JP2008264433A - 家庭用電気製品 - Google Patents

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知哉 中山
Sadamu Utsunomiya
定 宇都宮
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Abstract

【課題】生産メーカでの作業性を向上するとともに、家庭では必要としないメーカ用プログラムの実行を確実に防止して使用上の利便性を向上する。
【解決手段】表示部(液晶表示部15)と、機械式スイッチ28〜30と、タッチ式スイッチ33と、複数のプログラムを記憶した記憶手段(ROM48)とを備え、プログラムとして、機械式スイッチ28〜30およびタッチ式スイッチ33の操作により、ユーザに実行させるユーザ用プログラムと、機械式スイッチ28〜30およびタッチ式スイッチ33の操作により、メーカにて実行する複数のメーカ用プログラムと、少なくとも機械式スイッチ28の操作により実行され、タッチ式スイッチ33の操作に従って複数のメーカ用プログラムのうち、表示部15の表示によって1つを選択可能とする選択用プログラムと、を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は炊飯器、自動製パン機、電磁調理器等の家庭用電気製品に関するものである。
従来、家庭用電気製品の1つである炊飯器などの操作パネル部は、液晶表示部と複数の機械的構造体からなる複数の機械式スイッチが設けられ、所定の機械式スイッチを操作することにより、予め設定された各種ユーザ用プログラムのうち、所定のユーザ用プログラムを実行させることにより、目的の動作を実行させていた。一方、この種の家庭用電気製品には、ユーザ用プログラムの設定を補正する補正プログラムや、動作状態を確認するためのテストプログラムなど、製造メーカでのみ実行させる複数のメーカ用プログラムが記憶されている。
本発明の家庭用電気製品に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特公平4−26843号公報 特開2001―258724号公報
特許文献1には、生産過程で炊飯動作の検査を短時間で行うために、予熱工程で特定の2つのスイッチを操作することにより、炊飯プログラムとは別のテストプログラムを実行する構成としている。そして、製造メーカでは、このテストプログラムの結果に基づいて、炊飯プログラムの設定を微調整(補正)して出荷することにより、製品毎の作動誤差が生じることを防止している。
ここで、近年の家庭用電気製品は、高機能化に伴い、液晶表示部には多種多様な表示が行われ、機械式スイッチの数も増加している。そのため、前述のような製造メーカのみで実行したいメーカ用プログラムを複数設ける場合には、多数のスイッチから異なる組み合わせを割り当てることにより、容易に対応が可能である。
しかし、複数の表示内容や機械式スイッチには、通常の炊飯では殆ど使用しないものがある。また、表示や機械式スイッチが多すぎると、操作性が悪くなるという問題がある。この問題は、ユーザの利便性のみに限られず、製造メーカにおいても、特定のメーカ用プログラムを実行する際に、非常に煩雑なものである。また、特許文献1では、通常の炊飯プログラムの実行中に、特定のスイッチを特定の条件で操作することにより、メーカ用プログラムが実行されるため、例えば、身体の一部や構造物がスイッチを押圧(操作)した際に、メーカ用プログラムを実行する条件に一致する可能性がある。
一方、特許文献2には、多機能表示パターンと単機能表示パターンを切り換えて表示する液晶タッチパネルからなる操作パネル部を設けた電気炊飯器が提案されている。この特許文献2の構成によれば、切り換えにより必要な機能に対応するスイッチのみを操作可能に表出させることができるため、ユーザの操作に係る利便性を向上することができる。
しかしながら、このようなタッチ式スイッチを用いたものでは、機械式スイッチの数が少ないため、多種のメーカ用プログラムを搭載する場合には対応できない。なお、タッチ式スイッチを使用すれば、多種の組み合わせが可能になるが、製造メーカにおいて、特定のメーカ用プログラムを実行する際の利便性については解消できない。また、ユーザの使用中において、メーカ用プログラムを実行する可能性についても解消できない。