JP2008257933A - 燃料電池システム及び燃料ガス供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、運転停止を伴う定期的なメンテナンス作業を必要とせずに、燃料ガス中の付臭剤を除去することが可能な技術を提供する。
【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池に付臭剤を含む燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、燃料ガス供給部から燃料電池に送られる燃料ガスを冷却することによって、付臭剤を凝縮又は昇華させて分離する付臭剤分離部とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に付臭剤を含む燃料ガス中の付臭剤を除去するための技術に関する。
燃料電池システムでは、燃料電池のアノード側に燃料ガスを供給し、また、カソード側に酸化ガスを供給して、アノード及びカソードにおける電気化学反応を利用して発電する。一般に、燃料ガスには、漏洩を早期に検知するために付臭剤が付加されて用いられる。しかしながら、付臭剤は、触媒被毒の原因となり燃料電池の出力特性を劣化させることが多い。そこで、燃料電池システムとして、燃料電池に燃料ガスを供給する前に燃料ガスから付臭剤を除去する付臭剤除去部を備えるものが提案されている(下記特許文献1,2参照)。
特開2002−29701号公報 特開2004−111167号公報
付臭剤除去部では、一般に、燃料ガス中の付臭剤を吸着したり吸収したりして除去するようにしている。ところが、付臭剤除去部の吸着/吸収可能な付臭剤の量には限界がある。そこで、上記特許文献1,2に記載の燃料電池システムでは、多量の付臭剤を吸着して付臭剤除去性能が劣化した場合には、付臭剤除去部を交換するようにしている。しかしながら、定期的なメンテナンス作業を要するものであり、ユーザにとって大きな負担となっていた。また、付臭剤除去部を交換する際には、燃料ガス中の付臭剤を除去できなくなるため燃料電池システムの運転を停止しなければならなかった。
本発明は、燃料電池システムにおいて、運転停止を伴う定期的なメンテナンス作業を必要とせずに、燃料ガス中の付臭剤を除去することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池に付臭剤を含む燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、前記燃料ガス供給部から前記燃料電池に送られる前記燃料ガスを冷却することによって、前記付臭剤を凝縮又は昇華させて分離する付臭剤分離部と、を備えることを要旨とする。
本発明の燃料電池システムでは、燃料ガス供給部から送られる燃料ガスを冷却することによって付臭剤を分離するので、燃料電池の運転停止を伴う定期的なメンテナンス作業を必要とせずに、燃料ガス中の付臭剤を除去することができる。
上記燃料電池システムにおいて、前記付臭剤分離部は、前記燃料ガス自体が前記付臭剤分離部において断熱膨張することによって冷却するように構成されているようにしてもよい。
このようにすることで、燃料ガス自体が冷却するので、外部から燃料ガスを冷却させるための冷却装置が不要となり、燃料電池システムの製造コストの上昇を抑制することができる。
上記燃料電池システムは、さらに、前記燃料電池からの排出ガスを排出するための排出流路と、前記排出流路を流れる前記排出ガスに、前記付臭剤を付加するための付臭剤付加部と、を備え、前記付臭剤付加部は、前記付臭剤分離部によって分離された付臭剤を前記排出ガスに付加するようにしてもよい。
このようにすることで、排出流路においても排出ガスに含まれる燃料ガスの漏洩を早期に検知することができる。また、分離して得られた付臭剤を再利用するので、予め付臭剤を用意しておいて排出ガスに付加する構成に比べて、燃料電池システムの運用コストの上昇を抑制することができる。
上記燃料電池システムは、さらに、前記排出流路において前記付臭剤付加部よりも下流側に、前記付臭剤付加部によって付加された付臭剤について水素化を行う水素化部を備えるようにしてもよい。
このようにすることで、排出ガス中の付臭剤が水素化されるので、排出ガスを殆ど無臭の状態として排出することができる。
上記燃料電池システムは、さらに、前記燃料ガス供給路に設けられた付臭剤除去部と、流路切替部と、を備え、前記燃料ガス供給路は、前記付臭剤除去部を通って前記燃料ガスを前記燃料電池に供給する第1の副供給路と、前記付臭剤除去部を通らずに前記付臭剤分離部を通って前記燃料ガスを前記燃料電池に供給する第2の副供給路と、を有し、前記付臭剤除去部は、前記燃料ガスに含まれる前記付臭剤を吸着又は吸収することによって除去し、前記流路切替部は、前記第1の副供給路と前記第2の副供給路とのうち、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するための供給路を切り替えるようにしてもよい。
