JP2008265026A - プラスチック射出成形金型及びプラスチック成形品 - Google Patents

プラスチック射出成形金型及びプラスチック成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】プラスチック射出成形金型においてセルフタップボスを形成する際に、極力ウェルドラインの発生を抑えることにより、他の箇所に比べ強度的に劣るウェルドラインのないプラスチック成形品及びこれを製造するプラスチック射出成形金型を提供することにある。
【解決手段】セルフタップボスを有するプラスチック成形品を製造するプラスチック成形金型において、前記セルフタップボス5の内径を形成するセンターピン6、前記ボス5の外周部を形成するスリーブピン2及びこのスリーブピン1を動作させるスプリング2で構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、セルフタップボスを有するプラスチック成形品を形成するプラスチック射出成形金型及びこのプラスチック射出成形金型を用いて製造されたプラスチック成形品に関するものである。
プラスチック射出成形によって成形されるセルフタップボス(突起)は、セルフタップネジがタップを刻みながら挿入されるため、内径がネジの直径より小さくなっている。
内径がネジの直径より小さいためにセルフタップボスの内筒面にはセルフタップネジがクサビ形に食い込み、これによってセルフタップボスはその食い込み量に応じた歪みが生じる。このようなセルフタップボスを有するプラスチック成形品は従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
セルフタップボスの内筒面にセルフタップネジがクサビ形に食い込んだために生じた歪みは内筒面全体に渡って分布し、ウェルドラインから割れを生じる等の不具合がある。
特開2004−36655公報
しかしながら、上述したウェルドラインから割れを生じる等の不具合はセルフタップボスの形状を工夫することで、特許文献1のごとくに解決することもできる。それには、セルフタップボスの形状を有する成形品を製造するプラスチック射出成形金型にも改良が加えられねばならない。
プラスチック成形品のセルフタップボスの割れは、通常、ウェルドラインで発生する場合が多い。プラスチック射出成形金型においては、一般的に成形品(セルフタップボスを含む)を形成するキャビティ(空洞)部が予め確保されたところに樹脂を充填する。
このため、キャビティ部に穴や窪みが存在するとこれらの穴や窪みを周り込むように樹脂が流れる。その後、合流して固化し、ウェルドラインとなる。ウェルドラインは他の箇所に比べ強度的に劣ることが判っている。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、プラスチック射出成形金型においてセルフタップボスを形成する際に、極力ウェルドラインの発生を抑えることにより、他の箇所に比べ強度的に劣るウェルドラインのないプラスチック成形品及びこれを製造するプラスチック射出成形金型を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、セルフタップボスを有するプラスチック成形品を製造するプラスチック成形金型において、前記セルフタップボスの内径を形成するセンターピンと、前記セルフタップボスの外周部を形成するスリーブピンと、該スリーブピンを動作させるスプリングと、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記スリーブピンの下方にスペーサが配置される請求項1記載のプラスチック射出成形金型を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記スリーブピンの下方にスクリュプラグが配置される請求項1記載のプラスチック射出成形金型を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記センターピンはつば部を有し、前記つば部に凹形状を形成し、且つ、入れ子に凸形状を備え、前記凹形状及び凸形状を嵌合させる請求項1記載のプラスチック射出成形金型を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記センターピンはつば部を有し、前記つば部に凸形状を形成し、且つ、入れ子に凹形状を備え、前記凸形状及び凹形状を嵌合させる請求項1記載のプラスチック射出成形金型を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項記載のプラスチック射出成形金型を用いて製造されたプラスチック成形品を特徴とする。
本発明によれば、樹脂圧にともなってスリーブピンが移動することでセルフタップボスが樹脂の充填とともに形成されるため、ウェルドラインの発生を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下で示す各図においては、本発明を説明するのに必要な基本的な構成のみを示し、スプル、ランナ、ゲート、固定側取り付け板、移動側取り付け板等は図示及び説明を省略している。
図1は本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成を示す概略図である。図2は本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成を樹脂充填時の状態で示す概略図である。
図1のプラスチック射出成形金型には、可動のスリーブピン1、このスリーブピン1を弾力的に支持するスプリング2、キャビティ3、センターピン6を含んでいる。
図1において、プラスチック射出成形金型はスリーブピン1がスプリング2によって押し上げられた状態にある。この時、キャビティ3内に樹脂は充填されていない。
図2では、キャビティに樹脂が充填され、樹脂流動方向4に沿ってスリーブピン1に樹脂圧が掛かる。スプリング2は樹脂圧に負けて圧縮され、スリーブピン1が押し下げられると同時に、セルフタップボス(突起)5が形成される。また、センターピン6は固定されており、セルフタップボス5の内径部を形成する。
このように、樹脂圧にともなってスリーブピン1が移動することによってセルフタップボス5が樹脂の充填とともに形成されるため、ウェルドラインの発生を抑えることができる。
ウェルドラインは、上述したように、キャビティに存在する穴や窪みを周り込むように樹脂が流れ、その後、合流して固化することによって形成される。このようなウェルドラインは他の箇所に比べ強度的に劣っている。
図3は本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成にスペーサを追加した状態を示す概略図である。図3では、スリーブピン1の下方端の下面にこれを支えるようにスペーサ7が配置されている。
このスペーサ7は、樹脂充填時にスリーブピン1がスプリングの作用に抗して押し下げられた時のストッパとなる。これにより、セルフタップボス5の高さが成形ショットごとにバラツキことなく、安定してセルフタップボス5を確保できる。
このように、プラスチック射出成形金型にスペーサを設けることによって、スリーブピン1の後退限界を一定にすることができるため、必要なセルフタップボス5の高さを容易に確保することができる。
図4は本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成にスクリュプラグを追加した状態を示す概略図である。図4では、スリーブピン1の下方のスプリング2の下面にこれを支えるようにスクリュプラグ8が配置されている。
図4においては、スクリュプラグ8のねじ込み量により、樹脂充填前のスプリング2の圧縮量が変わる。このスプリング2の圧縮率を、スクリュプラグ8を用いて容易に調整する。
このように、プラスチック射出成形金型にスクリュプラグ8を有することによって、樹脂充填前にスプリング2の圧縮量を変更することができるため、樹脂圧に対するスプリング2の反発力を容易に調整することができる。
図5はスリーブピンの回り止めの構成を説明する概略図である。図6はスリーブピンの回り止めの第1の構成を説明する概略図である。図7はスリーブピンの回り止めの第2の構成を説明する概略図である。
図5乃至図7では概念的にのみ示しているが、入れ子9を用いて、スリーブピン2に回り止めが必要な場合にスリーブピン2の回転方向に対して位置決めするように構成している。
この場合に、図6では、プラスチック射出成形金型は、センターピン6のつば部6a(ここでは、センターピン6とつば部6aの結合には言及しない)に凹形状(切欠き形状)部分を有し、かつ入れ子9に凸形状部分を有する構成としている。例えば、図6において、センターピン6のつば部6aを凹形状部分にし、入れ子9に凸形状部分9aを有する形にする。
このように、プラスチック射出成形金型にスリーブピン1(実際には、ここでは、センターピン6のつば部6a)を凹形状部分6bに、入れ子9を凸形状部分9aにし、これらを嵌合させて回り止めを行なっている。
このため、センターピン6のつば部6aはスプリング2によって弾力によってスリーブピン1と連動しており、スリーブピン1に方向性が必要であっても容易にスリーブピン1の位置を決めることができる。
このように、プラスチック射出成形金型にスリーブピン1(実際には、ここでは、センターピン6のつば部6a)を凹形状部分に、入れ子9を凸形状部分にし、これらを嵌合させて回り止めを行なっているため、スリーブピン1に方向性が必要であっても容易にスリーブピン2の位置を決めることができる。
図7では、プラスチック射出成形金型は、センターピン6のつば部6aに凸形状部分6cを有し、かつ入れ子9に凹形状(切欠き形状)部分9bを有する構成としている。例えば、図7において、センターピン6のつば部6aを凸形状部分にし、入れ子9に凹形状部分9bを有する形にする。
スリーブピン1に凹形状(切欠き形状)部分を設けることができない場合に、スリーブピン1に凸形状部分、入れ子9に凹形状部分を有し、これらを嵌合させることで、容易にスリーブピン2の位置を回転方向に対して位置決めすることができる。
本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成を示す概略図である。 本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成を樹脂充填時の状態で示す概略図である。 本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成にスペーサを追加した状態を示す概略図である。 本発明におけるプラスチック射出成形金型の基本構成にスクリュプラグを追加した状態を示す概略図である。 スリーブピンの回り止めの構成を説明する概略図である。 スリーブピンの回り止めの第1の構成を説明する概略図である。 スリーブピンの回り止めの第2の構成を説明する概略図である。
符号の説明
1…スリーブピン、2…スプリング、3…キャビティ、4…樹脂流動方向、5…セルフタップボス、6…センターピン、6a…つば部(凹形状部分)、6b…つば部(凸形状部分)、7…スペーサ、8…スクリュプラグ、9…入れ子、9a…凸形状部分、9b…凹形状部分

