JP2008262924A - 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯 - Google Patents

放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯 Download PDF

Info

Publication number
JP2008262924A
JP2008262924A JP2008188694A JP2008188694A JP2008262924A JP 2008262924 A JP2008262924 A JP 2008262924A JP 2008188694 A JP2008188694 A JP 2008188694A JP 2008188694 A JP2008188694 A JP 2008188694A JP 2008262924 A JP2008262924 A JP 2008262924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
diode
power supply
lighting device
lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008188694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4698707B2 (ja
Inventor
岳久 ▲浜▼口
Takehisa Hamaguchi
Shunichi Asami
俊一 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Osram Melco Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Osram Melco Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Osram Melco Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008188694A priority Critical patent/JP4698707B2/ja
Publication of JP2008262924A publication Critical patent/JP2008262924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4698707B2 publication Critical patent/JP4698707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Abstract

【課題】 制御回路となる連続的周波数制御が可能なドライバICのコストが高く、且つドライバICの周辺に抵抗やコンデンサ等の小信号部品が多数必要なため、小型化、低コスト化の妨げになっていた。
【解決手段】 AC電源1の一端にアノードが接続された第1のダイオード11と、AC電源1の一端にカソードが接続された第2のダイオード12と、AC電源1の他端にアノードが接続された第3のダイオード13と、AC電源1の他端にカソードが接続された第4のダイオード14と、第3のダイオード11と第4のダイオード14との間に直列に接続された第1及び第2の平滑コンデンサ15,16と、第1及び第2の平滑コンデンサ15,16の接続点とAC電源1の端子との間に接続されたPTCサーミスタ17とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放電灯(以下、ランプという)を高周波で点灯するための放電灯点灯装置およびこの放電灯点灯装置が実装された電球形蛍光灯に関するものである。
従来の放電灯点灯装置は、電球形蛍光灯に適用され、点灯開始からの光束立ち上がりを速める場合、連続的な周波数制御が可能な他励式のインバータ回路を用いて点灯周波数を変化させることにより、ランプへの投入電力を制御していた(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2002−015887号公報
特開2002−015888号公報
一般に、電球形蛍光灯は、筐体内部に蛍光ランプを複数回折り曲げたものを組込むため、点灯時はランプ自体が高温になる。これに対して、ランプ内部の水銀の蒸気圧を適切に保つため、アマンガムをランプ内に封入して、ランプ高温時の明るさを、適切且つ一定に保つ工夫がなされている。
一方、このアマルガムは、消灯時に水銀と吸着するため、再点灯時に水銀の蒸発及び飛散を妨げる要因となり、その結果として、光束立ち上がりが遅くなるという問題を有している。通常、始動時に水銀の飛散を促進するためのアマルガムを、別途、フィラメント付近に配置し、光束立ち上がり時及び安定点灯時の明るさを確保する工夫がなされている。
しかしながら、従来の放電灯点灯装置が有する他励式のインバータ回路は、その制御回路となる連続的周波数制御が可能なドライバICのコストが高いことや、そのドライバICの周辺に抵抗やコンデンサ等の小信号部品が多数必要なことから、小型化、低コスト化の妨げになっていた。
本発明は、このような問題を解決し、ランプ点灯開始時の光束立ち上がりの速い放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯を提供することを目的とする。
本発明の放電灯点灯装置は、AC電源からの交流出力を直流化する直流電源回路と、直流電源回路の出力を高周波に変換するインバータ回路と、放電灯に接続され、インバータ回路の高周波出力を調整する負荷回路とを備える放電灯点灯装置において、直流電源回路は、AC電源の一端にアノードが接続された第1のダイオードと、AC電源の一端にカソードが接続された第2のダイオードと、AC電源の他端にアノードが接続されると共に第1のダイオードのカソードにカソードが接続された第3のダイオードと、AC電源の他端にカソードが接続されると共に第2のダイオードのアノードにアノードが接続された第4のダイオードと、第3のダイオードのカソードと第4のダイオードのアノードとの間に直列に接続された第1及び第2の平滑コンデンサと、第1及び第2の平滑コンデンサの接続点とAC電源の端子との間に接続されたPTCサーミスタとを備えることを特徴とする。
本発明に係る放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
即ち、点灯初期にランプ電力又はフィラメント電流を増大させる構成としたので、特に電球形蛍光灯等に用いられるランプの光束立ち上り特性を少ない部品点数で改善することができる。
以下、本発明に係る放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、本実施の形態に係る放電灯点灯装置は、商用電源などのAC電源1から出力される交流出力を直流化する直流電源回路10と、直流電源回路10の出力を高周波に変換するインバータ回路20と、ランプ2に接続され、インバータ回路20の高周波出力を調整する負荷回路30と、インバータ回路20を略一定の周波数で駆動するドライバ回路40とを備えている。
直流電源回路10は、AC電源1の一端にアノードが接続されたダイオード(第1のダイオード)11と、AC電源1の一端にカソードが接続されたダイオード(第2のダイオード)12と、AC電源1の他端にアノードが接続されたダイオード(第3のダイオード)13と、AC電源1の他端にカソードが接続されたダイオード(第4のダイオード)14とを備えている。ダイオード11のカソードには、ダイオード13のカソードが接続され、この接続点が直流電源回路10の出力点となっている。また、ダイオード12のアノードには、ダイオード14のアノードが接続され、この接続点がグランド(接地)されている。
さらに、ダイオード13のカソードとダイオード14のアノードとの間には、平滑コンデンサ15,16が直列に接続され、平滑コンデンサ15,16の接続点とAC電源1の一方の端子との間には、PTCサーミスタ17が接続されている。
また、負荷回路30は、インバータ回路20とランプ2の一方のフィラメントとの間に直流接続されたチョークコイル31および直流カットコンデンサ32と、ランプ2の一対のフィラメント間に接続された共振コンデンサ33とを備えている。
