JP2008271470A - 映像信号処理装置及び映像信号処理方法 - Google Patents

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雅昭 竹本
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Abstract

【課題】インターレースビデオをプログレシブビデオにスキャン変換する際、櫛状ノイズを除去するためには演算処理の負荷が重かった。
【解決手段】メモリ12に記憶したビデオフレームの奇数フィールドから座標(1,1)に該当する輝度データと、偶数フィールドから座標(1,2)に該当する輝度データと、奇数フィールドから座標(1,3)に該当する輝度データとを1組の輝度データとして読み出し、この1組の輝度データの中から中間のレベル値である1つの輝度データを中間値として選択し、この中間値で座標(1,2)に該当する輝度データを置き換えるようにした。さらに、ビデオフレーム全域にわたって処理を実行してインターレースビデオの櫛状ノイズを除去するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、映像信号処理装置及び映像信号処理方法に係り、特に、動きのあるインターレースビデオの映像において発生する櫛状ノイズを除去してインターレースビデオ信号からプログレシブビデオ信号にスキャン変換する映像信号処理装置及び映像信号処理方法に関する。
インターレースビデオ信号は、周知のとおり奇数フィールドと偶数フィールドとから構成される。この奇数フィールドと偶数フィールドとは時間差のある画像であり、インターレース方式のモニタで時間差をもって表示するため違和感無く、また、人間の目の残像特性により、ちらつきを感じること無く鑑賞することができるものである。
ところで、連続する2つのフィールドを組み合わせて、1つのフレーム画像を構成したい場合がある。例えば、インターレースビデオ信号からプログレシブビデオ信号にスキャン方式を変換する場合である。この場合、映像に動きが無ければ、構成されたフレーム画像は、元の奇数フィールドや偶数フィールドよりも垂直方向に2倍の解像度を得ることができる。しかし、映像に動きがある場合は、連続する2つのフィールド画像に時間差によるずれが生じるため、構成されたフレーム画像には櫛状ノイズ(ジャギーともいう)が発生する。
このような櫛状ノイズを除去し、インターレースビデオ信号からプログレシブビデオ信号にスキャン方式を変換するIP(Interlace−Progressive)スキャン変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−125201号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたIPスキャン変換装置は、動き検出回路を必要とする構成であるため、演算処理の負荷が重く装置として実現するためには高価になってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、動き検出回路を用いることなく、より負荷の軽い演算処理で、インターレースビデオ信号から櫛状ノイズの影響の無いプログレシブビデオ信号へのスキャン変換画像を得ることができる、映像信号処理装置及び映像信号処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下[1]〜[6]の手段を提供するものである。
[1] 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理装置(1)において、
前記ビデオフレームを記憶する記憶手段(12)と、
前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1のビデオデータと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第2のビデオデータと、前記一方のフィールドから前記第2のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第3のビデオデータとを、1組のビデオデータとして読み出す読出し手段(13)と、
前記読み出された1組のビデオデータの中から、中間のレベル値である1つのビデオデータを中間ビデオデータとして出力するメディアンフィルタ(13)と、
前記出力された中間ビデオデータで前記記憶された第2のビデオデータを置き換える置換手段(13)と、
前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記1組のビデオデータを読み出すように前記読出し手段を制御する読出し制御手段(13)と、
を備えたことを特徴とする映像信号処理装置(1)。
[2] 前記ビデオフレームは、輝度データ及び色差データで構成されると共に、前記第1〜第3のビデオデータのそれぞれは、第1〜第3の輝度データであることを特徴とする上記[1]記載の映像信号処理装置(1)。
[3] 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理装置(1)において、
前記ビデオフレームを記憶する記憶手段(12)と、
