JP2008254723A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、シート本体に加わったモーメント荷重を受けることができ、かつ専用のアクチュエータが不要な回転ロック機構を備える車両用シートを提供することである。
【解決手段】本発明に係る車両用シートは、シート本体と、回転機構30と、スライド機構40と、回転ロック機構80とを備える車両用シートであって、回転ロック機構80は、回転機構30の回転支持部側に設けられた被係合部180と、回転機構30の回転部側に設けられて、被係合部180と係合しないアンロック状態と、被係合部180と係合するロック状態とに転換可能に構成された係合部280と、スライド機構40のスライド部材44に設けられ、スライド部材44と共に後退し、係合部280に当接してロック状態にある係合部280をアンロック状態に転換させるロック解除部380とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば老人や身障者(以下、単に着座者と言う)が車両への乗降を楽に行えるようにした車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、シート本体と、シート本体を車両前向きの着座位置と、ドア開口部側を向いた横向き位置との間で水平回転させる回転機構と、前記シート本体が横向き位置にある状態で、シート本体を回転機構に対して前進方向あるいは後退方向にスライドさせるスライド機構と、シート本体を着座位置と横向き位置で回転を規制する回転ロック機構とを備えたものがある。この車両用シートによれば、シート本体を横向き位置に回転させた後、ドア開口部を経て車室外側にスライドさせることにより、着座者の車両への乗降動作を楽に行うことができる。
回転ロック機構として、特開2001−97081(特許文献1)に記載された機構を用いることができる。この回転ロック機構は、車両フロア側にシート本体の着座位置と横向き位置に対応して設けられた被係合部に対して回転側(シート本体側)の係合部を弾性力等により係合させて回転ロックを行い、アクチュエータ等により係合部を操作して被係合部と係合部との係合を解除することにより回転アンロックを行うものである。
しかし、スペース的に横向き位置用の被係合部を係合部が係合できる位置に配置できない場合やその他の理由により、着座位置用の回転ロック機構とは別に、横向き位置で回転を規制するための機構が必要になる場合がある。この場合、例えば着座位置用の回転ロック機構として前記係合部、被系合部材、およびアクチュエータを用いたものを用い、横向き位置用の回転ロック機構としてこれと同様の回転ロック機構を別途設けることも考えられるが、専用アクチュエータが増え、これによりコストが大幅に増えることになる。
そこで本願発明者は、シート本体を横向き位置で回転規制するための技術として、横向き位置で車両フロア側に設けたストッパ部に回転側に設けたストッパゴムを当接させ、この状態を回転機構の駆動力により保持する技術を開発した。
特開2001−97081号
しかし上述の技術では、車両乗降時においてシート本体を横向き位置から車室外側に移動させた状態では、シート本体に対して幅方向の外力が付加されると、モーメント荷重が回転機構に対して直接的に入力するため、回転機構(例えばこの機構を構成するモータなど)が損傷するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、横向き位置のシート本体に加わった外力によるモーメント荷重を受けることができ、かつ専用のアクチュエータが不要な回転ロック機構を備える車両用シートを提供することである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、シート本体と、該シート本体を車両前向きの着座位置と、ドア開口部側を向いた横向き位置との間で水平回転させる回転機構と、前記シート本体が横向き位置にある状態で、前記シート本体を前記回転機構に対して車室外側あるいは車室内側に移動させることが可能なスライド機構と、前記横向き位置において前記シート本体の回転動作を規制する回転ロック機構とを備える車両用シートであって、前記回転機構は、車両フロアに対して回転不能に保持された回転支持部と、該回転支持部に対して水平回転可能に構成され、前記スライド機構と前記シート本体とを支持する回転部とを備えており、前記スライド機構は、前記シート本体と共に車室外側あるいは車室内側にスライド可能なスライド部を備えており、前記回転ロック機構は、前記回転機構の回転支持部側に設けられた被係合部と、前記回転機構の回転部側に設けられて、前記横向き位置において、前記被係合部と係合しないアンロック状態と、前記被係合部と係合するロック状態とに転換可能に構成された係合部と、前記スライド機構のスライド部に設けられており、前記スライド部と共に車室内側に移動する動作により前記係合部に当接して前記ロック状態にある前記係合部を前記アンロック状態に転換させるロック解除部とを有することを特徴とする。
