JP2008256441A - X線検査装置 - Google Patents

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JP2008256441A JP2007097231A JP2007097231A JP2008256441A JP 2008256441 A JP2008256441 A JP 2008256441A JP 2007097231 A JP2007097231 A JP 2007097231A JP 2007097231 A JP2007097231 A JP 2007097231A JP 2008256441 A JP2008256441 A JP 2008256441A
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Akira Teraoka
璋 寺岡
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Abstract

【課題】小型・高密度化するBGAやCSPなどの電子部品の基板への実装状態の検査
をより精度良く、より安価で行うことのできるX線検査装置を提供すること。
【解決手段】X線発生器12を、X線放射面12aを試料台21の載置面と平行にした
まま、なおかつX線放射面12a上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方向に保たせたま
ま、試料台21の載置面と直交する軸L1を中心に、軸L1からX線焦点S1までの長さ
rを径として円形に移動させる円形移動機構25と、X線検出器11を、X線受光面Iを
載置面と平行にしたまま、なおかつX線受光面I上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方
向に保たせたまま、軸L1のまわりを軸L1を中心にして円形に移動させる円形移動機構
24とを装備し、これら円形移動を同期させる。
【選択図】図9

Description

本発明はX線検査装置に関し、より詳細には、小型・高密度化するBGA(Ball Grid
Array)やCSP(Chip Scale Package)などの電子部品の基板(実装基板)への実装状
態をX線を用いて検査するためのX線検査装置に関する。
PC(Personal Computer)や携帯電話、映像・音声機器などにおける、その高性能化
には目覚ましいものがある。そして、その核の一つであり、推進力となっているのが、こ
れら機器のコア部分である実装基板の高密度化である。特に、近年ではBGAやCSPな
どの多端子化に優れたICパッケージが多く採用されてきている。
ところが、BGAやCSPなどのパッケージは多端子化に非常に優れているが、その構
造上、プリント基板に実装した場合に、パッケージ本体によってパッケージとプリント基
板との接合部が隠れてしまうので、人間による目視検査はもちろんのこと、光学式の外観
検査でも接合状態の良否の確認は難しい。
図14は、BGA1の一例を模式的に示した斜視図であり、図15は図14に示したB
GA1が実装された状態のプリント基板2を模式的に示した斜視図である。図15から明
らかなように、最外周以外の部分に配設されているはんだボール1aとプリント基板2と
の接合状態の良否を外観で判断することは難しい。
そこで注目されているのが、物体を透過する性質の強いX線による検査である。X線に
よる検査装置としては、被検対象となる物体にX線を放射し、前記物体を透過したX線を
検出することによって、前記物体の透視画像を得るX線透視装置(例えば、下記の特許文
献1参照)や、プリント基板の主面に対して平行な面でスライスしたような断層画像を得
るX線断層撮影装置(例えば、下記の特許文献2参照)などがある。
断層撮影画像(ラミノグラフィ:Lamino graphy)を取得する原理について図16を使
って説明する。ある被写体の特定の深さの層域を被検対象(被検対象面T)とし、被検対
象となる部分を基準として、X線を放射するX線焦点SとX線を検出する撮像管Cとの幾
何学的関係を一定に保たせたまま、X線焦点Sと撮像管Cとを互いに移動させると、移動
の基準部分(すなわち、被検対象となる部分)は一応不動と看做し得る関係状態となり、
それ以外の部分については、前記基準部分から入力する像の位置が絶えず変化するので、
結果的には像がボケてしまって、視認の対象とならなくなる。
前記被検対象となる部分を基準とし、点Oを中心として、X線焦点Sと撮像管Cとの幾
何学的関係を一定に保たせたまま、X線焦点SをS1〜S3へ、撮像管CをC1〜C3
と移動させた場合、被検対象面T上に存在する点O、点Pの撮像管C上における撮像位置
は点O1〜O3、点P1〜P3と前記移動に関係なく絶えず同じ位置となる。
撮像管CのX線受光面と被検対象面Tとが常に平行に保たれているとし、そして点Oを
中心としたX線焦点Sの径をDとし、点Oを中心とした撮像管Cの径をdとすると、△S
111と、△S222と、△S333とにおいては、下記の式が成立することになる。
11=O22=O33=OP(D+d)/D
因みに、(D+d)/Dは断層撮影画像の幾何学的拡大率となる。
これに対し、被検対象面T上に存在しない(例えば、別の面T’上に存在する)点Qの
