JP2008260053A - フランジ付き部材の製造装置およびフランジ付き部材の製造方法 - Google Patents

フランジ付き部材の製造装置およびフランジ付き部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷間鍛造によるプレス加工によりフランジ付き部材を成形する際に成形荷重を大きくすることなく成形精度をより向上させる。
【解決手段】フランジ付き部材として形成されたときのフランジ部の外径よりも小さい径の内径を有する環状の弾性部材49を用いて、ワーク部材20Bがプレス加工されてワーク部材20Bの材料が流動している最中にワーク部材20Bにおけるフランジ部となる部位の外周面に弾性部材49の内周面を当接させて径方向に押圧しながら拡開させる。この結果、成形荷重を大きくすることなくフランジ部の成形精度をより向上させることができる。
【選択図】図13

Description

本発明は、フランジ部が形成されてなるフランジ付き部材を冷間鍛造を用いて製造するフランジ付き部材の製造装置およびフランジ付き部材の製造方法に関する。
従来、この種のフランジ付き部材の製造装置としては、素材からフランジにボス部を有する部材を成形するための金型の下型に素材の外周部を拘束する凹部を形成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、下ダイに形成された凹部によって素材の外周部を拘束することにより、プレス加工の際に材料がフランジ部に流れるのを阻止している。
特開2000−71043号公報
ところで、円柱状のワーク部材を据え込み加工することによってフランジ付き部材を形成する場合、フランジ部となる部位の外周面を拘束するための凹部を金型に形成することを考えることができ、これにより、フランジの成形精度の向上を期待することができる。しかしながら、上述した手法では、プレスの際のワーク部材の材料の逃げ場がないから、ワーク部材のバラツキなどにより予期しない過大な荷重が作用し、製品の割れを生じさせたりプレス機械自体に不具合を生じさせたりする場合が生じる。こうしたプレス加工を冷間鍛造によって行なう場合は、熱間鍛造に比して材料の変形抵抗が数倍高くなることから、上述した問題が大きくクローズアップされる。
本発明のフランジ付き部材の製造装置およびフランジ付き部材の製造方法は、フランジ付き部材のフランジ部の成形精度をより向上させることを主目的とする。
本発明のフランジ付き部材の製造装置およびフランジ付き部材の製造方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のフランジ付き部材の製造装置は、
フランジ部が形成されてなるフランジ付き部材を冷間鍛造を用いて製造するフランジ付き部材の製造装置であって、
ワーク部材をプレス加工して前記フランジ部を形成可能な金型と、
前記ワーク部材における前記フランジ部となる部位の周りを囲むよう配置され、前記フランジ部の外径よりも小さい径の内径を有し、前記金型によって前記ワーク部材がプレスされて材料が流動している最中に該ワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から径方向に押圧しながら拡開可能な弾性部材と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のフランジ付き部材の製造装置では、ワーク部材にフランジ部を形成可能な金型を用いてワーク部材をプレス加工し、プレス加工によってワーク部材の材料が流動している最中にワーク部材におけるフランジ部となる部位の周りを囲むよう配置されフランジ部の外径よりも小さい径の内径を有する拡開可能な弾性部材によってワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から径方向に押圧する。この結果、フランジ部の成形精度をより向上させることができる。また、剛体部材によってフランジ部となる部位を拘束するものに比して成形荷重を小さくすることができるから、ワーク部材や製造装置に不具合が生じるのを抑制することができる。ここで、「フランジ付き部材」としては、例えば、無段変速機に用いられるシーブを挙げることができる。
