JP2008185725A - 搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類の記録材が搬送されている場合等でも記録材を所定位置に停止可能な搬送装置等を提供する。
【解決手段】ジャムが発生した場合、ジャムダウンが実行可能な用紙に対してはジャムダウンを実行し、ジャムダウンの実行ができない用紙に対してはハードダウンを実行する。具体的には、用紙の搬送間隔を異ならせる用紙の先頭位置を切り替わり位置として搬送制御を異ならせる処理を行う。より具体的には、切り替わり位置よりも下流側の用紙に対してはジャムダウンを実行し、切り替わり位置よりも上流側に位置する用紙に対してはハードダウンを実行する。切り替わり位置よりも下流側においては、同一種類の用紙が等間隔且つ同一の配向状態で配送されており、これらの用紙に対してはジャムダウンが実行可能である。一方で、切り替わり位置よりも上流側の用紙に対してはジャムダウンの実行ができないため、ハードダウンを実行する。
【選択図】図4
【解決手段】ジャムが発生した場合、ジャムダウンが実行可能な用紙に対してはジャムダウンを実行し、ジャムダウンの実行ができない用紙に対してはハードダウンを実行する。具体的には、用紙の搬送間隔を異ならせる用紙の先頭位置を切り替わり位置として搬送制御を異ならせる処理を行う。より具体的には、切り替わり位置よりも下流側の用紙に対してはジャムダウンを実行し、切り替わり位置よりも上流側に位置する用紙に対してはハードダウンを実行する。切り替わり位置よりも下流側においては、同一種類の用紙が等間隔且つ同一の配向状態で配送されており、これらの用紙に対してはジャムダウンが実行可能である。一方で、切り替わり位置よりも上流側の用紙に対してはジャムダウンの実行ができないため、ハードダウンを実行する。
【選択図】図4
Description
本発明は、記録材等を搬送する搬送装置、および複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置においては、一般的に、装置内部にて記録材の搬送を行い、記録材を搬送する過程においてこの記録材上に画像形成、定着等の処理を行っていく(例えば、特許文献1参照)。
ところで、記録材を搬送している過程においてジャム(紙詰まり)などの搬送異常が発生する場合がある。このような場合、異常発生と同時に記録材の搬送を停止すると、記録材の停止位置が不適切になる恐れがある。この結果、ジャム状態等にある用紙を除去する際に、この不適切な位置で停止している用紙が引き裂かれ、これによって除去できない紙片が装置内に残り動作不能状態に陥ることも想定される。
また、ジャム状態等となった用紙を除去後、再度搬送ロールを駆動させ、装置内部に位置する用紙を機外に排出する所謂パージ処理という技術も知られている。しかしながら、回転速度が異なる搬送ロール間などに用紙が停止すると、搬送ロールを再駆動させた際に用紙が引き裂かれるなどの不具合が発生するおそれがある。
このため、ジャム(紙詰まり)などの搬送異常が発生した場合に、機外に排出が可能な用紙については機外に排出し、異常が発生した箇所よりも上流側に位置する用紙など機外への排出ができないものについては、画像形成装置内の所定位置まで移動させた後停止させる処理が提案されている。
このため、ジャム(紙詰まり)などの搬送異常が発生した場合に、機外に排出が可能な用紙については機外に排出し、異常が発生した箇所よりも上流側に位置する用紙など機外への排出ができないものについては、画像形成装置内の所定位置まで移動させた後停止させる処理が提案されている。
ところで、画像形成装置内には、複数種類(紙種、サイズ等)の記録材が搬送される場合や、記録材が等間隔ではない状態で搬送される場合がある。このような場合、停止制御が複雑となるため停止位置の制御を行わずに記録材の搬送を停止させる処理を行わざるを得ず、記録材が意図しない不適切な位置に停止する事態が生じるおそれがある。そして、不適切な位置に記録材が停止すると上述のパージ処理の実行も困難となり、全記録材を手動で除去しなければならずユーザに負担をかけてしまうという不具合が生じてしまう。
そこで、本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数種類の記録材が搬送されている場合等でも記録材を所定位置に停止可能な搬送装置等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される搬送装置は、複数の記録材を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される記録材の搬送異常を検出する検出手段と、搬送手段にて搬送される複数の記録材の搬送間隔が基準間隔の整数倍であるか否かを判断する判断手段と、判断手段による判断結果に基づいて検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合の搬送手段による記録材の搬送停止パターンを切り替える切り替え手段と、を含む。
ここで、検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合に搬送手段による記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備え、停止手段は、判断手段にて搬送間隔が基準間隔の整数倍であると判断された場合に、記録材を搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させることを特徴とすることができる。また、判断手段にて搬送間隔が基準間隔の2以上の整数倍であると判断された場合に、2以上の整数倍と判断された搬送間隔内における記録材の状態と記録材の搬送方向下流側に位置する記録材の状態とを比較する比較手段を更に含むことを特徴とすることができる。
さらに、検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合に搬送手段による記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備え、停止手段は、判断手段にて搬送間隔が基準間隔の整数倍でないと判断された場合に、搬送間隔の切り替わり位置を境界位置として搬送方向下流側の記録材を搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させ、且つ、境界位置より搬送方向上流側の記録材を搬送手段にて搬送させずに停止させることを特徴とすることができる。また、境界位置を変更する変更手段を更に備えることを特徴とすることができる。
さらに、記録材上に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段にて行われる画像形成準備動作に対応させて搬送される記録材間に所定領域を形成する形成手段とを更に備え、判断手段は、形成手段により所定領域が形成されることで搬送される記録材間に間隙が形成された場合に、間隙が基準間隔の整数倍であるか否かを更に判断することを特徴とすることができる。また、検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合に搬送手段による記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備え、停止手段は、判断手段にて間隙が基準間隔の整数倍でないと判断された場合に、間隙より搬送方向下流側の記録材を搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させ、且つ、間隙より搬送方向上流側の記録材を搬送手段にて搬送させずに停止させることを特徴とすることができる。
さらに、間隙を基準間隔の整数倍に設定する第1の搬送モード、または、間隙を基準間隔の非整数倍に設定する第2の搬送モードにて搬送手段を制御する搬送制御手段をさらに備えることを特徴とすることができる。
また、搬送制御手段は、第2の搬送モードにおける間隙を第1の搬送モードにおける間隙より短く設定することを特徴とすることができる。
また、搬送制御手段は、第2の搬送モードにおける間隙を第1の搬送モードにおける間隙より短く設定することを特徴とすることができる。
さらに、本発明を画像形成装置と捉えた場合、本発明が適用される画像形成装置は、複数の記録材を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される記録材のジャムを検知するジャム検知手段と、ジャム検知手段にて記録材のジャムが検知された場合における搬送手段による搬送停止動作を搬送手段にて搬送される複数の記録材の搬送間隔に基づいて設定する設定手段と、を含む。
また、設定手段は、搬送間隔が基準間隔と等しい場合に、記録材を搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させる設定を行うことを特徴とすることができる。さらに、設定手段は、搬送間隔が基準間隔と等しくない場合に、搬送間隔の切り替わり位置より搬送方向下流側の記録材を搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させ、且つ、搬送間隔の切り替わり位置より搬送方向上流側の記録材を搬送手段にて搬送させずに停止させる設定を行うことを特徴とすることができる。
請求項1に係る発明によれば、複数種類の記録材が搬送されている場合等でも記録材を所定位置に停止可能な搬送装置を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、例えば、ジャム状態等にある記録材を除去する際、記録材が引き裂かれるなどの不具合が発生することを抑制可能となる。
請求項3に係る発明によれば、記録材の搬送状態をより適切に把握することができる。
請求項4に係る発明によれば、用紙の搬送間隔が異なる場合であっても、例えばパージ処理が可能となり用紙の除去性を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、搬送間隔の切り替わり位置が、1つのモータにより駆動される複数の搬送ロールよりなる搬送単位内にあったとしても、記録材を適切に停止させることができる。
請求項2に係る発明によれば、例えば、ジャム状態等にある記録材を除去する際、記録材が引き裂かれるなどの不具合が発生することを抑制可能となる。
請求項3に係る発明によれば、記録材の搬送状態をより適切に把握することができる。
請求項4に係る発明によれば、用紙の搬送間隔が異なる場合であっても、例えばパージ処理が可能となり用紙の除去性を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、搬送間隔の切り替わり位置が、1つのモータにより駆動される複数の搬送ロールよりなる搬送単位内にあったとしても、記録材を適切に停止させることができる。
請求項6に係る発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、搬送停止パターンの切り替えをより適切に行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、基準間隔の整数倍ではない間隙が形成された場合であっても、パージ処理が可能となり用紙の除去性を向上させることができる。
請求項8に係る発明によれば、記録材間に形成される間隙の大きさを設定することが可能となり、例えば、単位時間あたりに出力可能な記録材の枚数を増やすように間隙を設定することができる。
請求項9に係る発明によれば、単位時間あたりに出力可能な記録材の枚数を増やすモードと、記録材を所定位置に停止させるモードとが選択可能となる。
請求項7に係る発明によれば、基準間隔の整数倍ではない間隙が形成された場合であっても、パージ処理が可能となり用紙の除去性を向上させることができる。
請求項8に係る発明によれば、記録材間に形成される間隙の大きさを設定することが可能となり、例えば、単位時間あたりに出力可能な記録材の枚数を増やすように間隙を設定することができる。
請求項9に係る発明によれば、単位時間あたりに出力可能な記録材の枚数を増やすモードと、記録材を所定位置に停止させるモードとが選択可能となる。
