JP2008267999A - 制御中に自己診断できるプログラム可能な制御装置 - Google Patents

制御中に自己診断できるプログラム可能な制御装置 Download PDF

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正光 小林
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覚 船木
Yasuyuki Furuta
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Tatsuyuki Otani
辰幸 大谷
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Abstract

【課題】システムの信頼性を保証する重要な回路の健全性が保証でき、制御出力結果が信頼のおける結果であることを保証すること。
【解決手段】BISTコントローラ009を備え、2つのプロセッサ002,003の出力を比較する比較器005やメモリコントローラ006などの健全性を保証するため、重要な回路014(比較器005やメモリコントローラ006からなる)をBISTコントローラ009により診断する機能を備え、BISTコントローラ009は、プロセッサ002から制御されることにより、周期的に行う制御演算処理(入力、演算及び出力処理)の直前で、重要な回路014のBIST診断を行い、システムLSI004の信頼性を保証してから、制御演算を行うことが可能になる。これにより制御演算処理の信頼性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、信頼性を要求する制御を行うプログラム可能な制御装置において、制御中に制御装置に用いている半導体集積回路を診断を行い、故障が発生したことを検出する技術に関する。
原子力プラントや化学プラントなど潜在的な危険性の高いプロセス設備では、万が一の事態に作業員および周辺環境への影響を低減するため、隔壁等の防護設備による受動的な対策および、緊急停止装置等の安全装置を用いる能動的な対策が講じられる。このうち、安全装置等の制御手段は、従来リレー等の電磁的・機械的手段により実現されていた。
しかし、近年、PLC(Programmable Logic Controller)に代表されるプログラム可能な制御装置における技術の発展に伴い、これらを安全制御システムの制御手段として利用するニーズが高まっている。このため、プログラム可能な制御装置は、より高度な信頼性が求められている。
プログラム可能な制御装置の信頼性を向上する手段として、例えば、特許文献1に開示されている技術は、信頼性を要求する処理を行う場合、2つのプロセッサで同時に同じ処理を行い、出力が一致することを確認することにより、信頼性の向上を図っている。
一方、特許文献2に開示されている技術は、BIST(Built In Self Test)を呼ばれる半導体集積回路の自己診断技術を用いて、電源投入時もしくは任意の間隔で、主コントローラから主コントローラ以外の各機能ブロックを診断することにより、各機能ブロックの信頼性の向上を図っている。
特開2007−11639号公報 特開2003−68865号公報
上記の特許文献1では、信頼性を要求する処理を行う場合、2つのプロセッサで同時に同じ処理を行い、出力が一致することを確認している。しかし、出力が一致しているか否かを判定する比較器が故障して、不一致の場合でも比較器の出力が一致していると誤出力を行うと、信頼性が向上しないという課題が生じる。
また、上記の特許文献2では、各機能ブロックの診断は実施しているが、主コントローラ自身の診断方法は明示していない。このため、周辺の各機能ブロックの信頼性は向上するが、システム全体の信頼性は主コントローラの信頼性に依存し、信頼性が向上しないという課題が残る。
本発明は、制御のための入出力及び演算の処理に対して、システムの信頼性を保証する重要な回路ブロックを自己診断する処理を時分割で実行する機能を備えたプログラム可能な制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
制御データの演算を行う複数のプロセッサと、前記複数のプロセッサにより同一の演算処理を行った結果を比較し演算結果の一致・不一致を判定する比較器と、を少なくとも備えたプログラム可能な制御装置であって、
前記比較器に対してテストパターンによる自己診断を行う診断回路を有し、前記自己診断を周期的に実行する構成とする。
