JP2008255027A - タンパク質保存剤、並びに化合物及びその製造方法 - Google Patents
タンパク質保存剤、並びに化合物及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008255027A JP2008255027A JP2007096753A JP2007096753A JP2008255027A JP 2008255027 A JP2008255027 A JP 2008255027A JP 2007096753 A JP2007096753 A JP 2007096753A JP 2007096753 A JP2007096753 A JP 2007096753A JP 2008255027 A JP2008255027 A JP 2008255027A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino acid
- compound
- protein
- same
- hydrocarbon chain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも1つの炭化水素鎖と少なくとも1つのアミノ酸とが官能基を介して結合した化合物を含むタンパク質の保存剤であって、上記アミノ酸の少なくとも1つは側鎖に電荷を有するアミノ酸であるタンパク質の保存剤。
【選択図】図1
Description
で表されることが好ましい。
(1-1)炭化水素鎖
本発明の化合物における「炭化水素鎖」は、化合物に疎水性を付与する機能を有し、炭素原子及び水素原子からなる化合物であって、飽和炭化水素又は1若しくは複数の多重結合を含む不飽和炭化水素等、その構造は特に限定されるものではない。炭化水素鎖としては、好ましくは直鎖炭化水素が用いられる。また、その不飽和度は、安定化の対象となるタンパク質特性、例えば疎水性の強さ等に応じて適宜変更可能である。炭化水素鎖としては、特に好ましくは、飽和炭化水素が挙げられ、特に好ましくは直鎖飽和炭化水素が挙げられる。
本発明の化合物における「アミノ酸」は、化合物に電荷を付与する部分として機能し、分子内にアミノ基とカルボキシ基を有する化合物である。アミノ酸は、α、β、γ型等のいずれでもよいが、一般式(H2N-CHR-COOH)で表される天然のタンパク質を構成する20種類のアミノ酸、すなわち、リジン(Lys)、アルギニン(Arg)、ヒスチジン(His)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸(Glu)、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)、セリン(Ser)、スレオニン(Thr)、システイン(Cys)、メチオニン(Met)、アスパラギン(Asn)、グルタミン、(Gln)、プロリン(Pro)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、及びトリプトファン(Trp)からなる群より選択されることが好ましい。
本発明の化合物において、炭化水素鎖及びアミノ酸の数、組合せ、配置順序等は特に限定されるものではない。
このような特定の波長に吸収を有するような部位は、例えば、炭化水素鎖において所定の疎水性を確保できる限り炭化水素鎖の側鎖に結合していてもよいが、本発明の化合物が1分子中に2以上のアミノ酸残基を含む場合には、その内の1つが芳香族アミノ酸、すなわちフェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、又はトリプトファン(Trp)として導入されていることが好ましい。これにより、特定の波長に吸収を有する部位を本発明に係る化合物の濃度測定に利用することができる。なお、特定の波長に吸収を有する部位、例えば、芳香族アミノ酸は、本発明に係る化合物1分子当たり1個以上含まれればよく、この数は濃度測定が可能な範囲で適宜変更することができる。
式中、hは20以下であることが好ましく、12以下であることがさらに好ましい。具体的には、6〜10が挙げられる。
(1)炭化水素鎖がn−オクタン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がアルギニン、
(2)炭化水素鎖がn−オクタン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がヒスチジン、
(3)炭化水素鎖がn−オクタン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がリジン、
(4)炭化水素鎖がn−デカン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がアルギニン、
(5)炭化水素鎖がn−デカン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がヒスチジン、
(6)炭化水素鎖がn−デカン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がリジン、
(7)炭化水素鎖がn−ドデカン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がアルギニン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がヒスチジン、
(9)炭化水素鎖がn−ドデカン、アミノ酸残基の1つがフェニルアラニン、チロシン、又はトリプトファンであり、他がリジン、
あるいは、j及びkが1、g及びiが1〜4であって、上記(1)〜(9)のもの、
本発明の化合物の他の具体例として、下記一般式に示す式(II)で表される化合物が挙げられる。
式中、mは20以下であることが好ましく、12以下であることがさらに好ましい。具体的には、6〜10が挙げられる。
(10)炭化水素鎖がn−オクタン、アミノ酸残基がアルギニン、
(11)炭化水素鎖がn−オクタン、アミノ酸残基がヒスチジン、
(12)炭化水素鎖がn−オクタン、アミノ酸残基がリジン、
(13)炭化水素鎖がn−デカン、アミノ酸残基がアルギニン、
(14)炭化水素鎖がn−デカン、アミノ酸残基がヒスチジン、
(15)炭化水素鎖がn−デカン、アミノ酸残基がリジン、
(16)炭化水素鎖がn−ドデカン、アミノ酸残基がアルギニン、
(17)炭化水素鎖がn−ドデカン、アミノ酸残基がヒスチジン、
(18)炭化水素鎖がn−ドデカン、アミノ酸残基がリジン、
あるいは、s及びtがゼロ、o及びpが1、l及びnが1〜3であって、上記(10)〜(18)のもの、
さらに、s又はtが1で、上記(10)〜(18)にフェニルアラニンが1つ結合したもの、チロシンが1つ結合したもの又はトリプトファンが1つ結合したもの等が例示される。
本発明の化合物は、炭化水素鎖部分で疎水性を示すと共に、アミノ酸による電荷を有することから、タンパク質の安定化に利用可能である。