請求項10に係る発明によれば、複数種類の記録材が搬送されている場合等でも記録材を所定位置に停止可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項11に係る発明によれば、例えば、ジャム状態等にある記録材を除去する際、記録材が引き裂かれるなどの不具合が発生することを抑制可能となる。
請求項12に係る発明によれば、用紙の搬送間隔が異なる場合であっても、例えばパージ処理が可能となり用紙の除去性を向上させることができる。
請求項11に係る発明によれば、例えば、ジャム状態等にある記録材を除去する際、記録材が引き裂かれるなどの不具合が発生することを抑制可能となる。
請求項12に係る発明によれば、用紙の搬送間隔が異なる場合であっても、例えばパージ処理が可能となり用紙の除去性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本画像形成装置は、フルカラーのデジタル複写機であり、画像読み取りユニット1と、給紙ユニット2と、画像形成ユニット3と、排紙ユニット4とから構成されている。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本画像形成装置は、フルカラーのデジタル複写機であり、画像読み取りユニット1と、給紙ユニット2と、画像形成ユニット3と、排紙ユニット4とから構成されている。
画像読み取りユニット1は、原稿台(プラテンガラス)にセットされた原稿の画像を読み取るものである。この画像読み取りユニット1は、例えばランプ、ミラー及びキャリッジ等からなる光学走査系と、この光学走査系で読み取られた光学像を結像するレンズ系と、このレンズ系で結像された光学像を受光して電気信号に変換する画像読み取りセンサ(例えば、CCDセンサ)とから構成されている。また、この画像読み取りユニット1には、画像形成を行う用紙の種類(紙種、大きさなど)や、画像形成を行う用紙の枚数などの用紙に関する情報や、用紙上における画像の形成態様などの情報をユーザから受け付けるコントロールパネル(不図示)が配設されている。
給紙ユニット2は、記録材の一例としての用紙を画像形成ユニット3に供給するものである。給紙ユニット2は、用紙を収容するとともに後述する用紙搬送路R1又は用紙搬送路R2に用紙を給紙するための第1の給紙部18および第2の給紙部19を備えている。また、給紙ユニット2は、第1の給紙部18と後述する用紙搬送路R1との間に送り出しロール20を、また、第2の給紙部19と後述する用紙搬送路R2との間に同じく送り出しロール20を備えている。送り出しロール20は、第1の給紙部18又は第2の給紙部19から取り出された用紙をニップ(挟持)して一時停止させるとともに、所定のタイミングで用紙搬送路R1又は用紙搬送路R2に送り出す。
また、給紙ユニット2には、3つの用紙搬送路R1,R2,R9が設けられている。
用紙搬送路R1は、給紙ユニット2の端部から給紙ユニット2の内部に向かって形成されている。給紙ユニット2に、この給紙ユニット2とは異なる給紙ユニットが更に設けられた場合に、この異なる給紙ユニットからの用紙は、この用紙搬送路R1を通って給紙ユニット2の内部に搬送される。
用紙搬送路R1は、給紙ユニット2の端部から給紙ユニット2の内部に向かって形成されている。給紙ユニット2に、この給紙ユニット2とは異なる給紙ユニットが更に設けられた場合に、この異なる給紙ユニットからの用紙は、この用紙搬送路R1を通って給紙ユニット2の内部に搬送される。
用紙搬送路R2は、上記用紙搬送路R1と接続して設けられ、この用紙搬送路R1との接続点から画像形成ユニット3に向けて形成されている。この接続点まで搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R2を通って画像形成ユニット3に搬送される。
用紙搬送路R9は、画像形成ユニット3側における給紙ユニット2の端部から上記接続点まで形成されている。画像形成ユニット3から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R9を通って上記接続点まで搬送される。
用紙搬送路R9は、画像形成ユニット3側における給紙ユニット2の端部から上記接続点まで形成されている。画像形成ユニット3から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R9を通って上記接続点まで搬送される。
さらに、給紙ユニット2は、用紙搬送路R1,R2,R9に沿って設けられた搬送手段としての複数の搬送ロール21と、この複数の搬送ロール21や上記送り出しロール20を回転駆動させる複数の搬送用モータ(不図示)とを備えている。
また、給紙ユニット2は、用紙搬送路R1,R2,R9に沿ってセンサ22を複数備えている。詳細は後述するが、このセンサ22は、用紙搬送路R1,R2,R9の所定位置を用紙が通過したか否かを監視し用紙が通過した場合に所定の信号を出力する。
また、給紙ユニット2は、用紙搬送路R1,R2,R9に沿ってセンサ22を複数備えている。詳細は後述するが、このセンサ22は、用紙搬送路R1,R2,R9の所定位置を用紙が通過したか否かを監視し用紙が通過した場合に所定の信号を出力する。
画像形成ユニット3は、給紙ユニット2から搬送されてきた用紙に画像を形成するものである。この画像形成ユニット3は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する4つの感光体ドラム5,6,7,8を備えている。また、画像形成ユニット3は、各々の感光体ドラム5,6,7,8に対応する4つの1次転写ロール9,10,11,12と、中間転写ベルト13と、2次転写ロール14と、バキューム搬送部15と、定着器16とを備え、4連タンデム式を構成している。また、画像形成ユニット3には、制御部40が設けられている。なお、本実施形態においては、感光体ドラム5,6,7,8、1次転写ロール9,10,11,12、中間転写ベルト13、2次転写ロール14等により用紙に画像を形成する画像形成手段が構成される。
さらに、画像形成ユニット3は、中間転写ベルト13の裏側(内周面側)に、画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発行する基準センサ(不図示)を備えている。この基準センサは、中間転写ベルト13の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発行し、また、この基準信号の認識に基づくメイン制御部47(図2参照)からの制御信号により各装置(各部)は動作を開始するように構成されている。また、画像形成ユニット3は、中間転写ベルト13を内側から張架する張架ロールを複数備えるとともに、この複数備えられた張架ロールのうち所定の張架ロールを回転駆動させるモータ等の駆動源(不図示)を備えている。
また、本実施形態においては、上記各々の感光体ドラム5,6,7,8の周囲に、帯電器、レーザ書き込み装置、現像器、クリーナ等が配設されている。
帯電器は、感光体ドラム5,6,7,8の表面を一様に帯電する。レーザ書き込み装置は、帯電器によって帯電された感光体ドラム5,6,7,8の表面にレーザを照射し、静電潜像を形成する。また、現像器は、現像剤としてのトナーを感光体ドラム5,6,7,8の表面に供給することにより静電潜像を可視化(現像)してトナー画像を形成する。クリーナは、感光体ドラム5,6,7,8に残留する不要なトナーの除去を行う。
帯電器は、感光体ドラム5,6,7,8の表面を一様に帯電する。レーザ書き込み装置は、帯電器によって帯電された感光体ドラム5,6,7,8の表面にレーザを照射し、静電潜像を形成する。また、現像器は、現像剤としてのトナーを感光体ドラム5,6,7,8の表面に供給することにより静電潜像を可視化(現像)してトナー画像を形成する。クリーナは、感光体ドラム5,6,7,8に残留する不要なトナーの除去を行う。
さらに、画像形成ユニット3には、複数の用紙搬送路R3,R4,R6,R8が形成されている。また、画像形成ユニット3は、用紙搬送路R3,R4,R6,R8に沿って設けられた搬送手段としての複数の搬送ロール26と、この複数の搬送ロール26を回転駆動させる複数の搬送用モータ(不図示)とを備えている。また、画像形成ユニット3は、用紙搬送路R3,R4,R6,R8に沿ってセンサ31を複数備えている。詳細は後述するが、このセンサ31は、用紙搬送路R3,R4,R6,R8の所定位置を用紙が通過したか否かを監視し用紙が通過した場合に所定の信号を出力する。なお、用紙搬送路R4の一部においては、バキューム搬送部15によって用紙が搬送される。このため、バキューム搬送部15近傍においては、搬送ロール26は設けられていない。
1次転写ロール9,10,11,12は、対応する感光体ドラム5,6,7,8に中間転写ベルト13を介して対向状態に配置されている。これらの1次転写ロール9,10,11,12は、感光体ドラム5,6,7,8上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト13に転写(1次転写)する。
2次転写ロール14は、中間転写ベルト13の対向位置に配置されている。この2次転写ロール14は、中間転写ベルト13に転写されたトナー画像を用紙に転写(2次転写)する。
2次転写ロール14は、中間転写ベルト13の対向位置に配置されている。この2次転写ロール14は、中間転写ベルト13に転写されたトナー画像を用紙に転写(2次転写)する。
バキューム搬送部15は、2次転写ロール14によってトナー画像が転写された用紙を定着器16へと搬送する。定着器16は、用紙搬送路R4上に設けられ、トナー画像が転写された用紙に対し加熱加圧等を行い、用紙にトナー画像を定着させる。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムが記録されるROM(Read Only Memory)と、各種データを一時的に記憶しておくRAM(Random Access Memory)とで構成され、画像読み取りユニット1、給紙ユニット2、画像形成ユニット3、および排紙ユニット4に設けられた各装置(各部)の制御を行う。なお、制御部40の機能については後述する。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムが記録されるROM(Read Only Memory)と、各種データを一時的に記憶しておくRAM(Random Access Memory)とで構成され、画像読み取りユニット1、給紙ユニット2、画像形成ユニット3、および排紙ユニット4に設けられた各装置(各部)の制御を行う。なお、制御部40の機能については後述する。
用紙搬送路R3は、給紙ユニット2に形成された用紙搬送路R2に接続して設けられているとともに、用紙搬送路R2との接続点から中間転写ベルト13と2次転写ロール14とで構成される2次転写部に向けて形成されている。用紙搬送路R2から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R3を通って上記2次転写部まで搬送される。
用紙搬送路R4は、上記2次転写部から排紙ユニット4に向けて形成されており、2次転写部にて2次転写がなされた用紙は、この用紙搬送路R4を通って排紙ユニット4まで搬送される。
用紙搬送路R4は、上記2次転写部から排紙ユニット4に向けて形成されており、2次転写部にて2次転写がなされた用紙は、この用紙搬送路R4を通って排紙ユニット4まで搬送される。
用紙搬送路R6は、定着器16の用紙搬送方向下流側において用紙搬送路R4から分岐する形で形成され、また、用紙搬送路R4との分岐点から排紙ユニット4に向けて形成されている。用紙の両面に画像を形成する場合、定着器16で片面側に定着がなされた用紙は、この用紙搬送路R6を通って後述する用紙搬送路R7に搬送される。
用紙搬送路R8は、排紙ユニット4から給紙ユニット2に向けて形成されており、上記排紙ユニット4の用紙搬送路R7にてスイッチバックしてきた用紙は、この用紙搬送路R8を通って給紙ユニット2に形成された用紙搬送路R9に搬送される。
用紙搬送路R8は、排紙ユニット4から給紙ユニット2に向けて形成されており、上記排紙ユニット4の用紙搬送路R7にてスイッチバックしてきた用紙は、この用紙搬送路R8を通って給紙ユニット2に形成された用紙搬送路R9に搬送される。
排紙ユニット4は、画像形成ユニット3によって画像が形成された用紙を機外に向けて排出する。この排紙ユニット4には、2つの用紙搬送路R5およびR7が形成されている。
