JP2008256809A - 画像形成装置 - Google Patents

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Sachiko Narita
祥子 成田
Takashi Kokubu
隆 国分
Masaaki Nishi
昌章 西
Keisuke Iwata
啓介 岩田
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Abstract

【課題】記録材の搬送条件が異なる場合において発生する不具合を抑制可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】ユーザからの情報を受け付け(ステップ101)、受け付けた情報を登録部に出力する。登録部は、用紙搬送路等を設定し、設定した事項を管理テーブルに登録する(ステップ102)。メイン制御部は、記録材が通過していくセンサの通過順序を管理テーブルに登録する(ステップ103)。メイン制御部は、用紙搬送管理部が、各センサから出力されるオンチェック信号の監視を始めるオンチェック信号監視開始時刻等を管理テーブルに登録する(ステップ104、ステップ105)。用紙搬送管理部は、センサからオンチェック信号等が出力されるか否かを監視する(ステップ106、ステップ107)。用紙搬送管理部は、オンチェック信号等の出力時刻等を管理テーブルに登録し(ステップ108)、処理を終了する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置本体とこれに装着された後処理装置とを備える画像形成装置の制御方法として、後処理装置で用紙ジャムが発生した際に、画像形成装置本体の最終段の用紙排出位置で用紙ジャムを発生させ、その用紙ジャムに基づいて画像形成装置本体内における用紙の停止位置を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−173252号公報
ところで、画像形成装置内には、複数種類(紙種、サイズ等)の記録材が搬送される場合や、記録材が非等間隔で搬送される場合がある。このような場合、各記録材の位置把握が困難となるため停止位置の制御を行わずに記録材の搬送を停止させる処理を行わざるを得ず、記録材が意図しない位置に停止する事態が生じるおそれがある。また、記録材の搬送異常の検出が困難となる場合がある。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、記録材の搬送条件が異なる場合において発生する不具合を抑制可能な画像形成装置を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、複数の記録材を搬送条件を異ならせて搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される複数の記録材の搬送情報を保持する保持手段と、保持手段に保持された搬送情報を用いて搬送手段により搬送される記録材の搬送状況を把握する把握手段とを含む。
ここで、搬送手段により搬送される記録材を検知するセンサ備え、保持手段は、センサを通過する記録材の予測通過情報を搬送情報として保持することを特徴とすることができる。また、把握手段は、保持手段により保持された予測通過情報とセンサからの出力とに基づき記録材の搬送状況を把握することを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、記録材を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される記録材の搬送異常を検出する検出手段と、搬送手段により搬送される記録材の搬送情報を記録材毎に保持する保持手段と、検出手段にて搬送異常が検出された場合に、保持手段により保持された搬送情報に基づき各記録材の位置を把握する把握手段と、を含む。
ここで、搬送手段により搬送される記録材を検知した際所定の出力を行う複数のセンサと、複数のセンサのうち搬送手段により搬送される記録材が通過していくセンサを把握するセンサ把握手段とを更に備えたことを特徴とすることができる。また、検出手段は、センサ把握手段にて把握された把握センサからの出力の監視を行った結果、所定の開始時刻から所定の終了時刻までに把握センサから所定の出力が無かった場合に搬送異常の発生を検出することを特徴とすることができる。さらに、所定の開始時刻および所定の終了時刻を把握センサ毎に設定する設定手段を更に備えたことを特徴とすることができる。また、複数のセンサの各々は、検知領域へ記録材が到達した際所定の出力を行うことを特徴とすることができる。さらに、複数のセンサの各々は、検知領域を記録材が通過した際所定の出力を行うことを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、記録材を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される記録材を検出するセンサと、搬送手段により搬送される記録材の紙詰まりを検知する紙詰まり検知手段と、搬送手段により複数の記録材が搬送されセンサにて各記録材の検出がなされた場合の時間情報を各記録材と関連づけた状態で保持する保持手段と、紙詰まり検知手段にて紙詰まりが検知された場合に、保持手段により保持された時間情報に基づき各記録材の位置を把握する把握手段と、を含む。
ここで、保持手段は、センサにて記録材の検出がなされた場合の検出時刻を各記録材と関連づけた状態で保持し、把握手段は、保持手段により保持された各記録材の検出時刻に基づき各記録材の位置を把握することを特徴とすることができる。また、把握手段は、検出時刻および搬送手段における搬送速度に基づき各記録材の位置を把握することを特徴とすることができる。さらに、把握手段により把握された各記録材の位置に基づき各記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備えたことを特徴とすることができる。
請求項1に係る発明によれば、記録材の搬送条件が異なる場合であっても記録材の搬送状況を把握することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、センサからの出力との比較を行うことが可能となり、搬送条件が異なる場合であっても紙詰まりなどの搬送異常を把握することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、記録材の搬送条件が異なる場合であっても紙詰まりなどの搬送異常を把握することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、記録材の搬送条件が異なる場合であっても各記録材を所定位置に停止可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項5に係る発明によれば、記録材が通過していくセンサを把握可能となり、本構成を有していない場合に比較して、搬送異常の検出をより適切に行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、搬送異常の検出をより適切に行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、搬送異常の検出をより適切に行うことができる。