また、前記プログラム可能な制御装置において、前記比較器の他に、主メモリをコントロールするメモリコントローラに対して前記自己診断を行う構成とする。さらに、前記プログラム可能な制御装置において、前記制御データの入力処理、演算処理及び出力処理からなる制御演算処理と、前記自己診断を行う診断処理とを、時分割で周期的に実行する構成とする。さらに、前記プログラム可能な制御装置において、前記自己診断の診断処理は前記制御演算処理の直前に実行し、前記自己診断の対象となる前記比較器及び/又はメモリコントローラの信頼性を保証した上で前記制御演算処理を行う構成とする。さらに、前記プログラム可能な制御装置において、前記自己診断の対象となる前記比較器及び/又はメモリコントローラは、前記制御演算処理の停止、自己診断の開始、自己診断の終了、初期化処理を順に実行された後に、前記制御演算処理のいずれかの処理が実行される構成とする。
本発明によれば、システムの信頼性を保証する重要な回路の健全性が保証でき、制御出力結果が信頼のおける結果であることを保証することができる。
本発明の実施形態に係るプログラム可能な制御装置について、図1〜図4を参照しながら以下詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係るプログラム可能な制御装置の全体構成を示す図である。図2は本実施形態に関する2つのプロセッサの動作手順を示すフローチャートである。図3は図2に示す動作手順中の自己診断処理の詳細手順を示すフローチャートである。図4は本実施形態に関する2つのプロセッサの動作手順を示すタイミングチャートである。
図1において、001 CPUモジュール、002 プロセッサ、003 プロセッサ、004 システムLSI、005 比較器、006 メモリコントローラ、007 バスコントローラ、008 主メモリ、009 BISTコントローラ、010 パターン発生器、011 パターン圧縮器、012 I/Oバス、013 I/Oモジュール、014 健全性を保証するための重要回路(診断対象回路)、をそれぞれ表す。
本発明の実施形態に係るプログラム可能な制御装置の全体構成と各部動作の概要を図1を参照して説明する。001はCPUモジュールを示し、CPUモジュール001の中には、演算を行うプロセッサ002,003と、システムLSI004と、主メモリ008がある。プロセッサ002とプロセッサ003は、それぞれ、システムLSI004を介して、主メモリ008とI/Oバス012に接続されている。CPUモジュール001はI/Oバス012を介してI/Oモジュール013に接続されている。
ここで、本実施形態に係るプログラム可能な制御装置は、CPUモジュール001とI/Oバス012を介したI/Oモジュール013とから構成され、その主たる構成要素であるCPUモジュール001がI/Oモジュールと周期的にデータの授受を行うことによって、プログラム制御を実行しているものである。本発明の実施形態では、プログラム可能な制御装置としてCPUモジュール001を取り上げて説明する。
システムLSI004は、プロセッサ002,003の出力を比較する比較器005と、主メモリ008をコントロールするメモリコントローラ006と、I/Oバス012をコントロールするバスコントローラ007を含む。このシステムLSI004において、比較器005とメモリコントローラ006がシステムの健全性を保証するための重要な回路014である。本実施形態では、重要な回路は、比較器005とメモリコントローラ006としたが、これは一例であり、その他の構成要素もシステム的に重要な回路を含む場合もある。
また、システムLSI004には、システムの健全性を保証するための重要な回路(診断対象の回路)014をBIST診断するためのBISTコントローラ009と、テストパターンを生成するパターン発生器010と、パターン発生器010で生成したパターンを診断対応回路であるシステムの健全性を保証するための重要な回路014に入力したときに重要な回路014の出力を圧縮するパターン圧縮器011と、を備えている。
図2は、プロセッサ002およびプロセッサ003の動作を示したフローチャートである。プロセッサ002は電源投入もしくはリセットが入ると、システム初期化(020)を行う。プロセッサ002は図2のフローチャートに従い、システム初期化(020)が終了すると、診断対象の回路である重要回路014に対して診断処理(021)を行う。
次に、プロセッサ002が実行する診断処理(021)を図3のフローチャートで説明する(診断処理021の診断結果が出た後の処理については後述する)。プロセッサ002は、パターン発生初期値設定処理(040)で、BISTコントローラ009経由でパターン発生器010にパターンを生成するための初期値をセットする。
