JP2008265688A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】高速耐久性と荷重耐久性との両立を可能にした空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1におけるカーカス層4の外周側に少なくとも1層のベルト層6を配置し、ベルト層6の外周側に補強コードをタイヤ周方向に巻回してなるベルト補強層7を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルト補強層7の補強コードとして、レーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とを撚り合わせたハイブリッドコードであって、上撚りの撚り係数αが1400≦α≦3800であり、破断伸びが10%以上であり、タフネス係数βが1260以上であるコードを用いる。 α=N×(D/1.111)1/2 ・・・(1) 但し、N:ハイブリッドコードの上撚りの撚り数(回/10cm) D:ハイブリッドコードの表示総繊度(dtex) β=T×E ・・・(2) 但し、T:ハイブリッドコードの強力(N) E:ハイブリッドコードの破断伸び(%)
【選択図】図1

Description

本発明は、レーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とのハイブリッドコードをベルト補強層に用いた空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、高速耐久性と荷重耐久性との両立を可能にした空気入りラジアルタイヤに関する。
空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルト層の外周側に補強コードをタイヤ周方向に巻回してなるベルト補強層を配置することが行われている。このようなベルト補強層をトレッド部に埋設することにより、ベルト層のせり上がりと抑えて高速耐久性を改善する効果が得られることが知られている。
ベルト補強層の補強コードとしては、従来から種々の有機繊維コードが使用されているが、近年ではレーヨンコードよりも高モジュラスであるリヨセルコードを用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、リヨセルコードは強力及び破断伸びが小さいため、これをベルト補強層に適用した場合、空気入りタイヤの荷重耐久性が悪化するという問題がある。そのため、ベルト補強層の補強コードとして、単なるリヨセルコードを用いただけでは高速耐久性と荷重耐久性との両立が困難である。
特開2005−206023号公報
本発明の目的は、高速耐久性と荷重耐久性との両立を可能にした空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド部におけるカーカス層の外周側に少なくとも1層のベルト層を配置し、該ベルト層の外周側に補強コードをタイヤ周方向に巻回してなるベルト補強層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト補強層の補強コードとして、それぞれの表示繊度が650dtex以上2750dtex以下であるレーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とを撚り合わせたハイブリッドコードであって、下記(1)式にて表される上撚りの撚り係数αが1400≦α≦3800であり、破断伸びが10%以上であり、かつ、下記(2)式にて表されるタフネス係数βが1260以上であるコードを用いたことを特徴とするものである。
α=N×(D/1.111)1/2 ・・・(1)
但し、N:ハイブリッドコードの上撚りの撚り数(回/10cm)
D:ハイブリッドコードの表示総繊度(dtex)
β=T×E ・・・(2)
但し、T:ハイブリッドコードの強力(N)
E:ハイブリッドコードの破断伸び(%)
本発明では、ベルト補強層の補強コードとして、所定の太さを有するレーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とを撚り合わせたハイブリッドコードを用い、そのハイブリッドコードの撚り係数α、破断伸び、タフネス係数βを所定の範囲に規定することにより、レーヨン繊維及びリヨセル繊維の双方の特長を活かして高速耐久性と荷重耐久性とを両立することができる。即ち、高モジュラスのリヨセル繊維をベルト補強層に用いることで優れた高速耐久性を発揮すると同時に、強力及び破断伸びが低いリヨセル繊維に対してレーヨン繊維を所定の条件で組み合わせることで優れた荷重耐久性を発揮することが可能になる。
本発明において、ベルト補強層のタイヤ幅方向の中央領域ではハイブリッドコードにおけるレーヨン比率を高くし、ベルト補強層のタイヤ幅方向の外側領域ではハイブリッドコードにおけるリヨセル比率を高くすることが好ましい。このような繊維配分を採用することにより、高速耐久性と荷重耐久性とをより高いレベルで両立することが可能になる。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架され、そのカーカス層4の端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層6,6が埋設されている。これらベルト層6,6はスチールコードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間でスチールコードが互いに交差するように配置されている。
上記空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルト層6,6の外周側には、補強コードをタイヤ周方向に巻回してなるベルト補強層7が配置されている。このベルト補強層7は少なくとも1本の繊維コードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップ材をタイヤ周方向に対して実質的に0°で連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。ベルト補強層7の補強コードとしては、レーヨンとリヨセルとから構成されるハイブリッドコードが使用されている。
上記ハイブリッドコードは、それぞれの表示繊度が650dtex以上2750dtex以下であるレーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とを予め撚糸した後、それらを互いに撚り合わせたものである。レーヨン下撚り糸又はリヨセル下撚り糸の表示繊度が650dtex未満であると荷重耐久性が低下し、逆に2750dtexを超えるとベルト補強層が必要以上に重くなる。
更に、上記ハイブリッドコードは、下記(1)式にて表される上撚りの撚り係数αが1400≦α≦3800であり、破断伸びが10%以上であり、かつ、下記(2)式にて表されるタフネス係数βが1260以上である。
α=N×(D/1.111)1/2 ・・・(1)
但し、N:ハイブリッドコードの上撚りの撚り数(回/10cm)
D:ハイブリッドコードの表示総繊度(dtex)
β=T×E ・・・(2)
但し、T:ハイブリッドコードの強力(N)
E:ハイブリッドコードの破断伸び(%)
ここで、撚り係数αが1400未満であると荷重耐久性が低下し、逆に3800を超えると原料の工程通過性が悪くなり、タイヤの生産性が低下する。また、破断伸びが10%未満であると荷重耐久性が低下する。破断伸びの好ましい範囲は10%〜25%である。更に、タフネス係数βが1260未満であると荷重耐久性が低下する。タフネス係数βの好ましい範囲は1260〜5000である。
上述した空気入りタイヤによれば、ベルト補強層7に所定の太さを有するレーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とを撚り合わせたハイブリッドコードを用い、そのハイブリッドコードの撚り係数α、破断伸び、タフネス係数βを所定の範囲に規定することにより、レーヨン繊維及びリヨセル繊維の双方の特長を活かして高速耐久性と荷重耐久性とを両立することができる。
ベルト補強層7は、タイヤ幅方向の全域にわたって一定の繊維配分を有するハイブリッドコードから構成することが可能であるが、その位置に応じてレーヨン繊維とリヨセル繊維の配分を異ならせても良い。例えば、図2に示すように、ベルト補強層7のタイヤ幅方向の中央領域Cではハイブリッドコードにおけるレーヨン比率を高くし、ベルト補強層7のタイヤ幅方向の外側領域Eではハイブリッドコードにおけるリヨセル比率を高くすることが望ましい。つまり、ベルト補強層7のタイヤ幅方向の中央領域Cではレーヨン下撚り糸の表示繊度をハイブリッドコードの表示総繊度の50%超とし、ベルト補強層7のタイヤ幅方向の外側領域Eではリヨセル下撚り糸の表示繊度をハイブリッドコードの表示総繊度の50%超とすることが望ましい。このような繊維配分を採用することにより、高速耐久性と荷重耐久性とをより高いレベルで両立することが可能になる。
タイヤサイズ285/50R18で、ベルト層の幅方向全域を覆うフルカバー構造のベルト補強層を備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルト補強層を構成するコードの材質及び総繊度D、第1原糸(下撚り糸)の材質及び繊度、第2原糸(下撚り糸)の材質及び繊度、コード構造、撚り数、撚り係数α、強力T、破断伸びE、44N負荷時の中間伸度、タフネス指数βを表1のように種々異ならせた実施例1〜2及び比較例1〜3の空気入りラジアルタイヤをそれぞれ製作した。なお、強力T、破断伸びE、中間伸度は絶乾状態で測定したものである。絶乾状態の測定は以下の手順による。即ち、採取した試料をボビンに巻き取り、このボビンを熱風乾燥機に入れ、105℃±2℃で2時間放置して絶乾状態とした。その後、乾燥機の糸出口から試料を引き出し、JIS L1017の測定条件に準拠して強力T、破断伸びE、中間伸度の測定を行った。
これら試験タイヤについて、下記の方法により、高速耐久性及び荷重耐久性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
高速耐久性:
室内ドラム試験機を用い、JIS D4230に規定される初期条件で走行試験を行った後、10分毎に速度を10km/hづつ段階的に上昇させ、故障が発生するまでの走行距離を測定した。評価結果は、基準タイヤ(比較例1)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど高速耐久性が優れていることを意味する。
荷重耐久性:
各試験タイヤをリムサイズ18×9JJのリムに装着し、空気圧を250kPaとし、ドラム径1707mmのドラム試験機にて速度を81km/hとし、初期荷重を最大負荷能力の88%として走行試験を開始し、最大負荷能力の140%まで2時間毎に13%ずつ段階的に荷重を増加させ、以降、最大負荷能力の270%まで4時間毎に13%ずつ段階的に荷重を増加させ、故障が発生するまでの走行距離を測定した。評価結果は、基準タイヤ(比較例1)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど荷重耐久性が優れていることを意味する。
Figure 2008265688
この表1から明らかなように、実施例1〜2のタイヤは比較例1に比べて高速耐久性を良好に維持しながら荷重耐久性を向上することができた。一方、比較例2のタイヤはベルト補強層にリヨセル下撚り糸とナイロン下撚り糸とのハイブリッドコードを用いたものであるため、高速耐久性が低いものであった。比較例3のタイヤはベルト補強層にレーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とのハイブリッドコードを用いたものであるものの、撚り係数αが小さいため荷重耐久性の改善効果が得られなかった。
本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示す子午線半断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤのベルト層及びベルト補強層を抽出して概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層
7 ベルト補強層