このようにすることで、付臭剤除去部における除去性能を再生させるために付臭剤除去部の交換等の作業を行う際に、第2の副供給路に切り替えることで燃料電池システムの運転を停止せずに済む。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料ガス供給方法としても実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.変形例:
A.第1の実施例:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。この燃料電池システム1000は、燃料電池100と、ガスタンク210と、付臭剤分離部220と、付臭剤付加部230と、水素化部240と、2つのポンプ261,262と、2つの遮断弁271,272と、空気ブロア310と、制御部500と、を備えている。
燃料電池100は、固体高分子型の燃料電池であり、電解質膜(図示省略)を備えている。ガスタンク210には、付臭剤が混合された水素ガス(以下、「混合ガス」と呼ぶ)が比較的高い圧力(700気圧)で貯蔵されている。なお、本実施例では、付臭剤として、t−ブチルメルカプタン(TBM)が用いられる。
なお、付臭剤としては、TBMに代えて他の付臭剤を用いることができる。例えば、1−ペンテンを用いることもできる。また、2−メチル1−ブテン、アレン、エチルアレン、1,4−ペンタジエン、1−ブチン、スチレン、ビニルアセチレン、オクテン、デセン、プロピレン、イソブテン、ジイシブチレン、イソプレン、シクロペンテン、シクロペンタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1−ビニルシクロヘキセン−1,5−エチリデン−2−ノルボルネン、シクロヘキセン、1−メチルピロール、ピラジン、2,3−ジメチルピラジン、2−プロピルピラジン、2−ピコリン、α,p−ジメチルスチレン、クメン、リモネン、メシチレン、3−メチルインドール、ミルセン、α―ピネン、1−オクタノール、2−アルコキシ−3−アルキルピラジン、2−メトキシ−3−エチルピラジン、2−メトキシ−3−n−プロピルピラジン、2−メトキシ−3−iso−プロピルピラジン、2−メトキシ−3−n−ブチルピラジン、2−メトキシ−3−iso−ブチルピラジン、2−エトキシ−3−メチルピラジン、2−エトキシ−3−エチルピラジン、2−エトキシ−3−n−プロピルピラジン、2−エトキシ−3−iso−プロピルピラジン、2−エトキシ−3−n−ブチルピラジン、2−エトキシ−3−iso−ブチルピラジン、2,3−ブタンジオール、または、これらの混合物を用いることもできる。
付臭剤分離部220は、混合ガス通路211と、燃料ガス供給通路201と、付臭剤排出路231と、に接続されている。付臭剤付加部230は、付臭剤排出路231を介して付臭剤分離部220と接続され、また、燃料オフガス通路202に接続されている。水素化部240は、燃料オフガス通路202に設けられている。ポンプ261は、付臭剤排出路231に配置されている。ポンプ262は、燃料ガス循環通路203に配置されている。遮断弁271は、混合ガス通路211に配置されている。遮断弁272は、燃料オフガス通路202に配置されている。なお、これら2つの遮断弁271,272は、いずれも電磁弁である。空気ブロア310は、大気を燃料電池100に送り込む。制御部500は、図示せざるCPUやメモリを備えており、2つの遮断弁271,272と、2つのポンプ261,262と、空気ブロア310と、付臭剤付加部230と、を制御する。
なお、ガスタンク210は、請求項における燃料ガス供給部に相当する。
燃料電池100のカソード側には、電解質膜(図示省略)での電気化学反応に用いる反応ガス(酸化ガス)として、空気が供給される。具体的には、空気ブロア310によって送り込まれた空気が、酸化ガス供給通路301を介して燃料電池100に供給される。また、燃料電池100から排出されるカソード側のオフガスは、酸化オフガス通路302を介して大気へと放出される。
一方、燃料電池100のアノード側には、反応ガス(燃料ガス)として、水素ガスが供給される。具体的には、ガスタンク210に貯蔵されている混合ガスが、混合ガス通路211を介して付臭剤分離部220に流入する。付臭剤分離部220は、混合ガス中の付臭剤を分離する。そして、分離後の水素ガスが燃料ガス供給通路201を介して燃料電池100に供給される。付臭剤を分離して水素ガスを燃料電池100に供給するのは、燃料電池100内部の触媒が付臭剤によって被毒されないようにするためである。
図2は、図1に示す付臭剤分離部220の詳細構成を示す説明図である。付臭剤分離部220は、減圧室221を備えている。この減圧室221には、混合ガス通路211と、燃料ガス供給通路201と、付臭剤排出路231とが接続されている。混合ガスは、比較的細い混合ガス通路211を通って減圧室221に導かれ、減圧室221内に放出される。