Claims (6)

  1. セルフタップ突起を有するプラスチック成形品を製造するプラスチック成形金型において、前記セルフタップ突起の内径を形成するセンターピンと、前記セルフタップ突起の外周部を形成するスリーブピンと、該スリーブピンを動作させるスプリングと、を備えることを特徴とするプラスチック射出成形金型。
  2. 前記スリーブピンの下方にスペーサが配置されることを特徴とする請求項1記載のプラスチック射出成形金型。
  3. 前記スリーブピンの下方にスクリュプラグが配置されることを特徴とする請求項1記載のプラスチック射出成形金型。
  4. 前記センターピンはつば部を有し、前記つば部に凹形状を形成し、且つ、入れ子に凸形状を備え、前記凹形状及び凸形状を嵌合させることを特徴とする請求項1記載のプラスチック射出成形金型。
  5. 前記センターピンはつば部を有し、前記つば部に凸形状を形成し、且つ、入れ子に凹形状を備え、前記凸形状及び凹形状を嵌合させることを特徴とする請求項1記載のプラスチック射出成形金型。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項記載のプラスチック射出成形金型を用いて製造されたことを特徴とするプラスチック成形品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102601944A (zh) * 2012-03-28 2012-07-25 陕西工业职业技术学院 一种塑料品成型用强制脱模装置
CN106182648A (zh) * 2016-08-31 2016-12-07 勋龙智造精密应用材料(苏州)股份有限公司 一种设置在ko孔上的司筒顶出机构
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KR102089373B1 (ko) * 2019-01-21 2020-03-16 신흥화학(주) 웰드라인 방지를 위한 열경화성 수지 금형

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