JP2008264590A - ゲーム機のカバー部材開閉機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーを開閉するための作業が容易であり、また、カバーを開けた状態において、ゲーム機のメンテナンス等の作業性を向上させたゲーム機のカバー開閉機構を提供する。
【解決手段】透光性を有し、内部と外部とを仕切り、ゲーム機本体110の開口部を開閉するカバー部材150を備える景品払い出しゲーム機101の開閉機構において、カバー部材150の周縁部に配置され、カバー部材150を開閉可能に保持する4つの開閉保持部161A〜161Dと、カバー部材150を開閉するために必要な駆動力を開閉保持部161A〜161Dに供給し、カバー部材150を傾けることなく鉛直方向に開閉駆動する4つのモータユニット162とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、ゲーム機の上面に設けられたカバー部材のカバー部材開閉機構に関するものである。
従来から、遊戯領域に置かれた景品を、クレーンを模した景品拾い上げ装置等を用いて、景品取得口を介して外部に取り出すゲーム機があった(例えば、特許文献1)。このゲーム機は、例えば、4人程度が同時に、独立して遊戯することができる大型のゲーム機であり、ゲームセンタ等に設置されることが多い。このタイプのゲーム機は、遊戯領域と外部とを仕切るために、透明な樹脂等(例えば、アクリル樹脂等)から形成されたドーム形のカバーが設けられている。
しかし、このカバーは、ゲーム機の大きさに対応した大きさであるため、例えば、縁部の直径が1000mm程度あり、その重量も大きい。そして、景品補充時、メンテナンス時等は、例えば、蝶番を用いてカバーを片開きにし、蝶番に対向した位置にステーを設けて、カバーを支えていた。
このため、従来のゲーム機は、以下の問題があった。
(1)景品補充、メンテナンスのために、例えば、ゲーム管理者がゲーム機のカバーを開閉するためにかなりの腕力が必要であり、不便であるという問題があった。
(2)カバーの蝶番に対向した位置にステーがあり、このステーが開口部を塞ぐ形になる。このため、景品補充時、メンテナンス時において、開口部を有効に使えないという問題があった。また、ステーが作業の邪魔になるという問題があった。
一方、特許文献2には、ステーが持上げばねの付勢力により持上げベース部材を介して上方に持上げられ、カバーが所定の距離だけ上方に持上げられて開放され、ゲーム機本体とカバーとの間に隙間を生じさせるゲーム機が開示されている。しかし、このゲーム機によっても、所定の距離分だけ上方に持上げられた後に、カバーをさらに開けるためには、かなりの腕力が必要である。また、このゲーム機によっては、前述した(2)の問題は、解決されない。
実公平3−45751号公報(第1図) 特許第3561179号公報
本発明の課題は、カバーを開閉するための作業が容易であり、また、カバーを開けた状態において、ゲーム機のメンテナンス等の作業性を向上させたゲーム機のカバー開閉機構を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
請求項1の発明は、透光性を有し、内部と外部とを仕切り、ゲーム機本体(110)の開口部を開閉するカバー部材(150)を備えるゲーム機(101)のカバー部材開閉機構(161A〜161D)において、前記カバー部材の周縁部に配置され、前記カバー部材を開閉可能に保持する少なくとも1つの開閉保持部(161A〜161D)と、前記カバー部材を開閉するために必要な駆動力を前記開閉保持部に供給し、前記カバー部材を傾けることなく鉛直方向に開閉駆動する少なくとも1つの駆動力供給部(162)とを備えること、を特徴とするゲーム機のカバー部材開閉機構である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のゲーム機のカバー部材開閉機構において、前記開閉保持部(161A〜161D)は、前記カバー部材(150)の周縁部に複数配置され、前記駆動力供給部(162)は、前記開閉保持部にそれぞれ設けられ、前記各駆動力供給部は、各前記開閉保持部を同期して駆動して、前記カバー部材を傾けることなく鉛直方向に開閉駆動すること、を特徴とするゲーム機のカバー部材開閉機構である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のゲーム機のカバー部材開閉機構において、前記カバー部材(150)の開動作に連動して、前記カバー部材が開いていることを表示する表示手段(282)を備えること、を特徴とするゲーム機のカバー部材開閉機構である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明のゲーム機のカバー部材開閉機構は、カバー部材の周縁部に設けられ、カバー部材を開閉可能に保持する開閉保持部と、カバー部材を開閉するために必要な駆動力を供給又は補助する少なくとも1つの駆動力供給部を備えている。
これにより、作業者等は、景品補充、メンテナンス等のために、大きな力を要することなく、カバー部材を容易に開閉することができる。また、メンテナンス等の作業性を向上させることができる。
(2)本発明は、開閉保持部が、カバー部材をゲーム機本体に対して、回転可能に保持する回転保持部であるので、カバー部材をゲーム機本体に対して、回転させて開閉することができる。