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、開発時や生産ラインでの検査などの出荷前およびアフターサービス時などの出荷後に、生産メーカで作業性が良好な家庭用電気製品を提供することを第1の課題とし、出荷後の家庭では必要としないメーカ用プログラムの実行を確実に防止するとともに、使用上の利便性を向上できる家庭用電気製品を提供することを第2の課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の家庭用電気製品は、各種表示を行う表示部と、機械的構造体からなる機械式スイッチと、前記機械式スイッチを操作しないときには検出部を検出不可能な状態とし、前記機械式スイッチを操作したときには検出部を検出可能な状態とするタッチ式スイッチと、複数のプログラムを記憶した記憶手段とを備え、前記プログラムとして、前記機械式スイッチおよびタッチ式スイッチの操作により、ユーザに実行させるユーザ用プログラムと、前記機械式スイッチおよびタッチ式スイッチの操作により、メーカにて実行する複数のメーカ用プログラムと、少なくとも前記機械式スイッチの操作により実行され、前記タッチ式スイッチの操作に従って前記複数のメーカ用プログラムのうち、前記表示部の表示によって1つを選択可能とする選択用プログラムと、を設けた構成としている。
本発明の家庭用電気製品では、機械式スイッチを押さない状態では、タッチ式スイッチが操作不可能な状態をなす。そのため、ユーザによる通常の使用時に頻繁に使用するスイッチを機械式スイッチに割り当て、通常の使用時には殆ど使用しないスイッチをタッチ式スイッチに割り当てることにより、ユーザの使用上の利便性を向上できる。また、複数のメーカ用プログラムのうち1つを選択するための選択用プログラムを設け、少なくとも機械的スイッチを操作することにより起動するようにしている。そして、この選択用プログラムでは、タッチ式スイッチを操作可能とし、その操作に従って選択可能としているため、製造メーカ側での開発、生産過程およびアフターサービスなどにおいて、機械式スイッチの数を削減した状態であっても、容易に補正やテスト(確認)を行うことができる。
この家庭用電気製品では、前記機械式スイッチの操作を電源の投入時に検出すると、前記選択用プログラムを起動することが好ましい。
また、前記機械式スイッチを2以上設け、特定の第1機械式スイッチの操作により前記タッチ式スイッチを操作可能とし、その第1機械式スイッチを含む2以上の機械式スイッチの操作により前記選択用プログラムを起動することが好ましい。
このようにすれば、しかも、ユーザの使用時に意図することなく、選択用プログラムが実行されることを確実に防止できる。
さらに、前記タッチ式スイッチの操作部は、前記検出部で検出不可能な状態では非可視状態をなし、前記検出部で検出可能な状態では可視状態をなすことが好ましい。このようにすれば、タッチ式スイッチが操作可能な状態であるか操作不可能な状態であるかを容易に判断できるうえ、ユーザの使用上の利便性を更に向上することができる。
本発明の家庭用電気製品では、ユーザによる通常の使用時に頻繁に使用するスイッチを機械式スイッチに割り当て、通常の使用時には殆ど使用しないスイッチをタッチ式スイッチに割り当てることにより、ユーザの使用上の利便性を向上できる。また、複数のメーカ用プログラムのうち1つを選択するための選択用プログラムを設けているため、製造メーカ側での開発、生産過程およびアフターサービスなどにおいても、容易に補正や確認を行うことができる。しかも、選択用プログラムは、電源の投入時に機械式スイッチの操作を検出しなければ起動しないため、ユーザの使用時に意図することなく実行されることを確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る家庭用電気製品である炊飯器10の蓋を取り外した状態を示す。この炊飯器10は、胴体11と肩体12とからなる外装体を有し、その肩体12において、炊飯鍋(図示せず)を収容する鍋収容部13の前側部分に、製造メーカでの作業者や購入したユーザが操作する操作パネル部14が設けられている。
前記操作パネル部14は、図2に示すように、肩体12に液晶表示画面を有する液晶表示部15と、機能スイッチ28、とりけしスイッチ29および炊飯スイッチ30と、バックライト31とを取り付け、タッチ式スイッチ33をパネル37に配設した状態で、該パネル37を肩体12に取り付けたものである。
前記液晶表示部15は、動作状態や設定状態などの各種表示を行うもので、肩体12のパネル被取付部12aの中央に配設されている。この液晶表示部15の表示画面には、セグメント表示およびドットマトリクス表示で炊飯器10の操作に必要な各種表示が、後述するマイコン47が内蔵したドライバによって行われる。具体的には、図5に示すように、液晶表示部15の中央には、現在時刻や動作の残時間または実行時間を表示する数値表示部16と、その数値表示部16の表示が動作の残時間または実行時間であることを示す「時間」および「分」などの単位表示部17と、複数の炊飯メニューからなるメニュー表示部19と、炊飯する米が無洗米であるか否かを示す(指定する)無洗米表示部20とが設けられている。本実施形態において、文字によるメニュー表示部19は、「白米急速」、「炊きこみ」、「すしめし」、「おかゆ」、「おこわ」、「玄米」、「玄米活性」、「ケーキ」、「とうふ」、「ヨーグルト」、「温泉卵」、「調理」である。さらに、液晶表示部15の上部には、後述するメニューシート22の文字に対応する印表示部21が設けられている。
