JP2008257516A - データ読取装置及びデータ読取システム並びにデータ読取方式 - Google Patents

データ読取装置及びデータ読取システム並びにデータ読取方式 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも3台のリーダ・ライタにより1つのRFタグの情報を容易に読み取ること。
【解決手段】ホストコンピュータ1から発せられたリード開始要求の受信時から自身に付されたリーダ番号及びリード実行時間に基づく第1の待機期間だけ待機し、この後にキャリアセンス時間CS経過するまで他のデータ読取装置から電波を出力しているか否かを判断し、電波を出力していなければ、リード実行期間が経過するまで電波を出力して情報の読み取りを行い、リード実行期間の経過後に情報の読み取りを停止し、リーダ台数とリード実行期間とに基づく第2の待機期間だけ待機状態になり、以後、これらの動作をリード停止要求が受信されるまで繰り返す。
【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも3つのデータ読取装置により読み取られた例えばRFID(Radio Frequency Identification)用のタグの情報をホストコンピュータで収集するデータ読取装置及びデータ読取システム並びにデータ読取方式に関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification)システムと称される無線通信システムが注目されている。この無線通信システムは、ICチップとアンテナとを備えた小型のデータキャリアと、電波又は電磁波を利用して上記データキャリアとの間で無線通信を行うことによりデータの書込み及び読取りを非接触で行うリーダ・ライタとから構成される。
データキャリアのICチップには、製造時に設定されるシリアルナンバー等の固有のIDが記憶される。データキャリアは、薄型化が可能であり、物品に容易に付与することができる。これにより、データキャリアは、例えばRFID、RFタグ、無線タグ等と称され、通常は管理対象の物品1つ1つに付与されて使用される。
一方、リーダ・ライタは、データキャリアとの間で電波又は電磁波の受け渡しを行うアンテナ部と、このアンテナ部を介してデータキャリアと非接触でデータ通信を行う無線通信装置としてのリーダ・ライタとから成る。リーダ・ライタは、アンテナ部の形状等によってゲート型、据置型,携帯型等に分類される。ゲート型のリーダ・ライタは、例えば盗難防止システムや通門管理システム等に利用される。据置型のリーダ・ライタは、例えば図書館の貸出管理システムや店舗の買上商品精算システム等に利用される。携帯型のリーダ・ライタは、倉庫の物品検索システムや店舗の棚卸システム等に利用される。
現在、RFIDシステムにおいては、周波数860〜960MHzのUHF帯が使用可能なっている。ただし、UHF帯は、主に携帯電話の周波数帯として用いられているので、携帯電話とRFIDシステムとの周波数帯が重複して電波状況を乱すことがないように、周波数860〜960MHzの中でも周波数952〜954MHzのUHF帯域(1〜9チャンネル)若しくは952〜955MHzのUHF帯域(1〜14チャンネル)がRFIDシステムに割り当てられている。
このようなRFIDシステムは、例えば物品の検品に用いられる。すなわち、物品には、1つのRFタグが付けられる。この物品は、搬送ラインに搬送される。この搬送ラインには、ゲートが設けられ、このゲートに例えば3つのデータ読取装置としてのリーダ・ライタが設けられる。これらリーダ・ライタは、周波数952〜954MHzのUHF帯域の電波を出力し、物品に付けられているRFタグの情報を読み取る。
なお、RFIDシステムと称される無線通信システムに関する技術としては、例えば特許文献1がある。
特開2000−242742号公報
例えば3台のUHF帯域のリーダ・ライタにより物品に付けられている1つのRFタグの情報を読み取る場合、3台のリーダ・ライタが同時に電波を出力して1つのRFタグの情報を読み取ることは出来ない。これは法律により定められた共有化条件による。すなわち、3台のリーダ・ライタのうち1つのリーダ・ライタは、電波を出力してRFタグの情報を読み取る前に、他方のリーダ・ライタから出力されている同一周波数チャンネルの電波を検知すると、同一周波数チャンネルの電波を出力してはいけないと法律により規制されているからである。
又、1つのリーダ・ライタは、他の各リーダ・ライタから出力されている同一周波数チャンネルの電波を検知した場合、同一周波数チャンネルの電波を出力したとしても電波が干渉して正常にRFタグの情報を読み取ることが出来ない。
1つのリーダ・ライタは、他の各リーダ・ライタから出力されている各周波数チャンネルと異なる周波数チャンネルの電波を出力すれば、1つのリーダ・ライタと他の各リーダ・ライタとが同時に各電波を出力して1つのRFタグの情報を読み取ることが可能であるが、1つのリーダ・ライタと他の各リーダ・ライタとの各電波を受けるRFタグにおいて正常に応答することが出来なくなる。
このような事から現状では、少なくとも3台のリーダ・ライタを時分割でかつ排他的に情報の読み取り動作を行わせる制御を行わなければならず、かつかかる制御を行う装置やこの制御を行うための上位のソフトウエアが必要になる。
本発明の目的は、少なくとも3台のリーダ・ライタにより1つのRFタグの情報を容易に読み取ることができるデータ読取装置及びデータ読取システム並びにデータ読取方式を提供することにある。
本発明の主要な局面に係るデータ読取装置は、ホストコンピュータから発せられたリード開始要求を受信すると、このリード開始要求の受信時から少なくとも自身に付された識別番号及び情報の読み取りに要するリード実行時間に基づいて設定された第1の期間経過するまで第1の待機状態になり、第1の期間経過後から第2の期間経過するまで他のデータ読取装置から電波を出力しているか否かを判断し、他のデータ読取装置から電波を出力していなければ、第3の期間経過するまで電波を出力して情報の読み取りを行い、この読み取った情報をホストコンピュータに送信し、第3の期間経過すると、情報の読み取りを停止して情報の読み取りに使用するデータ読取装置の台数及びリード実行時間に基づいて設定された第4の期間経過するまで第2の待機状態になり、第4の期間経過すると、再び、他のデータ読取装置から電波を出力しているか否かの判断に戻り、他のデータ読取装置から電波を出力していなければ、電波を出力して情報の読み取りを行って第2の待機状態になることを繰り返す。
