JP2008268628A - 光学機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】光束制限部材を適切に制御することで、周辺光量落ち範囲のアンバランスが目立つことを防止しつつ、無駄な電力消費を抑える。
【解決手段】光学機器120は、該光学機器の振れに応じて撮像系内の防振要素105を移動させることにより像振れを抑制する防振手段105,114と、撮像系内の光束の一部に対して遮光又は減光作用を有する光束制限部材102と、該光束制限部材を移動させる駆動手段111と、防振機構の動作に伴って駆動手段を制御する制御手段116とを有する。制御手段は、撮像面での画像取得範囲に応じて、駆動手段の制御を変更する。
【選択図】図1
【解決手段】光学機器120は、該光学機器の振れに応じて撮像系内の防振要素105を移動させることにより像振れを抑制する防振手段105,114と、撮像系内の光束の一部に対して遮光又は減光作用を有する光束制限部材102と、該光束制限部材を移動させる駆動手段111と、防振機構の動作に伴って駆動手段を制御する制御手段116とを有する。制御手段は、撮像面での画像取得範囲に応じて、駆動手段の制御を変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、手振れ等に起因する像振れを抑制する防振機能を備えた光学機器に関する。
像振れを抑制するための防振方式には、撮像光学系の一部を構成するシフトレンズを光軸直交面内にて変位(シフト)させる光学防振方式が多く用いられている。ただし、この光学防振方式では、シフトレンズを光軸直交面内で変位させるため、該シフトレンズの周辺部分を通過することで光量が落ちた光束の撮像面(撮像素子の受光面)上での到達範囲にアンバランスが生じる。言い換えれば、撮像面のうち、シフトレンズの変位方向側での周辺光量落ち範囲に比べて、該変位方向側とは逆側での周辺光量落ち範囲が大きくなる。このため、周辺部での明るさバランスが悪い見苦しい画像が得られることになる。
特許文献1には、周辺光束を遮断する光束制限部材を有し、防振動作時に該光束制限部材を光軸直交面内で移動させることにより、撮像面の周辺部での明るさバランスの低下を回避している。
特許第2511822号公報
一方、デジタルスチルビデオカメラ等の撮像装置では、取得画像のアスペクト比や撮像面内での取得画像の切り出し位置を使用者が任意で選択できる機能を有する。この場合、アスペクト比や切り出し位置の選択によって撮像面上での実際の画像取得範囲が変化する。そして、選択された画像取得範囲のサイズや位置によっては、シフトレンズの移動による光量落ち範囲の変化の影響を殆ど受けない。
しかしながら、特許文献1では、このような撮像面上での画像取得範囲の変化が考慮されておらず、防振動作時には必ず光束制限部材を移動させる。つまり、光束制限部材を移動させるために無駄な電力が消費される。
本発明は、光束制限部材を適切に制御することで、周辺光量落ち範囲のアンバランスが目立つことを防止しつつ、無駄な電力消費を抑えることができる光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、該光学機器の振れに応じて撮像系内の防振要素を移動させることにより像振れを抑制する防振手段と、撮像系内の光束の一部に対して遮光又は減光作用を有する光束制限部材と、該光束制限部材を移動させる駆動手段と、防振機構の動作に伴って駆動手段を制御する制御手段とを有する。そして、制御手段は、撮像面での画像取得範囲に応じて、駆動手段の制御を変更することを特徴とする。
本発明によれば、撮像面での画像取得範囲が、防振手段の動作による周辺光量落ち範囲のアンバランスが生じるようなサイズや位置である場合は、光束制限部材を移動させて良好な画像の取得を可能とする。また、画像取得範囲が周辺光量落ち範囲のアンバランスが生じないようなサイズや位置である場合は、光束制限部材を停止させたりその移動範囲を小さくしたりすることで、無駄な電力消費を抑えることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるレンズ交換型撮像システムの構成を示している。該撮像システムは、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置(以下、カメラという)121と、該カメラ121に対して取り外し可能に装着される交換レンズ装置(光学機器)120とにより構成されている。