前記液晶表示部15の周囲にはメニューシート22が配設されている。このメニューシート22には、印表示部21の上側に対応し、選択されている通常の白米炊飯コースの希望硬さが、「しゃっきり」、「ふつう」、「もちもち」のいずれであるかを示す硬さ文字表示部23が設けられている。また、メニューシート22の左側部には、保温温度の選択状態を示す保温状態表示部24が設けられている。本実施形態では、標準と高めの2種を選択可能としており、その文字表示の上側には、選択状態を示すLEDの光を透過させる透孔部25が設けられている。さらに、メニューシート22の右側部には、予約炊飯の選択状態を示す予約状態表示部26が設けられている。本実施形態では、2種の予約内容を記憶可能としており、その文字表示の上側には、選択状態を示すLEDの光を透過させる透孔部27が設けられている。
図2に示すように、前記機能スイッチ28およびとりけしスイッチ29は、本実施形態では、作動部の押圧操作により離間した接点が短絡する周知の機械的構造体からなるタクトスイッチを適用しており、肩体12において液晶表示部15の左側に上下に併設されている。前記炊飯スイッチ30は、同様のタクトスイッチを適用しており、肩体12において液晶表示部15の右側の配設されている。これらの機械式スイッチ28〜30は、炊飯に必要な最小限のスイッチである。また、機能スイッチ28は、タッチ式スイッチ33の検出部を検出可能な有効状態とするとともに、バックライト31を点灯させる第1機械式スイッチである。
前記バックライト31は、肩体12において液晶表示部15の下側に配設された9個のLEDからなり、後述するパネル37のタッチ式スイッチ33の背後に位置させることにより、後述する操作部45a〜45gを可視状態に表出させる表示手段である。
前記液晶表示部15、機能スイッチ28、とりけしスイッチ29、炊飯スイッチ30およびバックライト31は、図3に示すように、表示基板32に実装され、一体的に肩体12内に取り付けられている。
前記タッチ式スイッチ33は、静電容量型のもので、図4に示すように、樹脂フィルム34上に、それぞれ検出部を構成する7個の円形の個別電極35a〜35gと、その周囲を囲む共通電極36とを備えている。そして、各個別電極35a〜35gと共通電極36の間の静電容量の変化によって、各個別電極35a〜35gに対応するパネル37の表面に指が接触したことを検出するものである。このタッチ式スイッチ33は、両面テープによってパネル37に貼り付けられている。
前記パネル37は、肩体12のパネル被取付部12aに取り付けられるもので、透明樹脂からなるパネル本体38と、該パネル本体38に一体成形したフィルム42とからなっている。
前記パネル本体38は、その表面および裏面が三次元曲面であり、裏面の一部、具体的には、液晶表示部15を囲むリブ39の下側に、前記タッチ式スイッチ33を貼着するタッチ式スイッチ取付面40が形成されている。パネル本体38には、機能スイッチ28、とりけしスイッチ29および炊飯スイッチ30の対応位置に、スペーサ28a,29a,30a(図2参照)が収容される開口部41が形成されている。そして、各スペーサ28a,29a,30aには、それぞれ「機能」、「とりけし」、「炊飯」の文字が印刷されている。
前記フィルム42は、透明樹脂製で、中央には液晶表示部15が見えるように窓孔43が打ち抜きで形成されている。フィルム42の裏面には、機能スイッチ28およびとりけしスイッチ29の位置に対応する円形部44aと、炊飯スイッチ30の位置に対応する円形部44bを除き、肩体12と同色の第1印刷層が設けられている。また、この第1印刷層の表面(パネル本体38と対向する面)には、更に遮光性を有する黒色の第2印刷層が設けられている。この第2印刷層には、タッチ式スイッチ33の個別電極35a〜35gと対応する位置に、それぞれ「保温選択」、「無洗米」、「炊き分け」、「メニュー」、「▲」、「▼」、「予約」の順番で文字や記号からなる操作部45a〜45gが打ち抜きで形成されている。また、「▲」印の操作部45eと「▼」印の操作部45fの間には、「時刻合わせ」という文字からなる表記部46が打ち抜きで形成されている。即ち、操作部45a〜45gおよび表記部46は、各文字や記号に対応する位置に第2印刷層を設けないことにより、構成されている。