請求項8に係る発明によれば、搬送異常の発生箇所を、本構成を有していない場合に比較して、より詳細に把握することが可能となる。
請求項9に係る発明によれば、搬送異常の発生箇所を、本構成を有していない場合に比較して、より詳細に把握することが可能となる。
請求項10に係る発明によれば、記録材の搬送条件が異なる場合であっても各記録材を所定位置に停止可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項11に係る発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、各記録材の位置をより適切に把握することが可能となる。
請求項12に係る発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、各記録材の位置をより適切に把握することが可能となる。
請求項13に係る発明によれば、後に所謂パージ処理などを行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本画像形成装置は、フルカラーのデジタル複写機であり、画像読み取りユニット1と、給紙ユニット2と、画像形成ユニット3と、排紙ユニット4とから構成されている。
画像読み取りユニット1は、原稿台(プラテンガラス)にセットされた原稿の画像を読み取るものである。この画像読み取りユニット1は、例えばランプ、ミラー及びキャリッジ等からなる光学走査系と、この光学走査系で読み取られた光学像を結像するレンズ系と、このレンズ系で結像された光学像を受光して電気信号に変換する画像読み取りセンサ(例えば、CCDセンサ)とから構成されている。また、この画像読み取りユニット1には、画像形成を行う用紙の種類(紙種、大きさなど)や、画像形成を行う用紙の枚数などの用紙に関する情報や、用紙上における画像の形成態様などの情報をユーザから受け付けるコントロールパネル(不図示)が配設されている。
給紙ユニット2は、記録材の一例としての用紙を画像形成ユニット3に供給するものである。
給紙ユニット2は、用紙を収容する第1の給紙部18と、第2の給紙部19とを備えている。また、給紙ユニット2は、第1の給紙部18と後述する用紙搬送路R1との間に送り出しロール20を、また、第2の給紙部19と後述する用紙搬送路R2との間に同じく送り出しロール20を備えている。送り出しロール20は、第1の給紙部18又は第2の給紙部19から取り出された用紙をニップ(挟持)して一時停止させるとともに、所定のタイミングで用紙搬送路R1又は用紙搬送路R2に送り出す。
また、給紙ユニット2には、3つの用紙搬送路R1、R2、R9が設けられている。
用紙搬送路R1は、給紙ユニット2の端部から給紙ユニット2の内部に向かって形成されている。給紙ユニット2に、この給紙ユニット2とは異なる給紙ユニットが更に設けられた場合、この異なる給紙ユニットからの用紙は、この用紙搬送路R1を通って給紙ユニット2の内部に搬送される。
用紙搬送路R2は、上記用紙搬送路R1と接続して設けられ、この用紙搬送路R1との接続点から画像形成ユニット3に向けて形成されている。この接続点まで搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R2を通って画像形成ユニット3に搬送される。
用紙搬送路R9は、画像形成ユニット3側のおける給紙ユニット2の端部から上記接続点まで形成されている。画像形成ユニット3から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R9を通って上記接続点まで搬送される。
さらに、給紙ユニット2は、用紙搬送路R1、R2、R9に沿って設けられた搬送手段の一つとして機能する複数の搬送ロール21と、この複数の搬送ロール21を回転駆動させる複数の搬送用モータ(不図示)とを備えている。
画像形成ユニット3は、給紙ユニット2から搬送されてきた用紙に画像を形成するものである。この画像形成ユニット3は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応する4つの感光体ドラム5、6、7、8を備えている。また、画像形成ユニット3は、各々の感光体ドラム5、6、7、8に対応する4つの1次転写ロール9,10,11,12と、中間転写ベルト13と、2次転写ロール14と、バキューム搬送部15と、定着器16とを備え、4連タンデム式を構成している。また、画像形成ユニット3には、制御部40が設けられている。
さらに、画像形成ユニット3は、中間転写ベルト13の裏側(内周面側)に、画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発行する基準センサ(不図示)を備えている。この基準センサは、中間転写ベルト13の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発行し、この基準信号の認識に基づくメイン制御部47(図3参照)からの制御信号により、各部(各装置)は動作を開始するように構成されている。また、画像形成ユニット3は、中間転写ベルト13を内側から張架する張架ロールを複数備えるとともに、この複数備えられた張架ロールのうち所定の張架ロールを回転駆動させるモータ等の駆動源(不図示)を備えている。
また、本実施形態においては、上記各々の感光体ドラム5,6,7,8の周囲に、帯電器、レーザ書き込み装置、現像器、クリーナ等が配設されている。
帯電器は、感光体ドラムの表面を一様に帯電する。レーザ書き込み装置は、帯電器によって帯電された感光体ドラムの表面にレーザを照射し、静電潜像を形成する。また、現像器は、現像剤としてのトナーを感光体ドラムの表面に供給することにより静電潜像を可視化(現像)してトナー画像を形成する。クリーナは、感光体ドラムに残留する不要なトナーの除去を行う。
さらに、画像形成ユニット3には、複数の用紙搬送路R3,R4,R6,R8が形成されている。また、画像形成ユニット3は、用紙搬送路R3,R4,R6,R8に沿って設けられた搬送手段の一つとして機能する複数の搬送ロール26と、この複数の搬送ロール26を回転駆動させる複数の搬送用モータ(不図示)とを備えている。
1次転写ロール9,10,11,12は、対応する感光体ドラム5,6,7,8に中間転写ベルト13を介して対向状態に配置されている。これらの1次転写ロール9,10,11,12は、感光体ドラム5,6,7,8上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト13に転写(1次転写)する。