こうした本発明のフランジ付き部材の製造装置において、前記弾性部材は、前記金型によって前記ワーク部材がプレスされて材料が流動している最中に該ワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から全周に亘って押圧可能な部材であるものとすることもできる。フランジ部の成形精度をより向上させることができる。
また、本発明のフランジ付き部材の製造装置において、前記弾性部材は、弾性素材を環状に形成してなる部材であるものとすることもできる。この場合、前記弾性素材は、ゴムであるものとすることもできる。
あるいは、本発明のフランジ付き部材の製造装置において、前記弾性部材は、機械的な機構を用いて形成されてなる部材であるものとすることもできる。この場合、前記弾性部材は、前記ワーク部材におけるフランジ部となる部位に当接する剛体部材と、該剛体部材を径方向に付勢する付勢手段とを備える部材であるものとすることもできる。なお、「付勢手段」としては、バネや流体圧シリンダなどを挙げることができる。
さらに、本発明のフランジ付き部材の製造装置において、前記金型は、前記ワーク部材を載置する載置部と該載置部を中心として所定間隔隔てた位置に前記弾性部材が設けられた弾性部とが形成された下型と、該下型との間で前記ワーク部材を押圧して前記フランジ部を形成する上型とを備えるものとすることもできる。
本発明のフランジ付き部材の製造方法は、
フランジ部が形成されてなるフランジ付き部材を製造するフランジ付き部材の製造方法であって、
ワーク部材に前記フランジ部を形成可能な金型を用いて該ワーク部材に対して冷間鍛造によるプレス加工を実行し、
前記冷間鍛造によるプレス加工によって前記ワーク部材の材料が流動している最中に、前記ワーク部材における前記フランジ部となる部位の周りを囲むよう配置され前記フランジ部の外径よりも小さい径の内径を有する拡開可能な弾性部材によって該ワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から径方向に押圧する
ことを要旨とする。
この本発明のフランジ付き部材の製造方法によれば、ワーク部材にフランジ部を形成可能な金型を用いてワーク部材をプレス加工し、プレス加工によってワーク部材の材料が流動している最中にワーク部材におけるフランジ部となる部位の周りを囲むよう配置されフランジ部の外径よりも小さい径の内径を有する拡開可能な弾性部材によってワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から径方向に押圧する。この結果、フランジ部の成形精度をより向上させることができる。また、剛体部材によってフランジ部となる部位を拘束するものに比して成形荷重を小さくすることができるから、ワーク部材や製造装置に不具合が生じるのを抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としてのフランジ付き部材の製造装置によって製造されたシーブ20の外観を示す外観図であり、図2は図1のシーブ20のA−A断面を示す断面図であり、図3は無段変速機10の構成の概略を示す構成図である。無段変速機10は、図3に示すように、回転軸11が接続された固定シーブとしてのシーブ20とシーブ20に対して軸方向に移動可能な可動シーブとからなるプライマリープーリ12と、回転軸13に接続された固定シーブとこの固定シーブに対して軸方向に移動可能な可動シーブとからなるセカンダリープーリ14と、プライマリープーリ12とセカンダリープーリ14とに架け渡されたベルト16とを備えるベルト式の無段変速機として構成されている。この無段変速機10に用いられるシーブ(図3中のプライマリープーリ12の固定シーブ)20は、図1および図2に示すように、回転軸11が接続される円筒状のボス部22と、ボス部22の外周に形成されたフランジ部24と、フランジ部24におけるボス部22とは反対の面に形成された軸部26とからなっている。なお、図2に示すように、シーブ20のボス部22や軸部26は、無段変速機10として組み込んだときにシーブ20や他の機械部分を潤滑するための油路29が形成されている。以下、このシーブ20を製造する製造工程について説明する。
