JP2008270390A - フロントカバー、発光装置およびフロントカバーの製造方法 - Google Patents

フロントカバー、発光装置およびフロントカバーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性が高く、かつ層厚に形成することで強度が図れると共に所望とする光学特性の得られるフロントカバー、発光装置およびフロントカバーの製造方法を提供する。
【解決手段】サブマウント素子と発光素子とで構成された複合素子が底部に搭載された凹状のパッケージの開口に蓋をするように設けられた光透過性を有する発光装置のフロントカバー6であって、ベース板61を板ガラス材により形成し、ベース板61上にスピンコート法により常温硬化ガラス材を滴下して、発光素子からの光学特性を調整する調光板62を、1以上順次積層することで形成した。この調光板62は、第1調光板62a、第2調光板62bおよび第3調光板62cにより構成され、それぞれ異なる色に発光する蛍光体が含有されていることで発光素子からの照射光の光学特性を調整している。
【選択図】図5

Description

本発明は、凹状の収納部の底部に搭載された発光素子を覆うようにカバーするフロントカバーおよびその製造方法と、このフロントカバーを備えた発光装置に関する。
従来の発光装置として、発光素子の保護を目的に、発光素子を搭載したパッケージの開口にフロントカバーを設けたものがある。例えば、特許文献1に記載の表面実装型発光ダイオードは、円形の底面と円錐形状の側面とを有する凹部が形成された略立方体形状に成形したパッケージと、その凹部にFCボンディングされたLED素子と、パッケージ上面に接合されて内部を封止する透明ガラスまたは樹脂から成るカバー板とを備えている。
特開2003−168828号公報
カバー板は、樹脂で形成するよりは透明ガラスとするのが強度を確保する上では好ましい。しかし、発光素子からの照射光に対して、所望とする光学特性を得るために、透明ガラスに添加物などを加えると強度が低下してしまう。例えば、所望とする色度とするために、発光素子からの照射光により励起され、波長変換して発光する蛍光体を、添加物として透明ガラスに含有させると脆くなってしまう。
また、色度は、蛍光体を含有したフロントカバーの厚みによって調整されるので、ある程度の厚みが必要である。特許文献1には、カバー板を、新たにコーティング樹脂を塗布したものと交換することによって、色度の調整が簡単にできることの記載がある。しかし、樹脂は発光素子からの紫外光などにより経時劣化して黄変することが知られており、所望とする光学的特性を得るためのコーティング材として樹脂を使用することは好ましくないものと思われる。
そこで本発明は、耐久性が高く、かつ層厚に形成することで強度が図れると共に所望とする光学特性の得られるフロントカバー、発光装置およびフロントカバーの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、凹状の収納部の底部に搭載された発光素子を覆うようにカバーするフロントカバーを、板ガラス材で形成されたベース板に、常温硬化ガラス材で形成し、前記発光素子からの照射光の光学特性を調整する調光板が、1層以上積層されて形成したものとしたことを特徴とする。
本発明は、ベース板により強度が確保でき、調光板により所望とする光学特性が得られると共に、全体で所望とする層厚にすることが可能である。また、全体がガラスにより形成されているので、樹脂と異なり、層厚に形成しても耐久性を図ることができる。
本願の第1の発明に係るフロントカバーは、発光素子が底部に搭載された凹状の収納部の開口に蓋をするように設けられた光透過性を有する発光装置のフロントカバーであって、板ガラス材で形成されたベース板に、常温硬化ガラス材で形成され、発光素子からの照射光の光学特性を調整する調光板が、1層以上積層されて形成されていることを特徴としたものである。
本発明のフロントカバーは、板ガラス材で形成されたベース板と、常温硬化ガラスで形成され、ベース板に1層以上積層された調光板とを備えているので、ベース板により強度が確保でき、調光板により所望とする光学特性を得ることができる。また、調光板は、1層以上で形成されているので、ベース板を含めて全体で所望とする層厚にすることが可能である。また、全体がガラスにより形成されているので、樹脂と異なり、層厚に形成しても耐久性を図ることができる。
本願の第2の発明は、第1の発明において、収納部の開口に、ベース板が外側に、調光板が内側に位置するように配置されていることを特徴としたものである。
本願の第2の発明においては、光学特性を調整する調光板より強度が高いベース板を外側に位置させているので、発光装置の内部を保護することができる。