ここで、減圧室221内部の圧力は、下流の燃料ガス供給通路201(図1)や、燃料ガス循環通路203や、燃料オフガス通路202における圧損で定められる圧力となり、例えば、比較的低圧である5気圧となる。そうすると、比較的高圧(700気圧)の混合ガスが、減圧室221において一気に5気圧まで減圧することで断熱膨張が起こる。本実施例では、「断熱膨張」とは、外部との熱のやりとりがなく膨張する理想的な場合のみならず、外部と多少の熱のやりとりをしながら膨張する現実的な場合(但し、準静的過程による膨張を除く)も含む。そして、断熱膨張によって混合ガス自体が冷却するので、混合ガスに含まれる付臭剤は凝縮して減圧室221の壁面等に付着する。そして、この凝縮した付臭剤は、自身の重みで減圧室221の壁面を伝って開口222から付臭剤排出路231に流入する。このように、付臭剤分離部220では、混合ガスを断熱膨張させて混合ガス自体を冷却することで付臭剤を分離するので、付臭剤を分離する能力が劣化することがない。したがって、付臭剤分離部220について定期的なメンテナンスは殆ど必要なくなる。
図1に戻って、燃料電池100から排出されるアノード側のオフガス(燃料オフガス)は、ポンプ262によって、燃料ガス循環通路203を介して燃料ガス供給通路201に戻される。なお、燃料オフガス内に含まれる過剰な水蒸気は、図示せざる気液分離器によって除去される。このように燃料オフガスを燃料ガス供給通路201に戻すことで、燃料オフガス中に含まれる水素ガス(化学反応に用いられなかった水素ガス)を再利用することができる。しかしながら、電気化学反応が進むに連れて、燃料オフガスには、カソード側の酸化ガス(空気)に含まれる窒素ガスや水蒸気(生成水)などが電解質膜(図示省略)を介して浸入する。そうすると、燃料オフガス内の水素濃度が次第に低下することとなる。そこで、本実施例では、制御部500によって、遮断弁272を間欠的に開状態となるように制御し、水素ガスの濃度の低い燃料オフガスを、燃料オフガス通路202を介して燃料電池システム1000の外部へと排出するようにしている。このとき、燃料電池システム1000では、燃料オフガス通路202においても水素ガスの漏洩を検知することができるように構成されている。
具体的には、付臭剤分離部220において分離された付臭剤は、ポンプ261によって吸引され、付臭剤排出路231を介して付臭剤付加部230に送られる。そして、付臭剤付加部230は、燃料オフガス通路202内において、付臭剤を噴霧することで燃料オフガスに付臭剤を付加する。したがって、燃料オフガス通路202内の付臭剤付加部230よりも下流側において、燃料オフガス(水素ガスを含む)が漏洩した場合であっても、早期に漏洩を検知することができる。
付臭剤付加部230において燃料オフガスに付加された付臭剤は、水素化部240において水素化されてから大気に放出される。具体的には、水素化部240は、燃料オフガス通路202内部壁面に水素化触媒245が塗布された構成を有しており、この水素化触媒245において、燃料オフガス中の付臭剤と水素ガスとによる水素化反応が促進される。なお、水素化反応用の触媒としては、例えば、白金やパラジウム等の貴金属を用いることができる。このように、水素化部240において燃料オフガスに含まれる付臭剤を水素化することで、燃料オフガスを殆ど無臭の状態として大気中に放出することができる。
以上説明したように、燃料電池システム1000では、混合ガス自体が断熱膨張により冷却して付臭剤が分離するので、付臭剤の分離性能の劣化が殆ど起こらず、したがって、付臭剤分離部220の交換等の定期的なメンテナンスは殆ど不要となる。また、混合ガス自体が冷却するので、外部から混合ガスを冷却させるための冷却装置等が不要となり、燃料電池システム1000の製造コストの上昇を抑制することができる。また、分離して得られた付臭剤を燃料オフガス通路202において燃料オフガスに付加するようにしているので、燃料オフガス通路202における水素ガスの漏洩も検知することができる。また、分離して得られた付臭剤を再利用しているので、予め付臭剤をタンク等に貯蔵しておいて燃料オフガスに付加する構成に比べて、燃料電池システム1000の運用コストの上昇を抑制することができる。また、水素化部240において燃料オフガス内の付臭剤を水素化するので、燃料オフガスを殆ど無臭の状態として大気中に放出することができる。
B.第2の実施例:
図3は、第2の実施例における燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。この燃料電池システム1000aは、混合ガスから付臭剤を分離(除去)する部分の構成において、燃料電池システム1000(図1)と異なり、他の構成は、第1の実施例と同じである。
具体的には、燃料電池システム1000aは、付臭剤除去部400と、減圧弁273と、2つの三方弁274,275と、を備えている。付臭剤除去部400は、混合ガス中の付臭剤を吸着によって除去することができる。このような付臭剤除去部400としては、例えば、付臭剤を物理吸着する多孔質材料(活性炭やゼオライト等)を採用することができる。減圧弁273は、混合ガス(700気圧)の圧力を低下させて一定の圧力となるように調整する。2つの三方弁274,275は、いずれも制御部500によって開閉が制御される。
