JP2008255895A - ターボチャージャ用タービンロータ - Google Patents
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Abstract
【課題】応答性を向上するとともに、部品点数を削減して製造コストを低減するターボチャージャ用タービンロータを提供する。
【解決手段】タービンロータ1は、タービンシャフト2を備えている。タービンシャフト2の一方の端部には、ハブ11がタービンシャフト2と一体として設けられており、ハブ11の外周部には翼部材21が接合されている。翼部材21は、複数のタービン翼22と結合部23とが一体として形成された部材であり、ハブ11を形成する材料より軽量なセラミック等によって形成されている。ハブ11と翼部材21との2つの部材が接合されて、タービンホイール3を構成している。ハブ11と翼部材21とは、先端突出部12の突起12b及び12c、結合部23の係合溝23c及び23dによって周方向に位置決めされており、ハブ11の外周溝11bと翼部材21のタービン翼22とは、互いに当接しない状態で対向している。
【選択図】図1
【解決手段】タービンロータ1は、タービンシャフト2を備えている。タービンシャフト2の一方の端部には、ハブ11がタービンシャフト2と一体として設けられており、ハブ11の外周部には翼部材21が接合されている。翼部材21は、複数のタービン翼22と結合部23とが一体として形成された部材であり、ハブ11を形成する材料より軽量なセラミック等によって形成されている。ハブ11と翼部材21との2つの部材が接合されて、タービンホイール3を構成している。ハブ11と翼部材21とは、先端突出部12の突起12b及び12c、結合部23の係合溝23c及び23dによって周方向に位置決めされており、ハブ11の外周溝11bと翼部材21のタービン翼22とは、互いに当接しない状態で対向している。
【選択図】図1
Description
この発明はターボチャージャ用のタービンロータに係り、特にタービンホイールの構造に関する。
エンジンのシリンダ内部に吸気を過給するターボチャージャにおいて、タービンシャフトの一端にタービンホイールが一体として固定されて、タービンホイールが構成される。エンジン運転時、タービンホイールに供給される排気エネルギーが、タービンロータを駆動して回転させるが、排気エネルギーの供給量は運転状況に応じて随時変化する。このように、変化する排気エネルギーの供給量に対するタービンロータの応答性を高めるため、タービンロータを軽量な材料によって形成することが所望されている。
また、タービンホイールは排気の流路内に配置されるため、エンジン運転時には排気の熱による高温の環境下に晒される。したがって、タービンホイールを高い耐熱性を有する材料によって形成することも所望されている。
また、タービンホイールは排気の流路内に配置されるため、エンジン運転時には排気の熱による高温の環境下に晒される。したがって、タービンホイールを高い耐熱性を有する材料によって形成することも所望されている。
以上のような条件を満たす材料を用いた例として、例えば特許文献1には、セラミック製のタービンロータを備えたターボチャージャが開示されている。これによれば、タービンシャフトとタービンホイールとの互いに対向する端面に、軸中心を通るとともに所定の幅及び深さを有する係合溝がそれぞれ形成されている。係合溝の底面には、タービンシャフト側に1箇所、タービンホイール側に2箇所の有底穴が設けられており、これらの有底穴の内部には金属製の埋め金がそれぞれ埋設されている。タービンシャフトとタービンホイールとは、係合溝が互いに直角をなして対向するように配置されており、係合溝の内部には十字状に形成された金属製のトルク伝達部材が嵌入されている。係合溝に嵌入されたトルク伝達部材と、係合溝の有底穴に埋設されている埋め金とをそれぞれ溶接することによって、タービンシャフトとタービンホイールとが一体として固定されている。
