JP2016174306A - 画像処理装置、画面処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画面処理方法及びプログラム Download PDF

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直樹 本橋
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Abstract

【課題】より良好な高解像度画像を生成する。
【解決手段】第1実施形態の画像処理装置は、第1の画像と、第1の画像よりも解像度の高い第2の画像と、が関連付けられた辞書情報を記憶する記憶部と、入力画像を受け付ける受付部と、入力画像を、重複領域を有する複数の分割領域に分割する分割部と、分割領域毎に、分割領域と類似する第1の画像に関連付けられた第2の画像を選択する選択部と、分割領域のそれぞれに、選択部により選択された第2の画像を重畳し、重複領域に対応する領域については、複数の第2の画像の画素値を、重みを付けて重畳することによって出力画像を生成する生成部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
製品コストの削減を目的とした安価な撮像素子の利用、及び、伝送効率の向上又は画像データサイズの削減等を目的とした画像の圧縮等、画像の品質(解像度)を意図的に低下させる処理が従来から行われている。このような処理によって生成される低解像度画像は、視認が困難になる問題、及び、印刷物の低品質化の問題等の原因となる。
これらの問題を改善するためには、被写体の解像度(被写体を表現している画素数)を増加させる必要があり、拡大時に不足する画素を複数の画素の平均値等から算出する補間技術が使用されてきた。しかしながら補間技術では、エッジ部分等で隣接する画素値の変化量が緩やかな、ぼけた画像になる問題が発生する。そこで補間技術で拡大された画像に、失われた高周波成分を他の画像から抽出して内挿することで、高解像度化(エッジのシャープネスの向上及びテクスチャの復元等)する超解像技術が知られている。例えば特許文献1には、低解像度画像から超解像度画像を生成する方法の発明が開示されている。
しかしながら従来の技術では、生成された高解像度画像に、部分的に諧調の連続性が不自然な箇所が含まれてしまう可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より良好な高解像度画像を生成することができる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1の画像と、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像と、が関連付けられた辞書情報を記憶する記憶部と、入力画像を受け付ける受付部と、前記入力画像を、重複領域を有する複数の分割領域に分割する分割部と、前記分割領域毎に、前記分割領域と類似する前記第1の画像に関連付けられた前記第2の画像を選択する選択部と、前記分割領域のそれぞれに、前記選択部により選択された前記第2の画像を重畳し、前記重複領域に対応する領域については、複数の前記第2の画像の画素値を、重みを付けて重畳することによって出力画像を生成する生成部と、を備える。
本発明によれば、より良好な高解像度画像を生成することができるという効果を奏する。
図1は第1実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。 図2は第1実施形態の複数の分割画像の例を示す概念図である。 図3は第1実施形態の辞書情報の利用方法の概要を示す図である。 図4は第1実施形態の重みの付け方の例を示す図である。 図5は第1実施形態の単位領域に対応する領域の例を示す図である。 図6は第1実施形態の画像処理方法の例を示すフローチャートである。 図7は第2実施形態の辞書情報の利用方法の概要を示す図である。 図8は第1及び第2実施形態の画像処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の画像処理装置1の機能構成の例を示す図である。第1実施形態の画像処理装置1は、記憶部11、受付部12、変換部13、分割部14、選択部15及び生成部16を備える。画像処理装置1は、例えばデジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、スマートデバイス及びMFP(Multifunction Peripheral)等である。
