JP2008259488A - ナスの退色防止材及びその利用 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱や光によるナスの退色を有意に防止できる退色防止材、及び該退色防止材を用いるナス加工食品の製造方法を提供する。
【解決手段】 ポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物を含有してなるナスの退色防止材。生ナスを、当該ナスの退色防止材に浸漬し、漬物とするか、又は別途加熱調理することを特徴とするナス加工食品の製造方法。当該製造方法により得られるナス加工食品。
【効果】 当該防止材は、安全性及び経済性を備えており、それを用いることににより、加熱調理加工中、加熱調理加工後のナスの退色が抑制されたナス加工食品を得ることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ナスの退色防止材及びその利用に関する。詳細には、熱や光によるナスの退色を有意に防止できる退色防止材、及び該退色防止材を用いるナス加工食品の製造方法に関する。
野菜は調理することで食べやすくなり食味が向上する。しかしながら、野菜を切断すると組織が破壊され、成分に変化が生じたり、退色や褐変が起って外観が悪くなったりする。また、加熱調理によりテクスチャーが変化し、口腔内での食感が変わったり、色素が分解され退色してしまったりする。一般にナスの果皮に含まれる色素は不安定で、熱、光、pHなどにより、酸化、分解されやすく、容易に退色したり変色したりする。特に、惣菜などは中身の見える透明容器に入れられることが多く、長時間蛍光灯の光に曝されると、退色を生じ商品価値が著しく低下してしまうことになる。この退色は、消費者の購買意欲を減退させるなどの問題となる。
生ナスが物理的損傷を受けたり、微生物の影響を受けたりすると、その部分の組織は退色するが、これは酵素的褐変によるものである。また、生のナスを切断したときの褐変現象も酵素的褐変によるものである。この酵素的褐変は、ポリフェノール酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)により、ナスに含まれるフェノール物質が酸化されるため退色することが知られている。
ナスの代表的な色素であるナスニンは、デルフィニジン系の色素で水溶性のため、そのまま煮炊きすると、ナスからこの色素が溶出してしまう。ところが、180℃前後まで食用油を加熱し「素揚げ」を行うことで、果肉を柔らかく食べやすくするために火を通すのと同時に、果皮に多く含まれるポリフェノールオキシダーゼを失活させることができ、一種の退色防止にも繋がっている。しかしながら、この方法では、加熱調理後の光による退色をほとんど防止できない。
ナス特有の濃い紫色を生かすことが、ナスの調理の要点となり、ナスの漬物にミョウバンや釘を入れるのもその例である。長時間の加熱を避けることも大切で、味噌汁の具にするときも、一応火の通ったところでなるべく早く味噌を入れて仕上げることが推奨されている(非特許文献1)。ナスの漬物にミョウバンを入れることを応用し、ナスの退色を防止する手段として、生ナスをミョウバンに浸漬した後、フライ処理する方法が提案されている(特許文献1)。しかしながら、ミョウバンを使用するとナスの色が紫色から濃紺色に変化し、ナス本来の色が失われてしまうため好ましくない。
その他、合成色素、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、青色1号、青色2号などを用いる方法も採用されているが、天然物を使用する方が好ましく、この天然物を使用するというのが近年の消費者の嗜好にも合致している。
特開平2―9338号公報 新編 日本食品事典、第374−375頁、発行所医歯薬出版(株)、1982年2月25日第1版発行
本発明の目的は、前記した従来技術が抱える問題点を踏まえ、安全性及び経済性を備えた、熱や光によるナスの退色を有意に防止できる退色防止材、及び該退色防止材を用いるナス加工食品の製造方法を提供することにある。