前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1の輝度データと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第2の輝度データと、前記一方のフィールドから前記第2の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第3の輝度データとを、1組の輝度データとして読み出す読出し手段(13)と、
前記読み出された1組の輝度データの中から、中間のレベル値である1つの輝度データを中間輝度データとして出力するメディアンフィルタ(13)と、
前記出力された中間輝度データで前記記憶した第2の輝度データを置き換える第1の置換手段(13)と、
前記中間輝度データが前記1組の輝度データのうちいずれの輝度データと一致するかを判定する判定手段(13)と、
前記記憶されたビデオフレームから、前記一致すると判定された輝度データに対応する色差データを読み出し、この読み出された色差データで前記第2の輝度データに対応して前記記憶された色差データを置き換える第2の置換手段(13)と、
前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記1組の輝度データを読み出すように前記読出し手段を制御する読出し制御手段(13)と、
を備えたことを特徴とする映像信号処理装置(1)。
[4] 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理方法において、
前記ビデオフレームを記憶する第1ステップ(S201)と、
前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1のビデオデータと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第2のビデオデータと、前記一方のフィールドから前記第2のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第3のビデオデータとを、1組のビデオデータとして読み出す第2ステップ(S202〜S204)と、
前記読み出された1組のビデオデータの中から、中間のレベル値である1つのビデオデータを中間ビデオデータとして選択する第3ステップ(S205)と、
前記選択された中間ビデオデータで前記記憶された第2のビデオデータを置き換える第4ステップ(S206)とを有し、
前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記第2〜第4ステップを実行する(S213)ようにしたことを特徴とする映像信号処理方法。
[5] 前記ビデオフレームは、輝度データ及び色差データで構成されると共に、前記第1〜第3のビデオデータのそれぞれは、第1〜第3の輝度データであることを特徴とする上記[4]記載の映像信号処理方法。
[6] 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理方法において、
前記ビデオフレームを記憶する第1ステップ(S201)と、
前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1の輝度データと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第2の輝度データと、前記一方のフィールドから前記第2の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第3の輝度データとを、1組の輝度データとして読み出す第2ステップ(S202〜S204)と、
前記読み出された1組の輝度データの中から、中間のレベル値である1つの輝度データを中間輝度データとして選択する第3ステップ(S205)と、
前記選択された中間輝度データで前記記憶した第2の輝度データを置き換える第4ステップ(S206)と、
前記中間輝度データが前記1組の輝度データのうちいずれの輝度データと一致するかを判定する第5ステップ(S207,S210)と、
前記記憶されたビデオフレームから、前記一致すると判定された輝度データに対応する色差データを読み出し、この読み出された色差データで前記第2の輝度データに対応して前記記憶された色差データを置き換える第6ステップ(S208,S209,S211,S212)とを有し、
前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記第2〜第6ステップを処理する(S213)ようにしたことを特徴とする映像信号処理方法。
本発明によれば、動き検出回路を用いることなく、奇数フィールド又は偶数フィールドいずれかのフィールドの画素データのみの置き換えを行うように構成したことにより、演算処理による負荷を軽くして、インターレースビデオ信号に櫛状ノイズが発生している場合でもこのノイズを除去したプログレシブビデオ信号を得ることができる。これにより、ジャギーのない高品位なプログレシブビデオ信号を低コストで得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態である映像信号処理装置の概略構成図である。同図において、映像信号処理装置1は、入力インターフェース部11と、メモリ12と、CPU13と、出力インターフェース部14とがバス15を介してそれぞれ接続された構成を有している。
映像信号処理装置1に入力されたインターレースビデオ信号は、入力インターフェース部11を介してインターレースビデオデータとしてCPU13に取り込まれ、そしてメモリ12に書き込まれる。そして、CPU13は、メモリ12に書き込んだインターレースビデオデータを読み出してプログレシブビデオデータに変換する処理を実行し、出力インターフェース部14を介してプログレシブビデオ信号として出力する。