なお、本実施例では、レンズ交換型撮像システムについて説明するが、本発明の他の実施例としては、レンズ一体型撮像装置(光学機器)も含まれる。
図1において、交換レンズ装置120に入射した被写体からの光は、該交換レンズ装置120内の撮像光学系を通ってカメラ121に導かれる。撮像光学系は、被写体側から順に、固定レンズ101、撮像系内の光束の一部を遮断する光束制限部材102、変倍を行うズームレンズ(バリエータレンズ)103及び光量調節を行う絞り104を含む。また、撮像光学系は、該撮像光学系の光軸に直交する方向に移動して、後述する撮像素子107上での光学像の振れ、つまりは撮像素子107を用いて取得する画像の振れを抑制する補正レンズ(防振要素)105を有する。光学像の振れと取得される画像の振れとを含めて像振れという。
さらに、撮像光学系は、フォーカシングを行うフォーカスレンズ(コンペンセータレンズ)106を含む。
カメラ121に導かれた撮像光学系からの光は、撮像面に配置された撮像素子107上に到達する。撮像素子107は、CCDセンサやCMOSセンサにより構成され、その受光面上に形成された被写体像を電気信号に変換する。なお、撮像光学系及び撮像素子107により撮像系が構成される。
撮像素子107からの出力信号(撮像信号)は、ゲイン回路108にて所定の電気信号に変換され、さらに撮像処理回路109にて色調整等の各種信号処理が施されて、映像出力部110に送られる。これにより、所定のアスペクト比及び解像度を有する映像信号(画像)として不図示のディスプレイや記録媒体に出力される。
交換レンズ装置120における各動作の制御や処理は、制御手段としてのレンズマイクロコンピュータ116によりコンピュータプログラムに従って行われる。また、カメラ121の各動作の制御や処理は、カメラマイクロコンピュータ118によりコンピュータプログラムに従って行われる。
レンズマイクロコンピュータ116とカメラマイクロコンピュータ118は、電気接点を介して互いに接続されており、必要なデータをやり取りすることによって互いの情報や処理を共有することができる。
レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118を通じて、フォーカス指令情報、ズーム指令情報、映像信号の輝度情報等を受け取る。レンズマイクロコンピュータ116はこれらの情報に基づいて、ズーム駆動部112、絞り駆動部113、補正レンズ駆動部114及びコンペンセータ駆動部115を制御する。これにより、変倍動作、フォーカシング動作及び絞り動作が行われる。
また、レンズマイクロコンピュータ116には、振れセンサ117からの交換レンズ装置120の振れに応じた信号が入力される。レンズマイクロコンピュータ116は、該信号を積分処理することで、交換レンズ装置120の振れ量(振れ方向を含む)を示す振れ情報を生成する。そして、振れ情報に基づいて、補正レンズ105をその中立位置(補正レンズ105の光軸が撮像光学系の光軸に一致する位置)から光軸直交方向に移動させるように補正レンズ駆動部114に制御信号を出力する。このときの補正レンズ105の移動方向は、交換レンズ装置120の振れによる像変位を打ち消すように光束を曲げる方向である。こうして、光学防振動作が行われる。補正レンズ105と補正レンズ駆動部114とにより防振機構(防振手段)が構成される。
また、レンズマイクロコンピュータ116は、補正レンズ105の移動に伴って光束制限駆動部(駆動手段)111に制御信号を出力し、光束制限部材102を光軸直交方向に移動させる。光束制限部材102と光束制限駆動部111とにより光束制限機構(光束制限手段)が構成される。
光束制限部材102は、その中央に固定開口102aを有するリング形状の遮光板であり、該固定開口102aを通過する光束の周囲の光束を遮断する。なお、光束制限部材102として、完全な遮光作用を有する部材ではなく、光量を減少させるように低い透過率を有する、すなわち減光作用を有する部材を用いてもよい。光束制限部材102が光軸直交方向に移動することで、光軸直交断面において固定開口102aを通過する光束の領域が変位する。