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は、ポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物を含有してなるナスの退色防止材に関する。本発明の第2の発明は、ポリフェノール含有物が、ぶどう、黒米、黒豆、ローズマリー、カシス、ブルーベリー、エルダーベリー、ビール、ライチ種子、キウイ種子、ぶどう種子、赤ワイン、カカオ又はそれらの加工物から選択される少なくとも1つである第1の発明に記載のナスの退色防止材であり、本発明の第3の発明は、ポリフェノールが、アントシアニンである第1又は第2の発明に記載のナスの退色防止材に関する。本発明の第4の発明は、ポリフェノール含有物が、黒米エキスを有効成分として含有してなる物であるナスの漬け物用退色防止材であり、本発明の第5の発明は、漬け物が、ぬか漬け、ぬかみそ漬け又はカラシ漬けである第4の発明に記載のナスの漬け物用退色防止材に関する。本発明の第6の発明は、生ナスを、第4又は第5の発明に記載のナスの漬け物用退色防止材に浸漬するナスの漬け物の製造方法に関する。本発明の第7の発明は、生ナスを、第1〜第3のいずれかの発明に記載のナスの退色防止材に浸漬した後、加熱調理するナス加工食品の製造方法であり、本発明の第8の発明は、生ナスを、第1〜第3のいずれかの発明に記載のナスの退色防止材に浸漬したまま加熱調理するナス加工食品の製造方法に関する。更に、本発明の第9の発明は、第6〜第8のいずれか1項に記載の発明により得られるナス加工食品に関する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、生ナスを、ポリフェノール含有物、特にアントシアニンに浸漬した後、あるいは、浸漬したまま加熱調理することにより、ナスの退色を効果的に防止することができることを見出し、本発明を完成するに至った。また、米糠酵素分解物を併用することによっても、ナスの退色の進行を顕著に抑制できることを見出し、本発明を完成させた。更に、黒米エキスを有効成分として含有する物により、ぬか漬け、ぬかみそ漬け又はカラシ漬けといったナスの漬け物における退色防止に効果があることも確認できた。
本発明のナスの退色防止材は、ポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物を含有している、例えば、調味液であり、生ナスをこの調味液に浸漬した後、加熱調理する、あるいは、浸漬したまま加熱調理することにより、ナスの退色が抑制され、かつ光照射後も退色を抑制することができる。更に、前記の調味液を用いることにより、加熱調理加工中、加熱調理加工後のナスの退色が抑制されたナス加工食品を得ることができる。また、加熱調理を行わないナスの漬け物における退色防止には、ポリフェノール含有物が、黒米エキスを有効成分として含有する物であるナスの漬け物用退色防止材が有用である。
以下、本発明を具体的に説明する。
ナスは、ナス科の植物で、果皮の色は紫〜黒紫色、黄緑色、白色などがあるが、本発明では紫〜黒紫色のナスの退色を防止するのに特に好適である。果実の形態によって、丸形、卵形、長卵形、中長形、長形、大長形と分類され、各種の品種、産地があるが特に限定はない。
ポリフェノールとは、紫黒米、黒米、赤米、黒豆、赤ぶどう、ブルーベリー、赤キャベツなどの色素成分、グレープフルーツの苦味成分、お茶の渋味成分、紅茶の色素成分、渋柿に含まれるタンニンなど、分子内にフェノール性水酸基を数個含む物質で、これらの化合物の総称である。
ポリフェノールは、モノマータイプとポリマータイプに大別できる。モノマータイプはフラボノイドといわれる化合物群、コーヒーなどに含まれるクロロゲン酸やフェルラ酸及びこれらの類縁化合物などが代表的なものである。一方、ポリマータイプはタンニンが挙げられる。タンニンは、縮合型タンニンと加水分解型タンニンに分類される。
イチゴ、赤キャベツ、赤ぶどう、紫イモやハイビスカスの花などの色素成分であるアントシアニン色素、ウコンの色素成分、グレープフルーツの苦味成分であるナリンギン、ビタミンPともいわれソバ、アズキ、ミカンなど多くの野菜や果実に含まれるルチンや温州ミカンに含まれるヘスペリジン、茶の渋味成分であるカテキン類、紅茶の色素などこれらの物質はすべてフラボノイドである。4000以上の化合物が知られているが、その大部分は配糖体として存在しており、茶などに含まれるカテキン類を除くと遊離の状態で存在することは少ない〔FFIジャーナル(FFI JOURNAL),Vol.209,No.5,p.441−446,2004年〕。