本願の第3の発明は、第1または2の発明において、調光板は、発光素子からの光を波長変換する蛍光体を含有することで、光学特性を調整することを特徴としたものである。
本願の第3の発明においては、調光板に蛍光体を含有させることで、発光素子からの照射光と、蛍光体による光とが混色した混色光の色度を、調整板の層数で容易に調整することができる。また、調整板は、蛍光体を含有することで脆くなるが、ベース板に積層されているので、強度を確保することが可能である。
本願の第4の発明は、第3の発明において、調光板は、ベース板に複数積層され、それぞれ異なる波長に変換する蛍光体が含有されていることを特徴としたものである。
本願の第4の発明においては、ベース板に積層された複数の調光板に、それぞれ異なる波長に変換する蛍光体を含有することで、所望とする色の混色光に設定することが可能である。
本願の第5の発明は、第1または2の発明において、調光板は、ベース板とは異なる屈折率に形成されることで、光学特性を調整することを特徴としたものである。
本願の第5の発明においては、ベース板と調整板とで屈折率を異ならせることで、ベース板を通過した発光素子からの照射光を屈折させ、拡散させたり、収束させたりすることができる。
本願の第6の発明は、第5の発明において、調光板は、ベース板に複数積層され、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が大きくなるように形成されていることを特徴としたものである。
本願の第6の発明においては、ベース板に積層された複数の調光板を、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が大きくなるように形成することで、照射光が外側に進行するに従って徐々に収束するので照射範囲の中心部を明るくすることができる。
本願の第7の発明は、第5の発明において、調光板は、ベース板に複数積層され、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が小さくなるように形成されていることを特徴としたものである。
本願の第7の発明においては、ベース板に積層された複数の調光板を、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が小さくなるように形成することで、照射光が外側に進行するに従って徐々に広がるので照射範囲を広くすることができる。
本願の第8の発明に係る発光装置は、発光素子が、凹状に形成された収納部の底部に搭載され、収納部の開口部に蓋をするように光透過性を有するフロントカバーが設けられた発光装置であって、フロントカバーは、板ガラス材で形成されたベース板に、常温硬化ガラス材で形成され、発光素子からの照射光の光学特性を調整する調光板が1層以上積層されて形成されていることを特徴としたものである。
本発明の発光装置は、フロントカバーが、板ガラス材で形成されたベース板と、常温硬化ガラスで形成され、ベース板に1層以上積層された調光板とを備えているので、ベース板により強度が確保でき、調光板により所望とする光学特性を得ることができる。また、調光板は、1層以上で形成されているので、ベース板を含めて全体で所望とする層厚にすることが可能である。また、フロントカバーは、全体がガラスにより形成されているので、樹脂と異なり、層厚に形成しても耐久性を図ることができる。
本願の第9の発明に係るフロントカバーの製造方法は、発光素子が底部に搭載された凹状の収納部の開口に蓋をするように設けられた光透過性を有する発光装置のフロントカバーの製造方法であって、基板となるベース板材を板ガラス材により形成し、ベース板材上に、発光素子からの光学特性を調整する調光板を、スピンコート法により常温硬化ガラス材を滴下して、1以上順次積層して形成することを特徴としたものである。
本発明のフロントカバーは、板ガラス材で形成されたベース板と、常温硬化ガラスで形成され、ベース板に1層以上積層された調光板とを備えている。この調光板は、ベース板にスピンコート法により常温硬化ガラス材を滴下することで形成される。従って、層厚が均一で、所望とする光学特性の得られる調光板をベース板上に形成することが可能である。また、スピンコート法により形成することで、調光板の層厚の調整が容易である。
本願の第10の発明には、第9の発明において、ベース板材を、大判の板ガラス材により形成し、大判の板ガラス材に調整板を形成した後に、切断して個片とすることで形成することを特徴としたものである。
第10の発明においては、大判の板ガラス材に、調整板を形成した後に、切断して個片とすることで、多数のフロントカバーを同時に作製することが可能である。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る発光装置を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る発光装置を示す平面図である。図2は、図1に示す発光装置のA−A線断面図である。図3は、サブマウント素子に発光素子を搭載した状態を示す回路図である。図4は、図1に示す発光装置に搭載された発光素子の概略断面図である。図5は、図1に示す発光装置のフロントカバーを示す断面図である。図6は、ベース板に2枚の調光板を積層したフロントカバーを示す断面図である。