図2Aには、撮像光学系及び撮像素子107を含む撮像系の光軸直交断面を示している。201は撮像光学系内を通る光束の外径を示し、203aは撮像素子107におけるアスペクト比16:9の画像取得範囲(ここでは撮像素子107からの撮像信号の読み出し範囲)を示している。また、点線105aは、補正レンズ105のうち周辺光量落ちが殆ど生じない範囲の外径を示している。図示はしないが、補正レンズ105自体の外径は、光束外径201よりも大きい。
図2Aでは、補正レンズ105は中立位置に位置している。この場合、補正レンズ105のうち点線105aよりも外側、すなわち周辺部を通過した周辺光量落ちが生じた光束の撮像素子107上での到達領域(図に灰色領域として示す)は左右対称である。
図2Bに示すように、補正レンズ105が中立位置から光軸直交方向における右側に移動すると、右側において補正レンズ105の周辺部を通過する光束は減少する。これに対し、移動方向側とは逆側である左側において補正レンズ105の周辺部を通過する光束は増加する。これにより、補正レンズ105の周辺部を通過した周辺光量落ちが生じた光束の撮像素子107上での到達領域は、左右非対称となる。このため、アスペクト比16:9の画像は、片側の周辺部の広い範囲での明るさの低さが目立った、見にくい画像となる。
このため、本実施例では、図2Cに示すように、光束制限部材102を、その中立位置(固定開口102aの中心が撮像光学系の光軸上にある位置)から補正レンズ105の移動方向とは逆側(左側)に移動させる。点線102bは、光束制限部材102によって撮像素子107上での光量低下が生じない範囲の外径を示し、該点線102bよりも外側で光量が低下する。
これにより、図2Bにて周辺光量落ちした光束が少なかった右側において光量が低下する。したがって、撮像素子107上で光量が低い領域が概ね左右対称となるように光束制限部材102を移動させることで、左右の周辺部で同じように明るさが低いアスペクト比16:9の画像を得ることができる。明るさが低い領域のバランスが良くなることで、図2Bの場合に得られる画像のように明るさバランスが悪い画像に比べて、見やすい画像を得ることができる。
なお、光束制限部材102の駆動制御は、振れセンサ117からの信号又は振れ情報に基づいて行ってもよいし、防振機構に対する制御信号を光束制限部材102の駆動制御用に変換して用いて行ってもよい。
ここで、カメラ121には、出力信号変更スイッチ119が設けられている。この出力信号変更スイッチ119を操作することで、出力される画像(取得画像)のアスペクト比や画像サイズ(同じアスペクト比を有する大小の画像サイズ)、さらには撮像素子107からの画像の切り出し領域の位置を使用者が任意に選択することができる。
これらアスペクト比、画像サイズ及び画像切り出し領域の位置によって、撮像素子107からの取得画像生成のための撮像信号の読み出し範囲に相当する、撮像面での画像取得範囲の大きさや位置が変わる。
図2A〜図2Cにおいて、203bはアスペクト比16:9の画像取得範囲(第1の範囲)の左右両側をカットしたアスペクト比4:3の画像取得範囲(第2の範囲)を示す。アスペクト比4:3の画像取得範囲は、アスペクト比16:9の画像取得範囲に比べて小さい。また、アスペクト比16:9の画像取得範囲に対して、アスペクト比4:3の画像取得範囲は撮像素子107の中央側に位置すると言い換えることもできる。逆に言えば、アスペクト比16:9の画像取得範囲は、アスペクト比4:3の画像取得範囲に対して、撮像素子107の周辺側まで位置すると言うこともできる。
また、画像取得範囲に相当する画像切り出し領域を、撮像素子107における中央側と周辺側とに移動させることもできる。
さらに、本実施例のようにレンズ交換型撮像システムでは、交換レンズ120は、様々なサイズの撮像素子を有するカメラに装着される場合もある。この場合、撮像素子自体が撮像面での画像取得範囲に相当し、撮像素子の大きさが変わると画像取得範囲の大きさも変わる。
ところで、画像取得範囲の大きさや位置によっては、補正レンズ105が駆動されても、周辺光量落ちが画像取得範囲に影響しない場合がある。例えば、図2Bに示すように、補正レンズ105が駆動されても、撮像面での周辺光量落ちはアスペクト比4:3の画像取得範囲の外側でしか生じない。この場合、図2Cに示すように光束制限部材102を移動させてもほとんど意味がない。
このため、本実施例では、撮像面での画像取得範囲に応じて光束制限駆動部111の制御を変更する。
より具体的には、以下のように光束制限駆動部111の制御を変更する。