本発明によると、車両乗降時においてシート本体を横向き位置から車室外側に移動させた状態では、回転部側に設けられた回転ロック機構の係合部がロック状態にあって回転支持部側に設けられた被係合部と係合している。このため、シート本体に対する幅方向の外力が増幅されて回転機構に対して大きな回転力が付加されても、これが係合部と被係合部によって受けられる。これによって、前記回転機構の損傷を未然に防止することができる。
さらに、ロック解除部はスライド機構のスライド部に設けられており、前記スライド部と共に後退する動作によりロック状態にある係合部をアンロック状態に転換させる。このため、回転ロック機構のロック状態を解除するためのアクチュエータを特別に設ける必要がなくなる。
請求項2の発明によると、前記係合部を前記ロック状態に付勢する付勢手段を備えており、前記スライド部と共にロック解除部が車室外側に移動するのに伴って、前記係合部が前記付勢手段の付勢力で前記アンロック状態からロック状態に転換するように構成されていることを特徴とする。
このため、前記係合部からロック解除部やスライド部が分離した状態でも該係合部をロック状態に保持できるようになる。
請求項3の発明によると、係合部は、被係合部と係合可能な係合部本体と、ロック解除部から受ける力を前記係合部本体に伝達する伝達部とを備えていることを特徴とする。
このため、前記係合部本体と前記ロック解除部の配置の自由度が向上する。
請求項4の発明によると、係合部は、回転機構の回転部に固定された固定部材と、ロック位置とアンロック位置間で移動できるように前記回転部に連結された可動部材とから構成されており、前記固定部材は、前記回転機構の回転部が前記シート本体の横向き位置まで回転した状態で前記被係合部に対して回転方向から当接、あるいは近接し、前記可動部材は、前記ロック位置で前記固定部材の反対側から前記被係合部に当接、あるいは近接し、前記ロック解除部により前記アンロック位置まで移動させられることで前記被係合部から離隔する構成であることを特徴とする。
ここで、「近接」とは、当接ではないが、ほとんど当接とみなせる程度にまで両者が接近している状態をいう。
このように、係合部は、固定部材と可動部材とにより被係合部を挟むことにで、回転ロック状態となる構成のため、固定部材と可動部材との構造を簡略化できる。さらに、ロック解除部により係合部の可動部材のみが動かされる構成のため、係合部の動作も単純化される。このため、回転ロック機構のコスト低減を図ることができる。
本発明によると、シート本体に対する幅方向の外力が増幅されて回転機構に対して大きな回転力が付加されても、これが係合部と被係合部によって受けられるため、回転機構の損傷を未然に防止することができる。
また、ロック解除部はスライド機構のスライド部と共に移動する構成のため、回転ロック機構のロック状態を解除するためのアクチュエータを特別に設ける必要がなくなる。
[実施形態1]
以下、図1〜図11に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シートの説明を行なう。本実施形態に係る車両用シートは、車両の助手席に使用されるシートであり、図1に前記車両用シートを備える車両の模式平面図が示されている。また、図2は車両用シートの模式背面図(図1のII矢視図)、図3〜図5は車両用シートの動作を表す側面図であり、図6〜図10は車両用シートの回転ロック機構を表す分解斜視図、縦断面図及び平面図である。図11は回転機構の歯車伝達機構を表す平面図である。
なお、図中の前後左右は、車両における前後左右に対応している。
<車両用シートSの概要について>
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に示すように、シート本体10を車両前向きの着座位置(実線参照)からドア開口部D側を向いた横向き位置(二点鎖線参照)まで水平回転させた後、ドア開口部Dから車室外に水平前進させ、さらに乗降補助位置まで前進下降させる装置であり、逆の動作によりシート本体10を着座位置に戻せるように構成されている。