図1および図2に示すように、発光装置1は、複合素子2と、凹状に形成されたパッケージ3と、リードフレーム4と、複合素子2を封止する樹脂封止部5と、パッケージ3の蓋となるフロントカバー6とを備えている。
複合素子2は、パッケージ3の底部31に配置され、サブマウント素子20aと、このサブマウント素子20aに搭載された発光素子20bとを備えている。
サブマウント素子20aは、発光素子20bを、金バンプ(図示せず)を介在させて、表面電極(図示せず)に導通搭載して、過度な電圧が発光素子20bに印加しないよう、n型のシリコーン基板20axの一部にp型の半導体領域20ayを設けたツェナーダイオードである。このサブマウント素子20aに発光素子20bを搭載した状態の回路図を図3に示す。本実施の形態1では、サブマウント素子20aをツェナーダイオードとしたが、ダイオード、コンデンサ、抵抗、またはバリスタや、絶縁基板に配線パターンが形成されたプリント配線基板とすることも可能である。このサブマウント素子20aは、ワイヤ接続電極20azにワイヤL1,L2によって電源が供給される。
発光素子20bは、例えば、図4に示すような紫外光を発光するLEDとすることができる。発光素子20bは、基板21に、n層22と、発光層23と、p層24とが順次積層されている。そして、n層22上にn側電極25が形成され、p層24上にp側電極26が形成されている。
基板21は、窒化ガリウム系半導体であるn型GaNで形成され、一辺が約1mm、厚みが200μmの平面視してほぼ正方形状の直方体状に形成されている。
n層22は、基板21にGaNやAlGaN等を積層して形成され、層厚が0.5μm〜5μmとしたn型半導体層である。n層22と基板21の間にGaNやInGaN等で形成したバッファ層を設けることも可能である。
発光層23は、n層22に、井戸層となるInGaN等を0.001μm〜0.005μmの層厚とし、障壁層となるGaN等を0.005μm〜0.02μmの層厚とし、これらを交互に積層した多重量子井戸構造で積層したものである。
また、p層24は、発光層23にAlGaNを積層して形成され、層厚が0.05μm〜0.5μmとしたp型半導体層である。
n側電極25は、n層22に、発光層23とp層24とを積層した後に、ドライエッチングにより発光層23とp層24とn層22の一部とを除去して、n側電極25を形成する領域を露出させたn層22上に形成されている。p側電極26は、p層24上に形成されている。このように構成された発光素子20bは、サブマウント素子20aにフリップチップ実装されている。
パッケージ3は、平面視して略矩形状に形成され、複合素子2を底部31に搭載する凹部32が形成された収納部である。このパッケージ3は、本実施の形態ではパッケージ3を樹脂成型品としているが金属製とすることができる。パッケージ3は、傾斜面となっている凹部32の周壁面33に、金属光沢や白色塗装を施すことで、発光素子20bからの照射光を反射する反射面とすることができる。
リードフレーム4は、パッケージ3の一端側から突出した第1脚部41と、他端側から突出した第2脚部42とを備えている。第1脚部41には、複合素子2がダイボンドされると共にサブマウント素子20aから配線される一方のワイヤL2がワイヤボンドされる搭載部41aが基端に設けられている。第2脚部42には、サブマウント素子20aから配線される他方のワイヤL1がワイヤボンドされるワイヤ接続部42aが基端に設けられている。
樹脂封止部5は、シリコーン樹脂をポッティングすることで形成されている。シリコーン樹脂で樹脂封止部5を形成する以外に、エポキシ樹脂で形成することもできるが、エポキシ樹脂は、発光素子20bからの紫外光や、熱、またはフロントカバー6とパッケージ3との隙間から侵入する湿気により劣化する度合いがシリコーン樹脂より大きいので、封止樹脂としてはシリコーン樹脂とするのが望ましい。
フロントカバー6は、複合素子2および樹脂封止部5を保護する目的で、パッケージ3の開口部に設けられたガラス板である。このフロントカバー6は、図5に示すように、多層に形成され、1層のベース板61と、このベース板61に積層された3層の調光板62とで構成される。
ベース板61は、厚みが約0.2mm〜約0.5mmの透明な板ガラス材で形成され、最外層に位置し、蛍光体などは含有していない。本実施の形態では、ベース板61を、屈折率が約2の高屈折率ガラスを使用している。ベース板61としては、フロントカバー6の基材としての強度が確保できればよいので、通常の板ガラス材とすることができる。また、ベース板61を板ガラスとする以外に、板ガラス材を加熱し、表面を、均一に、かつ急激に冷却することで形成される強化ガラスを使用することもできる。