本発明の主要な局面に係るデータ読取システムは、電波を出力して情報を読み取る少なくとも3つのデータ読取装置と、少なくとも3つのデータ読取装置に対して各リード開始要求をそれぞれ送出するホストコンピュータとを有するデータ読取システムにおいて、少なくとも3つのデータ読取装置は、ホストコンピュータから発せられたリード開始要求を受信すると、このリード開始要求の受信時から少なくとも自身に付された識別番号及び情報の読み取りに要するリード実行時間に基づいて設定された第1の期間経過するまで第1の待機状態になり、第1の期間経過後から第2の期間経過するまで他の1つのデータ読取装置から電波を出力しているか否かを判断し、他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、第3の期間経過するまで電波を出力して情報の読み取りを行い、この読み取った情報をホストコンピュータに送信し、第3の期間経過すると、情報の読み取りを停止して情報の読み取りに使用するデータ読取装置の台数及びリード実行時間に基づいて設定された第4の期間経過するまで第2の待機状態になり、第4の期間経過すると、再び、他の1つのデータ読取装置から電波を出力しているか否かの判断に戻り、他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、電波を出力して情報の読み取りを行って第2の待機状態になることを繰り返す。
本発明の主要な局面に係るデータ読取方式は、少なくとも3つのデータ読取装置により読み取られた情報をホストコンピュータで収集するデータ読取方式において、ホストコンピュータは、少なくとも3つのデータ読取装置に対して各リード開始要求をそれぞれ送出し、少なくとも3つのデータ読取装置は、ホストコンピュータから発せられたリード開始要求を受信すると、このリード開始要求の受信時から少なくとも自身に付された識別番号及び情報の読み取りに要するリード実行時間に基づいて設定された第1の期間経過するまで第1の待機状態になり、第1の期間経過後から第2の期間経過するまで他の1つのデータ読取装置から電波を出力しているか否かを判断し、他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、第3の期間経過するまで電波を出力して情報の読み取りを行い、この読み取った情報をホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータは、少なくとも3つのデータ読取装置から送信された情報を収集し、少なくとも3つのデータ読取装置は、第3の期間経過すると、情報の読み取りを停止して情報の読み取りに使用するデータ読取装置の台数及びリード実行時間に基づいて設定された第4の期間経過するまで第2の待機状態になり、第4の期間経過すると、再び、他の1つのデータ読取装置から電波を出力しているか否かの判断に戻り、他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、電波を出力して情報の読み取りを行って第2の待機状態になることを繰り返し、ホストコンピュータは、少なくとも3つのデータ読取装置に対して各リード停止要求をそれぞれ送出し、少なくとも3つのデータ読取装置は、ホストコンピュータから送出された各リード停止要求を受信すると、電波の出力を停止して情報の読み取りを終了する。
本発明によれば、少なくとも3台のリーダ・ライタにより1つのRFタグの情報を容易に読み取ることができるデータ読取装置及びデータ読取システム並びにデータ読取方式を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はリーダ・ライタを用いるRFIDシステムと称される無線通信システムの構成図を示す。このRFIDシステムは、例えば搬送ラインに搬送される物品の検品を行う。このRFIDシステムには、ホストコンピュータ1が設けられている。このホストコンピュータ1には、LAN(Local Area Network)等のネットワーク2を介して例えば3台のリーダ・ライタ、すなわち第1のリーダ・ライタ3と第2のリーダ・ライタ4と第3のリーダ・ライタ5とが接続されている。これら第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5は、例えば搬送ラインに設けられたゲートに取り付けられている。これら第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5は、周波数952〜954MHzのUHF帯域の電波を用いる。
図2は第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5の機能ブロック図を示す。なお、第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5は、同一構成であるので、これら第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5を図2を参照して一括して説明する。
第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5は、無線通信装置6と、アンテナ部7とにより成る。無線通信装置6は、CPU(Central Processing Unit)を主体とした制御部8と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から成る記憶部9と、ホストコンピュータ1等の外部機器とデータ通信を行う通信部10と、各種の情報入力と状態表示等を行う操作・表示部11と、無線によるデータの送受信を行わせる無線通信部12とを有する。
記憶部9には、第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5により読み取ったRFタグTの情報、すなわち例えば搬送ラインに搬送される物品Aの検品を行うために当該物品Aに取り付けられたRFタグTの情報等が記憶される。又、記憶部9には、第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5のそれぞれに付された識別番号(以下、リーダ番号Zと称する)が記憶されている。この記憶部9には、第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5の台数も記憶されている。
無線通信部12は、PLL(Phase Locked Loop)回路13と、送信部14と、サーキュレータ15と、受信部16と、RSSI回路(Receive Signal Strength Indicator)17とにより成る。
PLL回路13は、高周波の正弦波信号を発生する。送信部14は、制御部8から送られてくるデジタルデータを変調し、この変調信号とPLL回路13により作成された高周波信号とを足し合わせ、この足し合わせた信号を増幅してサーキュレータ15に出力する。サーキュレータ15は、送信部14から送られてくる信号をアンテナ部7に出力し、かつアンテナ部7から送られてきた高周波信号を受信部16に出力する。受信部16は、サーキュレータ15から送られてきた高周波信号を増幅し、この増幅された高周波信号とPLL回路13からの高周波信号とを組み合わせてベースバンド信号に変換し、このベースバンド信号を復調してデジタルデータに変換し、制御部8に送る。RSSI回路17は、受信部16にて復調された信号のレベルを示すアナログ信号を生成する。
