JP2008258136A - 二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置 - Google Patents

二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008258136A
JP2008258136A JP2007291494A JP2007291494A JP2008258136A JP 2008258136 A JP2008258136 A JP 2008258136A JP 2007291494 A JP2007291494 A JP 2007291494A JP 2007291494 A JP2007291494 A JP 2007291494A JP 2008258136 A JP2008258136 A JP 2008258136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode plate
positive electrode
negative electrode
secondary battery
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007291494A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Yasuoka
一朗 安岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007291494A priority Critical patent/JP2008258136A/ja
Publication of JP2008258136A publication Critical patent/JP2008258136A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】正極板および負極板が引き裂かれることなくバリのない安定した切断をすることで、バリの不良の低減と電池として安全性を向上した信頼性の高い二次電池用電極群の製造方法およびその製造装置を提供することを目的とする。
【解決手段】帯状の正極板1と正極板1に対向した帯状の負極板2と二枚の帯状のセパレータ3a,3bを一対の可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bにより挟み込んだ後、巻芯7に巻き付けて渦巻き状に巻回してなる二次電池用電極群を構成する方法であって、正極板1、負極板2およびセパレータ3に張力を加えた状態で搬送する第一の工程、次いで張力を維持した状態で正極板1、負極板2およびセパレータ3を渦巻き状に巻回する第二の工程、さらに正極板1と負極板2に加える張力を調整して切断する第三の工程を経て電極群を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池に代表されるリチウムイオン二次電池に関し、特に二次電池用電極板である正極板と負極板とをセパレータを介して巻芯に巻き付け、渦巻き状に巻回してなる電極群を形成する二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置に関するものである。
近年では、AV機器あるいはパソコンや携帯型通信機器などの電子機器のポータブル化やコードレス化が急速に促進されており、これらの電子機器の駆動用電源として信頼性も高く、メンテナンスも容易であることから、代表的なニッケルカドミウム蓄電池やニッケル水素蓄電池、リチウムイオン二次電池などが各種用途に幅広く使用されている。
また、電動工具、電動補助付自転車、芝刈機、さらに電気自動車などの大きな負荷特性を必要とする駆動用電源として、高容量および大電流の充放電特性を持った電池が求められ、一層の安全性、信頼性の高い電池の開発が要望されている。例えば、図13に示すようにリチウムイオン二次電池用の電極群6は、正極板1と負極板2をセパレータ3を介して渦巻き状に巻回して構成されている。そして、電極群6は各正極板1、負極板2の先端付近に備えられた正極板用電極端子4、負極板用電極端子5が、電極群6の側面から突出することにより接続用の端子を構成している。
ここで、高容量および大電流の充放電特性を持ったリチウムイオン二次電池を実現するための安全性を維持、向上する要素として、正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極の合剤塗料を塗布乾燥した帯状の正極板1と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質とする負極の合剤塗料を塗布乾燥した帯状の負極板2をこれらの間にセパレータ3を介在させて渦巻き状に巻回後、正極板1と負極板2を切断する時に正極板1および負極板2の集電体において切断バリの発生を防止し短絡させない切断技術が要求されている。
従来のバリを発生させない電極板の切断方法は、例えば図14(a)から(c)に示すように平ベース102の上に載せてセットされた電極板101の厚み寸法Tよりも小さい寸法Dで電極板101の少なくとも一面側から切断刃103を切り込むことにより、電極板101の切断面における電極板101の厚み方向に突出するバリの発生が回避され、さらにその状態から切断刃103による切り込み位置に引き離し力Fを作用させることにより、切断バリの無い状態のままで切り込み位置を境に電極板101が分断される方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001―283836号公報
しかしながら、上述した特許文献1の従来技術では図15(a)に示すように電極板201に張力αを加えて空中に浮いたままの状態で切断を試みたとき、切断刃202が電極板201に切り込んだ直後図15(b)に示すように張力αの影響により張力α方向に電極板201が引き裂かれて、電極板201の長手方向にバリ203が発生する問題がある。切断バリ203の発生する幅γmmは図15(c)に示す電極板201の厚みβmm、引張り応力σN/mm2、次いで電極板201に加えた張力αNの関係よりγ=α/(β・σ)で導き出すことができる。切断バリ203が発生することにより、図13に示すように電極群6の内部で切断バリ203がセパレータ3を突き破り電池として内部短絡を起こす問題がある。
本発明では上記従来の課題を鑑みてなされたもので、切断バリのない二次電池用電極群を提供することを目的としている。
上記のような目的を達成するために本発明の二次電池用電極群は、正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極合剤を塗布した帯状の正極板と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極合剤を塗布した帯状の負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回した二次電池用電極群であって、正極板または負極板を切断した集電体の切断面として、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極合剤を塗布した帯状の正極板と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極合剤を塗布した帯状の負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回した二次電池用電極群であって、正極板または負極板を切断した集電体の切断面として、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることにより、切断バリが発生しない二次電池用電極板の切断が可能となり、切断バリによる内部短絡などを抑止でき安全性の高い二次電池を提供することができる。
本発明の第1の発明においては、正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極合剤を塗布した帯状の正極板と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極合剤を塗布した帯状の負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回した二次電池用電極群であって、正極板または負極板を切断した集電体の切断面として、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることにより、切断バリが発生しない二次電池用電極板の切断が可能となり、切断バリによる内部短絡などを抑止でき安全性の高い二次電池を提供することができる。