次に、本実施の形態の動作について説明する。まず、AC電源1が投入されると、直流電源回路10によって直流化された電圧が、インバータ回路20に印加される。インバータ回路20は、内部にMOSFET等のスイッチング素子を備え、ドライバ回路40によって、スイッチング素子を高周波にオン/オフすることにより、直流電源回路10の出力を高周波出力に変換する。インバータ回路20で変換された高周波出力は、ランプ2に与えられ、ランプ2は点灯を開始する。このとき、共振コンデンサ33は、ランプ2の始動時の電圧を確保し、ランプ2の点灯後は、チョークコイル31によってランプ2に流れる電流を適切な値に制限する。
図2(a)(b)を用いて、AC電源1と直流電源回路10の動作を説明する。図中、経路L11,L12,L21,L22は、次に示す通りである。まず、経路L11は、「AC電源1」→「ダイオード11」→「平滑コンデンサ15」→「平滑コンデンサ16」→「ダイオード14」→「AC電源1」のルートである。また、経路L12は、「AC電源1」→「ダイオード11」→「平滑コンデンサ15」→「PTCサーミスタ17」→「AC電源1」のルートである。さらに、経路L21は、「AC電源1」→「ダイオード13」→「平滑コンデンサ15」→「平滑コンデンサ16」→「ダイオード12」→「AC電源1」のルートである。また、経路L22は、「AC電源1」→「PTCサーミスタ17」→「平滑コンデンサ16」→「ダイオード12」→「AC電源1」のルートである。
仮に、PTCサーミスタ17の抵抗値が0Ωとすると、経路L11及び経路L21には電流が流れず、直流電源回路10は、図3に示すような倍電圧整流回路とみなすことができる。一方、PTCサーミスタ17の抵抗値が∞(無限大)とすると、経路L12及び経路L22には電流が流れず、直流電源回路10は、図4に示すような全波整流平滑回路とみなすことができる。
点灯開始後数秒間は、PTCサーミスタ17の抵抗値が低いため、直流電源回路10を流れる電流は、L11<L12、L21<L22となる。その結果、直流電源回路10は図3に示すような倍電圧整流回路に近い構成となり、直流電源回路10の出力電圧をVdc、AC電源1の電圧をVacとすると、21/2×Vac<Vdc<2×21/2×Vacとなる。
その後、PCTサーミスタ17の自己発熱により抵抗値が上昇していくと、L11≫L12、L21≫L22となり、直流電源回路10は図4に示すような全波整流平滑回路とほぼ等しい構成となる。その結果、Vdc≒21/2×Vacとなる。
インバータ回路20は固定の周波数で駆動していることから、ランプ2に投入される電力は、Vdcにほぼ比例する。また、ランプに投入される電力と光束とは、特に点灯初期の数秒間は、必ずしも比例関係にないが、ランプ2により多くの電力を投入することにより、光束の立ち上がりを速めることができる。その理由は、ランプ電力を増やすことにより、ランプ温度の上昇を速め、内部の水銀の蒸発及び飛散を速めることができるからである。
図5(a)に本実施の形態における直流電源回路10の出力電圧Vdcとランプ電力PLと光束Lmとの時間変化を示す。また、図5(b)に点灯開始時から図4に示すような全波整流平滑回路を用いた場合の各値の変化を示す。図5(a)において、PTCサーミスタ17の抵抗値が十分大きくなるまでの時間をt1とすると、常温時でt1=数秒〜数十秒とするのが望ましい。
以上のように、インバータ回路20を固定の周波数で駆動した状態で、直流電源回路10の出力を点灯初期から所定の時間高くしたので、その間、ランプ電圧を増やし、光束立ち上がりを速めることができる。
また、PTCサーミスタ17の初期抵抗値を適切に選定することにより、Vdcのピーク値を所定値以下に抑制することができる。このため、通常の倍電圧整流回路を用いた場合よりも、インバータ回路20に使用する部品の耐圧を下げることができる。即ち、AC電源1の電圧が100Vの場合、通常の倍電圧整流回路を用いた場合、その直流電圧出力のピークは約280Vとなるため、インバータ回路20の構成部品は耐圧300V〜400Vのものが必要となる。しかし、上記ピーク値を200V程度(即ち、250V以下)に抑えれば、耐圧250V程度の部品で済み、回路をより安価にすることができる。
なお、本実施の形態は、図6に示すように、直流カットコンデンサ32を省略した構成としてもよい。この場合にも、上述した効果と同様の効果が得られる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る放電灯点灯装置を説明する。実施の形態1においては、直流電源回路の出力を上昇させてランプ電力を増やす例を示したが、本実施の形態においては、直流電源回路出力のピーク値は一定とし、そのリップルを減らすことでランプ電力を増やす例を示す。
図7は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図1に示す実施の形態1と異なるのは、平滑コンデンサ15,16、PTCサーミスタ17の代わりに、平滑コンデンサ(第1の平滑コンデンサ)50、平滑コンデンサ(第2の平滑コンデンサ)51、PTCサーミスタ52を備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、平滑コンデンサ50は、ダイオード13のカソードとダイオード14のアノードとの間に接続されている。また、PTCサーミスタ52および平滑コンデンサ51からなる直列回路は、平滑コンデンサ50に対して並列接続されている。係る構成によって、本実施の形態は、直流電源回路10の出力ピーク値を一定としつつ、そのリップルを減らすことでランプ電力を増やすことができる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。点灯開始からの数秒間は、PTCサーミスタ52の抵抗値が低いため、ダイオード11〜14からなるダイオードブリッジの出力は平滑コンデンサ50,51によって平滑される。その後、PTCサーミスタ52の自己発熱により抵抗値が上昇した場合、平滑コンデンサ51には電流が流れなくなり、ダイオード11〜14からなるダイオードブリッジの出力は平滑コンデンサ50のみによって平滑されることとなる。
従って、点灯開始直後における直流電源回路10の出力電圧Vdc及びランプ電流iLと、PTCサーミスタ52の抵抗値が十分高くなった後における直流電源回路10の出力Vdc及びランプ電流iLとは、短時間のスパンで観測した場合、それぞれ、図8(a),(b)に示すようになる。これらの図より、PTCサーミスタ52の抵抗値が十分高くなった後に比べて、点灯開始直後のランプ電力の方が大きいことが判る。
また、平滑コンデンサ50,51の選定において、点灯初期の直流電源出力リップル低減のためには、平滑コンデンサ51の容量が大きい方がよく、光束一定後の電源高調波抑制のためには、平滑コンデンサ50の容量は小さいものがよい。従って、平滑コンデンサ50及び平滑コンデンサ51の容量を、それぞれC50、C51とすると、C50≦C51とするのが望ましい。
以上のように、インバータ回路20を固定の周波数で駆動した状態で、直流電源回路10の出力リップルを点灯初期から所定の時間少なくしたので、その間、ランプ電力を増やし、光束立ち上りを速めることができる。
また、直流電源回路10の出力については、常に、Vdc≦21/2×Vacとなるので、インバータ回路20の構成部品の選定において、図3に示したような全波整流平滑回路を用いた場合と同様の耐圧の部品を使用することができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係る放電灯点灯装置を説明する。図9は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態は、実施の形態1における図6の回路をより具体的に示した一例であり、インバータ回路20とドライバ回路40の詳細な回路構成を開示している。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、インバータ回路20は、コンプリメンタリー接続されたNチャネルMOSFET21およびPチャネルMOSFET22を備え、MOSFET21,22の双方のゲート端子同士、ソース端子同士がそれぞれ接続されている。また、MOSFET21のソース端子とドレイン端子との間にスナバコンデンサ23が接続されている。
ドライバ回路40は、チョークコイル31の2次巻線と中間タップ間に直列接続されたインダクタ41およびコンデンサ42と、インダクタ41とMOSFET21,22のゲート端子との間に接続されたコンデンサ43と、MOSFET21,22のゲート端子とソース端子間に逆直列に接続された2つの定電圧ダイオード44,45とを備えている。そして、インダクタ41とコンデンサ42の接続点に発生する電圧は、コンデンサ43を介して、MOSFET21,22のゲート端子に印加される。