第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5の各制御部8は、それぞれ記憶部9に予め記憶されている各リーダ番号Zを読出し、自身に付されたリーダ番号Zを認識する。また、これら制御部8は、それぞれ記憶部9に予め記憶されている第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5の台数を読み出して認識する。これら第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5の各制御部8は、それぞれホストコンピュータ1からの指令により自身に付されたリーダ番号Zを認識するようにしてもよい。これらリーダ番号Zは、第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5に対して0から始まる正の整数の順番に付される。例えば、第1のリーダ・ライタ3には、リーダ番号「Z=0」が付される。第2のリーダ・ライタ4には、リーダ番号「Z=1」が付される。第3のリーダ・ライタ5には、リーダ番号「Z=2」が付される。第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5の各制御部8は、それぞれリーダ番号Z(=0,1,2)を認識することにより、例えば第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5に対して同時にリード開始要求が送信された場合、先ず、第1のリーダ・ライタ3が最初に立ち上がり、次に第2のリーダ・ライタ4が立ち上がり、次に第3のリーダ・ライタ5が立ち上がるように動作する。
制御部8は、図3に示すデータ読取フローチャートに従って通信部10及び無線通信部12等を動作制御し、物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを行う。すなわち、制御部8は、図4に示すデータ読取タイミング図に示すように、ホストコンピュータ1から発せられたリード開始要求を受信すると、このリード開始要求の受信時から自身に付されたリーダ番号「Z=0」「Z=1」又は「Z=2」と、例えば物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りに要するリード実行時間Mに基づいて設定された第1の期間、すなわち第1の待機期間が経過するまで第1の待機状態にする。
第1の待機状態になる第1の待機期間は、自身に付されたリーダ番号「Z=0」「Z=1」又は「Z=2」と、リード実行時間Mとに基づき、
第1の待機期間=(Z×M)−(M/2)[msec] …(1)
に設定される。ここで、上記式(1)により第1の待機期間を算出した値が負の値になれば、第1の待機期間を0[msec]に設定する。
制御部8は、第1の待機期間が経過した時から第2の期間、すなわち予め設定されたキャリアセンス時間CS経過するまで他のデータ読取装置、例えば自身が第1のリーダ・ライタ3であれば第2又は第3のリーダ・ライタ4、5から予め設定された出力レベル(キャリアセンスレベル)の電波を出力しているか否かを判断する。キャリアセンス時間CS及びキャリアセンスレベルは、日本のUHF高出力リーダ技術条件に基づいて設定されている。具体的にキャリアセンス時間CSは、5msecに設定されている。キャリアセンスレベルは、−74dBmに設定されている。
制御部8は、キャリアセンス時間CSの経過後に、他のデータ読取装置、例えば自身が第1のリーダ・ライタ3であれば第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベルの電波を出力していなければ、第3の期間すなわち予め設定されたリード実行期間M(msec)が経過するまでアンテナ6から電波を出力して物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを行い、この読み取ったRFタグTの情報をホストコンピュータ1に送信する。リード実行期間Mは、日本のUHF高出力リーダ技術条件に基づいてM≦4000msecに設定されている。
制御部8は、リード実行期間M(msec)が経過すると、物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを停止してRFタグTの情報の読み取りに使用するリーダ・ライタ3〜5の台数すなわち3台と、リード実行期間M(msec)とに基づいて設定された第4の期間すなわち第2の待機期間が経過するまで第2の待機状態にする。
第2の待機状態になる第2の待機期間は、リーダ・ライタ3〜5の台数R及びリード実行時間M(msec)に基づき、
第2の待機期間=(R−1)×(5+M)−(M/2)[msec] …(2)
に設定する。この第2の待機期間(msec)は、日本のUHF高出力リーダ技術条件に基づいてN≧50msecに設定されている。
制御部8は、第2の待機期間(msec)が経過すると、再び、他のデータ読取装置、例えば自身が第1のリーダ・ライタ3であれば第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベルの電波を出力しているか否かの判断に戻り、第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベルの電波を出力していなければ、電波を出力して物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを行い、この後に第2の待機期間(msec)の第2の待機状態になることを繰り返す。
第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5において各キャリアセンス時間CSと、リード実行期間M(msec)と、第2の待機期間(msec)とは、それぞれ同一に設定されている。
制御部8は、図5に示すデータ読取停止フローチャートに従い、ホストコンピュータ1から発せられたリード停止要求を受信すると、現在、アンテナ部7から電波を出力しているか否かを判断し、電波を出力していれば、電波の出力を停止し、読み取ったRFタグTの情報をホストコンピュータ1に送信する。
なお、日本のUHF高出力リーダ技術条件によれば、周波数帯が952〜954MHz、空中線電力(アンテナ部6から電波を放射するための電力)が1W以下、キャリアセンスレベルが−74dBm、キャリアセンス時間CSが5msec、送信時間(リード実行期間M)が最大4sec、停止時間(第1の待機期間、第2の待機期間)が50ms以上である。
次に、第1乃至第3のリーダ・ライタ3〜5によるデータの読取動作について図3に示すデータ読取フローチャートに従って説明する。