(1)画像取得範囲が第1の範囲である場合は防振動作に伴って光束制限部材102を移動させ、画像取得範囲が第1の範囲よりも小さい第2の範囲である場合は光束制限部材102を停止させるよう光束制限駆動部111を制御する。
(2)画像取得範囲が第1の範囲である場合に対して、画像取得範囲が該第1の範囲よりも小さい第2の範囲である場合は光束制限部材102の移動範囲を小さくするように光束制限駆動部111を制御する。
(3)画像取得範囲が第1の範囲である場合は防振動作に伴って光束制限部材102を移動させ、画像取得範囲が第1の範囲よりも撮像面の中央側に位置する第2の範囲である場合は、光束制限部材102を停止させるよう光束制限駆動部111を制御する。
(4)画像取得範囲が第1の範囲である場合に対して、画像取得範囲が第1の範囲よりも撮像面の中央側に位置する第2の範囲である場合は、光束制限部材102の移動範囲を小さくするように光束制限駆動部111を制御する。
図3のフローチャートには、上記(1)の場合の制御処理の内容を示す。
ステップ(図にはSと略記する)301で、レンズマイクロコンピュータ116は該制御を開始する。
次に、ステップ302では、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から撮像素子107のサイズを示す情報を受け取る。そして、該カメラの撮像素子サイズと、交換レンズ装置120内に設けられた不図示のメモリに記憶された、光束制限部材102を停止しても影響が少ないことが確認されている撮像素子サイズ(以下、規定撮像素子サイズという)とを比較する。ここにいう影響が少ないとは、周辺光量落ちが撮像素子107の外側か撮像素子107の内側におけるごく小さな領域でしか生じないという意味である。カメラの撮像素子サイズが規定撮像素子サイズと同じかそれよりも小さい場合は、ステップ305に進んで、本処理を終了する。
一方、カメラの撮像素子サイズが規定撮像素子サイズよりも大きい場合は、ステップ303に進む。
ステップ303では、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から、カメラ121において設定されている、アスペクト比や画像サイズ等の画像取得範囲のサイズを示す情報を取得する。そして、カメラの画像取得範囲サイズと、交換レンズ装置120内に設けられた上記メモリに記憶された、光束制限部材102を停止しても影響が少ないことが確認されている画像取得範囲サイズ(以下、規定画像取得範囲サイズという)とを比較する。ここにいう影響が少ないとは、周辺光量落ちが画像取得範囲の外側か画像取得範囲内のごく小さな領域でしか生じないという意味である。
カメラ側の画像取得範囲サイズ(例えば、アスペクト比4:3の画像取得範囲)が規定画像取得範囲サイズ(例えば、アスペクト比4:3の画像取得範囲)と同じかそれよりも小さい場合は、ステップ305に進んで、本処理を終了する。ステップ305で本処理を終了するとは、光束制限部材102を停止させておく制御を行うという意味である。そして、光束制限部材102を停止させておくことによって、無意味な光束制限部材102の駆動を行わず、無駄な電力消費を抑えることができる。
また、カメラ側の画像取得範囲サイズ(例えば、アスペクト比16:9の画像取得範囲)が規定画像取得範囲サイズよりも大きい場合は、ステップ305に進む。
ステップ305では、レンズマイクロコンピュータ116は、補正レンズ105の移動に伴って(例えば、該移動の方向とは逆側に)、光束制限駆動部111を通じて光束制限部材102を移動させる。これにより、図2Cに示したように、周辺部の明るさバランスが良好な出力画像を得ることができる。
(変形例1)
上記(3)の制御を行う場合は、図3のステップ303において、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から、カメラ121において設定されている、画像切り出し領域等の画像取得範囲の位置を示す情報を取得する。そして、カメラ側の画像取得範囲の位置と、交換レンズ装置120内に設けられたメモリに記憶された、光束制限部材102の移動範囲を小さくしても影響が少ないことが確認されている画像取得範囲の位置(以下、規定画像取得位置という)とを比較する。影響が少ないとは、周辺光量落ちが画像取得範囲の外側か画像取得範囲内の小さな領域でしか生じないという意味である。