さらに、直流電源回路10の出力点と、MOSFET21,22のソース端子間に抵抗53が接続され、チョークコイル31の2次巻線とインダクタ41の接続点と、MOSFET21,22のソース端子間に抵抗54が接続されている。また、MOSFET21,22のゲート端子とグランドとの間に抵抗55が接続されている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。AC電源1が投入されると、直流電源出力の抵抗53〜55による分圧値が、MOSFET22のソース・ゲート間に印加され、MOSFET22がオンとなる。なお、このとき、チョークコイル31の2次巻線の直流抵抗は0Ωに近いので、起動時はその抵抗値を無視できる。
MOSFET22がオンすると、「直流電源回路10」→「負荷回路30」→「MOSFET22」→「グランド(接地)」の経路で電流が流れ、チョークコイル31に電圧が発生する。その後、チョークコイル31に発生した電圧の分圧値が、インダクタ41とコンデンサ42の直列共振回路によって増幅され、増幅された電圧が、コンデンサ43を介してMOSFET21,22のゲート端子に印加される。
MOSFET21,22のゲート端子に印加される電圧は、ソース端子を基準とした略正弦波となる。このため、ソース端子に対してゲート端子の電圧が正のときは、MOSFET21がオンし、負のときはMOSFET22がオンすることになり、これを交互に繰り返すことによって、インバータ回路20がドライバ回路40によって自励駆動される。その結果、直流電源回路10の出力が高周波に変換され、ランプ2を点灯させることができる。
なお、定電圧ダイオード44,45の直列回路は、ゲート・ソース間の電圧を所定値以下にしてMOSFET21,22を保護するためのものであり、コンデンサ23は、MOSFET21,22のスイッチング動作を円滑にするためのスナバコンデンサである。
以上のように回路を構成することにより、部品点数を少なくすることができる。その結果、後述するカバー72に回路基板70を収め易くすることができ、小型な電球形蛍光灯を構成することが可能となる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係る放電灯点灯装置を説明する。図10は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態は、実施の形態1における図6の回路をより具体的に示した一例であり、インバータ回路20とドライバ回路40の詳細な回路構成を開示している。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、インバータ回路20は、コンプリメンタリー接続されたNチャネルMOSFET21およびPチャネルMOSFET22を備え、MOSFET21,22の接続点と、平滑コンデンサ15,16の接続点との間に、インダクタ46とコンデンサ48の直列回路が接続されている。そして、インダクタ46とコンデンサ48の接続点に発生する電圧は、ゲート抵抗47を介して、MOSFET21,22のゲート端子に印加される。なお、定電圧ダイオード44,45並びに抵抗53,55は実施の形態3のものと同様であるので説明を省略する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。AC電源1が投入されると、直流電源出力の抵抗47,53,55による分圧値が、MOSFET22のソース・ゲート間に印加され、MOSFET22がオンとなる。なお、このときインダクタ46の直流抵抗は0Ωに近いので、起動時はその抵抗値を無視できる。
MOSFET22がオンすると、「直流電源回路10」→「コンデンサ48」→「インダクタ46」→「MOSFET22」→「グランド(接地)」の経路で電流が流れ、インダクタ46に電圧が発生する。そして、インダクタ46に発生した電圧が、抵抗47を介してMOSFET21,22のゲート端子に印加される。
MOSFET21,22のゲート端子に印加される電圧は、ソース端子を基準とした略正弦波となる。このため、ソース端子に対してゲート端子の電圧が正のときは、MOSFET21がオンし、負のときはMOSFET22がオンすることになり、これを交互に繰り返すことによって、インバータ回路20がドライバ回路40によって自励駆動される。その結果、直流電源回路10の出力が高周波に変換され、ランプ2を点灯させることができる。
以上のように回路を構成することにより、部品点数を少なくすることができる。その結果、後述するカバー72に回路基板70を収め易くすることができ、小型な電球形蛍光灯を構成することが可能となる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5に係る放電灯点灯装置を説明する。実施の形態1〜4においては、点灯初期のランプへの投入電力を増大させて光束立ち上り特性を改善する例を示したが、本実施の形態においては、ランプのフィラメントに投入する電力を増大させて光束立ち上り特性を改善する例を示す。
図11は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図9に示す実施の形態3と異なるのは、直流電源回路10の回路構成と、負荷回路30と直流電源回路10の接続関係とである。その他の構成については実施の形態3と同一又は同等である。なお、実施の形態3と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図11に示すように、直流電源回路10は、ダイオード11〜14からなるダイオードブリッジの出力とランプ2の一方のフィラメント2aとの間に接続された温度負特性の素子であるNTCサーミスタ56と、フィラメント2aとNTCサーミスタ56との接続点に一端が接続されると共に他端がグランド(接地)され、ダイオードブリッジの出力を平滑する平滑コンデンサ50とを備えている。また、直流電源回路10は基本的には全波整流回路を構成するので、負荷回路30には直流カットコンデンサ32が含まれている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。ランプ2の点灯初期におけるNTCサーミスタ56の温度が低い期間は、AC電源1からの入力電流は、「ダイオード11又はダイオード13」→「フィラメント2a」→「平滑コンデンサ50又はインバータ回路20」の経路で流れる。その後、NTCサーミスタ56の温度が高くなると、AC電源1からの入力電流は、「ダイオード11又はダイオード13」→「NTCサーミスタ56」→「平滑コンデンサ50又はインバータ回路20」の経路で流れる。
このように、点灯初期は、フィラメント2aに平滑コンデンサ50やインバータ回路20で消費する電流が投入され、フィラメント2aの温度上昇が促進される。
また、通常フィラメント2aには、ランプ高温時の水銀蒸気圧確保のために高温動作用のアマルガムが配置されているので、フィラメント2aの温度を上昇させることにより、アマルガムの状態を安定点灯時の状態により早く近づけることができる。
また、各実施の形態で示した所謂コンデンサインプット型の回路においては、AC電源1を投入した際の平滑コンデンサ50への急峻な電流(以下、「突入電流」という)により、平滑コンデンサ50の寿命を縮めたり、AC電源1側の故障を招いたりすることがあった。この突入電流を抑制する手段として、AC電源1から平滑コンデンサ50への経路中に数Ωの抵抗を挿入する方法があるが、特に電球形蛍光灯等に応用した場合に、点数が増えて小型化が図り難いという問題があった。
本実施の形態のように、AC電源1から平滑コンデンサ50への経路中に、抵抗値が5〜10Ωのフィラメント2aを挿入することにより、フィラメント2aを挿入しない場合に比べて、突入電流のピーク値を3分の1程度に低減する効果を得ることができる。
なお、NTCサーミスタ56は、安定点灯時のフィラメント2aによるロスを低減するために設けたが、安定点灯時の入力電力が問題にならない場合には、NTCサーミスタ56を有しない構成であってもよい。
また、図12に示すように平滑コンデンサ50への配線のみがフィラメント2aを経由する構成としてもよい。
以上のように、平滑コンデンサ50等に流入する電流をフィラメント2aに流すことにより、フィラメント2aに設けられたアマルガムの温度上昇を促進し、光束の立ち上りを速めることができるとともに、AC電源1投入時の突入電流を低減することができる。
さらに、フィラメント2aが断線した場合、抵抗53に電圧が印加されず、インバータ回路20を起動することができなくなるので、フィラメント2a断線時に確実に消費電力をほぼ0Wとすることができる。
実施の形態6.