また、排紙ユニット4は、この用紙搬送路R5,R7に沿って設けられた搬送手段としての複数の搬送ロール27と、この複数の搬送ロール27を回転駆動させる複数の搬送用モータ(不図示)とを備えている。さらに、排紙ユニット4は、用紙搬送路R5およびR7に沿ってセンサ48を複数備えている。詳細は後述するが、このセンサ48は、用紙搬送路R5およびR7の所定位置を用紙が通過したか否かを監視し用紙が通過した場合に所定の信号を出力する。
また、排紙ユニット4は、この用紙搬送路R5,R7に沿って設けられた搬送手段としての複数の搬送ロール27と、この複数の搬送ロール27を回転駆動させる複数の搬送用モータ(不図示)とを備えている。さらに、排紙ユニット4は、用紙搬送路R5およびR7に沿ってセンサ48を複数備えている。詳細は後述するが、このセンサ48は、用紙搬送路R5およびR7の所定位置を用紙が通過したか否かを監視し用紙が通過した場合に所定の信号を出力する。
また、排紙ユニット4は、機外(排紙ユニット4の外部)へ用紙が排出されたか否かを検出する出口センサ49を備えている。
さらに、排紙ユニット4は、用紙搬送路R5を通って搬送されてきた用紙を収容する収容部24と、用紙搬送路R5上に形成され搬送されてきた用紙のカールを補正するカール補正部29とを備えている。
さらに、排紙ユニット4は、用紙搬送路R5を通って搬送されてきた用紙を収容する収容部24と、用紙搬送路R5上に形成され搬送されてきた用紙のカールを補正するカール補正部29とを備えている。
用紙搬送路R5は、画像形成ユニット3に形成された用紙搬送路R4と接続して形成されるとともに、用紙搬送路R4との接続点から収容部24に向けて形成されている。用紙搬送路R4から搬送されてきた用紙は、上述のとおり用紙搬送路R5を通って収容部24に収容される。
用紙搬送路R7は、一方の端部が、画像形成ユニット3に形成された用紙搬送路R6およびR8に接続する形で設けられるとともに、他方の端部が、排紙ユニット4内の所定位置まで配設される状態となっている。用紙搬送路R6から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R7でスイッチバックされ画像形成ユニット3に設けられた用紙搬送路R8に搬送される。
用紙搬送路R7は、一方の端部が、画像形成ユニット3に形成された用紙搬送路R6およびR8に接続する形で設けられるとともに、他方の端部が、排紙ユニット4内の所定位置まで配設される状態となっている。用紙搬送路R6から搬送されてきた用紙は、この用紙搬送路R7でスイッチバックされ画像形成ユニット3に設けられた用紙搬送路R8に搬送される。
ここで、本画像形成装置の基本的な動作について説明する。
まず、例えば第1の給紙部18に収容された用紙は、送り出しロール20により用紙搬送路R1に送り出される。そして、用紙搬送路R1に送り出された用紙は、搬送ロール21により用紙搬送路R1,用紙搬送路R2,および用紙搬送路R9の接続点まで搬送される。
上記接続点へと送り出された用紙は、搬送ロール21により用紙搬送路R2に沿って搬送され、画像形成ユニット3へと受け渡される。画像形成ユニット3に受け渡された用紙は、搬送ロール26により用紙搬送路R3に沿って2次転写部に送り込まれる。
まず、例えば第1の給紙部18に収容された用紙は、送り出しロール20により用紙搬送路R1に送り出される。そして、用紙搬送路R1に送り出された用紙は、搬送ロール21により用紙搬送路R1,用紙搬送路R2,および用紙搬送路R9の接続点まで搬送される。
上記接続点へと送り出された用紙は、搬送ロール21により用紙搬送路R2に沿って搬送され、画像形成ユニット3へと受け渡される。画像形成ユニット3に受け渡された用紙は、搬送ロール26により用紙搬送路R3に沿って2次転写部に送り込まれる。
一方、画像形成ユニット3においては、4つの感光体ドラム5,6,7,8が回転駆動されるとともに、帯電器、レーザ書き込み装置、現像器によって各感光体ドラム5,6,7,8の表面にY,M,C,Kのトナー画像が形成される。そして、形成された各色のトナー画像は、1次転写ロール9,10,11,12によって中間転写ベルト13に重ねて転写される。これにより、中間転写ベルト13には、4色トナーを重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー画像が形成される。こうして形成されたトナー画像は、中間転写ベルト13の移動(走行)によって2次転写部へと送り込まれる。
このとき、2次転写部には用紙が搬送ロール26により搬送されてきており、中間転写ベルト13上のトナー画像は、この2次転写部にて用紙に転写される。そして、多色のトナー画像が形成された用紙は、バキューム搬送部15によって定着器16に搬送され、トナー画像の定着が行われる。そして、定着器16を通過した用紙は、排紙ユニット4に受け渡され後、搬送ロール27により収容部24まで搬送される。
これに対し用紙の両面に画像を形成する場合、定着器16を通過した用紙は、用紙搬送路R6に沿って搬送される。その後、用紙は、用紙搬送路R6から排紙ユニット4側の用紙搬送路R7へと一旦送り込まれ、そこでスイッチバックして画像形成ユニット3の用紙搬送路R8へと送り込まれる。その後、用紙は、給紙ユニット2の用紙搬送路R9に送り込まれた後、用紙搬送路R2まで搬送される。次いで用紙は、上記と同様に用紙搬送路R3,R4を通って定着器16まで送られ、定着器16にて定着が行われた後、用紙搬送路R5を経由して収容部24まで搬送される。
なお、本画像形成装置において、搬送ロール21,26,27を回転駆動させる搬送用モータ(不図示)は、複数の搬送ロール21,26,27をまとめて回転駆動している。即ち、ある1つのモータは、1つの搬送ロールのみを駆動するのではなく、複数の搬送ロールをまとめて回転駆動させる。例えば、図中一点破線で示した「A」部における搬送ロール26の群は、ある1つの搬送用モータで回転駆動され、同様に一点破線で示した「B」部における搬送ロール26の群は、「A」部に位置する搬送ロール26の群を回転駆動させるモータとは異なるモータにより回転駆動される。なお、上記「A」部および「B」部で示したように、ある1つのモータにより駆動される複数の搬送ロールよりなる搬送単位を、以下「セグメント」と称する。
次に、制御部40について説明する。
図2は、制御部40の機能構成を示した説明図である。
同図に示すように、制御部40は、受付部41と、スケジューリング部42と、記憶部43と、用紙搬送管理部44と、モータ制御部45と、タイマー部46と、メイン制御部47とを備えている。
図2は、制御部40の機能構成を示した説明図である。
同図に示すように、制御部40は、受付部41と、スケジューリング部42と、記憶部43と、用紙搬送管理部44と、モータ制御部45と、タイマー部46と、メイン制御部47とを備えている。
受付部41は、ユーザから各種情報を受け付けるとともに、受け付けた情報をスケジューリング部42に出力する。スケジューリング部42は、ユーザから受け付けた情報をもとに搬送する用紙の種類、用紙の配向状態、搬送順序などに関するスケジュールを生成する。記憶部43は、スケジューリング部42にて生成されたスケジュールや、各種情報を記憶する。
用紙搬送管理部44は、センサ22,31,48から出力される信号の監視や、センサ22,31,48から出力される信号をもとにジャムなどの搬送異常が発生したか否かの判断や、搬送される用紙の位置の把握などを行う。なお、本実施形態においては、センサ22,31,48と、用紙搬送管理部44とによりジャムなどの搬送異常を検出する検出手段、ジャム検知手段が構成される。
モータ制御部45は、搬送用モータ(不図示)の駆動/停止制御を行う。タイマー部46は、時間のカウントを実行する。メイン制御部47は、用紙搬送管理部44等の各部から出力を受け付け、また、モータ制御部45等の各部に各種処理を実行させる。その他、メイン制御部47は、各種判断等を実行する。
モータ制御部45は、搬送用モータ(不図示)の駆動/停止制御を行う。タイマー部46は、時間のカウントを実行する。メイン制御部47は、用紙搬送管理部44等の各部から出力を受け付け、また、モータ制御部45等の各部に各種処理を実行させる。その他、メイン制御部47は、各種判断等を実行する。
ここで、従来の画像形成装置における用紙搬送系について説明する。
図3は、従来の画像形成装置における用紙搬送系を示した説明図である。
従来の画像形成装置においても、本実施形態における画像形成装置と同様に、用紙搬送系は、複数のセグメントにより構成される場合がある。
本図は、用紙の搬送方向の下流側から上流側に向かってセグメントF、セグメントGおよびセグメントHが設けられ、各セグメントに、複数の搬送ロール50が設けられた状態を示している。また、本図は、各セグメントF,G,Hに設けられた搬送ロール50を回転駆動させる駆動源としてモータMf,Mg,Mhが設けられた状態を示している。
図3は、従来の画像形成装置における用紙搬送系を示した説明図である。
従来の画像形成装置においても、本実施形態における画像形成装置と同様に、用紙搬送系は、複数のセグメントにより構成される場合がある。
本図は、用紙の搬送方向の下流側から上流側に向かってセグメントF、セグメントGおよびセグメントHが設けられ、各セグメントに、複数の搬送ロール50が設けられた状態を示している。また、本図は、各セグメントF,G,Hに設けられた搬送ロール50を回転駆動させる駆動源としてモータMf,Mg,Mhが設けられた状態を示している。
画像形成装置の内部においては、常に同一種類の用紙が搬送されるわけではなく、様々なサイズ、厚み、紙質(表面をコートしたものなど)の用紙が搬送される。
例えば、図3(a)に示すように、同一の種類であるA4サイズの用紙(P1〜P3)が等間隔で搬送される場合がある。なお、図3(a)は、用紙の搬送方向に沿って各用紙の長辺が沿い、各用紙が同一の配向状態にて搬送されている状態を示している。また、図3(b)に示すように、セグメントFにはA4の用紙P4が搬送され、セグメントGおよびセグメントHにはA3の用紙P5が搬送される場合がある。さらに、図3(c)に示すように、セグメントFおよびセグメントGにはA3の用紙P6が搬送され、セグメントHにはA3の用紙P7が搬送される場合がある。
例えば、図3(a)に示すように、同一の種類であるA4サイズの用紙(P1〜P3)が等間隔で搬送される場合がある。なお、図3(a)は、用紙の搬送方向に沿って各用紙の長辺が沿い、各用紙が同一の配向状態にて搬送されている状態を示している。また、図3(b)に示すように、セグメントFにはA4の用紙P4が搬送され、セグメントGおよびセグメントHにはA3の用紙P5が搬送される場合がある。さらに、図3(c)に示すように、セグメントFおよびセグメントGにはA3の用紙P6が搬送され、セグメントHにはA3の用紙P7が搬送される場合がある。
ところで、用紙を搬送している過程においてジャム(紙詰まり)などの異常が発生し、用紙の搬送を停止させる必要が生じた場合、異常発生と同時に用紙の搬送を停止すると、用紙の停止位置が不適切になるおそれがある。例えば、ジャムの発生(検出)と同時に搬送中の用紙を停止すると、ジャム紙を除去する際に、不適切な位置で停止している用紙が引き裂かれ、これによって除去できない紙片が装置内に残り動作不能状態に陥ることも想定される。
また、ジャム状態となった用紙を除去後、再度搬送ロールを駆動させ、装置内部に位置する用紙を機外に排出する所謂パージ処理という技術が知られている。しかしながら、用紙が、回転速度の異なる搬送ロール間に跨って位置する場合など用紙が不適切な位置で停止すると、搬送ロールを再駆動させた際に用紙が引き裂かれるなどの不具合が発生するおそれがある。また、搬送ロールを駆動させる搬送用モータを再駆動させた際の立ち上がり速度が異なる場合がある。この結果、搬送ロールの立ち上がり速度も異なるようになり、立ち上がり速度が異なる搬送ロール間に用紙が位置してしまうと、この場合も用紙が引き裂かれるなどの不具合が生じるおそれがある。
そこで、上記のような異常が発生した場合、機外に排出が可能な用紙については機外に排出し、異常が発生した箇所よりも上流側に位置する用紙など機外への排出ができないものについては、出来るだけ用紙の除去作業が簡単に行える位置であってパージ処理が可能な位置まで移動させた後に停止させる処理が実行される(以下、この処理を「ジャムダウン」と称する)。なお、このジャムダウンにおいては、異常が発生した場合に、その異常の内容(例えば、用紙ジャムであれば、その発生箇所)や、そのときの搬送中の用紙位置に応じて、用紙をどの位置に停止させるかの制御パターンが予め決められている。
