JP2008256639A - 位置測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定精度を向上させた位置測定装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る位置測定装置は、エッジ位置算出部6が、ラインセンサ2によりそれぞれ検出されたエッジ部8a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物8の複数のエッジ位置を算出し、算出した被測定物8の複数のエッジ位置から所定の近似を行って、被測定物8のエッジ部8aの位置形状を算出するとともに、複数のエッジ位置に対する位置形状の残差を、ラインセンサ2においてエッジ部8aが検出される部分の補正量として算出し、算出した補正量を用いて、ラインセンサ2においてエッジ部8aが検出される部分に応じ、算出する被測定物8のエッジ位置を補正する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る位置測定装置は、エッジ位置算出部6が、ラインセンサ2によりそれぞれ検出されたエッジ部8a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物8の複数のエッジ位置を算出し、算出した被測定物8の複数のエッジ位置から所定の近似を行って、被測定物8のエッジ部8aの位置形状を算出するとともに、複数のエッジ位置に対する位置形状の残差を、ラインセンサ2においてエッジ部8aが検出される部分の補正量として算出し、算出した補正量を用いて、ラインセンサ2においてエッジ部8aが検出される部分に応じ、算出する被測定物8のエッジ位置を補正する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被測定物のエッジ位置を測定する位置測定装置に関する。
通常、ラインセンサを用いた被測定物のエッジ測定(例えば、特許文献1を参照)では、ラインセンサ上の受光素子に対し、光量に対する感度特性を均一にする前処理を行う。そして、エッジ測定において、ラインセンサで受光された光量に対し、適当な閾値をまたぐ受光素子(CCD等)を被測定物のエッジ位置として検出している。このとき、感度特性を均一にすることで、素子単位でのエッジ検出位置はリニアに(均一に)校正され、通常の2次元CCDのように倍率だけを考慮すればよいことになる。
特開2000−114352号公報
しかしながら、ラインセンサの用途によっては、熱による感度変化、経時変化、フォーカスずれ等によって、素子単位でのエッジ検出位置が不均一にばらつく場合がある。この場合、倍率を考慮しただけでは、エッジ検出位置がラインセンサ上の素子に対して均一に補正されるだけで、素子単位の補正ができずに測定精度の低下を招くおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、測定精度を向上させた位置測定装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る位置測定装置は、被測定物のエッジ部近傍における輝度を検出するラインセンサと、前記ラインセンサにより検出された前記エッジ部近傍の輝度情報に基づいて前記被測定物のエッジ位置を算出するエッジ位置算出部とを備え、前記エッジ部が前記ラインセンサの検出範囲を少なくとも長手方向に通過するように、前記被測定物を前記ラインセンサに対して相対移動させる駆動部が設けられる。
そして、前記ラインセンサは、前記ラインセンサの検出範囲を少なくとも長手方向に通過する前記エッジ部近傍における輝度をそれぞれ検出し、前記エッジ位置算出部は、前記ラインセンサによりそれぞれ検出された前記エッジ部近傍の輝度情報に基づいて、前記被測定物の複数のエッジ位置を算出し、算出した前記被測定物の複数のエッジ位置から所定の近似を行って、前記被測定物のエッジ部の位置形状を算出するとともに、前記複数のエッジ位置に対する前記位置形状の残差を、前記ラインセンサにおいて前記エッジ部が検出される部分の補正量として算出し、算出した前記補正量を用いて、前記ラインセンサにおいて前記エッジ部が検出される部分に応じ、算出する前記被測定物のエッジ位置を補正する。