次に、実施の形態6に係る放電灯点灯装置を説明する。実施の形態5においては、安定点灯中はフィラメント2aに流れる電流をNTCサーミスタ56でバイパスさせる構成を示したが、本実施の形態においては、スイッチング素子を用いてバイパスさせる構成を示す。
図13は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図12に示す実施の形態5と異なるのは、NTCサーミスタ56の代わりにスイッチング素子38を備えている点である。その他の構成については実施の形態5と同一又は同等である。なお、実施の形態5と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。また、回路の要部を説明するため、インバータ回路20を起動するための抵抗50〜52及びスナバコンデンサ23は、図13においては省略する。
図13に示すように、直流電源回路10は、ダイオード11〜14からなるダイオードブリッジの出力とランプ2の一方のフィラメント2aとの間にソース・ドレイン端子が接続されたスイッチング素子57と、スイッチング素子57のゲート端子に接続され、AC電源1投入からの経過時間に応じてスイッチング素子57を制御する抵抗58,59、コンデンサ60からなる分圧積分回路とを備えている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。AC電源1が投入されてから数秒の間は、AC電源1からの入力電流は、「ダイオード11又はダイオード13」→「平滑コンデンサ50」→「フィラメント2a」→「ダイオード12又はダイオード14」の経路で流れる。その後、抵抗39、40およびコンデンサ41からなる分圧積分回路で決まる時定数により、スイッチング素子38はオンとなる。その結果、AC電源1からの入力電流は、「ダイオード11又はダイオード13」→「平滑コンデンサ50」→「スイッチング素子38」→「ダイオード12又はダイオード14」の経路で流れ、フィラメント2aがバイパスされる。
以上のように、平滑コンデンサ50等に流入する電流をフィラメント2aに流すことにより、フィラメント2aに備えられたアマルガムの温度上昇を促進し、光束の立ち上りを速めることができると共に、AC電源1投入時の突入電流を低減することができる。
また、電源1投入から数秒経過後に、スイッチング素子38がオンになり、平滑コンデンサ50等に流入する電流がフィラメント2aには流れなくなる。その結果、安定点灯中のフィラメント2aでの消費電力が0Wとなり、装置全体の消費電力を低減することができる。
実施の形態7.
次に、実施の形態7に係る放電灯点灯装置を説明する。図14は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図1に示す実施の形態1と異なるのは、直流電源回路10と負荷回路30の回路構成である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図14に示すように、直流電源回路10は、ダイオードブリッジを構成するダイオード11〜14と、このダイオードブリッジの出力に一端が接続され、他端がグランド(接地)された平滑コンデンサ50とを備え、全体として全波整流・平滑回路を構成している。また、負荷回路30は、インバータ回路20とランプ2の一方のフィラメントとの間に直流接続されたチョークコイル31および直流カットコンデンサ32と、ランプ2の一対のフィラメント間に接続された共振コンデンサ33と、チョークコイル31と直流カットコンデンサ32に直列接続されたチョークコイル61と、チョークコイル61に並列接続されたPTCサーミスタ62とを備えている。
次に、本実施の形態の動作について説明する。PTCサーミスタ62は、点灯開始後の所定の時間は電流が流れ、その後自己発熱により抵抗値が上昇し、その後電流はほとんど流れなくなる。逆に、チョークコイル61には、点灯開始後の所定の時間は電流がほとんど流れず、PTCサーミスタ62の抵抗値が上昇すると電流が流れ始める。
チョークコイル31,61のインダクタンス値を、それぞれL1、L2とした場合、負荷回路30のインダクタンス成分は、PTCサーミスタ62側に電流が流れている状態では、ほぼL1となり、チョークコイル61側に電流が流れている状態では、ほぼ(L1+L2)となる。
従って、点灯開始からの所定の時間に、負荷回路30のインダクタンス成分がL1から(L1+L2)に変化することになる。これにより、点灯開始時は、安定点灯時に対して{(L1+L2)÷L1}倍の電流をランプ2に投入することが可能となる。
以上より、負荷回路30のインダクタンス値を変化させることにより、点灯開始からの所定の時間はランプ電流を増大させ、光束立ち上りを速めることができる。
実施の形態8.
次に、実施の形態8に係る放電灯点灯装置を説明する。図15は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態は、実施の形態1における図6の回路をより具体的に示した一例であり、インバータ回路20とドライバ回路40の詳細な回路構成を開示している。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図15に示すように、インバータ回路20は、コンプリメンタリー接続されたNチャネルMOSFET21およびPチャネルMOSFET22を備え、MOSFET21,22の双方のゲート端子同士、ソース端子同士がそれぞれ接続されている。また、MOSFET21のソース端子とドレイン端子との間にスナバコンデンサ23が接続されている。
ドライバ回路40は、チョークコイル31の2次巻線と中間タップ間に直列接続されたインダクタ41およびコンデンサ42と、インダクタ41とMOSFET21,22のゲート端子との間に接続されたコンデンサ43と、MOSFET21,22のゲート端子とソース端子間に逆直列に接続された2つの定電圧ダイオード44,45とを備えている。そして、インダクタ41とコンデンサ42の接続点に発生する電圧は、コンデンサ43を介して、MOSFET21,22のゲート端子に印加される。
さらに、直流電源回路10の出力点と、MOSFET21,22のソース端子間に抵抗53が接続され、チョークコイル31の2次巻線とインダクタ41の接続点と、MOSFET21,22のソース端子間に抵抗54が接続されている。また、MOSFET21,22のゲート端子とグランドとの間に抵抗55が接続されている。
次に、本実施の形態の動作を説明する。AC電源1が投入されると、直流電源出力の抵抗53〜55による分圧値が、MOSFET22のソース・ゲート間に印加され、MOSFET22がオンとなる。なお、このとき、チョークコイル31の2次巻線の直流抵抗は0Ωに近いので、起動時はその抵抗値を無視できる。
MOSFET22がオンすると、「直流電源回路10」→「負荷回路30」→「MOSFET22」→「グランド(接地)」の経路で電流が流れ、チョークコイル31に電圧が発生する。その後、チョークコイル31に発生した電圧の分圧値が、インダクタ41とコンデンサ42の直列共振回路によって増幅され、増幅された電圧が、コンデンサ43を介してMOSFET21,22のゲート端子に印加される。
MOSFET21,22のゲート端子に印加される電圧は、ソース端子を基準とした略正弦波となる。このため、ソース端子に対してゲート端子の電圧が正のときは、MOSFET21がオンし、負のときはMOSFET22がオンすることになり、これを交互に繰り返すことによって、インバータ回路20がドライバ回路40によって自励駆動される。その結果、直流電源回路10の出力が高周波に変換され、ランプ2を点灯させることができる。
なお、定電圧ダイオード44,45の直列回路は、ゲート・ソース間の電圧を所定値以下にしてMOSFET21,22を保護するためのものであり、コンデンサ33は、MOSFET21,22のスイッチング動作を円滑にするためのスナバコンデンサである。
また、上記のように動作している間、ドライバ回路40によって定まる点灯周波数は略一定となるので、ランプ2に投入される電流及び電力は、負荷回路30のインピーダンスによって決まる。従って、本実施の形態も実施の形態7と同様に、点灯開始時は安定点灯中に対して{(L1+L2)÷L1}倍のランプ電流を流せることになるので、光束立ち上りを速めることができる。
以上のように、ドライバ回路40等を構成することにより、部品点数を少なくすることができる。その結果、後述するカバー72に回路基板70を収め易くすることができ、小型な電球形蛍光灯を構成することが可能となる。
なお、図16に示すように、チョークコイル61に2次巻線61a,61bを設け、フィラメント2a,2bに接続するようにすることにより、点灯初期にフィラメント2a,2bに流れる電流を増大させ、フィラメント2a,2bに備えられたアマルガムの温度上昇を促進し、さらに光束の立ち上りを速めることができる。このとき、巻数比を適切に設定することにより、より好ましいフィラメント電流を供給することができる。
また、図17,18に示すように、チョークコイル61とPTCサーミスタ62の直列回路をチョークコイル31に並列接続しても同様の効果が得られる。
さらにまた、PTCサーミスタ62の接続に関して、所望のインピーダンスを得るために、図19に示すように、チョークコイル31の1部分に対してPTCサーミスタ62を並列接続するようにしてもよい。但し、図19の場合、PTCサーミスタ62に比較的電流容量の大きいものを使用する必要がある。
実施の形態9.