ホストコンピュータ1は、第1と第2と第3のリーダ・ライタ3、4、5に対し、それぞれ周波数チャンネルP(Mhz)、リード実行期間M(≦4000msec)、第1のリーダ・ライタ3のリーダ番号「Z=0」、第2のリーダ・ライタ4のリーダ番号「Z=1」、第3のリーダ・ライタ5のリーダ番号「Z=2」、第1〜第3のリーダ・ライタ3、4、5のリーダ台数「R=3台」の設定で各リード開始要求を送出する。このとき、ホストコンピュータ1は、図4に示すように第1のリーダ・ライタ3、第2のリーダ・ライタ4、第3のリーダ・ライタ5の順で各リード開始要求を連続して送出する。なお、第1のリーダ・ライタ3乃至第3のリーダ・ライタ5に対して各リード開始要求を送出する時間間隔は、例えばキャリアセンス時間CS(5msec)よりも短く設定されている。
これにより、第1のリーダ・ライタ3において通信部9は、時刻tにおいてネットワーク2を通してリード開始要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。続いて、第2のリーダ・ライタ4の通信部9は、時刻tよりも後の時刻tにおいてネットワーク2を通してリード開始要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。次に、第3のリーダ・ライタ5の通信部9は、時刻tよりも後の時刻tにおいてネットワーク2を通してリード開始要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。
先ず、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#1において、リーダ情報としてリード実行期間M(≦4000msec)、リーダ番号「Z=0」、同時に使用する第1〜第3のリーダ・ライタ3、4、5のリーダ台数「R=3台」を認識する。
次に、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#2において、リード開始要求の受信時(時刻t)から自身に付されたリーダ番号「Z=0」と、例えば物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りに要するリード実行時間Mとに基づいて上記式(1)を算出して求められた第1の待機期間が経過するまで第1の待機状態にする。ここで、リーダ番号「Z=0」として第1の待機期間を上記式(1)により算出すると、第1の待機期間は、負の値になる。これにより、第1のリーダ・ライタ3の第1の待機期間は、0[msec]に設定される。
しかるに、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#3において、待機無しで直ちにステップ#4に移り、リード開始要求を受信した時刻tから時刻tまでのキャリアセンス時間CS(5msec)経過するまでの間にキャリアセンスを実施する。すなわち、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#5において、アンテナ部7から出力され、サーキュレータ15から受信部16を介してデジタルデータを入力し、第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベル−74dBmの電波が出力されているか否かを判断する。
第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#6において、第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベル−74dBmの電波が出力されているか否かの判断をリード開始要求を受信した時刻tから時刻tまでのキャリアセンス時間CS(5msec)経過するまで行う。このキャリアセンス時間CS(5msec)中に、第2及び第3のリーダ・ライタ4、5は、アンテナ部7から電波を出力していない。従って、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、キャリアセンス時間CS(5msec)中に、第2及び第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベル−74dBmを超える電波を出力していないことを確認する。
次に、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#6において、キャリアセンス時間CS(5msec)が終了する時刻tになったことを判断すると、ステップ#7に移り、リード実行期間M(≦4000msec)において、アンテナ部7から電波を放射し、物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを行わせる。すなわち、送信部14は、制御部8から送られてくるデジタルデータを変調し、この変調信号とPLL回路13により作成された高周波信号とを足し合わせ、この足し合わせた信号を増幅してサーキュレータ15に出力する。このサーキュレータ15は、送信部14から送られてくる信号をアンテナ部7に出力する。これにより、アンテナ部7は、電波を放射する。
これと共に、第1のリーダ・ライタ3のサーキュレータ15は、アンテナ部7から送られてくる物品Aに取り付けられたRFタグTの情報に応じた高周波信号を受信部16に出力する。この受信部16は、サーキュレータ15から送られてきた高周波信号を増幅し、この増幅された高周波信号とPLL回路13からの高周波信号とを組み合わせてベースバンド信号に変換し、このベースバンド信号を復調してデジタルデータに変換し、制御部8に送る。なお、RSSI回路17は、受信部16にて復調された信号のレベルを示すアナログ信号を生成する。
しかるに、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#8において、受信部16からのデジタルデータを入力し、このデジタルデータを物品Aに取り付けられたRFタグTの情報として読み取る。そして、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#9において、読み取ったRFタグTの情報を通信部10に送る。この通信部10は、RFタグTの情報をネットワーク2を通してホストコンピュータ1に送信する。なお、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、読み取ったRFタグTの情報を記憶部9に記憶する。
次に、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#10において、リード実行期間M(≦4000msec)が終了したか否かを判断する。リード実行期間M(≦4000msec)が経過し、このリード実行期間Mの終了時刻tになると、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#11に移り、アンテナ部7からの電波の出力を停止させる。これにより、物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りは、停止する。