なお、上述の発明において、前記エッジ部の形状は前記ラインセンサの検出方向から見て直線状であり、前記所定の近似として直線近似が行われることが好ましい。
また、上述の発明において、前記エッジ部の形状は前記ラインセンサの検出方向から見て円形状であり、前記所定の近似として円近似が行われることが好ましい。
本発明によれば、位置測定装置の測定精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。第1実施形態に係る位置測定装置の概要を図1に示している。第1実施形態の位置測定装置1は、被測定物8のエッジ部8aを検出するためのラインセンサ2と、被測定物8をラインセンサ2に対して相対移動させる駆動部5と、被測定物8のエッジ位置(エッジ部8aの位置)を算出するエッジ位置算出部6とを主体に構成される。本実施形態において、被測定物8は直線状のエッジ部8aを有する板状に形成されている。
ラインセンサ2は、検出光を発光する発光部3と、発光部3からの検出光を受光する受光部4とを有して構成され、発光部3および受光部4がそれぞれ上下方向に互いに対向するように配設される。受光部4で検出された検出光の輝度情報は、エッジ位置算出部6に送られる。
駆動部5は、被測定物8をラインセンサ2の長手方向に対し略直角な方向へ平行移動可能に保持する。一方、ラインセンサ2は、図示しない筐体部に固定保持されており、これにより、被測定物8をラインセンサ2に対し相対移動させて、被測定物8のエッジ部8aを発光部3と受光部4との間、すなわちラインセンサ2の検出範囲に通過させることで、被測定物8のエッジ部8a近傍をスキャンしてその輝度情報を連続的に得ることが可能になる。なお、説明容易化のため、図3に示すように、ラインセンサ2の長手方向をX方向(ラインセンサ2において被測定物8から最も遠い点を0とする)と称し、ラインセンサ2の長手方向に対し直角な方向をY方向と称することにする。
エッジ位置算出部6は、ラインセンサ2の受光部4と電気的に接続されおり、ラインセンサ2により検出された被測定物8のエッジ部8a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物8のエッジ位置(具体的には、被測定物8のエッジ部8aを構成する複数の点の位置)を算出する。エッジ位置を算出するには、例えば、適当な演算処理を用いて、エッジ部8a近傍の輝度情報の中から輝度勾配の大きい部分の画素(エッジ点)を抽出し、抽出した画素の位置(エッジ点の位置)をそれぞれ算出する。
以上のように構成される第1実施形態の位置測定装置1において、被測定物8のエッジ部8aを測定する場合、まず、測定するエッジ部8aの向きがラインセンサ2の長手方向(X方向)に対して略直角となるように(すなわち、Y方向を向くように)、被測定物8を駆動部5に保持させる。この状態で、被測定物8をY方向に平行移動させて、エッジ部8aをラインセンサ2の発光部3と受光部4との間、すなわちラインセンサ2の検出範囲に通過させる。このとき、測定するエッジ部8a全体がスキャンされてその輝度情報がラインセンサ2からエッジ位置算出部6へ連続的に送られる。
ラインセンサ2からエッジ位置算出部6に輝度情報が入力されると、エッジ位置算出部6は、ラインセンサ2により検出された被測定物8のエッジ部8a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物8のエッジ位置(エッジ部8aの位置)を算出する。被測定物8のエッジ位置は、駆動部5によりY方向に変位する被測定物8(すなわちエッジ部8a)の相対位置毎にそれぞれ算出され、これにより、エッジ部8a全体の位置形状を測定することができる。
このようにして算出されたエッジ位置の軌跡(Y方向にスキャンされたエッジ部8aのX方向位置の軌跡)は、エッジ部8aの形状がラインセンサ2の検出方向から見て直線状であるため、ラインセンサ2における素子(画素)単位でのエッジ位置検出感度が均一であれば、図2に示すような直線状に表される。一方、エッジ位置検出感度が不均一にばらつく場合、エッジ位置の軌跡は図4の実線で示すような曲線となる。このような場合、ラインセンサ2のエッジ検出位置にズレが生じ、正確なエッジ位置の測定ができないため、ラインセンサ2の素子(画素)単位毎に、ばらつきに応じた補正を行う必要がある。