撮像管C上における撮像位置については、X線焦点SをS1〜S3へ、撮像管CをC1
3へと移動させた場合、点Q1〜Q3へと変化していく。すなわち、点Qの像の入力位
置が変化するので、像がボケてしまい、視認の対象とならなくなる。従って、被検対象面
T上に存在する点Pの画像だけ(すなわち、断層画像)が得られることになる。
X線透視装置を用いると、外側からでは観察することのできない内部形状を透視画像と
して観察することができ、X線透視装置は、はんだブリッジ(ショート)や、はんだボイ
ド(はんだ接合部の内部に包含される気泡)の有無、はんだクズの有無などの比較的単純
な不良要因の検出に効果がある。
しかしながら、X線透視装置では、はんだボール部のオープン(浮き上がり不良)や、
はんだの過少・過多などの不良要因を検出することは難しい。
これに対し、X線断層撮影装置を用いると、原理的にははんだボール部のオープンや、
はんだブリッジ、はんだの過少・過多などの不良要因の検出に効果があることが知られて
いる。
しかしながら、はんだボール部のオープンを明確に検出することは、実際には非常に困
難を伴う。また、良否を検出できたとしても、どのような不良状態であるのかといったこ
とまではなかなか検出できなかった。
また、図17は従来のX線断層撮影装置の一例を示した摸式的斜視図である。図中sm
pは被検対象となる試料を示しており、試料smpを挟んで、複数の撮像管Cを含んで構
成されたX線検出器3と、X線焦点Sを含んで構成されたX線発生器4とが対向して配置
され、X線焦点SからX線が放射され、試料smpを透過したX線がX線検出器3の撮像
管Cで検出されるようになっている。また、X線発生器4は特殊な構造を有しており、図
18に示したように、X線焦点Sがスリップリング(図示せず)を介して、X線を放射し
ながら回転するようになっている。
X線検出器3には比較的高価な撮像管Cが多数配設されているので、どうしてもコスト
高となってしまう。他方、X線発生器4もその特殊な構造ゆえにコスト高となる。また、
寿命が短いため(例えば、100時間程度)、X線管球の交換頻度が高くなる。そのため
、図17に示したようなX線断層撮影装置ではコストパフォーマンスが悪かった。
特開平10−239253号公報 特開2004−212200号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、小型・高密度化するBGAやCSPな
どの電子部品の基板への実装状態の検査をより精度良く、より安価で行うことのできるX
線検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係るX線検査装置(1)は、試料を載置する試料台
を挟んで、X線焦点を含んで構成されたX線発生器とX線検出器とが対向して配置され、
前記X線焦点から放射され、前記試料を透過したX線が前記X線検出器にて検出されるよ
うに構成されたX線検査装置において、前記X線発生器のX線放射面を、前記試料台の載
置面と平行にしたまま、なおかつ前記X線放射面上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方
向に保たせたまま、前記X線発生器を、前記載置面と直交する軸を中心に、該軸から前記
X線焦点までの長さを径として円形に移動させる発生器移動手段と、前記X線検出器のX
線受光面を、前記載置面と平行にしたまま、なおかつ前記X線受光面上のある2点を結ぶ
直線の向きを一定方向に保たせたまま、前記X線検出器を、前記軸のまわりを該軸を中心
にして円形に移動させる検出器移動手段とを備えると共に、これら円形移動が同期して行
われるように構成されていることを特徴としている。
上記X線検査装置(1)によれば、前記X線発生器は、前記X線放射面を前記載置面と
平行にしたまま、なおかつ前記X線放射面上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方向に保
たせたまま、前記載置面と直交する軸を中心に、該軸から前記X線焦点までの長さを径と
して円形に移動するので、前記X線焦点は前記軸を中心にして回転することになる。
他方、前記X線検出器は、前記X線受光面を前記載置面と平行にしたまま、なおかつ前
記X線受光面上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方向に保たせたまま、前記軸のまわり
を該軸を中心にして円形に移動する。また、これら円形移動は同期して行われるように構
成されている。従って、前記X線検出器の前記軸のまわりを該軸を中心にした円形移動に
同期させて、前記X線焦点を前記軸を中心に回転させることができる。
前記X線検出器及び前記X線焦点の動きを図1〜図4に示した模式図を使って説明する
。図1は斜視図を示し、図2は正面図を示し、図3は側面図を示し、図4は平面図を示し
ている。X線検出器11は試料台(図示せず)の載置面と直交する軸L1のまわりを軸L
1を中心に円形に移動する。
そのため、X線検出器11は、軸L1を中心に純粋に回転移動するのではなく、X線受
光面Iを所定面上に維持したまま、なおかつX線受光面I上のある2点を結ぶ直線の向き
(例えば、点αと点βとを結ぶ直線αβの向き)を一定方向に保たせたまま、軸L1を中