次に、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#12において、RFタグTの情報の読み取りに使用するリーダ・ライタ3〜5の台数R(=3台)と、リード実行期間M(msec)とに基づいて上記式(2)を算出して求められた第2の待機期間が経過するまで第2の待機状態にする。そして、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、第2の待機期間が経過した時刻tになると、再び、ステップ#4に戻り、キャリアセンスを実施し、ステップ#5において、上記同様に、第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベル−74dBmの電波が出力されているか否かを判断する。
このとき、第3のリーダ・ライタ5は、キャリアセンスレベル−74dBmを超える電波を出力している。これにより、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、電波を出力することができず、ステップ#4〜#5を繰り返し、第3のリーダ・ライタ5から出力されている電波の出力がキャリアセンスレベル−74dBm以下になるのを監視する。なお、第2のリーダ・ライタ3は、時刻tにおいて、第2の待機状態にある。
第3のリーダ・ライタ5から出力されている電波の出力がキャリアセンスレベル−74dBm以下になると、この時刻tから第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、キャリアセンスCSを実施し、ステップ#5において、上記同様に、第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベル−74dBmの電波が出力されているか否かを判断する。そして、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#6に移り、キャリアセンス時間CS(5msec)が終了する時刻tになったか否かを判断し、キャリアセンス時間CS(5msec)の終了時刻tになると、ステップ#7に移り、リード実行期間M(≦4000msec)において、アンテナ部7から電波を放射し、物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを行わせる。第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、リード実行期間Mの終了時刻tになると、ステップ#11に移り、アンテナ部7からの電波の出力を停止させ、再び、ステップ#12において第2の待機状態になる。
以下、同様に、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#4〜#12を繰り返し実行し、キャリアセンス時間CSにおいて第2又は第3のリーダ・ライタ4、5から電波を出力しているか否かの判断に戻り、第2又は第3のリーダ・ライタ4、5から電波を出力していなければ、リード実行期間Mにおいて電波を出力してRFタグTの情報の読み取りを行い、この後に第2の待機状態になることを繰り返す。
一方、第2のリーダ・ライタ4の通信部10は、時刻tにおいてネットワーク2を通してリード開始要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。この第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、ステップ#1において、リーダ情報としてリード実行期間M(≦4000msec)、リーダ番号「Z=1」、同時に使用する第1〜第3のリーダ・ライタ3、4、5のリーダ台数「R=3台」を認識する。
次に、第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、ステップ#2において、リード開始要求の受信時(時刻t)から自身に付されたリーダ番号「Z=1」と、例えば物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りに要するリード実行時間Mとに基づいて上記式(1)を算出して求められた第1の待機期間が経過するまで第1の待機状態にする。ここで、リーダ番号「Z=1」として第1の待機期間を上記式(1)により算出すると、第1の待機期間は、M/2[msec]になる。これにより、第2のリーダ・ライタ4は、ステップ#3において、第1の待機期間M/2[msec]が経過するまで待機状態になる。
第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、第1の待機期間M/2[msec]待機して時刻t10になると、すなわち第1のリーダ・ライタ3が電波の出力を開始した時刻tから約M/2[msec]経過した時刻t10になると、ステップ#4に移ってキャリアセンスCSを実施する。なお、第1のリーダ・ライタ3が電波の出力を開始した時刻tから約M/2[msec]後は、第1のリーダ・ライタ3のキャリアセンスCSの時間(5msec)と、第2のリーダ・ライタ4においてホストコンピュータ1からリード開始要求を受信した時間差とで誤差が生じるので、この誤差を無視できる範囲にリード実行期間M(msec)が設定される。
第2のリーダ・ライタ4がキャリアセンスCSを開始する時刻t10において、第1のリーダ・ライタ3は、既にキャリアセンスレベル−74dBmの電波を出力している。これにより、第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、電波を出力することができず、ステップ#4〜#5を繰り返し、第1のリーダ・ライタ3から出力されている電波の出力がキャリアセンスレベル−74dBm以下になるのを監視する。なお、時刻t10に、第3のリーダ・ライタ5は、第1の待機状態にある。