本発明の第2の発明においては、正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極の合剤塗料を塗布乾燥した帯状の正極板と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極の合剤塗料を塗布乾燥した帯状の負極板をこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回してなる電極群を形成する二次電池用電極群の製造方法であって、正極板、負極板およびセパレータに張力を加えた状態で搬送する第一の工程、次いで張力を維持した状態で正極板、負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回する第二の工程、さらに正極板と負極板に加える張力を調整して集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有するように切断する第三の工程を経て電極群を構成することで、二次電池の安全性を確保したバリのない安定した切断を実現することが可能である。
本発明の第3の発明においては、第三の工程として前記正極板と負極板に加えた張力を強制的に開放させて集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有するように切断することで、二次電池の安全性を確保したバリのない安定した切断を実現することが可能である。
本発明の第4の発明においては、第三の工程として正極板および負極板の上下面側から正極板および負極板を挟み込んで、正極板および負極板の進行方向に平行移動もしくは回動して張力を強制的に開放させることにより、正極板および負極板に傷を付けずに張力を強制的に開放させて切断することが可能である。
本発明の第5の発明においては、第三の工程として正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃先を前記正極板と負極板に対して垂直に入れ込んで集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有するように切断することで、二次電池の安全性を確保したバリのない安定した切断を実現することが可能である。
本発明の第6の発明においては、第三の工程として正極板と負極板に加える張力を0.10N/mm〜0.40N/mmとしたことで、正極板または負極板を切断した集電体の切断面の形状が集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることが可能であり、切断バリが発生しない二次電池用電極板の切断が可能となり、切断バリによる内部短絡などを抑止でき安全性の高い二次電池を提供することができる。
本発明の第7の発明においては、第三の工程として正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃先を正極板と負極板に対して垂直に入れ込んで切断する手段としてロータリーカッターの刃の周速度を正極板と負極板の搬送速度よりも速い周速度で回転させて切断することで、二次電池の安全性を確保したバリのない安定した切断を実現することが可能である。
本発明の第8の発明においては、第三の工程として正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃先を正極板と負極板に対して垂直に入れ込んで切断する手段としてロータリーカッターの刃の周速度を正極板と負極板の搬送速度の1.25倍〜1.50倍の周速度で回転させて切断することで、正極板または負極板を切断した集電体の切断面の形状が集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることが可能であり、切断バリが発生しない二次電池用電極板の切断が可能となり、切断バリによる内部短絡などを抑止でき安全性の高い二次電池を提供することができる。
本発明の第9の発明においては、帯状の正極板と負極板をこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回してなる電極群を形成する二次電池用電極群の製造装置であって、2枚のセパレータと正極板と負極板とを挟み込むニップローラと、渦巻き状に巻回を行う巻芯と、正極板と負極板を切断するカッターと、正極板と負極板に加えた張力を強制的に開放させる機構により構成することにより電池の安全性を確保したバリのない安定した切断を実現することが可能である。
本発明の第10の発明においては、張力を開放させる機構として、平板を正極板および負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に平行移動する構成としたことで、押し当て時の正極板および負極板との摩擦力を向上させて傷を付けることがなく送り移動することが可能である。
本発明の第11の発明においては、張力を開放させる機構として、固定ローラを正極板および負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に平行移動する構成としたことで、線接触による押し当てにより傷を付けることがなく送り移動することが可能であり、装置のコンパク化と固定ローラの汚れの清掃のしやすさを向上することが可能である。
本発明の第12の発明においては、張力を開放させる機構として、平板と固定ローラを正極板および負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に平行移動する構成としたことで、固定ローラの位置が電極板の進行方向に対し前後に移動しても、平板に垂直方向に押さえ力を確保することが可能であり、固定ローラおよび平板の汚れの清掃のしやすさを向上することが可能である。
本発明の第13の発明においては、張力を開放させる機構として、ローラを正極板およ
び負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に回転する構成としたことで、正極板および負極板に接触しながらもローラが転がることにより接触抵抗を最小限に抑制でき、正極板および負極板に引っかき傷を付けずに安定した送り出しが可能である。
本発明の第14の発明においては、帯状の正極板と負極板をこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回してなる電極群を形成する二次電池用電極群の製造装置であって、2枚のセパレータと正極板と負極板とを挟み込むニップローラと、渦巻き状に巻回を行う巻芯と、正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃の周速度を正極板と負極板の搬送速度よりも速い周速度で回転させて切断するロータリーカッターの機構で構成することにより電池の安全性を確保したバリのない安定した切断を実現することが可能である。
以下、本発明での最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態における二次電池用電極群の製造装置の模式図を示し、図2は同実施の形態における切断部および巻回部の斜視図を示す。図1および図2を用いて、以下に本発明の一実施の形態における二次電池用電極群の製造方法について詳細に説明する。
まず正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極合剤を塗布した帯状の正極板1と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極合剤を塗布した帯状の負極板2と帯状のセパレータ3a、セパレータ3bはそれぞれフープ状態で正極板1の巻出部13、負極板2の巻出部14、セパレータ3aの巻出部15、セパレータ3bの巻出部16に配置されている。巻出部13から出た帯状の正極板1と巻出部14から出た帯状の負極板2と巻出部15、巻出部16から出た帯状のセパレータ3a、セパレータ3bは、走行ローラ17に巻きかけられた状態で搬送後、巻回時の張力を一定にするための正極板1のダンサーローラ18、負極板2のダンサーローラ19、セパレータ3aのダンサーローラ20、セパレータ3bのダンサーローラ21を通過して、さらにメインニップローラ8の間を通過後巻芯7で渦巻き状に巻回する。
メインニップローラ8、電極板用カッター23、平板22は、巻芯7の位置から遠ざかる方向にメインニップローラ8、電極板用カッター23、平板22の順で配置されている。平板22は正極板1および負極板2の両面側に平行に配置されて正極板1および負極板2を挟んでメインニップローラ8の間に押し込む構成になっている。電極板用カッター23は正極板1および負極板2の上下面側に対し垂直に配置されて正極板1および負極板2を切断する構成になっている。
次にメインニップローラ8は一対の可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bから構成されており、これらの可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bが互いに接触することにより閉じられると共に、互いに離反することにより開放するようになっている。
また、巻芯7はメインニップローラ8の近傍に位置して回動する構成になっている。正極板1とセパレータ3a、セパレータ3bと負極板2を一対のメインニップローラ8で挟み込んだ後に、セパレータ3a、セパレータ3bの先端部を巻芯補助ピン7aと巻芯ピン7bで挟み込んで渦巻き状に巻回を行う。