Claims (2)

  1. トレッド部におけるカーカス層の外周側に少なくとも1層のベルト層を配置し、該ベルト層の外周側に補強コードをタイヤ周方向に巻回してなるベルト補強層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト補強層の補強コードとして、それぞれの表示繊度が650dtex以上2750dtex以下であるレーヨン下撚り糸とリヨセル下撚り糸とを撚り合わせたハイブリッドコードであって、下記(1)式にて表される上撚りの撚り係数αが1400≦α≦3800であり、破断伸びが10%以上であり、かつ、下記(2)式にて表されるタフネス係数βが1260以上であるコードを用いた空気入りラジアルタイヤ。
    α=N×(D/1.111)1/2 ・・・(1)
    但し、N:ハイブリッドコードの上撚りの撚り数(回/10cm)
    D:ハイブリッドコードの表示総繊度(dtex)
    β=T×E ・・・(2)
    但し、T:ハイブリッドコードの強力(N)
    E:ハイブリッドコードの破断伸び(%)
  2. 前記ベルト補強層のタイヤ幅方向の中央領域では前記ハイブリッドコードにおけるレーヨン比率を高くし、前記ベルト補強層のタイヤ幅方向の外側領域では前記ハイブリッドコードにおけるリヨセル比率を高くした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137737A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
DE102018130338A1 (de) 2017-12-15 2019-06-19 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Pneumatischer Reifen
CN111688414A (zh) * 2019-03-13 2020-09-22 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

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