このベース板61の外側表面61aを粗面とすることで、ベース板61の表面で発光素子20bからの照射光が全反射してしまうことを減少させることができる。
3層の調光板62は、それぞれの厚みが約0.01mm〜約0.1mmで、ベース板61に接する第1調光板62aと、中間に位置する第2調光板62bと、内側に位置する第3調光板62cとで構成されている。これらの調光板62は、常温硬化ガラス材で形成され、発光素子20bからの照射光に励起され波長を変換する蛍光体として、第1調光板62aには赤色、第2調光板62bには緑色、第3調光板62cには青色に発光するものが含有されている。この蛍光体としては、珪酸塩蛍光体やYAG系蛍光体が使用できる。
発光素子20b(図2参照)からの紫外光により蛍光体が、それぞれ第1調光板62aが赤色、第2調光板62bが緑色、第3調光板62cが青色に発光するので白色となる。本実施の形態では、第1調光板62aが赤色、第2調光板62bが緑色、第3調光板62cが青色に発光する蛍光体が含有されているが、この順序は入れ替わってもよい。また、蛍光体の発光色は、3層の調光板62でそれぞれ異なっているが、同じ発光色の蛍光体を含有させてもよいし、3層のうち1層のみ、または2層のみ蛍光体を含有させるようにしてもよい。所望とする色に応じて、それぞれの調光板62に蛍光体を含有させたり、または含有させなかったり、含有させる場合には蛍光体が発光する色を適宜選択することが可能である。
例えば、図6に示すように、フロントカバー6として、ベース板61に第1調光板62axと第2調光板62bxとの2層を積層させ、第1調光板62axには黄色に発光する蛍光体K1を含有させ、第2調光板62bxには赤色に発光する蛍光体K2を含有させ、発光素子として青色に発光するものとすることで、白色とすることも可能である。また、演色性は劣るが、青色に発光する発光素子と、黄色に発光する蛍光体を含有させた1枚の調光板をベース板に積層させたフロントカバーとの組み合わせでも白色とすることが可能である。
第1調光板62aは屈折率が約1.8、第2調光板62bは屈折率が約1.6、第3調光板62cは屈折率が約1.4に形成されていることで、調光板62がベース板61とは異なる屈折率であり、かつ発光素子20bから見て、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が大きくなるように設定されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るフロントカバー6の製造方法を、図面に基づいて説明する。図7(A)から同図(D)は、本発明の実施の形態に係るフロントカバー6の製造方法を示す図である。図8は、フロントカバー材をダイシングする状態を示す図である。
本実施の形態では、フロントカバー6はスピンコート法により形成される。図7(A)に示すように、まず、ベース板61となる円盤状に形成された大判の板ガラス材7aを準備する。この板ガラス材7aは、透明ガラスであり、例えばソーダガラス、硼珪酸ガラス等の一般的なものから、光学的に精度が求められる場合には光学ガラス、機械的な強度が求められる場合には高強度ガラス、配光特性を調整する場合には高屈折率ガラス等、用途によって適宜選定することができる。
図7(B)に示すように、この円盤状に形成された板ガラス材7aの重心位置をチャックテーブル8の回転軸に合致するように配置し、チャックテーブル8に回転させながら液状の常温硬化ガラス材9aを供給ノズル10より滴下する。このときヒータ11にて100℃から300℃の範囲内で雰囲気を加熱する。
この常温硬化ガラス材9aは、主成分である金属アルコキシドに、アルキルシラン、ヒドロキシルシラン、シリコーンモノマー、セラミック前駆体ポリマー(ポリシラザン)等が添加されている。また、常温硬化ガラス材9aには、発光素子20bからの照射光により赤色に発光する蛍光体が含有されると共に、硬化すると屈折率1.8となるような、例えばチタンなどの重金属が添加されている。
使用している常温硬化ガラス材9aは、常温で硬化してガラスとなる性質を有しているが、ヒータ11にて100℃から300℃の範囲内で加熱することで硬化時間を短縮することができる。
常温硬化ガラス材9aを板ガラス材7aに滴下することで、板ガラス材7aの上面全体に広がり硬化することで、第1調光板62aとなる第1調光層7bが形成される(図7(C)参照)。板ガラス材7aの上面全体に第1調光層7bが形成されると、第1調光層7b上に、緑色に発光する蛍光体が含有された常温硬化ガラス材9bを滴下する。この常温硬化ガラス材9bは、含有される蛍光体および屈折率の調整に用いられる添加材以外は、常温硬化ガラス材9aと同じである。