さらに図2を用いて動作を説明すると、可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bの間に正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込んだ後、巻芯補助ピン7aと巻芯ピン7bが互いに接触することにより円形状を構成してその間にセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込むと共に巻芯7が左回りに回動されて
、巻芯7にセパレータ3a、セパレータ3bを巻き付ける。
その後、巻芯7の回動の途中で可動メインニップローラ8aが開放されて、巻芯7が矢印方向の左回りに回動することにより、正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを巻芯7に巻き付ける。そして、正極板1および負極板2に加えた張力を正極板1および負極板2の両面側に平行に配置されて正極板1および負極板2を挟んで正極板1および負極板2の進行方向に平行移動して強制的に開放させる平板22で、正極板1および負極板2の上下面側から押し当てて正極板1および負極板2の進行方向に平行移動することで、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させて、正極板1および負極板2を電極板用カッター23で切断する。
正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させることで前述したバリの発生する幅γを求める式γ=α/(β・σ)より、張力αがゼロとなりバリの発生する幅γはゼロで、正極板1および負極板2が引き裂かれることがなく、バリの発生しない安定した切断をすることができる。その後、巻芯7が矢印方向の左回りに回動して巻芯7と電極板用カッター23の間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製することができる。
ここで正極板1および負極板2を上述した本発明の二次電池用電極群の製造方法により切断する際には、図3(a)に示したように正極板1および負極板2を電極板用カッター23により切断することにより正極板1または負極板2を切断した時の集電体28における切断面の形状が図3(b)に示したように集電体28の厚みtに対して10%以下の破断面29を有する構成とする必要がある。この破断面29とは図3(b)に示した集電体28の切断面において刃物により鋭利に切断された光沢を有するせん断面以外の引きちぎられて破断された面のことである。
また、正極板1または負極板2の集電体としては厚み8〜15μmのものが用いられ、且つ、二次電池を構成する際のセパレータとしては厚み10〜20μmのものが一般的に用いられることから切断バリによる内部短絡を抑止して厚み10μmのセパレータを使いこなすためには、切断バリは安全率を見込んで5μm以下に抑える必要がある。この観点より上記集電体28の破断面29について誠意検討した結果、集電体28の厚みtに対して10%以下の破断面29とすることで切断バリを5μm以下に抑えることができることを新たに見出したものである。
次に、本発明で最良の別の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図4は本発明の別の実施の形態における二次電池用電極群の製造装置の模式図を示し、図5は同実施の形態における切断部および巻回部の斜視図を示す。図4および図5を用いて、以下に本発明の別の実施の形態における二次電池用電極群の製造方法について詳細に説明する。
まず、帯状の正極板1と帯状の負極板2と帯状のセパレータ3a、セパレータ3bはそれぞれフープ状態で正極板1の巻出部13、負極板2の巻出部14、セパレータ3aの巻出部15、セパレータ3bの巻出部16に配置されている。巻出部13から出た帯状の正極板1と巻出部14から出た帯状の負極板2と巻出部15、巻出部16から出た帯状のセパレータ3a、セパレータ3bは、走行ローラ17に巻きかけられた状態で搬送後、巻回時の張力を一定にするための正極板1のダンサーローラ18、負極板2のダンサーローラ19、セパレータ3aのダンサーローラ20、セパレータ3bのダンサーローラ21を通過して、さらにメインニップローラ8の間を通過後巻芯7で渦巻き状に巻回を行う。
メインニップローラ8、ロータリーカッター31と固定刃32、ニップローラ30は、
巻芯7の位置から遠ざかる方向にメインニップローラ8、ロータリーカッター31と固定刃32、ニップローラ30の順で配置されている。ニップローラ30は正極板1および負極板2の両面側に平行に配置されて正極板1および負極板2を挟んで正極板1および負極板2の進行方向に回動することでメインニップローラ8の間に押し込む構成になっている。ロータリーカッター31は固定刃32と一対に構成されており、回転軸33を中心として固定刃32に接するように回転し、正極板1および負極板2に対し垂直に入れ込んで正極板1および負極板2を切断する構成になっている。
次にメインニップローラ8は一対の可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bから構成されており、これらの可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bが互いに接触することにより閉じられると共に、互いに離反することにより開放するようになっている。また、巻芯7はメインニップローラ8の近傍に位置して回動する構成になっている。正極板1とセパレータ3a、セパレータ3bと負極板2を一対のメインニップローラ8で挟み込んだ後に、セパレータ3a、セパレータ3bの先端部を巻芯補助ピン7aと巻芯ピン7bで挟み込んで渦巻き状に巻回を行う。
さらに図5を用いて動作を説明すると、可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bの間に正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込んだ後、巻芯補助ピン7aと巻芯ピン7bが互いに接触することにより円形状を構成してその間にセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込むと共に巻芯7が左回りに回動されて、巻芯7にセパレータ3a、セパレータ3bを巻き付ける。
その後、巻芯7の回動の途中で固定メインニップローラ8bに接触していた可動メインニップローラ8aが固定メインニップローラ8bから引き離されて、巻芯7が矢印方向の左回りに回動することにより、正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを巻芯7に巻き付ける。そして、正極板1および負極板2に加えた張力を維持した状態でロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで正極板1および負極板2をロータリーカッター31で切断する。正極板1および負極板2に加えた張力を維持することでロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで正極板1および負極板2を切断することができるので、正極板1および負極板2が端切りにより引き裂かれることがなく、バリの発生しない安定した切断をすることができる。
その後、巻芯7が矢印方向の左回りに回動して巻芯7とロータリーカッター31の間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製することができる。
ここで正極板1および負極板2を上述した本発明の二次電池用電極群の製造方法により切断する際には、図6(a)に示したように正極板1および負極板2に加えた張力αを維持した状態でロータリーカッター31を回動させて切断することにより正極板1または負極板2を切断した時の集電体28における切断面の形状が図6(b)に示したように集電体28の厚みtに対して10%以下の破断面29を有する構成とする必要がある。この破断面29とは図6(b)に示した集電体28の切断面において刃物により鋭利に切断された光沢を有するせん断面以外の引きちぎられて破断された面のことである。
また正極板1または負極板2の集電体としては厚み8〜15μmのものが用いられ、且つ、二次電池を構成する際のセパレータとしては厚み10〜20μmのものが一般的に用いられることから切断バリによる内部短絡を抑止して厚み10μmのセパレータを使いこなすためには、切断バリは安全率を見込んで5μm以下に抑える必要がある。この観点より上記集電体28の破断面29について誠意検討した結果、正極板1と負極板2に加える張力を0.10N/mm〜0.40N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の
刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断することで集電体28の厚みtに対して10%以下の破断面29とすることが可能であり、その結果として切断バリを5μm以下に抑えることができることを新たに見出したものである。
以下本発明の具体的実施の形態についてさらに詳細に説明するが、本発明は以下のものに何ら限定されるものではない。