記憶部11は辞書情報を記憶する。辞書情報は、第1の画像(低解像度画像)と、第1の画像よりも解像度の高い第2の画像(高解像度画像)と、が関連付けられた情報である。ここで辞書情報の作成方法の例について説明する。辞書情報の作成は、画像処理装置1により行われてもよいし、他の装置で作成された辞書情報を受付部12により受け付けてもよい。
第1の画像(低解像度画像)は、受付部12により受け付けられる入力画像に相当する解像度を有する画像として、第2の画像(高解像度画像)から作成される。
一般に、デジタル画像はCCD及びCMOS等の撮像素子を通して計測された光量の強弱で画素値が決定され、当該画素値の配列により表されている。デジタル画像は、手ブレ等によるボケ、サンプリング等による情報の欠落、及び、ノイズの混入等の劣化過程を経て生成されている。この劣化過程をモデル化したモデルは、画像の観測モデルと呼ばれる。画像の観測モデルでは、ボケを生成する平滑化フィルタ関数(メディアンフィルタ及びガウシアンフィルタ等)、及び、画素の間引きを行うダウンサンプリング関数を用いて劣化過程が模擬される。
第2の画像(高解像度画像)は、例えばデジタルカメラ等により撮影された画像、及び、ウェブ上から取得された画像等である。これらの第2の画像(高解像度画像)を観測モデルに従って劣化させることで、第2の画像(高解像度画像)よりも相対的に解像度が低い第1の画像(低解像度画像)を生成する。
具体的には、第1の画像(低解像度画像)は、第2の画像(高解像度画像)に平滑化フィルタの一種であるガウシアンフィルタをかけてボケを模擬し、バイキュービック補間による縮小で画素の間引きを模擬することにより生成される。無論、この観測モデルは一例であって、受付部12により受け付けられる入力画像を模擬できる観測モデルであれば、任意の観測モデルを辞書情報の作成に使用することが可能である。
受付部12は入力画像を受け付けると、入力画像を変換部13に入力する。入力画像は、例えば安価な撮像素子により撮像された低解像度の画像である。また受付部12は新たな辞書情報を受け付けた場合、当該辞書情報を記憶部11に記憶する。
変換部13は、受付部12から入力画像を受け付けると、当該入力画像のデータ形式を、処理対象の画像のデータ形式に変換する。具体的には、変換部13は、入力画像がRGB画像である場合、RGB画像をYIQ、YUV、及び、YCbCr等の色形式の画像に変換する。そして変換部13は、入力画像の明度成分を示す画像を、処理対象の画像として分割部14に入力する。なお変換部13は、入力画像がグレースケールの画像である場合、入力画像の形式を変換せずに、分割部14に入力する。
また変換部13は、生成部16により画像処理された明度成分を示す画像を受け付けると、変換前の画像に含まれる色度成分と、当該明度成分を示す画像と、を使用して逆変換することにより、元の入力画像のデータ形式に変換する。
なお変換部13により変換される処理対象の画像のデータ形式は任意でよい。例えば入力画像がカラー画像である場合、明度成分等の特定の成分だけでなく、全ての色チャネルの画像を、チャネルごとに処理対象の画像のデータ形式にしてもよい。この場合、変換部13は、後述の生成部16により、それぞれ別々に画像処理された各色チャネルの画像を受け付けると、当該各色チャネルの画像を使用して逆変換することにより、元の入力画像のデータ形式に変換する。
以下の説明では、入力画像がグレースケールの画像である場合を例にして説明する。すなわち、処理対象の画像が入力画像そのもの(1チャネルの画像)である場合の例について説明する。
分割部14は、変換部13から処理対象の画像として、入力画像を受け付けると、当該処理対象の画像を、重複領域を有する複数の分割領域に分割する。
図2は第1実施形態の複数の分割領域a〜dの例を示す概念図である。図2の例は、入力画像の一部の領域を示し、分割部14が、当該領域を6×6画素サイズの分割領域a〜dに分割する場合を示す。また図2の例は、分割部14が、各分割領域の端の2画素が当該分割領域に隣接する他の分割領域にも含まれるように入力画像を分割することにより、重複領域110を形成する場合を示す。なお分割領域a〜dのサイズ、及び、重複領域110のサイズは任意でよい。
図1に戻り、選択部15は、分割領域毎に、当該分割領域と類似する第1の画像に関連付けられた第2の画像を記憶部11より選択する。