心に例えばI1〜I3へと円形移動するようになっている。
一方、X線焦点S1は、図1〜図4に示したように、X線検出器11の円形移動に同期
して180°の位相差をもって、軸L1を中心にS11〜S13へと円形移動するように
なっている。なお、図中rは軸L1からX線焦点S1までの距離を示している。
X線検出器11及びX線焦点S1を上記したように円形移動させると、面T1上に存在
する点O1(X線焦点S1から放射されるX線の光軸OAと軸L1との交点)、点P1の
X線受光面I上における検出位置は、点O11〜O13、点P11〜P13と円形移動に
関係なく絶えず同じ位置となる。これは、点O1を基準として、X線焦点S1とX線受光
面Iとの幾何学的関係が一定に保たれているからである。
また、X線焦点S1から面T1上の点O1までの距離をD1とし、X線受光面I上の点
O11〜O13から点O1までの距離をd1とすると、△S11O11P11と、△S1
2O12P12と、△S13O13P13とにおいては、下記の数式が成立することにな
る。
O11P11=O12P12=O13P13=O1P1(D1+d1)/D1
因みに、(D1+d1)/D1は断層撮影画像の幾何学的拡大率となる。
これに対し、面T1上に存在しない、例えば、別の面T1’(図1、図2参照)上に存
在する点Q1のX線受光面I上における検出位置については、X線焦点S1をS11〜S
3へ、X線受光面IをI1〜I3へと移動させた場合、点Q11〜Q13へと変化して
いく。すなわち、点Q1の像の入力位置が変わり、像がボケてしまい、視認の対象となら
なくなる。
このように、X線検出器11(X線受光面I)及びX線焦点S1を上記したように円形
移動させた場合、面T1上に存在する点(例えば、点O1、点P1)のX線受光面I上に
おける検出位置が、絶えず同じ位置となるのに対し、面T1上に存在しない点(例えば、
点Q1)のX線受光面I上における検出位置は変化していく。従って、X線検出器11及
びX線焦点S1を上記したように円形移動させることによって、面T1上に存在する像だ
け(すなわち、面T1の断層画像)を取得することができる。
従って、上記X線検査装置(1)を用いることによって、前記試料台に載置された試料
の断層画像を取得することができるので、外側からでは観察することの難しい、はんだボ
ール部のオープンや、はんだブリッジ、はんだの過少・過多などの不良原因を的確に検出
することができる。
また、上記X線検査装置(1)によれば、前記X線発生器は、前記X線放射面を前記載
置面と平行にしたまま、なおかつ前記X線放射面上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方
向に保たせたまま、前記載置面と直交する軸を中心に、該軸から前記X線焦点までの長さ
を径として円形に移動する。
前記X線発生器の動きを図5に示した摸式的平面図を使って説明する。X線発生器12
は載置面と直交する軸L1を中心に、軸L1からX線焦点S1までの長さrを径として円
形に移動する。図5(a)〜(d)は、X線発生器12が軸L1を中心に1周する状態を
示している。
図6は、X線発生器12が軸L1を中心に、距離rを径として円形移動した軌跡を示し
た平面図である。X線発生器12の移動範囲はエリアE内であり、X線発生器12のx軸
方向の長さをx12とし、y軸方向の長さをy12とした場合、X線発生器12はx軸方向に
12+2rの範囲内を移動し、y軸方向にy12+2rの範囲内を移動することが分かる。
また、X線発生器12が回転運動をしないことは明らかである。
従って、上記X線検査装置(1)によれば、X線発生器を回転運動させることなく断層
画像を取得することができる。また、図6から明らかなように、前記X線発生器の移動範
囲を必要最小限に抑えることができる。
ところで、X線発生器には電源ケーブルを接続する必要がある。もし、前記X線発生器
が回転運動をすると、それに接続されている電源ケーブルに捩れが生じ、またその移動範
囲も広範囲となる。捩れはその製品の寿命を短くする一つの要因となる。そのため、耐久
性の高い電源ケーブルを使用する必要がある。これは、コストアップに繋がる。
また、当然のことではあるが、電源ケーブルの移動範囲を装置内で確保する必要がある
が、その移動範囲が広範囲となると、装置の複雑化は避けられない。これもまた、コスト
アップに繋がる。
上記X線検査装置(1)によれば、X線発生器は回転運動をせず、その移動範囲も必要
最小限に抑えることができるので、電源ケーブルの捩れが生じないようにすることができ
、また装置についても単純化することができる。そのため、例えば、図7に示したように
、X線発生器12の側方から電源ケーブル13を接続することができる。
また、上記したように、前記X線発生器を回転運動させず、またその移動範囲も必要最
小限に抑えることができるので、前記X線発生器の前記軸方向への移動についても比較的
容易に実現することができる。X線発生器の移動範囲が広範囲であったり、前記X線発生
器が回転運動をすると、装置内が複雑になるので、そのような装置で前記X線発生器の前
記軸方向への移動を実現することは極めて困難である。
図8は、X線焦点S1を載置面と直交する軸L1方向へ移動させた場合のX線焦点S1
と断層撮影面FPとの位置関係の一例を示した図である。X線焦点S1が位置Gにある時
