JP2008261226A - 内燃機関の燃料セタン価判別システム - Google Patents

内燃機関の燃料セタン価判別システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、圧縮着火式内燃機関が使用する燃料のセタン価を正確に判別可能な技術の提供を課題とする。
【解決手段】本発明は、燃料の着火遅れ期間の長さに基づいて該燃料のセタン価を判別する内燃機関の燃料セタン価判別システムにおいて、内燃機関の気筒内で燃料が実際に着火した時期である着火時期を取得する取得手段と、取得手段により取得された着火時期が所定範囲内に収まるように燃料噴射時期を調整する調整手段と、取得手段により取得された着火時期が所定範囲内に収まっている時の着火遅れ期間の長さに基づいてセタン価を判別する判別手段と、を備えるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮着火式内燃機関が使用する燃料のセタン価を判別する技術に関する。
従来、圧縮着火式内燃機関が使用する燃料のセタン価を判別する方法として、特定の時期に一定量の燃料を噴射し、その燃料の着火遅れ期間の長さに基づいてセタン価を判別する手法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−344557号公報 特開2006−16994号公報
ところで、燃料の着火遅れ期間とセタン価との相関は燃料噴射時期の影響を受ける。例えば、燃料の着火時期が上死点近傍となるように燃料噴射時期が定められた場合は、燃料がセタン価の高低にかかわらず略一定の時期に着火する。このため、着火遅れ期間とセタン価との相関が低くなる。
また、燃料の着火時期が圧縮上死点後の比較的遅い時期となるように燃料噴射時期が定められると、燃料がセタン価の高低にかかわらず着火しにくくなる。このため、着火遅れ期間とセタン価との相関が低くなる。
本発明は、上記したような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮着火式内燃機関が使用する燃料のセタン価を正確に判別可能な技術の提供にある。
本発明は、上記した課題を解決するために、圧縮着火式内燃機関が使用する燃料のセタン価を判別するシステムにおいて、燃料の着火遅れ期間の長さに基づいたセタン価の判別を行う場合に、着火遅れ期間とセタン価との相関が高くなるように燃料噴射パターンを最適化する。
詳細には、本発明は、燃料の着火遅れ期間の長さに基づいて該燃料のセタン価を判別する内燃機関の燃料セタン価判別システムにおいて、内燃機関の気筒内で燃料が実際に着火した時期である着火時期を取得する取得手段と、取得手段により取得された着火時期が所定範囲内に収まるように燃料噴射時期を調整する調整手段と、取得手段により取得された着火時期が所定範囲内に収まっている時の着火遅れ期間の長さに基づいてセタン価を判別する判別手段と、を備えるようにした。
かかる発明によれば、燃料の実際の着火時期が着火遅れ期間とセタン価との相関が高くなる範囲を予め実験的に求めておき、その範囲を所定範囲に定めることができる。その場合、着火遅れ期間とセタン価との相関が高くなる条件下で燃料のセタン価を判別することが可能となる。よって、内燃機関が使用する燃料のセタン価を正確に判別することが可能となる。
本発明に係る内燃機関の燃料セタン価判別システムにおいて、取得手段により取得される着火時期は、同一の燃料噴射時期に対して複数回測定された着火時期の平均値であってもよい。
この場合、調整手段による燃料噴射時期の調整精度を高めることができるとともに、判別手段によるセタン価の判別精度を高めることができる。
但し、同一の燃料噴射時期について着火時期が複数回測定されると、セタン価の判別に要する期間が長くなる。よって、燃料の給油後等は、燃料のセタン価が不明な状態で内燃機関が運転される期間が長くなる。その際、給油により燃料のセタン価が以前のセタン価より低下していると失火の発生が懸念されるため、燃料のセタン価が不明な状態が長くなるとドライバビリティの低下を招くことが考えられる。
そこで、本発明に係る内燃機関の燃料セタン価判別システムは、同一の燃料噴射時期に対して複数回測定された着火時期の相対差が所定値より大きくなる場合に、燃料噴射時期を進角補正する補正手段を備えるようにしてもよい。
かかる構成によれば、燃料のセタン価が不明な状態で内燃機関が運転される時に、失火の発生を回避することが可能となる。