車両用シートSは、図2に示すように、車両フロアF上に設置された前後スライド機構20と、その前後スライド機構20の前後スライドベース21上に設置された回転機構30と、その回転機構30の回転ベース35上に設置された昇降機構50、及び第2スライド機構70と、前記第2スライド機構70上に設置されたシート本体10と、前記横向き位置における前記回転ベース35の回転を規制する回転ロック機構80とを備えている。シート本体10は、図3等に示すように、シートクッション11とシートバック12とを備えており、そのシートクッション11が第2スライド機構70のシート用ベース75と一体化されている。
<前後スライド機構20について>
前後スライド機構20は、シート本体10を車両前後方向に移動させる機構である。前後スライド機構20は、図2、図6に示すように、車両フロアFの固定ベース23上で車両前後方向に延びるように設置された左右一対の固定側レール22と、それらの固定側レール22に前後摺動可能な状態で支持される前後スライドベース21と、前後スライド機構20の駆動源である駆動機構24とを備えている。
固定側レール22は、図2に示すように、断面略コ字形に形成されており、その略コ字形の凹部に前後スライドベース21の左右端縁に形成された可動レール部21sが収納されている。そして、可動レール部21sと固定側レール22との間に形成された上下の隙間に多数のボール26が回転自在に嵌め込まれている。これにより、前後スライドベース21は固定側レール22に沿ってスムーズに移動できる。
駆動機構24は、固定ベース23上に設置された駆動モータ24aと、その駆動モータ24aにより回転させられるネジ軸24bと、前後スライドベース21の下面に固定されたナット24cとを備えている。
ネジ軸24bは、固定側レール22と平行な状態で軸心回りに回転可能に支持されており、そのネジ軸24bの一端に駆動モータ24aの回転軸(図示省略)が同軸に連結されている。そして、前記ネジ軸24bに前後スライドベース21の下面に固定されたナット24cが螺合している。これにより、駆動モータ24aの働きでネジ軸24bが正転、あるいは逆転することで、ネジ軸24bとナット24cとの螺合作用で前後スライドベース21が前後スライドする。
<回転機構30について>
前後スライドベース21上には、回転機構30が設置されている。回転機構30は、シート本体10を車両前向きの着座位置とドア開口部D側を向いた横向き位置との間で約90°回転させる機構である。
回転機構30は、前後スライドベース21と、前後スライドベース21上に固定された内輪31aと、内輪31aに対して回転可能に支持された外輪31bと、外輪31bに固定された回転ベース35と、回転機構30の駆動源である駆動機構32とを有している。前記内輪31aには、外側周方向にV溝が形成されており、前記外輪31bには、内側周方向に同じくV溝が形成されている。そして、内輪31aのV溝と外輪31bのV溝との間に多数のボール(図示省略)が挟み込まれている。これによって、内輪31aに対して外輪31bをスムーズに、かつガタツキなく回転させることができる。
駆動機構32は、図11に示すように、前後スライドベース21の上面に設置された回転モータ32mと歯車伝達機構32aとを備えている。そして、回転モータ32mの回転出力が歯車伝達機構32aを介して外輪31bに伝達され、これにより回転ベース35が前後スライドベース21に対して回転する。即ち、歯車伝達機構32aは、互いに噛合する回転モータ32m側の第1歯車32xと前記外輪31b側の第2歯車32yとを備えており、回転モータ32mの回転が前記第1歯車32x、第2歯車32yを介して外輪31bに伝達される。前記第2歯車32yは、回転中心が外輪31bの回転中心と一致する位置と、外輪31bの回転中心から外れる位置(二点鎖線参照)との間で移動可能に構成されており、回転モータ32mの回転を外輪31bに伝達する際には前記第2歯車32yの回転中心が外輪31bの回転中心と一致する。しかし、回転ベース35が水平右回転してシート本体10が車両前向きの着座位置まで戻された状態で、回転モータ32mがさらに同方向に回転すると、第1歯車32xと第2歯車32yとの噛合作用でその第2歯車32yが二点鎖線の方向に移動し、第2歯車32yの回転中心が外輪31bの回転中心から外れるようになる。これにより、回転ベース35及び外輪31bが外力を受けて回転しようとすると、第1歯車32xと第2歯車32yとが相互に干渉して、シート本体10及び回転ベース35の回転が規制される。即ち、シート本体10が車両前向きの着座位置にある状態では、シート本体10及び回転ベース35は歯車伝達機構32aの働きで回転ロックされる。