実施例1では図7(a)に示すように、可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bの間に正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込んだ後、巻芯補助ピン7aと巻芯ピン7bが互いに接触することにより円形状を構成してその間にセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込むと共に巻芯7が1分間に1200回転の速度で左回りに回動されて巻芯7にセパレータ3a、セパレータ3bを巻き付けた。その後、巻芯7の回動の途中で可動メインニップローラ8aが開放されて、巻芯7が矢印方向の左回りに回動することにより、正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを巻芯7に巻き付けた。
図7(b)に示すように、正極板1および負極板2に介在させた張力を強制的に開放させる平板22を正極板1および負極板2の上下面側から30Nの力で押し当てて正極板1および負極板2の進行方向に1mm平行移動することで、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させて、正極板1および負極板2を電極板用カッター23で切断した。
その後、巻芯7が1分間に1200回転の速度で矢印方向の左回りに回動して巻芯7と電極板用カッター23との間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製した。次に巻回するものとしては、直径18mm、高さ65mmのリチウム二次電池用の電極群として、アルミニウム製の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極の合剤塗料を塗布乾燥した幅57mm、厚み0.2mmの帯状の正極板と銅製の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極の合剤塗料を塗布乾燥した幅58.5mm、厚み0.2mmの帯状の負極板をこれらの間に幅62mm、厚み0.02mmのセパレータを介在させて巻回して電極群を形成する。
また、平板22は、正極板1および負極板2の上下面側に平行に配置されて、正極板1および負極板2に近づく方向に100mm/secの速度で可動して正極板1および負極板2を挟み込んだ後、正極板1および負極板2の進行方向と同じ方向に20mm/secの速度で可動する動作ができる構成とした。なお、平板22の接触する表面は摩擦抵抗の高い弾力性のある方が好ましい。本発明では弾力性のあるゴムの平板を取付けた構成とした。以上の方法で巻芯7に巻き付け作製した電極群を実施例1とした。
実施例2では実施例1と異なる部分について図8を参照しながら説明する。その他の内容については実施例1に記載の二次電池用電極群の製造方法と同等である。図8に示すように、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させる固定ローラ24を正極板1および負極板2の上下面側から30Nの力で押し当てて正極板1および負極板2の進行方向に1mm平行移動することで、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させて、正極板1および負極板2を電極板用カッター23で切断した。その後、巻芯7が1分間に1200回転の速度で矢印方向の左回りに回動して巻芯7と電極板用カッター23との間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製した。
また、固定ローラ24は、正極板1および負極板2の上下面側に平行に配置されて、正
極板1および負極板2に近づく方向に100mm/secの速度で可動して正極板1および負極板2を挟み込んだ後、正極板1および負極板2の進行方向と同じ方向に20mm/secの速度で可動する動作ができる構成とした。なお、固定ローラ24の接触する表面は摩擦抵抗の高い弾力性のある方が好ましい。本発明では弾力性のある直径15mmのゴムの固定ローラを取付けた構成とした。以上の方法で巻芯7に巻き付け作製した電極群を実施例2とした。
実施例3では実施例1と異なる部分について図9を参照しながら説明する。その他の内容については実施例1に記載の二次電池用電極群の製造方法と同等である。図9に示すように、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させる平板25と固定ローラ26を正極板1および負極板2の上下面側から30Nの力で押し当てて正極板1および負極板2の進行方向に1mm平行移動することで、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させて、正極板1および負極板2を電極板用カッター23で切断した。その後、巻芯7が1分間に1200回転の速度で矢印方向の左回りに回動して巻芯7と電極板用カッター23との間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製した。
また、平板25と固定ローラ26は、正極板1および負極板2の上下面側に平行に配置されて、正極板1および負極板2に近づく方向に100mm/secの速度で可動して正極板1および負極板2を挟み込んだ後、正極板1および負極板2の進行方向と同じ方向に20mm/secの速度で可動する動作ができる構成とした。なお、平板25と固定ローラ26の接触する表面は摩擦抵抗の高い弾力性のある方が好ましい。本発明では弾力性のあるゴムの平板と直径15mmのゴムの固定ローラを取付けた構成とした。以上の方法で巻芯7に巻き付け作製した電極群を実施例3とした。
実施例4では実施例1と異なる部分について図10を参照しながら説明する。その他の内容については実施例1に記載の二次電池用電極群の製造方法と同等である。図10に示すように、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させるローラ27を正極板1および負極板2の上下面側から30Nの力で押し当てて正極板1および負極板2の進行方向に回動することで、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させて、正極板1および負極板2を電極板用カッター23で切断した。その後、巻芯7が1分間に1200回転の速度で矢印方向の左回りに回動して巻芯7と電極板用カッター23との間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製した。
また、ローラ27は、正極板1および負極板2の上下面側に平行に配置されて、正極板1および負極板2に近づく方向に100mm/secの速度で可動して正極板1および負極板2を挟み込んだ後、正極板1および負極板2の進行方向と同じ方向に20mm/secの周速度で可動する動作ができる構成とした。なお、ローラ27の接触する表面は摩擦抵抗の高い弾力性のある方が好ましい。本発明では弾力性のある直径20mmの回転するゴムのローラを取付けた構成とした。以上の方法で作製した電極群を実施例4とした。
(比較例)
まず、図16に示すように可動ニップローラ308aと固定ニップローラ308bの間に正極板301、負極板302およびセパレータ303a、セパレータ303bを挟み込んだ後、巻芯補助ピン307aと巻芯ピン307bが互いに接触することにより円形状を構成してその間にセパレータ303a、セパレータ303bを挟み込むと共に巻芯307が1分間に1200回転の速度で左回りに回動されて巻芯307にセパレータ303a、セパレータ303bを巻き付けた。
その後、巻芯307の回動の途中で可動ニップローラ308aが開放されて、巻芯307が矢印方向の左回りに回動することにより、正極板301、負極板302およびセパレータ303a、セパレータ303bを巻芯307に巻き付けた。続いて、平板306で正極板301および負極板302の上下面側から30Nの力で押し当てて、平板306と巻芯307との間の張力を保持した状態で正極板301および負極板302を電極板用カッター304で切断した。その後、巻芯307が1分間に1200回転の速度で矢印方向の左回りに回動して巻芯307と電極板用カッター304との間に存在する正極板301および負極板302を巻き取った電極群305を比較例とした。
比較例の電極群の製造方法と本発明における実施例の電極群の製造方法を比較するため、電極板を切断したときの正極板および負極板の切断バリの大きさと発生率を評価した。
切断バリの大きさは、電極群の製造方法にて構成された100万個の平均値を切断面から飛び出した切断バリの寸法として比較評価した。切断バリの発生率は、切断バリによる不良数と検査数との比率を発生率として定義し、電極群を分解して光学顕微鏡を用いて電極板の切断面から飛び出した切断バリの寸法が10μm以下であれば良品、10μmを超えるものは不良品として選別し切断バリの不良品の数量を比較検討した。
比較例の二次電池用電極群の製造方法と本発明の二次電池用電極群の製造方法との比較データを(表1)に示す。
Figure 2008258136