そこで、装置の使用環境が変わったときに、エッジ位置の測定に先立って、以下に述べるような方法で、ラインセンサ2における素子(画素)単位毎に、補正量の算出を行う。まず、図3に示すように、エッジ部8aの向きがラインセンサ2の長手方向(X方向)に対して傾斜するように、補正量算出用の被測定物8を駆動部5に保持させる。なお、補正量算出用の被測定物8は、エッジ部8aが高精度な直線状に形成されるとともにその位置形状が他の方法により既知であることが好ましい。
次にこの状態で、被測定物8をY方向に平行移動させて、エッジ部8aをラインセンサ2の発光部3と受光部4との間、すなわちラインセンサ2の検出範囲に通過させる。このとき、測定するエッジ部8a全体がスキャンされてその輝度情報がラインセンサ2からエッジ位置算出部6へ連続的に送られるが、エッジ部8aの向きがラインセンサ2の長手方向(X方向)に対して傾斜するため、図4の実線で示すように、エッジ部8aがラインセンサ2の検出範囲全体をY方向に通過するとともにX方向にも(X方向座標において0からLまで)通過することになる。
ラインセンサ2からエッジ位置算出部6に輝度情報が入力されると、エッジ位置算出部6は、ラインセンサ2により検出された被測定物8のエッジ部8a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物8のエッジ位置(エッジ部8aの位置)を算出する。被測定物8のエッジ位置は、駆動部5によりY方向に変位する被測定物8(すなわちエッジ部8a)の相対位置毎にそれぞれ算出されるが、エッジ部8aがラインセンサ2の検出範囲全体をY方向に通過するとともにX方向にも通過するため、ラインセンサ2のX方向、すなわちラインセンサ2における素子(画素)単位毎に複数のエッジ位置が算出されることになる。
次に、エッジ位置算出部6は、算出した被測定物8の複数のエッジ位置から、最小二乗法による直線近似を行って、被測定物8のエッジ部8aの位置形状(図4の破線で示されるような直線近似式)を算出するとともに、複数のエッジ位置に対する(算出した位置形状の)残差を算出する。このとき、ラインセンサ2における(X方向の)エッジ検出位置をxとし、被測定物8のY方向の平行移動量をyとしたとき、直線近似式は次の(1)式で表される。
x=ay+b (1)
ここで、yは被測定物8のY方向の平行移動量であり、その移動量に対する理想的な(近似された)エッジ検出位置がxであるので、実際のエッジ検出位置をx′とすると、その残差dxは次の(2)式で表される。
dx=x′−(ay+b) (2)
このようにして算出される残差dxを、ラインセンサ2における各エッジ検出位置(エッジ部8aが検出される部分)での補正量として補正用のルックアップテーブル(図示せず)に記録する。そして、エッジ位置算出部6は、ラインセンサ2上の全てのエッジ検出位置(素子)毎に補正量(残差dx)を算出し、図10に示すように、補正曲線として利用する。
このようにして得られた補正曲線および補正量を用いて、エッジ位置算出部6は、ラインセンサ2においてエッジ部8aが検出される部分(エッジ検出位置)に応じ、算出する被測定物8のエッジ位置を補正する。
この結果、第1実施形態の位置測定装置1によれば、被測定物8の複数のエッジ位置から所定の近似を行って、被測定物8のエッジ部8aの位置形状を算出するとともに、当該複数のエッジ位置に対する位置形状の残差dxを、ラインセンサ2においてエッジ部8aが検出される部分の補正量として算出するため、ラインセンサ2の素子(画素)単位毎に補正を行うことが可能になる。そのため、熱による感度変化、経時変化、フォーカスずれ等によって生じた、ラインセンサ2におけるエッジ検出位置の不均一なばらつきを補正することが可能になり、位置測定装置の測定精度を向上させることができる。