第1のリーダ・ライタ3から出力されている電波の出力がキャリアセンスレベル−74dBm以下になると、この時刻tから第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、キャリアセンスCSを実施し、ステップ#5において、第1又は第3のリーダ・ライタ3、5からキャリアセンスレベル−74dBmの電波が出力されているか否かを判断する。そして、第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、ステップ#6に移り、キャリアセンス時間CS(5msec)が終了する時刻t11になったか否かを判断し、キャリアセンス時間CS(5msec)の終了時刻t11になると、ステップ#7に移り、リード実行期間M(≦4000msec)において、アンテナ部7から電波を放射し、物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを行わせる。しかるに、第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、ステップ#8において、受信部16からのデジタルデータを入力し、このデジタルデータを物品Aに取り付けられたRFタグTの情報として読み取る。そして、第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、ステップ#9において、読み取ったRFタグTの情報を通信部10に送る。この通信部10は、RFタグTの情報をネットワーク2を通してホストコンピュータ1に送信する。
第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、リード実行期間Mの終了時刻t12になると、ステップ#11に移り、アンテナ部7からの電波の出力を停止させ、再び、ステップ#12において第2の待機状態になる。この第2の待機状態の第2の待機期間は、第1のリーダ・ライタ3での第2の待機期間と同様に、RFタグTの情報の読み取りに使用するリーダ・ライタ3〜5の台数R(=3台)と、リード実行期間M(msec)とに基づいて上記式(2)を算出して求められる。
以下、同様に、第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、ステップ#4〜#12を繰り返し実行し、キャリアセンス時間CSにおいて第1又は第3のリーダ・ライタ3、5から電波を出力しているか否かの判断に戻り、第1又は第3のリーダ・ライタ3、5から電波を出力していなければ、リード実行期間Mにおいて電波を出力してRFタグTの情報の読み取りを行い、この後に第2の待機状態になることを繰り返す。
一方、第3のリーダ・ライタ5の通信部10は、時刻tにおいてネットワーク2を通してリード開始要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。この第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、ステップ#1において、リーダ情報としてリード実行期間M(≦4000msec)、リーダ番号「Z=2」、同時に使用する第1〜第3のリーダ・ライタ3、4、5のリーダ台数「R=3台」を認識する。
次に、第2のリーダ・ライタ4の制御部8は、ステップ#2において、リード開始要求の受信時(時刻t)から自身に付されたリーダ番号「Z=2」と、例えば物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りに要するリード実行時間Mとに基づいて上記式(1)を算出して求められた第1の待機期間が経過するまで第1の待機状態にする。ここで、リーダ番号「Z=2」として第1の待機期間を上記式(1)により算出すると、第1の待機期間は、1.5M[msec]になる。これにより、第3のリーダ・ライタ5は、ステップ#3において、第1の待機期間1.5M[msec]が経過するまで待機状態になる。
第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、第1の待機期間1.5M[msec]待機して時刻t20になると、すなわち第2のリーダ・ライタ4が電波の出力を開始した時刻t11から約M/2[msec]経過した時刻t20になると、ステップ#4に移ってキャリアセンスCSを実施する。ここで、第3のリーダ・ライタ5がキャリアセンスCSを開始する時刻t20において、第2のリーダ・ライタ4は、既にキャリアセンスレベル−74dBmの電波を出力している。これにより、第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、電波を出力することができず、ステップ#4〜#5を繰り返し、第2のリーダ・ライタ4から出力されている電波の出力がキャリアセンスレベル−74dBm以下になるのを監視する。なお、第1のリーダ・ライタ4は、第2の待機状態にある。
第2のリーダ・ライタ4から出力されている電波の出力がキャリアセンスレベル−74dBm以下になると、この時刻t12から第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、キャリアセンスCSを実施し、ステップ#5において、第1又は第2のリーダ・ライタ3、4からキャリアセンスレベル−74dBmの電波が出力されているか否かを判断する。そして、第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、ステップ#6に移り、キャリアセンス時間CS(5msec)が終了する時刻t21になったか否かを判断し、キャリアセンス時間CS(5msec)の終了時刻t21になると、ステップ#7に移り、リード実行期間M(≦4000msec)において、アンテナ部7から電波を放射し、物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取りを行わせる。しかるに、第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、ステップ#8において、受信部16からのデジタルデータを入力し、このデジタルデータを物品Aに取り付けられたRFタグTの情報として読み取る。そして、第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、ステップ#9において、読み取ったRFタグTの情報を通信部10に送る。この通信部10は、RFタグTの情報をネットワーク2を通してホストコンピュータ1に送信する。
第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、リード実行期間Mの終了時刻tになると、ステップ#11に移り、アンテナ部7からの電波の出力を停止させ、再び、ステップ#12において第2の待機状態になる。この第2の待機状態の第2の待機期間は、第1及び第2のリーダ・ライタ3、4での第2の待機期間と同様に、RFタグTの情報の読み取りに使用するリーダ・ライタ3〜5の台数R(=3台)と、リード実行期間M(msec)とに基づいて上記式(2)を算出して求められる。
以下、同様に、第3のリーダ・ライタ5の制御部8は、ステップ#4〜#12を繰り返し実行し、キャリアセンス時間CSにおいて第1又は第2のリーダ・ライタ3、4から電波を出力しているか否かの判断に戻り、第1又は第2のリーダ・ライタ3、4から電波を出力していなければ、リード実行期間Mにおいて電波を出力してRFタグTの情報の読み取りを行い、この後に第2の待機状態になることを繰り返す。