ところで、内燃機関が過渡運転状態にある時に調整手段による燃料噴射時期の調整が行われると、内燃機関の運転状態が不安定になる可能性がある。そこで、調整手段による燃料噴射時期の調整は、内燃機関がアイドル運転状態にある時、或いは減速フューエルカット運転状態にある時に行われることが好ましい。
内燃機関が減速フューエルカット運転状態にある時の燃料噴射時期の調整方法としては、燃料噴射時期を所定の最遅角タイミングから周期的に進角させるようにしてもよい。
内燃機関が減速フューエルカット運転されている時に燃料噴射が行われると、内燃機関の発生トルクが不要に増加することになる。これに対し、燃料噴射時期が最遅角タイミングから徐々に進角されると、燃料噴射時期は燃料が着火し難い燃料噴射時期から燃料が着火しやすい燃料噴射時期へ徐々に変更されることになる。そして、燃料の着火時期が所定範囲に収まった時点でセタン価の判別が行われることになる。
よって、内燃機関が不要なトルクを発生する機会を最小限に抑えることができるとともに、内燃機関の発生トルクが急激に増加することを防止することもできる。
また、内燃機関がアイドル運転状態にある時の燃料噴射時期の調整方法としては、燃料噴射時期を所定の最進角タイミングから周期的に遅角させるようにしてもよい。
内燃機関がアイドル運転されている時に燃料噴射時期が変更されると、内燃機関の発生トルクが不要に低下する可能性がある。これに対し、燃料噴射時期が最進角タイミングから徐々に遅角されると、燃料噴射時期は燃料が着火しやすい燃料噴射時期から燃料が着火し難い燃料噴射時期へ徐々に変更されることになる。そして、燃料の着火時期が所定範囲に収まった時点でセタン価の判別が行われる。その結果、内燃機関の発生トルクが不要に低下する機会を最小限に抑えることができるとともに、内燃機関の発生トルクが急激に低下することを防止することもできる。
尚、内燃機関が減速フューエルカット運転状態若しくはアイドル運転状態にある時の燃料噴射時期の調整及びセタン価の判別は、内燃機関の一部の気筒のみを対象として行われることが望ましい。この場合、燃料噴射時期の調整及びセタン価の判別に起因した不具合を軽減することができる。
本発明によれば、圧縮着火式内燃機関が使用する燃料のセタン価を正確に判別することが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本発明に係る内燃機関の燃料セタン価判別システムの概略構成を示す図である。
図1に示す内燃機関1は、4ストローク・サイクルの圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)である。内燃機関1は、複数の気筒2を有している。気筒2内には、ピストン3が摺動自在に挿入されている。
ピストン3より上部の燃焼室4には、吸気ポート5と排気ポート6が開口している。吸気ポート5は、吸気通路50と接続されている。排気ポート6は、排気通路60と接続されている。燃焼室4における吸気ポート5の開口端と排気ポート6の開口端は、吸気弁7と排気弁8によって各々開閉される。
各気筒2は、燃焼室4へ直接燃料を噴射する燃料噴射弁9と、気筒2内の圧力(以下、「筒内圧」と称する)を測定する筒内圧センサ10を備えている。尚、筒内圧センサ10は、全ての気筒2に設けられる必要はなく、少なくとも一つの気筒2に設けられていればよい。
また、内燃機関1には、該内燃機関1を循環する冷却水の温度を測定する水温センサ11や図示しないクランクシャフトの回転角度を測定するクランクポジションセンサ12等の各種センサが取り付けられている。
このように構成された内燃機関1には、ECU13が併設されている。ECU13は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等から構成される電子制御ユニットである。
ECU13には、前述した各種センサの測定値が入力されるようになっている。更に、ECU13は、燃料噴射弁9を電気的に制御することが可能となっている。
ECU13は、燃料噴射制御等の既知の制御に加え、本発明の要旨となるセタン価判別制御を実行する。以下、本実施例におけるセタン価判別制御について述べる。
圧縮着火式内燃機関1に使用される燃料のセタン価が変化すると、燃料の着火遅れ期間が増減する。例えば、燃料のセタン価が低くなるほど着火遅れ期間が長くなり、燃料のセタン価が高くなるほど着火遅れ期間が短くなる。よって、着火遅れ期間の長さに基づいて燃料のセタン価を判別することができる。
