JP2008257767A - 情報再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】AVIファイルなどにおいて所望の情報を読み出すまでのタイムサーチの時間を短縮することができる情報再生装置を提供する。
【解決手段】AVIファイルの再生が開始され、タイムサーチ操作がされ、再生位置のインデックス情報がRAMに取得済みでないと判定されたとき、デコーダ部からの時間情報と位置情報が取得され、インデックス情報としてRAMに蓄積されていく。タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、タイムサーチ先のインデックス情報がRAMに保有されているか否かが判定される。保有していないと判定されたときは、前記RAMに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までが当該ファイルのidx1から取得される。前記タイムサーチ先のインデックス情報に従って、当該ファイルに対してタイムサーチが実行される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハードディスクや光ディスクなどの記録媒体に記録された所定規格のファイルやその他の情報を再生することができる情報再生装置に関し、特に、再生したい箇所をタイムサーチするタイムサーチ機能に関する。
記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置として、記録媒体がハードディスクであるハードディスク装置(ハードディスクレコーダ)や、記録媒体がDVDやCDである光ディスク装置(DVDプレイヤやDVDレコーダ)あるいは記録媒体がハードディスク等のパーソナルコンピュータなどが知られている。なお、ハードディスク装置(ハードディスクレコーダ)、パーソナルコンピュータ、DVDレコーダは、情報を再生するだけでなく、情報を記録することもできるが、ハードディスク装置、パーソナルコンピュータ、DVDレコーダは、それぞれ再生部を備えているので、ここでは情報再生装置として説明する。
このような情報再生装置において、ハードディスクやDVDから所望の情報を早く探し出して再生する場合は、タイトルサーチ、チャプターサーチ、タイムサーチが用いられ、また、CDから所望の情報を早く探し出して再生する場合は、トラックサーチ、タイムサーチが用いられる。
例えば、ハードディスクに記録された情報であるタイトルを再生する場合において、タイトルサーチまたはチャプターサーチまたはタイムサーチをハードディスク装置に対して行う際、先ず、リモコンのメニューキーを押下して、ディスプレイ装置に表示されたメニュー画面上のメニュー項目の中からタイトルサーチまたはチャプターサーチまたはタイムサーチをリモコンの方向キーの押下により選択して決定キーを押下して決定すると、装置がタイトルサーチまたはチャプターサーチまたはタイムサーチに設定される。
また、DVDに記録された情報であるタイトルを再生する場合において、タイトルサーチまたはチャプターサーチまたはタイムサーチを行う際、先ず、再生すべきDVDを光ディスク装置に装填した後、リモコンのメニューキーを押下して、ディスプレイ装置に表示されたメニュー画面上のメニュー項目の中からタイトルサーチまたはチャプターサーチまたはタイムサーチをリモコンの方向キーの押下により選択して決定キーを押下して決定すると、装置がタイトルサーチまたはチャプターサーチまたはタイムサーチに設定される。
特開2005−203922号公報 特開2006−325086号公報
ところで、AVI(Audio Video Interleave)ファイルをも再生できる情報再生装置においては、記録媒体に記録されたAVIファイル(データ構造については図2参照)を再生する際に、所望の情報を早く探し出すために、タイムサーチの機能が用いられる。
しかし、AVIファイルに対するタイムサーチには、インデックス情報が必要であり、このインデックス情報は、AVIファイルのidx1に記述されている。したがって、従来の情報再生装置では、タイムサーチに必要なインデックス情報を得るためには、idx1を先頭から読む必要があるが、idx1を先頭から読むと、時間が多くかかるので、所望の情報を読み出すまでのタイムサーチに多くの時間を要し、ユーザにとっては使い勝手が劣ると言う課題があった。
なお、特許文献1の従来技術では、画像処理後の画像データに画像データの再生順を示すインデックスを付与するようにしているが、AVIファイルに対するタイムサーチについては開示されていない。また、特許文献2の従来技術では、画像データファイル全体のフレームにおける順番を示す代表フレーム順番情報を記述したインデックスファイルが記録されるようにしているが、この従来技術も、AVIファイルに対するタイムサーチについては開示されていない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、AVIファイルなどにおいて所望の情報を読み出すまでのタイムサーチの時間を短縮することができる情報再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録媒体に記録された所定規格のファイルやその他の情報を再生することができる情報再生装置において、所定規格のファイルの再生中に当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報に基づいてインデックス情報を作成し、タイムサーチ操作を検知すると、前記作成されたインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までを読み込み、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するシステムコントローラを備えたことを特徴とする情報再生装置を提供する。