前記構成の炊飯器10は、図5に示すように、内部に配設した制御基板(図示せず)に実装した制御手段であるマイコン47によって、予め設定されたプログラムに従って動作される。このプログラムは、マイコン47が内蔵した第1記憶手段であるROM48に記憶されている。ここで、このROM48に記憶するプログラムとしては、出荷後のユーザが実行させるユーザ用プログラムと、開発時や生産ラインでの検査などの出荷前およびアフターサービス時などの出荷後に製造メーカでのみ実行させたい複数のメーカ用プログラムが設けられている。そして、本実施形態では、複数のメーカ用プログラムを簡単に指定できるようにするために、選択用プログラムを更に設けている。
前記ユーザ用プログラムは、機械式スイッチ28〜30およびタッチ式スイッチ33の操作により実行される炊飯器本来のもので、炊飯プログラムおよび保温プログラムが含まれている。これらのユーザ用プログラムで使用する補正データは、書換可能な第2記憶手段であるEEPROM49に記憶されている。なお、炊飯プログラム(制御)は、胴体11内に配設した第1加熱手段である誘導加熱コイル50、および、蓋体内に配設した第2加熱手段である蓋ヒータ51などの負荷部品を、胴体11内に配設した第1温度検出手段である鍋用温度センサ52と、蓋体内に配設した第2温度検出手段である蓋用温度センサ53の検出値に基づいて制御し、予熱、昇温、沸騰維持、むらしの各工程を実行してご飯を炊き上げるものである。また、保温プログラム(制御)は、誘導加熱コイル50および蓋ヒータ51を、温度センサ52,53の検出値に基づいて制御し、標準(約60℃)または高め(約70℃)に保温温度を維持するものである。
前記メーカ用プログラムは、同様に機械式スイッチ28〜30およびタッチ式スイッチ33の操作により実行されるもので、図6に示すように、「電力調整」、「連続通電」、「自己判断」、「開発モード」、「EEP検査モード」および「アフター補正モード」が含まれている。電力調整プログラムは、製品個々の電力を定額電力に合わせるためのもので、開発時や出荷前の生産ラインで使用される。連続通電プログラムは、誘導加熱コイル50をフルパワーで動作させるもので、開発時や出荷前の生産ラインで使用される。自己判断プログラムは、温度センサ52,53などの検出部品が正常に動作しているかを検査するもので、開発時や出荷前の生産ラインで使用される。開発モードプログラムは、開発者による任意の炊飯フローで炊飯を実行させるもので、開発時に使用される。EEP検査モードプログラムは、制御基板に実装したEEPROM49が正常に動作しているかを検査するもので、開発時に使用される。アフター補正モードプログラムは、炊飯プログラムで使用するデータを補正するもので、出荷前の開発時および出荷後のアフターサービス時に使用される。なお、これらのプログラムを実行することによる機械式スイッチ28〜30およびタッチ式スイッチ33を用いた具体的な操作は省略する。
前記選択用プログラムは、予め設定した特定の機械式スイッチの操作により実行され、タッチ式スイッチ33の操作に従って複数のメーカ用プログラムのうち1つを選択可能とするものである。本実施形態では、3個の機械式スイッチ28〜30のうち、特定の機能スイッチ28の操作により前記タッチ式スイッチ33の操作(受け付け)を可能としている。そのため、この選択用プログラムの起動スイッチとしては、同一の機能スイッチ28を設定している。しかも、ユーザによる意図しない誤起動を防止するために、電源の投入時に機能スイッチ28の操作を検出した場合のみ、起動するように構成している。さらに、更なる誤起動を防止するために、機能スイッチ28を除く他の機械式スイッチ29,30のうち、炊飯スイッチ30の操作を同時に検出した場合のみ、起動するように構成している。即ち、電源の投入時に、特定の機能スイッチ28を含む2以上のスイッチ28,30の操作を同時に検出した場合のみ、起動するようにしている。言い換えれば、電源が投入された後では、スイッチ28,30を同時に操作しても、選択用プログラムは起動しないように構成している。
次に、マイコン47による制御について具体的に説明する。
まず、マイコン47は、製造メーカにおいて、開発時、炊飯器10の組み立てが完了した検査前、および、修理などが依頼されたアフターサービス作業時の状態では、制御基板に実装された電池から供給される3Vの電力によりバックアップモードで動作している。
この状態でマイコン47は、図7に示すように、まず、ステップS1で、5Vの電力が供給されたか否かにより、電源コードが商用電源に接続されたか否かを判断する。そして、商用電源に接続されるまでバックアップモードで待機し、商用電源に接続されたと判断するとステップS2に進む。