本実施形態では、映像信号処理装置1にインターレースビデオ信号を入力し、スキャン変換処理を行ってプログレシブビデオ信号を出力する部分について主に説明するが、その説明の前に、映像信号処理装置1の周辺について簡単に説明する。
映像信号処理装置1に入力されるインターレースビデオ信号のソースとしては、例えば、インターレースビデオ信号を出力するビデオカメラが適用できる。
そして、映像信号処理装置1から出力されるプログレシブビデオ信号のディスティネーションとしては、例えばモニタが適用でき、特にプログレシブスキャン方式に対応したモニタであれば、コンピュータに接続可能なモニタや、映像監視分野や放送分野等で用いられているモニタが利用できる。
また、ビデオカメラを、例えばJPEG方式により撮像画像信号のデータ圧縮が可能な画像圧縮処理回路と、ネットワークインターフェース部とが搭載されたネットワークカメラとし、このネットワークカメラと映像信号処理装置1とをネットワークを介して接続できるように構成してもよい。この場合は、ネットワークカメラから、データ圧縮されたインターレースビデオ信号(例えば、JPEGデータ)がIP(Internet Protocol)パケット化されて出力され、映像信号処理装置1が、入力インターフェース部11を介してIPパケットを入力し、パケットからJPEGデータを抽出してCPU13に供給し、制御プログラムによるCPU13とメモリ12との協働処理によりJPEGデータをインターレースビデオデータに伸張処理するように構成される。
さらにまた、ネットワークカメラに映像信号処理装置1を組み込む構成としてもよい。この場合は、ネットワークカメラで撮像して得たインターレースビデオ信号を、内蔵された映像信号処理装置1でプログレシブビデオ信号に変換し、このプログレシブビデオ信号を画像圧縮処理回路でデータ圧縮し、ネットワークインターフェース部を介して出力するように構成される。
次に、映像信号処理装置1のインターレースビデオデータからプログレシブビデオデータへのスキャン変換処理についてその詳細を説明する。図2に、CPU13が制御プログラムを実行することにより、インターレースビデオデータからプログレシブビデオデータにスキャン変換を行う動作を説明するためのフローチャートを示す。なお、同図のフローチャートは、入力インターフェース部11を介してCPU13に順次入力されるインターレースビデオデータの1フレーム(すなわち、2フィールド)のスキャン変換処理について示したものである。
まず、CPU13は、入力インターフェース部11から供給されるインターレースビデオデータから1つのビデオフレームをメモリ12に書き込む(ステップS201)。図3に、CPU13がメモリ12に書き込んだビデオフレームのデータ構成を模式的に示す。同図のように、ビデオフレームは、輝度データ(Yデータ)と2種類の色差データ(Cbデータ及びCrデータ)とで構成され、これらのサンプリング比はY:Cb:Cr=4:2:2である。
また、図4に、図3に示したYデータの詳細を説明するための模式図を示す。同図において、メモリ12に展開された1フレーム分のYデータは、水平方向720画素×垂直方向480画素分のYデータで構成され、奇数フィールドのYデータと偶数フィールドのYデータとが一列おきに配列されている。
また、図5に、図3に示した色差データのうちCbデータの詳細を説明するための模式図を示す。4:2:2方式のビデオ信号では、輝度信号の半分の周波数で色差信号がサンプリングされるので、メモリ12に展開された1フレーム分のCbデータは、水平方向360画素×垂直方向480画素分のCbデータで構成されている。そして、Cbデータは、奇数フィールドのCbデータと偶数フィールドのCbデータとが一列おきに配列されている。
さらに、図6は、図5と同様にCrデータの詳細を説明するための模式図である。その詳細は図5と同様であるので説明を省略する。
図2のフローチャートの説明に戻り、ステップS201の処理に続きCPU13は、メモリ12に展開されたビデオフレームにおけるYデータの奇数フィールドから1つのYデータを読み込む(ステップS202)。ここで、最初に読み込むYデータは、図3における座標(1,1)に該当するYデータである。
次に、CPU13は、ビデオフレームにおけるYデータの偶数フィールドから、ステップS202において読み込んだYデータの水平位置を同一とし、垂直方向で次のライン上の座標に該当するYデータを読み込む(ステップS203)。すなわち、ステップS202において奇数フィールドから座標(1,1)に該当するYデータを読み込んだ場合は、ステップS203においては、偶数フィールドから座標(1,2)に該当するYデータを読み込む。
次に、CPU13は、ビデオフレームにおけるYデータの奇数フィールドから、ステップS203において読み込んだYデータの水平位置を同一とし、垂直方向で次のライン上の座標に該当するYデータを読み込む(ステップS204)。すなわち、ステップS203において偶数フィールドから座標(1,2)に該当するYデータを読み込んだ場合は、ステップS204においては、奇数フィールドから座標(1,3)に該当するYデータを読み込む。
上記ステップS202〜ステップS204の処理により、CPU13は、所定の水平位置において垂直方向に連続して3つ配列されたYデータ(以下、1組のYデータという。)を読み込むことになる。