ところで、上記したようなセタン価と着火遅れ期間との相関は、燃料の着火時期に応じて変化する。例えば、図2に示すように、着火時期が圧縮上死点(TDC)直後の第1の所定時期igtfより早くなる領域(図2中の燃焼安定領域)では、セタン価の差に起因した着火時期の差が小さくなる。一方、着火時期が第2の所定時期igtlより遅くなる領域(図2中の燃焼不安定領域)では、燃料の着火安定性が低くなるため、セタン価の差以外の要因によって着火時期が大きくばらつく。
よって、燃料の着火時期が前記第1の所定時期igtfより遅く且つ前記第2の所定時期igtlより早い範囲(所定範囲)に収まっている時の着火遅れ期間の長さに基づいて燃料のセタン価を判別することが好ましい。
尚、図2中の低セタン価燃料は、内燃機関1が使用し得る燃料のセタン価のうち最も低いセタン価の燃料(以下、「最低セタン価燃料」と称する)を示している。図2中の高セタン価燃料は、内燃機関1が使用し得る燃料のセタン価のうち最も高いセタン価の燃料(以下、「最高セタン価燃料」と称する)を示している。
そこで、本実施例のセタン価判別制御では、ECU13は、燃料の着火時期が前記所定範囲に収まるように燃料噴射時期を調整した上で、着火遅れ期間の長さに基づくセタン価の判別を行うようにした。
尚、内燃機関1が過渡運転状態にある時に燃料噴射時期が変更されると、内燃機関1の運転状態が不安定になる可能性がある。そこで、内燃機関1がアイドル運転状態にある時や減速フューエルカット運転状態にある時にセタン価判別制御が行われることが好ましい。
但し、内燃機関1が減速フューエルカット運転状態或いはアイドル運転状態にある時に全気筒2を対象にしたセタン価判別制御が行われると、トルク変動等の不具合を生じ易い。
このため、一部の気筒2(例えば、筒内圧センサ10が全気筒2に取り付けられていない場合は、筒内圧センサ10を備えた気筒2)、好ましくは単一の気筒2のみを対象にしてセタン価判別制御を行うことが好適である。以下では、セタン価判別制御の対象となる気筒2を「特定気筒2」と称する。
ここでセタン価判別制御の実行手順について図3のフローチャートに沿って説明する。図3は、セタン価判別制御ルーチンを示すフローチャートである。このセタン価判別制御ルーチンは、予めECU13のROMに記憶されているルーチンであり、ECU13によって周期的に実行される。
図3のセタン価判別制御ルーチンにおいて、ECU13は、先ずS101においてセタン価判別制御の実行条件が成立しているか否かを判別する。すなわち、内燃機関1の運転状態がアイドル運転状態或いは減速フューエルカット運転状態にあるか否かを判別する。
S101において否定判定された場合(内燃機関1がアイドル運転状態になく、且つ減速フューエルカット運転状態にない場合)は、ECU13は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、S101において、内燃機関1がアイドル運転状態若しくは減速フューエルカット運転状態にあると判定された場合は、ECU13はS102へ進む。
S102では、ECU13は、特定気筒2の目標燃料噴射時期Aを初期値A0に設定する。その際、内燃機関1がアイドル運転状態にあれば、ECU13は、初期値A0を所定の最進角タイミングItadに設定する。最進角タイミングItadは、最低セタン価燃料の着火時期が第1の所定時期igtfとなる燃料噴射時期(図2を参照)に設定されてもよい。
一方、内燃機関1が減速フューエルカット運転状態にある場合は、ECU13は、初期
値A0を所定の最遅角タイミングItdeに設定する。最遅角タイミングItdeは、最高セタン価燃料の着火時期が第2の所定時期igtlとなる燃料噴射時期(図2を参照)に設定されてもよい。
S103では、ECU13は、前記S102で設定された目標燃料噴射時期Aに従って特定気筒2の燃料噴射を実行する。
尚、内燃機関1が減速フューエルカット運転状態にある場合は、減速フューエルカット運転の開始から一定時間経過後に特定気筒2の燃料噴射が行われるようにしてもよい。減速フューエルカット運転開始直後はEGR機構内に残留している既燃ガスによって特定気筒2の着火時期が変化する可能性がある。これに対し、減速フューエルカット運転の開始から一定時間が経過した後はEGR機構内の既燃ガスが掃気されているため、特定気筒2の着火時期がセタン価以外の要因によって変化し難くなる。
S104では、ECU13は、特定気筒2に取り付けられた筒内圧センサ10の測定値に基づいて、該特定気筒2における燃料の着火時期Igtを取得する。
S105では、ECU13は、前記S104で取得された着火時期Igtが第1の所定時期igtfより遅く且つ第2の所定時期igtlより早い範囲(所定範囲)に収まっているか否かを判別する。