なお、回転ベース35及びシート本体10を水平左回転、即ち、横向き位置方向に水平回転させるように、回転モータ32mが動作すると、第1歯車32xと第2歯車32yとの噛合作用で前記第2歯車32yがその回転中心を外輪31bの回転中心と一致する方向に移動して、前記回転ベース35の回転ロックが自動的に解除される。
即ち、前後スライドベース21及び内輪31bが本発明における回転機構の回転支持部に相当し、回転ベース35及び外輪31bが本発明における回転機構の回転部に相当する。
<昇降機構50について>
回転ベース35上には、昇降機構50が設置されている。昇降機構50は、水平方向の駆動源となる第1スライド機構40と、第1スライド機構40のスライド動作を受けて上下方向に回動する四節リンク機構51と、四節リンク機構51をガイドするガイド機構57と、四節リンク機構51により昇降させられる昇降ベース55とを有している。そして、前記昇降ベース55上に第2スライド機構70を介してシート本体10が設置されている。
第1スライド機構40は、図2、図6に示すように、回転ベース35の左右両端縁に沿って平行に取付けられた一対のガイドレール41と、ガイドレール41に沿って摺動する摺動子42と、前記摺動子42に載置される第1スライドベース44と、第1スライドベース44をスライドさせる駆動機構45とを備えている。ガイドレール41は角柱状に形成されており、そのガイドレール41の両側面に多数のボールが嵌め込まれるV溝が長手方向に形成されている。摺動子42は、断面コ字形で、ガイドレール41に上方から嵌め込まれるように構成されており、その摺動子42の左右の内側面と前記ガイドレール41の左右のV溝との間に前記多数のボールが挟み込まれている。そして、前記左右の摺動子42が第1スライドベース44の左右両側の下面に固定されている。これにより、第1スライドベース44は、左右のガイドレール41に沿って前進、後退方向にスライドが可能となる。
駆動機構45は、図2に示すように、回転ベース35上に設置されたネジ軸45bと、そのネジ軸45bを回転させる駆動モータ45aと、第1スライドベース44の下面に固定されたナット45cとを備えている。
前記ネジ軸45bは、図2に示すように、ガイドレール41と平行な状態で軸心回りに回転可能に支持されており、そのネジ軸45bの一端に駆動モータ45aの回転軸(図示省略)が同軸に連結されている。そして、前記ネジ軸45bに第1スライドベース44の下面のナット45cが螺合している。これにより、駆動モータ45aの働きでネジ軸45bが正転、あるいは逆転することで、ネジ軸45bとナット45cとの螺合作用で第1スライドベース44がガイドレール41に沿って回転ベース35上を前進、後退する。
左右一対の四節リンク機構51は、それぞれ内側リンクアーム53と外側リンクアーム52とを備えている。そして、両リンクアーム52,53の基端部がそれぞれ第1スライドベース44の側部に支軸(図示省略)を介して上下回動可能に支持されている。また、両リンクアーム52,53の先端側には、図3〜図5等に示すように、昇降ベース55の側壁部が支軸を介してそれぞれ上下回動可能な状態で連結されている。なお、両リンクアーム52,53の支軸はシート本体10の前後方向にずれている。
そして、第1スライド機構40の第1スライドベース44が前進することにより、左右一対の四節リンク機構51が前進しつつ、後記するように下方向に回動する。また、第1スライドベース44が後退することにより、一対の四節リンク機構51が後退しつつ、後記するように上方向に回動する。
ガイド機構57は、図6に示すように、回転ベース35の左右両側に設置されており、四節リンク機構51の左右の外側リンクアーム52を下方から支持している。そして、四節リンク機構51の前進、あるいは後退動作を昇降ベース55の下降、あるいは上昇動作に変換する。なお、図3〜図5では、ガイド機構57は省略されている。即ち、第1スライドベース44の前進に伴って四節リンク機構51の両リンクアーム52,53が前進すると、ガイド機構57の前端部と第1スライドベース44との距離が小さくなり、四節リンク機構51は第1スライドベース44の支軸を中心にして下方に回動する。これにより、四節リンク機構51の先端に連結された昇降ベース55が前進しつつ水平に下降する。これにより、昇降ベース55上のシート本体10も昇降ベース55と共に前進しつつ水平に下降する。