図4は、シーブ20を製造する工程の一例を示す製造工程図である。シーブ20は、図示するように、まず、粗材20Aに対して所定の前処理を施す(工程S100)。図5に粗材20Aの外観を示す外観図を示す。粗材20Aは、図示するように、円柱状の部材として形成されており、低炭素鋼や低炭素合金鋼,アルミニウム,アルミニウム合金,銅,銅合金などの冷間鍛造が可能な材料が用いられている。この粗材20Aに対して施す所定の前処理は、後工程で冷間鍛造を適切に行なうための処理であり、軟化焼鈍やショットブラスト、ボンデ処理など挙げることができる。なお、ショットブラストは、無数の砥粒を高速噴射して材料表面のスケールの除去や表面研掃を行なう処理である。また、ボンデ処理は、材料表面の摩擦係数を小さくするための潤滑処理であり、例えば、材料の表面に化成皮膜(例えば、燐酸塩皮膜など)を形成すると共にこの化成皮膜の表面を金属石けんなどによりコーティングすることにより行なわれる。
次に、粗材20Aに対して冷間鍛造による軸絞り加工を施してワーク部材20Bを形成する(工程S110)。図6は軸絞り成形に用いられるプレス機30の構成の概略を示す構成図であり、図7はプレス機30によって形成されるワーク部材20Bの外観を示す外観図であり、図8は図7のワーク部材20BのB−B断面を示す断面図である。軸絞り成形によって得られるワーク部材20Bは、図7および図8に示すように、粗材20Aの断面と略同一の断面を有する円柱状の頭部22Bと、頭部22Bの断面積よりも小さな断面積に絞られている円柱状の軸部24Bとにより形成されている。頭部22Bの頂面(円柱面)の中心には、断面が円状の穴部26Bが形成されている。こうしたワーク部材20を形成するプレス機30は、図6に示すように、固定盤31に固定されたボルスタ32と、図示しないスライド駆動部の駆動によりボルスタ32に対して上下動可能なスライド34と、ボルスタ32に固定され粗材20Aの断面形状と略同一の断面形状の空間が形成されて粗材20Aを遊びがない状態で収容可能な収容部36aとこの収容部36aの下部に形成され下方に進むほど断面積が徐々に小さくなる空間が形成された徐変部36bとこの徐変部36bの下部に形成され収容部36aの断面積(径D)よりも小さな断面積(径d)の円柱状の空間が形成された軸絞り部36cとを有する下型36と、スライド34に固定され粗材20Aの円柱面と略同一の断面形状を有し中央に断面が円状の突起38aが形成されたパンチ38bを有する上型38とを備え、粗材20Aを下型36の収容部36aに収容した状態でスライド駆動部によってスライド34を駆動してパンチ38bを粗材20Aに押し当てることによりワーク部材20Bを形成する。こうした加工は、下型36に粗材20Aを密閉し、パンチ38bの進む方向に粗材20Aの材料を流動させて、下型36の軸絞り部36cを通して材料の断面積を減少させるものであるから、前方押し出し加工と考えることができる。
こうしてワーク部材20Bを形成すると、ワーク部材20Bに対して冷間鍛造による据え込み加工を施してフランジ付き部材20Cを形成する(工程S120)。図9は据え込み加工に用いられるプレス機40の構成の概略を示す構成図であり、図10はプレス機40によって形成されるフランジ付き部材20Cの外観を示す外観図であり、図11は図10のフランジ付き部材20CのC−C断面を示す断面図である。据え込み加工によって得られるフランジ付き部材20Cは、図10および図11に示すように、底付きの円筒部22Cと、円筒部22Cの外周に形成されたフランジ部24Cと、円筒部22Cの軸中心と同軸でフランジ部24Cにおける円筒部22Cとは反対側に延伸された軸部26Cとにより形成されている。