次に、第1、第2及び第3のリーダ・ライタ3、4、5におけるデータの読取動作の停止動作について図5に示すデータ読取停止フローチャートに従って説明する。
ホストコンピュータ1は、第1、第2及び第3のリーダ・ライタ3、4、5に対して例えば同時に各リード停止要求を送出する。第1のリーダ・ライタ3の通信部9は、ネットワーク2を通してリード停止要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。これと同時に、第2のリーダ・ライタ4の通信部9は、ネットワーク2を通してリード停止要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。第3のリーダ・ライタ5の通信部9もネットワーク2を通してリード停止要求を受信し、このリード開始要求を制御部8に送る。
第1、第2及び第3のリーダ・ライタ3、4、5の各制御部8は、それぞれ上記ステップ#1〜#9を繰り返し実行しているときにリード停止要求を受信すると、この受信時に、ステップ#20において、現在、アンテナ部7から電波を放射しているか否かを判断する。例えば、リード停止要求を受信した時刻がt30であれば、第1のリーダ・ライタ3は、リード実行期間Mにあってアンテナ部7から電波を放射し、RFタグTの情報を読み取っている。これに対して第2及び第3のリーダ・ライタ4、5は、それぞれ第2の待機状態にあり、アンテナ部7から電波を放射していない。
しかるに、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#20において、リード実行期間Mにあってアンテナ部7から電波を放射していることを判断し、ステップ#21に移ってアンテナ部7からの電波の出力を停止させる。そして、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、ステップ#22において、読み取ったRFタグTの情報を通信部10に送る。この通信部10は、RFタグTの情報をネットワーク2を通してホストコンピュータ1に送信する。この場合、第1のリーダ・ライタ3の制御部8は、記憶部9に記憶されている現在までのRFタグTの情報をネットワーク2を通してホストコンピュータ1に送信する。
一方、第2及び第3のリーダ・ライタ4、5の各制御部8は、ステップ#20において、リード実行期間Mにあってアンテナ部7から電波を放射せず、RFタグTの情報の読み取りを行っていないことを判断するので、この状態で、データの読取動作を停止する。
このように上記一実施の形態によれば、ホストコンピュータ1から発せられたリード開始要求を受信すると、この受信時から少なくとも自身に付されたリーダ番号Z及びリード実行時間Mに基づいて設定された第1の待機期間だけ待機し、この第1の待機期間経過後からキャリアセンス時間CS経過するまで他のデータ読取装置、例えば第1のリーダ・ライタ3から見れば第2又は第3のリーダ・ライタ4、5からキャリアセンスレベル−74dBmの電波を出力しているか否かを判断し、電波を出力していなければ、リード実行期間M(msec)が経過するまでアンテナ部7から電波を出力して物品Aに取り付けられたRFタグTの情報の読み取り、このリード実行期間M(msec)が経過すると、RFタグTの情報の読み取りを停止し、リーダ台数R(=3台)とリード実行期間M(msec)とに基づいて設定された第2の待機期間だけ第2の待機状態になり、以後、これらの動作をリード停止要求が受信されるまで繰り返す。
これにより、ホストコンピュータ1は、3台のUHF帯域のリーダ・ライタ3、4、5に対して各リード開始要求を送出するだけで、かつこれらリーダ・ライタ3、4、5に対して特段の制御を行うことなく、3台のUHF帯域のリーダ・ライタ3、4、5を互いに容易に連動させて動作させることができる。すなわち、各リーダ・ライタ3、4、5は、互いにキャリアセンス時間CSであるのか、リード実行期間Mであるのか、第1又は第2の待機期間であるのかを確認してRFタグTの情報の読み取りを行うので、各リーダ・ライタ3、4、5の個々は、図3に示すデータ読取フローチャートを実行するだけでRFタグTの情報の読み取りを行うことが出来る。さらに、3台のUHF帯域のリーダ・ライタ3、4、5を互いに容易に連動させて動作させるので、各リーダ・ライタ3、4、5における第1及び第2の待機期間を最小の長さにすることが出来る。
この結果、ホストコンピュータ1は、3台のリーダ・ライタ3、4、5に対して各リード開始要求を送出するだけであり、かつ各リーダ・ライタ3、4、5に対して特段の制御を行うことがなく、各リーダ・ライタ3、4、5を用いるRFIDシステムの開発コストを低減することが出来る。又、各リーダ・ライタ3、4、5における第1及び第2の待機期間を最小の長さに出来るので、高性能なRFタグTの情報の読み取りを容易に実現できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上記一実施の形態では、3台のリーダ・ライタ3、4、5を用いた場合について説明したが、3台以上の複数のリーダ・ライタを設けてもよい。3台以上のリーダ・ライタを設けた場合でも、リーダ番号Zは、3台以上のリーダ・ライタに対して0から始まる正の整数「0,1,2,3,4,…,n」の順番に付される。第1の待機期間は、自身に付されたリーダ番号「Z=0」「Z=1」「Z=2」…「Z=n」と、リード実行時間Mとに基づき上記式(1)を算出して求められる。第2の待機期間は、リーダ台数R及びリード実行時間Mに基づき上記式(2)を算出して求められる。
上記一実施の形態は、例えば搬送ラインに搬送される物品の検品を行うに適用したRFIDシステムについて説明したが、これに限らず、例えば盗難防止システムや通門管理システム、図書館の貸出管理システムや蔵書検索システム、店舗の買上商品精算システム、倉庫の物品検索システム、店舗の棚卸システム等にも適用可能である。
本発明に係るリーダ・ライタを用いるRFIDシステムと称される無線通信システムの一実施の形態を示す構成図。 同リーダ・ライタの機能ブロック図。 同リーダ・ライタにおけるデータ読取フローチャート。 同リーダ・ライタのデータ読取タイミング図。 同リーダ・ライタにおけるデータ読取停止フローチャート。
符号の説明
1:ホストコンピュータ、2:ネットワーク、3:第1のリーダ・ライタ、4:第2のリーダ・ライタ、5:第3のリーダ・ライタ、6:無線通信装置、7:アンテナ部、8:制御部、9:記憶部、10:通信部、11:操作・表示部、12:無線通信部、13:PLL回路、14:送信部、15:サーキュレータ、16:受信部、17:RSSI回路、T:RFタグ、A:物品。

Claims (13)

  1. ホストコンピュータから発せられたリード開始要求を受信すると、このリード開始要求の受信時から少なくとも自身に付された識別番号及び情報の読み取りに要するリード実行時間に基づいて設定された第1の期間経過するまで第1の待機状態になり、