また、第1スライドベース44の後退に伴って四節リンク機構51の両リンクアーム52,53が後退すると、ガイド機構57の前端部と第1スライドベース44との距離が大きくなり、四節リンク機構51は第1スライドベース44の支軸を中心にして上方に回動する。これにより、四節リンク機構51の先端に連結された昇降ベース55及び昇降ベース55上のシート本体10が上昇しつつ後退する。
即ち、第1スライド機構40の第1スライドベース44がシート本体と共に車室外側あるいは車室内側にスライド可能な本発明のスライド機構のスライド部に相当する。
<第2スライド機構70について>
第2スライド機構70は、昇降ベース55上でシート本体10を前進、あるいは後退させる機構である。第2スライド機構70は、シート本体10を支持するシート用ベース75と、そのシート用ベース75の下面側に固定された左右一対のガイドレール74aと、昇降ベース55上で前記ガイドレール74aを摺動可能に支持する摺動子74bと、第2スライド機構70の駆動源である駆動機構76とを備えている。
前記左右一対のガイドレール74aは、シート用ベース75の下面左右両側でシート前後方向に延びるように位置決めされた状態で、シート用ベース75の下面に固定されている。ガイドレール74aは、角柱状に形成されており、そのガイドレール74aの両側面に多数のボールが嵌め込まれるV溝が長手方向に形成されている。そして、各々のガイドレール74aが昇降ベース55上に設けられた断面コ字形の摺動子74bに前記多数のボールを介した状態で嵌め込まれている。これにより、シート本体10及びシート用ベース75は、ガイドレール74aと摺動子74bの働きで昇降ベース55に対してシート前後方向にスライド可能となる。
駆動機構76は、シート用ベース75の下面でガイドレール74aと平行に形成されたラック73と、昇降ベース55上に設けられた駆動モータ71と、駆動モータ71により回転させられる構成で、前記ラック73と噛合するピニオン72とを備えている。これにより、駆動モータ71の働きでピニオン72が正転、あるいは逆転することで、ラック73とピニオン72との噛合作用でシート本体10及びシート用ベース75が昇降ベース55の対してシート前後方向にスライドするようになる。
<回転ロック機構80について>
回転ロック機構80は、図6に示すように、前後スライドベース21上に設置された被係合部180と、回転ベース35の下側に設けられた係合部280と、第1スライド機構40の第1スライドベース44の後端に設けられたロック解除部380とから構成されている。
被係合部180は、図6に示すように、前後スライドベース21の後部の位置で、回転機構30の外輪31b、内輪31aの右側に設置されている。被係合部180は、平面略台形状をした固定板182と、後記する係合部280が掛けられる一対(前後)の受けピン184とを備えている。
固定板182の基端部、即ち、台形の下底側に一対の円弧状の長孔183が間隔をおいて同一円弧線上に形成されている。そして、前記長孔183の円弧中心が外輪31b、内輪31aの中心と一致するように、固定板182は前記長孔183を利用して前後スライドベース21の上面にボルト止めされる。これにより、固定板182は、前後スライドベース21の上面に重ねられた状態で、その前後スライドベース21に固定される。
前記受けピン184は、固定板182の先端部、即ち、台形の上底側に立設されている。なお、前側の受けピン184は予備で後側の受けピン184が実際に使用されるピンであり、前後の受けピン184が外輪31b、内輪31aの中心と一致する円弧線上に配置されている。
係合部280は、係合部本体281と伝達部285とから構成されている。
係合部本体281は、回転ベース35が横向き位置まで回転したときに、後記するようにロック位置とアンロック位置間で水平回転可能に構成されており、前記ロック位置で被係合部180の受けピン184と回転ベース35の回転方向において係合する。係合部本体281は、図6、図7に示すように、連結ピン282によって水平回転可能な状態で回転ベース35の後部下面の中央右寄りに取付けられている。
係合部本体281は、図8〜図10に示すように、連結ピン282の挿通孔283hが形成された支持部283と、被係合部180の受けピン184に掛けられる鉤部284と、後記する伝達部285の伝達ピン285pを受ける直線壁部281kとから構成されている。鉤部284には、略円弧形をした切欠き溝284cが形成されており、その切欠き溝284cの円弧中心が連結ピン282の軸心と一致するように構成されている。切欠き溝284cは、図8等において、回転機構30の回転中心Cを基準にして半径方向外側で開放しており、その切欠き溝284cの奥部分(半径方向内側端部)の幅寸法が被係合部180の受けピン184の直径寸法とほぼ等しい値に設定されている。