なお、エッジ部8aの形状がラインセンサ2の検出方向から見て直線状である場合、被測定物8の複数のエッジ位置から(最小二乗法による)直線近似を行うようにすることが好ましく、このようにすれば、より正確に補正量を算出することが可能なる。
次に、位置測定装置の第2実施形態について以下に説明する。第2実施形態の位置測定装置11は、図5に示すように、被測定物18のエッジ部18aを検出するためのラインセンサ12と、被測定物18をラインセンサ12に対して相対移動させる駆動部15と、被測定物18のエッジ位置(エッジ部18aの位置)を算出するエッジ位置算出部16とを主体に構成される。本実施形態において、被測定物18は円形状のエッジ部18aを有する円板形に形成されている。
ラインセンサ12は、検出光を発光する発光部13と、発光部13からの検出光を受光する受光部14とを有して構成され、発光部13および受光部14がそれぞれ上下方向に互いに対向するように配設される。受光部14で検出された検出光の輝度情報は、エッジ位置算出部16に送られる。
駆動部15は、被測定物18をラインセンサ12の長手方向に対し略直角な方向へ(この方向を接線方向として)回転移動可能に保持する。一方、ラインセンサ12は、図示しない筐体部に固定保持されており、これにより、被測定物18をラインセンサ12に対し相対移動させて、被測定物18のエッジ部18aを発光部13と受光部14との間、すなわちラインセンサ12の検出範囲に通過させることで、被測定物18のエッジ部18a近傍をスキャンしてその輝度情報を連続的に得ることが可能になる。なお、説明容易化のため、ラインセンサ12の長手方向でもある被測定物18の半径方向をR方向(ラインセンサ12において被測定物18の中心に最も近い点を0とする)と称し、ラインセンサ12の長手方向に対し直角な方向でもある被測定物18の回転方向をθ方向と称することにする。
エッジ位置算出部16は、ラインセンサ12の受光部14と電気的に接続されおり、第1実施形態の場合と同様に、ラインセンサ12により検出された被測定物18のエッジ部18a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物18のエッジ位置を算出する。
以上のように構成される第2実施形態の位置測定装置11において、被測定物18のエッジ部18aを測定する場合、まず、測定するエッジ部18aの接線方向がラインセンサ2の長手方向(R方向)に対して略直角となるように、被測定物18を駆動部15に保持させる。この状態で、被測定物18の中心軸近傍を回転軸として被測定物18をθ方向に回転移動させ、エッジ部18aをラインセンサ12の発光部13と受光部14との間、すなわちラインセンサ12の検出範囲に通過させる。このとき、円形状のエッジ部18a全体がスキャンされてその輝度情報がラインセンサ12からエッジ位置算出部16へ連続的に送られる。
ラインセンサ12からエッジ位置算出部16に輝度情報が入力されると、エッジ位置算出部16は、ラインセンサ12により検出された被測定物18のエッジ部18a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物18のエッジ位置(エッジ部18aの位置)を算出する。被測定物18のエッジ位置は、駆動部15によりθ方向に回転変位する被測定物18(すなわちエッジ部18a)の回転位置毎にそれぞれ算出され、これにより、エッジ部18a全体の位置形状を測定することができる。
このようにして算出されたエッジ位置の軌跡(θ方向にスキャンされたエッジ部18aのR方向位置の軌跡)は、エッジ部18aの形状がラインセンサ12の検出方向から見て円形状であるため、ラインセンサ12における素子(画素)単位でのエッジ位置検出感度が均一であれば、図6に示すような正弦波状に表され、極座標系であるRθ座標系を直交座標系であるXY座標系に変換すると、図9に示すような円形状に表される。一方、エッジ位置検出感度が不均一にばらつく場合、エッジ位置の軌跡はXY座標系のとき真円から歪んだ形状となる。このような場合、ラインセンサ12のエッジ検出位置にズレが生じ、正確なエッジ位置の測定ができないため、ラインセンサ12の素子(画素)単位毎に、ばらつきに応じた補正を行う必要がある。