次に、実施の形態9に係る放電灯点灯装置を説明する。図20は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図14に示す実施の形態7と異なるのは、負荷回路30内の接続方法である。その他の構成については実施の形態7と同一又は同等である。なお、実施の形態7と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図20に示すように、負荷回路30内で、一方のフィラメント2aを介してチョークコイル61に接続されるPTCサーミスタ62と、チョークコイル61に接続され、ランプ2に並列接続される始動用コンデンサ33と、始動用コンデンサ33に並列接続される予熱用PTCサーミスタ63と、チョークコイル31及びランプ2に対して直列に接続される直流カットコンデンサ32とを備えている。
次に、本実施の形態の動作について説明する。点灯開始からの0.5秒程度は、「チョークコイル31」→「PTCサーミスタ62」→「フィラメント2a」→「予熱用PTCサーミスタ63及び始動用コンデンサ33」→「フィラメント2b」→「直流カットコンデンサ32」の経路(経路A)に電流が流れる。ランプ点灯後、所定の時間は、「チョークコイル31」→「PTCサーミスタ62」→「ランプ2及び始動用コンデンサ33」→「直流カットコンデンサ32」の経路(経路B)に電流が流れる。その後PTCサーミスタ62の抵抗値が上昇すると、「チョークコイル31」→「チョークコイル61」→「ランプ2及び始動用コンデンサ33」→「直流カットコンデンサ32」の経路(経路C)に電流が流れる。
点灯後所定時間内でのランプ電流の増大と、それによる光束立ち上りに与える効果は、実施の形態7のものと同様であるが、経路Aにおいて、充分に予熱電流を確保することができ、かつ、経路Cにおいては、フィラメント2aにほとんど電流が流れないため、フィラメント2aにおける損失及び発熱を低減することができる。
以上より、負荷回路30内の接続を適切にすることにより、光束立ち上りを改善し、予熱電流確保による長寿命化が図れるとともに、安定点灯時の消費電力を低減することができる。
また、図21は、図20の回路をより具体的に示した一例であり、インバータ回路20とドライバ回路40に、実施の形態8における図15のものと同様の構成のものを適用したものであり、動作も図15のものと同様である。
ドライバ回路40等を上述のように構成することにより、部品点数を少なくすることができ、その結果、後述するカバー72に回路基板70を収めやすくすることができ、小型な電球形蛍光灯を構成することができる。
実施の形態10.
次に、実施の形態10に係る電球形蛍光灯を説明する。図22は、本実施の形態に係る電球形蛍光灯を示す断面図である。同図に示すように、本実施の形態の電球形蛍光灯は、実施の形態1から実施の形態8又は後述する実施の形態11から13に係る放電灯点灯装置(ランプ2は除く)のいずれかが実装された回路基板70と、回路基板70の一方の面側に配置され、回路基板70からの高周波出力を投入する屈曲形のランプ(屈曲形蛍光灯)2と、回路基板70の他方の面側に配置され、回路基板70にAC電源を投入するための口金71と、回路基板70を覆うカバー(筐体)72と、ランプ2を覆うグローブ73とを備えている。なお、グローブ73は必要に応じて具備させなくてもよい。
ここで、上記放電灯点灯装置の構成要素であるPTCサーミスタ17は、回路基板70のランプ2側に実装されている。また、上記放電灯点灯装置の構成要素である平滑コンデンサ15(50),16(51)は、回路基板70の口金71側に実装されている。
一般に、電球形蛍光灯において、回路基板70のランプ2側の面はランプ2からの熱を受け、口金71側の面よりも高温になる。このことより、回路基板70のランプ2側の面には半導体などの耐熱部品を配置し、口金71側にはコンデンサ等の非耐熱部品を配置するのが望ましい。
そこで、本実施の形態では、PTCサーミスタ17を回路基板70のランプ2側に実装すると共に、平滑コンデンサ15(50),16(51)等の非耐熱部品を回路基板70の口金71側に実装し、PTCサーミスタ17の発熱が、回路基板70の口金71側に配置された平滑コンデンサ15(50),16(51)等の非耐熱部品に影響を与えないようにしている。
以上のように、PTCサーミスタ17の配置を工夫することにより、PTCサーミスタ17自身の発熱に起因する他の回路部品の劣化を最小限に抑えることができる。
なお、図22においては、2つの平滑コンデンサ15(50),16(51)を回路基板70に対して垂直に実装したものを示したが、カバー72の形状によっては、図23(a)に示すように、片方を回路基板70に対して平行に実装してもよい。また、実施の形態2の回路(図7参照)においては、光束一定後は平滑コンデンサ51にはほとんど電流が流れないので、熱的影響による寿命の短縮を考慮する必要はなく、図23(b)に示すように、平滑コンデンサ51を回路基板70のランプ2側に実装してもよい。
実施の形態11.
図24は、実施の形態1に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。本実施の形態が図1に示す実施の形態1と異なるのは、平滑コンデンサ15,16の接続点とAC電源1の一方の端子との間に、PTCサーミスタ17とヒューズ抵抗64とが直列接続されている点である。
次に、本実施の形態の動作について説明する。電流経路等の基本的動作に関しては、実施の形態1の図1に示したものと同様である。実施の形態1との相違点は、ヒューズ抵抗64の付加により、図5(a)における直流電源回路10の出力電圧Vdcのピーク値及びその持続時間t1をより好適に調整できる点である。
以下、ランプ2の消費電力が9〜13Wの場合における各素子の定数設定方法を示す。
PTCサーミスタ17は、常温における抵抗値が82Ω、キューリーポイントが120℃のものを用い、ヒューズ抵抗64は、抵抗値が47Ωで投入電力が3Wに対して断線時間が5秒以上のものを用いる。
直流電源回路10の出力電圧Vdcのピークは、常温における上記2素子の総抵抗値によって決まる。PTCサーミスタ17とヒューズ抵抗64の総抵抗値を110〜130Ωに設定すると、AC電源1が100V時に、Vdcのピークは約180Vになる。Vdcのピーク値を180Vに設定した場合、ランプ2の投入電力を安定点灯時の約1.5倍とすることができ、ランプ点灯初期においても充分明るさを確保することができる。
また、AC電源1が110Vになった場合でも、Vdcのピークが200V以下になることから、インバータ回路20に用いる素子に耐圧250Vのものを用いれば、充分に耐圧マージンを確保することができる。
さらに、ヒューズ抵抗64に定格電力0.5W・47Ωのものを用いて、PTCサーミスタ17に流れる電流を制限することにより、持続時間t1を5秒程度と長く設定することができ、より明るさ感を得ることができる。
本実施の形態において、ヒューズ抵抗を用いたのは、PTCサーミスタ17が不測の事態により短絡故障して定格を超えた点灯状態が続いても、ヒューズ抵抗64の発熱によりヒューズ抵抗64自身を断線させ、通常の点灯に復帰させるためである。但し、一度ヒューズ抵抗64が断線した場合、次回点灯時からは、電流を増大した点灯はできなくなる。
また、ヒューズ抵抗64での消費電力は、点灯開始からt1の間は約2.5W、t1以降は0.1W以下となるので、消費電力が2.5Wの場合に5秒以上は断線しないヒューズ抵抗を選択する必要がある。逆に、安定点灯時の消費電力が非常に小さいことから、ヒューズ抵抗64の定格電力は0.5W程度で充分である。
ここで、ヒューズ抵抗64の替わりに通常の固定抵抗を用いる場合、PTCサーミスタ17が不測の事態により短絡故障した場合に該抵抗の焼損を防止するため、定格が3W以上の大型の抵抗を用いる必要がある。
以上より、装置を構成する素子の定数を適切に設定し、ランプ投入電力が定格時の1.5倍となる期間を5秒に設定したので、視覚的により好ましい光束立ち上り特性を得ることができる。
実施の形態12.