(3)本発明は、回転保持部が、複数設けられているので、カバー部材を複数の回転保持部で保持でき、カバー部材を安定して開閉することができる。
(4)本発明は、回転保持部が、カバー部材を保持する機能を解除する保持解除機構を備えている。
これにより、例えば、複数の回転保持部にそれぞれ保持解除機構を備えることにより、カバー部材を開閉する方向を任意に選択することができる。このため、景品を補充したい範囲や、ゲーム機をメンテナンスする場所等に応じて、カバー部材の開閉方向を選択することができる。
(5)本発明は、回転保持部が、ゲーム機本体又はカバー部材に固定された固定部材と、固定部材に回転可能に保持される回転部材とを備え、保持解除機構が、回転部材を、カバー部材又はゲーム機本体に着脱可能に保持している。
これにより、カバー部材が一の回転部材に保持されているときには、カバー部材を、その軸を中心として回転して開閉することができ、一方、カバー部材が一の回転部材に対する保持が解除されているときは、この方向からカバー部材を、他の回転保持部の軸を中心として回転して開閉することができる。
(6)本発明は、回転保持部が、ゲーム機本体又はカバー部材に設けられた軸部材と、カバー部材又はゲーム機本体に設けられ、軸部材に回転可能に保持される軸受け部材とを備え、保持解除機構は、軸受け部材に設けられ、軸受け部材を軸部材に着脱可能に保持している。
これにより、(5)と同様な効果を得ることができる。
(7)本発明は、駆動力供給部が、カバー部材を持ち上げる方向に付勢し、また、その速度を調整可能な付勢部材であるので、カバー部材を円滑に開閉することができる。
(8)本発明は、駆動力供給部が、カバー部材の周縁部に設けられ、回転保持部とその対向する範囲との略中間に配置されているので、カバー部材が開いている状態において、開口部が大きい範囲に駆動力供給部がないので、開口部を有効に利用することができる。
(9)本発明は、カバー部材の周縁部の回転保持部の対向する範囲に、カバー部材を把持して開閉するための把持部を備えているので、カバー部材を安定して開閉することができる。
(10)本発明は、カバー部材が開いていることを表示する表示手段を備えているので、例えば、景品補充、メンテナンス等により、ゲーム機で遊戯できないことを、周囲に知らせることができる。
(11)本発明は、表示手段が、カバー部材の開閉に連動して、表示又は非表示可能であるので、表示手段の操作の煩雑さを防止することができる。
本発明は、カバーを開閉するための作業が容易であり、また、カバーを開けた状態において、ゲーム機のメンテナンス等の作業性を向上させたゲーム機のカバー開閉機構を提供するという目的を、カバー部材を回転させて開閉可能に保持する2つの回転保持部を、カバー部材の周縁部に対向配置し、また、開閉するために必要な駆動力を供給する2つのガススプリングを、カバー部材の周縁部に、2つの回転保持部の略中間に対向配置し、さらに、回転保持部の回転部材にロック機構を設け、カバー部材を保持又は解除可能とすることによって実現した。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明を適用した景品払い出しゲーム機1の実施例1を示す図であって、図1(a)は、その外形を示す斜視図、図1(b)は、回転テーブル(後述する)を示す斜視図、図1(c)は、クレーン部(後述する)を示す斜視図である。
図1(a)に示すように、景品払い出しゲーム機1は、ゲーム機本体10と、カバー部材50とを備えている。
実施例1の景品払い出しゲーム機1は、4つの遊戯領域2A〜2Dを有し、回転テーブルに配置された景品Gを、クレーンを模した装置を用いて、景品取り出し口を介して取り出すゲーム機である。なお、以下の説明において、主に遊戯領域2Aについて説明するが、他の遊戯領域2B〜2Dについても同様な構造である。
ゲーム機本体10は、本体ケース11と、回転テーブル12と、4つのクレーン部13と、4つの固定テーブル18と、4つのスライドテーブル19と、4つの操作部20と、4つの景品取り出し口25とを備えている。
本体ケース11は、景品払い出しゲーム機1の筐体部分であり、その外形が略正八角形に形成された筒状の部材である。本体ケース11は、中心軸Z1が鉛直方向になるように設置される。本体ケース11は、例えば、4人程度が同時に独立して遊戯できるように直径が1000mm程度の大きさである。
回転テーブル12は、景品Gを収容するための容器であり、本体ケース11内の下側の範囲に設けられている。回転テーブル12は、その下側に回転機構(図示せず)が設けられ、本体ケース11の中心軸Z1を中心に回転可能である。
4つのクレーン部13は、景品Gを掴んで後述するスライドテーブル19に落下させるためのクレーンを模した装置である。4つのクレーン部13は、本体ケース11の中心に配置された支柱14に取り付けられ、遊戯領域2A〜2Dにそれぞれ設けられている。クレーン部13は、図1(c)に示すように、アーム部材15と、クレーンケース部材16と、掴み部17とを備えている。
アーム部材15は、その片方の端部に後述するクレーンケース部材16が設けられた腕状の部材であり、もう片方の端部が支柱14に軸X1を中心に回転可能(回転方向θ1)に設けられている。
クレーンケース部材16は、後述する掴み部17を保持する筐体であり、アーム部材15の端部の軸X2を中心に回転可能(回転方向θ2)である。クレーンケース部材16は、掴み部17が常時下側になるように、アーム部材15の片方の端部に吊り下がるようにして設置されている。