上記(3)の制御を行う場合は、図3のステップ303において、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から、カメラ121において設定されている、画像切り出し領域等の画像取得範囲の位置を示す情報を取得する。そして、カメラ側の画像取得範囲の位置と、交換レンズ装置120内に設けられたメモリに記憶された、光束制限部材102の移動範囲を小さくしても影響が少ないことが確認されている画像取得範囲の位置(以下、規定画像取得位置という)とを比較する。影響が少ないとは、周辺光量落ちが画像取得範囲の外側か画像取得範囲内の小さな領域でしか生じないという意味である。
そして、カメラ側の画像取得範囲の位置が規定画像取得位置よりも撮像素子107の中央側である場合は、ステップ305に進んで、光束制限部材102を停止させておく。これにより、無意味な光束制限部材102の駆動を行わず、無駄な電力消費を抑えることができる。
また、カメラ側の画像取得範囲の位置が規定画像取得位置よりも撮像素子107の周辺側である場合は、ステップ304に進み、防振動作に伴って光束制限部材102を移動させ、周辺部の明るさバランスが良好な出力画像を得る。
上記実施例1では、画像取得範囲が第1の範囲よりも小さい第2の範囲である場合に光束制限部材102を停止させる場合について説明した。しかし、実施例1に(2)でも説明したように、画像取得範囲が第1の範囲である場合に対して、画像取得範囲が該第1の範囲よりも小さい第2の範囲である場合は光束制限部材102の移動範囲を小さくするようにしてもよい。
図4のフローチャートには、この場合における光束制限駆動部111の制御処理の内容を示している。なお、本実施例における交換レンズ装置及びカメラの構成は実施例1と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
ステップ401で、レンズマイクロコンピュータ116は該制御を開始する。
次に、ステップ402では、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から撮像素子107のサイズを示す情報を受け取る。そして、該カメラの撮像素子サイズと、交換レンズ装置120内に設けられた不図示のメモリに記憶された、光束制限部材102を停止しても影響が少ないことが確認されている規定撮像素子サイズとを比較する。カメラの撮像素子サイズが規定撮像素子サイズと同じかそれよりも小さい場合は、ステップ404に進む。一方、カメラの撮像素子サイズが規定撮像素子サイズよりも大きい場合は、ステップ403に進む。
ステップ403では、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から、カメラ121において設定されている画像取得範囲のサイズを示す情報を取得する。そして、カメラの画像取得範囲サイズと、交換レンズ装置120内に設けられた上記メモリに記憶された、光束制限部材102を停止しても影響が少ないことが確認されている規定画像取得範囲サイズとを比較する。
カメラ側の画像取得範囲サイズが規定画像取得範囲サイズと同じかそれよりも小さい場合は、ステップ404に進む。また、カメラ側の画像取得範囲サイズが規定画像取得範囲サイズよりも大きい場合は、ステップ405に進む。
ステップ404では、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラ側の画像取得範囲サイズに適した光束制限部材102の移動範囲を設定する。この場合、光束制限部材102の移動範囲は、後述するステップ405での光束制限部材102の移動範囲よりも小さく設定される。そして、補正レンズ105の移動に伴って、光束制限駆動部111を通じて光束制限部材102を駆動する。これにより、無意味に大きな移動範囲での光束制限部材102の駆動を行わず、無駄な電力消費を抑えることができる。
ステップ405では、レンズマイクロコンピュータ116は、補正レンズ105の移動に伴って、光束制限部材102をその最大移動範囲内で移動させる。これにより、図2Cに示したように、周辺部の明るさバランスが良好な出力画像を得ることができる。
(変形例2)
上記(4)の制御を行う場合は、図4のステップ403において、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から、カメラ121において設定されている、画像切り出し領域等の画像取得範囲の位置を示す情報を取得する。そして、カメラ側の画像取得範囲の位置と、交換レンズ装置120内に設けられたメモリに記憶された、光束制限部材102の移動範囲を小さくしても影響が少ないことが確認されている規定画像取得位置とを比較する。