まず本発明の電極群の製造方法は、正極板、負極板およびセパレータに張力を加えた状態で搬送する第一の工程、次いで張力を維持した状態で正極板、負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回する第二の工程、さらに正極板と負極板に加えた張力を強制的に開放させて切断する第三の工程を経て電極群を構成することにより、正極板および負極板が引き裂かれることなくバリのない安定した切断をすることが可能となる。(表1)の結果から、本発明の二次電池用電極群の製造方法は、電極板を切断したときのバリの大きさを小さくすることとバリの不良の低減により、一層の安全性の高い電池を構成する特有の効果を有している。
特に、実施例3は、図9に示すように、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させる平板25と固定ローラ26を正極板1および負極板2の上下面側から垂直方向に押さえ力を確保して30Nの力で押し当て、正極板1および負極板2との摩擦力を向上させて正極板1および負極板2の進行方向に1mm平行移動することで、正極板1および負極板2に傷を付けることがなく送り移動することが可能で、正極板1および負極板2に加えた張力を強制的に開放させることにより、張力方向に正極板1および負極板2が引き裂かれることを防止して正極板1および負極板2を電極板用カッター23で切断することで、張力方向のバリの発生を抑制することができてバリの不良の低減に優れている。
一方比較例の場合、図16に示すように、電極群305の製造方法では、正極板301と負極板302に張力を加えて空中に浮いたままの状態で切断するので、切断刃304が正極板301および負極板302に切り込んだ直後、張力の影響により張力方向に正極板301および負極板302が引き裂かれて、張力方向にバリが発生する問題がある。バリが発生することにより、電極群305内部でバリがセパレータ303a,303bを突き破り電池として内部短絡を起こす危険性がある。
以上実施例1〜4で述べてきたように本発明の二次電池用電極群の製造方法によれば、正極板、負極板およびセパレータに張力を加えた状態で搬送し、次いで張力を維持した状態で正極板、負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回し、さらに正極板と負極板に加えた張力を強制的に開放させて切断し電極群を構成することにより、正極板または負極板を切断した集電体の切断面の形状が、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることで切断バリを抑制した二次電池用電極板の切断が可能であった。
また実施例1〜4で述べてきたように本発明の二次電池用電極群によれば、上記のように正極板または負極板を切断した集電体の切断面の形状が、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることにより、電極板の切断バリを抑制することが可能となり切断バリによる内部短絡などを抑止でき安全性の高い二次電池を実現することができた。
実施例5では図11(a)に示すように、可動メインニップローラ8aと固定メインニップローラ8bの間に正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込んだ後、巻芯補助ピン7aと巻芯ピン7bが互いに接触することにより円形状を構成してその間にセパレータ3a、セパレータ3bを挟み込むと共に巻芯7が1分間に1200回転の速度で左回りに回動されて巻芯7にセパレータ3a、セパレータ3bを巻き付けた。その後、巻芯7の回動の途中で可動メインニップローラ8aが開放されて、巻芯7が矢印方向の左回りに回動することにより、正極板1、負極板2およびセパレータ3a、セパレータ3bを巻芯7に巻き付けた。
図11(b)に示すように、正極板1および負極板2に加えた張力α1を0.05N/mm〜0.50N/mmの範囲で変えて維持した状態でニップローラ30を搬送途中の正極板1および負極板2の上下面側から30Nの力で押し当てた後、ロータリーカッター31の刃の周速度V1を正極板1と負極板2における搬送速度の3倍の周速度V1で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで、正極板1および負極板2をロータリーカッター31で切断した。その後、巻芯7が1分間に1200回転の速度で矢印方向の左回りに回動して巻芯7とロータリーカッター31との間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製した。
次に巻回するものとしては、直径18mm、高さ65mmのリチウム二次電池用の電極群として、アルミニウム製の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極の合剤塗料を塗布乾燥した幅57mm、厚み0.2mmの帯状の正極板と銅製の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極の合剤塗料を塗布乾燥した幅58.5mm、厚み0.2mmの帯状の負極板をこれらの間に幅62mm、厚み0.02mmのセパレータを介在させて巻回して電極群を形成する。
また、ニップローラ30は、正極板1および負極板2の上下面側に平行に配置されて、正極板1および負極板2に近づく方向に100mm/secの速度で可動して正極板1および負極板2を挟み込んだ後、正極板1および負極板2の進行方向と同じ方向に同期して
回動する動作ができる構成とした。なお、ニップローラ30の接触する表面は摩擦抵抗の高い弾力性のある方が好ましい。本発明では弾力性のある直径20mmの回転するゴムのローラを取付けた構成とした。以上の方法で巻芯7に巻き付け作製した電極群を実施例5とした。
本発明における実施例5の二次電池用電極群の製造方法で正極板1および負極板2に加える張力α1を変えて群構成した電極群を比較するため、電極板を切断したときの正極板および負極板のバリの大きさと発生率を評価した。
実施例Aは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.05N/mmに維持した状態、実施例Bは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.08N/mmに維持した状態、実施例Cは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.10N/mmに維持した状態、実施例Eは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.25N/mmに維持した状態、実施例Fは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.40N/mmに維持した状態、実施例Gは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.45N/mmに維持した状態、実施例Hは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.50N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V1を正極板1と負極板2における搬送速度の3倍の周速度V1で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断した。
切断バリの大きさは、二次電池用電極群の製造方法にて構成された100万個の平均値を切断面から飛び出した切断バリの寸法として比較評価した。切断バリの発生率は、切断バリによる不良数と検査数との比率を発生率として定義し、電極群を分解して光学顕微鏡を用いて電極板の切断面から飛び出した切断バリの寸法が10μm以下であれば良品、10μmを超えるものは不良品として選別しバリの不良品の数量を比較検討した。
本発明の実施例5における二次電池用電極群の製造方法の比較データを(表2)に示す。
Figure 2008258136
(表1)の結果より図11(b)に示すように、実施例C〜Eは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.10N/mm〜0.40N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V1を正極板1と負極板2における搬送速度の3倍の周速度V1で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断して電極群を構成することにより、正極板1および負極板2が引き裂かれることなくバリのほとんどない安定した切断をすることが可能となる。
さらに、上記実施例C〜Eの張力α1を0.10N/mm〜0.40N/mmとするこ
とで、電極板を切断したときのバリの大きさを小さくすることとバリの不良の低減により、一層の安全性の高い電池を構成する特有の効果を有していた。特に、実施例Dは電極板の張力α1を0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V1を正極板1と負極板2における搬送速度の3倍の周速度V1で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断して電極群を構成することにより、バリの不良の低減に優れている。