掴み部17は、景品Gを掴むために、くの字形に形成された2つのハンド17aが対向配置された部分である。ハンド17aは、クレーンケース部材16に、回転可能(回転方向θ3,θ4)に保持され、これにより、景品Gを掴んだり、落下させることができる。
4つの固定テーブル18は、クレーン部13等によって運ばれた景品Gを、後述するように蓄積するためのテーブルであり、矩形の板状に形成されている。固定テーブル18は、その表面が上側を向くように、また、その長手方向が本体ケース11の径方向を向くように、本体ケース11に固定されている。
4つのスライドテーブル19は、クレーン部13が落下した景品Gを受けとめて、さらに外側に押し出して後述する景品取り出し口25の方向に移動するための、矩形の板状に形成された部材である。スライドテーブル19は、移動機構(図示せず)が設けられ、固定テーブル18の上面を本体ケース11の径方向(矢印X3方向)に往復移動可能に、本体ケース11に収容される。
4つの操作部20は、景品払い出しゲーム機1のクレーン部13を操作するために、本体ケース11の円環状に形成された縁部に配置されている。操作部20は、クレーン部13の駆動を開始するための開始ボタン21と、掴み部17を駆動して景品Gを落下するための落下ボタン22とを備えている。
景品取り出し口25は、遊戯者が獲得した景品Gを、獲得孔(遊戯領域2Bの獲得孔25a参照)から外部へ払い出すための払い出し口である。景品取り出し口25は、本体ケース11の操作部20の下側の範囲に設けられている。
カバー部材50は、内部と外部とを仕切るために、透光性を有する材料(例えば、アクリル樹脂等)から形成されたドーム形の部材である。カバー部材50は、その縁部が、ゲーム機本体10の開口縁部を封止し、また、後述するように、ゲーム機本体10の開口部を開閉可能である。
以上説明した景品払い出しゲーム機1の動作について説明する。
最初に、遊戯者は、回転テーブル12に配置された景品Gとクレーン部13との位置関係、タイミング等を見計らって開始ボタン21を押す。これにより、クレーン部13のアーム部材15が軸X1を中心に回転を始める。そして、掴み部17のハンド17aが移動範囲の最下点付近に移動したときに、景品Gを掴んだときは、景品Gは、ハンド17aに掴まれた状態で上側に上昇する。
次に、遊戯者は、クレーン部13、スライドテーブル19等の位置関係等を見計らって、落下ボタン22を押す。このとき、景品Gが往復移動しているスライドテーブル19の上面に落下したときは、景品Gは、スライドテーブル19の往復移動に応じて移動する。そして、景品Gは、ゲーム機本体10の径方向内側に移動したときに、支柱14の外壁にぶつかって、この方向への移動が妨げられ、固定テーブル18に押し出される。さらに、景品Gは、スライドテーブル19のその縁部19aにより、景品取り出し口25の方向に移動する。以上の動作が次々に繰り返されることにより、複数の景品Gが固定テーブル18の上面に蓄積され、景品取り出し口25の方向に徐々に移動する。そして、景品Gが獲得孔(獲得孔25a参照)に落下することにより、遊戯者は、景品取り出し口25から景品Gを獲得することができる。
次に、景品払い出しゲーム機1のカバー部材50の開閉機構について説明する。
図2は、実施例1の景品払い出しゲーム機1のカバー部材50が、後述する開閉機構60を用いて、ゲーム機本体10に対して開いた状態を示す斜視図である。
図3(a)は、カバー部材50の開閉を、図2に示す矢印A方向から模式的に示す図であり、図3(b)は、後述するガススプリング70の伸縮を示す図である。図3(b−1)は、ガススプリング70が縮んだ状態、図3(b−2)は、ガススプリング70が伸びた状態を示す図である。
図4は、カバー部材50の回転保持部(開閉保持部)の構造を示す拡大図であり、図4(a)は、平面図、図4b(b)は、正面図、図4(c)は、右側面図、図4(d)は、回転保持部のヒンジ構造を示す斜視図である。
図5は、回転保持部の動作を示す図である。図5(a−1)、図5(a−2)は、カバー部材50が回転保持部に保持されている状態の平面図、正面図であり、図5(b−1)、図5(b−2)は、カバー部材の回転保持部への保持が解除された状態における平面図、正面図である。
開閉機構60は、図2、図3に示すように、回転保持部61A,61Bと、2つのガススプリング70(駆動力供給部)とを有している。
回転保持部61A,61Bは、図3(a)に示すように、カバー部材50の周縁部の対向する位置に配置されている。なお、以下の説明において、主に回転保持部61Aの構造について説明するが、回転保持部61Bも同様な構造である。
回転保持部61Aは、図4に示すように、固定側プレート62(固定部材)と、回転側プレート63(回転部材)と、回転軸64と、カバー側ブラケット65と、ロック機構66(保持解除機構)と、把持部67とから構成される。
固定側プレート62は、図4(d)に示すように、蝶番の片方のプレートであり、4つの皿ネジ62aを用いて、本体ケース11に固定されている。また、固定側プレート62は、後述するロック機構66のロックプレート66bが移動する範囲に、これと干渉しないように切り欠き62bが設けられている。
回転側プレート63は、図4(d)に示すように、蝶番のもう片方のプレートであり、回転軸64を中心として回転可能(回転方向θ5)に、固定側プレート62に保持されている。回転側プレート63は、カバー部材50を着脱可能に保持するために、本体ケース11の円周方向を長手方向とする矩形の孔63aが設けられている。