、位置GとX線検出器11のX線受光面I上の点Hとを結ぶ直線GHと軸L1との交点J
を含む面が断層撮影面FPとなる。ここでは、X線焦点S1が位置Gにある時の断層撮影
面FPを基準面Fとしている。
X線焦点S1を高さh12だけ上昇させると、断層撮影面FPは高さh11上昇することに
なる。従って、基準面Fとは別の面で試料の断層撮影を行うことができる。これを位置G
から、例えば8回繰り返すことによって、合計で異なる9つの面で前記試料の断層撮影を
行うことができる。なお、X線焦点S1が位置Kにある時、位置KとX線受光面I上の点
Hとを結ぶ直線KHと軸L1との交点Nを含む面が断層撮影面FPとなる。
X線焦点S1が位置G(最下点)にある時の幾何学的拡大率はGH/GJとなり、X線
焦点S1が位置K(最高点)にある時の幾何学的拡大率はKH/KNとなる。軸L1から
X線焦点S1までの距離をrとし、軸L1から点Hまでの距離をRとすると、幾何学的拡
大率GH/GJ、KH/KNはいずれも(r+R)/rとなり、同じになる。
すなわち、X線焦点S1を軸L1方向へ移動させても、幾何学的拡大率を変化させるこ
となく、断層撮影面FPを変えることができる。従って、前記載置面に載置された試料の
断層画像を異なる面で、なおかつ同じ拡大率で取得することができるので、前記試料の3
次元的な画像を取得することができる。これにより、電子部品の基板への実装状態をより
詳しく検査することができる。
また、上記X線検査装置(1)によれば、前記試料の断層画像だけでなく、透視画像に
ついてももちろん取得可能であり、前記X線検出器や前記X線焦点を移動させることによ
って、様々な角度からの透視画像を取得することができる。
さらに、上記X線検査装置(1)によれば、図17に示したような、複数の撮像管Cを
有したX線検出器3や特殊な構造を有したX線発生器4でなく、汎用のX線検出器やX線
発生器を使用することができるので、コストダウンはもちろん、寿命についても大幅に向
上させることができる。
また、本発明に係るX線検査装置(2)は、上記X線検査装置(1)において、前記発
生器移動手段が、支持台に配設された、前記軸を軸心とする駆動軸と、該駆動軸に接合さ
れた、該駆動軸と前記X線発生器とを結合するための結合部と、前記支持台に配設された
、前記駆動軸と並列した並列軸と、該並列軸に接合された、該並列軸と前記X線発生器と
を結合するための結合部とを含んで構成され、前記X線発生器が、これら結合部を介して
、前記駆動軸及び前記並列軸それぞれの軸心から同一方向へ前記長さのずれた位置で、軸
支点間距離が前記駆動軸と前記並列軸との軸心間距離と同じになるように軸支されている
ことを特徴としている。
上記X線検査装置(2)によれば、前記X線発生器が、異なる2点で軸支されているの
で、その移動路が一つに特定される。また、これら軸支点は、前記駆動軸及び前記並列軸
それぞれの軸心から同一方向へ前記長さのずれた位置であるので、前記X線発生器を、前
記駆動軸の軸心(すなわち、前記載置面と直交する軸)を中心に前記長さを径として円形
に移動させることができる。
また、本発明に係るX線検査装置(3)は、上記X線検査装置(2)において、前記X
線発生器を取り付ける取付部を備え、該取付部が、これら結合部を介して、前記駆動軸及
び前記並列軸それぞれの軸心から同一方向へ前記長さのずれた位置で、軸支点間距離が前
記駆動軸と前記並列軸との軸心間距離と同じになるように軸支されると共に、前記取付部
を前記軸方向に移動させる軸方向移動手段を備えていることを特徴としている。
上記X線検査装置(3)によれば、前記取付部を前記載置面と直交する軸方向に移動さ
せる軸方向移動手段を備えているので、前記X線発生器を前記軸方向に移動させることが
できる。前記X線発生器を前記軸方向に移動させると、前記X線焦点を前記軸方向に移動
させることができるので、幾何学的拡大率を変化させることなく、断層撮影面を変えるこ
とができる。従って、前記載置面に載置された試料の断層画像を異なる面で、なおかつ同
じ拡大率で取得することができるので、前記試料の3次元的な画像を取得することができ
る。
また、本発明に係るX線検査装置(4)は、上記X線検査装置(1)〜(3)のいずれ
かにおいて、前記検出器移動手段が、支持台に配設された、前記軸を軸心とする駆動軸と
、該駆動軸と前記X線検出器とを結合するための結合部と、前記支持台に配設された、前
記駆動軸と並列した並列軸と、該並列軸と前記X線検出器とを結合するための結合部とを
含んで構成され、前記X線検出器が、これら結合部を介して、前記駆動軸及び前記並列軸
それぞれの軸心から同一方向へ所定の長さ離れた位置で、軸支点間距離が前記駆動軸と前
記並列軸との軸心間距離と同じになるように軸支され、前記所定の長さが、前記X線検出
器の受光面の半径以上であることを特徴としている。
上記X線検査装置(4)によれば、前記X線検出器が、異なる2点で軸支されているの
で、その移動路が一つに特定される。また、これら軸支点は、前記駆動軸及び前記並列軸
それぞれの軸心から同一方向へ前記所定の長さ離れた位置であるので、前記X線検出器を
、前記駆動軸の軸心(すなわち、前記載置面と直交する軸)を中心に前記所定の長さを径
として円形に移動させることができる。また、前記所定の長さが前記X線検出器の受光面