常温硬化ガラス材9bを第1調光層7bに滴下することで、第1調光層7bの上面全体に広がり硬化することで、第2調光板62bとなる第2調光層7cが形成される(図7(D)参照)。
更に、第2調光層7cが形成されると、青色に発光する蛍光体が含有された常温硬化ガラス材9cを滴下して、第3調光板62cとなる第3調光層(図示せず)を形成する。
周囲を加熱しながら常温硬化ガラス材9a〜9cを滴下して第1調光層7bから第3調光層までを積層すると、1分当たり10℃以下の温度勾配で冷却を行う。
このように、スピンコート法にてフロントカバー6の元となるガラス板を形成することで、層厚が均一で、所望とする光学特性の得られる調光板62をベース板61上に形成することが可能である。特に、常温硬化ガラスは、厚みの厚い板状にすると、クラックが入ることがあるが、スピンコート法にて、1層ずつ調光板62を積層することで、所望とする層厚の調光板62を容易に形成することができる。従って、蛍光体を含有したそれぞれの調光板62の色度を、層厚を調整することで容易に行うことができる。
最後に、図8に示すように、それぞれの調光層(第1調光層7b〜第3調光層)を板ガラス材に積層することで形成された大判のガラス板12を、ダイサーにて縦列および横列に分割するように切断して個片とすることで、フロントカバー6を形成する。このように、大判のガラス板12を切断して個片とすることで、多数のフロントカバー6を同時に作製することが可能である。
次に、本発明の実施の形態に係る発光装置の発光状態を、図面に基づいて説明する。図9は、本発明の実施の形態に係る発光装置1の発光状態を示す図である。
発光素子20b(図9では図示せず)からの照射光は、照射光が樹脂封止部5を通過して、第3調光板62c、第2調光板62b、そして第1調光板62aをそのまま通過する光と、第3調光板62c、第2調光板62b、および第1調光板62aにそれぞれ含有される蛍光体62ck〜62akを照射する光となる。蛍光体62ak〜62ckを照射することにより、蛍光体62ak〜62ckが励起され波長変換することで、第1調光板62aでは赤色の光が、第2調光板62bでは緑色の光が、第3調光板62cでは青色の光が出射される。これらの光が混色することでフロントカバー6からは白色が発光される。このように、それぞれの調光板62に含有させる蛍光体の色によって所望とする発光色を得ることができる。
樹脂封止部5から第3調光板62cへ通過する光は、樹脂封止部5がシリコーン樹脂で形成されているので、屈折率は約1.4であり、第3調光板62cは屈折率が約1.4で形成されているため、その界面S1で屈折や全反射をすることなく通過することができる。
第3調光板62cから第1調光板62aを通過する光は、ベース板61および調光板62が内側から外側に向かって屈折率が大きくなっているので、ぞれぞれの界面S2から界面S4において、集光する方向へ屈折する。
このように、ベース板61に積層された3枚の調光板62を、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が大きくなるように形成することで、照射光が外側に進行するに従って徐々に集光する方向へ屈折するので、照射範囲を狭くすることができる。また、このベース板61の外側表面61aを粗面としているので、ベース板61と空気との界面で、光が全反射して戻り光となってしまうことを減少させることができる。
本実施の形態では、ベース板61が外側に、調光板62が内側に位置するように配置している。これは、調光板62を形成する常温硬化ガラス材より、ベース板61を形成する高屈折ガラスの方が、高い屈折率を得やすいからである。従って、ベース板61が外側に、調光板62が内側に位置するようにフロントカバー6が形成されていることで、段階的に屈折率を増加させることが容易に実現できる。また、外側に位置するベース板61は、蛍光体62ak〜62ckを含有していないため、調光板62より強度が高い。従って、フロントカバー6として発光装置1の内部を保護するという観点では、ベース板61を外側に位置させるのが望ましい。
なお、本実施の形態では、調光板62の屈折率を、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が大きくなるように形成することで、光が徐々に狭くなるような配光特性を得ているが、調光板の屈折率を、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が小さくなるように形成することも可能である。そうすることで、照射光が外側に進行するに従って徐々に広がるので、照射範囲を広くするような配光特性とすることも可能である。この場合には、ベース板61としては、高屈折率ガラスとせずに通常の板ガラスを使用するのが望ましい。