カバー側ブラケット65は、後述するロック機構66、把持部67を取り付けるためのブラケットである。カバー側ブラケット65は、図4(c)に示すように、コの字形の断面を有し、カバー部材50の縁部から外側に突設されたつば50aを、挟み込むようにして固定されている。
ロック機構66は、カバー部材50を回転側プレート63に保持及び保持解除可能にするための部材である。ロック機構66は、カバー側ブラケット65に設けられ、その鍵穴66aにキー(図示せず)を挿入して操作することにより、図4(a)に示すように、略小判状のロックプレート66bがその軸Z2回りに回転する(回転方向θ6)。カバー部材50を回転側プレート63に保持する場合、図5(a−1)に示すように、ロックプレート66bは、その長手方向が本体ケース11の径方向になるように配置され、カバー側ブラケット65との間に回転側プレート63を挟み込む。一方、保持を解除する場合、ロックプレート66bは、キー操作により軸Z2回りに回転され、図5(b−1)に示すように、その長手方向が本体ケース11の円周方向になるように、かつ、回転側プレート63の孔63aの内側になるように配置される。(図5(a−1)、図5(b−1)において、カバー側ブラケット65は、2点鎖線で示す。)
把持部67は、作業者がカバー部材50を開閉するときに、その作業性を向上するために設けられた取っ手である。把持部67は、図4(b)に示すように、カバー側ブラケット65に植設されている。作業者は、把持部67を用いることにより、カバー部材50を安定して開閉することができる。
2つのガススプリング70は、カバー部材50を持ち上げる方向に付勢し、カバー部材50を開閉するために必要な駆動力を供給する付勢部材である。ガススプリング70は、コイルスプリングに比べてばね定数が低く、長いストロークにわたってほぼ一定の付勢力を発生できる。ガススプリング70は、図2に示すように、カバー部材の周縁部であって、回転保持部61A,61Bの中間の範囲に、対向配置されている。そして、図3(b)に示すように、両端に取り付け孔70a,70bを有している。ガススプリング70は、図3(a)に示すように、取り付け孔70aが本体ケース11の支点11aに挿入され、また、取り付け孔70bがカバー部材50に固定されたガススプリング取り付けステー51の支点51aに挿入されることにより、カバー部材50の開閉に応じて回動可能である。ガススプリング70は、ゲーム機本体10とカバー部材50との開口部である開空間S1(図2参照)が、十分な大きさになるようにストローク設定され、また、伸びきった状態においても、カバー部材50を支持できるように荷重設定されている。ガススプリング70は、図3(b)に示すように、ピストンロッド71と、シリンダ72とを備えている。
ガススプリング70は、シリンダ72内にガス(例えば、窒素等)が高圧に封入されている。そして、シリンダ72に挿入されたピストンロッド71が押し込まれることにより、ガスの圧力によりピストンロッド71に反力がかかり、その長手方向(図3(b)に示す矢印Z3方向)に伸長するように力が働く構造である。ガススプリング70は、ロック機構(図示せず)を備え、伸縮時に任意の長さで固定することができる。さらに、ガススプリング70は、そのシリンダ72に、適量のオイルが充填され、伸縮時の速度をオイルにより調整することができる。すなわち、カバー部材50の開閉速度を調整することができる。また、ガススプリング70は、カバー部材50の開閉機構60A(又は60B)を中心とした周方向への回転(図2に示す回転方向B参照)を規制している。
次に、カバー部材50の開閉動作について説明する。
図5(a−1,a−2)に示すように、ロック機構66のロックプレート66bとカバー側ブラケット65とが、回転側プレート63を挟み込むことにより、カバー部材50が保持された状態(以下「保持状態」という。)とされる。そして、キー操作により、ロックプレート66bを軸Z2回りに回転させ、図5(b−1,b−2)に示すように、回転側プレート63の孔63aの内側に配置することにより、カバー部材50の保持が解除された状態(以下「保持解除状態」という。)となる。
実施例1の景品払い出しゲーム機1は、前述したように、回転保持部61A,61Bが同様な構造である。このため、キーを操作して、回転保持部61Aを保持状態、かつ、回転保持部61Bを保持解除状態とすることにより、図3(a)に示すように、カバー部材50を回転保持部61Aを中心として回転させ(回転方向θ7)、回転保持部61B側から開閉することができる。
カバー部材50を開ける作業は、ガススプリング70が、カバー部材50を開ける方向に付勢し、また、把持部67を設けているため、容易に行うことができる。
カバー部材50を開けた状態では、ガススプリング70が任意の長さで固定できるようにロック機構を備えているので、作業に必要な開角度に応じて、カバー部材50を固定することができる。また、ガススプリング70は、伸びきった状態においても、カバー部材50を支持できるように荷重設定されているので、作業者は、安全に作業を行うことができる。さらに、2つのガススプリング70は、カバー部材の周縁部であって、回転保持部61A,61Bの中間の範囲に対向配置されているので、開空間S1においてガススプリング70が邪魔になることがなく、作業者は、これを有効に利用することができ、作業性を向上させることができる。
一方、カバー部材50を閉じる作業は、ガススプリング70がカバー部材50を支持する方向に付勢するために、カバー部材50を無理な力で支える必要がないので、容易に行うことができる。