続いて、プロセッサ002は、パターン数設定処理(041)において、BISTコントローラ009にパターン発生器010で生成するパターン数をセットする。プロセッサ002は、診断対象停止要求処理(042)にて、診断対象となる比較器005とメモリコントローラ006に対して、処理(プロセッサによるI/Oモジュールに対する本来のプログラム可能な制御処理)の停止を要求する。比較器005とメモリコントローラ006は、処理の停止要求を受けたら、現在処理している処理が終了し次第で停止する。
比較器005とメモリコントローラ006が停止したら、プロセッサ002は、診断対象リセット処理(043)にて比較器005とメモリコントローラ006をリセットする。プロセッサ002は、診断対象リセット処理(043)が完了したら、BISTコントローラ009に対して、診断を開始指示する診断開始指示処理(044)を行う。
BISTコントローラ009は、診断開始指示を受けると、BIST診断を開始する。BIST診断の概要を以下に説明する。BISTコントローラ009は、パターン数設定処理(041)で設定したパターン数だけ、パターン生成指示をパターン発生器010に発行する。パターン発生器010は、パターン生成指示を受けると、パターン発生初期値設定処理(040)で設定した初期値を元にテストパターンを生成する。パターン発生器010は、このテストパターンを、診断対象回路である比較器005とメモリコントローラ006の診断パスを通じて、次から次へと、診断対象回路である比較器005とメモリコントローラ006の内部のフリップフロップに入力する。
内部のフリップフロップにテストパターンを入力した状態の診断対象回路である比較器005とメモリコントローラ006の出力は、ビットパターンとしてパターン圧縮器011に入る。パターン圧縮器011は、比較器005とメモリコントローラ006の出力をビットパターンを圧縮し、BISTコントローラ009のレジスタにセットする。
このように、BIST診断が開始すると診断対象回路である比較器005とメモリコントローラ006の内部のフリップフロップは、テストパターンに更新されてしまう。このため、必ず、診断対象停止要求処理(042)にて、診断対象となる回路が行っている処理を終了させる必要がある。仮に停止させないと、処理中の状態を失うことになる。
BIST診断が終了するまで、プロセッサ002は待機し(045)、BIST診断終了後、診断対象回路初期化処理(046)にて、診断対象回路である比較器005とメモリコントローラ006をリセットし、必要に応じて再設定を行う。なお、プロセッサ002は、BISTコントローラ009の内部のステータスレジスタを確認することで実現する手法や、プロセッサ002自身をスリープ状態にして、BISTコントローラ009からの割込で復帰する手法などを用いて、上記BIST診断が終了したかどうかの判定する。
BIST診断を行うことにより、内部のフロップフロップにテストパターンがセットされた状態になる。このため、BIST診断直後の状態から動作すると、想定外のテストパターンがセットされた状態から動作を開始することになり、正常に動作できないため、診断対象回路を正常な制御動作で使うためには、診断対象回路初期化処理(046)にて、一度初期状態し、必要に応じて再設定を行う必要があり、より信頼性を求めるのなら、プロセッサ002により正しく設定出来たか否かを再度確認する。
翻って、図2に戻り、プロセッサ002は、診断結果判定(022)にて、パターン圧縮器011が、BISTコントローラ009にセットした診断結果と、パターン発生初期値設定処理(040)で設定した初期値に対する結果の期待値を比較し、一致しているか否かで診断対象回路014の正常判定を行う。ここで、もし診断結果が異常であるなら、システム停止処理(023)を行い、システムを停止する。
また、診断結果が正常であるなら、本来のプログラム可能な制御を行うための入力処理(024)を行う。この入力処理(024)は、I/Oモジュール013から外部の値を読み込む処理である。続いて、プロセッサ002は、演算処理(025)を行う。この演算処理(025)は、入力処理(024)で読み込んだI/Oモジュール013の値により制御を行うための演算を行う処理である。プロセッサ002は、出力処理(026)で、演算処理(025)の演算結果をI/Oモジュール013に出力する。また、必要があれば、次の演算処理のために主メモリ008に格納する。
プロセッサ002は、出力処理(026)を実行した後、次の演算を開始するまでの時間、アイドル状態で待機し(027)、演算を開始する時刻になると再び診断処理(021)、入力処理(024)、演算処理(025)、出力処理(026)を繰り返し行う。ここで、プロセッサ002が演算処理(025)を実行してから、再び演算処理(025)を実行するまでの時間が制御周期となる。