こうしたフランジ付き部材20Cを形成するプレス機40は、図示するように、固定盤41に固定されたボルスタ42と、図示しないスライド駆動部の駆動によりボルスタ42に対して上下動可能なスライド44と、ボルスタ42に固定されワーク部材20Bの軸部24Bの断面形状と略同一の断面形状の空間が形成されてワーク部材20Bの軸部24Bを遊びがない状態で収容可能な収容部46aとこの収容部46aの下部に形成され収容部46aの断面積よりも小さな断面積の円柱状の空間が形成された軸絞り部46bとワーク部材20Bを頭部22Bの底面から押圧可能な押圧面46cとを有する下型44と、スライド44に固定されワーク部材20Bの穴部26Bに嵌合可能な凸部48aと凸部48aの外周に環状の溝48cを形成する凹部が形成された押圧面48bとを有する上型48とを備え、ワーク部材20Bを下型46の収容部46aに収容した状態でスライド駆動部によってスライド44を駆動して凸部48aと押圧面48bとをワーク部材20Bに押し当てることによりフランジ付き部材20Cを形成する。プレス機40は、図11に示すように、フランジ付き部材20Cを円筒部22Cの底面がフランジ部24Cの上面よりも深くなるよう形成する。こうした加工を行なう必要から、実施例では、ワーク部材20Bの頭部22Bの頂面に穴部26Bを設けている。
下型46は、図9に示すように、収容部46aに収容されたワーク部材20Bの頭部22Bの周囲を囲むよう弾性部材49が設けられている。図12は図9の弾性部材49を上から見た場合の外観を示す外観図であり、図13はプレス機40によってワーク部材20Bがプレス加工されている様子を示す説明図である。弾性部材49は、ウレタンゴムなどの弾性素材が環状に形成されたものであり、内径Rがフランジ付き部材20Cとして形成したときのフランジ部24Cの外径の径よりも小さく、プレス機40によってワーク部材20Bがプレスされてワーク部材20Bの材料が流動している最中にフランジ部となる部位の外周面に当接して押圧しながらフランジ部24Cの径まで拡開する。弾性部材49は、実施例では、ワーク部材20Bが50〜60%の変形率まで変形したときに内周面が当接するよう内径Rが定められている。こうした弾性部材49によってワーク部材20Bのフランジ部となる部位の外周面を拘束することにより、フランジ付き部材20Cとして成形したときのフランジ部24Cの成形精度(真円度)をより向上させることができる。このとき、弾性素材を環状に形成した弾性部材49によってワーク部材20Bにおけるフランジ部となる部位を拘束するから、プレス加工の際にワーク部材20Bに過大な成形荷重が作用することはない。
こうしてフランジ付き部材20Cが形成されると、プレス機50を用いてフランジ付き部材20Cの円筒部22Cの内壁にスプライン成形を施す(工程S130)。図14はスプライン成形に用いられるプレス機50の構成の概略を示す構成図であり、図15はプレス機50によってスプライン成形が施されたフランジ付き部材20Dの外観を示す外観図であり、図16に図15のフランジ付き部材20DのD−D断面を示す断面図である。フランジ付き部材20Dは、図15および図16に示すように、図10のフランジ付き部材20Cの円筒部22Cの内壁に長さ方向に歯形溝28Dが形成されたものであり、同様の歯形溝が外壁に長さ方向に形成された回転軸(シャフト)を嵌挿できるようになっている。こうしたスプライン成形を行なうプレス機50は、図14に示すように、固定盤51に固定されたボルスタ52と、図示しないスライド駆動部の駆動によりボルスタ52に対して上下動可能なスライド54と、ボルスタ52に固定されフランジ付き部材20Cの軸部26Cを遊びがない状態で収容すると共にフランジ付き部材20Cが移動しないよう支持する収容部56aを有する下型56と、フランジ付き部材20Cの円筒部22Cに嵌合可能で外周面に長さ方向に歯形の刃部58aが形成されたパンチ58bを有する上型58とを備え、フランジ付き部材20Cを下型56の収容部56aに収容した状態でスライド駆動部によってスライド54を駆動してパンチ58bをフランジ付き部材20Cの円筒部22Cに押し当てることによりスプライン成形を施したフランジ付き部材20Dを形成する。
フランジ付き部材20Dを形成すると、シーブ20として無段変速機10に組み込んだときにシーブ20や他の機械部分を潤滑するための油路(図1の油路29を参照)を図示しない切削加工装置によって切削加工し(工程S140)、フランジ付き部材20Dにコーティングされている潤滑剤を除去する洗浄処理などの所定の後処理を行なって(工程S150)、シーブ20が完成する。