上記化合物の製造方法は、通常、例えば、炭化水素とアミノ酸とを脱水縮合によって結合させるステップを含む。この場合、炭化水素鎖にカルボニル基(-COOH)、アミノ基(-NH2)、水酸基(-OH)等の少なくとも1つが付加された化合物を用いることが好ましい。このような化合物とアミノ酸のアミノ基又はカルボニル基とを、脱水縮合させればよい。炭化水素鎖同士、又はアミノ酸同士の結合にも、同様に脱水縮合が利用される。
上記〔3〕欄の方法によって、以下に示す化合物(i)〜(iii)、すなわち(i)Trp-Arg-Arg-(CH2)10-Arg-Arg、(ii)Try‐Lys‐Lys-(CH2)11-Lys-Lys、及び(iii)Try-His-His-(CH2)11-His-Hisを合成した。合成に当たっては、炭化水素鎖を含む反応基質として、それぞれ化合物(i)にはFmoc-NH-(CH2)10-COOHを、化合物(ii)及び(iii)にはFmoc-NH-(CH2)11-COOHを用いた。
2-1.操作
2-1-a.タンパク質TaxAの調製
タンパク質TaxA(J.Immunol Methods. 313, 61-73 (2006))を、大腸菌培養により合成し、可溶化して、アフィニティーカラムにより精製した。
1μgのTaxAタンパク質を含むPBS緩衝液に、化合物(i)を最終濃度が10μMになるように添加して、混合溶液を調製した。この混合溶液80μlを37℃で1時間放置した(“10μM 化合物(i)”)。
上記2-1-b.の凝集加速試験後、全ての溶液を、それぞれ12000rpm、4℃、6分間遠心分離し、上澄み液を採取して4℃で保存した。その後、各上澄み液の吸光度(280nm)を測定した。
各試料の可溶化率を図2に示す。
3-1.操作
本安定化剤の抗原-抗体の特異的結合に対する効果を、抗原としてGFPを用い、抗体としてanti-GFP抗体を用いて検討した。
ECH Sepharose 4B樹脂(GEヘルスケア社製)を0.5M NaCl(pH5.8)の溶液を用いて平衡化した。その後、平衡化した樹脂量に対して、0.5M NaCl((pH5.8)に溶解したGFPタンパク質を等量の割合で添加した。
以下の組成の反応溶液を、下記表1に示す化合物(i)濃度及び温度条件により、10分間インキュベートした。また、化合物(i)の代わりに5mM のアルギニンを添加し、温度条件を55℃とし、同様の処理を行った。
400mM NaCl、
2.7mM KCl
10mM Na2HPO4
1.8mM KH2PO4、pH7.3
化合物(i)(濃度は表1に記載)
8.9nM GFP抗体(abcam,ab6662)
全量30μlにメスアップ
なお、Anti-GFP抗体は、FITC(Fluorescein isothiocianate)標識してあるもの(abcam社)を用いた。
上記3-1-b.の抗体と上記3-1-a.の樹脂に固定された抗原とを反応させ、抗体の抗原認識力の強さを測定した。手順は以下の通りである。
1) まず、上記3-1-b.の抗体凝集加速試験後の反応溶液に、GFPタンパク質結合樹脂(50%スラリー)を10μl加え、室温で10分間ゆっくりと撹拌した(抗原抗体反応)。
2) 抗原抗体反応後、樹脂と反応溶液を分離し溶出液を回収した。
3) 分離後、0.4MNaCl水溶液で樹脂を洗い、得られた溶出液を回収した。
4) 上記2)及び上記3) で得られた溶液を合わせて凍結乾燥した。
5) 凍結乾燥後のサンプルにイオン交換水40μlを加えた。
6) 384穴プレートに各サンプルを20μlずつとり、フルオロスキャンアセントFL(Thermo Labsystem社の蛍光プレートローダー)を用いて蛍光強度を測定した。フィルターはEX:485nm、EM:538nmを用いた。蛍光強度は、抗原に結合せずに遊離している抗体の量に相当する。
上記3-1-b.で、添加物、すなわち化合物(i)又はアルギニンを添加せず、温度条件を25℃とした場合(図3中の“25℃”)のGFP結合樹脂に対する抗体の結合量を100として、他の試料における結合量をノーマライズし、GFP結合効率(%)とした。結果を図3に示す。
Claims (10)
- 少なくとも1つの炭化水素鎖と少なくとも1つのアミノ酸とが官能基を介して結合した化合物を含むタンパク質の保存剤であって、上記アミノ酸の少なくとも1つは側鎖に電荷を有するアミノ酸であるタンパク質保存剤。
- 上記炭化水素鎖は、直鎖炭化水素である請求項1に記載のタンパク質保存剤。
- 上記炭化水素鎖は、飽和炭化水素である請求項1又は2に記載のタンパク質保存剤。
- 1の上記炭化水素鎖に含まれる炭素数は20以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質保存剤。
- 上記炭化水素鎖とアミノ酸とが、アミド結合により結合される請求項1〜4のいずれか1項に記載のタンパク質保存剤。
- 2以上のアミノ酸が結合し、少なくとも1つが芳香族アミノ酸を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のタンパク質保存剤。
- 少なくとも1つの炭化水素鎖と少なくとも1つのアミノ酸とが官能基を介して結合した化合物であり、上記アミノ酸の少なくとも1つは側鎖に電荷を有するアミノ酸である化合物。
- アミノ基及び/又はカルボキシル基を有する炭化水素鎖と、アミノ酸とを、固相ペプチド合成法により結合させることを含む、請求項8に記載の化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007096753A JP2008255027A (ja) | 2007-04-02 | 2007-04-02 | タンパク質保存剤、並びに化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007096753A JP2008255027A (ja) | 2007-04-02 | 2007-04-02 | タンパク質保存剤、並びに化合物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008255027A true JP2008255027A (ja) | 2008-10-23 |
Family
ID=39978967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007096753A Pending JP2008255027A (ja) | 2007-04-02 | 2007-04-02 | タンパク質保存剤、並びに化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008255027A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0892279A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-09 | Agency Of Ind Science & Technol | 直鎖状サーファクチン |
WO2006054641A1 (ja) * | 2004-11-19 | 2006-05-26 | Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. | Gpr7に選択的なリガンド及びその用途 |