本発明のナスの退色防止材は、ポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物を含有していることを特徴としている。ナスの退色防止には、ポリフェノールを多く含むものが非常に有効である。ポリフェノール含有物から効率よくポリフェノールを抽出することが重要である。ポリフェノールの中でも、アントシアニジンをアグリコンとする配糖体であるアントシアニンが特に好適である。
本発明におけるポリフェノール含有物とは、前記したポリフェノールを含むもの、例えば、ぶどう、紫黒米、黒米、赤米、黒豆、ローズマリー、カシス、ブルーベリー、エルダーベリー、ライチ、ザクロ、ビールエキス、カカオ、クロロゲン酸、ユーカリ、グリコシルルチン、ぶどう種子、クランベリー、大豆イソフラボン、ミント、松樹皮、月見草、グァバ葉、フキ、オリーブ、コーヒー豆、シソ、ルチン、ユズ、キウイ、バラ花びら、赤ショウガ、ビルベリー、ミリシトリン、リンゴポリフェノール、イソクエルシトリン、モノグルコシルヘスペリジン等が挙げられ、そのもの、若しくは果実を例にとれば圧搾して果汁としたものなどそれらの加工物も含まれる。加工物の形状に限定はなく、粒状、粉末状、ペースト状、液体等が挙げられる。ポリフェノール含有物の加工方法に特に限定はなく、例えば、黒米を臼等で細かく挽いて粉末化する方法が挙げられる。
ポリフェノール含有物のうち、ぶどう、黒米、黒豆、ローズマリー、カシス、ブルーベリー、エルダーベリー、ビール、ライチ種子、キウイ種子、ぶどう種子、赤ワイン、カカオ、が好適な例として挙げられる。更に、ワイン、果実酒などのポリフェノールを多く含む酒類でもよい。
特にナスに対する退色防止効果の大きい果汁は、カシス果汁、ブルーベリー果汁、ぶどう果汁の順であり、これらはポリフェノール含量が1,000mg/kg以上である。なお、黒豆の水抽出液では、アントシアニン含量が多いのに関わらずほとんど無色であり、ナスの退色防止に有効であることから、色素等の着色によるナスの退色防止ではなく、アントシアニンを含むポリフェノールが何らかの形で有効に働いているものと推定される。
本発明における米糠とは、一般に赤糠(精米歩合約90%)、トラ糠(精米歩合約90〜80%)、白糠(精米歩合約80%以上)と呼ばれているいずれの糠でもよく、米の種類、品種に特に限定はない。本発明では、例えばアミラーゼ、プロテアーゼ等で米糠の酵素処理を行い、米糠酵素分解物としたものを用いればよい。
本発明に用いる米糠原料は、米糠そのものでもよいし、ヘキサンあるいはその他の溶剤で油脂成分を除いた脱脂米糠でもよい。米粒表層部にはタンパク質、ビタミン類、油脂類、無機物など多くの成分が豊富に存在し、これらの物質にもナスの退色防止効果が認められる物質を含有しているので、脱脂しない米糠が好ましい。ポリフェノール含有物と併用することにより、相乗的にナスの退色防止を行うことができる。
前記したポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物を更に抽出物としてもよい。
抽出方法に特に限定はなく、熱水抽出法や有機溶媒(例えばエタノール)抽出法等が挙げられる。抽出条件は、作業効率等を勘案して適宜選択すればよく、必要に応じて酵素分解、濃縮、脱色、脱臭、乾燥等の処理を施すことも可能である。
本発明のナスの退色防止材の形態に特に限定はなく、例えば、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状、乳液状、ペースト状等に調製し、生ナスを浸漬する際に、水や調味液等に分散させて使用すればよい。
本発明のナスの退色防止材の使用方法の一例を以下に示す。
なお、本発明の「加熱調理」とは、焼く、煮る、蒸す、揚げるといった処理のことをいう。
まず、ナスの浸漬処理を行う。生ナスを、本発明のナスの退色防止材を含む浸漬液に接触させる。ナス全体が浸漬液にひたるようにするか、一部浸漬している量であれば、時々ナスの位置を変えて全体に満遍無く接触するようにすればよい。但し、浸漬時間が長くなると、ナスから色素が溶出してしまう場合もあるので、浸漬時間は30分から17時間程度が好ましい。例えば、5℃前後の温度で浸漬した場合には浸漬時間を長くし、25℃程度の温度で浸漬した場合には浸漬時間を約3〜6時間とすればよく、浸漬時間は適宜選択して行えばよい。浸漬終了後のナスは、浸漬液から取り出した後、速やかにナス表面に付着した浸漬液を拭き取り、短時間の加熱調理を行う。加熱温度は一般的な素揚げをするときの温度、160〜200℃で行えばよい。加熱時間は、例えば、180℃の場合には1〜5分程度が好ましい。加熱時間が短すぎるとナスが硬いままで柔らかくならないので、食感を確認しながら加熱時間を適宜選択するのが望ましい。また、このまま放冷すると、放冷時間に応じてナスの退色が促進されるので、加熱調理後速やかに冷却するのがより好ましい。この場合、5〜10℃程度に冷却されたナスの調味付けのための調味液に浸漬しておくと、調味付けを行いながらナスの冷却ができるので好都合である。