ところで、搬送中の用紙位置は、用紙の種類によって様々なパターンとなる。このため、全ての用紙の停止位置を適切に制御するとなると、用紙の搬送停止パターンも多種多様となり、用紙の停止制御を行う際の制御パターンも膨大なものとなってしまう。このため、全ての制御パターンを用意しておくことは極めて困難である。この結果、制御パターンは、同一種類の用紙が等間隔且つ同じ配向状態で搬送されている場合など搬送態様として代表的なものに限定される。この結果、複数種類の用紙が混在している場合などは、ジャムダウンの実行が困難となる。
例えば、図3(a)に示した例においては、同一種類であるA4の用紙が等間隔且つ同一の配向状態で搬送されている状態であるため、ジャムダウンを実行することができる。
一方、図3(b)、(c)に示したように用紙の種類が混在し用紙の搬送間隔が異なる場合は、この搬送状態に対応した制御パターンを用意しておくことが困難な場合が多くジャムダウンの実行が困難となる。そして、このようにジャムダウンの実行が困難な場合、停止位置の制御を行わずに用紙の搬送を停止させる処理を行わざるを得ない。なお、このように停止位置の制御を行わずに用紙の搬送を停止させる処理を、以下、「ハードダウン」と称する。この結果、用紙が意図しない不適切な位置に停止する事態が生じ、また、上述のパージ処理の実行が困難となり全用紙を手動で除去しなければならず、ユーザに負担をかけてしまうという不具合が生じてしまう。
一方、図3(b)、(c)に示したように用紙の種類が混在し用紙の搬送間隔が異なる場合は、この搬送状態に対応した制御パターンを用意しておくことが困難な場合が多くジャムダウンの実行が困難となる。そして、このようにジャムダウンの実行が困難な場合、停止位置の制御を行わずに用紙の搬送を停止させる処理を行わざるを得ない。なお、このように停止位置の制御を行わずに用紙の搬送を停止させる処理を、以下、「ハードダウン」と称する。この結果、用紙が意図しない不適切な位置に停止する事態が生じ、また、上述のパージ処理の実行が困難となり全用紙を手動で除去しなければならず、ユーザに負担をかけてしまうという不具合が生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、このような不具合の発生を抑制するため、以下に示すような搬送制御を行っている。
図4は、本実施形態の画像形成装置における用紙の搬送制御を概念的に示した説明図である。なお、搬送制御の詳細については後述する。また、本図においては、図中右から左側に向かって用紙が搬送されている状態を示している。
図4は、本実施形態の画像形成装置における用紙の搬送制御を概念的に示した説明図である。なお、搬送制御の詳細については後述する。また、本図においては、図中右から左側に向かって用紙が搬送されている状態を示している。
図4(a)は、同一の種類の用紙が、等間隔且つ同一の配向状態で搬送されている状態を示している。そして、本図に示す状態は、図3(a)と同じ状態であり、ジャムが発生した場合、全用紙に対してジャムダウンが実行される。
図4(b)は、所定サイズの用紙が等間隔且つ同一の配向状態で搬送され、この所定サイズの用紙の間にこれらの用紙よりもサイズの大きい用紙が搬送されている状態を示している。この結果、本図は、図3(b)、(c)に示したように用紙の種類が混在し用紙の搬送間隔が異なる状態となっており、全用紙に対してジャムダウンを実行することが困難な状態となっている。
図4(b)は、所定サイズの用紙が等間隔且つ同一の配向状態で搬送され、この所定サイズの用紙の間にこれらの用紙よりもサイズの大きい用紙が搬送されている状態を示している。この結果、本図は、図3(b)、(c)に示したように用紙の種類が混在し用紙の搬送間隔が異なる状態となっており、全用紙に対してジャムダウンを実行することが困難な状態となっている。
そこで、本図に示す状態においてジャムが発生した場合は、ジャムダウンが実行可能な用紙に対してはジャムダウンを実行し、ジャムダウンの実行ができない用紙に対してはハードダウンを実行する。具体的には、用紙の搬送間隔を異ならせる用紙、即ち上記サイズの大きい用紙の先頭位置を切り替わり位置として搬送制御を異ならせる処理を行う。より具体的に説明すると、切り替わり位置よりも下流側の用紙に対してはジャムダウンを実行し、切り替わり位置よりも上流側に位置する用紙に対してはハードダウンを実行する。切り替わり位置よりも下流側においては、同一種類の用紙が等間隔且つ同一の配向状態で配送されており、実質的に図3(a)と同じ状態であるため、これらの用紙に対してはジャムダウンが実行可能である。一方で、切り替わり位置よりも上流側の用紙に対してはジャムダウンの実行ができないため、ハードダウンを実行する。
図4(c)は、下流側に所定サイズの用紙が等間隔且つ同一の配向状態で搬送され、上流側に下流側にて搬送されている用紙よりも大きいサイズの用紙が等間隔且つ同一の配向状態で搬送されている状態を示している。この結果、本図においても、図3(b)、(c)に示したように用紙の種類が混在し用紙の搬送間隔が異なる状態となっており、全用紙に対してジャムダウンを実行することが困難な状態となっている。
そこで、本図に示す状態においてジャムが発生した場合も、用紙の搬送間隔を異ならせる用紙、即ち上記サイズの大きい用紙の先頭位置を切り替わり位置として搬送制御を異ならせる処理を行う。例えば、切り替わり位置よりも上流側に位置する用紙でジャムが発生した場合、切り替わり位置よりも下流側の用紙に対してはジャムダウンを実行し、切り替わり位置よりも上流側に位置する用紙に対してはハードダウンを実行する。
そこで、本図に示す状態においてジャムが発生した場合も、用紙の搬送間隔を異ならせる用紙、即ち上記サイズの大きい用紙の先頭位置を切り替わり位置として搬送制御を異ならせる処理を行う。例えば、切り替わり位置よりも上流側に位置する用紙でジャムが発生した場合、切り替わり位置よりも下流側の用紙に対してはジャムダウンを実行し、切り替わり位置よりも上流側に位置する用紙に対してはハードダウンを実行する。
なお、本図は、ジャムが切り替わり位置よりも上流側に発生した状態を示しているが、切り替わり位置の下流側にてジャムが発生したとしても、同じ切り替わり位置を境として、下流側の用紙に対してジャムダウンが実行され、上流側の用紙に対してハードダウンが実行される。また、図4(b)、および後述する図5(b)(d)において、ジャムの発生位置を図示していないが、ジャムがいずれで発生したとしても切り替わり位置を境としてジャムダウン、ハードダウンが実行される。
さらに、本実施形態における用紙の搬送制御について説明する。
図5は、本実施形態の画像形成装置における用紙の搬送制御を概念的に示した説明図である。なお、本図においても、図中右側から左側に向かって用紙が搬送されている状態を示している。
図5は、本実施形態の画像形成装置における用紙の搬送制御を概念的に示した説明図である。なお、本図においても、図中右側から左側に向かって用紙が搬送されている状態を示している。
画像形成装置においては、例えば、画像形成ユニット毎に帯電圧などを調整し画像形成ユニット毎の濃度ばらつき等を抑制する画質調整動作が行われる。また、同じく画像形成ユニット毎の濃度ばらつき等を抑制するためトナーなどの各種部材の量等を調整等する部材準備動作が行われる。そして、このような画質調整動作や部材準備動作が行われる際は、これらの動作に対応させて用紙の搬送を遅らせる必要がある。この結果、搬送される用紙間には、画質調整又は部材準備等に対応するための領域(以下、「画質調整等領域」と称する。)が確保される。以下、搬送される用紙間にこの画質調整等領域が形成された場合における用紙の搬送制御について説明する。
図5(a)は、同一種類の用紙が同一の配向状態で搬送されるとともに、用紙間に上記画質調整等領域が形成され画質調整等領域の先頭から後続する用紙の先頭にかけて間隙が形成された状態を示している。また、本図は、画質調整等領域よりも下流側に位置する用紙は等間隔で搬送され、画質調整等領域よりも上流側に位置する用紙も等間隔で搬送された状態を示している。さらに、本図は、最下流側に位置する用紙とこの用紙に直ぐ後続する用紙との搬送間隔を基準間隔とした場合に、上記間隙、即ち画質調整等領域の先頭位置と画質調整等領域に後続する用紙の先頭位置との距離が、この基準間隔の整数倍(2倍)である状態を示している。
この結果、本図に示す搬送状態においては、等間隔且つ同一の配向状態で用紙の搬送が中断した状態となっていると考えることができ、即ち、図4(a)で説明した搬送状態における一部の用紙搬送が中断した状態と考えることができる。このため、図4(a)における搬送パターンと同様のものとして捉えることが可能となり、ジャムダウンを実行することができる。
図5(b)は、画質調整等領域の大きさ、および用紙間に形成された間隙の大きさが異なる点を除き、図5(a)と同様の状態を示したものである。
本図においては、画質調整等領域よりも下流側に位置する用紙の搬送間隔を基準間隔とした場合に、上記間隙が、基準間隔の非整数倍となっている。
本図においては、画質調整等領域よりも下流側に位置する用紙の搬送間隔を基準間隔とした場合に、上記間隙が、基準間隔の非整数倍となっている。
このような状態においては、画質調整等領域に後続する用紙の先頭位置が、図5(a)で示した状態とは異なる状態となり、図4(a)における搬送パターンと同様のものとして捉えることが困難となる。このため、ジャムダウンの実行は困難となる。一方で、画質調整等領域に先行する用紙群は、同一種類の用紙が等間隔且つ同一の配向状態で搬送されてきており、この用紙群は、図4(a)と同様の状態と捉えることが可能である。そこで、図5(b)に示す状態においては、上記間隙よりも搬送方向下流側に位置する用紙に対してはジャムダウンを実行し、上記間隙よりも搬送方向上流側に位置する用紙に対してはハードダウンを実行する。より具体的には画質調整等領域の先頭位置を境として下流側の用紙に対しジャムダウンを実行し、上流側の用紙に対してはハードダウンを実行する。
従来の用紙搬送系においては、上述のとおり、用紙の種類が混在等した場合、用紙の搬送間隔も異なってくるため、全ての用紙をハードダウンにより停止せざるを得なかった。このため、パージ処理の実行も困難であった。一方で、本実施形態においては、部分的ではあるがジャムダウンを実行することが可能となり、このジャムダウンを実行した用紙に対してはパージ処理を行うことが可能となる。
ところで、画質調整等領域を形成する場合、上記間隙の大きさ、即ち画質調整等領域の
先頭位置と後続する用紙の先頭位置との距離により単位時間あたりに出力可能な用紙の枚数が異なってくる。即ち、画質調整等領域の先頭位置と後続する用紙の先頭位置との距離により生産性が異なるようになり、この距離を小さくすれば生産性を高めることが可能になる。一方、画質調整等領域の先頭位置とこの画質調整等領域に後続する用紙の先頭位置との距離、即ち用紙間に形成される上記間隙を基準間隔の整数倍に設定しない場合は、上記図5(b)で説明したように、ジャムダウンを一部の用紙にしか実行できない状態となる。
そこで、本実施形態においては、画質調整等領域を形成する場合に、ジャムダウンを優先するモード(第1の搬送モード)と、生産性を高めるモード(第2の搬送モード)とを選択可能な構成となっている。なお、以下、この点を図5(c)および図5(d)を用いて説明する。
先頭位置と後続する用紙の先頭位置との距離により単位時間あたりに出力可能な用紙の枚数が異なってくる。即ち、画質調整等領域の先頭位置と後続する用紙の先頭位置との距離により生産性が異なるようになり、この距離を小さくすれば生産性を高めることが可能になる。一方、画質調整等領域の先頭位置とこの画質調整等領域に後続する用紙の先頭位置との距離、即ち用紙間に形成される上記間隙を基準間隔の整数倍に設定しない場合は、上記図5(b)で説明したように、ジャムダウンを一部の用紙にしか実行できない状態となる。
そこで、本実施形態においては、画質調整等領域を形成する場合に、ジャムダウンを優先するモード(第1の搬送モード)と、生産性を高めるモード(第2の搬送モード)とを選択可能な構成となっている。なお、以下、この点を図5(c)および図5(d)を用いて説明する。
図5(c)は、ジャムダウンを優先するモードが選択された場合における用紙の搬送状態を示したものである。