2次転写ロール14は、中間転写ベルト13の対向位置に配置されている。この2次転写ロール14は、中間転写ベルト13に転写されたトナー画像を用紙に転写(2次転写)する。バキューム搬送部15は、2次転写ロール14によってトナー画像が転写された用紙を定着器16へと搬送する。定着器16は、用紙搬送路R4上に設けられ、トナー画像が転写された用紙に対し加熱加圧等を行い、用紙にトナー画像を定着させる。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムが記録されるROM(Read Only Memory)と、各種データを一時的に記憶しておくRAM(Random Access Memory)とを備え、画像読み取りユニット1、給紙ユニット2、画像形成ユニット3、および排紙ユニット4に設けられた各装置(各部)の制御を行う。なお、制御部40の機能については後述する。
用紙搬送路R3は、給紙ユニット2に形成された用紙搬送路R2に接続して設けられているとともに、用紙搬送路R2との接続点から中間転写ベルト13と2次転写ロール14とで構成される2次転写部に向けて形成されている。用紙搬送路R2から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R3を通って上記2次転写部まで搬送される。
用紙搬送路R4は、上記2次転写部から排紙ユニット4に向けて形成されており、2次転写部にて2次転写がなされた用紙は、この用紙搬送路R4を通って排紙ユニット4まで搬送される。
用紙搬送路R6は、定着器16の用紙搬送方向下流側において用紙搬送路R4から分岐する形で形成され、また、用紙搬送路R4との分岐点から排紙ユニット4に向けて形成されている。用紙の両面に画像を形成する場合、定着器16で片面側に定着がなされた用紙は、この用紙搬送路R6を通って後述する用紙搬送路R7に搬送される。また、用紙の片面に画像を形成するとともに表裏を反転させて機外に排出する場合も、定着器16で定着がなされた用紙は、この用紙搬送路R6を通って後述する用紙搬送路R7に搬送される。
用紙搬送路R8は、排紙ユニット4から給紙ユニット2にかけて形成されており、上記排紙ユニット4の用紙搬送路R7にてスイッチバックしてきた用紙は、この用紙搬送路R8を通って給紙ユニット2に形成された用紙搬送路R9に搬送される。
排紙ユニット4は、画像形成ユニット3によって画像が形成された用紙を機外に向けて排出する。この排紙ユニット4には、2つの用紙搬送路R5およびR7が形成されている。また、排紙ユニット4は、この用紙搬送路R5,R7に沿って設けられた搬送手段の一つとして機能する複数の搬送ロール27と、この複数の搬送ロール27を回転駆動させる複数の搬送用モータ(不図示)とを備えている。
また、排紙ユニット4は、用紙搬送路R5を通って搬送されてきた用紙を収容する収容部24と、用紙搬送路R5上に配設され搬送されてきた用紙のカールを補正するカール補正部29とを備えている。
用紙搬送路R5は、画像形成ユニット3に形成された用紙搬送路R4と接続して形成されるとともに、用紙搬送路R4との接続点から収容部24に向けて形成されている。用紙搬送路R4から搬送されてきた用紙は、用紙搬送路R5を通って収容部24に収容される。
用紙搬送路R7は、一方の端部が、画像形成ユニット3に形成された用紙搬送路R6およびR8に接続する形で設けられるとともに、他方の端部が、排紙ユニット4内の所定位置まで配設される状態となっている。用紙の両面に画像を形成する場合、用紙搬送路R6から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R7でスイッチバックされ、画像形成ユニット3に設けられた用紙搬送路R8に搬送される。また、用紙の片面に画像を形成するとともに表裏を反転させて機外に排出する場合、用紙搬送路R6から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R7でスイッチバックされ、再度用紙搬送路R6に搬送される。なお、詳細は後述するが、本画像形成装置には、用紙搬送路R1〜R9に沿ってセンサが複数配設されている。
ここで、本画像形成装置の基本的な動作について説明する。
例えば第1の給紙部18に収容された用紙は、送り出しロール20により用紙搬送路R1に送り出される。そして、用紙搬送路R1に送り出された用紙は、搬送ロール21により用紙搬送路R1,用紙搬送路R2,および用紙搬送路R9の接続点まで搬送される。そして、上記接続点へと送り出された用紙は、搬送ロール21により用紙搬送路R2に沿って搬送され、画像形成ユニット3へと受け渡される。画像形成ユニット3に受け渡された用紙は、搬送ロール26により用紙搬送路R3に沿って上記2次転写部に送り込まれる。
一方、画像形成ユニット3においては、4つの感光体ドラム5,6,7,8が回転駆動されるとともに、帯電器、レーザ書き込み装置、現像器によって各感光体ドラム5,6,7,8の表面にK,Y,M,Cのトナー画像を形成される。そして、形成された各色のトナー画像は、1次転写ロール9,10,11,12によって中間転写ベルト13に重ねて転写される。これにより、中間転写ベルト13には、4色トナーを重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー画像が形成される。こうして形成されたトナー画像は、中間転写ベルト13の移動(走行)によって上記2次転写部へと送り込まれる。
このとき、2次転写部には上述のとおり用紙が搬送ロール26により搬送されてきており、中間転写ベルト13上のトナー画像は、2次転写部にて用紙に転写される。そして、多色のトナー画像が形成された用紙は、バキューム搬送部15によって定着器16に搬送され、トナー画像の定着が行われる。そして、定着器16を通過した用紙は、排紙ユニット4に受け渡され後、搬送ロール27により収容部24まで搬送される。
これに対し用紙の両面に画像を形成する場合、定着器16にて表面に画像が定着された用紙は、用紙搬送路R6に沿って搬送される。その後、この用紙は、用紙搬送路R6から排紙ユニット4側の用紙搬送路R7へと一旦送り込まれ、そこでスイッチバックして画像形成ユニット3の用紙搬送路R8へと送り込まれる。その後、用紙は、給紙ユニット2の用紙搬送路R9に送り込まれた後、用紙搬送路R2,R3に沿って搬送される。そして、用紙は、2次転写部にて裏面に画像が転写された後、用紙搬送路R4を通り定着器16まで搬送される。そして、定着器16にて裏面に画像が定着された後、この用紙は、用紙搬送路R5を経由して収容部24まで搬送される。