前記S105において肯定判定された場合は、ECU13は、S106へ進む。S106では、ECU13は、前記S104で取得された着火時期Igtに基づいて燃料のセタン価を判別する。具体的には、前記着火時期Igtと前記燃料噴射時期Aとから着火遅れ期間の長さを求め、求められた着火遅れ期間の長さからセタン価を判別する。その際、着火遅れ期間の長さとセタン価との関係を予め実験的に求めておき、それらの関係をマップ化しておくようにしてもよい。
一方、前記S105において否定判定された場合は、ECU13は、S107へ進む。S107では、ECU13は、燃料噴射時期調整処理を実行する。
例えば、内燃機関1が減速フューエルカット運転状態にある場合は、ECU13は、目標噴射時期Aを所定量αだけ進角させる(A=A−α)。このように目標噴射時期Aが最遅角タイミングItdeから徐々に進角されると、内燃機関1が減速フューエルカット運転中に不要なトルクを発生する機会が最小限に抑えられるとともに、内燃機関1の発生トルクが急激に増加することを防止することもできる。
一方、内燃機関1がアイドル運転状態にある場合は、ECU13は、目標燃料噴射時期Aを所定量αだけ遅角させる(A=A+α)。このように目標噴射時期Aが最進角タイミングItadから徐々に遅角されると、内燃機関1の発生トルクがアイドル運転中に不要に低下する機会を最小限に抑えることができるとともに、内燃機関1の発生トルクが急激に低下することを防止することもできる。
S108では、ECU13は、セタン価判別制御実行条件が引き続き成立している否かを判別する。S108において否定判定された場合は、ECU13はセタン価判別制御の実行を中止して本ルーチンの実行を終了する。一方、S108において肯定判定された場合は、ECU13はS103へ戻り、セタン価判別制御の実行を継続する。
このようにECU13が図3のセタン価判別制御ルーチンを実行することにより、本発明に係る取得手段、調整手段、及び判別手段が実現される。よって、本実施例によれば、
着火遅れ期間とセタン価との相関が高くなる条件下でセタン価の判別を行うことができるため、セタン価の判別精度が高くなる。
<実施例2>
次に、本発明の第2の実施例について図4に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
前述した第1の実施例と本実施例との差違は、セタン価判別制御の実行時に利用される着火時期Igtの取得方法にある。
すなわち、前述した第1の実施例では1回の測定結果を着火時期Igtとして用いるのに対し、本実施例では複数回の測定結果の平均値を着火時期Igtとして用いる。
着火時期Igtとして複数回の測定結果の平均値が用いられると、セタン価以外の外乱により着火時期が変化した場合であってもセタン価の判別精度の低下が補償される。
但し、同一の目標噴射時期Aについて着火時期が複数回測定されると、セタン価の判別に要する期間が長くなる。よって、燃料の給油後等にセタン価が不明な状態で内燃機関1が運転される期間が長くなる。
特に、給油により燃料のセタン価が以前のセタン価より低下している場合は失火の発生が懸念されるため、燃料のセタン価が不明な状態が長くなるとドライバビリティの低下を招くことが考えられる。
これに対し、本実施例のセタン価判別制御では、同一の目標燃料噴射時期Aに対して複数回測定された着火時期の相対差が所定値より大きくなる場合は、燃料のセタン価が以前のセタン価より低下していると仮判定して目標噴射時期Aを進角補正するとともに、通常時(セタン価判別制御の非実行時)の燃料噴射時期も進角補正するようにした。
かかる実施例によれば、燃料のセタン価が不明な状態で内燃機関1が運転される時に、失火の発生を回避することが可能となる。
以下、本実施例における着火時期Igtの取得方法について図4に沿って説明する。図4は、着火時期Igtの取得処理ルーチンを示すフローチャートである。この処理ルーチンは、前述したセタン価判別制御ルーチン(図3を参照)のS104の代わりに実行される。
図4のルーチンにおいて、ECU13は、先ずS201において着火時期Igtiを測定する。
S202では、ECU13は、カウンタの値iを一つインクリメントする(i=i+1)。このカウンタは、同一の目標噴射時期Aに対する着火時期Igtiの測定回数を計数するカウンタである。
S203では、ECU13は、前記S202で更新されたカウンタの値iが所定回数imax以上であるか否かを判別する。S203において否定判定された場合(i<imax)は、ECU13はS201へ戻る。S203において肯定判定された場合(i≧imax)は、ECU13はS204へ進む。