実施例のフランジ付き部材の製造装置としては、図9に例示する弾性部材49が設けられたプレス機40が相当する。
以上説明した実施例のフランジ付き部材の製造装置によれば、フランジ付き部材20Cとして形成されたときのフランジ部24Cの外径よりも小さい径の内径を有する環状の弾性部材49を用いて、ワーク部材20Bがプレス加工されてワーク部材20Bの材料が流動している最中にワーク部材20Bにおけるフランジ部となる部位の外周面に弾性部材49の内周面を当接させて径方向に押圧しながら拡開させるから、成形荷重を大きくすることなくフランジ部の成形精度(真円度)をより向上させることができる。この結果、フランジ付き部材24Cの品質をより向上させることができると共にワーク部材20Bの割れやプレス機40の破損などの不具合の発生を抑制することができる。
実施例のフランジ付き部材の製造装置では、弾性部材49として弾性素材を環状に形成したものを用いるものとしたが、これに限られず、機械的な機構によって弾性をもたせるものとしてもよい。この場合の弾性部材149の一例を図17に示す。変形例の弾性部材149は、ワーク部材20Bにおけるフランジ部となる部位の外周面に当接する内周面を形成する複数の剛体部材からなる剛体部149aと、剛体部149aが径方向に向かって付勢されるよう取り付けられたスプリング149bとから形成されている。図18は、図9のプレス機40の弾性部材49に代えて弾性部材149を取り付けた際にワーク部材20Bからフランジ付き部材20Cに成形する様子を示す説明図である。図示するように、ワーク部材20Bがプレス加工されてワーク部材20Bの材料が流動している最中にワーク部材20Bのフランジ部となる部位の外周面が剛体部149aの内周面に当接し、スプリング149bによって径方向の押圧を受ける。そして、剛体部149aの内周面はスプリング149bの収縮に伴って拡開して最終的にフランジ部24Cが形成される。したがって、この弾性部材149を用いた場合でも、弾性部材49を用いた実施例のフランジ付き製造方法と同様の効果を奏することができる。なお、弾性部材149は、剛体部149aにおける隣接する剛体部材同士を弾性素材によって連結するのが望ましい。また、弾性部材149は、その内周面がワーク部材20Bのフランジ部となる部位の外周面に当接して押圧しながら拡開できればよいから、スプリング149bに代えて油圧シリンダなどの流体圧シリンダを設けるものとしても構わない。
実施例のフランジ付き部材の製造装置では、ベルト式の無段変速機10に用いられるシーブ20の製造に適用するものとしたが、底付きの円筒部とこの円筒部の外周にフランジ部とを備えるものであれば、如何なるフランジ付き部材の製造に適用するものとしても構わない。
実施例では、フランジ付き部材の製造装置の形態として説明したが、フランジ付き部材の製造方法の形態とするものとしても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのフランジ付き部材の製造装置によって製造されたシーブ20の外観を示す外観図である。 図1のシーブ20のA−A断面を示す断面図である。 無段変速機10の構成の概略を示す構成図である。 シーブ20を製造する工程の一例を示す製造工程図である。 粗材20Aの外観を示す外観図である。 プレス機30の構成の概略を示す構成図である。 プレス機30によって形成されるワーク部材20Bの外観を示す外観図である。 図7のワーク部材20BのB−B断面を示す断面図である。 プレス機40の構成の概略を示す構成図である。 プレス機40によって形成されるフランジ付き部材20Cの外観を示す外観図である。 図10のフランジ付き部材20CのC−C断面を示す断面図である。 図9の弾性部材49を上から見た場合の外観を示す外観図である。 プレス機40によってワーク部材20Bがプレス加工されている様子を示す説明図である。 プレス機50の構成の概略を示す構成図である。 プレス機50によってスプラインが施されたフランジ付き部材20Dの外観を示す外観図である。 図15のフランジ付き部材20DのD−D断面を示す断面図である。 弾性部材149の一例を示す外観図である。 図9のプレス機40の弾性部材49に代えて弾性部材149を取り付けた際にワーク部材20Bからフランジ付き部材20Cに成形する様子を示す説明図である。
