JP2008264146A - 板材の補強方法、補強部材、シート部材、板材の接合方法及び家具 - Google Patents

板材の補強方法、補強部材、シート部材、板材の接合方法及び家具 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、非常に簡易な作業で板材を補強することができ、しかも補強のために取り付けた補強部材が該板材表面から殆んど張り出すことがない板材の補強方法、この補強方法に用いられる補強部材及びシート部材、前記補強部材を介した板材の接合方法、及びこれら補強方法及び/又は接合方法を用いて組立ててなる家具を提供することを目的とする。
【解決手段】
板材の縁の一部ないし全部に対し、断面略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する補強部材を沿装することにより、該板材を補強することを特徴とする板材の補強方法、この補強方法に用いられる補強部材及びシート部材、前記補強部材を介した板材の接合方法、及びこれら補強方法及び/又は接合方法を用いて組立ててなる家具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パネルやボードなどの各種板材の補強方法、この補強方法に用いられる補強部材及びシート部材、前記補強部材を介した板材の接合方法、及びこれら補強方法及び/又は接合方法を用いて組立ててなる家具に関する。
例えば、机やテーブルなどにおける天板は、天板自体の自重や上方からの荷重を受け続けることにより、反りなどの変形が発生することがあり、通常、係る変形の発生を防止するために、当該天板の下面に補強部材を取り付けて強度を増すことが一般的となっている(例えば、下記特許文献1〜5参照。)。
特開平9‐191947号公報 特開2001‐95627号公報 特開2003‐189945号公報 特開2004‐135821号公報 特開2004‐222910号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の補強部材を天板の下面に取り付けた場合、当該補強部材が天板の下方向に張り出すため、外観が悪くなるばかりか、天板下方向の引出し用のスペースや荷物等の収納スペースが狭くなったり、使用時の椅子や足の移動可能範囲が制限されたりするといった問題が生じる。
又、前記特許文献2及び5に記載の補強構造においては、補強部材を取り付けるために、天板下面に取付け用の溝を形成する必要があり、そのため、補強部材により補強した方向(長手方向)への反りに対する強度は向上しても、前記取付け用の溝の存在により、それに直行する方向(短手方向)への反りに対する強度が低下するといった問題が生じる。
更に、前記特許文献3及び4に記載の補強構造においては、複数の部材を複雑な取り付け作業によって取り付ける必要があるため、コスト高になるといった問題がある。
そこで、前記技術的課題を解決すべく本発明者が鋭意検討を重ねた結果、板材の縁の一部ないし全部に対し、断面視略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する補強部材を沿装することにより、該板材を補強することを特徴とする本発明の板材の補強方法を開発するに至ったのである。
即ち、本発明者は、パネルやボードなどの板材における反りなどの変形を防止するための補強方法につき、該板材の縁の一部ないし全部に対し、断面視略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する補強部材を沿装すれば、非常に簡易な作業で該板材を補強することができ、しかも補強のために取り付けた補強部材が該板材表面から殆んど張り出すことがなくなるとの知見を得たのであり、この補強方法を、例えば、机やテーブルなどにおける天板に施工すれば、非常に洗練された外観になる上、天板下方向の引出し用のスペースや荷物等の収納スペースを大きく確保したり、使用時における椅子や足の移動範囲を広く確保したりすることができるようになるとの知見を得たのである。
更に進めて、本発明者は、前記補強部材を利用して、他の部材と板材との接合に応用すれば、補強された板材の強度及び洗練された外観を維持したまま、非常に簡単な作業で、至極強度の高い接合が可能になるとの知見も得たのである。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、非常に簡易な作業で板材を補強することができ、しかも補強のために取り付けた補強部材が該板材表面から殆んど張り出すことがない板材の補強方法、この補強方法に用いられる補強部材及びシート部材、前記補強部材を介した板材の接合方法、及びこれら補強方法及び/又は接合方法を用いて組立ててなる家具を提供することを目的とする。