一方、生ナスを浸漬液に浸漬したまま加熱調理することもナスの退色防止には有効である。
本発明のナスの退色防止材を含む浸漬液が沸騰してから生ナスを浸漬液に投入し、1〜10分程度煮沸する。これ以上の時間をかけて煮沸すると、熱によるナスの退色を促進させることになる。また、ナスを浸漬液に浸漬したまま加熱調理を行うと、ナスの温度が徐々に上昇し、浸漬液が沸騰温度に達するまでにナスに含まれるポリフェノールオキシダーゼが活性化され、加熱調理中にナスの退色が進行するので、必ず浸漬液が沸騰してから加熱調理することが重要である。この場合も、前記した素揚げをするときと同様に、加熱調理後速やかに冷却することによりナスの退色を防止することができる。
本発明のナスの退色防止材の添加量は、ポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物由来成分の組成に応じて適宜設定すればよく、特に限定はない。使用するポリフェノール含有物の種類により、溶解度や退色防止効果が異なるため一概には決められないが、ナス1000部に対して乾物換算の重量比で0.1〜100部のナスの退色防止材の使用が好ましい。なお、ナスの退色防止材の添加濃度が高いほどナスの退色防止には顕著な効果を示す。
ナス果皮の退色の程度を評価する方法としては、加熱調理後、光照射したナス果皮を、分光測色計を用いて測色(ヒュー、バリュー、クローマ)(Hue、Value、Chroma)することにより行った。分光測色計を用いて測色すると、マンセル表色系の3つの属性、すなわち色相(Hue)・明度(Value)・彩度(Chroma)として数値化される。
色相(Hue)は、色の質を区別する属性で、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、及び紫(P)の5色が主要な色相とされている。色の循環移行性に従って環状を描いたものをマンセルの色相環と呼び、主要な5色相の間にPB(紫青)、RP(赤紫)といった中間色相を設け、色相の尺度を各々20種としそれぞれ1から10までの番号を付している。
色の明るさ暗さの度合いは明度(Value)と呼び、光のない無彩色の黒を最下部、その数値を0とし、その対照としての白色を最上部、10とし10段階に分けている。
彩度(Chroma)は「あざやかさ」の度合いを示す性質である。
ナスの色は個体差が大きく、退色防止に関する3属性の具体的な目標値を示すことは困難である。しかしながら、熱又は光により退色するとき、ナスの色相はマンセルの色相環の循環移行性に従って、紫(P)に近い色相から赤(R)に近い色相となる。例えば、マンセルの色相では5P−6P−7P−8P−9P−10Pの順に青みの紫色から徐々に赤色が強くなり、そこから更に1RP−2RP−3RP−4RP−5RP−6RP−7RP−8RP−9RP−10RPの順に赤色へと色相が変化する。また明度の値も退色に従って高くなる傾向がある。これら色相・明度に彩度を加えた三つの属性で特定の色が表現される。
本発明においては、色相がP(紫)の範囲内の値を示すとき、あるいは色相がより値の低いRP(赤紫)を示すとき、退色が防止されているものと評価できる。色相が近い場合は、更に明度の値を参照し、明度が低いものを退色が防止されているものと評価すればよい。
なお、光照射の条件は、例えば、照度13,000ルクス(lx)、20℃の条件下で3時間行えばよい。
本発明のナスの退色防止材を用いることにより、加熱調理加工中、加熱調理加工後のナスの退色が抑制された、ナスの煮びたし、ナスの天ぷらなどのナス加工食品を得ることができる。