実施の形態12に係る放電灯点灯装置を説明する。実施の形態11においては、安定点灯に移行した後も、ランプ2のフィラメント2aに電流が流れる構成であったが、本実施の形態においては、安定点灯に移行した後はフィラメント2aに流れる電流をカットし、消費電力を低減する例を示す。
図25は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図24に示す実施の形態11と異なるのは、始動用コンデンサ33に並列に予熱用PTCサーミスタ63が並列接続され、中点(以下、「中点」という)と始動用コンデンサ33とがフィラメント2aを介さずに接続される点である。
次に、本実施の形態の動作について説明する。AC電源1が投入されると、AC電源1と中点との間に、PTCサーミスタ17、ヒューズ抵抗64及びフィラメント2aを介した電流ループができ、フィラメント2aが予熱される。
この間に、インバータ回路20が駆動を開始し、インバータ回路20と中点との間に、チョークコイル31、フィラメント2b及び予熱用PTCサーミスタ63を介した高周波電流のループができる。
予熱用PTCサーミスタ63の抵抗値が低い期間(約0.5秒)は上記の2経路によりフィラメント2a,2bが予熱される。
その後、予熱用PTCサーミスタ63の抵抗値が上昇し、始動用コンデンサ33に高圧が発生し、ランプ2は放電を開始する。
PTCサーミスタ17の抵抗値が低い間は、フィラメント2aに電流が流れるが、その後PTCサーミスタ17の抵抗値が上昇すると電流が遮断される。インバータ回路20からの高周波電流は、ランプ2と始動用コンデンサ33とに分流され、フィラメント2bには始動用コンデンサ33へ分流した電流(以下、「循環電流」という)が流れるが、フィラメント2aには循環電流が流れなくなり、フィラメント2aでの消費電力は0W近くになる。
本実施の形態において、ヒューズ抵抗64の抵抗値とフィラメント2aの抵抗値の合計が47Ω程度になるように設定する。具体的には、フィラメント2aの抵抗値は約10〜20Ωであるので、ヒューズ抵抗64を33Ωとしている。
点灯後、所定時間内でのランプ電流の増大と、それによる光束立ち上りに与える効果は、実施の形態11のものと同様であるが、本実施の形態においては、安定点灯中にフィラメント2aにほとんど電流が流れないため、フィラメント2aにおける損失及び発熱を低減することができる。
以上より、負荷回路30内の接続を適切にすることにより、光束立ち上りを改善するとともに安定点灯時の消費電力を低減することができる。
なお、図26は、図25の回路をより具体的に示した一例であり、インバータ回路20とドライバ回路40に、実施の形態8における図15のものと同様の構成のものを適用したものであり、動作も図15のものと同様である。
ドライバ回路40等を上述のように構成することにより、部品点数を少なくすることができる。その結果、図22に示したカバー72に回路基板70が収めやすくなり、小型な電球形蛍光灯を構成することができる。
図27(a)(b)は、図26の回路における実際の各部波形図である。要部の回路定数は、平滑コンデンサ15,16が22μF、PTCサーミスタ17が82Ω(キューリーポイント120℃)、チョークコイル31が850μH、始動コンデンサ32が4700pF、インダクタ41が1.5mH、コンデンサ42が1000pF、PTCサーミスタ62が3kΩ(キューリーポイント80℃)、ヒューズ抵抗64が33Ωである。
なお、装置全体の定格電力は13W、フィラメント2a,2bの抵抗値はそれぞれ約10Ωである。
図27(a)において、AC電源1の電圧が100Vの場合、点灯初期の約5秒間は、平滑電圧のピークが約180V、ランプ電流実効値が180mAである。その後、定格点灯以降は、平滑電圧のピークが約140V、ランプ電流実効値が120mAとなる。これにより、図27(a)における点灯開始3秒後の明るさは、図27(b)に示すように点灯開始から定格点灯させた場合に比べて、約1.5倍になる。
実施の形態13.
実施の形態13に係る放電灯点灯装置を説明する。実施の形態12においては、ランプ電流を増加させた後の安定点灯時に、片方のフィラメントに流れる電流を遮断し、消費電力を低減させたが、本実施の形態においては、両方のフィラメントに流れる電流を遮断し、消費電力をさらに低減するとともに、フィラメントを保護してランプの長寿命化を図る例を示す。
図28は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図25に示す実施の形態11と異なるのは、負荷回路30において、インダクタ61がチョークコイル31に直列接続され、サーマルリードスイッチ65が、インダクタ61に並列接続され、フィラメント2bを介して始動用コンデンサ33及び予熱用PTCサーミスタ63に接続された点である。
次に、本実施の形態の動作について説明する。AC電源1が投入されると、AC電源1と中点との間に、PTCサーミスタ17、ヒューズ抵抗64及びフィラメント2aを介した電流ループができ、フィラメント2aが予熱される。この間に、インバータ回路20が駆動を開始し、インバータ回路20と中点との間に、チョークコイル31、サーマルリードスイッチ65、フィラメント2b及び予熱用PTCサーミスタ63、を介した高周波電流のループができる。予熱用PTCサーミスタ63の抵抗値が低い期間(約0.5秒)は上記の2経路によりフィラメント2a及び2bが予熱される。
その後、予熱用PTCサーミスタ63の抵抗値が上昇し、始動用コンデンサ33に高圧が発生し、ランプ2は放電を開始する。PTCサーミスタ17の抵抗値が低い間は、フィラメント2aに電流が流れるが、その後PTCサーミスタ17の抵抗値が上昇して電流が遮断される。また、装置全体の温度が低く、サーマルリードスイッチ65が導通状態のときは、フィラメント2bに電流が流れるが、その後、装置全体の温度が上昇し、サーマルリードスイッチ65が開放状態になると、電流は遮断される。従って、安定点灯時に両フィラメント2a及び2bに循環電流は流れなくなる。
図29に本実施の形態におけるPTCサーミスタ17の抵抗値とサーマルリードスイッチ65の開平状態と直流電源回路10の出力電圧Vdcとランプ電力PLの時間変化を示す。
時間t1において、PTCサーミスタ17の抵抗値が上昇し、t2においてサーマルリードスイッチ65が開放状態となる。また、図示していないが、明るさはランプ電力PLにほぼ比例する。
ランプ2の消費電力が9〜13Wの場合における各素子の定数に関して、PTCサーミスタ17及びヒューズ抵抗64の値は実施の形態11のものと同様とする。ドライバ回路40の発振周波数を80kHz、チョークコイル31、インダクタ61のインダクタンスを、それぞれ、560μH、220μH、始動用コンデンサ33の容量を4300pFとすると、ランプ2に投入される電力は、t1までの期間は安定点灯時の約2倍、t1からt2までの期間は約1.35倍となる。
なお、サーマルリードスイッチ65の替わりにPTCサーミスタ等を用いてもよい。
以上より、点灯後所定時間内でのランプ電流の増大と、それによる光束立ち上りに与える効果を、実施の形態11のものよりもさらに大きくすることができる。また、本実施の形態においては、安定点灯中にフィラメント2a及び2bに循環電流が流れないため、フィラメント2a及び2bにおける損失及び発熱を低減することができる。
さらに、安定点灯中の循環電流をなくすことによりフィラメント2a及び2bの寿命を延ばすことができる。
以上より、負荷回路30内の接続を適切にすることにより、光束立ち上りを改善し、循環電流の遮断による長寿命化が図れるとともに、安定点灯時の消費電力を低減することができる。
なお、実施の形態11〜13において、直流電源回路10の出力電圧のピークは常に200V以下になるようにしたので、平滑コンデンサ15,16に印加される電圧は常に100V以下となる。従って、平滑コンデンサ15,16には耐圧100V程度の電界コンデンサを用いればよい。また、このときの平滑コンデンサ15,16の容量は、ランプの消費電力が9〜13Wのものであれば、22μ〜33μFのものでよい。耐圧が100Vで容量が22μFのコンデンサについては、直径が8mm、長さが10mm〜16mmの円筒形コンデンサが一般に市販されているので、これを使用すれば、図30に示すように、ケース72の口金取付部分に、平滑コンデンサ15,16を、側面を対向させて並べて収容することが可能となる。このように収容することにより、効率的に収容して工作性を向上させ、かつ、安価に電球形蛍光灯を構成することができる。
実施の形態14.