以上の課題を解決する手段である本発明の板材の補強方法は、板材の縁の一部ないし全部に対し、断面視略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する補強部材を沿装することにより、該板材を補強することを特徴とする。
以下、まず、この本発明の板材の補強方法について詳細に説明し、追って、この補強方法に用いられる補強部材及びシート部材、前記補強部材を介した板材の接合方法、及びこれら補強方法及び/又は接合方法を用いて組立ててなる家具について順に詳細に説明する。
本発明の板材の補強方法は、「板材」を補強する方法であり、本発明において前記板材は、家具の製造や建築物の構築などにおいて用いられるボードやパネルなどと称される板材を表す総称であり、一般的には、幅が厚さの三倍以上の材のことをいう。
又、前記板材の素材としては、必ずしも木材のものに限られるものではなく、アルミやステンレスその他の金属、プラスチックなどの高分子、或いは、紙などを素材とした板材であっても良く、その素材については、特に限定されるものではない。
そして、本発明の板材の補強方法は、この種板材の縁の一部ないし全部に対し、断面視L字型ないしコの字型の沿装部を有する補強部材を沿装する点に最も大きな特徴を有する。
ここで、本発明の板材の補強方法において「沿装」とは、後述する一定の形状を有する補強部材を、板材の縁に沿って連続的に備え付けたり、嵌め込んだりすることを意味し、即ち、本発明の板材の補強方法においては、断面視略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する非常にシンプルな構造の補強部材を、板材の縁に沿って沿装するといった非常に簡単な作業によって、前記補強部材を沿装した方向への反りに対する板材の強度を増すことができるのである。
又、板材の縁に対して補強部材を沿装する本発明の板材の補強方法においては、板材表面方向への補強部材の張り出しが非常に小さくなるため、この補強方法を、例えば、机やテーブルなどにおける天板に施工すれば、非常に洗練された外観になる上、天板下方向の引出し用のスペースや荷物等の収納スペースを大きく確保したり、使用時における椅子や足の移動範囲を広く確保したりすることができるようになるのである。
ところで、本発明の板材の補強方法に用いられる「断面視略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する補強部材」とは、板材の縁に沿って、備え付けたり、嵌め込んだりし得る形状の沿装部を有する長尺の補強部材のことをいい、一般的な板材の縁がほぼ90度の角形となっていることから、前記沿装部につき、断面視L字型ないしコの字型と表現したものである。
即ち、本発明において、「断面視略L字型ないし略コの字型」とは、必ずしも厳密なL字型ないしコの字型のものに限られるものではなく、板材の縁に沿って、沿装し得る形状であれば良いことを意味するのであり、そのような形状であれば、例えば、多少内角が丸まってC字型に近くなったり、内角が90度より多少鋭角或いは鈍角になっていたり、或いは、コの字型の補強部材における両側杆の長さが互いに異なっていても良く、いずれも「断面視略L字型ないし略コの字型」の範疇に入るのである。
又、この補強部材における長さ方向の形状は、縁が直線状の板材を補強するのであれば、直線的な形状とすれば良いのであるが、必ずしも直線的な形状に限られるものではなく、補強される板材の縁に沿い得る形状とすれば良いのであり、例えば、縁が湾曲している板材であれば、その湾曲に応じて湾曲させた形状とすれば良いのである。
更に、本発明において、このような補強部材を形成する素材としては、所望の強度に板材を補強し得る物理的強度を有するものであれば、特に限定されるものではなく、アルミやステンレスその他の金属、プラスチックなどの高分子、或いは、木材などを素材とすればよいのであるが、一般的には、加工が容易で、且つ比較的強度が高い金属製のものが好適に用いられる。