本発明のナスの退色防止材は、熱や光によるナスの退色を有意に防止できるものであるが、加熱調理を行わないナスの漬け物に対しても有用な退色防止材である。ナスの漬け物用退色防止材としては、ポリフェノール含有物のうち、黒米エキスを有効成分として含有することが好ましい。黒米エキスは、黒米(中国の陝西省漢中地方原産の古代米の一種であり、紫黒米、紫米とも呼ばれる)の抽出エキスであり、水に対する溶解性に優れたものが好ましく、紫黒色の粉末であり、水溶性である、黒米エキス−P、黒米エキス−PC〔ともにオリザ油化(株)製〕が好適な例として挙げられる。なお、黒米エキス−P、黒米エキス−PCのポリフェノール含量は15.0%以上、アントシアニン含量は5.0%以上が製品規格となっている。漬け物の種類としては、ぬか漬け、ぬかみそ漬け、カラシ漬けなどに適している。浅漬けに用いてもよいが、ぬか床を用いた発酵によるものに特に好適である。生ナスを、黒米エキスを例えば0.1w/w%含有する水溶液に浸漬した後、予め用意したぬか床に漬込めばよい。他の用途としては、ナスのサラダへの適用が挙げられる。
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。
ぶどう濃縮果汁である赤濃縮果汁〔(株)東食製〕を25w/w%含有する水溶液300gを調製し、生ナスを5℃で一晩その水溶液に浸漬した後、ナス表面に付着した浸漬液をよくふき取り、縦方向に半分に切断した。これを、サラダ油〔日清オイリオグループ(株)製〕にて180℃で2分間加熱調理後、放冷(本発明1)又は氷冷(本発明2)を行った。対照は、生ナスをサラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、放冷したものとした(対照1)。得られたそれぞれのナス加工食品に、光安定性試験機PT−400NC〔(株)日本医化器械製作所製〕を使用して、照度13,000ルクス、20℃の条件下で3時間光照射を行い、光照射後のナス果皮の色度を測定した。色度の測定は、分光測色計であるスペクトロフォトメーター(SPECTROPHOTOMETER) CM−3500d〔ミノルタ(株)製〕で行った。結果を表1に示す。
Figure 2008259488
表1の結果より、本発明1及び本発明2は、ナス果皮の色である紫〜黒紫色が維持され、対照1よりも明らかに退色が防止されていた。更に、加熱調理後に氷冷した本発明2(色相7.50 P)の方が、加熱調理後に放冷した本発明1(色相8.47 P)よりもナスの退色がより防止できることがわかった。
実施例1と同様にして、赤濃縮果汁を25w/w%含有する水溶液300gを調製し、生ナスを5℃で一晩その水溶液に浸漬した後、ナス表面に付着した浸漬液をよくふき取り、縦方向に半分に切断し、これをサラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、氷冷を行った。あらかじめ表2に示す配合の調味液を調製し、沸騰させた後、得られたナス加工品を調味液に浸漬したまま約3分間加熱し調味付けし、ナスの煮びたしを得た(本発明3)。対照は、生ナスをサラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、放冷したものを、同様に調味液で調味付けしたものとした(対照2)。それぞれについて、官能評価を行った。
Figure 2008259488
本発明3のナスの煮びたしは、対照2と比較して、ナスの退色が防止されており、官能評価においても風味に全く遜色がない品質のものとすることができた。
実施例2と同様にして、赤濃縮果汁を25w/w%含有する水溶液300gを調製し、生ナスを5℃で一晩その水溶液に浸漬した後、ナス表面に付着した浸漬液をよくふき取り、縦方向に半分に切断し、これをサラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、氷冷を行った(本発明4)。一方、焼きみょうばん〔下田商事(株)製〕をメーカー推奨濃度である0.3w/w%含有する水溶液300gを調製し、生ナスをその水溶液に同様に浸漬、加熱調理後、氷冷を行った(比較例1)。実施例1と同様の方法により、光照射後、ナス果皮の色度を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2008259488
表3の結果より、焼きミョウバンを使用した場合には、ナスの果皮は真っ青な漬物様の色に変色し、素揚げ後のナス本来の色とは異なる色を呈することとなった。本発明のナスの退色防止材を使用した場合には、ナス果皮の色である紫〜黒紫色が維持されていた。
各種ポリフェノール含有物を25w/w%含有する水溶液300gを調製し、沸騰させた後、生ナスを縦方向に半分に切断したものを投入し、3分間加熱し、氷冷後、実施例1と同様の方法により、光照射後、ナス果皮の色度を測定した。ポリフェノール含有物としては、ブルーベリー濃縮果汁(ジョンソン社製)、カシスの濃縮果汁であるブラックカント濃縮果汁(NZBG社製)、ビールエキス(BASS社製)、赤濃縮果汁〔(株)東食製〕を用いた。結果を表4に示す。