上記(4)の制御を行う場合は、図4のステップ403において、レンズマイクロコンピュータ116は、カメラマイクロコンピュータ118から、カメラ121において設定されている、画像切り出し領域等の画像取得範囲の位置を示す情報を取得する。そして、カメラ側の画像取得範囲の位置と、交換レンズ装置120内に設けられたメモリに記憶された、光束制限部材102の移動範囲を小さくしても影響が少ないことが確認されている規定画像取得位置とを比較する。
そして、カメラ側の画像取得範囲の位置が規定画像取得位置よりも撮像素子107の中央側である場合は、ステップ404に進んで、光束制限部材102の移動範囲をカメラ側の画像取得範囲の位置に適した小さな範囲に設定する。これにより、無意味に大きな移動範囲での光束制限部材102の駆動を行わず、無駄な電力消費を抑えることができる。
また、カメラ側の画像取得範囲の位置が規定画像取得位置よりも撮像素子107の周辺側である場合は、ステップ405に進み、防振動作に伴って、光束制限部材102をその最大移動範囲内で移動させ、周辺部の明るさバランスが良好な出力画像を得る。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記各実施例では、光束制限部材を絞り(絞り羽根)とは別に設けたが、絞りを光軸直交方向に移動させることができるようして光束制限部材と兼用してもよい。
また、上記各実施例では、補正レンズを移動させて像振れ(光学像の振れ)を抑制する場合について説明したが、撮像素子(防振要素)を移動させることで像振れ(取得画像の振れ)を抑制するようにしてもよい。さらに、上記各実施例では、補正レンズを光軸直交方向に移動させる場合について説明したが、移動方向は光軸直交方向に限らず、また防振要素としていわゆる可変頂角プリズムを使用してもよい。
102 光束制限部材
104 絞り
107 撮像素子
120 交換レンズ装置
121 カメラ
104 絞り
107 撮像素子
120 交換レンズ装置
121 カメラ
Claims (5)
- 該光学機器の振れに応じて撮像系内の防振要素を移動させることにより像振れを抑制する防振手段と、
前記撮像系内の光束の一部に対して遮光又は減光作用を有する光束制限部材と、
該光束制限部材を移動させる駆動手段と、
前記防振機構の動作に伴って前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、撮像面での画像取得範囲に応じて、前記駆動手段の制御を変更することを特徴とする光学機器。 - 前記制御手段は、前記画像取得範囲が第1の範囲である場合は前記防振手段の動作に伴って前記光束制限部材を移動させ、前記画像取得範囲が前記第1の範囲よりも小さい第2の範囲である場合は前記光束制限部材を停止させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
- 前記制御手段は、前記画像取得範囲が第1の範囲である場合に対して、前記画像取得範囲が前記第1の範囲よりも小さい第2の範囲である場合は、前記光束制限部材の移動範囲を小さくするように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
- 前記制御手段は、前記画像取得範囲が第1の範囲である場合は前記防振手段の動作に伴って前記光束制限部材を移動させ、前記画像取得範囲が前記第1の範囲よりも前記撮像面の中央側に位置する第2の範囲である場合は前記光束制限部材を停止させるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
- 前記制御手段は、前記画像取得範囲が第1の範囲である場合に対して、前記画像取得範囲が前記第1の範囲よりも前記撮像面の中央側に位置する第2の範囲である場合は、前記光束制限部材の移動範囲を小さくするように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
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2007
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