さらに、係合部本体281の支持部283の位置にはバネ受け280aが形成されており、そのバネ受け280aに係合部本体281を連結ピン282の回りに左回転(半径方向外側に移動)させる方向に付勢されたコイルバネ280bの一端が連結されている。なお、コイルバネ280bの他端は回転ベース35の下面に形成されたバネ受け35zに連結されている。
ここで、係合部本体281の支持部283及び連結ピン282は、図7に示すように、回転ベース35が着座位置と横向き位置との間で回転する際に被係合部180の受けピン184が接触しないように、その受けピン184よりも高い位置に位置決めされている。また、係合部本体281の鉤部284は、図7に示すように、被係合部180の受けピン184と係合可能なように、支持部283よりも下側に突出した状態で位置決めされている。
図8、図9は、係合部本体281が、後記するように、コイルバネ280bのバネ力に抗して連結ピン282を中心に右回転限位置まで回転した状態を表している。この位置が係合部本体281のアンロック位置であり、回転ベース35が横向き位置まで左回転したときに、図9に示すように、被係合部180の受けピン184が切欠き溝284cの開口端に当接するように、係合部本体281が位置決めされている。なお、係合部本体281がアンロック位置にあるときには、回転ベース35は横向き位置から着座位置の方向に右回転は可能となる。
また、後記するように、回転ベース35が横向き位置にある状態で、係合部本体281が、図10に示すように、コイルバネ280bのバネ力により連結ピン282を中心に左回転限位置まで回転すると、被係合部180の受けピン184が係合部本体281の切欠き溝284cに沿ってその切欠き溝284cの奥部まで相対的に移動する。これにより、係合部本体281と被係合部180の受けピン184とが回転ベース35の回転方向において係合して、回転ベース35の回転が規制される。この位置が係合部本体281のロック位置である。
即ち、前記コイルバネ280bが本発明の付勢手段に相当する。
係合部280の伝達部285は、後記するロック解除部380から受ける力を係合部本体281に伝達して、その係合部本体281を右回転限位置(アンロック位置)まで回転させるための部材である。伝達部285は、図6に示すように、連結ピン286によって水平回転可能な状態で回転ベース35の後部下面の左端部に取付けられている。
伝達部285は、図8〜図10に示すように、連結ピン286の挿通孔287hが形成された略楕円状の支持部287と、支持部287から係合部本体281の方向に張り出したレバー部288とから構成されている。そして、前記レバー部288に先端上面に上記した伝達ピン285pが係合部本体281の直線壁部281kと外周面が当接するように立設されている。係合部本体281の直線壁部281kは、その係合部本体281の連結ピン282を挟んでバネ受け280aと反対側に形成されている。そして、伝達部285のレバー部288の伝達ピン285pは、コイルバネ280bによる係合部本体281の左回転を規制する方向から前記直線壁部281kに当接している。
伝達部285の支持部287には、連結ピン286を挟んで伝達ピン285pと反対側の位置にローラ支持ピン289sが立設している。ローラ支持ピン289sは、図7に示すように、回転ベース35の左外側で、その回転ベース35の表側に突出しており、そのローラ支持ピン289sの上端に回転ローラ289rが装着されている。
伝達部285は、回転ローラ289rが後記するロック解除部380によって回転ベース35の後方向(図10において上方向)に押圧されることにより、連結ピン286を中心に左回転するように構成されている。これにより、伝達部285の伝達ピン285pが係合部本体281の直線壁部281kを押圧し、係合部本体281はコイルバネ280bのバネ力に抗して連結ピン282を中心にアンロック位置方向に右回転する。
ロック解除部380は、図6、図10等に示すように、第1スライドベース44の後端左端に設けられており、第1スライドベース44が後退する際に伝達部285の回転ローラ289rを後方向(図10において上方向)に押圧可能に構成されている。そして、ロック解除部380が回転ローラ289rを後方向(図10において上方向)に押圧することで、伝達部285が連結ピン286を中心に左回転し、伝達部285の伝達ピン285pが係合部本体281の直線壁部281kを介してその係合部本体281をアンロック位置まで右回転させる。