そこで、装置の使用環境が変わったときに、エッジ位置の測定に先立って、以下に述べるような方法で、ラインセンサ12における素子(画素)単位毎に、補正量の算出を行う。まず、図7に示すように、ラインセンサ12から被測定物18の中心へ向かう延長上の位置で、被測定物18の中心からラインセンサ12の長さの半分程度離れた位置が回転軸となるように、補正量算出用の被測定物18を駆動部15に保持させる。なお、補正量算出用の被測定物18は、エッジ部18aが高精度な円形状に形成されるとともにその位置形状が他の方法により既知であることが好ましい。
次にこの状態で、被測定物18をθ方向に回転移動させて、エッジ部18aをラインセンサ12の発光部13と受光部14との間、すなわちラインセンサ12の検出範囲に通過させる。このとき、円形状のエッジ部18a全体がスキャンされてその輝度情報がラインセンサ12からエッジ位置算出部16へ連続的に送られるが、被測定物18の中心から離れた位置(偏心した位置)が回転軸となるため、図8に示すように、エッジ部18aがラインセンサ12の検出範囲全体をθ方向に通過するとともにR方向にも(R方向座標において0からLまで)通過することになる。
ラインセンサ12からエッジ位置算出部16に輝度情報が入力されると、エッジ位置算出部16は、ラインセンサ12により検出された被測定物18のエッジ部18a近傍の輝度情報に基づいて、被測定物18のエッジ位置(エッジ部18aの位置)を算出する。被測定物18のエッジ位置は、駆動部15によりθ方向に回転変位する被測定物18(すなわちエッジ部18a)の回転位置毎にそれぞれ算出されるが、エッジ部18aがラインセンサ12の検出範囲全体をθ方向に通過するとともにR方向にも通過するため、ラインセンサ12のR方向、すなわちラインセンサ12における素子(画素)単位毎に複数のエッジ位置が算出されることになる。
なおこのとき、複数のエッジ位置は、極座標系(Rθ座標系)であるため、直交座標系(XY座標系)に変換すると、次の(3)式および(4)式で表され、図9に示すような円を描くことができる。
x=Rcosθ (3)
y=Rsinθ (4)
y=Rsinθ (4)
そこで、エッジ位置算出部16は、直交座標系(XY座標系)に変換した被測定物18の複数のエッジ位置から、最小二乗法による円近似を行って、被測定物18のエッジ部18aの位置形状(中心位置および半径)を算出するとともに、複数のエッジ位置に対する(算出した位置形状の)残差を算出する。最小二乗法による円近似について概略を述べると、n点の被測定物18(円形物体)のエッジ座標(xi,yi)(i=1,2…n)が存在するとき、求める被測定物18の半径をr、中心位置を(a,b)とすると、円の方程式は次の(5)式で表される。
(x−a)2+(y−b)2=r2 (5)
また、(5)を展開すると、次の(6)式で表される。
x2−2ax+a2+y2−2by+b2=r2 (6)
さらに、(6)式を変形させて、c=a2+b2−r2とすると、次の(7)式で表される。
−2ax−2by+c=−x2−y2 (7)
ここで、n点のエッジ座標を連立させると、次の(8)式で表される。
(8)式をベクトル化すると次の(9)式で表され、求める解は最小二乗法により(10)式で求まる。なお、Atは、行列Aの転置行列を表す。
したがって、求める解のベクトル成分であるaおよびbが、求める円の中心位置(a,b)であり、求める円の半径rは次の(11)式で求まる。
なお、各エッジ座標(xi,yi)における残差Reは、求めたa,b,rを用いて、(x−a)2+(y−b)2−r2≧0のとき、次の(12)式で定義され、(x−a)2+(y−b)2−r2<0のとき、(13)式で定義される。
この残差Reは、円の半径方向における残差であるため、ラインセンサ12のエッジ検出位置に対応しており、残差そのものがラインセンサ12の補正量となる。そして、エッジ位置算出部16は、算出した各補正量(残差Re)をラインセンサ12のエッジ検出位置毎にそろえて、図10に示すような補正曲線を作成する。また、算出した各補正量は、補正用のルックアップテーブル(図示せず)に記録される。
このようにして得られた補正曲線および補正量を用いて、エッジ位置算出部16は、ラインセンサ12においてエッジ部18aが検出される部分(エッジ検出位置)に応じ、算出する被測定物18のエッジ位置を補正する。