Figure 2008259488
表4の結果より、ブラックカント濃縮果汁、ブルーベリー濃縮果汁などポリフェノールを多く含む果汁でナスの退色抑制効果が認められた。ビールエキスでも同様に効果が認められた。ポリフェノール含有物には、光照射によるナスの退色防止に効果があった。
各種ポリフェノール素材(ポリフェノール含有物)を0.1w/w%含有する水溶液300gを調製し、沸騰させた後、生ナスを縦方向に半分に切断したものを投入し、3分間加熱し、氷冷後、実施例1と同様の方法により、光照射後、ナス果皮の色度を測定した。ポリフェノール素材としては、黒米エキス−P〔オリザ油化(株)製〕、ライチ種子エキス−WSP〔オリザ油化(株)製〕、キウイ種子エキス−WSP〔オリザ油化(株)製〕、ぶどう種子抽出物OPC30〔サンブライト(株)製〕、赤ワインポリフェノールPPR〔サンブライト(株)製〕、ローズマリー抽出物RM−21A〔三菱化学フーズ(株)製〕、カカオエキスパウダーML−LR〔高砂香料工業(株)製〕を用いた。結果を表5に示す。
Figure 2008259488
表5の結果より、ポリフェノールの種類によって退色防止効果にやや違いが認められたが、いずれのポリフェノール素材にもナスの退色防止効果が認められた。
粳玄米を精米歩合90%まで搗精したときに得られる米糠150gを、80℃に加熱した水700mlに加え、アミラーゼで2時間酵素分解した後、50℃まで冷却し、プロテアーゼで更に5時間程度酵素分解し、ろ布及びろ紙で漉したところ、ブリックス度6の米糠液化液が約300ml得られた。この米糠液化液を希釈して、希釈液中にフィチン酸を約0.5%含有するように液を調製した(本発明5)。対照は、水とした(対照3)。また、フィチン酸〔ナカライテスク(株)製〕は、そのままでは所定量溶解しないため、クエン酸でpH3に調整し、溶解させたものを調製した(比較例2)。調製した各試料溶液300gを沸騰させた後、生ナスを縦方向に半分に切断したものを投入し、3分間加熱し、氷冷後、実施例1と同様の方法により、光照射後、ナス果皮の色度を測定した。結果を表6に示す。
Figure 2008259488
表6の結果より、米糠液化液を10倍希釈することにより、ほぼ同量のフィチン酸含量となるように液を調製したにも関わらず、本発明5(色相7.49 P)はフィチン酸単独の比較例2よりも明らかにナスの退色防止効果が高かった。米糠には、フィチン酸以外にもナスの退色防止効果に有効な無機物やフェルラ酸(米糠液化液中に約70mg/L含む)などが含まれるため、それらの相乗又は相加効果により、フィチン酸単独より顕著なナスの退色防止効果があった。
ポリフェノール含有物と米糠液化液との併用によるナスの退色防止効果への影響を検討した。
黒米エキス−P〔オリザ油化(株)製〕を0.1w/w%含有する水溶液(本発明6)、並びに黒米エキス−Pを0.1w/w%、実施例6で調製した米糠液化液を20%含有する水溶液(本発明7)100gをそれぞれ調製し、生ナスを室温で3時間それぞれの水溶液に浸漬後、ナス表面に付着した浸漬液をよくふき取り、縦方向に半分に切断し、サラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、氷冷を行った。対照は、液には浸漬せずに、生ナスを縦方向に半分に切断し、サラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、放冷したものとした(対照4)。それぞれについて、実施例1と同様の方法により、光照射後、ナス果皮の色度を測定した。結果を表7に示す。
Figure 2008259488
表7の結果より、黒米に含まれるポリフェノールと米糠液化液に含まれる米糠からの抽出成分の効果で、対照4よりも、本発明6、本発明7の方がナスの退色は防止されていた。更に、米糠液化液を加えた本発明7(色相9.60 P)の方が、黒米エキス単独の本発明6(色相1.86 RP)よりもナスの退色が防止されていた。米糠液化液にはポリフェノールはほとんど含まれず、ポリフェノールによる効果とは異なる作用によりナスの退色を防止しているものと推察された。