加えて、断面視略L字型の沿装部を有する補強部材における側杆、及び略コの字型の沿装部を有する補強部材における両側杆の長さについては、長くなるほど強く板材を補強することができることから、所望の強度が得られるように適宜その長さを決定すれば良く、特に限定されるものではないが、通常求められる強度や沿装後の板材の外観などに鑑みて、一般的には板材の厚さ程度の長さとすることが好ましく、板材や補強部材の材質等に応じて、板材の厚さに対して1/3〜3倍程度の長さとすることが一般的であり、1/2〜2倍程度とすることがより好ましい。
なお、前記補強部材における沿装部以外の部位の形状(外形状)については、特に限定されるものではなく、例えば、所望の装飾を施したりしても良いのである。
本発明の板材の補強方法において、このような一定の形状を有する補強部材を「板材の縁の一部ないし全部」に対し沿装するとは、必ずしも板材の縁全体に補強部材を沿装する場合に限られず、所望の強度が得られるのであれば、板材の縁に対して部分的に補強部材を沿装しても良いことを意味するのであり、通常、板材における強度を付与したい方向の縁一辺の長さに対して、補強部材を5割〜10割程度沿装することが一般的となる。
又、本発明の板材の補強方法において、前記補強部材を板材の縁の一部ないし全部に対し沿装するにあたっては、沿装後のズレや脱落を防止するために、前記補強部材を板材の縁に固定する固定手段を用いることが好ましく、この固定手段としては、ネジ止め、釘止め、接着或いは粘着などの手段を単独ないし併用して用いることができる。
ところで、板材の縁に対して補強部材を沿装する本発明の板材の補強方法においては、板材表面方向への補強部材の張り出しが非常に小さくなるのであるが、やはり僅かながら、板材表面と補強部材との間に、補強部材の厚みに起因する段差が生じる。
そのため、本発明の板材の補強方法においては、補強部材が沿装された板材表面にシート部材を備えることにより、沿装された補強部材との間に生じた段差を緩和することが好ましい。
即ち、補強部材の厚みとほぼ同程度の厚みを有するシート部材を備えることにより、補強部材の厚みに起因して生じた段差が、当該シート部材の厚みによって緩和され、より一層外観を良好なものとすることができるのである。
更に、このシート部材は、板材の表面保護にも役立つ上、このシート部材の表面に模様や色などの装飾を施すことにより、シート部材を変更するだけで、簡単に板材の質感や風合い及び色合いなどを変更することができるようになるのである。
なお、このシート部材を形成する素材としては、特に限定されるものではなく、例えば、木、ガラス、ゴム、プラスチック或いは紙などの公知の素材を適宜シート状に形成したものを好適に使用することができる。
本発明の補強部材は、前記本発明の板材の補強方法において用いられることを特徴とするものであり、前記本発明の板材の補強方法の説明において充分に説明していることから、繰り返しを避けるため、ここでは説明を省略する。
又、本発明のシート部材は、主として、前記本発明の板材の補強方法において、沿装された補強部材との間に生じた段差を緩和するために用いられことを特徴とするものであり、前記本発明の板材の補強方法の説明において充分に説明していることから、繰り返しを避けるため、ここでは説明を省略する。
次に、本発明の板材の接合方法について説明する。
本発明の板材の接合方法は、前記本発明の板材の補強方法において用いられる本発明の補強部材を介して、他の部材に板材を接合することを特徴とする。
即ち、本発明の補強部材は略L字型ないしコの字型の沿装部を有し、板材を補強するために板材の縁に沿装されるものであることから、この補強部材の沿装部や該沿装部からみた補強部材の背面や側面を利用することにより、板材を補強しつつ、当該板材の縁に他の部材を接合することが可能になるのである。
ここで、本発明における「他の部材」としては、本発明の補強部材を固定したり、沿装したりすることができるものであれば特に限定されるものではなく、板材のみならず、例えば、角材や丸材などの他の種類の資材であっても良いのであり、又、必ずしもこれらの資材に限られるものでもなく、その他窓枠やカーテンレールなどの装飾品や照明などの電化製品、或いは家屋等の建築物における壁面などであっても良いのである。
前記本発明の板材の接合方法の一例としては、補強部材の背面及び/又は側面を別の部材に固定し、この他の部材に固定された補強部材を板材の縁の一部ないし全部に沿装することにより、他の部材に板材を接合する方法を挙げることができ、この接合方法を用いれば、板材を補強しつつ、当該板材の縁に他の部材を接合することが可能になるのである。
なお、補強部材の背面や側面を他の部材に固定する手段としては、特に限定されるものではなく、例えば、ネジ止め、釘止め、接着或いは粘着などの公知の手段を単独或いは併用して行うことができる。