具体的には、選択部15は、例えばラスタスキャンにより入力画像から各分割領域を抽出する。なお分割領域は、第1の画像と同じ大きさの領域として抽出される。次に選択部15は、例えばSSD(Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)、及び、NCC(Normalized Cross−Correlation)等の尺度を利用して、分割領域と記憶部11に蓄積された第1の画像とが類似するか否かを判定する。次に選択部15は、類似すると判定された第1の画像に関連付けられた第2の画像を選択する。
生成部16は、分割領域のそれぞれを、選択部15により選択された第2の画像に置き換える。このとき生成部16は、重複領域に対応する第2の画像の領域については、複数の第2の画像の画素値を、重みを付けて重畳する。これにより生成部16は入力画像から出力画像を生成する。重複領域に含まれる1以上の画素毎に重みを付ける方法の詳細については後述する。
図3は第1実施形態の辞書情報100の利用方法の概要を示す図である。選択部15は、入力画像101の分割領域102毎に、当該分割領域102に類似する第1の画像103を辞書から探索し、探索された第1の画像に対応付けられた第2の画像104を選択する。次に生成部16は、分割領域102のそれぞれを、選択部15により選択された第2の画像104に置き換える。前記の置き換え処理では、第2の画像から抽出された分割領域の中心画素間の間隔が、第1の画像から抽出された分割領域の中心画素間の間隔と対応するように置き換える。例えば、第1の画像において隣接する分割領域の画素の中心が3ピクセル離れていたと仮定して、2倍拡大の場合を例に挙げると、第2の画像において隣接する分割領域の画素の中心は6ピクセル離れることになる。
第1実施形態の説明では、分割領域のサイズを6×6画素(図2参照)としているので、第1の画像のサイズは6×6画素である。このとき第2の画像のサイズは、例えば3倍拡大を例に取ると18×18画素である。なお第1の画像及び第2の画像のサイズは任意でよい。例えば第1の画像のサイズを3×3画素とし、第2の画像のサイズを9×9画素としてもよい。また例えば第1の画像のサイズは5×5画素とし、第2の画像のサイズは15×15画素としてもよい。また、入力画像101と出力画像105は同サイズとしても構わない。例えば、画像を補間技術で出力画像と同サイズに拡大した上で前記の分割、探索、置き換え処理を行っても良い。この場合、前記第1の画像と前記第2の画像のサイズは同サイズにすることが望ましい。
次に生成部16が重複領域110に含まれる1以上の画素毎に、重みを付ける方法について説明する。
図4は第1実施形態の重みの付け方の例を示す図である。図4の例は、生成部16が、4画素(2×2)を一括りとした単位領域111a〜iの例を示す。重み付けは単位領域ごとに行い、単位領域同士は重ねても重ねなくても良い。以下、単位領域111a〜iを区別しない場合は、単に単位領域111という。なお単位領域111は、4画素に限らず、1以上の画素を含む任意のサイズの領域でよい。
生成部16は単位領域111毎に重みを付ける。具体的には、まず生成部16は、重複領域110の単位領域111毎に、単位領域111に対応する領域に重畳される第2の画像104の信頼性を示す第1の部分信頼度を算出する。
図5は第1実施形態の単位領域111a〜gに対応する領域121a〜gの例を示す図である。図5の例は、生成部16が、分割領域aを、選択部15により選択された第2の画像Aに置き換え、分割領域bを、選択部15により選択された第2の画像Bに置き換えた場合を示す。すなわち図5の領域120は、図4に示す重複領域110に対応する領域のうち、第2の画像Aが有する重複領域(領域121a〜e)と、第2の画像Bが有する重複領域(領域121a,b,e〜g)を示す。単位領域111a〜gに対応する領域121a〜gを区別しない場合は、単に単位領域111に対応する領域121という。図5の例では、2×2画素の単位領域111(例えば領域111a)に6×6画素の領域121(例えば領域121a)が対応する場合を示す。
第2の画像104の第1の部分信頼度は、重複領域の単位領域毎に、単位領域を有する分割領域に類似する第1の画像103の単位領域に対応する領域と、単位領域と、の類似度により算出される。例えば第2の画像Aの第1の部分信頼度は、重複領域110の単位領域111a〜e毎に算出される。単位領域111aの場合、生成部16が、単位領域111aを有する分割領域aに類似する第1の画像103の単位領域111aに対応する領域と、単位領域111aと、の類似度により第1の部分信頼度を算出する。