一方、前述とは反対に、回転保持部61Bを保持状態、かつ、回転保持部61Aを保持解除状態とすることにより、図3に破線で示すように、カバー部材50を反対側、すなわち、回転保持部61A側から開閉するこことができる(回転方向θ8)。この場合にも、2つのガススプリング70がカバー部材の周縁であって、回転保持部61A,61Bの中間の範囲に対向配置されているので、開空間S2を有効に利用することができる。
以上説明したように、実施例1の景品払い出しゲーム機1は、開閉機構60(カバー部材開閉機構)が、回転保持部61A,61B(開閉保持部)と、2つのガススプリング70(駆動力供給部)とを備えている。回転保持部61A,61Bは、カバー部材50の周縁部に対向配置され、カバー部材50を回転させて開閉可能に保持する。ガススプリング70は、カバー部材50を開閉するために必要な駆動力を供給する。2つのガススプリング70は、カバー部材50の周縁部における、回転保持部61A,61Bの略中間に対向配置されている。
これにより、作業者等は、景品補充、メンテナンス等のために、大きな力を要することなくカバー部材50を容易に開閉することができ、また、ガススプリング70が邪魔にならないので、大きな開空間S1を確保して有効に利用することができる。
また、実施例1の景品払い出しゲーム機1は、回転保持部61A,61Bが、固定側プレート62(固定部材)と、回転側プレート63(回転部材)と、ロック機構66(保持解除機構)とを備えている。固定側プレート62は、本体ケース11に固定され、また、回転側プレート63は、固定側プレート62に回転可能に設けられている。そして、ロック機構66は、回転側プレート63をカバー部材50に着脱可能に保持する。すなわち、ロック機構66によって、回転保持部61A,61B側のいずれかを解除することにより、カバー部材50を開閉する方向を任意に選択することができる。
これにより、景品Gを補充したい範囲や、ゲーム機をメンテナンスする場所等に応じて、開閉方向を選択することができる。
次に、本発明を適用した景品払い出しゲーム機の実施例2について説明する。
図6は、実施例2の景品払い出しゲーム機101を示す斜視図である。
実施例2の景品払い出しゲーム機101は、実施例1の景品払い出しゲーム機1のカバー部材50の開閉機構60を変更して、図6に示すように、開閉機構161A〜160D(開閉保持部)として、カバー部材150を鉛直方向(矢印Z11方向)に開閉するゲーム機である。また、作業者がカバー部材150を開けて、作業中であることを表示するための表示手段180A〜180Dを備えている。なお、前述した実施例1と同様な機能を果たす部分には、重複する説明を適宣省略し、主に変更箇所について説明する。
図7は、開閉機構161Aの構造、動作を模式的に示す断面図であり、図7(a)は、カバー部材150が閉じた状態、図7(b)は、図7(a)の2点鎖線内の拡大図、図7(c)は、カバー部材150が開いた状態をそれぞれ示す図である。以下、主に開閉機構161A、表示手段180Aについて説明するが、開閉機構161B〜161D、表示手段180B〜180Dについても同様な構造である。
開閉機構161Aは、図7(b)に示すように、モータユニット162(駆動力供給部)と、駆動ギア163と、伝達ギア164と、移動ステー165とを備えている。
モータユニット162は、後述するように、カバー部材150を鉛直方向に開閉するための駆動力を供給する、例えば、ACモータ等である。モータユニット162は、本体ケース11に固定されており、また、その回転軸には、駆動ギア163が設けられている。モータユニット162は、開閉スイッチ(図示せず)の操作により、駆動ギア163を回転させ(回転方向θ11)、カバー部材150を鉛直方向に開閉する。
駆動ギア163は、モータユニット162の駆動力を、後述する伝達ギア164に伝達する平ギアである。
伝達ギア164は、駆動ギア163の回転を、後述する移動ステー165に伝達するための平ギアであり、その回転軸を中心に回転可能に本体ケース111に保持されている。
移動ステー165は、カバー部材150を開閉するために、本体ケース111に移動可能に設けられた支柱である。移動ステー165は、本体ケース111に設けられたガイド(図示せず)により、鉛直方向(矢印Z11方向)に移動可能である。移動ステー165は、その上側の部分165aが、カバー部材150を内側から保持している。移動ステー165は、その内側の側面に平ギア165bを有しており、これと伝達ギア164とがラックギアとピニオンギアを構成しており、伝達ギア164の回転運動を鉛直方向への直線運動に変換している。
以上説明した開閉機構161Aによる、カバー部材150の開閉動作について説明する。
カバー部材150が閉じた状態(図7(a)の状態)から、開いた状態(図7(c)の状態)にするときは、開閉スイッチ(図示せず)の開ボタンを操作する。これに応じて、モータユニット162が回転して、駆動ギア163が回転方向θ12に回転する。駆動ギア163と伝達ギア164とは、噛み合っているので、伝達ギア164は、回転方向θ13に回転する。そして、伝達ギア164と移動ステー165の平ギア165bとが噛み合っているので、最終的に、モータユニット162の駆動力が移動ステー165に伝達され、移動ステー165は、鉛直方向上側(矢印Z12方向)に移動する。このとき他の開閉機構161B〜161Dも、開閉機構161Aに同期して同様な動作をすることにより、カバー部材150を傾けることなく持ち上げ、カバー部材150が開いた状態(図6、図7(c)の状態)となる。なお、カバー部材150が最上部に移動したときには、検出部(図示せず)がこれを検知してモータユニット162を、自動的にOFFとする。