黒豆をNRK分析粉砕器R−8〔日本理化学器械(株)製〕にて数秒粉砕し、黒豆表面の部分を回収し、再度細かく粉砕した。この黒豆の表皮部1gを水100gに添加した液に、生ナス1本を3時間浸漬した。浸漬後、ナス表面に付着した浸漬液をよくふき取り、縦方向に半分に切断し、実施例1と同様に、これをサラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、氷冷を行った(本発明8)。対照は、液には浸漬せずに、生ナスを縦方向に半分に切断し、サラダ油にて180℃で2分間加熱調理後、放冷したものとした(対照5)。それぞれについて、実施例1と同様の方法により、光照射後、ナス果皮の色度を測定した。結果を表8に示す。
Figure 2008259488
表8の結果より、黒豆に含まれるポリフェノール成分の効果で、対照5よりも、本発明8(色相9.91 P)の方がナスの退色は防止されていた。
黒米エキス−P〔オリザ油化(株)製〕を0.1w/w%含有する水溶液100gを調製し、生ナス1本を投入し、室温で3時間浸漬後、ナス表面に付着した浸漬液を軽くふき取り、縦方向に半分に切断し、原材料として米ぬか、食塩、香辛料、香料、増粘多糖類からなる市販のぬか漬けの素〔エスビー食品(株)製〕に切り口を下にして、5℃で3日間漬込んだ(本発明9)。対照は、液には浸漬せずに、生ナスを縦方向に半分に切断し、同様にぬか漬けの素に漬込んだものとした(対照6)。それぞれについて、実施例1と同様の方法により、ナス果皮の色度を測定した。なお、光照射は行わずに測定した。結果を表9に示す。
Figure 2008259488
表9の結果より、やや黄(Y)の色相を帯びたものの、対照6よりも、本発明9(色相2.26 YR)の方がナスの退色は防止されていた。色相が同じYRなので、明度の値を比較すると、対照6が2.53に対し、本発明9は1.70と低く、退色が防止されていた。スーパーやコンビニエンスストアの棚に並んでいても見た目がよくなるので、本発明の黒米エキスを含有するナスの漬け物用退色防止材は有用であることがわかった。
小ナスを用いてナスのカラシ漬けを調製した。小ナス、すなわち小粒の生ナスを用いた以外は、実施例9と同様の条件で浸漬を行い、和ガラシを主体とした漬け床に3日間漬込んだ。得られたナスのカラシ漬けは、ナス果皮の色も鮮やかであり、カラシの色との相性もよく、見た目にもよいものであった。
ポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物を含有する本発明のナスの退色防止材を用いることにより、特に光によるナスの退色を防止することができる。使用するポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物は、安全性、経済性を備えた素材であり、ナスの加熱調理加工中、加熱調理加工後の退色が抑制されたナス加工食品を得ることができ、また、特に黒米エキスを含有する退色防止材は、加熱調理を行わないナスの漬け物に対しても有用な退色防止材である。製品の品質劣化防止に貢献できるので、本発明は有用である。

Claims (9)

  1. ポリフェノール含有物及び/又は米糠酵素分解物を含有してなるナスの退色防止材。
  2. ポリフェノール含有物が、ぶどう、黒米、黒豆、ローズマリー、カシス、ブルーベリー、エルダーベリー、ビール、ライチ種子、キウイ種子、ぶどう種子、赤ワイン、カカオ又はそれらの加工物から選択される少なくとも1つである請求項1記載のナスの退色防止材。
  3. ポリフェノールが、アントシアニンである請求項1又は2に記載のナスの退色防止材。
  4. ポリフェノール含有物が、黒米エキスを有効成分として含有してなる物であるナスの漬け物用退色防止材。
  5. 漬け物が、ぬか漬け、ぬかみそ漬け又はカラシ漬けである請求項4に記載のナスの漬け物用退色防止材。
  6. 生ナスを、請求項4又は5に記載のナスの漬け物用退色防止材に浸漬することを特徴とするナスの漬け物の製造方法。
  7. 生ナスを、請求項1〜3のいずれか1項に記載のナスの退色防止材に浸漬した後、加熱調理することを特徴とするナス加工食品の製造方法。
  8. 生ナスを、請求項1〜3のいずれか1項に記載のナスの退色防止材に浸漬したまま加熱調理することを特徴とするナス加工食品の製造方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の製造方法により得られるナス加工食品。
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