又、前記本発明の板材の接合方法の他の例としては、板材から補強部材の端部が突出するように補強部材を沿装し、当該突出した補強部材の端部を他の部材に沿装することにより、他の部材に板材を接合する方法を挙げることができ、この接合方法によっても板材を補強しつつ、当該板材の縁に他の部材を接合することが可能になるのである。
なお、この場合においても、他の部材を補強部材に固定しても良いのであるが、他の部材を補強部材に固定しなければ、当該他の部材を補強部材に沿ってスライドするように構成することも可能となるのである。
本発明の家具は、前記本発明の板材の補強方法及び/又は前記本発明の板材の接合方法を用いて組立てたことを特徴とする。
即ち、本発明の家具は、非常に簡易な作業で板材を補強し得る本発明の板材の補強方法と、非常に簡易な作業で板材を他の部材に接合し得る本発明の板材の接合方法を適宜利用して構築された家具であり、補強部材が板材表面から殆んど張り出すことがないことから、非常に洗練された外観になる上、家具内外の空間を大きく確保することができるのである。
なお、前記家具の例としては、特に限定されるものではなく、具体的に例えば、机、棚、椅子、箪笥及びベッドなどを挙げることができる。
本発明は、前記構成を有し、非常に簡易な作業で板材を補強することができ、しかも補強のために取り付けた補強部材が該板材表面から殆んど張り出すことがない板材の補強方法、この補強方法に用いられる補強部材及びシート部材、前記補強部材を介した板材の接合方法、及びこれら補強方法及び/又は接合方法を用いて組立ててなる家具である。
即ち、本発明の板材の補強方法は、断面視略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する非常にシンプルな構造の本発明の補強部材を、板材の縁の長さ方向に沿って沿装するといった非常に簡単な作業によって行うものであり、この方法により、前記板材に対して、前記補強部材を沿装した方向への反りに対する強度を増すことができるのである。
又、本発明の板材の補強方法によれば、板材表面方向への補強部材の張り出しが非常に小さく、このため、この補強方法を、例えば、机やテーブルなどにおける天板に施工すれば、非常に洗練された外観になる上、天板下方向の引出し用のスペースや荷物等の収納スペースを大きく確保したり、使用時における椅子や足の移動範囲を広く確保したりすることができるのである。
更に、本発明の板材の補強方法において、本発明のシート部材を併用すれば、補強部材の厚みに起因して生じた段差を、当該シート部材の厚みによって緩和することができ、より一層外観を良好なものとすることができるのである。
加えて、本発明のシート部材は、板材の表面保護にも役立つ上、このシート部材の表面に模様や色などの装飾を施すことにより、シート部材を変更するだけで、簡単に板材の質感や風合い及び色合いなどを変更することができるのである。
本発明の板材の接合方法は、前記本発明の板材の補強方法において用いられる本発明の補強部材を介して、他の部材に板材を接合することを特徴とするものであり、補強された板材の強度及び洗練された外観を維持したまま、非常に簡単な作業で、至極強度の高い接合が可能になるのである。
本発明の家具は、前記本発明の板材の補強方法及び/又は前記本発明の板材の接合方法を用いて組立てたことを特徴とするものであり、補強部材が板材表面から殆んど張り出すことがないことから、非常に洗練された外観になる上、家具内外の空間を大きく確保することができるのである。
以下、実施例を挙げて、本発明を実施するための最良の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の板材の補強方法及び本発明の板材の接合方法を用いて組立てた家具1を示す模式図である。
更に詳しくは、この家具1は、各種板材を組み合わせて構築した本棚付きの机であり、板材の補強及び接合につき、本発明の板材の補強方法及び本発明の板材の接合方法を適宜利用したものである。
ここで、この家具1における本棚2は、底板21上に複数の立板22を起立させた状態で取り付け、上部にある突っ張り板23を調節して天井に押し付けることにより、起立状態を維持するものであり、又、当該本棚2における複数の棚板24は、図2の拡大図(一部透過状態)に示すように、前記立板22の両縁に設けた複数の切り込みガイド221の適宜箇所に断面視L字型のレール25を嵌めこむことにより隣合う立板22を架橋し、このレール25を棚板24の下面に設けた溝241に挿入することにより備え付けられるのであり、切り込みガイド221に対するレール25の取り付け位置に応じて棚毎の空間を任意に設定可能となるように構成したものである。