この構成において、所定規格のファイルの再生中に当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報に基づいてインデックス情報が作成され、タイムサーチ操作が検知されると、前記作成されたインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までが読み込まれ、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチが実行される。
この構成によれば、再生中の所定規格のファイルに対してタイムサーチを行うときに、再生地点までのインデックス情報が作成されていることになるので、インデックス情報を先頭から読む必要が無くなり、所望の情報を読み出すまでのタイムサーチの時間を短縮することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記システムコントローラは、所定規格のファイルの再生が開始され、タイムサーチ操作が無いとき、再生位置のインデックス情報をメモリに取得済みであるか否かを判定するインデックス情報取得判定手段と、前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報を取得してインデックス情報として前記メモリに蓄積していくインデックス情報蓄積手段と、前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有しているか否かを判定するインデックス情報保有判定手段と、タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していないと判定されたとき、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得するインデックス情報取得手段と、前記インデックス情報保有判定手段により前記タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していると判定されたときは、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行し、前記インデックス情報取得手段により前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得したときは、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するタイムサーチ実行手段とを有することを特徴とする。
この構成において、所定規格のファイルの再生が開始され、タイムサーチ操作がされたとき、インデックス情報取得判定手段は、再生位置のインデックス情報をメモリに取得済みであるか否かを判定する。前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、インデックス情報蓄積手段は、デコーダ部からの時間情報と位置情報を取得して、インデックス情報としてメモリに蓄積していく。
前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、インデックス情報保有判定手段は、タイムサーチ先のインデックス情報をメモリに保有しているか否かを判定する。前記タイムサーチ先のインデックス情報をメモリに保有していないと判定されたときは、インデックス情報取得手段は、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該ファイルの所定箇所から取得する。
前記インデックス情報保有判定手段により、前記タイムサーチ先のインデックス情報をメモリに保有していると判定されたときは、タイムサーチ実行手段は、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従って、当該ファイルに対してタイムサーチを実行する。一方、前記インデックス情報取得手段により、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該ファイルの所定箇所から取得したときには、タイムサーチ実行手段は、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従って、当該ファイルに対してタイムサーチを実行する。
この構成によれば、所定規格のファイルの再生中に当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報に基づいてインデックス情報を作成し、タイムサーチ操作を検知すると、前記作成されたインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までを読み込み、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するための処理などを具体的に実現できる。したがって、再生中の所定規格のファイルに対してタイムサーチを行うときに、再生地点までのインデックス情報が作成されていることになるので、インデックス情報を先頭から読む必要が無くなり、所望の情報を読み出すまでのタイムサーチの時間を短縮することができる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記システムコントローラは、所定規格のファイルの再生が開始されると、当該所定規格のファイルのストリーム終端まで再生が完了したか否かを判定する再生完了判定手段と、前記ストリーム終端まで再生が完了していないと判定されたとき、タイムサーチ操作が有るか無いかを判定するタイムサーチ操作有無判定手段と、前記タイムサーチ操作が無いと判定されたとき、再生位置のインデックス情報をメモリに取得済みであるか否かを判定するインデックス情報取得判定手段と、前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報を取得してインデックス情報として前記メモリに蓄積していくインデックス情報蓄積手段と、前