しかしながら、特許文献1に記載のターボチャージャは、タービンシャフトとタービンホイールとを接合するためにトルク伝達部材や複数の埋め金を必要としており、部品点数が多くなって製造コストが高くなるという問題点を有していた。また、タービンホイール全体がセラミックによって一体として形成されているため、タービン翼のみを軽量化した場合と比較すると、径方向外側の重量が重くなり、慣性モーメントが大きくなってタービンロータの応答性が悪くなるという問題点も有していた。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、応答性を向上するとともに、部品点数を削減して製造コストを低減したターボチャージャ用タービンロータを提供することを目的とする。
この発明に係るターボチャージャ用タービンロータは、タービンシャフトと、タービンシャフトの一端に固定されるタービンホイールとを備えるターボチャージャ用タービンロータにおいて、タービンホイールは、タービンシャフトの一端に設けられるハブと、ハブの外周部に配置される複数のタービン翼及び複数のタービン翼を結合する結合部からなり、ハブより軽量な材料によって一体として形成される翼部材とが接合されて構成されることを特徴とするものである。
タービンホイールを、ハブと、複数のタービン翼及び結合部からなる翼部材との2つの部材のみによって構成したので、タービンシャフト、ハブ及び翼部材以外の部材を必要とせずにタービンロータが構成される。また、ハブを形成する材料より軽量な材料によって翼部材を形成したので、タービンホイールの径方向外側は軽量となり、タービンホイールを同一材料によって形成した場合と比較して、タービンロータの慣性モーメントが小さくなる。したがって、ターボチャージャ用タービンロータにおいて、応答性を向上するとともに、部品点数を削減して製造コストを低減することが可能となる。
タービンホイールを、ハブと、複数のタービン翼及び結合部からなる翼部材との2つの部材のみによって構成したので、タービンシャフト、ハブ及び翼部材以外の部材を必要とせずにタービンロータが構成される。また、ハブを形成する材料より軽量な材料によって翼部材を形成したので、タービンホイールの径方向外側は軽量となり、タービンホイールを同一材料によって形成した場合と比較して、タービンロータの慣性モーメントが小さくなる。したがって、ターボチャージャ用タービンロータにおいて、応答性を向上するとともに、部品点数を削減して製造コストを低減することが可能となる。
タービンシャフトとハブとが、一体として形成されてもよい。部品点数がさらに削減されるため、製造コストを低減できる。また、タービンシャフトとハブとが別体である場合と比較して、タービンシャフトの軸中心線とハブの軸中心線とが一致しない、いわゆる芯ずれが生じることがなく、タービンロータの回転バランスを修正する工程が不要となって生産効率が向上する。
ハブ及び翼部材の結合部には、ハブと翼部材との周方向における位置決めを行う係合手段がそれぞれ設けられ、ハブの外周面には、ハブの軸方向に延びる複数の外周溝が設けられ、ハブと翼部材とが、係合手段によって位置決めされると、複数のタービン翼のそれぞれが、対応する複数の外周溝のそれぞれに、当接しない状態で対向するようにしてもよい。ハブと翼部材とが周方向に位置決めされた状態において、タービン翼と外周溝とが当接せずに対向するように構成したので、タービン翼がハブに当接して、ハブと翼部材との間に芯ずれが生じることがない。したがって、タービンロータの回転バランスを修正する工程が不要となって生産効率が向上する。
この発明によれば、ターボチャージャ用タービンロータにおいて、応答性を向上するとともに、部品点数を削減して製造コストを低減することが実現できる。
以下に、この発明の実施の形態について、添付図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、この実施の形態1に係るタービンロータ1を示す。尚、タービンロータ1は、図示しないターボチャージャの内部に収容され、エンジンの排気エネルギーによって駆動されて回転するように構成されている。
タービンロータ1は、タービンシャフト2を備えている。タービンシャフト2の一方の端部には、タービンシャフト2と同心の略円錐形状を有し、タービンシャフト2側の端部における外径を最大として先細となるハブ11が設けられている。ハブ11は外周面11aを有しており、外周面11aの軸方向に沿った断面形状は、ハブ11の軸中心線側に膨らむ円弧状に形成されている。また、タービンシャフト2とハブ11との結合部において、タービンシャフト2の外周面は径方向外側に広がっており、略円筒形状を有するボス2aを形成している。
実施の形態1.