ステップS2では、機能スイッチ28と炊飯スイッチ30とが操作されているか否かを検出する。そして、スイッチ28,30の両方が操作されている場合にはステップS3に進み、いずれか一方でも操作されていない場合にはステップS5に進む。
ステップS3では、選択用プログラムを起動させて選択処理を実行する。なお、この選択処理の実行前では、バックライト31は消灯した状態をなす。そのため、図8(A)に示すように、パネル37に設けた操作部45a〜45gおよび表記部46の文字や記号は、肩体12と同色をなすフィルム42の第1印刷層によって非可視状態をなしている。そして、選択処理では、まず、図8(B)に示すように、液晶表示部15の数値表示部16を点灯させる。また、タッチ式スイッチ33を検出可能な有効状態とするとともに、バックライト31を点灯させる。これにより、バックライト31の光がフィルム42の操作部45a〜45gおよび表記部46の打ち抜き文字を通過して、パネル本体38の表面で可視状態となる。この状態で、「▲」印の操作部45eを操作すると、図9に示すように、その操作の度に数値表示部16の分の1の位16aが、「1」づつインクリメントされる。一方、「▼」印の操作部45fを操作すると、その操作の度に数値表示部16の分の1の位16aが、「1」づつデクリメントされる。なお、この変更可能な範囲は、「0」〜「5」まであり、その番号は、図6に示す6種のメーカ用プログラムの所定プログラムに対応する。そして、この数値表示部16の表示状態によって特定の1つを選択(指定)すると、炊飯スイッチ30を操作することにより確定し、ステップS4に進む。
図7に示すように、ステップS4では、選択されたメーカ用プログラムを読み込んで、そのプログラムを実行する。この状態では、タッチ式スイッチ33が有効状態を維持されるとともに、バックライト31が点灯状態を維持される。また、液晶表示部15は、そのプログラムに基づいて予め設定された表示状態をなす。この状態で、作業者は、タッチ式スイッチ33の検出部に対応する操作部45a〜45gを操作することにより、炊飯または保温プログラムの設定を補正したり、動作状態をテスト(確認)したりする。そして、補正または確認が完了すると、炊飯スイッチ30を操作することにより確定(更新)し、ステップS5に進む。
ステップS5以後は、ユーザが実行する炊飯器本来の機能である。具体的には、まず、ステップS5で、機能スイッチ28が操作されたか否かを判断する。そして、機能スイッチ28の操作を検出した場合にはステップS6に進み、操作を検出しない場合にはステップS9に進む。
ステップS6では、タッチ式スイッチ33を検出可能な有効状態とするとともに、バックライト31を点灯させる。そして、検出部に対応する操作部45a〜45gの操作を検出すると、対応する入力処理を行い、液晶表示部15などの表示を変更する。なお、このタッチ式スイッチ33の入力処理は、所定時間(30秒)継続して操作を検出しない場合には、タッチ式スイッチ33を検出不可能な無効状態とするとともに、バックライト31を消灯させて操作部45a〜45gおよび表記部46を非可視状態とする。また、それまでの操作による選択状態はクリアされる。
ついで、ステップS7では、ステップS6で保温選択の操作部45aが操作されたか否かを判断する。そして、操作部45aが操作されている場合にはステップS8に進み、選択されている標準保温制御または高め保温制御を実行してステップS5に戻る。また、操作部45aが操作されていない場合にはステップS9に進む。
ステップS9では、とりけしスイッチ29が操作されたか否かを判断する。そして、とりけしスイッチ29の操作を検出した場合にはステップS10に進み、実行中のユーザ用プログラムを強制的に終了、または、選択中の設定条件をクリアしてステップS11に進む、また、とりけしスイッチ29の操作を検出しない場合には、そのままステップS11に進む。
ステップS11では、炊飯スイッチ30が操作されたか否かを判断する。そして、炊飯スイッチ30の操作を検出した場合にはステップS12に進み、操作を検出しない場合にはステップS5に戻る。
ステップS12では、操作部45a〜45gの操作によるタッチ式スイッチ33の検出状態、即ち、ユーザによる炊飯条件の選択状態をEEPROM49に記憶する記憶処理を実行した後、ステップS13で、選択された炊飯条件で炊飯処理を実行してステップS5に戻る。
このように、本実施形態の炊飯器10は、機能スイッチ28を押さない状態では、タッチ式スイッチ33が非可視状態となるとともに、操作不可能な状態をなす。そのため、炊飯条件を変更することなく炊飯を実行したい場合には、可視状態の炊飯スイッチ30のみを操作すればよいため、外観が簡素であり、誤操作の虞がない。また、本実施形態では、機能スイッチ28、とりけしスイッチ29および炊飯スイッチ30の機械式スイッチと、タッチ式スイッチ33とを併用している。そして、タッチ式スイッチ33は、機能スイッチ28を操作した場合のみ、表出させて操作を可能とするため、誤動作の虞がない。そのため、ユーザの使用上の利便性を格段に向上することができる。