    前記第1の期間経過後から第2の期間経過するまで他のデータ読取装置から電波を出力しているか否かを判断し、
    前記他のデータ読取装置から電波を出力していなければ、第3の期間経過するまで電波を出力して情報の読み取りを行い、この読み取った前記情報を前記ホストコンピュータに送信し、
    前記第3の期間経過すると、前記情報の読み取りを停止して前記情報の読み取りに使用する前記データ読取装置の台数及び前記リード実行時間に基づいて設定された前記第4の期間経過するまで第2の待機状態になり、
    前記第4の期間経過すると、再び、前記他のデータ読取装置から電波を出力しているか否かの判断に戻り、前記他のデータ読取装置から電波を出力していなければ、前記電波を出力して前記情報の読み取りを行って前記第2の待機状態になることを繰り返すことを特徴とするデータ読取装置。
  2. 前記第1の待機状態になる前記第1の期間は、少なくとも自身に付された前記識別番号Zと、前記リード実行時間Mとに基づき、
    Z×M−(M/2)[msec]
    に設定されることを特徴とする請求項1記載のデータ読取装置。
  3. 前記Z×M−(M/2)を算出した値が負の値になれば、前記第1の期間を0[msec]に設定することを特徴とする請求項2記載のデータ読取装置。
  4. 少なくとも3台の前記データ読取装置が設けられ、
    前記識別番号は、前記各データ読取装置に対して0から始まる正の整数の順番に付されることを特徴とする請求項2記載のデータ読取装置。
  5. 前記第2の待機状態になる前記第4の期間は、前記データ読取装置の台数R及び前記リード実行時間Mに基づき、
    (R−1)×(5+M)−(M/2)[msec]
    に設定されることを特徴とする請求項1記載のデータ読取装置。
  6. 前記ホストコンピュータから発せられたリード停止要求を受信すると、前記電波の出力を停止して前記情報の読み取りを終了することを特徴とする請求項1記載のデータ読取装置。
  7. 電波を出力して情報を読み取る少なくとも3つのデータ読取装置と、前記少なくとも3つのデータ読取装置に対して各リード開始要求をそれぞれ送出するホストコンピュータとを有するデータ読取システムにおいて、
    前記少なくとも3つのデータ読取装置は、前記ホストコンピュータから発せられた前記リード開始要求を受信すると、このリード開始要求の受信時から少なくとも自身に付された識別番号及び情報の読み取りに要するリード実行時間に基づいて設定された第1の期間経過するまで第1の待機状態になり、
    前記第1の期間経過後から第2の期間経過するまで他の1つの前記データ読取装置から電波を出力しているか否かを判断し、
    前記他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、第3の期間経過するまで電波を出力して情報の読み取りを行い、この読み取った前記情報を前記ホストコンピュータに送信し、
    前記第3の期間経過すると、前記情報の読み取りを停止して前記情報の読み取りに使用する前記データ読取装置の台数及び前記リード実行時間に基づいて設定された前記第4の期間経過するまで第2の待機状態になり、
    前記第4の期間経過すると、再び、前記他の1つのデータ読取装置から電波を出力しているか否かの判断に戻り、前記他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、前記電波を出力して前記情報の読み取りを行って前記第2の待機状態になることを繰り返すことを特徴とするデータ読取システム。
  8. 前記第1の待機状態になる前記第1の期間は、少なくとも自身に付された前記識別番号Zと、前記リード実行時間Mとに基づき、
    Z×M−(M/2)[msec]
    に設定されることを特徴とする請求項7記載のデータ読取システム。
  9. 前記Z×M−M/2を算出した値が負の値になれば、前記第1の期間を0[msec]に設定することを特徴とする請求項8記載のデータ読取システム。
  10. 少なくとも3台の前記データ読取装置が設けられ、
    前記識別番号は、前記各データ読取装置に対して0から始まる正の整数の順番に付されることを特徴とする請求項8記載のデータ読取システム。
  11. 前記第2の待機状態になる前記第4の期間は、前記データ読取装置の台数R及び前記リード実行時間Mに基づき、
    (R−1)×(5+M)−(M/2)[msec]
    に設定されることを特徴とする請求項7記載のデータ読取システム。
  12. 前記ホストコンピュータから発せられたリード停止要求を受信すると、前記電波の出力を停止して前記情報の読み取りを終了することを特徴とする請求項7記載のデータ読取システム。
  13. 少なくとも3つのデータ読取装置により読み取られた情報をホストコンピュータで収集するデータ読取方式において、
    前記ホストコンピュータは、前記少なくとも3つのデータ読取装置に対して各リード開始要求をそれぞれ送出し、
    前記少なくとも3つのデータ読取装置は、前記ホストコンピュータから発せられた前記リード開始要求を受信すると、このリード開始要求の受信時から少なくとも自身に付された識別番号及び情報の読み取りに要するリード実行時間に基づいて設定された第1の期間経過するまで第1の待機状態になり、
    前記第1の期間経過後から第2の期間経過するまで他の1つの前記データ読取装置から電波を出力しているか否かを判断し、
    前記他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、第3の期間経過するまで電波を出力して情報の読み取りを行い、この読み取った前記情報を前記ホストコンピュータに送信し、
    前記ホストコンピュータは、前記少なくとも3つのデータ読取装置から送信された前記情報を収集し、
    前記少なくとも3つのデータ読取装置は、前記第3の期間経過すると、前記情報の読み取りを停止して前記情報の読み取りに使用する前記データ読取装置の台数及び前記リード実行時間に基づいて設定された前記第4の期間経過するまで第2の待機状態になり、
    前記第4の期間経過すると、再び、前記他の1つのデータ読取装置から電波を出力しているか否かの判断に戻り、前記他の1つのデータ読取装置から電波を出力していなければ、前記電波を出力して前記情報の読み取りを行って前記第2の待機状態になることを繰り返し、
    前記ホストコンピュータは、前記少なくとも3つのデータ読取装置に対して各リード停止要求をそれぞれ送出し、
    前記少なくとも3つのデータ読取装置は、前記ホストコンピュータから送出された前記各リード停止要求を受信すると、前記電波の出力を停止して前記情報の読み取りを終了することを特徴とするデータ読取方式。
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