一方、机3は、天板31、2枚の天板用脚板32(32a、32b)、机棚33、及び机棚用脚板34からなり、更に、机棚33の前方に照明棚35を備え付けたものである。
<天板31及び机棚33の補強>
机3における天板31の前縁と後縁、及び机棚33の後縁には、断面視略コの字型の沿装部41を有する本発明の補強部材4が沿装されている(天板31の前縁に対する補強部材4の沿装状態を図3の断面図に示す。)。
即ち、天板31及び机棚33は、本発明の板材の補強方法を用いて補強されており、これにより、自重や上方からの荷重を受け続けることによる反りの発生を防止しているのである。
又、天板31の表面には、補強部材4の厚みとほぼ同程度の厚みを有するシート部材5が展設されており、これにより、補強部材4の厚みに起因して生じた段差を、当該シート部材5の厚みによって緩和しているのである。
<天板の接合>
机3における天板31は、本発明の補強部材4を介して、2枚の天板用脚板32(32a、32b)及び本棚2における棚板24と接合している。
更に詳しくは、天板31と天板用脚板32との接合は、補強部材4の背面を天板用脚板32の上端に固定(沿装部41側からネジ止め)し、この天板用脚板32に固定された補強部材4を天板31の側縁に沿装することにより接合したものである(天板31と天板用脚板32との接合状態を図4の断面図に示す。)。
一方、天板31と棚板24との接合は、補強部材4の背面を天板31の側縁に固定(沿装部41側からネジ止め)し、この天板31に固定された補強部材4を棚板24の側縁に沿装することにより接合したものである(天板31と棚板24との接合状態を図5の断面図に示す。)。
即ち、机3における天板31は、本発明の板材の接合方法を用いて、天板用脚板32(32a、32b)及び棚板24に接合されているのであり、非常に簡単な作業で、天板31や棚板24を補強しつつ、至極強度の高い接合を実現しているのである。
<机棚の接合>
机3における机棚33は、本発明の補強部材4を介して、机棚用脚板34及び本棚2における棚板24と接合している。
更に詳しくは、机棚33と机棚用脚板34との接合は、補強部材4の背面を机棚用脚板34の上端に固定(沿装部41側からネジ止め)し、この机棚用脚板34に固定された補強部材4を机棚33の側縁に沿装することにより接合したものである(机棚33と机棚用脚板34との接合状態を図6の断面図に示す。)。
一方、机棚33と棚板24との接合は、補強部材4の背面を机棚33に固定(沿装部41側からネジ止め)し、この机棚33に固定された補強部材4を棚板24の側縁に沿装することにより接合したものである(机棚33と棚板24との接合状態を図7の断面図に示す。)。
即ち、机3における机棚33は、本発明の板材の接合方法を用いて、机棚用脚板34及び棚板24に接合されているのであり、非常に簡単な作業で、机棚33や棚板24を補強しつつ、至極強度の高い接合を実現しているのである。
<天板用脚板32と机棚用脚板34との接合>
机3における天板用脚板32bと机棚用脚板34は、本発明の補強部材4を介して接合している。
更に詳しくは、天板用脚板32bと机棚用脚板34との接合は、補強部材4の背面を天板用脚板32bに固定(沿装部41側からネジ止め)し、この天板用脚板32bに固定された補強部材4を机棚用脚板34の側縁に沿装することにより接合したものである(天板用脚板32と机棚用脚板34との接合状態を図8の断面図に示す。)。
即ち、机3における天板用脚板32と机棚用脚板34は、本発明の板材の接合方法を用いて接合されているのであり、非常に簡単な作業で、机棚用脚板34を補強しつつ、至極強度の高い接合を実現しているのである。
<照明棚35の接合>
机3における照明棚35は、本発明の補強部材4を介して机棚33に接合している。
更に詳しくは、机棚33への照明棚35の接合は、照明棚35における正面視左側縁に対して補強部材4の端部が突出するように沿装すると共に、証明棚35における正面視右側縁に対して補強部材4の端部が突出するようにその背面を固定(沿装部41側からネジ止め)し、これらの突出した補強部材4の端部を机棚33の縁及び棚板24に沿装することにより接合したものである(机棚33への照明棚35の接合状態を図9に示す。)。