実施の形態14に係る放電灯点灯装置を説明する。実施の形態12においては、点灯初期にランプ電流を増加させ、光束立ち上りを速める例を示したが、本実施の形態においては、その電流増加に伴うラインノイズを低減する方法を示す。
図31は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。図31は、本実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態が図25に示す実施の形態12と異なるのは、AC電源1と直流電源回路10との間に、コンデンサ81及びインダクタ82からなるノイズフィルタ80が挿入され、ダイオード14と並列にコンデンサ90が接続される点である。
通常、定格点灯時のラインノイズはノイズフィルタ80で除去されるが、ノイズフィルタ80だけでは、ランプ電流増加時にPTCサーミスタ17を流れる電流によるノイズを除去しきれない場合がある。そのため、ランプ点灯開始時に赤外線リモコン機器の誤動作を誘発する可能性がある。そこで、ダイオード14と並列にコンデンサ90を接続して、コンデンサ90とPTCサーミスタ17及びヒューズ抵抗64と平滑コンデンサ16とでローパスフィルタを構成し、ランプ2からの高周波ノイズを除去するものである。
図32は、コンデンサ90の有無がランプ電流増加時の入力電流波形に及ぼす影響を示すものである。コンデンサ90がある場合(図32(a))は、コンデンサ90がない場合(図32(b))と比べて、ゼロクロス付近のノイズレベルが大幅に低減される。
なお、コンデンサ90をダイオード14に並列接続したが、ダイオード13に並列接続しても同様の効果が得られる。さらに、コンデンサ90を含むローパスフィルタに特定の周波数特性を持たせる場合、PTCサーミスタ17に直列にインダクタを挿入してもよい。
さらに、フィラメント2aにコンデンサを並列接続して、フィラメント2aで発生する高周波ノイズを吸収させる構成としてもよい。この場合、接続されるコンデンサは、耐圧が10〜25V程度のもので済むので装置の小型化にほとんど影響はない。
以上より、ランプ2からの高周波ノイズを、コンデンサ90を含むローパスフィルタで除去するようにしたので、通常のノイズフィルタ80の構成を複雑にしたり大型なものにしたりしなくても、ランプ電流増加時のラインノイズを低減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、例えば以下のように変更することも可能である。
(1)実施の形態4〜9、11、12及び14においては、インバータ回路20にハーフブリッジ型のものを用いたが、高周波電力を出力できればプッシュプル型、チャージポンプ型等のものであってもよい。
(2)実施の形態4〜9、11、12及び14においては、インバータ回路20にPチャネルMOSFET21及びNチャネルMOSFET22のコンプリメンタリー接続のハーフブリッジを用いたが、NチャネルMOSFETのみを使用したハーフブリッジを用いてもよい。
(3)実施の形態1〜9、11、12及び14においては、ドライバ回路40として自励駆動タイプのものを示したが、ドライバIC等を用いた他励式のものを用いてもよい。
(4)実施の形態7〜9における所定の時間又は実施の形態13におけるt2は、視覚的に明るさ感を得るために2秒以上であることが望ましく、また、規定の明るさ以上で点灯させないために、2分以内にすることが望ましい。
(5)実施の形態7〜9において、PTCサーミスタ62をポリマー系のPTCサーミスタとすると、初期抵抗値と抵抗値上昇時の抵抗値との差を大きく取ることができ、安定点灯時のPTCサーミスタ62における消費電力をより低減することができる。
また、PTCサーミスタの替わりに、素子が所定の温度以上になると開放状態となるサーマルリードスイッチ等を用いてもよい。
(6)実施の形態12〜14において、PTCサーミスタ17の特性によっては、ヒューズ抵抗64を省略し、PTCサーミスタ17とフィラメント2aのみを直列接続してもよい。
(7)実施の形態11〜14においては、ランプ2の消費電力が9W〜13Wのものを例として説明したが、9W以下又は13W以上の消費電力のものであっても、各素子の定数を適切に選択することにより、同等の効果を得ることができる。
(8)実施の形態1又は11において、ランプ2として蛍光灯を用いて説明したが、放電灯であれば、高圧放電灯等、他の種類の放電灯であってもよい。
実施の形態1に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 直流電源回路における電量の流れを示す図である。 PTCサーミスタの抵抗値が無限大の場合における直流電源回路を示す図である。 PTCサーミスタの抵抗値が0Ωの場合における直流電源回路を示す図である。 直流電源回路の出力電圧とランプ電力と光束との時間変化を示す図である。 実施の形態1に係る放電灯点灯装置の別の例を示す回路図である。 実施の形態2に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 直流電源回路の出力電圧とランプ電流との時間変化を示す図である。 実施の形態3に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態5に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態5に係る放電灯点灯装置の別の例を示す回路図である。 実施の形態6に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態7に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態8に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態8に係る放電灯点灯装置の別の例を示す回路図である。 実施の形態8に係る放電灯点灯装置の別の例を示す回路図である。 実施の形態8に係る放電灯点灯装置の別の例を示す回路図である。 実施の形態8に係る放電灯点灯装置の別の例を示す回路図である。 実施の形態9に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態9に係る放電灯点灯装置の構成を具体的に示す回路図である。 実施の形態10に係る電球形蛍光灯を示す断面図である。 2つの平滑コンデンサと回路基板との配置関係を示す図である。 実施の形態11に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態12に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 実施の形態12に係る放電灯点灯装置の構成を具体的に示す回路図である。 図26の回路における実際の各部波形図である。 実施の形態13に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 PTCサーミスタの抵抗値とサーマルリードスイッチの開平状態と直流電源回路の出力電圧とランプ電力との時間変化を示す図である。 2つの平滑コンデンサとカバーとの配置関係を示す図である。 実施の形態14に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 コンデンサの有無がランプ電流増加時の入力電流波形に及ぼす影響を示す図である。
符号の説明
1…AC電源、2…ランプ、2a…フィラメント、10…直流電源回路、11…ダイオード(第1のダイオード)、12…ダイオード(第2のダイオード)、13…ダイオード(第3のダイオード)、14…ダイオード(第4のダイオード)、15,16…平滑コンデンサ、17…PTCサーミスタ、20…インバータ回路、21…NチャネルMOSFET、22…PチャネルMOSFET、30…負荷回路、31…インダクタ(第2のインダクタ)、40…ドライバ回路、50…平滑コンデンサ(第1の平滑コンデンサ)、51…平滑コンデンサ(第2の平滑コンデンサ)、52…PTCサーミスタ、53,54,55…抵抗(起動回路)、57…スイッチング素子、61…インダクタ、62…PTCサーミスタ(感温素子)、64…ヒューズ抵抗、65…サーマルリードスイッチ、70…回路基板、71…口金、72…カバー(筐体)、90…コンデンサ。

Claims (7)

  1. AC電源からの交流出力を直流化する直流電源回路と、前記直流電源回路の出力を高周波に変換するインバータ回路と、放電灯に接続され、前記インバータ回路の高周波出力を調整する負荷回路とを備える放電灯点灯装置において、
    前記直流電源回路は、前記AC電源の一端にアノードが接続された第1のダイオードと、
    前記AC電源の一端にカソードが接続された第2のダイオードと、
    前記AC電源の他端にアノードが接続されると共に前記第1のダイオードのカソードにカソードが接続された第3のダイオードと、
    前記AC電源の他端にカソードが接続されると共に前記第2のダイオードのアノードにアノードが接続された第4のダイオードと、
    前記第3のダイオードのカソードと前記第4のダイオードのアノードとの間に接続された第1の平滑コンデンサと、
    前記第1の平滑コンデンサに対して並列接続されたPTCサーミスタおよび第2の平滑コンデンサの直列回路とを備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記第2の平滑コンデンサの容量を前記第1の平滑コンデンサの容量より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記インバータ回路は、NチャネルFETとPチャネルFETとのコンプリメンタリー接続のハーフブリッジからなり、NチャネルFETが高電位側に接続されたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか一項記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記インバータ回路に印加される電圧は250V以下であることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか一項記載の放電灯点灯装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項記載の放電灯点灯装置が実装された回路基板と、