また、プロセッサ003は、電源投入もしくはリセットが入ると、プロセッサ002が診断処理(021)を行い、診断結果判定(022)の結果が正常になるまで待機し(028)、入力処理(029)、演算処理(030)、出力処理(031)を行う。なお、プロセッサ003の待機処理(028)も、プロセッサ002の待機処理(045)と同様にBISTコントローラ009の内部のステータスレジスタを確認することで実現する手法や、プロセッサ003自身をスリープ状態にして、BISTコントローラ009またはプロセッサ002からの割込で復帰する手法などを用いて、診断結果判定(022)の結果が正常になるまで待機する。
このとき、プロセッサ002とプロセッサ003は、それぞれの入力処理(024,029)、演算処理(025,030)、出力処理(026,031)を同期して動作し、プロセッサ002とプロセッサ003の出力は比較器005にて比較し、一致しているときのみ主メモリ(008)やI/Oモジュール(013)へ出力される。プロセッサ003もプロセッサ002と同様に、待機(028)、入力処理(029)、演算処理(030)、出力処理(031)を繰り返す。
図4は、プロセッサ002とプロセッサ003の動作をタイミングチャートで示した図である。タイミング050から055はプロセッサ002の動作であり、タイミング060から064はプロセッサ003の動作である。タイミング050,055は、プロセッサ002が図2の演算処理(025)を行っているタイミングである。同様にタイミング051は出力処理(026)を行っているタイミングであり、タイミング052は演算を開始するまでの時間、アイドル状態で待機(027)中であるタイミングを示している。また、タイミング053は診断処理(021)、タイミング054は入力処理(024)である。
プロセッサ003の動作タイミングであるタイミング060,064は、図2の演算処理(030)であり、タイミング061は出力処理(031)を行っているタイミングであり、タイミング062はプロセッサ002が診断処理を終了するまでのアイドル状態で待機(028)するタイミングを示している。また、タイミング063は入力処理(029)である。
このように、プロセッサ002とプロセッサ003は同期して動作し、プロセッサ002は、制御周期の中を、診断処理、入力処理、演算処理、出力処理を繰り返して動作し続ける。
以上説明したように、BISTコントローラ009を備え、2つのプロセッサ002,003の出力を比較する比較器005やメモリコントローラ006などの健全性を保証するための重要な回路014を診断する機能を備え、BISTコントローラ009は、プロセッサ002から制御可能とすることにより、周期的に行う制御演算(入力処理、演算処理、出力処理)の直前で、重要な回路014のBIST診断を行う。これによって、システムLSI004の信頼性を保証してから、制御演算を行うことが可能になり、制御演算の信頼性が向上する。具体的に云えば、プロセッサの演算結果及び2つのプロセッサの比較結果が一致していることにより、演算結果及びプロセッサの信頼性が保証できる。さらに、プロセッサの出力を比較する比較器は、BIST回路による診断機能によって診断しすることで、信頼性が向上する。特に、BISTを用いることにより故障検出率は、特定のテストパタンをセットして回路を診断する手法を採用することでより向上する。
このように、本発明の実施形態は、信頼性を要求するプログラム可能な制御装置を前提に説明したが、本実施形態はこれに限定せず半導体集積回路を用いた制御機器、情報機器にも利用することが可能である。例えば、上述した2つのプロセッサの代わりに、信頼性の要求されるウオッチドッグタイマー(watch dog timer)を2つ設けたものにも適用可能である。なお、入力処理、演算処理及び出力処理からなる制御演算の直前で診断処理を行うことを説明したが、診断処理のタイミングはこれに限ることはない。例えば、演算処理にはI/Oモジュールからの信号によっては演算時間に長短が生じることもあって、アイドル時間を演算処理と出力処理の間に設定することもある。この設定によると、出力処理の開始を定時的に実行することになり、この直前で診断処理を行うことになる。結局、制御演算のいずれかの処理の前に診断処理を実行し得るものである。