即ち、照明棚35は、本発明の板材の接合方法を用いて机棚33に接合されているから、非常に簡単な作業で、照明棚35を補強しつつ、至極強度の高い接合を実現しているのであり、特に、この接合において、机棚33及び棚板24は、補強部材4に固定されていないから、照明棚35を前後にスライドしたり、取外したりすることが可能になるのである。
図10は、本発明の板材の補強方法及び本発明の板材の接合方法を用いて組立てた家具1を示す模式図である。
更に詳しくは、この家具1は、各種板材を組み合わせて構築した本棚及び飾り棚付きの机であり、板材の補強及び接合につき、本発明の板材の補強方法及び本発明の板材の接合方法を適宜利用したものである。
<天板31と立板22との接合>
机3における天板31は、本発明の補強部材4を介して、本棚2における立板22の内の2枚と接合している。
更に詳しくは、天板31と立板22との接合は、補強部材4の背面を立板22の側面に固定(沿装部41側からネジ止め)し、この立板22に固定された補強部材4を天板31の前縁及び後縁に沿装することにより接合したものである(天板31と立板22との接合状態を図11の断面図に示す。)。
即ち、机3における天板31は、本発明の板材の接合方法を用いて、本棚2における2枚の立板に接合されているのであり、非常に簡単な作業で、天板31を補強しつつ、至極強度の高い接合を実現しているのである。
<飾り棚25の接合>
本棚2の間に架橋された飾り棚25は、本発明の補強部材4を介して本棚2における棚板24に接合している。
更に詳しくは、棚板24への飾り棚25の接合は、飾り棚25の両側縁に対して、補強部材4の両端部が突出するように沿装すると共に、当該突出した補強部材4の両端部をそれぞれ棚板24の両側縁に沿装することにより接合したものである(棚板24への飾り棚25の接合状態を図12の断面図に示す。)。
即ち、飾り棚25は、本発明の板材の接合方法を用いて本棚2における棚板24に接合されているから、非常に簡単な作業で、飾り棚24を補強しつつ、至極強度の高い接合を実現しているのである。
本実施例におけるその他の補強及び接合等は前記実施例1で説明したものとほぼ同様であることから、繰り返しを避けるため、ここでは説明を省略する。
図1は、実施例1に係る本発明の板材の補強方法及び本発明の板材の接合方法を用いて組立てた家具を示す模式図である。 図2は、本棚における棚板の取り付け状態を示す模式図である。 図3は、天板の前縁に対する補強部材の沿装状態を示す断面図である。 図4は、天板と天板用脚板との接合状態を示す断面図である。 図5は、天板と棚板との接合状態を示す断面図である。 図6は、机棚と机棚用脚板との接合状態を示す断面図である。 図7は、机棚と棚板との接合状態を示す断面図である。 図8は、天板用脚板と机棚用脚板との接合状態を示す断面図である。 図9は、机棚への照明棚の接合状態を示す模式図である。 図10は、実施例2に係る本発明の板材の補強方法及び本発明の板材の接合方法を用いて組立てた家具を示す模式図である。 図11は、天板と立板との接合状態を示す断面図である。 図12は、棚板への飾り棚の接合状態を示す断面図である。
符号の説明
1 家具
2 本棚
3 机
4 補強部材
5 シート部材

Claims (8)

  1. 板材の縁の一部ないし全部に対し、断面視略L字型ないし略コの字型の沿装部を有する補強部材を沿装することにより、該板材を補強することを特徴とする板材の補強方法。
  2. 板材表面と沿装された補強部材との間に生じた段差を緩和するために、板材表面にシート部材を備えてなる請求項1に記載の板材の補強方法。
  3. 請求項1又は2に記載の板材の補強方法において用いられることを特徴とする補強部材。
  4. 請求項2に記載の板材の補強方法において用いられることを特徴とするシート部材。
  5. 請求項3に記載の補強部材を介して、他の部材に板材を接合することを特徴とする板材の接合方法。
  6. 補強部材の背面及び/又は側面を他の部材に固定し、この他の部材に固定された補強部材を板材の縁の一部ないし全部に沿装することにより、他の部材に板材を接合する請求項5に記載の板材の接合方法。
  7. 板材から補強部材の端部が突出するように補強部材を沿装し、当該突出した補強部材の端部を別の部材に沿装することにより、他の部材に板材を接合する請求項5に記載の板材の接合方法。
  8. 請求項1又は2に記載の板材の補強方法及び/又は請求項5ないし7のいずれか1項に記載の板材の接合方法を用いて組立てたことを特徴とする家具。
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