また、本発明における実施例5の二次電池用電極群の製造方法は、張力α1を維持した状態で正極板1、負極板2およびセパレータ3を渦巻き状に巻回し、正極板1および負極板2の搬送途中で一時停止をすることなく連続動作してロータリーカッター31で正極板1と負極板2を切断するので、生産性の向上に優れている。
一方、実施例A,Bは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.05,0.08N/mmに維持した状態で切断した時、ロータリーカッター31の刃先が正極板1および負極板2に対して垂直に入らない状態で切断するので刃の切り込みが不安定となり、張力の影響により張力方向に正極板1および負極板2が引き裂かれて、張力方向にバリが発生する問題が生じた。
また、実施例F,Gは正極板1および負極板2に加える張力α1を0.45,0.50N/mmに維持した状態で切断した時、ロータリーカッター31の刃先が正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んだ直後に電極板を引き裂く力が生じて、張力方向に正極板1および負極板2が引き裂かれて、張力方向にバリが発生する問題が生じた。このバリが発生することにより、図13に示すように電極群6の内部でバリがセパレータ3を突き破り電池として内部短絡を起こす危険性がある。
実施例6では実施例5と異なる部分について図12を参照しながら説明する。その他の内容については実施例5に記載の二次電池用電極群の製造方法と同等である。図12に示すように、正極板1および負極板2に加えた張力α2を実施例5より最適条件であった0.25N/mmに維持した状態でニップローラ30を搬送途中の正極板1および負極板2の上下面側から30Nの力で押し当てた後、ロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2における搬送速度の0.50倍〜1.50倍の周速度V2で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで、正極板1および負極板2をロータリーカッター31で切断した。その後、巻芯7が1分間に1200回転の速度で矢印方向の左回りに回動して巻芯7とロータリーカッター31との間に存在する正極板1および負極板2を巻き付けて電極群を作製した。以上の方法で巻芯7に巻き付け作製した電極群を実施例6とした。
本発明における実施例6の二次電池用電極群の製造方法で正極板1と負極板2の搬送速度に対して、ロータリーカッター31の刃の周速度V2を変えて回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで、正極板1および負極板2をロータリーカッター31で切断して群構成した電極群を比較するため、電極板を切断したときの正極板および負極板のバリの大きさと発生率を評価した。
実施例Hは正極板1および負極板2に加える張力α2を0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2の搬送速度の0.50倍の周速度V2で回転、実施例Iは正極板1および負極板2に加える張力α2を0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2の搬送速度の0.75倍の周速度V2で回転、実施例Jは正極板1および負極板2に加える張力α2を0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速
度V2を正極板1と負極板2の搬送速度の1.00倍の周速度V2で回転、実施例Kは正極板1および負極板2に加える張力α2を0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2の搬送速度の1.25倍の周速度V2で回転、実施例Lは正極板1および負極板2に加える張力α2を0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2の搬送速度の1.50倍の周速度V2で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断した。
切断バリの大きさは、二次電池用電極群の製造方法にて構成された100万個の平均値を切断面から飛び出した切断バリの寸法として比較評価した。切断バリの発生率は、切断バリによる不良数と検査数との比率を発生率として定義し、電極群を分解して光学顕微鏡を用いて電極板の切断面から飛び出した切断バリの寸法が10μm以下であれば良品、10μmを超えるものは不良品として選別し切断バリの不良品の数量を比較検討した。
本発明の実施例6における二次電池用電極群の製造方法の比較データを(表3)に示す。
Figure 2008258136
(表2)の結果より図12に示すように、実施例K,Lは正極板1および負極板2に加える張力α2を0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2の搬送速度の1.25倍〜1.50倍の周速度V2で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断して電極群を構成することにより、正極板1および負極板2が引き裂かれることなくバリのほとんどない安定した切断をすることが可能となる。
さらに、上記ロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2の搬送速度の1.25倍〜1.50倍とすることで、電極板を切断したときのバリの大きさを小さくすることとバリの不良の低減により、一層の安全性の高い電池を構成する特有の効果を有している。特に、実施例Lは電極板の張力α2を実施例1より最適条件であった0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2における搬送速度の1.50倍の周速度V2で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断して電極群を構成することにより、バリの不良の低減に優れている。
一方、実施例H〜Jは正極板1および負極板2に加えた張力α2を実施例5より最適条件であった0.25N/mmに維持した状態でロータリーカッター31の刃の周速度V2を正極板1と負極板2における搬送速度の0.50倍〜1.00倍の周速度V2で回転させて、ロータリーカッター31の刃先を正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んで切断した時、正極板1と負極板2の搬送速度がロータリーカッター23の刃の周速度V
2より速いため、ロータリーカッター31の刃先が正極板1および負極板2に対して垂直に入れ込んだ直後に電極板を引き裂く力が生じて、張力方向に正極板1および負極板2が引き裂かれて、張力方向にバリが発生する問題が生じた。
以上実施例5〜6で述べてきたように本発明の二次電池用電極群の製造方法によれば、正極板、負極板およびセパレータに張力を加えた状態で搬送し、次いで張力を維持した状態で正極板、負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回し、さらに正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃先を正極板および負極板に対して垂直に入れ込んで切断し電極群を構成することにより、正極板または負極板を切断した集電体の切断面の形状が、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることで切断バリを抑制した二次電池用電極板の切断が可能であった。
また実施例5〜6で述べてきたように本発明の二次電池用電極群によれば、上記のように正極板または負極板を切断した集電体の切断面の形状が、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成とすることにより、電極板の切断バリを抑制することが可能となり切断バリによる内部短絡などを抑止でき安全性の高い二次電池を実現することができた。
本発明に係る二次電池用電極群は、正極板、負極板、セパレータに張力を加えた状態で搬送し、次いで張力を維持した状態で正極板、負極板、セパレータを渦巻き状に巻回後、正極板と負極板に加える張力を調整して切断することにより、正極板または負極板を切断した集電体の切断面の形状が、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した電極群を構成することにより、切断バリによる不良低減と安全性に優れた信頼性の高い二次電池を得ることが可能であり、内部短絡による爆発、発火等を引き起こす事態を回避でき安全性に優れているため電子機器および通信機器の多機能化に伴って高容量化が望まれている携帯用電源等として有用である。