繰り返して本発明の実施形態の特徴を説明すると、本実施形態は、2つのプロセッサの結果を比較する比較器に対して、BIST回路による自己診断機能を備える。まず、1つのプロセッサによって、次の処理を行う。プロセッサが周期的に行う制御演算の最初に、プロセッサによって、診断対象となる回路を停止しアイドル状態にする。診断対象となる回路を停止しアイドル状態になった後、診断対象となる回路を初期化状態にする。次に、プロセッサは、BIST回路が生成するテストパターンの初期値をBIST回路にセットする。さらに、プロセッサはBIST回路に信頼性が重要になる回路の自己診断を指示する。BIST回路はプロセッサの指示により、自己診断を実施し、診断結果をレジスタに保持する。
プロセッサは、先にセットしたテストパターンの初期値による診断結果の期待値と、BIST回路のレジスタの保持した診断結果の値を比較することにより、診断対象の回路が正常か否かを判定する。診断対象の回路が正常な場合、プロセッサは、再度診断対象となる回路を初期化し、動作可能な状態にする。この間、もう一方のプロセッサは、診断対象の回路が動作可能になるまで、アイドル状態で待機する。診断対象の回路が動作可能になると、2つのプロセッサにより同時に、同一の入出力処理と演算処理を行う。
以上の説明で、診断対象の重要な回路として比較器005とメモリコントローラ006を取り上げて説明したが、プログラム可能な制御装置としてプロセッサ002と003の動作を比較してプロセッサの動作が正常であることを保証する比較器が第1の重要回路であり、さらに、プロセッサ002によってプログラム可能な制御装置を動作させる上で、メモリコントローラ006が正常に動作しているか否かについても重要である。したがって、自己診断の対象としては診断対象回路014が重要回路であるが、個別に比較器005またはメモリコントローラ006も重要回路となる。
本発明の実施形態に係るプログラム可能な制御装置の全体構成を示す図である。 本実施形態に関する2つのプロセッサの動作手順を示すフローチャートである。 図2に示す動作手順中の自己診断処理の詳細手順を示すフローチャートである。 本実施形態に関する2つのプロセッサの動作手順を示すタイミングチャートである。
符号の説明
001 CPUモジュール
002 プロセッサ
003 プロセッサ
004 システムLSI
005 比較器
006 メモリコントローラ
007 バスコントローラ
008 主メモリ
009 BISTコントローラ
010 パターン発生器
011 パターン圧縮器
012 I/Oバス
013 I/Oモジュール
014 健全性を保証するための重要回路(診断対象回路)

Claims (7)

  1. 制御データの演算を行う複数のプロセッサと、前記複数のプロセッサにより同一の演算処理を行った結果を比較し演算結果の一致・不一致を判定する比較器と、を少なくとも備えたプログラム可能な制御装置であって、
    前記比較器に対してテストパターンによる自己診断を行う診断回路を有し、前記自己診断を周期的に実行する
    ことを特徴とするプログラム可能な制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記比較器の他に、主メモリをコントロールするメモリコントローラに対して前記自己診断を行うことを特徴とするプログラム可能な制御装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記制御データの入力処理、演算処理及び出力処理からなる制御演算処理と、前記自己診断を行う診断処理とを、時分割で周期的に実行することを特徴とするプログラム可能な制御装置。
  4. 請求項3において、
    前記自己診断の対象となる前記比較器及び/又はメモリコントローラは、自己診断が開始される前に実行中の制御演算処理が停止されることを特徴とするプログラム可能な制御装置。
  5. 請求項3において、
    前記自己診断の対象となる前記比較器及び/又はメモリコントローラは、テストパターンによる自己診断が終了した後に初期化処理が施されることを特徴とするプログラム可能な制御装置。
  6. 請求項3において、
    前記自己診断の診断処理は前記制御演算処理の直前に実行し、前記自己診断の対象となる前記比較器及び/又はメモリコントローラの信頼性を保証した上で前記制御演算処理を行う
    ことを特徴とするプログラム可能な制御装置。
  7. 請求項3において、
    前記自己診断の対象となる前記比較器及び/又はメモリコントローラは、前記制御演算処理の停止、自己診断の開始、自己診断の終了、初期化処理を順に実行された後に、前記制御演算処理のいずれかの処理が実行される
    ことを特徴とするプログラム可能な制御装置。
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