また、屈折率が異なるベース板および調光板を内側から外側に向かって昇順や降順に配置する以外に、組み合わせて配置することで、所望とする配光特性とすることも可能である。
更に、フロントカバー6は、ベース板61が外側に、調光板62が内側に位置するように形成されているが、調光板が外側に、ベース板が内側に位置するように形成されていてもよい。
本発明は、耐久性が高く、かつ層厚に形成することで強度が図れると共に所望とする光学特性が得られるので、凹状の収納部の底部に搭載された発光素子を覆うようにカバーするフロントカバーおよびその製造方法と、このフロントカバーを備えた発光装置に好適である。
本発明の実施の形態に係る発光装置を示す平面図 図1に示す発光装置のA−A線断面図 サブマウント素子に発光素子を搭載した状態を示す回路図 図1に示す発光装置に搭載された発光素子の概略断面図 図1に示す発光装置のフロントカバーを示す断面図 ベース板に2枚の調光板を積層したフロントカバーを示す断面図 (A)から(D)は、本発明の実施の形態に係るフロントカバーの製造方法を示す図 フロントカバー材をダイシングする状態を示す図 本発明の実施の形態に係る発光装置の発光状態を示す図
符号の説明
1 発光装置
2 複合素子
3 パッケージ
4 リードフレーム
5 樹脂封止部
6 フロントカバー
7a 板ガラス材
7b 第1調光層
7c 第2調光層
8 チャックテーブル
9a〜9c 常温硬化ガラス材
10 供給ノズル
11 ヒータ
12 ガラス板
20a サブマウント素子
20ax n型のシリコーン基板
20ay p型の半導体領域
20b 発光素子
21 基板
22 n層
23 発光層
24 p層
25 n側電極
26 p側電極
31 底部
32 凹部
33 周壁面
41 第1脚部
41a 搭載部
42 第2脚部
42a ワイヤ接続部
61 ベース板
61a 外側表面
62 調光板
62a 第1調光板
62ax 第1調光板
62ak 蛍光体
62b 第2調光板
62bx 第2調光板
62bk 蛍光体
62c 第3調光板
62ck 蛍光体
K1,K2 蛍光体
L1,L2 ワイヤ
S1〜S4 界面

Claims (10)

  1. 発光素子が底部に搭載された凹状の収納部の開口に蓋をするように設けられた光透過性を有する発光装置のフロントカバーであって、
    板ガラス材で形成されたベース板に、
    常温硬化ガラス材で形成され、前記発光素子からの照射光の光学特性を調整する調光板が、1層以上積層されて形成されていることを特徴とするフロントカバー。
  2. 前記収納部の開口に、前記ベース板が外側に、前記調光板が内側に位置するように配置されている請求項1記載のフロントカバー。
  3. 前記調光板は、前記発光素子からの光を波長変換する蛍光体を含有することで、前記光学特性を調整する請求項1または2記載のフロントカバー。
  4. 前記調光板は、前記ベース板に複数積層され、それぞれ異なる波長に変換する蛍光体が含有されている請求項3記載のフロントカバー。
  5. 前記調光板は、前記ベース板とは異なる屈折率に形成されることで、前記光学特性を調整する請求項1または2記載のフロントカバー。
  6. 前記調光板は、前記ベース板に複数積層され、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が大きくなるように形成されている請求項5記載のフロントカバー。
  7. 前記調光板は、前記ベース板に複数積層され、内側から外側に向かうに従ってそれぞれの屈折率が小さくなるように形成されている請求項5記載のフロントカバー。
  8. 発光素子が、凹状に形成された収納部の底部に搭載され、前記収納部の開口部に蓋をするように光透過性を有するフロントカバーが設けられた発光装置であって、
    前記フロントカバーは、板ガラス材で形成されたベース板に、常温硬化ガラス材で形成され、前記発光素子からの照射光の光学特性を調整する調光板が1層以上積層されて形成されていることを特徴とする発光装置。
  9. 発光素子が底部に搭載された凹状の収納部の開口に蓋をするように設けられた光透過性を有する発光装置のフロントカバーの製造方法であって、
    基板となるベース板材を板ガラス材により形成し、
    前記ベース板材上に、前記発光素子からの光学特性を調整する調光板を、スピンコート法により常温硬化ガラス材を滴下して、1以上順次積層して形成することを特徴とするフロントカバーの製造方法。
  10. 前記ベース板材を、大判の板ガラス材により形成し、
    前記大判の板ガラス材に前記調整板を形成した後に、切断して個片とすることで形成する請求項9記載のフロントカバーの製造方法。
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