また、複数のメーカ用プログラムのうち1つを選択するための選択用プログラムを設け、この選択用プログラムの起動時には、タッチ式スイッチ33を操作可能とし、その操作に従って液晶表示部15の表示状態によって選択可能としているため、機械式スイッチの数を削減した状態であっても、製造メーカにおいて、開発時や生産ラインでの検査などの出荷前およびアフターサービス時などの出荷後に、容易に補正や確認を行うことができる。しかも、選択用プログラムは、電源の投入時に機能スイッチ28を含むスイッチ28,30の操作を検出しなければ起動しないため、ユーザの使用時に意図することなく実行されることを確実に防止できる。
なお、本発明の家庭用電気製品は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、選択用プログラムの実行時において、液晶表示部15の表示状態によって希望のメーカ用プログラムを選択するようにしたが、動作状態や設定状態などの各種表示を行う多数のLEDからなる表示部の表示状態によって選択するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、複数のメーカ用プログラムを選択するための選択用プログラムを設けた家庭用電気製品として、炊飯器10を例に挙げて説明したが、自動製パン機や電磁調理器などの調理器や、その他の家庭用電気製品でも同様に適用可能である。
本発明に係る家庭用電気製品である炊飯器の本体を示す斜視図である。 パネルを取り外した状態を示す図1の炊飯器の分解斜視図である。 図1の要部拡大断面図である。 図1のパネルの分解図である。 操作パネル部および炊飯器の構成を示すブロック図である。 記憶手段に記憶されたメーカ用プログラムを示す図表である。 マイコンによる制御を示すフローチャートである。 操作パネル部の表示状態を示し、(A)は非使用時の状態を示す正面図、(B)は選択処理時の状態を示す正面図である。 選択処理時の液晶表示部の遷移を示す正面図である。
符号の説明
10…炊飯器(家庭用電気製品)
14…操作パネル部
15…液晶表示部
28…機能スイッチ(機械式スイッチ)
29…とりけしスイッチ(機械式スイッチ)
30…炊飯スイッチ(機械式スイッチ)
33…タッチ式スイッチ
35a〜35g…個別電極(検出部)
36…共通電極(検出部)
45a〜45g…操作部
47…マイコン(制御手段)
48…ROM(記憶手段)
49…EEPROM(記憶手段)

Claims (4)

  1. 各種表示を行う表示部と、
    機械的構造体からなる機械式スイッチと、
    前記機械式スイッチを操作しないときには検出部を検出不可能な状態とし、前記機械式スイッチを操作したときには検出部を検出可能な状態とするタッチ式スイッチと、
    複数のプログラムを記憶した記憶手段とを備え、
    前記プログラムとして、
    前記機械式スイッチおよびタッチ式スイッチの操作により、ユーザに実行させるユーザ用プログラムと、
    前記機械式スイッチおよびタッチ式スイッチの操作により、メーカにて実行する複数のメーカ用プログラムと、
    少なくとも前記機械式スイッチの操作により実行され、前記タッチ式スイッチの操作に従って前記複数のメーカ用プログラムのうち、前記表示部の表示によって1つを選択可能とする選択用プログラムと、
    を設けたことを特徴とする家庭用電気製品。
  2. 前記機械式スイッチの操作を電源の投入時に検出すると、前記選択用プログラムを起動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の家庭用電気製品。
  3. 前記機械式スイッチを2以上設け、特定の第1機械式スイッチの操作により前記タッチ式スイッチを操作可能とし、その第1機械式スイッチを含む2以上の機械式スイッチの操作により前記選択用プログラムを起動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の家庭用電気製品。
  4. 前記タッチ式スイッチの操作部は、前記検出部で検出不可能な状態では非可視状態をなし、前記検出部で検出可能な状態では可視状態をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の家庭用電気製品。
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