の半径以上であるので、前記X線検出器を、前記軸のまわりを該軸を中心にして円形に移
動させることができる。
また、本発明に係るX線検査装置(5)は、上記X線検査装置(4)において、前記X
線検出器を取り付ける取付部を備え、該取付部が、これら結合部を介して、前記駆動軸及
び前記並列軸それぞれの軸心から同一方向へ前記所定の長さ離れた位置で、軸支点間距離
が前記駆動軸と前記並列軸との軸心間距離と同じになるように軸支され、前記取付部を前
記載置面と平行に移動させる平行移動手段を備えていることを特徴としている。
上記X線検査装置(5)によれば、前記取付部を前記載置面と平行に移動させる平行移
動手段を備えているので、前記X線検出器を前記載置面と平行に移動させることができ、
様々な角度からの透視画像を取得することができる。従って、例えば、前記X線焦点の真
上に移動させれば、X線垂直透視撮影を行うことができ、X線垂直透視画像を取得するこ
とができる。
以下、本発明に係るX線検査装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図9は、実
施の形態(1)に係るX線検査装置の要部を概略的に示したブロック図である。図中sm
pは被検対象となる試料を示しており、試料smpは中央部にX線を透過する透過板21
aが形成された試料台21に載置されるようになっている。
試料台21を挟んで、X線受光面Iを有したX線検出器11と、X線焦点S1を含んで
構成されたX線発生器12とが対向して配置され、X線焦点S1からX線が放射され、透
過板21a及び試料smpを透過したX線が、X線検出器11のX線受光面Iで検出され
るようになっている。また、図中T1はX線焦点S1から放射されるX線の光軸OAと、
試料台21の載置面と直交する軸L1との交点O1を含む面を示しており、面T1が断層
撮影面FPとなる。
X線検出器11は画像処理部22に接続されており、X線検出器11で検出されたX線
に応じた画像データ(映像信号)が画像処理部22へ出力されるようになっている。画像
処理部22は、画質を改善するなどの信号処理を行い、信号処理した画像データをディス
プレイ(図示せず)へ出力したり、マイコン23へ出力するようになっている。
円形移動機構24は、モータM1からの回転力を受けて駆動し、X線受光面Iを試料台
21の載置面と平行にしたまま、なおかつX線受光面I上のある2点を結ぶ直線の向きを
一定方向に保たせたまま、X線検出器11を軸L1のまわりを軸L1を中心にして円形に
移動させるものである。
他方、円形移動機構25は、モータM2からの回転力を受けて駆動し、X線放射面12
aを試料台21の載置面と平行にしたまま、なおかつX線放射面12a上のある2点を結
ぶ直線の向きを一定方向に保たせたまま、X線発生器12を軸L1を中心に軸L1からX
線焦点S1までの距離rを径として円形に移動させるものである(すなわち、X線焦点S
1を軸L1を中心に回転運動させるものである)。
また、これらモータM1、M2はマイコン23によって制御され、X線焦点S1が、X
線検出器11の円形移動に同期して180°の位相差をもって、軸L1を中心に回転運動
するようになっている(図1〜図4参照)。
水平移動機構26は、モータM3からの回転力を受けて駆動し、X線検出器11を載置
面と平行に移動させるものである。また、鉛直移動機構27は、モータM4からの回転力
を受けて駆動し、X線発生器12を軸L1方向に移動させるものである。これらモータM
3、M4もマイコン23によって制御されるようになっている。また、マイコン23には
操作部28が接続されており、使用者の所望する検査が行えるようになっている。
上記実施の形態(1)に係るX線検査装置によれば、X線検出器11は、X線受光面I
を試料台21の載置面と平行にしたまま、なおかつX線受光面I上のある2点を結ぶ直線
の向きを一定方向に保たせたまま、軸L1のまわりを軸L1を中心にして円形に移動する
他方、X線発生器12は、X線放射面12aを試料台21の載置面と平行にしたまま、
なおかつX線放射面12a上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方向に保たせたまま、軸
L1を中心に、軸L1からX線焦点S1までの距離rを径として円形に移動するので、X
線焦点S1は軸L1を中心にして回転することになる。また、X線焦点S1は、X線検出
器11の円形移動に同期して180°の位相差をもって、軸L1を中心に回転運動するよ
うになっている。
X線検出器11及びX線焦点S1を、上記したように円形に移動させながら、X線焦点
S1からX線を試料smpに放射しても、「課題を解決するための手段及びその効果」の
項目で図1〜図4を使って説明したように、断層撮影面FPとなる面T1上に存在する点
O1、点P1のX線受光面I上における検出位置は点O11〜O13、点P11〜P13
と円形移動に関係なく絶えず同じ位置となる。
これに対し、面T1上に存在しない、例えば、別の面T1’(図1、図2参照)上に存
在する点Q1のX線受光面I上における検出位置については、X線焦点S1をS11〜S
3へ、X線受光面IをI1〜I3へと移動させた場合、点Q11〜Q13へと変化して
いく。すなわち、点Q1の像の入力位置が変わり、像がボケてしまい、視認の対象となら