次に、CPU13は、読み込んだ1組のYデータをメディアンフィルタへ入力して中間値を計算する(ステップS205)。メディアンフィルタは、入力された複数のデータの中から、これらの大きさの順番に並べた場合の中間に該当するデータを選択して出力するフィルタのことである。よって、本実施形態におけるメディアンフィルタは、例えば、座標(1,1)に該当するYデータをデータA、座標(1,2)に該当するYデータをデータB、座標(1,3)に該当するYデータをデータCとし、これらの大小関係がデータB>データA>データCである場合に、データAを中間値として選択して出力する。
次に、CPU13は、前述した所定の水平位置における1組のYデータのうち、垂直方向で中央の座標に該当するYデータを、メディアンフィルタの出力である中間値で置き換える(ステップS206)。具体的には、1組のYデータの座標が(1,1)、(1,2)、(1,3)であり、メディアンフィルタからの中間値がデータAであった場合、座標(1,2)に該当するYデータをデータAで置き換える。
次に、CPU13は、置き換えた中間値が1組のYデータのうち一端のYデータであるか否かを判定する(ステップS207)。具体的には、1組のYデータの座標が(1,1)、(1,2)、(1,3)であった場合、置き換えた中間値が座標(1,1)に該当するYデータであるか否かを判定する。
ステップS207の処理において判定が一致した場合、CPU13は、メモリ12に展開されたビデオフレームのCbデータについて、1組のYデータの座標に対応する3つの座標のうち、垂直方向で中央の座標に該当するCbデータを、1組のYデータの一端のYデータの座標に対応する座標に該当するCbデータで置き換える(ステップS208)。具体的には、1組のYデータの中間値が座標(1,1)に該当するYデータであった場合は、座標(1,2)に該当するYデータを座標(1,1)に該当するYデータで置き換えたことになるため、図5に示された座標(1,2)に該当するCbデータを、同図の座標(1,1)に該当するCbデータで置き換える。
次に、CPU13は、メモリ12に展開されたビデオフレームのCrデータについて、1組のYデータの座標に対応する3つの座標のうち、垂直方向で中央の座標に該当するCrデータを、1組のYデータの一端のYデータの座標に対応する座標に該当するCrデータで置き換える(ステップS209)。具体的には、1組のYデータの中間値が座標(1,1)に該当するYデータであった場合は、図6に示された座標(1,2)に該当するCrデータを、同図の座標(1,1)に該当するCrデータで置き換える。
一方、ステップS207の処理において判定が一致しなかった場合、CPU13は、置き換えた中間値が1組のYデータのうち他端のYデータであるか否かを判定する(ステップS210)。具体的に、1組のYデータの座標が(1,1)、(1,2)、(1,3)であった場合、置き換えた中間値が座標(1,3)に該当するYデータであるか否かを判定する。
ステップS210の処理において判定が一致した場合、CPU13は、メモリ12に展開されたビデオフレームのCbデータについて、1組のYデータの座標に対応する3つの座標のうち、垂直方向で中央の座標に該当するCbデータを、1組のYデータの他端のYデータの座標に対応する座標に該当するCbデータで置き換える(ステップS211)。具体的には、1組のYデータの中間値が座標(1,3)に該当するYデータであった場合は、座標(1,2)に該当するYデータを座標(1,3)に該当するYデータで置き換えたことになるため、図5に示された座標(1,2)に該当するCbデータを、同図の座標(1,3)に該当するCbデータで置き換える。
次に、CPU13は、メモリ12に展開されたビデオフレームのCrデータについて、1組のYデータの座標に対応する3つの座標のうち、垂直方向で中央の座標に該当するCrデータを、1組のYデータの他端のYデータの座標に対応する座標に該当するCrデータで置き換える(ステップS212)。具体的には、1組のYデータの中間値が座標(1,3)に該当するYデータであった場合は、図6に示された座標(1,2)に該当するCrデータを、同図の座標(1,3)に該当するCrデータで置き換える。
なお、置き換えた中間値が座標(1,2)に該当するYデータであった場合には、座標(1,2)に該当する色差データを同一座標に該当する色差データで置き換えても置き換えなくてもかまわない。
ステップS207〜ステップS212のように処理することにより、輝度データと色差データとの組合せが正しく保持されるため、Y:Cb:Crのデータ組み合わせの不整合による画質異常を防ぐことができる。
次に、CPU13は、メモリ12に展開されたビデオフレームにおける全てのデータを処理したかどうかを判定する(ステップS213)。具体的には、ステップS212までにより1組のYデータの座標(1,1)、(1,2)、(1,3)の処理が完了した場合は、次に座標(2,1)、(2,2)、(2,3)についての処理を行わせるためにステップS202に処理を移行するよう制御する。また、順次ループ処理した後、1組のYデータの座標(720,1)、(720,2)、(720,3)の処理が完了した場合は、次に座標(1,3)、(1,4)、(1,5)についての処理を行わせるためにステップS202に処理を移行するよう制御する。
なお、偶数フィールドの最終ラインについてはこれよりも下のデータが無いため、処理を省略してもよく、或いは奇数ラインの最終ラインに置き換えて処理してもよい。