また、用紙の片面に画像を形成するとともに表裏を反転させて機外に排出する場合、定着器16を通過した用紙は、用紙搬送路R6に沿って搬送される。その後、用紙は、用紙搬送路R6から排紙ユニット4側の用紙搬送路R7へと一旦送り込まれるとともに、この用紙搬送路R7にてスイッチバックが行われる。スイッチバック後、用紙は、再度用紙搬送路R6に送り込まれ、その後用紙搬送路R5を経由して収容部24まで搬送される。
なお、本画像形成装置において、搬送ロール21,26,27を回転駆動させる搬送用モータ(不図示)は、複数の搬送ロール21,26,27をまとめて回転駆動している。即ち、ある1つの搬送用モータは、1つの搬送ロールのみを駆動するのではなく、複数の搬送ロールをまとめて回転駆動させる。例えば、図中破線で示した「A」部における搬送ロール26の群は、ある1つの搬送用モータで回転駆動され、同様に破線で示した「B」部における搬送ロール26の群は、「A」部に位置する搬送ロール26の群を回転駆動させるモータとは異なるモータにより回転駆動される。なお、上記「A」部および「B」部で示したように、ある1つのモータにより駆動される複数の搬送ロールよりなる搬送単位を、以下「セグメント」と称する。
図2は、本画像形成装置におけるセンサの配設状態を示した説明図である。
同図に示すように、本実施形態における画像形成装置は、用紙搬送路R1〜R9に沿って複数のセンサA〜Oを備えている。
より詳細に説明すると、本画像形成装置には、第1の給紙部18から用紙搬送路R1に向かう用紙搬送路にセンサA、用紙搬送路R1にセンサCが設けられた状態となっている。また、第2の給紙部19から用紙搬送路R2に向かう用紙搬送路にセンサB、用紙搬送路R1、用紙搬送路R2、および用紙搬送路R9の接続点にセンサDが設けられた状態となっている。
また、用紙搬送路R3にセンサE、用紙搬送路R4にセンサFおよびセンサG、用紙搬送路R5にセンサJおよびセンサK、用紙搬送路R6にセンサH、用紙搬送路R7にセンサIが設けられた状態となっている。さらに、用紙搬送路R8にセンサL、センサM、およびセンサN、用紙搬送路R9にセンサOが、設けられた状態となっている。
なお、詳細は後述するが、用紙が上記各センサの検出領域を通過すると、各センサから所定の信号が出力される。本実施形態においては、この所定信号の出力に基づきジャム(紙詰まり)発生の有無を判断し、また、各用紙の位置を把握する。
次に、制御部40について説明する。
図3は、制御部40の機能構成を示した説明図である。
同図に示すように、制御部40は、受付部41と、登録部42と、記憶部43と、用紙搬送管理部44と、モータ制御部45と、タイマー部46と、メイン制御部47とを備えている。
受付部41は、コントロールパネル(不図示)やパーソナルコンピュータ(PC)などの情報受付端末(不図示)などを介して、ユーザからの情報を受け付ける。また、登録部42は、受付部41にて受け付けた情報をもとに、用紙の用紙搬送路等の各種事項(搬送情報の一例)を設定し、設定した事項を記憶部43に記憶保持された管理テーブルに登録する。保持手段の一つして機能する記憶部43は、上記設定された事項を含め各種情報の記憶(保持)を行う。
把握手段、検出手段、紙詰まり検知手段の一つとして機能する用紙搬送管理部44は、ジャムが発生したか否かの判断や、ジャムが発生した後にジャム紙が除去された否かの判断等を含め、用紙の搬送状況を把握する。モータ制御部45は、搬送ロール21,26,27を回転駆動させる搬送用モータ(不図示)の駆動制御を行う。タイマー部46は、ある開始点を基準として時間のカウントを実行する。メイン制御部47は、用紙搬送管理部44等の各部からの出力を受け付け、また、モータ制御部45等の各部に各種処理を実行させる。その他、メイン制御部47は、各種判断等を実行する。
ところで、用紙を搬送している過程においてジャム(紙詰まり)などの搬送異常が発生し用紙の搬送を停止させる必要が生じた場合、異常発生と同時に用紙の搬送を停止すると、用紙の停止位置が不適切になる恐れがある。例えば、ジャムの発生(検出)と同時に搬送中の用紙を停止すると、ジャム状態にある用紙を除去する際に、不適切な位置で停止している用紙が引き裂かれ、これによって除去できない紙片が装置内に残り動作不能状態に陥ることも想定される。
また、ジャム状態となった用紙を除去後、再度搬送ロールを駆動させ、装置内部に位置する用紙を機外に排出する所謂パージ処理という技術も知られている。しかしながら、搬送速度が異なるセグメント間に用紙が跨って位置する場合など、用紙が不適切な位置で停止すると、搬送ロールを再駆動させた際に用紙が引き裂かれるなどの不具合が発生するおそれがある。また、搬送ロールを駆動させる搬送用モータを再駆動させた際の立ち上がり速度が異なる場合があり、この結果、搬送ロールの立ち上がり速度も異なるようになる。このため、立ち上がり速度が異なる搬送ロール間に用紙が位置してしまうと、この場合も用紙が引き裂かれるなどの不具合が生じるおそれがある。
そこで、このような不具合の発生を抑制するため、搬送中の用紙位置をセンサにより把握しておき、上記のような異常が発生した場合に、機外に排出が可能な用紙については機外に排出し、異常が発生した箇所よりも上流側に位置する用紙など機外への排出ができないものについては、出来るだけ用紙の除去作業が簡単に行える位置であってパージ処理が可能な位置まで移動させ停止させる処理が提案されている(以下、この処理を「ジャムダウン」と称する)。
ところで、同一種類の用紙が、等間隔で搬送されている場合などにおいては、搬送中の各用紙の位置を容易に把握できる。画像形成装置内部においては、センサはそれほど多く設けられていないため、全ての用紙をセンサにより常に検出しておくことは困難であるが、同一種類の用紙が、等間隔で搬送されている場合などにおいては、センサである用紙の位置を把握することができれば、この用紙位置をもとに他の用紙位置も把握(推測)することが可能である。このため、同一種類の用紙が、等間隔で搬送されている場合などにおいては、上記ジャムダウンを実行することが可能である。
ところが、画像形成装置内に用紙が搬送される場合、複数種類の用紙が搬送される場合がある。また、搬送間隔が均一ではない状態で搬送される場合もある。このような場合、センサによりある用紙の位置を把握できたとしても、センサにより検出できない用紙については、用紙位置が把握できた用紙との関連づけが困難となり、その位置を把握することが難しくなる。このため、従来の画像形成装置においては、複数種類の用紙が混在している場合などはジャムダウンの実行が困難な状況にあった。
そして、このようにジャムダウンを実行が困難な場合、停止位置の制御を行わずに用紙の搬送を停止させる処理を行わざるを得ない。このため、用紙が意図しない不適切な位置に停止する事態が生じ、また、上述のパージ処理の実行が困難となり全用紙を手動で除去しなければならずユーザに負担をかけてしまうという不具合が生じる結果となっていた。