図1に、この実施の形態1に係るタービンロータ1を示す。尚、タービンロータ1は、図示しないターボチャージャの内部に収容され、エンジンの排気エネルギーによって駆動されて回転するように構成されている。
タービンロータ1は、タービンシャフト2を備えている。タービンシャフト2の一方の端部には、タービンシャフト2と同心の略円錐形状を有し、タービンシャフト2側の端部における外径を最大として先細となるハブ11が設けられている。ハブ11は外周面11aを有しており、外周面11aの軸方向に沿った断面形状は、ハブ11の軸中心線側に膨らむ円弧状に形成されている。また、タービンシャフト2とハブ11との結合部において、タービンシャフト2の外周面は径方向外側に広がっており、略円筒形状を有するボス2aを形成している。
ハブ11の両端部において、タービンシャフト2側の端部には背面11d、タービンシャフト2とは反対側の端部には先端面11cが、ハブ11の軸中心線に対して垂直な平面によってそれぞれ形成されている。先端面11cの径方向内側の一部は軸方向に沿って伸びており、タービンシャフト2と同心の円筒形状を有する先端突出部12を形成している。ここで、タービンシャフト2とハブ11とは一体として形成されており、その材料として、例えばインコネル713C等の耐熱合金が用いられている。
ハブ11の外周部には、複数のタービン翼22を有する翼部材21(図4(c)参照)が設けられており、ハブ11と翼部材21とが溶接によって接合されている。また、翼部材21は複数のタービン翼22の他に、複数のタービン翼22が結合される結合部23を有している。結合部23は環状に形成されており、結合部23の内周部にハブ11の先端突出部12が挿入されて、ハブ11と翼部材21とが接合されている。翼部材21の結合部23は、ハブ11の先端面11cに対向して当接する接合面23bを有しており、複数のタービン翼22の先端部22aと結合部23の接合面23bとが結合されている。複数のタービン翼22は、接合面23bの外周側から径方向に広がりながら軸方向に延びている。また、タービン翼22は、ハブ11の外周面11aに対向する内周部22bを有しており、内周部22bの軸方向に沿った形状は、ハブ11の外周面11aと同様の円弧状に形成されている。ここで、複数のタービン翼22と結合部23とは、高い耐熱性を有するとともに、タービンシャフト2及びハブ11を形成する材料より軽量な材料であるセラミック等によって一体として形成されている。
このように、ハブ11と、ハブ11を形成する材料より軽量な材料によって形成されている翼部材21との2つの部材が接合されて、タービンロータ1におけるタービンホイール3を構成している。したがって、タービンホイール3の径方向外側は軽量となっており、タービンホイール3、すなわちハブ11と翼部材21とを同じ材料によって形成した場合と比較すると、タービンロータ1の慣性モーメントが小さくなっている。また、図2に示すように、タービンロータ1も、タービンシャフト2及びハブ11が一体として形成された部材と、複数のタービン翼22及び結合部23が一体として形成された翼部材21との2つの部材が接合されて構成されている。
ハブ11と翼部材21との接合部において、ハブ11が有する先端突出部12の外周面12aには、矩形断面を有し、径方向外側に突出するとともに軸方向に沿って延びる2つの突起12b及び12c(図3(b)参照)が形成されている。突起12b及び12cは、互いに異なる大きさの矩形断面を有しており、周方向に対して180°の間隔をおいて設けられている。一方、図4(b)に示すように、翼部材21の結合部23において、その内周面23aにも、矩形断面を有し、軸方向に沿って延びる2つの係合溝23c及び23dが形成されている。係合溝23c及び23dも、周方向に対して180°の間隔をおいて設けられており、先端突出部12の突起12b及び12cにそれぞれ係合する大きさの矩形断面を有している。したがって、ハブ11と翼部材21とは、先端突出部12の突起12b及び結合部23の係合溝23c、先端突出部12の突起12c及び結合部23の係合溝23dがそれぞれ係合することによって、周方向において所定の位置に位置決めされた状態となっている。ここで、先端突出部12の突起12b及び12cと、結合部23の係合溝23c及び23dとは、係合手段を構成している。