同図に示すように、本モードが選択されると、上記間隙が基準間隔の整数倍(本図においては1倍)となるように設定される。この結果、画質調整等領域に後続する用紙に対してもジャムダウンが実行可能となる。
同図に示すように、本モードが選択されると、上記間隙が基準間隔の整数倍(本図においては1倍)となるように設定される。この結果、画質調整等領域に後続する用紙に対してもジャムダウンが実行可能となる。
一方、図5(d)は、生産性を高めるモードが選択された場合における用紙の搬送状態を示したものである。
同図に示すように、本モードが選択されると、画質調整等領域に後続する用紙は、この画質調整等領域に接近するように配置される。このため、単位時間あたりに出力される用紙の枚数を増やすことが可能となる。一方、本図に示す状態においては、上記間隙が基準間隔の非整数倍となっている。このため、この間隙よりも上流側に位置する用紙に対しては、ジャムダウンが実行不可能となり、間隙よりも下流側に対してのみジャムダウンが実行される。なお、上記間隙の大きさは、搬送制御手段としての後述するメイン制御部47により設定される。
同図に示すように、本モードが選択されると、画質調整等領域に後続する用紙は、この画質調整等領域に接近するように配置される。このため、単位時間あたりに出力される用紙の枚数を増やすことが可能となる。一方、本図に示す状態においては、上記間隙が基準間隔の非整数倍となっている。このため、この間隙よりも上流側に位置する用紙に対しては、ジャムダウンが実行不可能となり、間隙よりも下流側に対してのみジャムダウンが実行される。なお、上記間隙の大きさは、搬送制御手段としての後述するメイン制御部47により設定される。
ジャムダウンを優先するモードおよび生産性を高めるモードは、例えば、ユーザがコントロールパネル(不図示)や、パーソナルコンピュータ(PC)などの情報受付端末(不図示)を操作することにより選択される。ユーザにより何れかのモードが選択されると、この選択された情報は、後述するステップ101に示すように受付部41にて受け付けられる(図6参照)。そして、受付部41にて受け付けられた情報はスケジューリング部42に出力され、スケジューリング部42は、この情報に基づき選択されたモードを反映したスケジューリングを行う。
次に、用紙の搬送制御を行う際の具体的な処理について説明する。
図6および図7は、制御部40にて実行される処理を示したフローチャートである。
まず、受付部41は、ユーザから画像形成開始指示を受け付けると、コントロールパネル(不図示)やパーソナルコンピュータ(PC)などの情報受付端末に入力されたユーザからの情報を受け付け(ステップ101)、これらの情報をスケジューリング部42に出力する。なお、ユーザからの情報としては、例えば、画像形成を行う用紙の種類(紙種、大きさなど)、枚数などの用紙に関する情報や、用紙上における画像の形成態様が挙げられる。そして、これらの情報を受け付けたスケジューリング部42は、用紙の種類、用紙の配向状態、搬送順序、搬送間隔、搬送経路や画像形成動作に関するスケジュールを生成し、このスケジュールを記憶部43に記憶する(ステップ102)。
図6および図7は、制御部40にて実行される処理を示したフローチャートである。
まず、受付部41は、ユーザから画像形成開始指示を受け付けると、コントロールパネル(不図示)やパーソナルコンピュータ(PC)などの情報受付端末に入力されたユーザからの情報を受け付け(ステップ101)、これらの情報をスケジューリング部42に出力する。なお、ユーザからの情報としては、例えば、画像形成を行う用紙の種類(紙種、大きさなど)、枚数などの用紙に関する情報や、用紙上における画像の形成態様が挙げられる。そして、これらの情報を受け付けたスケジューリング部42は、用紙の種類、用紙の配向状態、搬送順序、搬送間隔、搬送経路や画像形成動作に関するスケジュールを生成し、このスケジュールを記憶部43に記憶する(ステップ102)。
ステップ102の処理が実行された後、メイン制御部47は、各装置(各部)の動作を開始させる(ステップ103)。
より具体的に説明すると、メイン制御部47は、ステップ102の処理が実行された後、まず、不図示の駆動源を駆動させることで張架ロールを駆動させ、中間転写ベルト13(図1参照)の駆動(回転)を開始させる。そして、中間転写ベルト13の回転が開始すると、基準センサ(不図示)から基準信号が発行される。そして、この基準信号を認識したメイン制御部47は、記憶部43に記憶されたスケジュールを把握するとともに、このスケジュールに対応させて各装置(各部)の動作を開始させる制御信号を所定のタイミングで発行する。
より具体的に説明すると、メイン制御部47は、ステップ102の処理が実行された後、まず、不図示の駆動源を駆動させることで張架ロールを駆動させ、中間転写ベルト13(図1参照)の駆動(回転)を開始させる。そして、中間転写ベルト13の回転が開始すると、基準センサ(不図示)から基準信号が発行される。そして、この基準信号を認識したメイン制御部47は、記憶部43に記憶されたスケジュールを把握するとともに、このスケジュールに対応させて各装置(各部)の動作を開始させる制御信号を所定のタイミングで発行する。
例えば、基準信号を認識したメイン制御部47は、上記ステップ102にて記憶部43に記憶されたスケジュールを参照し、上記用紙の種類、用紙の配向状態、搬送順序などを把握したうえで、所定のタイミングで制御信号を発行していく。そして、制御信号が発行されると、例えば、モータ制御部45を介して搬送用モータ(不図示)が駆動され、送り出しロール20(図1参照)の回転が開始される。この結果、制御信号が発行される度に用紙搬送路R2に向かって第1の給紙部18又は第2の給紙部19(図1参照)から用紙が給紙され、この給紙された用紙は用紙搬送路R2、R3等に沿って搬送されていく。
なお、メイン制御部47は、制御信号を発行する度に、この制御信号の発行時刻を、この制御信号により搬送が開始された用紙と対応づけて記憶部43に記憶する。なお、タイマー部46は、最初に発行された制御信号の発行時を基準時としてカウントを開始し、メイン制御部47は、このタイマー部46を参照することで、上記制御信号の発行時刻を把握する。
なお、メイン制御部47は、制御信号を発行する度に、この制御信号の発行時刻を、この制御信号により搬送が開始された用紙と対応づけて記憶部43に記憶する。なお、タイマー部46は、最初に発行された制御信号の発行時を基準時としてカウントを開始し、メイン制御部47は、このタイマー部46を参照することで、上記制御信号の発行時刻を把握する。
また、メイン制御部47は、ステップ103にて各装置(各部)の動作を開始させた後、用紙搬送管理部44に対し、各センサ22,31,48から出力される信号の監視を開始させる。
用紙の搬送が順次行われると、上記各センサ22,31,48からは、用紙の先端がセンサの検出領域に到達した際に所定の信号(以下、「オンチェック信号」と称する。)が出力される。また、用紙が搬送され用紙の後端がセンサの検出領域から外れた際にも所定の信号(以下、「オフチェック信号」と称する。)がセンサから出力される。即ち、用紙がセンサを通過する際、センサ22,31,48からはオンチェック信号およびオフチェック信号が出力される。
用紙の搬送が順次行われると、上記各センサ22,31,48からは、用紙の先端がセンサの検出領域に到達した際に所定の信号(以下、「オンチェック信号」と称する。)が出力される。また、用紙が搬送され用紙の後端がセンサの検出領域から外れた際にも所定の信号(以下、「オフチェック信号」と称する。)がセンサから出力される。即ち、用紙がセンサを通過する際、センサ22,31,48からはオンチェック信号およびオフチェック信号が出力される。
上記メイン制御部47から上記監視命令を受けた用紙搬送管理部44は、各センサから出力される上記オンチェック信号およびオフチェック信号の監視を開始する。
そして、用紙搬送管理部44は、監視を行った結果、センサ22,31,48からオンチェック信号およびオフチェック信号が出力された場合、信号の出力元のセンサを用紙が通過したと判断し、用紙がセンサを通過したとの通過情報を用紙と対応づけた状態で記憶部43に記憶する。また、センサ22,31,48からオンチェック信号やオフチェック信号が出力された場合、その出力時刻も記憶部43に記憶する。なお、この出力時刻も、上記最初に発行された制御信号の発行時を基準時としている。
そして、用紙搬送管理部44は、監視を行った結果、センサ22,31,48からオンチェック信号およびオフチェック信号が出力された場合、信号の出力元のセンサを用紙が通過したと判断し、用紙がセンサを通過したとの通過情報を用紙と対応づけた状態で記憶部43に記憶する。また、センサ22,31,48からオンチェック信号やオフチェック信号が出力された場合、その出力時刻も記憶部43に記憶する。なお、この出力時刻も、上記最初に発行された制御信号の発行時を基準時としている。
また、用紙搬送管理部44は、上記通過情報および上記出力時刻に基づき、用紙の先端が位置するセグメントおよびこのセグメント内における用紙の先端位置を把握し、この把握結果を各用紙と対応づけた状態で記憶部43に記憶させる処理を実行する。さらに、用紙搬送管理部44は、上記通過情報および上記出力時刻に基づき、用紙の後端が位置するセグメントおよびこのセグメント内における用紙の後端位置を把握し、この把握結果を各用紙と対応づけた状態で記憶部43に記憶させる処理を実行する。
より具体的に説明すると、記憶部43には、オンチェック信号の出力時を基準時とした場合の経過時間と、この経過時間において用紙の先端が位置するセグメント、およびこのセグメント内における用紙の先端位置が、センサ毎に記憶されている。
用紙搬送管理部44は、タイマー部46を参照することで現在時刻を把握するとともに、記憶部43を参照し、用紙が最後に通過したセンサから出力されたオンチェック信号の出力時刻を把握する。そして、用紙搬送管理部44は、把握したオンチェック信号の出力時刻から現在時刻までの経過時間を把握する。
用紙搬送管理部44は、タイマー部46を参照することで現在時刻を把握するとともに、記憶部43を参照し、用紙が最後に通過したセンサから出力されたオンチェック信号の出力時刻を把握する。そして、用紙搬送管理部44は、把握したオンチェック信号の出力時刻から現在時刻までの経過時間を把握する。
そして、用紙搬送管理部44は、記憶部43を参照し、上記把握した経過時間をもとに用紙の先端が位置するセグメントおよびこのセグメント内における用紙の先端位置を把握する。そして、用紙搬送管理部44は、この把握したセグメントおよびセグメント内における用紙の先端位置を用紙と対応づけた状態で記憶部43に記憶する。なお、用紙搬送管理部44は、この処理を随時行い、記憶部43に記憶された上記セグメントおよびセグメント内における用紙の先端位置を更新していく。
また、記憶部43には、オフチェック信号の出力時を基準時とした場合の経過時間と、この経過時間において用紙の後端が位置するセグメント、およびこのセグメント内における用紙の後端位置が、センサ毎に記憶されている。
用紙搬送管理部44は、タイマー部46を参照することで現在時刻を把握するとともに、記憶部43を参照し用紙が最後に通過したセンサから出力されたオフチェック信号の出力時刻を把握する。そして、用紙搬送管理部44は、把握したオフチェック信号の出力時刻から現在時刻までの経過時間を把握する。
用紙搬送管理部44は、タイマー部46を参照することで現在時刻を把握するとともに、記憶部43を参照し用紙が最後に通過したセンサから出力されたオフチェック信号の出力時刻を把握する。そして、用紙搬送管理部44は、把握したオフチェック信号の出力時刻から現在時刻までの経過時間を把握する。
そして、用紙搬送管理部44は、記憶部43を参照し、上記把握した経過時間をもとに用紙の後端が位置するセグメントおよびこのセグメント内における用紙の後端位置を把握する。そして、用紙搬送管理部44は、この把握したセグメントおよびセグメント内における用紙の後端位置を用紙と対応づけた状態で記憶部43に記憶する。なお、用紙搬送管理部44は、この処理を随時行い、記憶部43に記憶された上記セグメントおよびセグメント内における用紙の後端位置を更新していく。
さらに、用紙搬送管理部44は、出口センサ49(図1参照)からの出力をもとに機外へ排出された用紙の把握を行い、機外へ排出された用紙についての情報を記憶部43に出力する。そして、記憶部43においては、この機外へ排出された用紙に関する位置情報が、例えば「排出完了」等の情報に置き換えられる。