類似度は、単位領域111が1画素である場合は、例えば画素値の差分の逆数である。ただし画素値が同一の場合は、差分が0になるため類似度を1とする。また単位領域111が図4のように1画素でない場合、例えばSSD、SAD、及びNCC等の尺度を利用して類似度を決定する。例えば、SSDのような相違度を使用した場合、二画像が類似していると値が小さくなるため、高い重みを付与するために二画像値の差分の逆数を用いる方法が考えられる。
生成部16は、単位領域111に対応する領域121毎に、複数の第2の画像の画素値を、第1の部分信頼度に基づく重みを付けて重畳する。なお第1実施形態の説明では、第1の部分信頼度の値をそのまま重みとして使用する場合について説明する。
例えば単位領域111a(図4参照)に対応する領域121a(図5参照)に重畳される第2の画像104は、第2の画像A及び第2の画像Bである。領域121aに使用される第2の画像Aの第1の部分信頼度が0.9であり、領域121aに使用される第2の画像Bの第1の部分信頼度が0.6である場合、生成部16は、領域121aに含まれる画素の画素値を、下記式(1)により決定する。重みの和(0.9+0.6)で割ることにより画素値の値を正規化し、画素値が上限255を超えないようにする。
(領域121aに含まれる画素の画素値)
={(第2の画像Aの画素値)×0.9+(第2の画像Bの画素値)×0.6}
÷(0.9+0.6) ・・・(1)
また例えば単位領域111e(図4参照)に対応する領域121e(図5参照)に重畳される第2の画像104は、第2の画像A〜Dである。領域121aに使用される第2の画像Aの第1の部分信頼度が0.8であり、領域121eに使用される第2の画像Bの第1の部分信頼度が0.7であり、領域121eに使用される第2の画像Cの第1の部分信頼度が0.5であり、領域121eに使用される第2の画像Dの第1の部分信頼度が0.4である場合、生成部16は、領域121eに含まれる画素の画素値を、下記式(2)により決定する。
(領域121eに含まれる画素の画素値)
={(第2の画像Aの画素値)×0.8+(第2の画像Bの画素値)×0.7
+(第2の画像Cの画素値)×0.5+(第2の画像Dの画素値)×0.4}
÷(0.8+0.7+0.5+0.4) ・・・(2)
次に第1実施形態の画像処理方法について説明する。
図6は第1実施形態の画像処理方法の例を示すフローチャートである。図6の説明では、入力画像がグレースケールの画像の場合について説明する。すなわち変換部13が入力画像のデータ形式を変換しない場合について説明する。
はじめに、受付部12が入力画像101を受け付ける(ステップS1)。次に、分割部14が、入力画像101を複数の分割領域102に分割する(ステップS2)。次に、選択部15が、分割領域102毎に、当該分割領域102と類似する第1の画像103に対応付けられた第2の画像104を選択する(ステップS3)。次に、生成部16が、重複領域110の単位領域111毎に、第2の画像104の第1の部分信頼度を算出する(ステップS4)。
次に、生成部16が、出力画像105を生成する(ステップS5)。具体的には、生成部16は、分割領域102のそれぞれを、選択部15により選択された第2の画像104に置き換える。このとき生成部16は、重複領域110に対応する第2の画像104の領域については、単位領域111に対応する領域121毎に複数の第2の画像の画素値を、第1の部分信頼度に基づく重みを付けて重畳する。
以上説明したように、第1実施形態の画像処理装置1では、分割部14が、入力画像101を、重複領域を有する複数の分割領域102に分割する。そして生成部16が、分割領域102のそれぞれを、選択部15により選択された第2の画像104に置き換える。このとき生成部16は、重複領域に対応する領域については、複数の第2の画像104の画素値を、第1の部分信頼度に基づく重みを付けて重畳する。これにより第1実施形態の画像処理装置1によれば、部分的に諧調の連続性が不自然な箇所が含まれていない出力画像105を生成することができる。
(第1実施形態の変形例1)