減圧弁273と付臭剤除去部400とは、この順番に第1の混合ガス副通路401に配置されている。また、付臭剤分離部220は、第2の混合ガス副通路402に配置されている。三方弁274は、混合ガス通路211と、第1の混合ガス副通路401と、第2の混合ガス副通路402とに接続されている。そして、三方弁274は、制御部500からの指示に従い、混合ガス通路211から送られる混合ガスを、第1の混合ガス副通路401と第2の混合ガス副通路402とのいずれかに選択的に導くことができる。また、三方弁275は、第1の混合ガス副通路401と、第2の混合ガス副通路402と、燃料ガス供給通路201とに接続されている。そして、三方弁275は、制御部500からの指示に従い、第1の混合ガス副通路401又は第2の混合ガス副通路402から送られる水素ガスを、燃料ガス供給通路201に導くことができる。以上の構成により、燃料電池システム1000aでは、混合ガス通路211と燃料ガス供給通路201との間において、燃料ガス供給路として2つの供給路が選択的に用いられる。すなわち、付臭剤除去部400を通る第1の供給路451と、付臭剤分離部220を通る第2の供給路452とが、選択的に用いられる。
なお、2つの三方弁274,275と、制御部500とは、請求項における流路切替部に相当する。また、第1の供給路451は請求項における第1の副供給路に、第2の供給路452は請求項における第2の副供給路に、それぞれ相当する。
燃料電池システム1000aでは、制御部500によって、三方弁274と三方弁275との開閉を制御することによって、第1の供給路451と第2の供給路452とのうち、いずれか一方を切り替えて用いるように構成されている。したがって、例えば、付臭剤の除去性能の劣化に伴って付臭剤除去部400を交換する場合、第2供給路452を用いることで、燃料電池システム1000aの運転を止めることなく交換作業を実行することができる。このように、燃料電池システム1000aでは、運転停止を伴う定期的なメンテナンス作業は不要となる。
C.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上述した各実施例では、付臭剤分離部220は、混合ガスを断熱膨張させることで、混合ガス自体が冷却するものであったが、これに代えて、冷却装置を用いて外部から混合ガスを冷却するようにしてもよい。このようにしても、混合ガス中の付臭剤を凝縮して分離することができる。すなわち、一般には、混合ガスを冷却することで混合ガス中の付臭剤を分離する付臭剤分離部を、本発明の燃料電池システムにおいて使用することができる。
C2.変形例2:
上述した各実施例では、付臭剤は、断熱膨張により凝縮し、液体として分離可能なものであったが、これに代えて、断熱膨張により昇華して固体として分離可能なものであってもよい。具体的には、例えば、ナフタレンを用いることができる。また、1−メントール、パラジクロルベンゼン、アダマンタン、メチルナフタレン、カンフル、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン、アントラキノン、無水ピロメリット酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、安息香酸、無水フェニルマレイン酸、フェナントレイン、ニコチン酸や、これらの混合物を用いることができる。
C3.変形例3:
上述した各実施例では、ガスタンク210に予め水素ガスと付臭剤との混合ガスを貯蔵するものとしたが、これに代えて、水素ガスと付臭剤とをそれぞれ別のタンクに貯蔵しておくようにしてもよい。この構成では、水素ガス用のタンクと、付臭剤用のタンクと、水素ガスと付臭剤とを混合するための装置(混合弁等)とが、請求項における燃料ガス供給部に相当することとなる。なお、水素ガス用のタンクに代えて、水素吸蔵合金や、アルコールや天然ガス等を改質して水素ガスを発生させる改質部を備える構成としてもよい。すなわち、一般には、混合ガス通路211に混合ガスを供給することが可能な任意の構成の燃料ガス供給部を、本発明の燃料電池システムにおいて使用することができる。
C4.変形例4:
上述した各実施例では、水素化部240は、燃料オフガス通路202の内部壁面に水素化触媒245が塗布された構成であったが、これに代えて、水素化触媒を担持した活性炭やゼオライト等を有する構成とし、燃料オフガスが付臭剤付加部230の内部を通過する構成としてもよい。
C5.変形例5:
上述した各実施例では、燃料オフガス通路202において、水素化部240を設ける構成であったが、この水素化部240を省略することもできる。同様に付臭剤付加部230を省略することも可能である。
C6.変形例6:
上述した第2の実施例では、付臭剤除去部400は、多孔質体による物理吸着によって混合ガス中の付臭剤を除去しているが、これに代えて、化学吸着によって付臭剤を除去するようにしてもよい。また、吸着に代えて、吸収することで混合ガス中の付臭剤を除去するようにしてもよい。以上のような構成においても、付臭剤の除去性能が経時的に劣化して、付臭剤除去部400を交換することとなっても、交換時において燃料電池システム1000aの運転を停止させることなく作業を行うことができる。