また、従来の画像形成装置においては、記録材を検知するセンサを設けるとともに、このセンサから出力される信号に基づき上記搬送異常を検出する技術が知られている。本技術においては、例えば、所定の時間毎にセンサから所定出力がある場合に搬送異常は発生していないと判断され、センサから所定出力が無くなった場合に搬送異常が発生したと判断される。ところで、同一種類の記録材が等間隔で搬送されている場合等においては、各記録材は上記センサを一定の時間毎に通過していくため、上記所定の時間を設定することで搬送異常を検出することが可能となる。ところが、記録材が非等間隔で搬送される場合等や、複数種類の記録材が混在して搬送される場合等の場合等においては、各記録材が上記センサを通過するタイミングが一定とならず上記所定の時間を設定しただけでは記録材の搬送異常を検出することが困難となる。
そこで、本実施形態においては、複数種類の用紙が混在等している場合でもあってもジャムダウンの実行等を可能とするため、以下に示す処理を行っている。
図4は、制御部40にて実行される処理を示したフローチャートである。なお、本フローチャートは用紙の搬送に関する処理を中心に説明している。以下、これらのフローチャートを図1〜図3とともに説明する。
まず、受付部41は、ユーザから画像形成開始指示を受け付けると、コントロールパネル(不図示)やパーソナルコンピュータ(PC)などの情報受付端末に入力されたユーザからの情報を受け付け(ステップ101)、受け付けた情報を登録部42に出力する。
なお、ユーザからの情報としては、例えば、画像形成を行う用紙の種類(紙種、大きさなど)、画像形成を行う用紙の枚数、用紙上における画像の形成態様などが挙げられる。
ところで、記憶部43には、搬送される各用紙の状態等を管理するためのテーブル(以下、「管理テーブル」と称する。)が記憶されている。
また、記憶部43には、ユーザが入力可能な各種情報と、例えば、用紙搬送路、給紙部、用紙の種類、用紙を縦向き又は横向きで搬送するかなどの用紙の配向状態等とが関連づけられたテーブル(以下、このテーブルを「設定用テーブル」と称する。)が記憶されている。
ステップ101の処理が終了後、ユーザからの情報を受け付けた登録部42は、上記設定用テーブルを参照することで用紙搬送路、給紙部、用紙の種類、用紙の配向状態等を設定し、設定したこれらの事項(搬送情報の一例)を上記管理テーブルに登録(記憶)する(ステップ102)。
例えば、登録部42は、用紙の片面に画像形成を行うとの情報を受け付けた場合、上記設定用テーブルを参照することで用紙の供給源を第1の給紙部18と設定し、また、用紙が搬送されていく用紙搬送路を用紙搬送路R1,R2,R3,R4,R5と設定する。そして、登録部42は、設定したこれらの事項を管理テーブルに登録する(例1)。
また、例えば、登録部42は、用紙の両面に画像形成を行うとの情報を受け付けた場合、用紙の供給源を第2の給紙部19に設定し、また、用紙搬送路を用紙搬送路R2,R3,R4,R6,R7,R8,R9,R2,R3,R4,R5と設定する。そして、登録部42は、設定したこれらの事項を管理テーブルに登録する(例2)。
さらに、例えば、登録部42は、用紙の片面に画像を形成するとともに表裏を反転させて機外に排出するとの情報を受け付けた場合、用紙の供給源を第2の給紙部19に設定し、また、用紙搬送路を用紙搬送路R2,R3,R4,R6,R7,R6,R5と設定する。そして、登録部42は、設定したこれらの事項を管理テーブルに登録する(例3)。
ステップ102の処理が実行された後、メイン制御部47は、不図示の駆動源を駆動させることで張架ロールを駆動させ、中間転写ベルト13の駆動(回転)を開始させる。そして、中間転写ベルト13の回転が開始すると、上記基準センサから基準信号が発行される。そして、この基準信号を認識したメイン制御部47は、管理テーブルに設定された設定事項を把握したうえで、各部(各装置)の動作を開始させる制御信号を所定のタイミングで発行していく。この結果、用紙搬送路に対して用紙が給紙されていく。また、メイン制御部47は、制御信号を発行する度に、制御信号の発行時刻をこの制御信号により搬送が開始される用紙と関連づけた状態で管理テーブルに登録する。なお、この発行時刻の基準時は、後述するように最初に発行された制御信号の発行時である。なお、制御信号の発行が開始されると、タイマー部46は、時間のカウントを開始する。
なお、後述する用紙搬送管理部44が後述するオンチェック信号等の監視を開始するオンチェック信号監視開始時刻等は、上記最初に発行された制御信号の発行時を基準時としている。また、センサからオンチェック信号等が出力された場合に、用紙搬送管理部44が管理テーブルに登録するオンチェック信号等の出力時刻も上記最初に発行された制御信号の発行時を基準時としている。即ち、本実施形態において実行される動作や、把握、取得等される時刻は、上記最初に発行された制御信号の発行時を基準時としている。
ステップ102の処理を実行後、上記最初の制御信号を発行したメイン制御部47は、この最初の制御信号により搬送が開始される用紙が以後通過していくセンサの通過順序(搬送情報の一例)を管理テーブルに登録する(ステップ103)。
より詳細に説明すると、センサ把握手段の一つして機能するメイン制御部47は、まず、管理テーブルを参照し、この最初の制御信号により搬送が開始される用紙の用紙搬送路を把握する。次いで、メイン制御部47は、記憶部43に記憶されたセンサ配列テーブルを参照し、上記把握した用紙搬送路に基づき用紙が通過していくセンサの通過順序を取得する。その後、メイン制御部47は、取得したセンサの通過順序を用紙と対応づけた状態で管理テーブルに登録する。
記憶部43には、用紙搬送路と、この用紙搬送路を用紙が通過していく際にこの用紙が通過していくセンサの通過順序とが対応づけられたセンサ配列テーブルが記憶されている。メイン制御部47は、このセンサ配列テーブルを参照することで、上記用紙搬送路に対応したセンサの通過順序を取得する。
例えば、上記例1の場合、メイン制御部47は、センサの通過順序を、センサA,センサC,センサD,センサE,センサF,センサG,センサJ,センサKと取得し、この通過順序を用紙と対応づけた状態で管理テーブルに登録する。
また、上記例2の場合、メイン制御部47は、表面に画像を形成する場合におけるセンサの通過順序を、センサB,センサD,センサE,センサF,センサG,センサH,センサI,センサL,センサM,センサN,センサOと取得し、この通過順序を用紙と対応づけた状態で管理テーブルに登録する。また、メイン制御部47は、裏面に画像を形成する場合におけるセンサの通過順序を、センサD,センサE,センサF,センサG,センサJ,センサKと取得し、この通過順序を用紙と対応づけた状態で管理テーブルに登録する。
さらに、上記例3の場合、メイン制御部47は、センサの通過順序を、センサB,センサD,センサE,センサF,センサG,センサH,センサI,センサH,センサJ,センサKと取得し、この通過順序を用紙と対応づけた状態で管理テーブルに登録する。