また、ステップ103の処理が開始されると、メイン制御部47は、図7に示すような処理も実行する。
まず、メイン制御部47は、基準間隔を取得する(ステップ201)。
より具体的に説明すると、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、ステップ103にて搬送が開始された先頭の(最下流側の)用紙に対して発行された制御信号の発行時刻と、この先頭の用紙に直ぐ後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻とを取得し、この2つの発行時刻の差を基準間隔(基準時間)として取得する。なお、制御信号の発行時刻は上述のとおり最初に発行された制御信号の発行時を基準時としているため、上記基準間隔は、上記後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻と等しくなる。
なお、基準間隔は、用紙の種類(用紙の大きさ、用紙の配向状態など)に応じて、一律で決められても良い。具体的には、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、最下流側の用紙に対してあらかじめ決められた基準間隔(基準時間)を取得し、最下流側の用紙からの制御信号から、基準間隔(基準時間)後に、後続の用紙の制御信号を発行させるようにしても良い。
まず、メイン制御部47は、基準間隔を取得する(ステップ201)。
より具体的に説明すると、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、ステップ103にて搬送が開始された先頭の(最下流側の)用紙に対して発行された制御信号の発行時刻と、この先頭の用紙に直ぐ後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻とを取得し、この2つの発行時刻の差を基準間隔(基準時間)として取得する。なお、制御信号の発行時刻は上述のとおり最初に発行された制御信号の発行時を基準時としているため、上記基準間隔は、上記後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻と等しくなる。
なお、基準間隔は、用紙の種類(用紙の大きさ、用紙の配向状態など)に応じて、一律で決められても良い。具体的には、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、最下流側の用紙に対してあらかじめ決められた基準間隔(基準時間)を取得し、最下流側の用紙からの制御信号から、基準間隔(基準時間)後に、後続の用紙の制御信号を発行させるようにしても良い。
一方、用紙搬送路R1,R2には、上記後続する用紙に続き第1の給紙部18,第2の給紙部19から新たな用紙が供給されてくる。そこで、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、上記後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻と、上記新たな用紙に対して発行された制御信号の発行時刻との差を取得しこれを搬送間隔として取得する(ステップ202)。
次いで、メイン制御部47は、ステップ201にて取得された基準間隔とこの搬送間隔とを比較し(ステップ203)、ジャムが発生した際における用紙の搬送停止パターン(搬送停止動作)を決定(設定)し、この決定した搬送停止パターンを保持する(ステップ204)。即ち、本実施形態においては、メイン制御部47により、ジャムが検知された場合における搬送停止動作を設定する設定手段が構成される。
次いで、メイン制御部47は、ステップ201にて取得された基準間隔とこの搬送間隔とを比較し(ステップ203)、ジャムが発生した際における用紙の搬送停止パターン(搬送停止動作)を決定(設定)し、この決定した搬送停止パターンを保持する(ステップ204)。即ち、本実施形態においては、メイン制御部47により、ジャムが検知された場合における搬送停止動作を設定する設定手段が構成される。
例えば、メイン制御部47は、ステップ203にて搬送間隔と基準間隔とを比較した結果、搬送間隔が基準間隔の整数倍(1倍)であると判断した場合、換言すると搬送間隔と基準間隔とが等しいと判断した場合、ステップ204にて全用紙に対しジャムダウンを行うパターン(以下、このパターンを「完全ジャムダウンパターン」と称する。)を決定し、保持する。なお、本実施形態においては、メイン制御部47により、記録材の搬送間隔が基準間隔の整数倍であるか否かを判断する判断手段が構成される。
また、例えば、メイン制御部47は、ステップ203にて搬送間隔と基準間隔とを比較した結果、搬送間隔が基準間隔の2以上の整数倍である場合、記憶部43を参照することで、まずこの2以上の整数倍と判断された搬送間隔内における用紙の状態(用紙の大きさ、用紙の配向状態)を把握する。次いで、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、この用紙の搬送方向下流側に位置する用紙の状態(用紙の大きさ、用紙の配向状態)を把握する。その後、比較手段としてのメイン制御部47は、把握した両状態を比較する。
そして、メイン制御部47は、上記両状態が同じである場合、即ち用紙の大きさおよび配向状態が同じである場合には、ステップ204にて完全ジャムダウンパターンを選択し、保持する。例えば、2以上の整数倍と判断された搬送間隔内に、長辺が搬送方向に沿うような状態でA4の用紙が位置しており、また、この用紙の搬送方向下流側にも長辺が搬送方向に沿うような状態でA4の用紙が位置している場合、メイン制御部47は、完全ジャムダウンパターンを選択し保持する。
一方、メイン制御部47は、上記両状態が異なる場合には、ステップ204にて搬送間隔の切り替わり位置の上流側をハードダウンとし下流側をジャムダウンとするパターン(以下、このパターンを「一部ジャムダウンパターン」と称する。)を決定し保持する。
一方、メイン制御部47は、上記両状態が異なる場合には、ステップ204にて搬送間隔の切り替わり位置の上流側をハードダウンとし下流側をジャムダウンとするパターン(以下、このパターンを「一部ジャムダウンパターン」と称する。)を決定し保持する。
このような処理を行う理由は、搬送間隔が基準間隔の2以上の整数倍である場合、用紙搬送方向に沿って長辺が配置されたA4の用紙に後続して同じく搬送方向に沿って長辺が配置されたA3の用紙が搬送される場合があったり、同一種類且つ同一の配向状態の用紙が連続して搬送されるとともに一部の搬送間隔が基準間隔の2以上の整数倍となっている場合があったりするためである。前者の場合は、用紙の種類が混在し全用紙に対してジャムダウンを行うことが困難となる。後者の場合は、等間隔で搬送されている用紙の一部が中断された状態と等しくなり全用紙に対してのジャムダウンが可能となる。
また、例えば、メイン制御部47は、ステップ203にて搬送間隔と基準間隔とを比較した結果、搬送間隔が基準間隔の非整数倍である場合、換言すると搬送間隔と基準間隔とが等しくない場合、一部ジャムダウンパターンを選択し、保持する。
その後、メイン制御部47は、新たな用紙の搬送が行われる度にステップ202〜ステップ204における処理を繰り返しステップ204にて搬送停止パターンを新たに決定する。
その後、メイン制御部47は、新たな用紙の搬送が行われる度にステップ202〜ステップ204における処理を繰り返しステップ204にて搬送停止パターンを新たに決定する。
そして、メイン制御部47は、ステップ204にて搬送停止パターンが新たに決定された場合、既に保持している搬送停止パターンをこの新たに決定した搬送停止パターンに切り替えるか否かを決定する。そして、切り替えを行わないと決定した場合には、既に保持している搬送停止パターンをそのまま保持する。また、切り替えを行うと決定した場合には、切り替え手段としてのメイン制御部47は、既に保持している搬送停止パターンに替えてこの新たな搬送停止パターンを保持、即ち既に保持している搬送停止パターンから新たな搬送停止パターンに切り替える。なお、新たに決定された搬送停止パターンが、既に保持された搬送停止パターンと同じである場合、メイン制御部47は、既に保持している搬送停止パターンをそのまま保持する。
例えば、メイン制御部47が搬送停止パターンとして既に完全ジャムダウンパターンを保持している状態で、ステップ204にて一部ジャムダウンパターンが新たに決定された場合、メイン制御部47は、完全ジャムダウンパターンから一部ジャムダウンパターンに切り替えるか否かの決定を行う。ステップ204にて一部ジャムダウンパターンが新たに決定された場合、搬送間隔が基準間隔の非整数倍等であり、図4(b)のように用紙の種類が混在している状態等であると考えることができる。このため、完全ジャムダウンパターンをそのまま保持しておくことは妥当ではない。そこで、メイン制御部47は、既に保持している完全ジャムダウンパターンに替えて一部ジャムダウンパターンを保持する。
また、例えば、メイン制御部47が搬送停止パターンとして既に一部ジャムダウンパターンを保持している状態で、新たな用紙の搬送によりステップ204にて完全ジャムダウンパターンが新たに決定された場合、メイン制御部47は、一部ジャムダウンパターンから完全ジャムダウンパターンに切り替えるか否かの決定を行う。既に一部ジャムダウンパターンを保持しているということは、先行する用紙の搬送間隔が基準間隔の非整数倍等であることを意味しており、この場合に完全ジャムダウンパターンに切り替えることは妥当ではない。そこでこのような場合、メイン制御部47は、搬送停止パターンの切り替えを行わずに一部ジャムダウンパターンをそのまま保持する。
ところで、上述のとおり、搬送される用紙間に画質調整等領域が形成され用紙間に用紙の搬送が行われない間隙が形成される場合がある。以下、この画質調整等領域が形成された場合にメイン制御部47にて保持される搬送停止パターンについて説明する。
メイン制御部47は、上記画質調整等領域がある用紙に後続して形成された場合、記憶部43を参照することで、この画質調整等領域の形成に際し発行された制御信号の発行時刻を把握する。次いで、メイン制御部47は、この画質調整等領域に後続する用紙に対応して発行された制御信号の発行時刻を把握する。その後、メイン制御部47は、上記両制御信号の発行時刻の時間差を取得するとともに、この時間差と基準間隔(基準時間)との比較を行う。なお、上記画質調整等領域、間隙は、形成手段としてのメイン制御部47および中間転写ベルト13の内側に配置された張架ロールを回転駆動させる駆動源(不図示)により構成される。
メイン制御部47は、上記画質調整等領域がある用紙に後続して形成された場合、記憶部43を参照することで、この画質調整等領域の形成に際し発行された制御信号の発行時刻を把握する。次いで、メイン制御部47は、この画質調整等領域に後続する用紙に対応して発行された制御信号の発行時刻を把握する。その後、メイン制御部47は、上記両制御信号の発行時刻の時間差を取得するとともに、この時間差と基準間隔(基準時間)との比較を行う。なお、上記画質調整等領域、間隙は、形成手段としてのメイン制御部47および中間転写ベルト13の内側に配置された張架ロールを回転駆動させる駆動源(不図示)により構成される。
そして、メイン制御部47は、比較を行った結果、上記時間差が基準間隔の整数倍である場合には、搬送停止パターンとして完全ジャムダウンパターンを決定し、上記時間差が基準間隔の非整数倍である場合には、搬送停止パターンとして一部ジャムダウンパターンを決定する。
なお、この場合も、既に保持した搬送停止パターンを切り替えるか否かの決定が行われ、メイン制御部47が既に一部ジャムダウンパターンを保持している状態で完全ジャムダウンパターンが決定された場合には、メイン制御部47は一部ジャムダウンパターンをそのまま保持する決定を行う。また、メイン制御部47が既に完全ジャムダウンパターンを保持している状態で、一部ジャムダウンパターンが決定された場合には、メイン制御部47は搬送停止パターンを完全ジャムダウンパターンから一部ジャムダウンパターンに切り替える決定を行う。