C7.変形例7:
上述した各実施例では、固体高分子型の燃料電池を本発明に適用した場合について説明したが、本発明は、他のタイプの燃料電池にも適用可能である。
本発明の一実施例としての燃料電池システムの概略構成を示す説明図。 図1に示す付臭剤分離部220の詳細構成を示す説明図。 第2の実施例における燃料電池システムの概略構成を示す説明図。
符号の説明
100…燃料電池
201…燃料ガス供給通路
202…燃料オフガス通路
203…燃料ガス循環通路
210…ガスタンク
211…混合ガス通路
220…付臭剤分離部
221…減圧室
222…開口
230…付臭剤付加部
231…付臭剤排出路
240…水素化部
245…水素化触媒
261,262…ポンプ
271,272…遮断弁
273…減圧弁
274,275…三方弁
301…酸化ガス供給通路
302…酸化オフガス通路
310…空気ブロア
400…付臭剤除去部
401…第1の混合ガス副通路
402…第2の混合ガス副通路
451…第1の供給路
452…第2の供給路
500…制御部
1000…燃料電池システム
1000a…燃料電池システム

Claims (6)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池に付臭剤を含む燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部と、
    前記燃料ガス供給部から前記燃料電池に送られる前記燃料ガスを冷却することによって、前記付臭剤を凝縮又は昇華させて分離する付臭剤分離部と、
    を備える燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記付臭剤分離部は、前記燃料ガス自体が前記付臭剤分離部において断熱膨張することによって冷却するように構成されている、燃料電池システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記燃料電池からの排出ガスを排出するための排出流路と、
    前記排出流路を流れる前記排出ガスに、前記付臭剤を付加するための付臭剤付加部と、
    を備え、
    前記付臭剤付加部は、前記付臭剤分離部によって分離された付臭剤を前記排出ガスに付加する、燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記排出流路において前記付臭剤付加部よりも下流側に、前記付臭剤付加部によって付加された付臭剤について水素化を行う水素化部を備える、燃料電池システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記燃料ガス供給路に設けられた付臭剤除去部と、
    流路切替部と、
    を備え、
    前記燃料ガス供給路は、前記付臭剤除去部を通って前記燃料ガスを前記燃料電池に供給する第1の副供給路と、前記付臭剤除去部を通らずに前記付臭剤分離部を通って前記燃料ガスを前記燃料電池に供給する第2の副供給路と、を有し、
    前記付臭剤除去部は、前記燃料ガスに含まれる前記付臭剤を吸着又は吸収することによって除去し、
    前記流路切替部は、前記第1の副供給路と前記第2の副供給路とのうち、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するための供給路を切り替える、燃料電池システム。
  6. 燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、前記燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給方法であって、
    (a)付臭剤を含む前記燃料ガスを、前記燃料電池に送る工程と、
    (b)前記燃料電池に送られる前記燃料ガスを冷却することによって、前記付臭剤を凝縮又は昇華させて分離する工程と、
    を備える燃料ガス供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010084130A (ja) * 2008-09-05 2010-04-15 Tokyo Gas Co Ltd 燃料ガス中のシクロヘキセンの選択的吸着剤及びその除去装置
JP2010282741A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2013089347A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Tokyo Gas Co Ltd 燃料電池の出力電圧回復装置及び方法
JP2014046250A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Tokyo Gas Co Ltd 水素付臭剤の除去方法及び装置、燃料電池の運転方法及び燃料電池システム

Cited By (4)

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