なお、詳細は後述するが、制御信号の発行が開始されメイン制御部47から実行命令を受けると、用紙搬送管理部44は、センサ毎に、出力される信号の監視を行う。また、用紙搬送管理部44は、上記監視を予め設定された所定時間行い、この監視時間内にセンサから所定の信号が出力されたか否かでジャム発生の有無を判断する。
なお、本実施形態における各センサにおいては、用紙の先端がセンサの検出(検知)領域に到達した際に所定の信号が出力される。さらに、センサの検出領域内に位置する用紙がこの検出領域から外れた際(検出領域を通過した際)にも所定の信号が検出される。即ち、用紙がセンサを通過する際、センサからは所定の信号が2回出力されることになる。そこで、本実施形態における用紙搬送管理部44は、この2回の所定信号に基づきジャム発生の有無を判断している。なお、用紙の先端がセンサの検出領域に到達した際にセンサから出力される所定信号を以下「オンチェック信号」と称し、用紙の後端がセンサの検出領域から外れた際にこのセンサから出力される所定信号を以下「オフチェック信号」と称する。
より具体的に説明すると、制御信号の発行が開始されメイン制御部47から実行命令を受けると、用紙搬送管理部44は、センサ毎に設定された所定の開始時刻から所定の終了時刻まで、各センサにおけるオンチェック信号出力の有無を監視する。そして、監視を行った結果、センサからオンチェック信号の出力が検出されなかった場合に、ジャムが発生したと判断する。また、用紙搬送管理部44は、センサ毎に設定された所定の開始時刻から所定の終了時刻まで、各センサにおけるオフチェック信号出力の有無を監視する。そして、監視を行った結果、センサからオフチェック信号が検出されなかった場合に、ジャムが発生したと判断する。
なお、オンチェック信号が検出されなかった場合、このオンチェック信号が検出されなかったセンサの用紙搬送方向上流側においてジャムが発生していることになる。また、オフチェック信号が検出されなかった場合、このオフチェック信号が検出されなかったセンサの検出領域内においてジャムが発生していることになる。
このように本実施形態においては、用紙搬送管理部44が、所定の開始時刻から所定終了時刻まで各センサからの出力を監視する処理を行っている。そこで、ステップ103の処理が実行された後、上記開始時刻および終了時刻が設定(登録)される処理が実行される。
ステップ103の処理が実行された後、設定手段としてのメイン制御部47は、用紙搬送管理部44が、各センサから出力されるオンチェック信号の監視を始めるオンチェック信号監視開始時刻と、監視を終了するオンチェック信号監視終了時刻とを設定し、設定したオンチェック信号監視開始時刻等を管理テーブルに登録する(ステップ104)。
より具体的に説明すると、まず、メイン制御部47は、管理テーブルを参照することでステップ103にて登録されたセンサの通過順序を把握する。次いで、メイン制御部47は、把握したセンサの通過順序に基づき、用紙搬送管理部44が、各センサから出力されるオンチェック信号の監視を始めるオンチェック信号監視開始時刻と、監視を終了するオンチェック信号監視終了時刻とをセンサ毎に設定する。次いで、メイン制御部47は、設定したオンチェック信号監視開始時刻およびオンチェック信号監視終了時刻を各センサと対応づけた状態で管理テーブルに登録する。なお、メイン制御部47がオンチェック信号監視開始時刻等を設定する際の設定方法については、後述する。
次いで、メイン制御部47は、用紙搬送管理部44が、各センサから出力されるオフチェック信号の監視を始めるオフチェック信号監視開始時刻と、監視を終了するオフチェック信号監視終了時刻とを管理テーブルに登録する(ステップ105)。
より具体的に説明すると、まず、メイン制御部47は、管理テーブルを参照することでステップ103にて登録されたセンサの通過順序を把握する。次いで、メイン制御部47は、把握したセンサの通過順序に基づき、用紙搬送管理部44が、各センサから出力されるオフチェック信号の監視を始めるオフチェック信号監視開始時刻と、監視を終了するオフチェック信号監視終了時刻とをセンサ毎に設定する。次いで、メイン制御部47は、設定したオフチェック信号監視開始時刻およびオフチェック信号監視終了時刻を各センサと対応づけた状態で管理テーブルに登録する。
ここで、メイン制御部47が、上記オンチェック信号監視開始時刻等を設定する際の設定方法について説明する。
記憶部43には、制御信号の発行時を基準時とした場合のオンチェック信号監視開始時刻、オンチェック信号監視終了時刻、オフチェック信号監視開始時刻、およびオフチェック信号監視終了時刻(搬送情報、予測通過情報の一例)がセンサ毎に予め記憶されている。
なお、これらオンチェック信号監視開始時刻等は、用紙搬送路、用紙の種類、用紙の配向状態等により異なるため、記憶部43には、用紙搬送路、用紙の種類、配向状態等に応じた複数種類のオンチェック信号監視開始時刻等が記憶されている。
メイン制御部47は、上記ステップ104およびステップ105にてオンチェック信号監視開始時刻等を設定する際、まず管理テーブルを参照し、搬送が開始される用紙の用紙搬送路、種類、配向状態等を把握する。そして、メイン制御部47は、この把握した用紙搬送路、用紙の種類、配向状態等をもとに記憶部43を参照することでオンチェック信号監視開始時刻等を取得(設定)する。
ところで、記憶部43を参照することで取得されるオンチェック信号監視開始時刻等は、各用紙に対して発行される制御信号の発行時を基準時としている。一方、用紙搬送管理部44がオンチェック信号の監視を開始するオンチェック信号監視開始時刻等は、上述のとおり最初に発行された制御信号の発行時を基準時としている。
この結果、例えば、用紙が連続して搬送される場合に、1枚目(最初)の用紙に関するオンチェック信号監視開始時刻等については、記憶部43から取得されるオンチェック信号監視開始時刻等をそのまま管理テーブルに登録することができる。しかしながら、1枚目の用紙に後続する用紙については、最初に発行される制御信号の発行時と、この後続する用紙に対して発行される制御信号の発行時との間に時間差が生じている。このため、この後続する用紙に関するオンチェック信号監視開始時刻等については、記憶部43から取得されるオンチェック信号監視開始時刻等をそのまま管理テーブルに登録することができない。
そこで、メイン制御部47は、上記後続する用紙に関するオンチェック信号監視開始時刻等を取得する際、まず、記憶部43を参照することで把握した用紙搬送路、用紙の種類、配向状態等をもとに、記憶部43からオンチェック信号監視開始時刻等を取得する。次いで、メイン制御部47は、管理テーブルを参照し上記後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻を把握する。次いで、メイン制御部47は、記憶部43から取得した上記オンチェック信号監視開始時刻等に上記発行時刻(時間)を加えこれを新たなオンチェック信号監視開始時刻等として設定し、これを管理テーブルに登録する。即ち、記憶部43から取得したオンチェック信号監視開始時刻等に、上記1枚目の用紙に対して発行された制御信号と上記後続する用紙に対して発行された制御信号との時間差を加えこれをオンチェック信号監視開始時刻等として設定し、このオンチェック信号監視開始時刻等を管理テーブルに登録する。