次に第1実施形態の変形例1について説明する。第1実施形態の変形例1では、生成部16が、更に第2の部分信頼度に基づく重みを分割領域ごとに付与して単位領域へ重畳する場合について説明する。第1実施形態の変形例1の画像処理装置1の構成は、第1実施形態の画像処理装置1の構成(図1参照)と同じである。第1実施形態の変形例1の説明では、第1実施形態と同じ説明については省略し、第1実施形態と異なる箇所について説明する。
生成部16は、分割領域ごとに、更に第1の情報量を算出する。第1の情報量は、分割領域に含まれる情報の量である。第1の情報量は任意に定められてよい。また、第1の情報量は、分割領域全体から算出してもよいし、複数の分割領域が重なる部分領域(単位領域)のみから算出してもよい。下記では、情報量は複数の分割領域が重なる部分領域から算出するものとして説明する。例えば分割領域aの第1の情報量は、分割領域aに含まれる画素の値又は並びを定量化できる尺度を用いて算出する。一例としては、分割領域aに含まれる画素値の和、分割領域aに含まれる類似画素の数、及び、分割領域aの画像の複雑さを定量化できる分散のような尺度等である。ここで分割領域aに含まれる類似画素とは、上述の画素間の類似度が所定の閾値より大きい画素を指す。なお閾値は適宜定められてよい。また、第1の情報量は、分割領域だけでなく、第1の画像のみ、または分割領域と第1の画像の両方から算出することが可能である。下記では情報量の計測は分割領域に対してのみ行うものとする。
生成部16は、分割領域毎に、第1の情報量に基づいて、分割領域を辞書と照合することで得られる第2の画像104の信頼性を示す第2の部分信頼度を算出する。生成部16は、第1の情報量が多いほど、第2の部分信頼度を高く算出する。第2の部分信頼度の値の範囲は、例えば0〜1である。情報量を分割領域内の単位領域と第1の画像内の単位領域の両方から算出した場合は、各々の信頼度を平均するなどして第2の画像の重み付けに使用する。
そして単位領域111に対応する領域121では、生成部16が、分割領域と第1の画像の類似度から算出した第1の部分信頼度及び分割領域の情報量を計測することで算出された第2の部分信頼度に基づいて、複数の第2の画像104の画素値を重畳する。
ここで第1の部分信頼度及び第2の部分信頼度に基づく重みを付けて重畳する方法について、単位領域111aに対応する領域121aで複数の第2の画像104(第2の画像A及びB)を重畳する場合を例にして説明する。生成部16は、例えば領域121aに使用される第2の画像Aの第1の部分信頼度が0.9であり、領域121aに使用される第2の画像Bの第1の部分信頼度が0.6であり、第2の画像Aの第2の部分信頼度が0.8であり、第2の画像Bの第2の部分信頼度が0.3の場合、下記式(3)により画素値を決定する。
(領域121aに含まれる画素の画素値)
={(第2の画像Aの画素値)×0.9×0.8
+(第2の画像Bの画素値)×0.6×0.3}
÷(0.9×0.8+0.6×0.3)・・・(3)
すなわち生成部16は、第1の部分信頼度による重みが使用された上述の式(1)による演算結果に、単位領域全体の情報量を重みとした第2の部分信頼度を反映する。
これにより第2の部分信頼度が高いほど、単位領域111に含まれる画素に寄与する第2の画像104の画素の影響が大きくなる。すなわち第2の画像104を重畳することによって、高解像度化の効果よりも、ノイズの混入する可能性の方が高い第1の情報量が少ない単位領域111については、第2の画像104の画素の影響が小さくなる。
以上説明したように、第1実施形態の変形例1の画像処理装置1によれば、生成部16が、更に、単位領域111に対応する領域121に重畳される複数の第2の画像104の画素値に、第1の情報量に応じた第2の部分信頼度に基づく重みを付与することにより、複数の第2の画像104を重畳する。これにより第1実施形態の変形例1の画像処理装置1によれば、より良好な高解像度画像として出力画像105を生成することができる。
(第1実施形態の変形例2)
次に第1実施形態の変形例2について説明する。第1実施形態の変形例2では、生成部16が、更に第3の部分信頼度に基づく重みを付与する場合について説明する。第1実施形態の変形例2の画像処理装置1の構成は、第1実施形態の画像処理装置1の構成(図1参照)と同じである。第1実施形態の変形例2の説明では、第1実施形態と同じ説明については省略し、第1実施形態と異なる箇所について説明する。
生成部16は、単位領域111(図4参照)に対応する領域121(図5参照)毎に、更に、第2の画像104の第2の情報量を算出する。例えば単位領域111に対応する領域121では、第2の画像Aの第2の情報量と、第2の画像Bの第2の情報量とが算出される。