メモリ12に展開された1フレーム分の処理が完了した場合、CPU13は、処理後のビデオフレームを、出力インターフェース14を介してプログレシブビデオ信号として出力し、次のビデオフレームを読み込むためにステップS201に処理を移行する(ステップS214)。
以上説明したスキャン変換処理により、インターレースビデオで生じている櫛状ノイズが除去される様子を図7及び図8を併せ参照して説明する。まず、図7において、座標(1,1)から(2,5)のブロック領域において、奇数フィールドは輝度0%のYデータ(同図では塗り潰された円として模式的に表され、これを黒データとよぶ。)であり、偶数フィールドは輝度100%のYデータ(同図では塗り潰されない円として模式的に表され、これを白データとよぶ。)であり、フレーム画像としては櫛状ノイズとなった様子を表している。
図7に示したようなYデータについてメディアンフィルタをかけた結果を図8に示す。同図において、例えば、図7から座標(1,1)、(1,2)、(1,3)にそれぞれ該当するYデータを読み出してこれらにメディアンフィルタをかけると、中間値は黒データになるため座標(1,2)に該当する白データを黒データで置き換えることになる。次に、図7から座標(2,1)、(2,2)、(2,3)にそれぞれ該当するYデータを読み出してこれらにメディアンフィルタをかけると、同様に中間値は黒データになるため、座標(2,2)に該当する白データを黒データに置き換えることになる。次に、図7から座標(3,1)、(3,2)、(3,3)にそれぞれ該当するYデータを読み出してこれらにメディアンフィルタをかけると、中間値は白データになるため座標(3,2)の白データはそのままである。同様の置き換え処理を偶数フィールドの全画素に適用すると、図8に示した結果が得られ、よって櫛状ノイズが除去されることがわかる。
以上、詳述したように、本実施形態である映像信号処理装置によれば、動き検出回路を用いることなく、偶数フィールドの画素データのみの置き換えを行うように構成したことにより、飛躍的に演算処理による負荷を軽くして、インターレースビデオ信号に発生している櫛状ノイズを除去したプログレシブビデオ信号を得ることができる。これにより、ジャギーのない高品位なプログレシブビデオ信号を、安価に実現した映像信号処理装置で得ることができる。
なお、本実施形態では、CPU13が1組のYデータを取得するに際し、奇数フィールドから2個のYデータを読み込むと共に、偶数フィールドから1個のYデータを読み込み、偶数フィールドのYデータをメディアンフィルタの出力で置き換える処理として説明したが、別の実施形態として、1組のYデータを、偶数フィールドから2個のYデータを読み込むと共に、奇数フィールドから1個のYデータを読み込み、奇数フィールドのYデータをメディアンフィルタの出力で置き換えるように処理してもよく、本実施形態の場合と同様な効果を得ることができる。
また、本実施形態では、Yデータの処理結果に従ってCbデータ及びCrデータを処理するようにしたが、Cbデータ又はCrデータいずれかの色差データから1組の色差データを取得してメディアンフィルタで処理し、その結果に従ってYデータを対応付けて処理するようにしてもよい。色差データは輝度データの半分のサイズであるため、このように処理することによりフィルタ処理をより軽くすることができる。
また、CPU13の演算量をさらに削減するために、Cbデータ及びCrデータのうち少なくとも一方の色差データに関する処理を省略するようにしてもよい。
また、本実施形態では、メモリ12に展開して処理するビデオフレームをY:Cb:Cr=4:2:2のサンプリング比による輝度・色差データとしたが、サンプリング比はこれに限られるものではなく、また、ビデオフォーマットはその他の輝度・色差フォーマットであってもよく、さらには、輝度・色差フォーマット以外の方式、例えばRGB方式によるものであっても本発明の技術的思想は適用できる。
本発明の実施形態である映像信号処理装置の概略構成図である。 インターレースビデオデータからプログレシブビデオデータへのスキャン変換を行う動作を説明するためのフローチャートである。 メモリに格納されたビデオフレームのデータ構成を模式的に表した図である。 メモリに格納されたYデータの詳細を説明するための模式図である。 メモリに格納されたCbデータの詳細を説明するための模式図である。 メモリに格納されたCrデータの詳細を説明するための模式図である。 本実施形態における、スキャン変換処理前のビデオフレームの模式図である。 本実施形態における、スキャン変換処理後のビデオフレームの模式図である。
符号の説明
1 映像信号処理装置
11 入力インターフェース部
12 メモリ
13 CPU
14 出力インターフェース部
15 バス

Claims (6)

  1. 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理装置において、
    前記ビデオフレームを記憶する記憶手段と、
    前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1のビデオデータと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第2のビデオデータと、前記一方のフィールドから前記第2のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第3のビデオデータとを、1組のビデオデータとして読み出す読出し手段と、