なお、上記ステップ103〜ステップ105における処理は、新たな制御信号が発行され新たな用紙の搬送が開始される度に行われる。
また、上記例2のように用紙の両面に画像を形成する場合、片面に画像が形成された用紙は用紙搬送路R9(図2参照)に沿って設けられているセンサO付近で一旦停止し、新たな制御信号が発行されると、用紙搬送路R2に向けての搬送が開始(再開)される。
このような場合、まず、1回目に発行される制御信号に基づき、ステップ103〜ステップ105の処理が実行され、上記用紙が一旦停止する位置までに配置されたセンサに関する上記オフチェック信号監視開始時刻等が設定され、登録される。次いで、2回目に発行される制御信号に基づき、再度ステップ103〜ステップ105の処理が実行され、上記用紙が一旦停止する位置以降に配置されたセンサに関する上記オフチェック信号監視開始時刻等が設定され、登録される。
なお、上記用紙の両面に画像を形成する場合のように搬送過程において発行される制御信号に基づきステップ103〜ステップ105の処理を実行する場合、記憶部43には、搬送過程において発行される制御信号の発行時を基準時とした場合のオンチェック信号監視開始時刻等が予め記憶される。
ステップ105にて、オフチェック信号監視開始時刻等が管理テーブルに登録された後、用紙搬送管理部44は、オンチェック信号監視開始時刻からオンチェック信号監視終了時刻まで、このオンチェック信号監視開始時刻およびオンチェック信号監視終了時刻が設定されているセンサからオンチェック信号が出力されるか否かを監視する(ステップ106)。
より具体的に説明すると、ステップ105にて、オフチェック信号監視開始時刻等が管理テーブルに登録された後、メイン制御部47は、用紙搬送管理部44に、オンチェック信号の監視を開始させる。メイン制御部47よりオンチェック信号の監視命令を受けた用紙搬送管理部44は、管理テーブルを参照し、センサ毎に登録されたオンチェック信号監視開始時刻およびオンチェック信号監視終了時刻を把握する。次いで、用紙搬送管理部44は、上記把握したオンチェック信号監視開始時刻からオンチェック信号監視終了時刻まで、このオンチェック信号監視開始時刻およびオンチェック信号監視終了時刻が設定されているセンサからオンチェック信号が出力されるか否を監視する。
次いで、用紙搬送管理部44は、オフチェック信号監視開始時刻からオフチェック信号監視終了時刻まで、このオフチェック信号監視開始時刻およびオフチェック信号監視終了時刻が設定されているセンサからオフチェック信号が出力されるか否かを監視する(ステップ107)。なお、具体的な動作については、ステップ106にて行われる動作と同様であるため、説明を省略する。
その後、用紙搬送管理部44は、用紙がセンサを通過した場合(センサにて用紙の検出がなされた場合)における通過情報(搬送情報)およびオンチェック信号やオフチェック信号の出力時刻(検出時刻、搬送情報、時間情報)を各用紙と関連づけた状態で管理テーブルに登録し(ステップ108)、処理を終了する。
より具体的には、用紙搬送管理部44は、センサからオンチェック信号およびオフチェック信号が出力された場合、このセンサを用紙が通過したと判断し、用紙がセンサを通過したとの通過情報を管理テーブルに登録する。また、センサからオンチェック信号やオフチェック信号が出力された場合、その出力時刻も管理テーブルに登録する。
ところで、用紙搬送管理部44は、上記オンチェック信号監視開始時刻からオンチェック信号監視終了時刻までセンサからの出力を監視した結果、オンチェック信号を検出できなかった場合、ジャムが発生したと判断する。また、用紙搬送管理部44は、上記オフチェック信号監視開始時刻からオフチェック信号監視終了時刻までセンサからの出力を監視した結果、オフチェック信号を検出できなかった場合、ジャムが発生したと判断する。以下、ジャムが発生したと判断された場合に実行される処理について説明する。
図5は、ジャムが発生したと判断された場合に実行される処理を示したフローチャートである。
用紙搬送管理部44にてジャムが発生した判断された場合、把握手段の一つして機能するメイン制御部47は、まず各用紙の現在位置を把握する(ステップ201)。
具体的には、用紙搬送管理部44にてジャムが発生した判断された場合、用紙搬送管理部44からは、判断結果、およびオンチェック信号又はオフチェック信号が検出されなかったセンサに関する情報が、メイン制御部47に出力される。そして、上記判断結果およびセンサに関する情報を受け付けたメイン制御部47は、ジャムの発生位置を把握する。次いで、メイン制御部47は、管理テーブルを参照し搬送されている各用紙の現在位置を把握する。より詳細には、メイン制御部47は、用紙の先端位置と後端位置の現在位置を把握する。
より具体的に説明すると、ジャムが発生したと判断された場合、メイン制御部47は、まず管理テーブルを参照し、用紙毎に最後に通過したセンサを把握後、このセンサから出力されたオンチェック信号の出力時刻およびオフチェック信号の出力時刻を把握する。
次いで、メイン制御部47は、各用紙が最後に通過したセンサの用紙搬送方向下流側における搬送速度(スピード)を把握する。記憶部43には、用紙搬送路の各位置における搬送速度が記憶されており、メイン制御部47は、記憶部43を参照することで、各用紙が最後に通過したセンサの用紙搬送方向下流側における搬送速度を把握する。
次いで、メイン制御部47は、タイマー部46を参照することで現在時刻を把握し、この現在時刻と、上記各用紙が最後に通過したセンサから出力されたオンチェック信号の出力時刻との時間差を取得する。次いで、メイン制御部47は、この時間差および上記用紙搬送方向下流側における搬送速度に基づき、最後に通過したセンサと用紙の先端位置との距離を取得し、これにより用紙の先端位置を把握する。
また、メイン制御部47は、タイマー部46を参照することで現在時刻を把握し、この現在時刻と、上記各用紙が最後に通過したセンサから出力されたオフチェック信号の出力時刻との時間差を取得する。次いで、メイン制御部47は、この時間差および上記用紙搬送方向下流側における搬送速度に基づき、最後に通過したセンサと用紙の後端位置との距離を取得し、これにより用紙の後端位置を把握する。
ステップ201にて各用紙の現在位置が把握された後、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、各用紙の先端および後端が位置するセグメントを把握する(ステップ202)。次いで、メイン制御部47は、各セグメントに対応づけられて設けられた搬送用モータを把握する(ステップ203)。