-
2007
- 2007-04-02 JP JP2007096753A patent/JP2008255027A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0892279A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-09 | Agency Of Ind Science & Technol | 直鎖状サーファクチン |
WO2006054641A1 (ja) * | 2004-11-19 | 2006-05-26 | Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. | Gpr7に選択的なリガンド及びその用途 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
JPN6012030992; Nature biotechnology. 2003, Vol.21, No.2, p.171-176 * |
JPN6012030993; 吉田時行、外3名 編: 新版 界面活性剤ハンドブック 初版, 19871001, p.368 * |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI666026B (zh) | Wt1抗原胜肽結合疫苗 | |
Waite | Mussel glue from Mytilus californianus Conrad: a comparative study | |
Rachkov et al. | Towards molecularly imprinted polymers selective to peptides and proteins. The epitope approach | |
JP2850259B2 (ja) | 心房の,ナトリウム排出亢進性ペプチドの環式アナログ | |
Utani et al. | Laminin chain assembly. Specific sequences at the C terminus of the long arm are required for the formation of specific double-and triple-stranded coiled-coil structures. | |
JP2002530430A (ja) | C型肝炎ウイルスns3プロテアーゼ阻害用の医薬組成物 | |
AU2014356912B2 (en) | Fatty acid derivatives of dimeric inhibitors of PSD-95 | |
JPWO2016047794A1 (ja) | 疎水性ペプチドの製造法 | |
CA2995479A1 (en) | Peptides binding to bfl-1 | |
Vlakh et al. | Use of monolithic sorbents modified by directly synthesized peptides for affinity separation of recombinant tissue plasminogen activator (t-PA) | |
KR20180041243A (ko) | 환상 펩타이드, 어피니티 크로마토그래피 담체, 표지화 항체, 항체 약물 복합체, 및 의약 제제 | |
JP2009544638A (ja) | タンパク質結合メトトレキサート誘導体、及びそれを含有する薬剤 | |
Vlakh et al. | Solid phase peptide synthesis on epoxy‐bearing methacrylate monoliths | |
JP2008255027A (ja) | タンパク質保存剤、並びに化合物及びその製造方法 | |
JP3047020B1 (ja) | 固定化蛋白質の製造法 | |
JPH09309899A (ja) | フイブリノーゲン結合性ペプチド | |
Breurken et al. | Collagen targeting using multivalent protein-functionalized dendrimers | |
CN109790202B (zh) | 环肽、亲和层析载体、标记抗体、抗体药物复合体及药物制剂 | |
JP2771997B2 (ja) | グルタミン含有ペプチド及びそれらの製造方法 | |
Illy et al. | Chemical characterization and location of ionic interactions involved in the assembly of the C1 complex of human complement | |
Kondo et al. | Adsorption equilibrium in immunoaffnity chromatography with antibodies to synthetic peptides | |
JP2012508728A (ja) | 特定のリガンドを含むアフィニティー樹脂を使用する、ヒト成長ホルモンポリペプチドの精製方法 | |
Mascagni et al. | Selective purification of synthetic proteins by the use of FMOC-and biotin-based reversible chromatographic probes | |
Hackeng et al. | Chemical synthesis of human protein S thrombin‐sensitive module and first epidermal growth factor module | |
Procyshyn et al. | An examination of glutamic acid in the− X Chelating position of the helix-loop-helix calcium binding motif |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20090413 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100319 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20120130 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120614 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120703 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120706 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121018 |