    前記読み出された1組のビデオデータの中から、中間のレベル値である1つのビデオデータを中間ビデオデータとして出力するメディアンフィルタと、
    前記出力された中間ビデオデータで前記記憶された第2のビデオデータを置き換える置換手段と、
    前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記1組のビデオデータを読み出すように前記読出し手段を制御する読出し制御手段と、
    を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記ビデオフレームは、輝度データ及び色差データで構成されると共に、前記第1〜第3のビデオデータのそれぞれは、第1〜第3の輝度データであることを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理装置において、
    前記ビデオフレームを記憶する記憶手段と、
    前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1の輝度データと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第2の輝度データと、前記一方のフィールドから前記第2の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第3の輝度データとを、1組の輝度データとして読み出す読出し手段と、
    前記読み出された1組の輝度データの中から、中間のレベル値である1つの輝度データを中間輝度データとして出力するメディアンフィルタと、
    前記出力された中間輝度データで前記記憶した第2の輝度データを置き換える第1の置換手段と、
    前記中間輝度データが前記1組の輝度データのうちいずれの輝度データと一致するかを判定する判定手段と、
    前記記憶されたビデオフレームから、前記一致すると判定された輝度データに対応する色差データを読み出し、この読み出された色差データで前記第2の輝度データに対応して前記記憶された色差データを置き換える第2の置換手段と、
    前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記1組の輝度データを読み出すように前記読出し手段を制御する読出し制御手段と、
    を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理方法において、
    前記ビデオフレームを記憶する第1ステップと、
    前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1のビデオデータと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第2のビデオデータと、前記一方のフィールドから前記第2のビデオデータと垂直方向に隣接する位置にある第3のビデオデータとを、1組のビデオデータとして読み出す第2ステップと、
    前記読み出された1組のビデオデータの中から、中間のレベル値である1つのビデオデータを中間ビデオデータとして選択する第3ステップと、
    前記選択された中間ビデオデータで前記記憶された第2のビデオデータを置き換える第4ステップとを有し、
    前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記第2〜第4ステップを実行するようにしたことを特徴とする映像信号処理方法。
  5. 前記ビデオフレームは、輝度データ及び色差データで構成されると共に、前記第1〜第3のビデオデータのそれぞれは、第1〜第3の輝度データであることを特徴とする請求項4記載の映像信号処理方法。
  6. 奇数フィールド及び偶数フィールドでビデオフレームが構成されたインターレースビデオデータを、プログレシブビデオデータに変換する映像信号処理方法において、
    前記ビデオフレームを記憶する第1ステップと、
    前記記憶されたビデオフレームの一方のフィールドから第1の輝度データと、前記ビデオフレームの他方のフィールドから前記第1の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第2の輝度データと、前記一方のフィールドから前記第2の輝度データと垂直方向に隣接する位置にある第3の輝度データとを、1組の輝度データとして読み出す第2ステップと、
    前記読み出された1組の輝度データの中から、中間のレベル値である1つの輝度データを中間輝度データとして選択する第3ステップと、
    前記選択された中間輝度データで前記記憶した第2の輝度データを置き換える第4ステップと、
    前記中間輝度データが前記1組の輝度データのうちいずれの輝度データと一致するかを判定する第5ステップと、
    前記記憶されたビデオフレームから、前記一致すると判定された輝度データに対応する色差データを読み出し、この読み出された色差データで前記第2の輝度データに対応して前記記憶された色差データを置き換える第6ステップとを有し、
    前記記憶されたビデオフレームの全域にわたって前記第2〜第6ステップを処理するようにしたことを特徴とする映像信号処理方法。
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