逆に、カバー部材150を開いた状態(図7(c)の状態)から、閉じた状態(図7(a)の状態)にするときは、開閉スイッチ(図示せず)の閉ボタンを操作する。これにより、開閉機構161A〜161Dが前述とは逆に動作し、移動ステー165が鉛直方向下側(矢印Z13方向)に移動して、カバー部材150は、閉じた状態(図7(a)の状態)となる。カバー部材150が閉じたときには、検出部(図示せず)がこれを検知してモータユニット162を、自動的にOFFとする。
なお、開閉スイッチ(図示せず)には、例えば、停止ボタン等を備え、作業者の作業内容等に応じて、カバー部材150を任意の高さで停止できるようにしてもよい。
以上により、作業者等は、景品補充、メンテナンス等のために力を要することなく、カバー部材150を開閉することができる。また、カバー部材150が、傾くことなく開閉するために、ゲーム機本体110とカバー部材150との間の開空間S3(図6参照)を大きく設けることができ、これを有効に利用することができる。さらに、ゲーム機本体110の全周を利用することができるので、例えば、回転テーブル112の景品Gの偏りをなくして、均一に配置する等の作業を容易に行なうことができる。
次に、図8を用いて表示手段180Aについて説明する。
図8は、表示手段180Aの構造、機構を模式的に示す図であり、図8(a−1)は、表示手段180Aの収納状態、図8(a−2)は、表示手段180Aが収納状態から表示状態に移行中の状態、図8(a−3)は、表示手段180Aの表示状態、図8(a−4)は、表示手段180Aの一部拡大図(図8(a−1)における2点鎖線内)をそれぞれ示す。
表示手段180Aは、図8に示すように回転軸181と、フラグ182と、固定用軸183と、収納ケース184と、巻き取り機構185とを備えている。
回転軸181は、後述するフラグ182を巻き取るための軸体であり、フラグ182を広げた状態で、本体ケース111のフラグ保持部111aに挿入される。
フラグ182は、作業者がカバー部材150を開けて作業中であり、遊戯ができないことを周囲に表示するために「ごめんなさーい!もうすこしまってね!」等の文字等が印刷された布状の部材である。フラグ182は、その一端に回転軸181が、他の一端に後述する固定用軸183が設けられている。
固定用軸183は、フラグ182を表示するために、フラグ182を広げた状態で本体ケースのフラグ保持部111bに挿入される軸体である。
収納ケース184は、フラグ182を巻き取ってコンパクトに収納するための円筒状のケースである。収納ケース184は、図8(a−4)に2点鎖線で示すように、回転軸181を回転可能に、また、後述する巻き取り機構185を収容している。
巻き取り機構185は、回転軸181を回転させるための回転機構であり、収納ケース184の上部に収容されている。巻き取り機構185は、図8(a−4)に示すように、回転軸181を回転方向θ14に回転モーメントが働くように付勢する。
次に、表示手段180Aの表示動作について説明する。
最初に、図8(a−1)に示すように、固定用軸183を収納ケース184に対して、外側(矢印X11方向)に引っ張り、図8(a−2)に示すように、フラグ182を引き出す。そして、さらに、固定用軸183を外側に引っ張り、フラグ182の表示部分が全て表示されたならば、回転軸181、固定用軸183を、本体ケース111のフラグ保持部111a,111bに、それぞれ挿入する。これにより、表示手段180Aは、表示部分が表示された状態で、本体ケース111に固定され、例えば、景品補充、メンテナンス等によって、景品払い出しゲーム機101で遊戯できないことを周囲に知らせることができる。
なお、表示手段180Aは、図8(b−1)〜図8(b−3)に示すように、回転軸181B、フラグ182B、固定用軸183Bからなるシンプルな構成とし、手動でフラグ182Bを巻き取ってもよい。
以上説明したように、実施例2の景品払い出しゲーム機101は、開閉機構161A〜160D(開閉保持部)が、カバー部材150を傾けることなく、鉛直方向に開閉可能に保持し、かつ、モータユニット162(駆動力供給部)が、カバー部材150を開閉するために必要な駆動力を供給する。これにより、カバー部材150を安定して開閉し、また、大きな開口部を確保することができ、これを有効に利用することができる。
また、実施例2の景品払い出しゲーム機101は、表示手段180A〜180Dを用いて、作業者が作業中であり、景品払い出しゲーム機101で遊戯できないことを周囲に表示する。これにより、作業中であることを遊戯希望者等に随時告知する必要がなく、作業時における煩雑さを防止することができる。
なお、表示手段180Aは、実施例1の景品払い出しゲーム機1に設けても同様な効果が得られる。
次に、本発明を適用した景品払い出しゲーム機の実施例3について説明する。
実施例3の景品払い出しゲーム機201は、実施例1の景品払い出しゲーム機1のカバー部材開閉機構を変更したゲーム機である。
図9、図10は、実施例3の景品払い出しゲーム機201を示す図であり、図9(a)は、平面図、図9(b)は、正面図である。図10は、景品払い出しゲーム機201の開閉機構を図9(a)に示す矢印C方向から示す側面図であり、図10(a)は、カバー部材が閉じた状態を示す側面図、図10(b)は、カバー部材が開いた状態を示す側面図、図10(c)は、一部拡大図(図10(a)の2点鎖線内)である。