また、図3(a)に示すように、ハブ11の外周面11aには、その円弧状の断面形状に沿って軸方向に延びる外周溝11bが設けられている。外周溝11bは、図3(b)に示すように、周方向に対して等間隔となる角度で複数箇所、図示の場合では9箇所に設けられており、径方向内側に幅w及び深さdを有する矩形断面(図3(c)参照)を形成している。一方、図4(b)に示すように、翼部材21もハブ11の外周溝11bの数と同数である9つのタービン翼22を有しており、タービン翼22は、周方向に対して等間隔となる角度で配置されて結合部23を囲んでいる。ハブ11と翼部材21とが周方向に位置決めされた状態において、タービン翼22のそれぞれは、ハブ11の外周面11aに設けられた外周溝11b(図3(b)参照)のそれぞれに対応するように構成されている。ここで、ハブ11の外周溝11bは径方向内側に深さdを有しているため、外周溝11bとタービン翼22とは、互いに当接せずに対向している状態となっている。したがって、ハブ11と翼部材21とが組み立てられた状態において、ハブ11の先端面11cと翼部材21の接合面23bとは当接するが、その他の部位は当接しない構造となっている。
図3(a)に示すように、ハブ11は、先端面11cから背面11dまでの長さL1を有している。一方、翼部材21は、図4(a)に示すように、タービン翼22の後端部22cから結合部23の接合面23bまでの長さL2を有している。ハブ11の長さL1と翼部材21の長さL2とは、L1≧L2となっており、タービンロータ1が組み立てられた状態において、タービン翼22の後端部22cが、ハブ11の背面11dから突出しないように構成されている。
次に、この実施の形態1に係るタービンロータ1の組み立て方法について説明する。
まず、図2に示すように、ハブ11の先端突出部12に対して、翼部材21の結合部23が矢印Aで示される方向から挿入され、ハブ11の先端面11cと結合部23の接合面23bとが当接する。ここで、ハブ11と翼部材21とは、先端突出部12の突起12bと結合部23の係合溝23cとが係合し、先端突出部12の突起12cと結合部23の係合溝23dとが係合するため、周方向において所定の位置に位置決めされる。(図3(b)、図4(c)参照)
まず、図2に示すように、ハブ11の先端突出部12に対して、翼部材21の結合部23が矢印Aで示される方向から挿入され、ハブ11の先端面11cと結合部23の接合面23bとが当接する。ここで、ハブ11と翼部材21とは、先端突出部12の突起12bと結合部23の係合溝23cとが係合し、先端突出部12の突起12cと結合部23の係合溝23dとが係合するため、周方向において所定の位置に位置決めされる。(図3(b)、図4(c)参照)
ハブ11と翼部材21とが、周方向において所定の位置で組み立てられると、ハブ11の外周面に形成されている外周溝11bとタービン翼22の内周部22bとが互いに対向する。タービン翼22の内周部22bは、ハブ11の外周面11aと同様の円弧状に形成されているため、外周溝11bの底面11e(図3(c)参照)とタービン翼22の内周部22bとの間には隙間が設けられた状態となる。したがって、タービン翼22の内周部22bがハブ11の外周面11aに当接して、ハブ11の軸中心線と翼部材21の軸中心線との位置が一致しなくなる、いわゆる芯ずれが生じることがない。
また、ハブ11は、先端面11cから背面11dまでの長さL1(図3(a)参照)を有しており、翼部材21は、タービン翼22の後端部22cから結合部23の接合面23bまでの長さL2(図4(a)参照)を有している。ハブ11の長さL1と翼部材21の長さL2とは、L1≧L2となっているため、ハブ11の先端面11cと結合部23の接合面23bとが当接した状態において、タービン翼22の後端部22cが、ハブ11の背面11dから突出することがない。
以上のような状態で組み立てられたハブ11と翼部材21とにおいて、ハブ11の先端面11cと結合部23の接合面23bとが溶接され、外周溝11bの底面11eとタービン翼22の内周部22bとが溶接されて一体として接合される。
また、図1に示すように、ハブ11と翼部材21とが接合されると、タービンロータ1の回転バランスが測定される。回転バランスがアンバランスである場合は、ハブ11の背面11dまたは先端突出部12の外周面12aが切削されて、回転バランスの修正が行われる。ここで、ハブ11は、翼部材21を形成しているセラミックより切削しやすい耐熱合金によって形成されているため、容易に回転バランスの修正を行うことができる。
また、図1に示すように、ハブ11と翼部材21とが接合されると、タービンロータ1の回転バランスが測定される。回転バランスがアンバランスである場合は、ハブ11の背面11dまたは先端突出部12の外周面12aが切削されて、回転バランスの修正が行われる。ここで、ハブ11は、翼部材21を形成しているセラミックより切削しやすい耐熱合金によって形成されているため、容易に回転バランスの修正を行うことができる。