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有しているか否かを判定するインデックス情報保有判定手段と、タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していないと判定されたとき、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得するインデックス情報取得手段と、前記インデックス情報保有判定手段により前記タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していると判定されたときは、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行し、前記インデックス情報取得手段により前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得したときは、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するタイムサーチ実行手段と、前記再生位置のインデックス情報を取得済みであると判定されたとき、または前記デコーダ部から時間情報と位置情報が取得されてインデックス情報として前記メモリに蓄積されたとき、または前記タイムサーチが実行されたとき、前記再生完了判定手段の処理に戻す処理戻し手段とを有することを特徴とする。
この構成において、所定規格のファイルの再生が開始されると、再生完了判定手段は、当該所定規格のファイルのストリーム終端まで再生が完了したか否かを判定する。前記ストリーム終端まで再生が完了していないと判定されたとき、タイムサーチ操作有無判定手段は、タイムサーチ操作が有るか無いかを判定する。タイムサーチ操作が無いと判定されたとき、インデックス情報取得判定手段は、再生位置のインデックス情報をメモリに取得済みであるか否かを判定する。前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、インデックス情報蓄積手段は、デコーダ部からの時間情報と位置情報を取得して、インデックス情報としてメモリに蓄積していく。
前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、インデックス情報保有判定手段は、タイムサーチ先のインデックス情報をメモリに保有しているか否かを判定する。前記タイムサーチ先のインデックス情報をメモリに保有していないと判定されたときは、インデックス情報取得手段は、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該ファイルの所定箇所から取得する。
前記インデックス情報保有判定手段により、前記タイムサーチ先のインデックス情報をメモリに保有していると判定されたときは、タイムサーチ実行手段は、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従って、当該ファイルに対してタイムサーチを実行する。一方、前記インデックス情報取得手段により、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該ファイルの所定箇所から取得したときには、タイムサーチ実行手段は、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従って、当該ファイルに対してタイムサーチを実行する。
処理戻し手段は、前記再生位置のインデックス情報を取得済みであると判定されたとき、または前記デコーダ部から時間情報と位置情報が取得されてインデックス情報として前記メモリに蓄積されたとき、または前記タイムサーチが実行されたとき、前記再生完了判定手段の処理に戻す。これにより、ストリーム終端まで再生が完了するまで、タイムサーチに関する処理を繰り返すことが可能になる。
この構成によれば、所定規格のファイルの再生中に当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報に基づいてインデックス情報を作成し、タイムサーチ操作を検知すると、前記作成されたインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までを読み込み、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するための処理などを具体的に実現できる。したがって、再生中の所定規格のファイルに対してタイムサーチを行うときに、再生地点までのインデックス情報が作成されていることになるので、インデックス情報を先頭から読む必要が無くなり、所望の情報を読み出すまでのタイムサーチの時間を短縮することができる。
請求項4の発明では、請求項1または請求項2または請求項3において、前記所定規格のファイルとは、AVI(オーディオ・ビデオ・インターリーブ)ファイルであることを特徴とする。したがって、AVIファイルに対しても、タイムサーチを短時間で行うことが可能になる。
以上のように本発明によれば、所定規格のファイル、例えば、AVIファイルの再生中に当該AVIファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報に基づいてインデックス情報を作成し、タイムサーチ操作を検知すると、前記作成されたインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までを読み込み、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するようにしている。したがって、再生中の所定規格のファイル、例えば、AVIファイルに対してタイムサーチを行うときに、再生地点までのインデックス情報が作成されていることになるので、インデックス情報を先頭から読む必要が無くなり、所望の情報を読み出すまでのタイムサーチの時間を短縮することができ、ユーザにとっては使い勝手が向上する。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る情報再生装置としてのハードディスク装置の構成を示すブロック図である。ここでは、情報再生装置としてハードディスク装置について説明するが、情報再生装置としては、パーソナルコンピュータや光ディスク装置(DVDプレイヤ、DVDレコーダ)であっても、同様なタイムサーチ処理を採用でき、同様な効果が得られる。なお、ハードディスク装置(ハードディスクレコーダ)、パーソナルコンピュータ、DVDレコーダは、情報を再生するだけでなく、情報を記録することもできるが、ハードディスク装置、パーソナルコンピュータ、DVDレコーダは、それぞれ再生部を備えているので、ここでは情報再生装置として説明する。
図1において、ハードディスク装置Aは、アンテナ1aを介してテレビ放送信号を受信して所望の放送局のテレビ放送信号を選局するチューナ1、このチューナ1からの映像音声信号を復調する復調部2、外部から入力されてくる映像音声信号を復調する復調部3、復調部2または復調部3で復調された映像音声信号をMPEG方式で圧縮処理する圧縮処理部4、前記圧縮処理された映像音声データをHD(ハードディスク)5aに書き込んだりHD5aに記録された映像音声データを読み出したりするHDD(ハードディスクドライブ)5、およびHDD5によりHD5aから読み出した映像音声データを元の映像音声データにデコードするデコーダ部6を備えている。
また、このハードディスク装置Aは、前記デコードした映像音声データのうち映像データ(システムコントローラ10からのタイトルリスト画面のデータやメッセージデータなどがある場合はタイトルリスト画面のデータやメッセージデータなどを重畳した映像データ)を表示可能な映像信号に変換してテレビ受信機8のディスプレイ装置81に供給するOSD(オンスクリーンディスプレイ)部7、デコーダ部6で復元した映像音声データのうち音声データをデジタル信号からアナログ信号に変換してテレビ受信機8のスピーカ83に接続された音声出力装置82に音声信号を供給するD/A変換部9、圧縮処理部4による圧縮処理時やデコーダ部6によるデコード処理時(伸張処理時)に映像音声データを一時的に格納するRAM15、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ10、このシステムコントローラ10に各種キー操作信号を入力する本体のキー入力部11、リモコン13からの赤外線の各種キー操作信号を受信するキー受信部12、およびシステムコントローラ10の処理に必要なプログラムやデータなどが記録されたフラッシュROM14を備えている。
システムコントローラ10は、本実施形態の特徴とする構成要素として、所定規格のファイル、例えばAVIファイルの再生が開始されると、当該AVIファイルのストリーム終端まで再生が完了したか否かを判定する再生完了判定手段と、前記ストリーム終端まで再生が完了していないと判定されたとき、タイムサーチ操作が有るか無いかを判定するタイムサーチ操作有無判定手段と、前記タイムサーチ操作が無いと判定されたとき、再生位置のインデックス情報をRAM15に取得済みであるか否かを判定するインデックス情報取得判定手段と、前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、当該AVIファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報を取得してインデックス情報としてRAM15に蓄積していくインデックス情報蓄積手段と、前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、タイムサーチ先のインデックス情報をRAM15に保有しているか否かを判定するインデックス情報保有判定手段と、タイムサーチ先のインデックス情報をRAM15に保有していないと判定されたとき、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該AVIファイルのidx1から取得するインデックス情報取得手段とを有する。
また、システムコントローラ10は、前記インデックス情報保有判定手段により前記タイムサーチ先のインデックス情報をRAM15に保有していると判定されたときは、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行し、前記インデックス情報取得手段により前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該AVIファイルのidx1から取得したときは、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するタイムサーチ実行手段と、前記再生位置のインデックス情報を取得済みであると判定されたとき、または前記デコーダ部から時間情報と位置情報が取得されてインデックス情報としてRAM15に蓄積されたとき、または前記タイムサーチが実行されたとき、前記再生完了判定手段の処理に戻す処理戻し手段とを有する。
図2は本実施形態においてAVIファイルのデータ構造図である。図2において、AVIファイル100には、データ本体であるムービー(MOVI)チャンク101と、インデックス(INDEX)チャンク102とが含まれると共に、ムービー(MOVI)チャンク101が、それぞれが圧縮されたフレームデータ(ビデオデータ)である3つの画像チャンク(ビデオ1、ビデオ2、ビデオ3、・・・)につき圧縮されたオーディオデータである1つの音声チャンク(オーディオ1、オーディオ2、・・・)で構成され、インデックス(INDEX)チャンク102は、それぞれの画像チャンクおよび音声チャンクのポインタ(位置情報)とサイズ(時間情報)を示すインデックス情報が記録順に並んで記録された構造である。なお、再生時には、インデックス(INDEX)チャンク102のインデックス情報の並び順に従って画像チャンクおよび音声チャンクのデータが再生されることになる。
図3は本実施形態においてタイムサーチ処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1、図2を参照してタイムサーチ処理について説明する。
先ず、リモコン13の再生リストキーを押下すると、システムコントローラ10は、HDD5を動作させ、タイトルリストのデータをHD5aから読み出し、OSD部7でOSD処理し、テレビ受信機8のディスプレ装置81にタイトルリスト画面を表示させる。そして、ユーザは、ディスプレイ装置81に表示されたタイトルリスト画面を見て、リモコン13の操作により、AVIファイルを選択し、決定すると、システムコントローラ10は、HDD5を再生動作させ、HD5aからのAVIファイルの再生を開始させる(ステップS1)。
AVIファイルの再生が開始されると、システムコントローラ10の再生完了判定手段は、ムービー(MOVI)チャンク101の最後のデータを読み込んだかを検出することにより、当該AVIファイルのストリーム終端まで再生が完了したか否かを判定する(ステップS2)。そして、前記ストリーム終端まで再生が完了していないと判定されたとき、システムコントローラ10のタイムサーチ操作有無判定手段は、リモコン13のタイムサーチに関するキー操作であるタイムサーチ操作が有るか無いかを判定する(ステップS3)。
前記タイムサーチ操作が無いと判定されたとき、システムコントローラ10のインデックス情報取得判定手段は、RAM15をアクセスすることにより、再生位置のインデックス情報をRAM15に取得済みであるか否かを判定する(ステップS4)。前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、システムコントローラ10のインデックス情報蓄積手段は、当該AVIファイルのデータをデコードするデコーダ部6からの時間情報と位置情報を取得して、インデックス情報としてRAM15に蓄積していく(ステップS5)。即ち、インデックス情報蓄積手段は、再生済みのストリームデータに関してはストリームデータから時間情報と位置情報を取得し、インデックス情報としてRAM15に蓄積していく。
前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき(ステップS3)、システムコントローラ10のインデックス情報保有判定手段は、前記タイムサーチ操作により設定された時間情報と位置情報とに一致する時間情報と位置情報とを示すインデックス情報をRAM15から検索することにより、前記タイムサーチ操作により指示されたタイムサーチ先のインデックス情報をRAM15に保有しているか否かを判定する(ステップS6)。
前記タイムサーチ先のインデックス情報をRAM15に保有していないと判定されたときは、システムコントローラ10のインデックス情報取得手段は、RAM15に保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該AVIファイルの所定箇所であるidx1(例えば図2中のインデックスチャンク102)から取得する(ステップS7)。
前記インデックス情報保有判定手段により、前記タイムサーチ先のインデックス情報をRAM15に保有していると判定されたときは(ステップS6)、システムコントローラ10のタイムサーチ実行手段は、HDD5を制御して、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従って、HD5a上のAVIファイルに対してタイムサーチを実行する(ステップS8)。
一方、前記インデックス情報取得手段により、RAM15に保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該AVIファイルのidx1から取得したときには(ステップS7)、システムコントローラ10のタイムサーチ実行手段は、HDD5を制御して、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従って、HD5a上のAVIファイルに対してタイムサーチを実行する(ステップS8)。
前記再生位置のインデックス情報を取得済みであると判定されたとき(ステップS4)、またはデコーダ部6から時間情報と位置情報が取得されてインデックス情報としてRAM15に蓄積されたとき(ステップS5)、または前記タイムサーチが実行されたとき(ステップS8)、システムコントローラ10の処理戻し手段は、前記再生完了判定手段の処理(ステップS2)に戻す。そして、前記再生完了判定手段が、ストリーム終端まで再生を完了したと判定すると(ステップS2)、本タイムサーチ処理は終了する。
以上説明したように、AVIファイルに対するタイムサーチには、インデックス情報が必要であり、このインデックス情報は、AVIファイルのidx1に記述されている。したがって、タイムサーチに必要なインデックス情報を得るためには、idx1を先頭から読む必要があるが、idx1を先頭から読むと時間が多くかかる。そこで、本実施形態のように、再生中にデコーダ部6が、再生の時間を示す時間情報と、再生の位置(アドレス)を示す位置情報とを出力し、それらの情報からインデックス情報を作成すれば、再生済みの所まではインデックス情報を得ることができる。したがって、AVIファイルに対するタイムサーチでインデックス情報が必要になったとき、既に取得済みのインデックス情報は読み込む必要がないので、idx1を途中から読むだけで良いので、idx1の読み込み時間を短縮することができる。これにより、所望の情報を読み出すまでのタイムサーチの時間を短縮することができ、ユーザにとっては使い勝手が向上する。
本発明は、ハードディスクレコーダ、DVDプレイヤ、DVDレコーダ、パーソナルコンピュータなどにおいて、特にAVIファイルに対するタイムサーチ機能に利用可能であり、タイムサーチの時間を短縮することを可能にする。
本発明の一実施形態に係る情報再生装置としてのハードディスク装置の構成を示すブロック図である。 前記実施形態においてAVIファイルのデータ構造図である。 前記実施形態においてタイムサーチ処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
A ハードディスク装置(情報再生装置)
5a ハードディスク(記録媒体)
6 デコーダ部
10 システムコントローラ
15 RAM(メモリ)
100 AVIファイル(所定規格のファイル)

Claims (4)

  1. 記録媒体に記録された所定規格のファイルやその他の情報を再生することができる情報再生装置において、
    所定規格のファイルの再生中に当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報に基づいてインデックス情報を作成し、タイムサーチ操作を検知すると、前記作成されたインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までを読み込み、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するシステムコントローラを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  2. 前記システムコントローラは、所定規格のファイルの再生が開始され、タイムサーチ操作が無いとき、再生位置のインデックス情報をメモリに取得済みであるか否かを判定するインデックス情報取得判定手段と、
    前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報を取得してインデックス情報として前記メモリに蓄積していくインデックス情報蓄積手段と、
    前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有しているか否かを判定するインデックス情報保有判定手段と、
    タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していないと判定されたとき、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得するインデックス情報取得手段と、
    前記インデックス情報保有判定手段により前記タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していると判定されたときは、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行し、前記インデックス情報取得手段により前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得したときは、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するタイムサーチ実行手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  3. 前記システムコントローラは、所定規格のファイルの再生が開始されると、当該所定規格のファイルのストリーム終端まで再生が完了したか否かを判定する再生完了判定手段と、
    前記ストリーム終端まで再生が完了していないと判定されたとき、タイムサーチ操作が有るか無いかを判定するタイムサーチ操作有無判定手段と、
    前記タイムサーチ操作が無いと判定されたとき、再生位置のインデックス情報をメモリに取得済みであるか否かを判定するインデックス情報取得判定手段と、
    前記再生位置のインデックス情報を取得済みでないと判定されたとき、当該所定規格のファイルのデータをデコードするデコーダ部からの時間情報と位置情報を取得してインデックス情報として前記メモリに蓄積していくインデックス情報蓄積手段と、
    前記タイムサーチ操作が有ると判定されたとき、タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有しているか否かを判定するインデックス情報保有判定手段と、
    タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していないと判定されたとき、前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得するインデックス情報取得手段と、
    前記インデックス情報保有判定手段により前記タイムサーチ先のインデックス情報を前記メモリに保有していると判定されたときは、前記タイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行し、前記インデックス情報取得手段により前記メモリに保有しているインデックス情報の末尾からタイムサーチ先のインデックス情報までをインデックス情報が記述されている当該所定規格のファイルの所定箇所から取得したときは、このときのタイムサーチ先のインデックス情報に従ってタイムサーチを実行するタイムサーチ実行手段と、
    前記再生位置のインデックス情報を取得済みであると判定されたとき、または前記デコーダ部から時間情報と位置情報が取得されてインデックス情報として前記メモリに蓄積されたとき、または前記タイムサーチが実行されたとき、前記再生完了判定手段の処理に戻す処理戻し手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  4. 前記所定規格のファイルとは、オーディオ・ビデオ・インターリーブ・ファイルであることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の情報再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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