S204では、ECU13は、所定回数測定された着火時期Igtiの相対差△Igt
iが所定値a以下であるか否かを判別する。S204において肯定判定された場合はECU13はS205へ進む。S204において否定判定された場合(△Igti>a)は、ECU13はS207へ進む。
S205では、ECU13は、所定回数imax計測された着火時期Igtiの平均値(=(ΣIgti)/i)を演算し、その演算結果を着火時期Igtに設定する。
S206では、ECU13は、カウンタの値iを“0”にリセットして本ルーチンの実行を終了する。
一方、S207では、ECU13は、燃料のセタン価CNが所定値CNLであると仮判定する。所定値CNLは、現時点で判別されているセタン価より低い値である。この所定値CNLは前述した最低セタン価燃料のセタン価に固定されてもよく、或いは前記した相対差△Igtiが大きくなるほど低くされる可変値であってもよい。
S208では、ECU13は、目標噴射時期Aを所定量β進角させる。
S209では、ECU13は、前記S206で仮判定されたセタン価CNLに基づいて通常時の燃料噴射パターン(例えば、燃料噴射時期)を修正する。
S210では、ECU13は、前記した所定回数imaxを所定回数b増加させて着火時期Igtの検出精度を高める。
ECU13は、S210の処理を実行し終えると、S206においてカウンタの値iを“0”にリセットして本ルーチンの実行を終了する。
このようにECU13が図4のルーチンを実行することにより、本発明に係る補正手段が実現される。その結果、セタン価の判別精度を高めること可能になるとともに、セタン価の判別に要する時間の増加による不具合を補償することもできる。
内燃機関の燃料セタン価判別システムの概略構成を示す図である。 燃料の着火時期と燃料噴射時期との関係を示す図である。 実施例1におけるセタン価判別制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例2における着火時期取得処理ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・・・内燃機関
2・・・・・気筒
3・・・・・ピストン
4・・・・・燃焼室
5・・・・・吸気ポート
6・・・・・排気ポート
7・・・・・吸気弁
8・・・・・排気弁
9・・・・・燃料噴射弁
10・・・・筒内圧センサ
11・・・・水温センサ
12・・・・クランクポジションセンサ
13・・・・ECU

Claims (5)

  1. 燃料の着火遅れ期間の長さに基づいて該燃料のセタン価を判別する内燃機関の燃料セタン価判別システムにおいて、
    内燃機関の気筒内で燃料が実際に着火した時期である着火時期を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された着火時期が所定範囲内に収まるように燃料噴射時期を調整する調整手段と、
    前記取得手段により取得された着火時期が前記所定範囲内に収まっている時の着火遅れ期間の長さに基づいてセタン価を判別する判別手段と、
    を備える内燃機関の燃料セタン価判別システム。
  2. 請求項1において、前記取得手段により取得される着火時期は、同一の燃料噴射時期に対して複数回測定された着火時期の平均値であることを特徴とする内燃機関の燃料セタン価判別システム。
  3. 請求項2において、複数回測定された着火時期の相対差が所定値より大きい場合に、燃料噴射時期を進角補正する補正手段を更に備えることを特徴とする内燃機関の燃料セタン価判別システム。
  4. 請求項1〜3の何れか一において、前記調整手段は、前記取得手段により取得された着火時期が所定範囲内に収まるように燃料噴射時期を調整する場合に、燃料噴射時期を所定の最遅角タイミングから周期的に進角させることを特徴とする内燃機関の燃料セタン価判別システム。
  5. 請求項1〜3の何れか一において、前記調整手段は、前記取得手段により取得された着火時期が所定範囲内に収まるように燃料噴射時期を調整する場合に、燃料噴射時期を所定の最進角タイミングから周期的に遅角させることを特徴とする内燃機関の燃料セタン価判別システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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