第2の情報量は、単位領域111に対応する領域121に使用される第2の画像104の領域に含まれる情報の量である。第1の情報量と同様に、第2の情報量も第2の画像全体、または単位領域に該当する画素群のみから算出することが可能である。第2の情報量は任意に定められてよい。例えば第2の画像Aの第2の情報量は、第2の画像に含まれる画素値の和、第2の画像に含まれる類似画素の数、及び、第2の画像の複雑さを定量化できる分散のような尺度等である。ここで第2の画像に含まれる類似画素とは、上述の類似度が閾値より大きい画素を指す。なお閾値は適宜定められてよい。
生成部16は、第2の情報量に基づいて、第2の画像104の信頼性を示す第3の部分信頼度を第2の画像ごとに算出する。生成部16は、第2の情報量が多いほど、第3の部分信頼度を高く算出する。第3の部分信頼度の値の範囲は、例えば0〜1である。
そして単位領域111に対応する領域121では、生成部16が、複数の第2の画像104の画素値を、第1の部分信頼度、第2の部分信頼度及び第3の部分信頼度に基づく重みを付けて重畳する。
ここで第1の部分信頼度、第2の部分信頼度及び第3の部分信頼度に基づく重みを付けて重畳する方法について、単位領域111aに対応する領域121aで複数の第2の画像104(第2の画像A及びB)を重畳する場合を例にして説明する。生成部16は、例えば領域121aに使用される第2の画像Aの第1の部分信頼度が0.9であり、領域121aに使用される第2の画像Bの第1の部分信頼度が0.6であり、第2の画像Aの第2の部分信頼度が0.8であり、第2の画像Bの第2の部分信頼度が0.3であり、第2の画像Aの第3の部分信頼度が0.7であり、第2の画像Bの第3の部分信頼度が0.5の場合、下記式(4)により画素値を決定する。
(領域121aに含まれる画素の画素値)
={(第2の画像Aの画素値)×0.9×0.8×0.7
+(第2の画像Bの画素値)×0.6×0.3×0.5}
÷(0.9×0.8×0.7+0.6×0.3×0.5)・・・(4)
これにより第3の部分信頼度が高いほど、単位領域111に含まれる画素に寄与する第2の画像104の画素の影響が大きくなる。すなわち生成部16は、第2の画像104を重畳することによって、高解像度化の効果よりも、ノイズの混入する可能性の方が高い第1の情報量が少ない単位領域111については、第2の画像104の画素の影響が小さくなる。
以上説明したように、第1実施形態の変形例2の画像処理装置1によれば、生成部16が、更に、単位領域111に対応する領域121に重畳される複数の第2の画像104の画素値に、第2の情報量に応じた第3の部分信頼度に基づく重みを付与することにより、複数の第2の画像104を重畳する。これにより第1実施形態の変形例1の画像処理装置1によれば、より良好な高解像度画像として出力画像105を生成することができる。
なお生成部16は、上述の第1〜3の部分信頼度を単独で使用して重みを算出してもよい。また生成部16は、上述の第1〜3の部分信頼度を任意に組み合わせることにより重みを算出してもよい。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態では、分割領域を第2の画像で置き換えることで超解像処理を行った。第2実施形態では、重み付けの方法は第1実施形態と同様として、図3の辞書情報100の利用方法を別の方法に変えた実施形態について説明する。
図7は第2実施形態の辞書情報200の利用方法の概要を示す図である。まず、変換部13が、入力画像101を補間技術で目標画像サイズの補間拡大画像201に拡大する。超解像処理は、この補間拡大画像201をベースに実施する。辞書情報200は非特許文献2を参考にして、画像から抽出された分割領域を周波数解析して低周波、高周波分割領域に変換し、1個以上の低周波、高周波分割領域ペアを蓄積することで構築される。ここで、高周波成分は補間拡大画像中に失われた高周波成分を指している。従って、高周波成分を補間拡大画像に加算することで超解像結果が生成される。
次に、第1実施形態と同様にして、選択部15が、分割領域202ごとに、辞書情報200を探索し、当該分割領域202と類似する第1の画像203に対応付けられた第2の画像204(高周波部分領域)を選択する。次に、生成部16が、第1実施形態1で説明した重み付けを行い、各々の結果を抽出した位置と同じ位置に重畳することで一枚の出力画像205(復元高周波画像)を生成する。最後に、生成部16が、この出力画像205(復元高周波画像)を補間拡大画像201に加算することで、高解像度画像を復元する。