本発明の一実施の形態における二次電池用電極群の製造装置を示す模式図 本発明の一実施の形態における二次電池用電極群の製造装置の切断部および巻回部を示す斜視図 (a)本発明の一実施の形態における二次電池用電極板の切断の模式図、(b)本発明の一実施の形態における二次電池用電極板のZから見た断面図 本発明の別の実施の形態における二次電池用電極群の製造装置を示す模式図 本発明の別の実施の形態における二次電池用電極群の製造装置の切断部および巻回部を示す斜視図 (a)本発明の別の実施の形態における二次電池用電極板の切断の模式図、(b)本発明の別の実施の形態における二次電池用電極板のZから見た断面図 (a)本発明の実施例1における巻回時の状態を示す模式図、(b)同実施例1の正極板および負極板に加えた張力を強制的に開放させて正極板および負極板を電極板用カッターで切断する時の状態を示す模式図 本発明の実施例2における正極板および負極板に加えた張力を強制的に開放させて正極板および負極板を電極板用カッターで切断する時の状態を示す模式図 本発明の実施例3における正極板および負極板に加えた張力を強制的に開放させて正極板および負極板を電極板用カッターで切断する時の状態を示す模式図 本発明の実施例4における正極板および負極板に加えた張力を強制的に開放させて正極板および負極板を電極板用カッターで切断する時の状態を示す模式図 (a)本発明の実施例5における巻回時の状態を示す模式図、(b)同実施例1の正極板および負極板に加えた張力を0.05N/mm〜0.50N/mmの範囲で変えて維持した状態で正極板および負極板をロータリーカッターで切断する時の状態を示す模式図 本発明の実施例6における正極板および負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃の周速度を正極板と負極板における搬送速度の0.50倍〜1.50倍の範囲で変えて回転させて切断する時の状態を示す模式図 リチウムイオン二次電池用の電極群を示す斜視図 (a)従来の二次電池用電極群の製造方法における切断する時の状態を示す模式図、(b)同電極群の製造方法における切断刃を電極板に切り込んだ時の状態を示す模式図、(c)同電極群の製造方法における切断刃を電極板に切り込んだ後電極板に引き離し力を作用させた時の状態を示す模式図 (a)従来の二次電池用電極群の製造方法における二次電池用電極板の切断の模式図、(b)同電極群の製造方法における二次電池用電極板の切断後のYから見た状態を示す模式図、(c)同側面図 従来の二次電池用電極群の製造方法における正極板および負極板に加えた張力を維持した状態で正極板および負極板を電極板用カッターで切断する時の状態を示す模式図
符号の説明
1 正極板
2 負極板
3 セパレータ
3a セパレータ
3b セパレータ
4 正極板用電極端子
5 負極板用電極端子
6 電極群
7 巻芯
7a 巻芯補助ピン
7b 巻芯ピン
8 メインニップローラ
8a 可動メインニップローラ
8b 固定メインニップローラ
13 巻出部
14 巻出部
15 巻出部
16 巻出部
17 走行ローラ
18 ダンサーローラ
19 ダンサーローラ
20 ダンサーローラ
21 ダンサーローラ
22 平板
23 電極板用カッター
24 固定ローラ
25 平板
26 固定ローラ
27 ローラ
28 集電体
29 破断面
30 ニップローラ
31 ロータリーカッター
32 固定刃
33 回転軸
301 正極板
302 負極板
303 電極板
303a セパレータ
303b セパレータ
304 電極板用カッター
305 電極群
306 平板
307 巻芯
307a 巻芯補助ピン
307b 巻芯ピン
308 ニップローラ
308a 可動ニップローラ
308b 固定ニップローラ
t 集電体の厚み
α 正極板および負極板に加える張力
α1 正極板および負極板に加える張力
α2 正極板および負極板に加える張力
V1 ロータリーカッターの刃の周速度
V2 ロータリーカッターの刃の周速度

Claims (14)

  1. 正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極合剤を塗布した帯状の正極板と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極合剤を塗布した帯状の負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回した二次電池用電極群であって、前記正極板または前記負極板を切断した集電体の切断面を、集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有した構成としたことを特徴とする二次電池用電極群。
  2. 正極の集電体に少なくとも正極活物質を含む正極合剤を塗布した帯状の正極板と負極の集電体にリチウムを保持しうる活物質を含む負極合剤を塗布した帯状の負極板をこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回してなる電極群を形成する二次電池用電極群の製造方法であって、前記正極板、負極板およびセパレータに張力を加えた状態で搬送する第一の工程、次いで前記張力を維持した状態で前記正極板、負極板およびセパレータを渦巻き状に巻回する第二の工程、さらに前記正極板と負極板に加える張力を調整して前記集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有するように切断する第三の工程を経て電極群を構成することを特徴とする二次電池用電極群の製造方法。
  3. 前記第三の工程として前記正極板と負極板に加えた張力を強制的に開放させて前記集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有するように切断することを特徴とする請求項2に記載の二次電池用電極群の製造方法。
  4. 前記第三の工程として前記正極板および負極板の上下面側から前記正極板および負極板を挟み込んで前記正極板および負極板の進行方向に平行移動もしくは回動することにより張力を強制的に開放させることを特徴とする請求項3に記載の二次電池用電極群の製造方法。
  5. 前記第三の工程として前記正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃先を前記正極板と負極板に対して垂直に入れ込んで前記集電体の厚みに対して10%以下の破断面を有するように切断することを特徴とする請求項2に記載の二次電池用電極群の製造方法。
  6. 前記第三の工程として、前記正極板と負極板に加える張力を0.10N/mm〜0.40N/mmとすることを特徴とする請求項5に記載の二次電池用電極群の製造方法。
  7. 前記第三の工程として前記正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃先を前記正極板と負極板に対して垂直に入れ込んで切断する方法としてロータリーカッターの刃の周速度を前記正極板と負極板の搬送速度よりも速い周速度で回転させて切断することを特徴とする請求項5に記載の二次電池用電極群の製造方法。
  8. 前記第三の工程として前記正極板と負極板に加えた張力を維持した状態でロータリーカッターの刃先を前記正極板と負極板に対して垂直に入れ込んで切断する方法としてロータリーカッターの刃の周速度を前記正極板と負極板の搬送速度の1.25倍〜1.50倍の周速度で回転させて切断することを特徴とする請求項5に記載の二次電池用電極群の製造方法。
  9. 帯状の正極板と負極板をこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回してなる電極群を形成する二次電池用電極群の製造装置であって、2枚のセパレータと正極板と負極板とを挟み込むニップローラと、渦巻き状に巻回を行う巻芯と、前記正極板と負極板を切断するカッターと、前記正極板と負極板に加えた張力を強制的に開放させる機構とで構成したことを特徴とする二次電池用電極群の製造装置。
  10. 前記張力を開放させる機構として、平板を正極板および負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に平行移動する構成としたことを特徴とする請求項9に記載の二次電池用電極群の製造装置。
  11. 前記張力を開放させる機構として、固定ローラを正極板および負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に平行移動する構成としたことを特徴とする請求項9に記載の二次電池用電極群の製造装置。
  12. 前記張力を開放させる機構として、平板と固定ローラを正極板および負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に平行移動する構成としたことを特徴とする請求項9に記載の二次電池用電極群の製造装置。
  13. 前記張力を開放させる機構として、ローラを正極板および負極板の上下面側から押し当てて正極板および負極板の進行方向に回動する構成としたことを特徴とする請求項9に記載の二次電池用電極群の製造装置。