なくなる。
従って、上記実施の形態(1)に係るX線検査装置を利用することで、試料台21に載
置された試料smpの断層画像を取得することができるので、外側からでは観察すること
の難しい、はんだボール部のオープンや、はんだブリッジ、はんだの過少・過多などの不
良原因を的確に検出することができる。
また、上記実施の形態(1)に係るX線検査装置によれば、試料smpの断層画像だけ
でなく、透視画像についてももちろん取得可能である。また、X線検出器11については
載置面と平行に移動させることができるので、様々な角度からの透視画像を取得すること
ができる。例えば、X線焦点S1の真上にX線検出器11を移動させれば、X線垂直透視
撮影を行うことができ、X線垂直透視画像を取得することができる。
さらに、上記実施の形態(1)に係るX線検査装置によれば、X線発生器12を軸L1
方向に移動させて、X線焦点S1を軸L1方向に移動させることができる。図8に示した
ように、X線焦点S1を軸L1方向に移動させると、幾何学的拡大率を変化させることな
く、断層撮影面FPを変えることができる。
従って、試料台21の載置面に載置された試料smpの断層画像を異なる高さで、なお
かつ同じ拡大率で取得することができるので、試料smpの3次元的な画像を取得するこ
とができる。これにより、電子部品の基板への実装状態をより詳しく検査することができ
る。
X線発生器12は、軸L1を中心に、軸L1からX線焦点S1までの距離rを径として
円形に移動するようになっている(図5、図6参照)。図6に示したように、X線発生器
12の移動範囲はエリアE内であり、X線発生器12のx軸方向の長さをx12とし、y軸
方向の長さをy12とした場合、X線発生器12はx軸方向にx12+2rの範囲内を移動し
、y軸方向にy12+2rの範囲内を移動することが分かる。また、X線発生器12が回転
運動をしないことは明らかである。
従って、X線発生器12を回転運動させることなく断層画像を取得することができる。
また、図6から明らかなように、X線発生器12の移動範囲を必要最小限に抑えることが
できる。
ところで、X線発生器12には電源ケーブルを接続する必要がある。もし、X線発生器
12が回転運動をすると、それに接続されている電源ケーブルに捩れが生じ、またその移
動範囲も広範囲となる。捩れはその製品の寿命を短くする一つの要因となる。そのため、
耐久性の高い電源ケーブルを使用する必要がある。これはコストアップに繋がる。
また、当然のことではあるが、電源ケーブルの移動範囲を装置内で確保する必要がある
が、その移動範囲が広範囲となると、装置の複雑化は避けられない。これもまた、コスト
アップに繋がる。
上記実施の形態(1)に係るX線検査装置によれば、X線発生器12は回転運動をせず
、その移動範囲も必要最小限に抑えることができるので、電源ケーブルの捩れが生じない
ようにすることができ、また装置を単純化することができる。そのため、例えば、図7に
示したように、X線発生器12の側方から電源ケーブル13を接続することができる。
図10は、実施例1に係るX線検査装置の上側の要部を示した部分的断面図である。図
中31は、軸L1を軸心とする駆動軸であり、モータM1からの回転力を受けて駆動する
ようになっている。駆動軸31はベアリング32、33及び保持部34によって支持台3
5に支持されている。
駆動軸31には回転アーム36が接合されており、回転アーム36もまたモータM1の
回転に基づいて、軸L1を中心にして回転するようになっている。回転アーム36には(
軸L2を軸心とする)アーム軸37が接合されており、アーム軸37もまたモータM1の
回転に基づいて、軸L1を中心にして回転するようになっている。また、アーム軸37は
、駆動軸31の軸心(軸L1)から距離R離れた位置(軸L2)で、ベアリング38を介
して回転板39を軸支するようになっている。
また、駆動軸31と並列した(軸L3を軸心とする)並列軸40がベアリング41、4
2及び保持部43によって支持台35に支持されている。並列軸40には回転アーム44
が接合され、回転アーム44には(軸L4を軸心とする)アーム軸45が接合されている
。また、アーム軸45は、並列軸40の軸心(軸L3)から距離R離れた位置(軸L4)
で、軸支点間距離が駆動軸31と並列軸40との軸心間距離と同じになるように、ベアリ
ング46を介して回転板39を軸支するようになっている。
回転板39には支柱47、48が接合され、支柱47、48にはそれぞれベアリング5
0、51を介して、モータM3の回転力を受けて駆動する駆動軸49が取り付けられてい
る。また、駆動軸49には、取付部52を介して、X線検出器11が取り付けられている
。なお、X線検出器11にはその側方から画像データを送信するための送信ケーブル53
が接続されている。
駆動軸49の中央部はネジ形状をしており、取付部52で螺合され、取付部52はモー
タM3の回転に基づいて駆動軸49の軸方向に移動するようになっている。すなわち、X
線検出器11がモータM3の回転に基づいて、駆動軸49の軸方向(水平方向)に移動す
るようになっている。
図11は、モータM1の回転に基づく、回転アーム36、44、及び回転板39の動き
を示した摸式的平面図である。図11(a)〜(c)に示したように、モータM1の回転