第1実施形態と大きく異なる点としては、第1実施形態では、分割領域102の画像の置き換えによって超解像結果画像を生成していたが、第2実施形態では、補間拡大画像201の分割領域202に、出力画像205(復元高周波画像)を加えている点である。従って、超解像結果に元の画像情報が含まれるか否かという点で異なっている。なお、図7では、入力画像101を補間拡大することを前提に説明したが、補間拡大された画像を入力としても構わない。つまり、超解像処理において必ずしも補間処理は必要になるとは限らない。補間拡大画像を入力画像とする場合、補間技術による拡大処理は省略される。
最後に第1及び第2実施形態の画像処理装置1のハードウェア構成の例について説明する。
図8は第1及び第2実施形態の画像処理装置1のハードウェア構成の例を示す図である。第1及び第2実施形態の画像処理装置1は、制御装置301、主記憶装置302、補助記憶装置303、表示装置304、入力装置305及び通信装置306を備える。制御装置301、主記憶装置302、補助記憶装置303、表示装置304、入力装置305及び通信装置306は、バス310を介して互いに接続されている。
制御装置301は補助記憶装置303から主記憶装置302に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置302はROM及びRAM等のメモリである。補助記憶装置303はHDD(Hard Disk Drive)や光学ドライブ等である。
表示装置304は画像処理装置1の状態等を表示する。表示装置304は、例えば、液晶ディスプレイである。入力装置305は画像処理装置1を操作するためのインタフェースである。入力装置305は、例えばキーボードやマウス等である。通信装置306はネットワークに接続するためのインタフェースである。
第1及び第2実施形態の画像処理装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、メモリカード、CD−R及びDVD等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また第1及び第2実施形態の画像処理装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また第1及び第2実施形態の画像処理装置1で実行されるプログラムをダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。
また第1及び第2実施形態の画像処理装置1のプログラムを、主記憶装置302のROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
第1及び第2実施形態の画像処理装置1で実行されるプログラムは、上述した図1の受付部12、変換部13、分割部14、選択部15及び生成部16を含むモジュール構成となっている。受付部12、変換部13、分割部14、選択部15及び生成部16は、制御装置301が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、主記憶装置302上にロードされる。すなわち受付部12、変換部13、分割部14、選択部15及び生成部16は主記憶装置302上に生成される。なお上述した図1の受付部12、変換部13、分割部14、選択部15及び生成部16の一部又は全部をソフトウェアにより実現せずに、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
1 画像処理装置
11 記憶部
12 受付部
13 変換部
14 分割部
15 選択部
16 生成部
101 入力画像
102 分割領域
103 第1の画像
104 第2の画像
105 出力画像
110 重複領域
111 単位領域
121 単位領域に対応する領域
201 補間拡大画像
202 分割領域
203 第1の画像
204 第2の画像
205 出力画像
特開2003−018398号公報
W.T.Freeman,E.C.Pasztor,O.T.Carmichael Learning Low−Level Vision International Journal of Computer Vision,40(1),pp.25−47,2000.