なお、この場合も、既に保持した搬送停止パターンを切り替えるか否かの決定が行われ、メイン制御部47が既に一部ジャムダウンパターンを保持している状態で完全ジャムダウンパターンが決定された場合には、メイン制御部47は一部ジャムダウンパターンをそのまま保持する決定を行う。また、メイン制御部47が既に完全ジャムダウンパターンを保持している状態で、一部ジャムダウンパターンが決定された場合には、メイン制御部47は搬送停止パターンを完全ジャムダウンパターンから一部ジャムダウンパターンに切り替える決定を行う。
なお、用紙搬送路R1〜R9における用紙は、順次画像形成装置の機外に排出されていく。このため、上記基準間隔の取得に用いた先頭用紙も排出されるとともに、用紙搬送路R1〜R9における用紙の搬送状態も異なるようになる。この結果、上記ステップ201にて取得した基準間隔のみを用いて上記搬送停止パターンを決定することは適当ではない。
例えば、用紙搬送路R1〜R9に当初A4の用紙が等間隔で搬送され、その後、このA4の用紙に引き続いてA3の用紙が等間隔で搬送されてくる場合、当初はA4の用紙に基づき基準間隔を決定し、これにより搬送停止パターンを決定すればよい。しかしながら、順次用紙が排出されていく結果A4の用紙が全て排出される状況が生じ、この場合は、A4の用紙に基づく基準間隔を用いることはできない。
例えば、用紙搬送路R1〜R9に当初A4の用紙が等間隔で搬送され、その後、このA4の用紙に引き続いてA3の用紙が等間隔で搬送されてくる場合、当初はA4の用紙に基づき基準間隔を決定し、これにより搬送停止パターンを決定すればよい。しかしながら、順次用紙が排出されていく結果A4の用紙が全て排出される状況が生じ、この場合は、A4の用紙に基づく基準間隔を用いることはできない。
そこで、本実施形態においては、上記A3の用紙が後から搬送されてきた場合のように、下流側に位置する用紙の搬送間隔とは異なる搬送間隔で用紙が搬送されてきた場合、メイン制御部47は、次のような処理を行う。
まず、メイン制御部47は、この異なる搬送間隔の用紙群の先頭位置の用紙に対して発行された制御信号の発行時刻と、この先頭位置の用紙に後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻との差を基準間隔として取得する。そして、メイン制御部47は、この取得した基準間隔と、上記先頭用紙に後続していく用紙の搬送間隔との比較を行い、予め搬送停止パターンを決定し予め保持しておく。そして、メイン制御部47は、上記A4の用紙のように先行する用紙群が機外に全て排出されたら、上記予め保持した搬送停止パターンに切り替える処理を実行する。この処理により、用紙搬送路における搬送状態が異なったとしても適切な搬送停止パターンを保持することが可能となる。
まず、メイン制御部47は、この異なる搬送間隔の用紙群の先頭位置の用紙に対して発行された制御信号の発行時刻と、この先頭位置の用紙に後続する用紙に対して発行された制御信号の発行時刻との差を基準間隔として取得する。そして、メイン制御部47は、この取得した基準間隔と、上記先頭用紙に後続していく用紙の搬送間隔との比較を行い、予め搬送停止パターンを決定し予め保持しておく。そして、メイン制御部47は、上記A4の用紙のように先行する用紙群が機外に全て排出されたら、上記予め保持した搬送停止パターンに切り替える処理を実行する。この処理により、用紙搬送路における搬送状態が異なったとしても適切な搬送停止パターンを保持することが可能となる。
ここで、図6に戻りステップ104以降における処理について説明する。
ステップ103の処理が実行された後、メイン制御部47から実行命令を受けた用紙搬送管理部44は、ジャムが発生したか否かの判断を随時行う(ステップ104)。用紙搬送管理部44は、用紙がセンサ22,31,48を通過した際に出力される信号をセンサ毎に監視しており、搬送が開始された後所定時間経過してもセンサからの出力がない場合にジャムが発生したと判断する。
ステップ103の処理が実行された後、メイン制御部47から実行命令を受けた用紙搬送管理部44は、ジャムが発生したか否かの判断を随時行う(ステップ104)。用紙搬送管理部44は、用紙がセンサ22,31,48を通過した際に出力される信号をセンサ毎に監視しており、搬送が開始された後所定時間経過してもセンサからの出力がない場合にジャムが発生したと判断する。
そして、ステップ104にてジャムが発生したと判断された場合、メイン制御部47は、記憶部43に記憶された搬送停止パターンを把握し、この把握した搬送停止パターンが完全ジャムダウンパターンであるか否かを判断する(ステップ105)。
ステップ105にて完全ジャムダウンパターンであると判断された場合、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、各用紙の先端位置および後端位置を把握後、モータ制御部45を介して搬送用モータ(不図示)の駆動制御を行い、搬送中の全用紙に対してジャムダウンを実行し(ステップ107)、処理を終了する。より具体的には、メイン制御部47は、モータ制御部45を介して搬送用モータ(不図示)の駆動制御を行い、各用紙を所定位置まで搬送させた後に停止させる。なお、本実施形態においては、メイン制御部47およびモータ制御部45により用紙の搬送を停止させる停止手段が構成される。
ステップ105にて完全ジャムダウンパターンであると判断された場合、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、各用紙の先端位置および後端位置を把握後、モータ制御部45を介して搬送用モータ(不図示)の駆動制御を行い、搬送中の全用紙に対してジャムダウンを実行し(ステップ107)、処理を終了する。より具体的には、メイン制御部47は、モータ制御部45を介して搬送用モータ(不図示)の駆動制御を行い、各用紙を所定位置まで搬送させた後に停止させる。なお、本実施形態においては、メイン制御部47およびモータ制御部45により用紙の搬送を停止させる停止手段が構成される。
一方、ステップ105にて完全ジャムダウンパターンでないと判断された場合、即ち、一部ジャムダウンパターンである場合、メイン制御部47は、切り替わり位置よりも上流側の用紙に対しハードダウンを実行し、切り替わり位置よりも下流側に位置する用紙に対してジャムダウンを実行し(ステップ106)、処理を終了する。
ところで、上記ステップ106では、搬送間隔の切り替わり位置を境としてジャムダウンおよびハードダウンを実行する例を説明した。ところが、切り替わり位置の位置によっては、この切り替わり位置を境としてジャムダウンおよびハードダウンを実行することが困難となる場合がある。以下、この点について説明する。
図8は、本実施形態の画像形成装置における用紙搬送系を概念的に示したものである。本図は、用紙搬送方向下流側から上流側に向かって3つの搬送セグメント(セグメントC〜E)が設けられた状態を示している。また、本用紙搬送系は、下流側に同サイズの用紙Pa〜Pdが等間隔且つ同配向で搬送され、上流側に下流側の用紙Pa〜Pdとは異なるサイズの用紙Peが搬送されている状態を示している。この結果、下流側に位置する用紙Pa〜Pdと上流側に位置する用紙Peとの間に搬送間隔が切り替わる切り替わり位置が位置する状態となっている。また、本用紙搬送系においては、用紙Pa、PbはセグメントCに位置し、用紙PcはセグメントDに位置し、用紙PdはセグメントDとセグメントEに跨った状態で位置し、用紙PeはセグメントEに位置する状態となっている。さらに、各セグメントには、搬送ロール28が複数設けられた状態となっている。
本用紙搬送系においてジャムダウンおよびハードダウンを実行する場合、セグメントEに位置する切り替わり位置よりも下流側に位置する用紙に対しジャムダウンを実行し、上流側に位置する用紙に対しハードダウンを実行することが考えられる。
しかしながら、セグメントE内に位置する搬送ロール28は揃って回転/停止を行うため、この切り替わり位置を境界位置として、ジャムダウンおよびハードダウンを実行することが困難となる。このため、この切り替わり位置とは異なる位置にて、ジャムダウンおよびハードダウンを行う必要がある。そこで、上記ステップ106においては、境界位置を変更する処理が実行される。
しかしながら、セグメントE内に位置する搬送ロール28は揃って回転/停止を行うため、この切り替わり位置を境界位置として、ジャムダウンおよびハードダウンを実行することが困難となる。このため、この切り替わり位置とは異なる位置にて、ジャムダウンおよびハードダウンを行う必要がある。そこで、上記ステップ106においては、境界位置を変更する処理が実行される。
図9は、ステップ106において実行される処理を示したフローチャートである。
まず、変更手段としてのメイン制御部47は、記憶部43を参照し、搬送間隔を切り替える用紙を把握する(ステップ301)。より詳細には、メイン制御部47は、記憶部43に記憶された制御信号の発行時刻をもとに制御信号の発行間隔を異ならせている用紙を把握し、この用紙を、搬送間隔を切り替える用紙と把握する。
まず、変更手段としてのメイン制御部47は、記憶部43を参照し、搬送間隔を切り替える用紙を把握する(ステップ301)。より詳細には、メイン制御部47は、記憶部43に記憶された制御信号の発行時刻をもとに制御信号の発行間隔を異ならせている用紙を把握し、この用紙を、搬送間隔を切り替える用紙と把握する。
次いで、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、上記ステップ301にて把握した搬送間隔を切り替える用紙が位置するセグメント(以下、「基準セグメント」と称する。)を把握する(ステップ302)。次に、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、上記ステップ302にて把握した基準セグメント内における最下流側に位置する用紙を把握する(ステップ303)。次いで、メイン制御部47は、ステップ303にて把握した最下流側に位置する用紙の先端が位置する場所を把握する(ステップ304)。
次いで、メイン制御部47は、ステップ304にて把握した用紙の先端が位置する場所が次の(下流側の)セグメントか否かを判断する(ステップ305)。ステップ305にて、用紙の先端が位置する場所が次のセグメントであると判断された場合、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、この次のセグメントにおいて最下流側に位置する用紙を把握する(ステップ306)。次いで、メイン制御部47は、ステップ306にて把握した用紙の先端が位置する場所を把握する(ステップ307)。
そして、ステップ307にて最下流側に位置する用紙の先端が位置する場所が把握された後、メイン制御部47は、この先端が位置する場所が更に下流側に位置する次のセグメントであるか否かを判断する(ステップ305)。そして、このステップ305においても用紙の先端が位置する場所が次のセグメントであると判断された場合、ステップ306およびステップ307の処理が再度実行される。本実施形態においては、ステップ305にて、把握した用紙の先端が次のセグメントに位置していないと判断されるまで、ステップ306およびステップ307の処理が繰り返される。
ステップ305にて、最下流側に位置する用紙の先端が位置する場所が次のセグメントではないと判断された場合、メイン制御部47は、最下流側に位置する用紙が位置するセグメントと、このセグメントの下流側に位置するセグメント間を、ハードダウンおよびジャムダウンを行う際の境界位置として把握する(ステップ308)。
次いで、メイン制御部47は、ステップ308にて把握した境界位置を境として、上流側に位置する用紙に対してハードダウンを実行する(ステップ309)。詳細には、メイン制御部47は、ステップ308にて把握した境界位置を境として、この境界位置よりも上流側に位置するセグメントによる搬送を停止させる。より詳細には、メイン制御部47は、モータ制御部45を介して、上記上流側に位置するセグメントを駆動させる搬送用モータの駆動を停止させる。
次いで、メイン制御部47は、ステップ308にて把握した境界位置を境として、下流側に位置する用紙に対してジャムダウンを実行し(ステップ310)、処理を終了する。
より詳細には、メイン制御部47は、記憶部43を参照することで、境界位置よりも下流側に位置する各用紙の位置、より詳細には各用紙の先端および後端が位置する場所を把握後、モータ制御部45を介して搬送用モータを制御し、これらの用紙を所定位置まで移動させた後に停止させ、又は機外に排出し、処理を終了する。