に基づいて、駆動軸31の軸心(軸L1)を中心に、距離Rを径として、回転板39は円
形に移動する。
X線検出器11は、取付部52、駆動軸49、及び支柱47、48を介して、回転板3
9に取り付けられているので、回転板39と連動して、回転板39と同様の移動を行う。
すなわち、X線検出器11は、モータM1の回転に基づいて、軸L1を中心に、距離Rを
径として円形に移動する。従って、X線検出器11は、X線受光面Iを軸L1と直交する
載置面と平行にしたまま、なおかつX線受光面I上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方
向に保たせたまま、軸L1のまわりを軸L1を中心に円形に移動する。
図12は、実施例1に係るX線検査装置の下側の要部を示した部分的断面図である。図
中61は、軸L1を軸心とする駆動軸であり、モータM2からの回転力を受けて駆動する
ようになっている。駆動軸61はベアリング62、63及び保持部64によって支持台6
5に支持されている。
駆動軸61には揺動軸66が接合されており、揺動軸66もまたモータM2の回転に基
づいて、軸L1を中心にして回転するようになっている。揺動軸66は、駆動軸61の軸
心(軸L1)から距離r(軸L1からX線発生器12のX線焦点S1までの長さ)離れた
位置(軸L5)で、ベアリング67及び保持部68を介して回転板69を軸支するように
なっている。
また、駆動軸61と並列した(軸L6を軸心とする)並列軸70がベアリング71、7
2及び保持部73によって支持台65に支持されている。並列軸70には揺動軸74が接
合されている。また、揺動軸74は、並列軸70の軸心(軸L6)から距離r離れた位置
(軸L7)で、軸支点間距離が駆動軸61と並列軸70との軸心間距離と同じになるよう
に、回転板69を軸支するようになっている。
また、回転板69の中央部にはベアリング77を介して駆動軸78が取り付けられてい
る。駆動軸78には歯車79が接合され、歯車79はモータM4からの回転力によって回
転する歯車80と噛み合っており、駆動軸78はモータM4からの回転力によって駆動す
るようになっている。
駆動軸78には、取付部81を介して、X線発生器12が取り付けられている。駆動軸
78はネジ形状をしており、取付部81で螺合され、取付部81はモータM4の回転に基
づいて駆動軸78の軸方向に移動するようになっている。すなわち、X線発生器12がモ
ータM4の回転に基づいて、駆動軸78の軸方向(鉛直方向)に移動するようになってい
る。また、X線発生器12にはその側方から電源ケーブル13が接続されている。なお、
ここでは説明を容易にするため、X線発生器12を支持するためのその他の支持部材など
については図示していない。
図13は、モータM2の回転に基づく、揺動軸66、74の軸心L5、L7、及び回転
板69の動きを示した摸式的平面図である。図13(a)〜(c)に示したように、モー
タM2の回転に基づいて、駆動軸61の軸心(軸L1)を中心に、距離rを径として、回
転板69は円形に移動する。
X線発生器12は、取付部81及び駆動軸78を介して、回転板69に取り付けられて
いるので、回転板69と連動して、回転板69と同様の移動を行う。すなわち、モータM
2の回転に基づいて、軸L1を中心に、距離rを径として円形に移動する。従って、X線
焦点S1は軸L1を中心に回転することになる。
このように、上記実施例1に係るX線検査装置によれば、X線検出器11を、試料台2
1の載置面に直交する軸L1のまわりを軸L1を中心にして円形に移動させ、他方、X線
発生器12を、軸L1を中心に、軸L1からX線焦点S1までの距離rを径として円形に
移動させることができる。
従って、X線検出器11の円形移動に同期させて180°の位相差をもって、X線焦点
S1を軸L1を中心に回転運動させることによって、試料台21に載置された試料smp
の断層画像を取得することができるので、外側からでは観察することの難しい、はんだボ
ール部のオープンや、はんだブリッジ、はんだの過少・過多などの不良原因を的確に検出
することができる。
また、X線検出器11とX線発生器12との位置関係を適切なものとするには、例えば
、X線検出器11の位置を検出する検出センサ(例えば、フォトセンサ)や、X線発生器
12の位置を検出する検出センサを設けて、これら検出センサにより得られた情報をマイ
コン23へ送信するようにすれば良い。
なお、実施例1に係るX線検査装置については、例えば、上方にあるX線検出側の駆動
軸31の軸心と、下方にあるX線発生側の駆動軸61の軸心との位置決めを1本の軸(ゲ
ージシャフト)で行い、その後、各種部品を組み付ける懸架構造とするのが望ましい。こ
れにより、上下軸心の同軸度の精度が高くなり、断層撮影時の回転振れがなくなり、高解
像度の断層画像を取得することができる。