図11は、カバー部材を開閉するための渦巻ばねユニットを示す斜視図である。
図9に示すように、景品払い出しゲーム機201は、カバー部材250の開閉機構として、回転保持部261A,261Bと、2つの駆動力供給機構270とを有している。
回転保持部261A,261Bは、図9(a)に示すように、カバー部材250の周縁部の対向する位置に配置されている。以下、回転保持部261Aについて説明するが、回転保持部261Bについても同様な構造である。
回転保持部261Aは、図10(c)に示すように、軸部材261と、軸受け部材262と、ロック機構266(保持解除機構)とを備えている。
軸部材261は、カバー部材250が回転するときの回転軸であり、取り付けステー211aを用いて本体ケース211に、その軸方向が水平方向を向くように固定されている。
軸受け部材262は、カバー部材250を回転するための軸受けであり、軸部材261に対して回転可能である。軸受け部材262は、上部材263、下部材264とから構成される。上部材263は、カバー部材250に固定され、軸部材261の上側に配置されている。下部材264は、図10(c)に示すように、カバー部材250に、矢印X21方向に移動可能に保持される。下部材264は、カバー部材250が保持状態(図10(a),図10(c)の状態)のとき、軸部材261の下側に配置されている。
ロック機構266は、軸受け部材262に設けられ、軸受け部材262を軸部材261に着脱可能に保持する部材である。ロック機構266は、錠部材267と、前述した下部材264とから構成される。ロック機構266は、キー操作により錠部材267に設けられたプレート267aが回転して(図5に示す実施例1のロック機構66参照)、例えばカム機構等(図示せず)により、下部材264が矢印X21方向に移動する。これにより、カバー部材250がゲーム機本体210に保持、又は保持が解除される。
2つの駆動力供給機構270は、図9に示すように、カバー部材250の周縁部に設けられ、対向配置された回転保持部261A,261Bの略中間に配置されている。駆動力供給機構270は、渦巻ばねユニット271(駆動力供給部)と、ステー281とを備えている。
渦巻ばねユニット271は、カバー部材250を開閉するときに、必要な駆動力を供給又は補助するための市販のユニット(例えば、コンストン(登録商標))であり、市場から安価に入手することができる。図11に示すように、渦巻ばねユニット271は、ステンレス等から形成された渦巻ばね272が、ドラム273に巻き付けられ、渦巻ばね272の先端に先端取り付け板274が設けられている。そして、渦巻ばね272が引き出されたときに、矢印D方向に元に戻ろうとする性質を利用して、カバー部材250を鉛直方向上側に付勢している。
渦巻ばねユニット271は、図10に示すように、ドラム273の中心軸273aを中心に回転可能に、本体ケース211の上側の範囲に設置されている。そして、先端取り付け板274の先端取り付け孔274aに、後述するステー281が設けられている。渦巻ばねユニット271は、カバー部材250が閉じた状態(図10(a)の状態)では、渦巻ばね272が引き出された状態で、ケース本体211に収容される。そして、カバー部材250が開くときに、渦巻ばね272がドラム273に巻き取られる(図10(b)の状態)。
ステー281は、図10に示すように、渦巻ばねユニット271の駆動力をカバー部材250に伝達し、また、カバー部材250を保持するための支柱である。ステー281は、その一端に取り付けピン281aが設けられており、これが先端取り付け板274の先端取り付け孔274aに回転可能に取り付けられている。同様にして、他の一端がカバー部材250の取り付け孔250aに回転可能に取り付けられている。
次に、カバー部材250の開閉動作について説明する。
図10(a)、図10(c)に示すように、ロック機構266により、軸受け部材262の下部材264が軸部材261の下側に配置されることにより、カバー部材250は、保持状態とされる。そして、ロック機構266により、下部材264が矢印X21方向左側に移動し、軸部材261よりも左側に配置されることにより、保持解除状態とされる。そして、図10(b)に示すように、カバー部材250は、回転保持部261Aが保持解除状態、回転保持部261Bが保持状態のとき、回転保持部261A側から開閉することができる。
また、カバー部材250は、ステー281を介して渦巻ばねユニット271により鉛直方向上側(矢印Z21方向)に付勢されている。これにより、カバー部材250は、開閉するときに必要な駆動力を供給又は補助され、開閉作業を容易に行うことができる。
同様に、回転保持部261Aが保持状態、回転保持部261Bが保持解除状態とすることにより、カバー部材250は、回転保持部261B側から、容易に開閉することができる(図3に示す実施例1の開閉動作参照)。
以上説明したように、実施例3の景品払い出しゲーム機201は、回転保持部261A,261Bのロック機構266(保持解除機構)を操作することにより、カバー部材250を開閉する方向を、必要に応じて回転保持部261A側、又は回転保持部261B側から選択して行うことができる。また、渦巻ばねユニット271(駆動力供給部)は、カバー部材250を持ち上げる方向に付勢する付勢部材であるので、カバー部材を円滑に開閉することができる。