    前記回路基板からの高周波出力を投入する屈曲形蛍光灯と、
    前記回路基板にAC電源を投入するための口金と、
    少なくとも前記回路基板を覆う筐体とを備えることを特徴とする電球形蛍光灯。
  6. 前記第1及び第2の平滑コンデンサは、直径が8mm以下、かつ、長さが16mm以下の円筒形状を有し、
    前記筐体の口金取付部分に、前記第1及び第2の平滑コンデンサを並べて収容したことを特徴とする請求項5記載の電球形蛍光灯。
  7. 前記PTCサーミスタは、前記屈曲形蛍光灯に対向する側の前記回路基板上に実装されたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の電球形蛍光灯。
JP2008188694A 2003-07-16 2008-07-22 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯 Expired - Fee Related JP4698707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188694A JP4698707B2 (ja) 2003-07-16 2008-07-22 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003197777 2003-07-16
JP2003197777 2003-07-16
JP2008188694A JP4698707B2 (ja) 2003-07-16 2008-07-22 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003324346A Division JP4235517B2 (ja) 2003-07-16 2003-09-17 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008262924A true JP2008262924A (ja) 2008-10-30
JP4698707B2 JP4698707B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=39985209

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008188695A Expired - Fee Related JP4755228B2 (ja) 2003-07-16 2008-07-22 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯
JP2008188694A Expired - Fee Related JP4698707B2 (ja) 2003-07-16 2008-07-22 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008188695A Expired - Fee Related JP4755228B2 (ja) 2003-07-16 2008-07-22 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP4755228B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5574412B2 (ja) * 2010-03-18 2014-08-20 Necライティング株式会社 放電灯装置及び放電灯用点灯回路

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5324755B1 (ja) * 1966-02-01 1978-07-22
JPH0919154A (ja) * 1995-04-26 1997-01-17 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 電源装置の突入電流制限装置
JP2002015887A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsubishi Electric Corp 蛍光ランプ点灯装置及び照明器具
JP2002329594A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電ランプ点灯装置および照明装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3758276B2 (ja) * 1997-02-25 2006-03-22 松下電工株式会社 放電灯点灯装置
JPH1167479A (ja) * 1997-08-27 1999-03-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛍光ランプ点灯装置
JP2001185383A (ja) * 1999-12-28 2001-07-06 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電ランプ点灯装置および照明装置
JP4259008B2 (ja) * 2001-03-05 2009-04-30 東芝ライテック株式会社 電球形蛍光ランプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5324755B1 (ja) * 1966-02-01 1978-07-22
JPH0919154A (ja) * 1995-04-26 1997-01-17 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 電源装置の突入電流制限装置
JP2002015887A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Mitsubishi Electric Corp 蛍光ランプ点灯装置及び照明器具
JP2002329594A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電ランプ点灯装置および照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008262925A (ja) 2008-10-30
JP4755228B2 (ja) 2011-08-24
JP4698707B2 (ja) 2011-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5759178B2 (ja) 蛍光ランプ及び発光ダイオード用の複合安定器及びこれを駆動する方法
JP5266594B1 (ja) Ledランプ、そのledランプを含む照明装置、及び、ledランプの電流制御方法
US20090295300A1 (en) Methods and apparatus for a dimmable ballast for use with led based light sources
US7642728B2 (en) Circuit having EMI and current leakage to ground control circuit
US6700331B2 (en) Control circuit for dimming fluorescent lamps
KR20110022038A (ko) Lεd 램프 드라이버 및 방법
JP3918151B2 (ja) 放電灯点灯回路
JP4698707B2 (ja) 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯
JP4235517B2 (ja) 放電灯点灯装置及び電球形蛍光灯
US6100652A (en) Ballast with starting circuit for high-intensity discharge lamps
JP2011030310A (ja) 電源装置および照明器具
JP3918109B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4304493B2 (ja) 放電灯点灯装置及び照明装置
US20050248289A1 (en) Driver for a gas discharge lamp
JP2005310755A (ja) 放電灯点灯装置および照明装置
JP4706148B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JP2756540B2 (ja) 蛍光灯用点灯回路
JP4207702B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3932423B2 (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP4175249B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4552118B2 (ja) 放電ランプ点灯装置および電球形蛍光ランプ
JP3404725B2 (ja) 放電灯点灯装置及び照明装置
JP3690121B2 (ja) 高周波インバータ、放電ランプ点灯装置および照明装置
JP4621043B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2008300055A (ja) 放電ランプ点灯装置、電球型放電ランプユニット及び、照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4698707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees