JP2008257707A - ビルディングブロック型の制御装置 - Google Patents

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憲男 古石
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Abstract

【課題】 ビット間スキュー、クロストーク、グランドバウンス等の影響を受けることが少なく、しかも接続モジュール台数の増加によっても、転送性能が低下することがないようにした通信方式を採用するビルディングブロック型の制御装置を提供する。
【解決手段】 各デバイスモジュール又はCPUモジュールとスイッチモジュールとの間のシリアル通信ラインを並列な複数回線とし、なおかつマルチ回線サポート型のデバイスモジュール内の通信用インタフェースとして、単一系統の送信用原データに基づいて、複数の通信用ポートのそれぞれから送出されるべき複数系統の送信フレームを生成する送信用処理部と、複数の通信用ポートのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームに基づいて、単一系統の受信用データを生成する受信用処理部を含むように構成する。
【選択図】 図6

Description

この発明は、CPUモジュール(ユニットとも称される)に対して、様々な機能を有するデバイスモジュール(例えば、IOモジュール、アナログIOモジュール、プロセスIOモジュール、モーションコントロールモジュール、プロセスCPUモジュール、通信プロトコルをサポートする各種の通信モジュール等々)が用意され、それらのデバイスモジュールを適宜選択して、所定のモジュール間結合機構にて一体的に結合することで、ユーザ側の広範な制御仕様に対して柔軟に対応可能としたビルディングブロック型の制御装置に関する。典型的な例としては、ビルディング・ブロック型のプログラマブル・コントローラ(以下、PLCと言う)に関する。
CPUモジュールに対して、様々な機能を有するデバイスモジュールが用意され、それらのデバイスモジュールを適宜選択して、所定のモジュール間結合機構にて一体的に結合することで、ユーザ側の広範な制御仕様に対して柔軟に対応可能としたビルディングブロック型の制御装置は従来より種々知られている(例えば、特許文献1,2参照)。制御装置の典型的な一例としてはプログラマブルコントローラ(以下、PLCと言う)がある。一般に、CPUモジュール及びデバイスモジュールは、外観がブック形状のモジュール・ハウジングを有する。
この種のビルディングブロック型PLCにおけるモジュール間通信を行うための方式としては、パラレルバス方式、シリアルバス方式、バケツリレー方式などが存在する。
パラレルバス方式でモジュール間通信を行うビルディングブロック型のPLCの説明図が図13に示されている。同図に示されるように、このPLC2Aは、1台のCPUモジュール20と4台のデバイスモジュール21,21・・・とを含んで構成される。CPUモジュール20には、PLCの演算処理部(CPU)としての機能を実現するためのCPUシステム201が組み込まれており、各デバイスモジュール21,21・・・のそれぞれには、そのモジュールに要求されるデバイス機能を実現するために必要なデバイスシステム211が組み込まれている。
それらのモジュール20,21は、この例にあっては、スタッキング方式のモジュール間結合機構を介して一体的に結合されている。より具体的には、それらのモジュール20,21,21・・・は、隣接するモジュールハウジングの左右の側面を互いに密接または近接させた状態において、それらの間にコネクタCNを介在させることによって、左右方向へと一連に連結される。各コネクタCNのそれぞれは、互いに対をなす左側コネクタハーフCN(L)と右側コネクタハーフCN(R)とから構成される。
CPUモジュール20のハウジングの右側面には、コネクタCNを構成する左側コネクタハーフCN(L)が固定される。各デバイスモジュール21のハウジングの左側面には、コネクタCNを構成する右側コネクタハーフCN(R)が固定され、同ハウジングの右側面には、コネクタCNを構成する左側コネクタハーフCN(L)が固定される。各コネクタCN,CN・・・のそれぞれには、パラレルバスPBを構成する一群の信号線に対応する端子組が含まれている。
CPUモジュール20内を基端とするパラレルバスPBは、CPUモジュール20のハウジング右側面に設けられたコネクタハーフCN(L)の通信用端子組に結合され、同パラレルバスPBとCPUシステム201との間には通信用インタフェース部(I/F部)202Aが介在される。
一方、各デバイスモジュール21のそれぞれにおいて、ハウジング左側面に設けられた右側コネクタハーフCN(R)内の通信用端子組と、同ハウジングの右側面に設けられた左側コネクタハーフCN(L)内の通信用端子組とは、コネクタ間内部連絡線PCLにより結ばれている。そして、このコネクタ間内部連絡線PCLとデバイスシステム211との間には、通信用インタフェース部(I/F部)212Aが介在される。
以上の構成において、CPUモジュール20のハウジングに対して、各デバイスモジュール21のハウジングを、コネクタCNを介して連結すると、一連のモジュール20,21,21・・・を貫くパラレルバスPBが出現する。そして、このパラレルバスPBを介することにより、CPUモジュール20内のCPUシステム201と各デバイスモジュール21内のデバイスシステム211との間において、PLCの動作に必要な各種のデータのやり取りが行われる。
次に、シリアルバス方式でモジュール間通信を行うPLCの説明図が図14に示されている。なお、同図において、前記図13と同一構成部分には同符号を付して説明は省略する。
この例にあっては、CPUモジュール20内の双方向シリアルバスSB(データの伝送方向が異なる2つのシリアルバスで構成)は、ハウジング右側面に設けられたコネクタハーフCN(L)内の通信用端子組に接続され、同時に、この双方向シリアルバスSBとCPUシステム201との間には、シリアル・パラレル変換機能を有する通信用インタフェース部(I/F部)202Bが設けられる。
一方、各デバイスモジュール21のそれぞれにおいて、ハウジング左側面に設けられるコネクタハーフCN(R)内の通信用端子組と同ハウジングの右側面に設けられるコネクタハーフCN(L)の通信用端子組とは、コネクタ間内部連絡線SCLで結ばれる。このコネクタ間内部連絡線SCLとデバイスシステム211との間には、シリアル・パラレル変換機能を有する通信用インタフェース部(I/F部)212Bが介在される。
このような構成において、CPUモジュール20のハウジングに対して、デバイスモジュール21のハウジングをコネクタCNを介して連結すると、一連のモジュール20,21,21・・・を貫くシリアルバスSBが出現する。そして、CPUモジュール20内のCPUシステム201と各デバイスモジュール21内のデバイスシステム211とは、上記のシリアルバスSBを介して、PLCの動作に必要な各種のデータのやり取りを行うこととなる。
次に、バケツリレー方式でモジュール間通信を行うPLCの説明図が図15に示されている。なお、同図において、前記図13と同一構成部分については同符号を付して説明は省略する。
同図において、CPUモジュール20の内部には、同モジュールを基端とするシリアルバスSBが設けられ、このシリアルバスSBは、ハウジングの右側面に設けられるコネクタハーフCN(L)内の通信用端子組に結合される。一方、CPUモジュール20内において、シリアルバスSBとCPUシステム201との間には、シリアル・パラレル変換機能を有する通信用インタフェース部(I/F部)202Cが介在される。
一方、各デバイスモジュール21の内部にあって、ハウジング左側面に設けられるコネクタハーフCN(R)内の通信用端子組と、通信用インタフェース部(I/F部)212Cとは第1の連絡線SCL1で結ばれ、同ハウジングの右側面に設けられるコネクタハーフCN(L)内の通信用端子組と通信用インタフェース部(I/F部)212Cとの間は、第2の連絡線SCL2により結ばれている。
以上の構成において、CPUモジュール20のハウジングに対して、デバイスモジュール21のハウジングを、コネクタCNを介して連結すると、各デバイスモジュール21内の通信用インタフェース部(I/F部)212Cを順に経由しつつ、一連のモジュールを貫通する、シリアルバスSBが出現する。そして、各デバイスモジュール21内のデバイスシステム211では、左右に隣接するモジュールから到来するデータをバケツリレー方式で反対側に隣接するモジュールへと順送りすることによって、CPUモジュール20内のCPUシステム201と各デバイスモジュール21内のデバイスシステム211との間において、PLCの動作に必要な各種のデータのやり取りが行われることとなる。
特開2007−018503号公報 特開平09−181750号公報
このように、従来のビルディングブロック型のPLCにあっては、図13に示されるパラレルバス方式、図14に示されるシリアルバス方式のように、マルチドロップ接続されたバス(PB,SB)を通じてモジュール間通信を行うか、或いは、図15に示されるように、隣接モジュール間の連絡線(SCL1,SCL2)を介してバケツリレー方式でモジュール間通信を行うのが通例であった。
しかしながら、図13に示されるパラレルバス方式でモジュール間通信を行うものにあっては、ビット間スキュー、クロストーク、グランドバウンス等の影響により、通信速度の高速化は頭打ちになりつつある。また、図14に示されるシリアルバス方式でモジュール間通信を行うものにあっても、1対N接続による信号劣化、グランドバウンスにより高速化には限界がある。さらに、図15に示される隣接モジュール間連絡線(SCL1,SCL2)を介してバケツリレー方式でモジュール間通信を行うものにあっては、途中のモジュールの故障により、全てのモジュールの通信ができなくなるという問題点がある。加えて、これらのバスあるいは隣接モジュール間接続線を使用するものにあっては、複数のモジュールからのデータを共通の通信線に流すというバス方式本来の構造からくる制約により、接続モジュール数が増加するに従って、転送性能が著しく低下するという問題点が指摘されている。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ビット間スキュー、クロストーク、グランドバウンス等の影響を受けることが少なく、しかも接続モジュール台数の増加によっても、転送性能が低下することがないようにした通信方式を採用するビルディングブロック型のPLCを提供することにある。
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
上述の技術的課題は、次のような構成を有するビルディングブロック型の制御装置により解決することができる。すなわち、このビルディングブロック型の制御装置は、複数回線のシリアル通信ラインの相互間におけるスイッチ機能を有するスイッチ部が組み込まれたスイッチモジュールと、制御装置を構成するIOモジュールや各種高特殊機能モジュール等のデバイスモジュールの機能を実現するためのデバイスシステムがそれぞれ組み込まれた複数のデバイスモジュールとを有し、かつ前記スイッチモジュール内には、又は、前記スイッチモジュールとは別に設けられたCPUモジュール内には、制御装置のCPU機能を実現するためのCPUシステムが組み込まれている。
前記CPUシステムが組み込まれているスイッチモジュール及び前記複数のデバイスモジュール、又は前記CPUシステムが組み込まれていないスイッチモジュール、前記CPUモジュール、及び前記複数のデバイスモジュールは、ビルディングブロック構造を実現するために、所定のモジュール間結合機構を介して一体的に結合されている。
さらに、前記モジュール間結合機構を介して一体的に結合された状態においては、前記CPUシステムが組み込まれているスイッチモジュールと前記複数のデバイスモジュールのそれぞれとの間、又は前記CPUシステムが組み込まれていないスイッチモジュールと前記CPUモジュール及び前記複数のデバイスモジュールのそれぞれとの間は、単一回線又は複数回線の専用シリアル通信ラインで結ばれている。
それにより、前記CPUシステムが組み込まれた前記スイッチモジュールを中心ノードとし、前記複数のデバイスモジュールのそれぞれを周辺ノードとするスター型のシリアル通信ネットワークが構築され、又は前記CPUシステムが組み込まれていない前記スイッチモジュールを中心ノードとし、前記CPUモジュール及び前記複数のデバイスモジュールのそれぞれを周辺ノードとするスター型のシリアル通信ネットワークが構築されるようになされている。
加えて、この発明にあっては、前記複数のデバイスモジュールの中には、それぞれ別回線の専用シリアル通信ラインに接続されるべき複数の通信用ポートと、それら複数の通信用ポートと内部のデバイスシステムとの間に介在される通信用インタフェース部とを有して、シリアル通信ラインを複数回線サポート可能とされたマルチ回線サポート型のデバイスモジュールが含まれている。
さらに、前記マルチ回線サポート型のデバイスモジュール内の通信用インタフェースは、単一系統の送信用原データに基づいて、複数の通信用ポートのそれぞれから送出されるべき複数系統の送信フレームを生成する送信用処理部と、複数の通信用ポートのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームに基づいて、単一系統の受信用データを生成する受信用処理部とが含まれている。
このような構成によれば、基本的にはシリアル通信であるから、マルチドロップ接続されたパラレルバスを使用する場合のように、ビット間スキュー、クロストーク、グランドバウンスの影響を考慮する必要がなく、またバスラインではなくて、専用のシリアル通信ラインであるから、スイッチ部のスイッチング能力さえ適切に設計すれば、接続モジュール数の増加に伴い転送性能が低下することもなくなり、加えて各デバイスモジュール又はCPUモジュールとスイッチモジュールとの間のシリアル通信ラインを並列な複数回線とすれば、個々のモジュールの転送容量に応じて、最適なデータ通信能力を確保することもできる。
また、単一系統の送信用原データをそのまま単一系統のシリアル通信ラインへと送り出すのではなくて、単一系統の通信用原データと複数回線のシリアル通信ラインとを適宜関係づけることができるため、制御装置の運転中におけるその時々の状況に応じて、最適な送信方式を採用することができる。また、複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームを、それぞれ個別に切り替えて受信するのではなくて、それら複数系統の受信フレームを単一系統の受信用データと関連づけて受信できるため、送信時と同様に受信時にあっても、制御装置の運転中のその時々の状況に応じて、最適な受信方式を採用することができる。
このような送信方式の一例としては、前記送信用処理部にて生成される複数系統の送信フレームのそれぞれには、前記送信用原データと同一のデータが送信用実データとして含まれるようにし、それにより、当該デバイスモジュールと前記スイッチモジュールとを結ぶ複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれには、送信用原データと同一のデータが重複して送信されるものが考えられる。
このような構成によれば、モジュール間通信において、高度の信頼性を要求されるデータに関しては、同一のデータを複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれに送信することによって、いずれかの回線のシリアル通信ラインが断線あるいは品質低下したような場合にも、他の回線のシリアル通信ラインのデータを利用することによって、常に信頼性の高いデータ通信を実現することができる。
また、好ましい別の送信方式としては、前記送信用処理部にて生成される複数系統の送信フレームのそれぞれには、前記送信用原データを複数に分割して得られた個々の分割データを送信用実データとして含ませておき、それにより、当該デバイスモジュールと前記スイッチモジュールとを結ぶ複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれには、送信用原データを複数に分割して得られた個々の分割データが分散して送信されるものが考えられる。
このような構成によれば、1つのデータを複数に分割して、複数の送信ラインに同時に流すことにより、データ通信の高速化を実現することができる。
一方、受信方式としては、前記受信用処理部にて生成される単一系統の受信用データは、複数系統の受信フレームのそれぞれに含まれる受信データの中から所定の規則に従い選ばれた1の受信データとするようにしてもよい。
このような構成によれば、常時複数回線のシリアル通信ラインから並列に受信データを獲得しつつも、所定の規則に従い選ばれた1の受信データのみを使用するから、例えばそのうちの1のシリアル通信ラインが故障したとしても、他のシリアル通信ラインに切り替えることによって、信頼性の高い受信動作を実現することができる。
受信方式の他の例としては、前記受信用処理部にて生成される単一系統の受信用データは、複数系統の受信フレームのそれぞれに含まれる受信データを繋ぎ合わせてなる結合データとすることが考えられる。
このような構成によれば、複数回線のシリアル通信ラインを介して並列に受信した受信データを繋ぎ合わせて結合データとして再生することができるため、1つのデータを複数に分散してなる分散データから元の原データを再生することができる。
以上述べたビルディングブロック型の制御装置は、各シリアル通信ラインの伝送速度が2Gbps(2ギガビット/秒)以上であるときに、従前のパラレルバスやシリアルバス或いはリンク方式を用いたビルディングブロック型の制御装置に比べて有利なものであると言うことができる。
本発明によれば、基本的にはシリアル通信であるから、マルチドロップ接続されたパラレルバスを使用する場合のように、ビット間スキュー、クロストーク、グランドバウンスの影響を考慮する必要がなく、またバスラインではなくて、専用のシリアル通信ラインであるから、スイッチ部のスイッチング能力さえ適切に設計すれば、接続モジュール数の増加に伴い転送性能が低下することもなくなり、加えて各デバイスモジュール又はCPUモジュールとスイッチモジュールとの間のシリアル通信ラインを並列な複数回線とすれば、個々のモジュールの転送容量に応じて、最適なデータ通信能力を確保することができると言う効果を有する。
加えて、この発明によれば、単一系統の送信用原データをそのまま単一系統のシリアル通信ラインへと送り出すのではなくて、単一系統の通信用原データと複数回線のシリアル通信ラインとを適宜関係づけることができるため、制御装置の運転中におけるその時々の状況に応じて、最適な送信方式を採用することができる。また、複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームを、それぞれ個別に切り替えて受信するのではなくて、それら複数系統の受信フレームを単一系統の受信用データと関連づけて受信できるため、送信時と同様に受信時にあっても、制御装置の運転中のその時々の状況に応じて、最適な受信方式を採用することができる。
すなわち、各デバイスモジュール又はCPUモジュールとスイッチモジュールとの間のシリアル通信ラインを並列な複数回線とし、なおかつマルチ回線サポート型のデバイスモジュール内の通信用インタフェースとして、単一系統の送信用原データに基づいて、複数の通信用ポートのそれぞれから送出されるべき複数系統の送信フレームを生成する送信用処理部と、複数の通信用ポートのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームに基づいて、単一系統の受信用データを生成する受信用処理部を含むように構成すれば、1の送信データ又は受信データを複数の回線のシリアル通信ラインと関連づけることができ、スター型シリアルネットワーク本来の特徴を活かして、信頼性の高い又はより高速なデータ通信を行うことが可能となる。
以下に、この発明に係るビルディングブロック型のPLCの好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係るPLCの一例を示す基本構成図(その1)が図1に示されている。同図に示されるように、このPLC1Aは、PLCのCPU機能を実現するためのCPUシステム101と通信用インタフェース部(I/F部)102とが組み込まれたCPUモジュール10と、PLCを構成するIOモジュールや各種特殊機能モジュール等のデバイスモジュールの機能を実現するためのデバイスシステム111と通信用インタフェース部(I/F部)112とが組み込まれた複数台(この例では、3台)のデバイスモジュール11,11,11と、複数回線(この例では、4回線)のシリアル通信ラインSL1〜SL4の相互間におけるスイッチ機能を有するスイッチ部121が組み込まれたスイッチモジュール12とを有している。
これらのモジュール10,11,12は、外観がブック形状のモジュールハウジングを有しており、後に詳細に説明するように、ビルディングブロック構造を実現するために、スタッキング方式のモジュール間結合機構を介して一体的に結合されている。
そして、モジュール間結合機構を介して一体的に結合された状態においては、スイッチモジュール12と、3台のデバイスモジュール11,11,11及び1台のCPUモジュール10のそれぞれとの間は、単一回線又は複数回線(この例では、単一回線)の専用シリアル通信ラインSL1〜SL4で結ばれている。
これにより、スイッチモジュール12を中心ノードとし、CPUモジュール10及び3台のデバイスモジュール11,11,11を周辺ノードとするスター型のシリアル通信ネットワークが構築されている。
次に、モジュール間結合機構の詳細構成について説明する。モジュール間結合機構は、スイッチモジュール12側の結合機構と、CPUモジュール10及び3台のデバイスモジュール11,11,11のそれぞれの側の結合機構とから構成されている。
スイッチモジュールの内部詳細を示す構成図が図3に示されている。同図に示されるように、スイッチモジュール12側の結合機構は、スイッチモジュール12のモジュールハウジングの左右少なくともいずれか一方の側面(この例では右側の側面)に設けられ、かつ複数回線分(この例では、4回線分)の通信用端子組(L11〜L14,L21〜L24,L31〜L34,L41〜L44)を有するスイッチモジュール側のコネクタハーフCN(L)と、このスイッチモジュール12の側のコネクタハーフCN(L)の各通信用端子組(L11〜L14,L21〜L24,L31〜L34,L41〜L44)とスイッチモジュール12内のスイッチ部121の該当する通信用ポート(P1〜P4)との間を結ぶスイッチ接続線CL01〜CL04とを含んでいる。
一方、デバイスモジュールの内部詳細を示す構成図(その1)が図4に示されている。同図に示されるように、デバイスモジュール11(CPUモジュール10の場合も同様)の側の結合機構は、想定されるモジュール連結状態(図1参照)において、当該モジュールのモジュールハウジングの前記スイッチモジュール12に近い側の側面に設けられ、かつ近い側に隣接する他のモジュールから導入されるシリアル通信ライン(SL1〜SL3)の回線数に対応する1又は2以上(この例では、3個)の通信用端子組(R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34)を有する近側コネクタハーフCN(R)と、想定されるモジュール連結状態(図1参照)において、当該モジュールのモジュールハウジングの前記スイッチモジュール12に遠い側の側面に設けられ、かつ遠い側に隣接する他のモジュールへと導出されるシリアル通信ライン(L21〜L24,L31〜L34)の回線数に対応する1又は2以上の通信用端子組(L21〜L24,L31〜L34)を有する遠側コネクタハーフCN(L)と、近側コネクタハーフCN(R)の各回線の通信用端子組の中で当該モジュールに割り当てられた1又は2以上の回線(この例では1回線)の通信用端子組(R11〜R14)と当該モジュールに組み込まれた内部システム111の通信用インタフェース部112とを結ぶ内部システム接続線CL11と、前記近側コネクタハーフCN(R)の各回線の通信用端子組の中で当該モジュールに割り当てられた1又は2以上の回線の通信用端子組を除く残りの通信用端子組(R21〜R24,R31〜R34)と遠側コネクタハーフCN(L)の通信用端子組(L21〜L24,L31〜L34)とを結ぶコネクタ間内部連絡線(CL12,CL13)とを含んでいる。
通信用インタフェース部(I/F部)112は、この例にあっては、送信時のフレーム生成及びパラレル・シリアル変換及び受信時のシリアル・パラレル変換及びデータ再生機能などを実現するASIC112aと、送受信単系統信号と送受信差動対信号との間における変換機能を実現するためのPHY(変換素子)112bと、送信バッファや受信バッファを提供するRAM112cとを備えて構成されている。この例においてASIC112aとPHY112bの2つの素子は、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて1つの素子で構成しても良い。
また、デバイスシステム111は、そのデバイスに要求される機能を実現するための回路要素を代表的に示すものであって、この例にあっては、マイクロプロセッサ(MPU)111aと、ROM111bと、RAM111cとから構成されている。なお、デバイスモジュールが、外部への入出力機能を伴うIOモジュール、アナログIOモジュール、プロセスIOモジュール等の場合には、外部IO回路が別途設けられる。
フレーム構造の説明図が図8に示されている。同図に示されるように、各モジュールが扱うフレームには、フレームの先頭であることを示すスタートコード(SoF)801と、フレームの宛先を示すアドレス、リード要求、ライト要求、リード応答などを示すコマンド、1つのデータ群が複数のフレームに分割された場合の順番を示すシーケンスNo.等が含まれるヘッダ(Header)802と、送信対象となるデータ803と、データ部のデータの保全性を保証するエラーチェックコード(CRC)804と、フレームの末尾であることを示す終了コード(EoF)805とが含まれている。
図3に戻って、スイッチモジュール12内のスイッチ部121は、内部回路部121aとFROM121bとを含んでいる。より具体的には、内部回路部121aは、4回線のシリアル通信ライン(SL1〜SL4)の相互間におけるスイッチ機能を実現するための心臓部となる回路が組み込まれたASIC1211と、ASIC1211の第1〜第4ポートのそれぞれ毎に設けられた単一線/差動線対変換のための第1〜第4のPHY(変換素子)と、ASIC1211とFROM121b及び設定用ツール14とのインタフェースとして機能するインタフェース1213とを含んで構成される。
ASIC1211の第1〜第4ポートのそれぞれから出力される送信線Tx1〜Tx4上の信号は、第1PHY〜第4PHYを介して、それぞれ送信用差動線対Tx1±〜Tx4±上の信号に変換され、逆にコネクタハーフCN(L)の側から到来する4系統の受信用差動線対Rx1±〜Rx4±上の信号は、第1〜第4PHYを介して、4系統の受信線Rx1〜Rx4上の信号へと変換される。なお、この例にあっては、第1PHY〜第4PHYの差動線対側のポートを通信用ポート(P1〜P4)と称している。
FROM121bは、4回線のシリアル通信ラインSL1〜SL4の相互間におけるスイッチ動作を実現するに際して、そのスイッチの動作態様を定義するための設定情報を記憶するメモリとして機能するものである。そして、スイッチ部121を構成するASIC1211は、このFROM121bに記憶される設定情報にて定義された動作態様にてスイッチ動作を行う。このFROM121bに記憶される設定情報は、ツール14の操作で、インタフェース1213を介して、適宜書き換えが可能となされている。
ここで、FROM121bに格納される設定情報にて定義される動作態様としては、様々なものを採用することができる。
第1の動作態様としては、スイッチ部121の1の通信用ポートに入力された通信フレームを、無条件で、スイッチ部121のあらかじめ決められた1又は2以上の通信用ポートから出力させるものである。これは、電話交換機の専用回線としての運用時の場合のようなもので、例えば、通信用ポート(P1)に到来した通信フレームを、無条件で、例えば通信用ポート(P2,P3)から出力させるようなものを意味している。
このような構成によれば、特定の1もしくは2以上の通信用ポート間は常に接続された状態に維持されるから、別途スイッチ切替用コマンド等をフレーム毎に与えずとも、一連のフレームを高速にそれらポート間でやり取りすることが可能となる。
第2の動作態様としては、スイッチ部121の1の通信用ポートに入力された通信フレームを、その通信フレームに含まれる宛先情報で定まるスイッチ部121の1又は2以上の他の通信用ポートから出力させるものである。これは、例えば通信用ポート(P2)に入力された通信フレームの先頭に、例えば宛先情報として、通信用ポート(P3,P4)が含まれていたような場合、その通信フレームを、通信用ポートP3及びP4から出力されるようなものに相当する。
このような構成によれば、各モジュールから送り出される通信フレームのそれぞれにその送り先に相当する宛先情報を付加することによって、スイッチの切り替えを各モジュール側で制御可能となる。そのため、この宛先情報を適宜に変更することによって、複数のモジュール間におけるその時々の制御状態に応じた最適な相手先とのデータ通信が可能となる。また、スイッチモジュールと2以上の回線で接続されるモジュールについては、異なる回線の通信ラインを流れるフレームに同一又は別異の宛先情報を付加することによって、その時々の制御状況に応じて、多重通信あるいは分散通信を適宜に行うことが可能となる。
第3の動作態様としては、複数の通信フレームを一連に有するシリアルデータがスイッチ部121の1の通信用ポートに入力され、かつその先頭フレームに宛先情報及びスイッチホールド指令が含まれているときには、その一連のフレームが、宛先情報で定まるスイッチ部121の1又は2以上の通信用ポートから出力完了するまでの間、そのスイッチ状態をホールドするものである。これは、例えば、多数の通信フレームを一連に有するシリアルデータがスイッチ部121の通信用ポート(P4)に入力され、かつその先頭フレームに宛先情報(通信用ポートP1,P2)及びスイッチホールド指令が含まれているときには、その一連のフレームが通信用ポート(P1,P2)から出力完了するまでの間、そのスイッチ状態をホールドするようなものに相当する。
このような構成によれば、常時は1フレーム又は数フレームの比較的短いデータを送信しつつも、特定の状況においては、多数のフレームで構成される多量のデータを一括して送信するような場合、このスイッチホールド指令を先頭フレームに含ませることによって、その多量の一連のデータに限っては、フレーム単位でのスイッチ切替操作を行うことなく、一括して指定された宛先へと送信することができる。
以上説明したモジュール間結合機構によれば、スイッチモジュール12のハウジング右側面には左側コネクタハーフCN(L)が、CPUモジュール10の左右のハウジング側面には右側コネクタハーフCN(R)及び左側コネクタハーフCN(L)が、各デバイスモジュール11のそれぞれの左右の側面には、右側コネクタハーフCN(R)及び左側コネクタハーフCN(L)がそれぞれ固定されているため、図1に示されるように、左から右へと順に、それらのモジュール12,10,11,11,11を、対をなす左右のコネクタハーフCN(L)及びCN(R)を結合して、コネクタCNを完成させれば、スイッチモジュール12を中心ノードとし、CPUモジュール10及び3台のデバイスモジュール11,11,11を周辺ノードとする、スター型のシリアル通信ネットワークが構築される。そのため、CPUモジュール10とスイッチモジュール12との間、及び3台のデバイスモジュール11,11,11とスイッチモジュール12との間のそれぞれは、いずれも専用の1回線のシリアル通信ラインで結ばれるため、それらモジュール10,11,11,11の相互間において、他のモジュールの影響を受けることなく、高速にデータのやり取りを行うことが可能となるのである。
図1に示されるPLC1Aにおいては、CPUモジュール10とスイッチモジュール12とは別個のモジュールとして構成されていた。これは、各デバイスモジュールの高機能化や特殊機能化が進み、それぞれがマイクロプロセッサを内蔵するようになると、現在のPLCのように、PLCの全体をCPUモジュールが統括制御するのではなくて、デバイスモジュール同士でCPUモジュール10を介在することなく、データのやり取りを行うような場合も想定されることを考慮したためである。
従って、現状のPLCのモジュール間通信を前提とするならば、図2に示されるように、CPUモジュールが主導権をとって各デバイスモジュールを統括制御するために、スイッチモジュール13内にCPUシステム131及びインタフェース部132を内蔵し、CPUシステム131とスイッチ部133とはスイッチモジュール13の内部において、通信ラインSL4を介して接続するようにしてもよい。
このような構成を採用すれば、PLC全体の外観も、従前のPLCと同じものとなり、CPUモジュール13に対して1又は2以上の台数のデバイスモジュール11がコネクタCNを介して連結されることとなる。
次に、フリーロケーションを可能とするためのデバイスモジュールの構成を、図5〜図7を参照しながら説明する。
図5に示されるように、近側コネクタハーフCN(R)における3個の通信用端子組(R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34)と遠側コネクタハーフCN(L)における3個の通信用端子組(L11〜L14,L21〜L24,L31〜L34)とは、任意の隣接モジュール間における自由な結合を可能とするために同一の配列パターンとされている。
さらに、近側コネクタハーフCN(R)の各回線の通信用端子組(R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34)の中で当該モジュールに割り当てられた1つの通信用端子組(R11〜R14)を除く残りの2つの通信用端子組(R21〜R24,R31〜R34)と遠側コネクタハーフCN(L)の通信用端子組とを結ぶコネクタ間内部連絡線(CL12a,CL13a)は、近側コネクタハーフCN(R)における残りの通信用端子組(R21〜R24,R31〜R34)が端子組の配列順序を維持したまま、全体として、遠側コネクタハーフCN(L)における通信用端子組の配列における最上位側へと、当該デバイスモジュールに割り当てられた通信回線分(1回線分)だけシフトされるように、近側コネクタハーフCN(R)と遠側コネクタハーフCN(L)とを連絡するものである。この例にあっては、近側コネクタハーフCN(R)の各回線の通信用端子組(R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34)の中で図面において上端に位置する通信用端子組(R11〜R14)を当該モジュールに割り当てる例を示している。そのため、近側コネクタハーフCN(R)の残りの通信用端子組(R21〜R24,R31〜R34)を遠側コネクタハーフCN(L)における通信用端子組と連絡する場合、その配列における最上位側へシフトする例として説明した。他の実施例としては、近側コネクタハーフCN(R)の各回線の通信用端子組の中で図面において下端に位置する通信用端子組を当該モジュールに割り当ててもよい。その場合は、近側コネクタハーフCN(R)の残りの通信用端子組を遠側コネクタハーフCN(L)における通信用端子組と連絡する場合、その配列における最下位側へシフトするように構成すればよい。
このような構成を採用すれば、各モジュールの遠側コネクタハーフCN(L)における最上位側の通信用端子組(L11〜L14)には、常に、いずれのモジュールにも割り当てられていない、空き状態にある通信用シリアルラインが現れる。そのため、全てのモジュールのコネクタ構造を上述のように構成することによって、図7に示されるように、そのモジュールが1段目、2段目、3段目のいずれに配置されようとも、そのモジュールと空き状態にあるシリアル通信ラインとの接続を自動的に行うことができ、フリーロケーションによる(モジュールによってその配置が固定されることのない自由な)モジュール配置が可能となるのである。
なお、図5の例にあっては、当該モジュールに割り当てられるシリアル通信ラインは1回線(SL1)であったが、シリアル通信ラインを2回線以上割り付ける場合には、図6に示されるように、近側コネクタハーフCN(R)と遠側コネクタハーフCN(L)との間でシフトされる通信用端子組のシフト数を、そのモジュールに割り当てられたシリアル通信ラインの割当数に応じて、増大すればよい。すなわち、図6の例においては、当該モジュールに2回線分だけシリアル通信ライン(SL1,SL2)を割り付けるため、近側コネクタハーフCN(R)と遠側コネクタハーフCN(L)との間において、2回線分だけ、通信用端子組をシフトさせている。より具体的には、近側コネクタハーフCN(R)における上位から3個目の通信用端子組(R31〜R34)は、コネクタ間内部連絡線(CL13b)によって、遠側コネクタハーフCN(L)の最上位の通信用端子組(L11〜L14)に接続されている。また、図5の例において、ASIC112aとPHY112bの2つの素子は、FPGAを用いて1つの素子で構成しても良い。また、図6の例においては、ASIC112a、PHY112b及びPHY112dの3つの素子を、FPGAを用いて1つの素子で構成しても良い。
このような構成によれば、当該モジュールはシリアル通信ライン2回線分(SL1,SL2)を占有する一方、遠側コネクタハーフCN(L)の最上位に位置する通信用端子組(L11〜L14)には、他のモジュールと同様に、空き状態にあるシリアル通信ライン(SL3)が出現することとなる。
以上説明したように、この発明のビルディングブロック型のPLCによれば、ユーザの制御仕様に応じて柔軟にモジュール構成を変更できるというビルディングブロック型PLCの利点を維持しつつも、モジュール間結合機構を介して結合された状態においては、CPUシステム131が組み込まれたスイッチモジュール13を中心ノードとし、複数のデバイスモジュール11,11・・・のそれぞれを周辺ノードとするスター型のシリアル通信ネットワークが構築され(図2参照)、又はCPUシステムが組み込まれていないスイッチモジュール12を中心ノードとし、CPUモジュール10及び複数のデバイスモジュール11,11・・・のそれぞれを周辺ノードとするスター型のシリアル通信ネットワークが構築される(図1参照)。
そのため、各モジュールの相互間においては、ビット間スキュー、クロストーク、グランドバウンス等の影響を受けることなく、かつ接続モジュール台数の大小に関係なく、一定の高速通信速度において、各モジュール相互間におけるデータのやり取りを行うことができる。殊に、本発明のビルディングブロック型のPLCは、各シリアル通信ラインSL1〜SL4の伝送速度が2Gbps以上の領域において、従前のパラレル又はシリアルバス方式に比べ、性能的に有利であることが推定される。
加えて本発明のビルディングブロック型PLCにあっては、複数のデバイスモジュールの中には、それぞれ別回線の専用シリアル通信ラインに接続されるべき複数の通信用ポートと、それら複数の通信用ポートと内部のデバイスシステムとの間に介在される通信用インタフェース部とを有して、シリアル通信ラインを複数回線サポート可能とされたマルチ回線サポート型のデバイスモジュールが含まれている。
先に図6を参照して説明したデバイスモジュールが、ここで言うマルチ回線サポート型のデバイスモジュールに相当する。すなわち、図6に示されるように、このデバイスモジュールには、それぞれ2回線の専用シリアル通信ライン(SL1,SL2)に接続されるべき2個の通信用ポート(P1,P2)と、それら2個の通信用ポート(P1,P2)と内部のデバイスシステム111との間に介在される通信用インタフェース112が設けられており、この通信用インタフェース部112によって、シリアル通信ラインを2回線サポート可能とされている。
さらに、このマルチ回線サポート型のデバイスモジュール内の通信用インタフェース112は、単一系統の送信用原データに基づいて、2個の通信用ポート(P1,P2)のそれぞれから送出されるべき2系統の送信フレームを生成する送信用処理部(詳細は後述)と、2個の通信用ポート(P1,P2)のそれぞれから得られる2系統の受信フレームに基づいて、単一系統の受信用データを生成する受信用処理部(詳細は後述)とが含まれている。
送信用処理部の機能構成図が図9に示されている。同図に示されるように、送信用処理部は、送信バッファ901と、CRC生成回路902と、セレクタ903と、データ分配回路904と、n系統のコード変換回路905−1〜905−nと、同じくn系統のパラレル・シリアル変換回路906−1〜906−nと、同じくn系統の差動信号対生成回路907−1〜907−nとを含んでいる。
セレクタ903は、スタートコード(SoF)801、送信用データ803、ヘッダ(Header)802、CRCコード804、終了コード(EoF)805を適宜に選択してデータ分配回路904へと送り出す。
すると、データ分配回路904では、セレクタ903から与えられる各データ801〜805に基づいて生成された単一系統のデータを、第1回線、第2回線、・・・第n回線からなるn系統の送信用フレームに分解する。
こうして得られたn系統の送信用フレームは、それぞれ該当する系統のコード変換回路905−1〜905−n、パラレル・シリアル変換回路906−1〜906−n、差動信号対生成回路907−1〜907−nを順に経由して、通信用インタフェースの各出力ポート(P1,P2,・・・Pn)から、それぞれ該当するシリアル信号ライン(SL1,SL2,・・・SLn)へと送り出される。
このとき、データ分配回路904の動作モードとしては、例えば第1の動作モードと第2の動作モードとをサポートすることが考えられる。
ここで、第1の動作モードとしては、送信用処理部にて生成される複数系統の送信フレームのそれぞれには、送信用原データと同一のデータが送信用実データとして含まれており、それにより、当該デバイスモジュールとスイッチモジュールとを結ぶ複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれには、送信用原データと同一のデータが重複して送信されることとなる。より詳細に説明すれば、この第1の動作モードの処理は、図11に示されるように、送信用データを2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に重複して流す場合の処理に相当する。
一方、第2の動作モードとしては、送信用処理部にて生成される複数系統の送信フレームのそれぞれには、送信用原データを複数に分割して得られた個々の分割データが送信用実データとして含まれており、それにより、当該デバイスモジュールとスイッチモジュールとを結ぶ複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれには、送信用原データを複数に分割して得られた個々の分割データが分散して送信される。より詳細に説明すれば、この第2の動作モードの処理は、例えば図12に示されるように、送信用データを2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に半分ずつ流す場合の処理に相当する。
次に、受信用処理部の機能構成図が図10に示されている。同図に示されるように、受信用処理部は、受信バッファ1001と、CRCチェック回路1002と、制御コード削除回路1003と、データ組立回路1004と、n系統のコード変換回路1005−1〜1005−nと、n系統のシリアル・パラレル変換回路1006−1〜1006−nと、n系統の差動信号対再生回路1007−1〜1007−nを備えている。
そして、n系統のシリアル通信ラインSL1,SL2,・・・SLnから到来する差動信号対は、各系統の変換回路1007−1〜1007−nを介して単一系統の信号に変換された後、各系統のシリアル・パラレル変換回路1006−1〜1006−n、コード変換回路1005−1〜1005−nを経由した後、各系統のデータの再生が行われる。
こうして再生された各系統のデータは、データ組立回路1004によって単一系統のデータに組み立てられた後、制御コード削除回路1003を経由して、スタートコード(SoF)、終了コード(EoF)等の削除が行われ、単一系統のデータに結合されて再生され、受信バッファ1001へと格納される。
このとき、データ組立回路1004は、第1の動作モードと第2の動作モードとをサポートするように構成することができる。
第1の動作モードにおいては、受信用処理部にて生成される単一系統の受信用データは、複数系統の受信フレームのそれぞれに含まれる受信データの中から所定の規則に従い選ばれた1の受信データとされる。これは、先に図11を参照して説明した送信用データを2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に重複して流す場合の処理に対応する。つまり、2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に重複して流された同一のデータのうち、あらかじめ決められた一方の側のデータを常時受信するように構成すると共に、そのシリアル通信ラインに何らかの原因で不都合が生じた場合には、他方の系統のシリアル通信ラインのデータに切り替えることによって、データ通信の信頼性を担保するものである。
第2の動作モードにおいては、受信用処理部にて生成される単一系統の受信用データは、複数系統の受信フレームのそれぞれに含まれる受信データを繋ぎ合わせてなる結合データとされる。これは、先に図12を参照して説明したように、送信用データを2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に半分ずつ流す場合の処理に対応する。すなわち、このようにして送信用データを2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に半分ずつ流して送信した場合、これを受信側では繋ぎ合わせることによって、元の送信用原データを再生するのである。これにより、単一系統のデータを2系統に分離して高速に伝送しつつも、これを受ける側においては、適確に再生することができるのである。
なお、以上の実施形態においては、本願発明をスタッキング型のモジュール間結合機構を採用するビルディングブロック型のPLCに採用したが、本発明は、従前のバックプレーン方式のモジュール間結合機構を採用するビルディングブロック型PLCにも広く適用することが可能である。
本願発明をバックプレーン方式のモジュール間結合機構を採用するビルディングブロック型PLCに適用した一例が図16に示されている。同図に示されるように、このPLC3Aは、PLCのCPU機能を実現するためのCPUシステム301と通信用インタフェース部(I/F部)302とが組み込まれたCPUモジュール30と、PLCを構成するIOモジュールや各種特殊機能モジュール等のデバイスモジュールの機能を実現するためのデバイスシステム311と通信用インタフェース部(I/F部)312とが組み込まれた複数台(この例では、3台)のデバイスモジュール31,31,31と、複数回線(この例では、4回線)のシリアル通信ラインSL21,SL22,SL23,SL24の相互間におけるスイッチ機能を有するスイッチ部321が組み込まれたスイッチモジュール32と、それらのシリアル通信ラインSL21,SL22,SL23,SL24が敷設されたバックプレーン34とを有している。
これらのモジュール30,31,32は、先に図1を参照して説明したモジュール10,11,12と同様な機能を有するものであり、従来と同様の外観がブック形状のモジュールハウジングを有し、後に詳細に説明するように、ビルディングブロック構造を実現するために、バックプレーン方式のモジュール間結合機構を介して一体的に結合されている。
そして、モジュール間結合機構を介して一体的に結合された状態においては、スイッチモジュール32と、3台のデバイスモジュール31,31,31及び1台のCPUモジュール30のそれぞれとの間は、バックプレーン34上に敷設された単一回線又は複数回線(この例では、単一回線)の専用シリアル通信ラインSL21,SL22,SL23,SL24で結ばれている。
これにより、スイッチモジュール32を中心ノードとし、CPUモジュール30及び3台のデバイスモジュール31,31,31を周辺ノードとするスター型のシリアル通信ネットワークが構築されている。
次に、モジュール間結合機構の詳細構成について説明する。モジュール間結合機構は、スイッチモジュール32側の結合機構と、CPUモジュール30及び3台のデバイスモジュール31,31,31のそれぞれの側の結合機構と、バックプレーン34側の結合機構とから構成されている。図示例の場合、それらの結合機構は、CPUモジュール用のコネクタCN0と、スイッチモジュール用のコネクタCN2と、デバイスモジュール用の3個のコネクタCN1,CN1,CN1とを含んでいる。
バックプレーン34は、左右方向へと細長い長方形状の支持基板であり、このバックプレーン上には、長手方向に沿って適当な間隔で、左から順に、スイッチモジュール用のコネクタCN2のバックプレーン側コネクタハーフCN2b、CPUモジュール用のコネクタCN0のバックプレーン側コネクタハーフCN0b、3個のデバイスモジュール用のバックプレーン側コネクタハーフCN1b,CN1b,CN1bが配置されている。
そして、バックプレーン34上には、スイッチモジュール用の1個のバックプレーン側コネクタハーフCN2bとデバイスモジュール用の3個のバックプレーン側コネクタハーフCN1b,CN1b,CN1bとの間をそれぞれ繋ぐ3回線のシリアル通信ラインSL21,SL22,SL23と、スイッチモジュール用の1個のバックプレーン側コネクタハーフCN2bと1個のCPUモジュール用のバックプレーン側コネクタハーフCN0bとの間を繋ぐ1回線のシリアル通信ラインSL24とが敷設されている。
一方、外観がブック形状を有するスイッチモジュール32のハウジングの背面には、バックプレーン側のコネクタハーフCN2bと対をなすモジュール側コネクタハーフCN2mが、同様な形状を有するCPUモジュール30のハウジングの背面には、バックプレーン側のコネクタハーフCN0bと対をなすモジュール側のコネクタハーフCN0mが、さらに同様な形状を有する3台のデバイスモジュール31,31,31のハウジングの背面には、バックプレーン側のコネクタハーフCN1b,CN1b,CN1bと対をなすモジュール側のコネクタハーフCN1m,CN1m,CN1mが取り付けられている。
そして、モジュール側コネクタハーフCN2mとスイッチ部321との間は、バックプレーン34上のシリアル通信ラインSL21,SL22,SL23,SL24の延長線となる、4回線のモジュール内シリアル通信ラインCL01,CL02,CL03,CL04にて結ばれ、モジュール側コネクタハーフCN0mとインタフェース(I/F)部302との間は、バックプレーン34上のシリアル通信ラインSL24の延長線となる、モジュール内シリアル通信ラインCL14にて結ばれ、モジュール側コネクタハーフCN1mとインタフェース(I/F)部312との間は、バックプレーン34上のシリアル通信ラインSL21,SL22,SL23の延長線となる、モジュール内シリアル通信ラインCL11,CL12,CL13にて結ばれている。
以上の構成において、バックプレーン34と各もジュール32,30,31,31,31とをコネクタCN2,CN0,CN1,CN1,CN1を介して結合すると、スイッチモジュール32と、3台のデバイスモジュール31,31,31及び1台のCPUモジュール30のそれぞれとの間は、バックプレーン34上に敷設された単一回線又は複数回線(この例では、単一回線)の専用シリアル通信ラインSL21,SL22,SL23,SL24で結ばれ、スイッチモジュール32を中心ノードとし、CPUモジュール30及び3台のデバイスモジュール31,31,31を周辺ノードとするスター型のシリアル通信ネットワークが構築される。
図16に示されるPLC3Aにおいては、CPUモジュール30とスイッチモジュール32とは別個のモジュールとして構成されていた。これは、各デバイスモジュールの高機能化や特殊機能化が進み、それぞれがマイクロプロセッサを内蔵するようになると、現在のPLCのように、PLCの全体をCPUモジュールが統括制御するのではなくて、デバイスモジュール同士でCPUモジュール10を介在することなく、データのやり取りを行うような場合も想定されることを考慮したためである。
従って、現状のPLCのモジュール間通信を前提とするならば、図17に示されるPLC3Bのように、CPUモジュールが主導権をとって各デバイスモジュールを統括制御するために、スイッチモジュール33内にCPUシステム331及びインタフェース部332を内蔵し、CPUシステム331とスイッチ部333とはスイッチモジュール33の内部において、通信ラインSL04を介して接続するようにしてもよい。
このような構成を採用すれば、PLC全体の外観も、従前のPLCと同じものとなり、CPUモジュール33に対して1又は2以上の台数(図では3台)のデバイスモジュール31,31,31がバックプレーン34上のシリアル通信ラインSL21,SL22,SL23を介して連結されることとなる。なお、図17において、CN3はバックプレーン34とCPUモジュール33とを結合するコネクタ、CN3mはそのモジュール側コネクタハーフ、CN3bはそのバックプレーン側コネクタハーフである。
図16及び図17に示される構成においては、スイッチ部をモジュール側に組み込むことにより、スイッチ部を含むモジュールが故障したような場合には、そのスイッチ部を含むモジュールだけを交換すれば、直ちにシステムを回復できる利点があるが、その反面、バックプレーン上の面積をその分だけ占有すると言う不都合がある。
これに対して、図18に示されるPLC3Cによれば、スイッチ部322を構成する回路部はバックプレーン上に搭載されているため、バックプレーン34上をスイッチ部を含むモジュールが占有しないと言う利点がある。
また、以上の実施形態においては、スイッチモジュールに対して、図中右側へと順次他のモジュールを結合するように構成したが、スイッチモジュールを中心として、左右両側へと他のモジュールを順に連結するように構成すれば、スイッチモジュールから各デバイスモジュールへのシリアル通信線の長さがより短くなり、特に2Gbps以上の伝送速度で通信を行うPLCにあっては、信号ラインの設計が容易となると思われる。
本発明によれば、基本的にはシリアル通信であるから、マルチドロップ接続されたパラレルバスを使用する場合のように、ビット間スキュー、クロストーク、グランドバウンスの影響を考慮する必要がなく、またバスラインではなくて、専用のシリアル通信ラインであるから、スイッチ部のスイッチング能力さえ適切に設計すれば、接続モジュール数の増加に伴い転送性能が低下することもなくなり、加えて各デバイスモジュール又はCPUモジュールとスイッチモジュールとの間のシリアル通信ラインを並列な複数回線とすれば、個々のモジュールの転送容量に応じて、最適なデータ通信能力を確保することができると言う効果を有する。
加えて、この発明によれば、単一系統の送信用原データをそのまま単一系統のシリアル通信ラインへと送り出すのではなくて、単一系統の通信用原データと複数回線のシリアル通信ラインとを適宜関係づけることができるため、PLCの運転中におけるその時々の状況に応じて、最適な送信方式を採用することができる。また、複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームを、それぞれ個別に切り替えて受信するのではなくて、それら複数系統の受信フレームを単一系統の受信用データと関連づけて受信できるため、送信時と同様に受信時にあっても、PLCの運転中のその時々の状況に応じて、最適な受信方式を採用することができる。
すなわち、各デバイスモジュール又はCPUモジュールとスイッチモジュールとの間のシリアル通信ラインを並列な複数回線とし、なおかつマルチ回線サポート型のデバイスモジュール内の通信用インタフェースとして、単一系統の送信用原データに基づいて、複数の通信用ポートのそれぞれから送出されるべき複数系統の送信フレームを生成する送信用処理部と、複数の通信用ポートのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームに基づいて、単一系統の受信用データを生成する受信用処理部を含むように構成すれば、1の送信データ又は受信データを複数の回線のシリアル通信ラインと関連づけることができ、スター型シリアルネットワーク本来の特徴を活かして、信頼性の高い又はより高速なデータ通信を行うことが可能となる。
本発明に係るPLCの構成図(その1)である。 本発明に係るPLCの構成図(その2)である。 スイッチモジュールの内部詳細を示す構成図である。 デバイスモジュールの内部詳細を示す構成図(その1)である。 デバイスモジュールの内部詳細を示す構成図(その2)である。 デバイスモジュールの内部詳細を示す構成図(その3)である。 モジュール毎に通信ラインがシフトされていく様子の説明図である。 フレーム構造の説明図である。 送信用処理部の機能構成図である。 受信用処理部の機能構成図である。 送信用データを2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に重複して流す場合の処理の説明図である。 送信用データを2系統のシリアル通信ライン(SL1,SL2)に半分ずつ流す場合の処理の説明図である。 パラレルバス方式でモジュール間通信を行うPLCの説明図である。 シリアルバス方式でモジュール間通信を行うPLCの説明図である。 バケツリレー方式でモジュール間通信を行うPLCの説明図である。 本発明に係るPLCの構成図(その3)である。 本発明に係るPLCの構成図(その4)である。 本発明に係るPLCの構成図(その5)である。
符号の説明
1A,1B PLC
2A,2B,2C PLC
3A,3B,3C PLC
10 CPUモジュール
11 デバイスモジュール
12 スイッチモジュール
13 CPUモジュール
14 ツール
30 CPUモジュール
31 デバイスモジュール
32 スイッチモジュール
33 CPUモジュール
34 バックプレーン
101 CPUシステム
102 通信用インタフェース部
111 デバイスシステム
111a MPU
111b ROM
111c RAM
112 通信用インタフェース部
112a ASIC
112b,112d PHY(変換回路)
112c RAM
121 スイッチ部
121a 内部回路部
121b FROM
131 CPUシステム
132 通信用インタフェース部
133 スイッチ部
301 CPUシステム
302 通信用インタフェース部
311 デバイスシステム
312 通信用インタフェース部
321 スイッチ部
322 スイッチ部
331 CPUシステム
332 通信用インタフェース部
333 スイッチ部
1211 ASIC
1212−1〜1212−4 第1〜第4PHY(変換回路)
CL01〜CL04 スイッチ接続線
CL11,CL12b 内部システム接続線
CL12,CL13,CL12a,CL13a,CL13b コネクタ間内部連絡線
CN コネクタ
CN(L) 左側コネクタハーフ
CN(R) 右側コネクタハーフ
L11〜L14,L21〜L24,L31〜L34,L41〜L44 左側コネクタハーフの通信用端子組
R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34,R41〜R44 右側コネクタハーフの通信用端子組
Rx1±〜Rx4± 受信用差動対ライン
SL1〜SL4 シリアル通信ライン
Tx1±〜Tx4± 送信用差動対ライン
(P1)〜(P4) 通信用ポート
SL21〜SL24 バックプレーン上のシリアル通信ライン
CN0〜CN2 コネクタ
CN0b〜CN2b バックプレーン側のコネクタハーフ
CN0m〜CN2m モジュール側のコネクタハーフ
CL01〜CL04,CL11〜CL14 モジュール内シリアル通信ライン

Claims (6)

  1. 複数回線のシリアル通信ライン間におけるスイッチ機能を有するスイッチ部が組み込まれたスイッチモジュールと、
    制御装置を構成するIOモジュールや各種特殊機能モジュール等のデバイスモジュールの機能を実現するためのデバイスシステムがそれぞれ組み込まれた複数のデバイスモジュールとを有し、かつ
    前記スイッチモジュール内には、又は、前記スイッチモジュールとは別に設けられたCPUモジュール内には、制御装置のCPU機能を実現するためのCPUシステムが組み込まれており、
    前記CPUシステムが組み込まれているスイッチモジュール及び前記複数のデバイスモジュール、又は前記CPUシステムが組み込まれていないスイッチモジュール、前記CPUモジュール、及び前記複数のデバイスモジュールは、ビルディングブロック構造を実現するために、所定のモジュール間結合機構を介して一体的に結合されており、かつ
    前記モジュール間結合機構を介して一体的に結合された状態においては、前記CPUシステムが組み込まれているスイッチモジュールと前記複数のデバイスモジュールのそれぞれとの間、又は前記CPUシステムが組み込まれていないスイッチモジュールと前記CPUモジュール及び前記複数のデバイスモジュールのそれぞれとの間は、単一回線又は複数回線の専用シリアル通信ラインで結ばれており、
    前記複数のデバイスモジュールの中には、
    それぞれ別回線の専用シリアル通信ラインに接続されるべき複数の通信用ポートと、それら複数の通信用ポートと内部のデバイスシステムとの間に介在される通信用インタフェース部とを有して、シリアル通信ラインを複数回線サポート可能とされたマルチ回線サポート型のデバイスモジュールが含まれており、かつ
    前記マルチ回線サポート型のデバイスモジュール内の通信用インタフェースは、
    単一系統の送信用原データに基づいて、複数の通信用ポートのそれぞれから送出されるべき複数系統の送信フレームを生成する送信用処理部と、
    複数の通信用ポートのそれぞれから得られる複数系統の受信フレームに基づいて、単一系統の受信用データを生成する受信用処理部とが含まれている、ことを特徴とするビルディングブロック型の制御装置。
  2. 前記送信用処理部にて生成される複数系統の送信フレームのそれぞれには、前記送信用原データと同一のデータが送信用実データとして含まれており、それにより、当該デバイスモジュールと前記スイッチモジュールとを結ぶ複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれには、送信用原データと同一のデータが重複して送信される、ことを特徴とする請求項1に記載のビルディングブロック型の制御装置。
  3. 前記送信用処理部にて生成される複数系統の送信フレームのそれぞれには、前記送信用原データを複数に分割して得られた個々の分割データが送信用実データとして含まれており、それにより、当該デバイスモジュールと前記スイッチモジュールとを結ぶ複数回線のシリアル通信ラインのそれぞれには、送信用原データを複数に分割して得られた個々の分割データが分散して送信される、ことを特徴とする請求項1に記載のビルディングブロック型の制御装置。
  4. 前記受信用処理部にて生成される単一系統の受信用データは、複数系統の受信フレームのそれぞれに含まれる受信データの中から所定の規則にしたがい選ばれた1の受信データとされる、ことを特徴とする請求項1に記載のビルディングブロック型の制御装置。
  5. 前記受信用処理部にて生成される単一系統の受信用データは、複数系統の受信フレームのそれぞれに含まれる受信データを繋ぎ合わせてなる結合データとされる、ことを特徴とする請求項1に記載のビルディングブロック型の制御装置。
  6. 前記各シリアル通信ラインの伝送速度が2Gbps以上である、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のビルディングブロック型の制御装置。
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