符号の説明
10 無段変速機、11 回転軸、12 プライマリープーリ、13 回転軸、セカンダリープーリ、16 ベルト、20 シーブ、20A 粗材、20B,ワーク部材、20C,20D フランジ付き部材、22 ボス部、22a 歯形溝、22B 頭部、22C,22D 円筒部、24,24C,24D フランジ部、24B 軸部、26,26C,26D 軸部、26B 穴部、28B 凹部、28D 歯形溝、29 油路、30,40,50 プレス機、31,41,51 固定盤、32,42,52 ボルスタ、34,44,54 スライド、36,46,56 下型、38,48,58 上型、36a,46a,56a 収容部、36b 徐変部、36c 軸絞り部、38a 突起、38b パンチ、46b 軸絞り部、46c 押圧部、48a 凸部 48b 押圧部、48c 溝、49,149 弾性部材、58a 刃部、58b パンチ、149a 剛体部、149b スプリング。

Claims (10)

  1. フランジ部が形成されてなるフランジ付き部材を冷間鍛造を用いて製造するフランジ付き部材の製造装置であって、
    ワーク部材をプレス加工して前記フランジ部を形成可能な金型と、
    前記ワーク部材における前記フランジ部となる部位の周りを囲むよう配置され、前記フランジ部の外径よりも小さい径の内径を有し、前記金型によって前記ワーク部材がプレスされて材料が流動している最中に該ワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から径方向に押圧しながら拡開可能な弾性部材と、
    を備えるフランジ付き部材の製造装置。
  2. 前記弾性部材は、前記金型によって前記ワーク部材がプレスされて材料が流動している最中に該ワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から全周に亘って押圧可能な部材である請求項1記載のフランジ付き部材の製造装置。
  3. 前記弾性部材は、弾性素材を環状に形成してなる部材である請求項1または2記載のフランジ付き部材の製造装置。
  4. 前記弾性素材は、ゴムである請求項3記載のフランジ付き部材の製造装置。
  5. 前記弾性部材は、機械的な機構を用いて形成されてなる部材である請求項1または2記載のフランジ付き部材の製造装置。
  6. 前記弾性部材は、前記ワーク部材におけるフランジ部となる部位に当接する剛体部材と、該剛体部材を径方向に付勢する付勢手段とを備える部材である請求項5記載のフランジ付き部材の製造装置。
  7. 前記付勢手段は、バネである請求項6記載のフランジ付き部材の製造装置。
  8. 前記金型は、前記ワーク部材を載置する載置部と該載置部を中心として所定間隔隔てた位置に前記弾性部材が設けられた弾性部とが形成された下型と、該下型との間で前記ワーク部材を押圧して前記フランジ部を形成する上型とを備える請求項1ないし7いずれか記載のフランジ付き部材の製造装置。
  9. 前記フランジ付き部材は、無段変速機に用いられるシーブである請求項1ないし8いずれか記載のフランジ付き部材の製造装置。
  10. フランジ部が形成されてなるフランジ付き部材を冷間鍛造を用いて製造するフランジ付き部材の製造方法であって、
    ワーク部材に前記フランジ部を形成可能な金型を用いて該ワーク部材をプレス加工し、
    前記プレス加工によって前記ワーク部材の材料が流動している最中に、前記ワーク部材における前記フランジ部となる部位の周りを囲むよう配置され前記フランジ部の外径よりも小さい径の内径を有する拡開可能な弾性部材によって該ワーク部材におけるフランジ部となる部位を外周面から径方向に押圧する
    フランジ付き部材の製造方法。
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