このように、タービンホイール3を、ハブ11と、複数のタービン翼22及び結合部23を有する翼部材21との2つの部材のみによって構成したので、タービンシャフト2、ハブ11及び翼部材21以外の部材を必要とせずにタービンロータ1が構成される。また、ハブ11を形成する材料より軽量な材料によって翼部材21を形成したので、タービンホイール3の径方向外側は軽量な状態となり、タービンホイール3を同一材料によって形成した場合と比較して、タービンロータ1の慣性モーメントが小さくなる。したがって、タービンロータ1の応答性を向上するとともに、部品点数を削減して製造コストを低減することが可能となる。
また、タービンシャフト2とハブ11とを一体として形成したので、部品点数がさらに削減されるため、製造コストを低減できる。また、タービンシャフト2とハブ11とが別体である場合と比較して、タービンシャフト2の軸中心線とハブ11の軸中心線との間に芯ずれが生じることがなく、タービンロータ1の回転バランスを修正する工程が不要となって生産効率が向上する。
さらに、ハブ11と翼部材21の結合部23とに、突起12b及び12c、係合溝23c及び23dをそれぞれ設けたので、ハブ11と翼部材21とが周方向において位置決めされる。ハブ11と翼部材21とが位置決めされた状態において、ハブ11に形成された外周溝11bの底面11eと、タービン翼22の内周部22bとは、互いに当接しない状態で対向する。したがって、タービン翼22の内周部22bがハブ11の外周面11aに当接し、ハブ11と翼部材21との間に芯ずれが生じてタービンロータ1の回転バランスがアンバランスとなることなく、回転バランスを修正する工程が不要となって生産効率が向上する。
実施の形態1において、翼部材は9個のタービン翼を有していたが、タービン翼の数を限定するものではなく、異なる枚数のタービン翼を有する翼部材を用いてタービンロータを構成することもできる。この際、ハブの外周面に形成される外周溝を、異なる枚数のタービン翼を有する翼部材に対しても流用可能な幅に形成しておけば、翼部材のみを替えることによってタービンロータの仕様を増やすこともできる。
1 タービンロータ(ターボチャージャ用タービンロータ)、2 タービンシャフト、3 タービンホイール、11 ハブ、11a 外周面(ハブの外周面)、11b 外周溝、12b,12c 突起(係合手段)、21 翼部材、 22 タービン翼、23 結合部、23c,23d 係合溝(係合手段)。
Claims (3)
- タービンシャフトと、
前記タービンシャフトの一端に固定されるタービンホイールと
を備えるターボチャージャ用タービンロータにおいて、
前記タービンホイールは、
前記タービンシャフトの前記一端に設けられるハブと、
前記ハブの外周部に配置される複数のタービン翼及び前記複数のタービン翼を結合する結合部からなり、前記ハブより軽量な材料によって一体として形成される翼部材と
が接合されて構成されることを特徴とするターボチャージャ用タービンロータ。 - 前記タービンシャフトと前記ハブとが、一体として形成される請求項1に記載のターボチャージャ用タービンロータ。
- 前記ハブ及び前記翼部材の前記結合部には、前記ハブと前記翼部材との周方向における位置決めを行う係合手段がそれぞれ設けられ、
前記ハブの外周面には、前記ハブの軸方向に延びる複数の外周溝が設けられ、
前記ハブと前記翼部材とが、前記係合手段によって位置決めされると、前記複数のタービン翼のそれぞれが、対応する前記複数の外周溝のそれぞれに、当接しない状態で対向する請求項1または2に記載のターボチャージャ用タービンロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007099448A JP2008255895A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | ターボチャージャ用タービンロータ |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
KR20140097291A (ko) * | 2011-11-15 | 2014-08-06 | 보르그워너 인코퍼레이티드 | 유동 로터, 특히 터빈 휠 |
WO2020203868A1 (ja) * | 2019-04-01 | 2020-10-08 | 株式会社Ihi | タービンホイール及びその製造方法 |
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