なお、記憶部43には、用紙搬送路における位置と、この位置が属するセグメントと、各セグメントにおける搬送ロールを回転駆動させる搬送用モータとが関連づけて記憶されており、メイン制御部47は、記憶部43を参照することで、上記セグメントおよび搬送用モータを把握する。
次いで、停止手段の一つして機能するメイン制御部47は、モータ制御部45を介し、搬送用モータの駆動制御を行い、各用紙を所定の位置に停止させる(ステップ204)。従来の画像形成装置においては、上述のとおり、個々の用紙位置を把握することが難しく、各用紙に対する搬送制御(停止制御)が困難であった。本実施形態においては、各用紙の位置を把握可能であるため、各用紙に対する搬送制御が可能となる。
ステップ204にて各用紙が所定位置に停止した後、用紙搬送管理部44は、センサからの出力をもとにジャムが除去されたか否かを判断する(ステップ205)。
より具体的には、ステップ204の処理が実行された後、メイン制御部47は、用紙搬送管理部44に対してジャムが除去されたか否かの判断を行わせる。そして、用紙搬送管理部44は、メイン制御部47からの命令を受け、センサからの出力をもとにジャムが除去されたか否かを判断する。
ジャムが除去されたと判断された場合、用紙搬送管理部44からの判断結果を受け付けたメイン制御部47は、モータ制御部45を介し、上記搬送用モータの駆動制御を行い、画像形成装置内部にて停止状態にある用紙を機外に排出するパージ処理を実行し(ステップ206)、処理を終了する。なお、ジャムが除去されていないと判断した場合、ステップ205に戻る。
本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 本画像形成装置におけるセンサの配設状態を示した説明図である。 制御部の機能構成を示した説明図である。 制御部にて実行される処理を示したフローチャートである。 ジャムが発生したと判断された場合に実行される処理を示したフローチャートである。
符号の説明
21…搬送ロール、26…搬送ロール、27…搬送ロール、43…記憶部、44…用紙搬送管理部、47…メイン制御部、A〜O…センサ

Claims (13)

  1. 複数の記録材を搬送条件を異ならせて搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記複数の記録材の搬送情報を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された前記搬送情報を用いて前記搬送手段により搬送される記録材の搬送状況を把握する把握手段と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記搬送手段により搬送される記録材を検知するセンサ備え、
    前記保持手段は、前記センサを通過する記録材の予測通過情報を前記搬送情報として保持することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記把握手段は、前記保持手段により保持された前記予測通過情報と前記センサからの出力とに基づき記録材の前記搬送状況を把握することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 記録材を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される記録材の搬送異常を検出する検出手段と、
    前記搬送手段により搬送される記録材の搬送情報を記録材毎に保持する保持手段と、
    前記検出手段にて前記搬送異常が検出された場合に、前記保持手段により保持された前記搬送情報に基づき各記録材の位置を把握する把握手段と、
    を含む画像形成装置。
  5. 前記搬送手段により搬送される記録材を検知した際所定の出力を行う複数のセンサと、当該複数のセンサのうち前記搬送手段により搬送される記録材が通過していくセンサを把握するセンサ把握手段とを更に備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記検出手段は、前記センサ把握手段にて把握された把握センサからの出力の監視を行った結果、所定の開始時刻から所定の終了時刻までに当該把握センサから前記所定の出力が無かった場合に前記搬送異常の発生を検出することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記所定の開始時刻および前記所定の終了時刻を前記把握センサ毎に設定する設定手段を更に備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記複数のセンサの各々は、検知領域へ記録材が到達した際前記所定の出力を行うことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 前記複数のセンサの各々は、検知領域を記録材が通過した際前記所定の出力を行うことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  10. 記録材を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される記録材を検出するセンサと、
    前記搬送手段により搬送される記録材の紙詰まりを検知する紙詰まり検知手段と、
    前記搬送手段により複数の記録材が搬送され前記センサにて各記録材の検出がなされた場合の時間情報を当該各記録材と関連づけた状態で保持する保持手段と、
    前記紙詰まり検知手段にて紙詰まりが検知された場合に、前記保持手段により保持された前記時間情報に基づき各記録材の位置を把握する把握手段と、
    を含む画像形成装置。
  11. 前記保持手段は、前記センサにて記録材の検出がなされた場合の検出時刻を各記録材と関連づけた状態で保持し、
    前記把握手段は、前記保持手段により保持された各記録材の前記検出時刻に基づき各記録材の位置を把握することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記把握手段は、前記検出時刻および前記搬送手段における搬送速度に基づき各記録材の位置を把握することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 前記把握手段により把握された前記各記録材の位置に基づき当該各記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備えたことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
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