令によって、前記エネルギー供給設備を制御することを特徴とするエネルギー供給設備の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2007108800A JP2008271659A (ja) | 2007-04-18 | 2007-04-18 | エネルギー需給システムの運転支援システム及び運転支援方法 |
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