より詳細には、メイン制御部47は、記憶部43を参照することで、境界位置よりも下流側に位置する各用紙の位置、より詳細には各用紙の先端および後端が位置する場所を把握後、モータ制御部45を介して搬送用モータを制御し、これらの用紙を所定位置まで移動させた後に停止させ、又は機外に排出し、処理を終了する。
ここで、図8で説明した搬送状態において上記ステップ301〜ステップ310の処理を実行した場合の動作を説明する。
まず、ステップ301において、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、用紙Peを、搬送間隔を切り替える用紙と把握する。次いで、ステップ302にてメイン制御部47は、搬送間隔を切り替える用紙が位置する基準セグメントをセグメントEと把握する。
まず、ステップ301において、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、用紙Peを、搬送間隔を切り替える用紙と把握する。次いで、ステップ302にてメイン制御部47は、搬送間隔を切り替える用紙が位置する基準セグメントをセグメントEと把握する。
次いで、ステップ303において、メイン制御部47は、記憶部43を参照し、セグメントE内における最下流側の用紙を把握する。この結果、メイン制御部47は、用紙PdをセグメントEにおける最下流側における用紙と把握する。
次いで、ステップ304において、メイン制御部47は、用紙Pdの先端が位置する場所を把握する。この結果、メイン制御部47は、用紙Pdの先端がセグメントDに位置していると把握する。
次いで、ステップ304において、メイン制御部47は、用紙Pdの先端が位置する場所を把握する。この結果、メイン制御部47は、用紙Pdの先端がセグメントDに位置していると把握する。
その後、ステップ305において、メイン制御部47は、用紙Pdの先端が位置する場所が次のセグメントであるか否かを判断する。メイン制御部47は、上記ステップ304にて用紙Pdの先端がセグメントDに位置していると把握しており、メイン制御部47は、この把握結果をもとに用紙Pdの先端が次のセグメントに位置していると判断する。
次いで、ステップ306において、メイン制御部47は、記憶部43を参照することで、セグメントDにおける最下流側の用紙を把握する。この結果、メイン制御部47は、セグメントDにおける最下流側の用紙を用紙Pcと把握する。
次いで、ステップ307において、メイン制御部47は、この用紙Pcの先端が位置する場所を把握する。この結果、メイン制御部47は、用紙Pcの先端が位置する場所を、セグメントDとセグメントCの間と把握する。
次いで、ステップ307において、メイン制御部47は、この用紙Pcの先端が位置する場所を把握する。この結果、メイン制御部47は、用紙Pcの先端が位置する場所を、セグメントDとセグメントCの間と把握する。
その後、ステップ305において、メイン制御部47は、用紙Pcの先端が位置する場所が、次のセグメントであるセグメントCであるか否かを判断する。上記のとおり、用紙Pcの先端は、セグメントDとセグメントCの間に位置していると把握されており、メイン制御部47は、用紙Pcの先端が位置する場所は、次のセグメントではないと判断する。
次いで、ステップ308において、メイン制御部47は、境界位置をセグメントCとセグメントDの間と把握する。
次いで、ステップ308において、メイン制御部47は、境界位置をセグメントCとセグメントDの間と把握する。
その後、ステップ309において、メイン制御部47は、ステップ308において把握した境界位置よりも上流側に位置する用紙に対しハードダウンを実行する。具体的には、メイン制御部47は、モータ制御部45を介して、上記境界位置の上流側に位置するセグメントD、E内の搬送ロール28の駆動を停止させる。
次いで、ステップ310において、メイン制御部47は、ステップ308において把握した境界位置よりも下流側に位置する用紙に対しジャムダウンを実行し、処理を終了する。具体的には、メイン制御部47は、境界位置よりも下流側に位置する搬送ロール28に対し駆動制御を実行し、用紙Pa,Pbを所定位置まで移動させた後に停止させ、又は、機外に排出し、処理を終了する。
次いで、ステップ310において、メイン制御部47は、ステップ308において把握した境界位置よりも下流側に位置する用紙に対しジャムダウンを実行し、処理を終了する。具体的には、メイン制御部47は、境界位置よりも下流側に位置する搬送ロール28に対し駆動制御を実行し、用紙Pa,Pbを所定位置まで移動させた後に停止させ、又は、機外に排出し、処理を終了する。
5,6,7,8…感光体ドラム、9,10,11,12…1次転写ロール、13…中間転写ベルト、14…2次転写ロール、21…搬送ロール、22…センサ、26…搬送ロール、27…搬送ロール、31…センサ、44…用紙搬送管理部、45…モータ制御部、47…メイン制御部、48…センサ
Claims (12)
- 複数の記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される記録材の搬送異常を検出する検出手段と、
前記搬送手段にて搬送される前記複数の記録材の搬送間隔が基準間隔の整数倍であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に基づいて前記検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合の前記搬送手段による記録材の搬送停止パターンを切り替える切り替え手段と、
を含む搬送装置。 - 前記検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合に前記搬送手段による記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備え、
前記停止手段は、前記判断手段にて前記搬送間隔が前記基準間隔の整数倍であると判断された場合に、記録材を前記搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。 - 前記判断手段にて前記搬送間隔が前記基準間隔の2以上の整数倍であると判断された場合に、当該2以上の整数倍と判断された搬送間隔内における記録材の状態と当該記録材の搬送方向下流側に位置する記録材の状態とを比較する比較手段を更に含むことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
- 前記検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合に前記搬送手段による記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備え、
前記停止手段は、前記判断手段にて前記搬送間隔が前記基準間隔の整数倍でないと判断された場合に、当該搬送間隔の切り替わり位置を境界位置として搬送方向下流側の記録材を前記搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させ、且つ、当該境界位置より搬送方向上流側の記録材を当該搬送手段にて搬送させずに停止させることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。 - 前記境界位置を変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載の搬送装置。
- 記録材上に画像を形成する画像形成手段と、当該画像形成手段にて行われる画像形成準備動作に対応させて搬送される記録材間に所定領域を形成する形成手段とを更に備え、
前記判断手段は、前記形成手段により前記所定領域が形成されることで搬送される記録材間に間隙が形成された場合に、当該間隙が前記基準間隔の整数倍であるか否かを更に判断することを特徴とする請求項1記載の搬送装置。 - 前記検出手段にて記録材の搬送異常が検出された場合に前記搬送手段による記録材の搬送を停止させる停止手段を更に備え、
前記停止手段は、前記判断手段にて前記間隙が前記基準間隔の整数倍でないと判断された場合に、当該間隙より搬送方向下流側の記録材を前記搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させ、且つ、当該間隙より搬送方向上流側の記録材を当該搬送手段にて搬送させずに停止させることを特徴とする請求項6記載の搬送装置。 - 前記間隙を前記基準間隔の整数倍に設定する第1の搬送モード、または、当該間隙を当該基準間隔の非整数倍に設定する第2の搬送モードにて前記搬送手段を制御する搬送制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項6記載の搬送装置。
- 前記搬送制御手段は、前記第2の搬送モードにおける前記間隙を前記第1の搬送モードにおける当該間隙より短く設定することを特徴とする請求項8記載の搬送装置。
- 複数の記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される記録材のジャムを検知するジャム検知手段と、
前記ジャム検知手段にて記録材のジャムが検知された場合における前記搬送手段による搬送停止動作を当該搬送手段にて搬送される前記複数の記録材の搬送間隔に基づいて設定する設定手段と、
を含む画像形成装置。 - 前記設定手段は、前記搬送間隔が基準間隔と等しい場合に、記録材を前記搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させる設定を行うことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記設定手段は、前記搬送間隔が基準間隔と等しくない場合に、当該搬送間隔の切り替わり位置より搬送方向下流側の記録材を前記搬送手段にて所定の位置まで搬送させた後に停止させ、且つ、当該搬送間隔の切り替わり位置より搬送方向上流側の記録材を当該搬送手段にて搬送させずに停止させる設定を行うことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007018366A JP2008185725A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 搬送装置および画像形成装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007018366A JP2008185725A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 搬送装置および画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2008185725A true JP2008185725A (ja) | 2008-08-14 |
Family
ID=39728833
Family Applications (1)
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JP2007018366A Pending JP2008185725A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 搬送装置および画像形成装置 |
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JP (1) | JP2008185725A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010060966A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
-
2007
- 2007-01-29 JP JP2007018366A patent/JP2008185725A/ja active Pending
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JP2010060966A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
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