本発明に係るX線検査装置におけるX線受光面及びX線焦点の動きを説明するための説明図である。 本発明に係るX線検査装置におけるX線受光面及びX線焦点の動きを説明するための説明図である。 本発明に係るX線検査装置におけるX線受光面及びX線焦点の動きを説明するための説明図である。 本発明に係るX線検査装置におけるX線受光面及びX線焦点の動きを説明するための説明図である。 本発明に係るX線検査装置におけるX線発生器の動きを説明するための説明図である。 本発明に係るX線検査装置におけるX線発生器の移動範囲を説明するための説明図である。 本発明に係るX線検査装置におけるX線発生器に電源ケーブルを接続した状態の一例を示した摸式的平面図である。 X線焦点と断層撮影面との位置関係の一例を示した図である。 本発明の実施の形態(1)に係るX線検査装置の要部を概略的に示したブロック図である。 実施例1に係るX線検査装置の上側の要部を示した部分的断面図である。 回転板の動きを示した摸式的平面図である。 実施例1に係るX線検査装置の下側の要部を示した部分的断面図である。 回転板の動きを示した摸式的平面図である。 BGAの一例を摸式的に示した斜視図である。 BGAが実装された状態のプリント基板を摸式的に示した斜視図である。 断層撮影画像を取得する原理を説明するための説明図である。 従来のX線断層撮影装置の一例を示した摸式的斜視図である。 従来のX線断層撮影装置に使用されるX線発生器の一部を示した摸式図である。
符号の説明
11 X線検出器
12 X線発生器
13 電源ケーブル
23 マイコン
24、25 円形移動機構
26 水平移動機構
27 鉛直移動機構
31、49、61、78 駆動軸
35、65 支持台
36、44 回転アーム
37、45 アーム軸
39、69 回転板
40、70 並列軸
47、48 支柱
52、81 取付部
53 送信ケーブル
66、74 揺動軸
I X線受光面
L1〜L7 軸
M1〜M4 モータ
S1 X線焦点

Claims (5)

  1. 試料を載置する試料台を挟んで、X線焦点を含んで構成されたX線発生器とX線検出器
    とが対向して配置され、前記X線焦点から放射され、前記試料を透過したX線が前記X線
    検出器にて検出されるように構成されたX線検査装置において、
    前記X線発生器のX線放射面を、前記試料台の載置面と平行にしたまま、なおかつ前記
    X線放射面上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方向に保たせたまま、
    前記X線発生器を、前記載置面と直交する軸を中心に、該軸から前記X線焦点までの長
    さを径として円形に移動させる発生器移動手段と、
    前記X線検出器のX線受光面を、前記載置面と平行にしたまま、なおかつ前記X線受光
    面上のある2点を結ぶ直線の向きを一定方向に保たせたまま、
    前記X線検出器を、前記軸のまわりを該軸を中心にして円形に移動させる検出器移動手
    段とを備えると共に、
    これら円形移動が同期して行われるように構成されていることを特徴とするX線検査装
    置。
  2. 前記発生器移動手段が、
    支持台に配設された、前記軸を軸心とする駆動軸と、
    該駆動軸に接合された、該駆動軸と前記X線発生器とを結合するための結合部と、
    前記支持台に配設された、前記駆動軸と並列した並列軸と、
    該並列軸に接合された、該並列軸と前記X線発生器とを結合するための結合部とを含ん
    で構成され、
    前記X線発生器が、これら結合部を介して、前記駆動軸及び前記並列軸それぞれの軸心
    から同一方向へ前記長さのずれた位置で、軸支点間距離が前記駆動軸と前記並列軸との軸
    心間距離と同じになるように軸支されていることを特徴とする請求項1記載のX線検査装
    置。
  3. 前記X線発生器を取り付ける取付部を備え、
    該取付部が、これら結合部を介して、前記駆動軸及び前記並列軸それぞれの軸心から同
    一方向へ前記長さのずれた位置で、軸支点間距離が前記駆動軸と前記並列軸との軸心間距
    離と同じになるように軸支されると共に、
    前記取付部を前記軸方向に移動させる軸方向移動手段を備えていることを特徴とする請
    求項2記載のX線検査装置。
  4. 前記検出器移動手段が、
    支持台に配設された、前記軸を軸心とする駆動軸と、
    該駆動軸と前記X線検出器とを結合するための結合部と、
    前記支持台に配設された、前記駆動軸と並列した並列軸と、
    該並列軸と前記X線検出器とを結合するための結合部とを含んで構成され、
    前記X線検出器が、これら結合部を介して、前記駆動軸及び前記並列軸それぞれの軸心
    から同一方向へ所定の長さ離れた位置で、軸支点間距離が前記駆動軸と前記並列軸との軸
    心間距離と同じになるように軸支され、
    前記所定の長さが、前記X線検出器の受光面の半径以上であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかの項に記載のX線検査装置。
  5. 前記X線検出器を取り付ける取付部を備え、
    該取付部が、これら結合部を介して、前記駆動軸及び前記並列軸それぞれの軸心から同
    一方向へ前記所定の長さ離れた位置で、軸支点間距離が前記駆動軸と前記並列軸との軸心
    間距離と同じになるように軸支され、
    前記取付部を前記載置面と平行に移動させる平行移動手段を備えていることを特徴とす
    る請求項4記載のX線検査装置。
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