なお、前述した例において、軸部材261を本体ケース211に、軸受け部材262をカバー部材250に設けた例を示したが、これとは反対に、軸部材261をカバー部材250に、軸受け部材262を本体ケース211に設けても同様な効果が得られる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施例において、開閉機構は、4つの遊戯領域2A〜2Dを有した景品払い出しゲーム機1,101のカバー部50,150を開閉する例を示したが、これに限定されない。例えば、5つ以上の遊戯領域又は3つ以下の遊戯領域を有した景品払い出しゲーム機のカバー部材を開閉してもよい。
(2)実施例2において、表示手段180Aは、作業者が手動でフラグ182を広げる例を示したが、これに限定されない。例えば、図7(c)に2点鎖線で示す表示手段280のように、カバー部材150に鉛直方向への移動に連動して、フラグ282の表示又は非表示が可能な構造としてもよい。これにより、表示操作の煩雑さを防止することができる。また、表示手段280は、実施例1、実施例3の景品払い出しゲーム機に設けても、同様な効果を得ることができる。
(3)実施例1において、ガススプリング70は、カバー部材50を開けるために必要な駆動力を供給する例をしたが、これに限定されない。例えば、カバー部材を開けるために必要な駆動力の一部を補助するガススプリング等の付勢部材でもよい。これによっても、作業者は、カバー部材を容易に開閉することができる。
(4)実施例1において、固定側プレート62(固定部材)、回転側プレート63(回転部材)を本体ケース11に設け、そして、ロック機構66が回転側プレート63をカバー部材50に着脱可能に保持する例を示したが、これに限定されない。例えば、回転側プレート、固定側プレートをカバー部材50に設け、そして、ロック機構が、回転側プレートを本体ケース11に着脱可能に保持する構造としてもよい。これによっても、回転保持部61A,61B側のいずれかを解除することにより、カバー部材50を開閉する方向を任意に選択することができる。
本発明による実施例1の景品払い出しゲーム機1を示す斜視図である。 実施例1のカバー部材50が開いた状態を示す斜視図である。 実施例1のカバー部材50の開閉等を示す模式図である。 実施例1の回転保持部の構造を示す拡大図である。 実施例1の回転保持部の動作を示す平面図、正面図である。 本発明による実施例2の景品払い出しゲーム機101を示す斜視図である。 実施例2の開閉機構161Aの構造、動作を模式的に示す断面図である。 実施例2の表示手段180Aの構造、機構を示す模式図である。 本発明による実施例3の景品払い出しゲーム機201を示す平面図、正面図である。 実施例3の景品払い出しゲーム機201の開閉を示す側面図である。 実施例3の渦巻ばねユニットを示す斜視図である。
符号の説明
1,101,201 景品払い出しゲーム機
2A〜2D 遊戯領域
10,110,210 ゲーム機本体
11,111,211 本体ケース
12,112 回転テーブル
13 クレーン部
14 支柱
50,150,250 カバー部材
60 開閉機構
61A,61B 回転保持部
62 固定側プレート
63 回転側プレート
64 回転軸
65 カバー側ブラケット
66 ロック機構
67 把持部
70 ガススプリング
161A〜161D 開閉機構
162 モータユニット
163 駆動ギア
164 伝達ギア
165 移動ステー
180A〜180D 表示手段
182,182B フラグ
261A,261B 回転保持部
261 軸部材
262 軸受け部材
266 ロック機構
271 渦巻ばねユニット
G 景品

Claims (3)

  1. 透光性を有し、内部と外部とを仕切り、ゲーム機本体の開口部を開閉するカバー部材を備えるゲーム機のカバー部材開閉機構において、
    前記カバー部材の周縁部に配置され、前記カバー部材を開閉可能に保持する少なくとも1つの開閉保持部と、
    前記カバー部材を開閉するために必要な駆動力を前記開閉保持部に供給し、前記カバー部材を傾けることなく鉛直方向に開閉駆動する少なくとも1つの駆動力供給部とを備えること、
    を特徴とするゲーム機のカバー部材開閉機構。
  2. 請求項1に記載のゲーム機のカバー部材開閉機構において、
    前記開閉保持部は、前記カバー部材の周縁部に複数配置され、
    前記駆動力供給部は、前記開閉保持部にそれぞれ設けられ、
    前記各駆動力供給部は、各前記開閉保持部を同期して駆動して、前記カバー部材を傾けることなく鉛直方向に開閉駆動すること、
    を特徴とするゲーム機のカバー部材開閉機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のゲーム機のカバー部材開閉機構において、
    前記カバー部材の開動作に連動して、前記カバー部材が開いていることを表示する表示手段を備えること、
    を特徴とするゲーム機のカバー部材開閉機構。
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JP2017012572A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 株式会社セガゲームス 景品取得ゲーム装置
JP7041936B1 (ja) * 2021-09-13 2022-03-25 北日本通信工業株式会社 ゲーム機

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