この結果、第2実施形態の位置測定装置11によれば、第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。特に、半導体ウェハ等の高精度円形物体の測定においては、特別な補正用工具を必要とせず、簡単な信号処理によって補正が可能となる。なお、第2実施形態のように、エッジ部18aの形状がラインセンサ12の検出方向から見て円形状である場合、被測定物18の複数のエッジ位置から(最小二乗法による)円近似を行うようにすることが好ましく、このようにすれば、より正確に補正量を算出することが可能なる。
なお、上述の第1実施形態において、最小二乗法による直線近似を行って被測定物8の位置形状(直線近似式)を算出しているが、これに限られるものではなく、2点を用いた簡易的な方法による直線近似を行ってもよい。
また、上述の第2実施形態において、最小二乗法による円近似を行って被測定物18の位置形状(中心位置および半径)を算出しているが、これに限られるものではなく、いわゆるハフ変換を利用して円の抽出を行う円近似を行ってもよい。さらには、上述のような直線近似や円近似に限らず、いわゆる楕円近似を行うようにしてもよい。
1 位置測定装置(第1実施形態) 2 ラインセンサ
5 駆動部 6 エッジ位置算出部
8 被測定物(8a エッジ部)
11 位置測定装置(第2実施形態) 12 ラインセンサ
15 駆動部 16 エッジ位置算出部
18 被測定物(18a エッジ部)
5 駆動部 6 エッジ位置算出部
8 被測定物(8a エッジ部)
11 位置測定装置(第2実施形態) 12 ラインセンサ
15 駆動部 16 エッジ位置算出部
18 被測定物(18a エッジ部)
Claims (3)
- 被測定物のエッジ部近傍における輝度を検出するラインセンサと、
前記ラインセンサにより検出された前記エッジ部近傍の輝度情報に基づいて前記被測定物のエッジ位置を算出するエッジ位置算出部とを備え、
前記エッジ部が前記ラインセンサの検出範囲を少なくとも長手方向に通過するように、前記被測定物を前記ラインセンサに対して相対移動させる駆動部が設けられ、
前記ラインセンサは、前記ラインセンサの検出範囲を少なくとも長手方向に通過する前記エッジ部近傍における輝度をそれぞれ検出し、
前記エッジ位置算出部は、前記ラインセンサによりそれぞれ検出された前記エッジ部近傍の輝度情報に基づいて、前記被測定物の複数のエッジ位置を算出し、
算出した前記被測定物の複数のエッジ位置から所定の近似を行って、前記被測定物のエッジ部の位置形状を算出するとともに、前記複数のエッジ位置に対する前記位置形状の残差を、前記ラインセンサにおいて前記エッジ部が検出される部分の補正量として算出し、
算出した前記補正量を用いて、前記ラインセンサにおいて前記エッジ部が検出される部分に応じ、算出する前記被測定物のエッジ位置を補正することを特徴とする位置測定装置。 - 前記エッジ部の形状は前記ラインセンサの検出方向から見て直線状であり、
前記所定の近似として直線近似が行われることを特徴とする請求項1に記載の位置測定装置。 - 前記エッジ部の形状は前記ラインセンサの検出方向から見て円形状であり、
前記所定の近似として円近似が行われることを特徴とする請求項1に記載の位置測定装置。
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JP2011002387A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Canon Inc | 画像処理装置および画像処理方法 |
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JP2011002387A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Canon Inc | 画像処理装置および画像処理方法 |
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