  14. 帯状の正極板と負極板をこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回してなる電極群を形成する二次電池用電極群の製造装置であって、2枚のセパレータと正極板と負極板とを挟み込むニップローラと、渦巻き状に巻回を行う巻芯と、前記正極板と負極板を切断するロータリーカッターで構成したことを特徴とする請求項9に記載の二次電池用電極群の製造装置。
JP2007291494A 2006-11-21 2007-11-09 二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置 Pending JP2008258136A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007291494A JP2008258136A (ja) 2006-11-21 2007-11-09 二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006313791 2006-11-21
JP2007064753 2007-03-14
JP2007291494A JP2008258136A (ja) 2006-11-21 2007-11-09 二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008258136A true JP2008258136A (ja) 2008-10-23

Family

ID=39981479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007291494A Pending JP2008258136A (ja) 2006-11-21 2007-11-09 二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008258136A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249176A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Ckd Corp 巻取装置
CN103066333A (zh) * 2013-01-07 2013-04-24 深圳市中天和自动化设备有限公司 单卷隔膜n形收膜卷绕叠片机以及叠片方法
CN103311577A (zh) * 2012-03-14 2013-09-18 Ckd株式会社 卷绕装置
KR101395685B1 (ko) 2012-08-20 2014-05-15 시케이디 가부시키가이샤 권회 장치
JP2014186926A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Industries Corp 切断装置
KR20150045098A (ko) * 2013-10-18 2015-04-28 주식회사 엘지화학 젤리롤형 전극조립체 제조방법
CN104716389A (zh) * 2015-03-05 2015-06-17 深圳市吉阳自动化科技有限公司 一种锂电池的电芯叠片系统
KR20160149794A (ko) * 2015-06-19 2016-12-28 삼성에스디아이 주식회사 극판 권취 시스템
CN107980168A (zh) * 2017-11-10 2018-05-01 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 电容器电芯的制造设备及电容器电芯的制造方法
CN108217195A (zh) * 2018-02-06 2018-06-29 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 一种极片送料机构及电池制备装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249176A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Ckd Corp 巻取装置
CN103311577A (zh) * 2012-03-14 2013-09-18 Ckd株式会社 卷绕装置
KR101396379B1 (ko) * 2012-03-14 2014-05-19 시케이디 가부시키가이샤 권회 장치
KR101395685B1 (ko) 2012-08-20 2014-05-15 시케이디 가부시키가이샤 권회 장치
CN103066333A (zh) * 2013-01-07 2013-04-24 深圳市中天和自动化设备有限公司 单卷隔膜n形收膜卷绕叠片机以及叠片方法
JP2014186926A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Industries Corp 切断装置
KR101637066B1 (ko) 2013-10-18 2016-07-06 주식회사 엘지화학 젤리롤형 전극조립체 제조방법
KR20150045098A (ko) * 2013-10-18 2015-04-28 주식회사 엘지화학 젤리롤형 전극조립체 제조방법
CN104716389A (zh) * 2015-03-05 2015-06-17 深圳市吉阳自动化科技有限公司 一种锂电池的电芯叠片系统
KR20160149794A (ko) * 2015-06-19 2016-12-28 삼성에스디아이 주식회사 극판 권취 시스템
CN106257712A (zh) * 2015-06-19 2016-12-28 三星Sdi株式会社 用于卷取电极板的系统
KR102177507B1 (ko) * 2015-06-19 2020-11-11 삼성에스디아이 주식회사 극판 권취 시스템
CN107980168A (zh) * 2017-11-10 2018-05-01 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 电容器电芯的制造设备及电容器电芯的制造方法
CN107980168B (zh) * 2017-11-10 2020-02-11 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 电容器电芯的制造设备及电容器电芯的制造方法
CN108217195A (zh) * 2018-02-06 2018-06-29 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 一种极片送料机构及电池制备装置
CN108217195B (zh) * 2018-02-06 2023-09-19 深圳市诚捷智能装备股份有限公司 一种极片送料机构及电池制备装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008258136A (ja) 二次電池用電極群およびその製造方法と製造装置
JP4362539B2 (ja) 電池用電極板、電池用極板群、リチウム二次電池、電池用電極板の製造方法、及び電池用電極板の製造装置
JP2009199974A (ja) 非水系二次電池用電極群とそれを用いた二次電池
JP5183691B2 (ja) 巻回素子の製造装置
US10553852B2 (en) Method for manufacturing electrode and method for manufacturing secondary battery
JP2009049006A (ja) 電池用電極板、電池用極板群、リチウム二次電池、及び電池用電極板の製造方法
JP2010198770A (ja) 巻回電極体の製造方法、及び巻回電極体製造装置
JP2007329059A (ja) 電極群の製造方法およびその製造装置
US20170125791A1 (en) Method for manufacturing electrode and method for manufacturing secondary battery
JP5108917B2 (ja) 巻回素子の製造装置
CN207896186U (zh) 箔材焊接装置及极片模切设备
CN105406101B (zh) 用于二次电池的轧制设备和轧制方法
JP2017196669A (ja) 電極製造設備
CN109659472B (zh) 锂离子二次电池用分离器制造方法及切开方法
JP5467358B2 (ja) 電池極板の製造方法および製造装置
WO2024077840A1 (zh) 一种电芯拆分装置及电芯拆分方法
JP6686724B2 (ja) 電極製造設備
JP6736953B2 (ja) 電極の製造方法及びロータリーダイカッタ
JP2009181832A (ja) 非水系二次電池用電極群の製造装置
JP2014110202A (ja) 電極体の製造方法および電極捲回装置
JP5885888B1 (ja) セパレータ製造方法及びスリット方法
JP3336642B2 (ja) 渦巻型構造体の製造装置及び製造方法
JP2004103485A (ja) 巻芯及び巻回装置
JP2012069279A (ja) 電極切断装置及び電極製造方法
JP2003017110A (ja) 電池の製造方法