Claims (9)

  1. 第1の画像と、前記第1の画像よりも高解像度である第2の画像と、が関連付けられた辞書情報を記憶する記憶部と、
    入力画像を受け付ける受付部と、
    前記入力画像を、重複領域を有する複数の分割領域に分割する分割部と、
    前記分割領域毎に、前記分割領域と類似する前記第1の画像に関連付けられた前記第2の画像を選択する選択部と、
    前記分割領域のそれぞれに、前記選択部により選択された前記第2の画像を重畳し、前記重複領域に対応する領域については、複数の前記第2の画像の画素値を、重みを付けて重畳することによって出力画像を生成する生成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記生成部は、前記重複領域の1以上の画素を示す単位領域毎に、前記単位領域に対応する領域に重畳される前記第2の画像の信頼性を示す部分信頼度を算出し、前記重複領域に対応する領域については、前記単位領域に対応する領域毎に、前記複数の第2の画像の画素値を、前記部分信頼度に基づく重みを付けて重畳する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記部分信頼度は、前記単位領域毎に、前記単位領域を有する前記分割領域に類似する前記第1の画像の前記単位領域に対応する領域と、前記単位領域と、の類似度が高いほど高く算出される第1の部分信頼度を含む、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記部分信頼度は、前記単位領域毎に、前記単位領域に含まれる第1の情報量が多いほど高く算出される第2の部分信頼度を更に含む、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の情報量は、前記単位分割領域または第1の画像の前記単位領域に対応する領域に含まれる画素の値又は並びを定量化できる尺度である、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成部は、前記単位領域に対応する前記第2の画像の領域毎に、前記単位領域に対応する前記第2の画像の領域に含まれる第2の情報量が多いほど高く算出される第3の部分信頼度を算出し、前記重複領域に対応する領域については、前記単位領域に対応する領域毎に、前記複数の第2の画像の画素値を、前記第3の部分信頼度に更に基づく重みを付けて重畳する、
    請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の情報量は、前記単位領域に対応する前記第2の画像の領域に含まれる画素の画素値の和、類似画素の数、または、画像の複雑さを定量化できる分散、などの画像の画素値又は並びを定量化できる尺度である
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 第1の画像と、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像と、が関連付けられた辞書情報を記憶する記憶部を備える画像処理装置の画像処理方法であって、
    受付部が、入力画像を受け付けるステップと、
    分割部が、前記入力画像を複数の分割領域に分割するステップと、
    選択部が、前記分割領域毎に、前記分割領域と類似する前記第1の画像に関連付けられた前記第2の画像を選択するステップと、
    生成部が、前記分割領域のそれぞれに、前記選択するステップにより選択された前記第2の画像を重畳し、前記重複領域に対応する領域については、複数の前記第2の画像の画素値を、重みを付けて重畳することによって出力画像を生成するステップと、
    を含む画像処理方法。
  9. 第1の画像と、前記第1の画像よりも解像度の高い第2の画像と、が関連付けられた辞書情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータを、
    入力画像を受け付ける受付部と、
    前記入力画像を、重複領域を有する複数の分割領域に分割する分割部と、
    前記分割領域毎に、前記分割領域と類似する前記第1の画像に関連付けられた前記第2の画像を選択する選択部と、
    前記分割領域のそれぞれに、前記選択部により選択された前記第2の画像を重畳し、前記重複領域に対応する領域については、複数の前記第2の画像の画素値を、重みを付けて重畳することによって出力画像を生成する生成部、
    として機能させるためのプログラム。
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