ロック解除部380は、図8〜図10に示すように、第1スライドベース44のスライド方向に延びる左縦壁381と、その左縦壁381の後端位置で左回転方向に約45°水平に折り曲げられた傾斜縦壁382と、その傾斜縦壁382の後端位置で同じく左回転方向に約45°水平に折り曲げられた後縦壁384とによって平面略L字形に形成されている。
ロック解除部380の傾斜縦壁382は、第1スライドベース44が後退(図9、図10において上方に移動)する際に伝達部285の回転ローラ289rを後方向(図中上方)に押圧する部分である。ロック解除部380の傾斜縦壁382によって伝達部285の回転ローラ289rを後方向に押圧されると、前述のように、伝達部285が連結ピン286を中心に左回転し、回転ローラ289rが傾斜縦壁382に沿って左縦壁381側に移動する。これにより、係合部本体281は、コイルバネ280bのバネ力に抗して連結ピン282を中心にロック位置から右回転する。そして、伝達部285が左回転限位置まで回転した状態で、伝達部285の回転ローラ289rが、図9に示すように、ロック解除部380の傾斜縦壁382から左縦壁381側に移動する。この状態で、係合部本体281は、右回転限位置(アンロック位置)に保持される。この状態から第1スライドベース44がさらに後退限位置まで後退しても、伝達部285の回転ローラ289rがロック解除部380の左縦壁381に沿って前方に移動するだけであり(図8参照)、伝達部285はそのまま左回転限位置に保持され、係合部本体281は同じくアンロック位置に保持される。
<車両用シートSの動作概要について>
シート本体10が車室内の着座位置にある状態では、回転機構30における歯車伝達機構32aの第2歯車32y(図11参照)の回転中心が回転ベース35の回転中心から外れており、シート本体10及び回転ベース35は歯車伝達機構32aの働きで回転ロックされている。
また、図8に示すように、第1スライド機構40の第1スライドベース44は後退限位置にあり、回転ロック機構80の係合部280はアンロック状態に保持されている。即ち、係合部280の伝達部285の回転ローラ289rがロック解除部380の左縦壁381に支持されて左回転限位置に保持され、これにより係合部本体281がコイルバネ280bのバネ力に抗して右回転限位置、即ち、アンロック位置に保持されている。
この状態からシート本体10を車室外の乗降補助位置へ移動させるには、先ず、前後スライド機構20でシート本体10を室内回転位置まで移動させた後、シート本体10を回転機構30によりドア開口部D側を向く横向き位置まで約90°水平左回転させる。即ち、回転モータ32mが回転ベース35を左回転させる方向に動作することで、歯車伝達機構32aの第2歯車32yがその回転中心を回転ベース35及び外輪31bの回転中心と一致する方向に戻され、前記回転ベース35の回転ロックが自動的に解除される。そして、この後、回転ベース35及びシート本体10が横向き位置まで水平左回転することで、図9に示すように、前後スライドベース21上に固定された回転ロック機構80の被係合部180の受けピン184に対して係合部本体281の切欠き溝284cの開口端が当接する。
さらに、回転機構30によるシート本体10の水平左回転が終了する前に、図4に示すように、四節リンク機構51の昇降ベース55上の第2スライド機構70が動作してシート本体10が車室外方向に前進する。
そして、第2スライド機構70によるシート本体10の前進が終了する前に、回転ベース35上の第1スライド機構40が動作して第1スライドベース44及びロック解除部380が回転ベース35に対して後退限位置から前進(図9において下方に移動)する。これにより、図9に示すように、ロック解除部380の左縦壁381に沿って伝達部285の回転ローラ289rが傾斜縦壁382の方向に相対的に後退(図中上方に移動)する。即ち、係合部本体281がアンロック位置、伝達部285が左回転限位置に保持された状態で、伝達部285の回転ローラ289rが左縦壁381に沿って相対的に後退する。そして、第1スライドベース44及びロック解除部380の前進に伴って伝達部285の回転ローラ289rがロック解除部380の左縦壁381から傾斜縦壁382に移ると、伝達部285の右回転が許容される。即ち、ロック解除部380の前進により伝達部285の右回転が許容されると、係合部本体281がコイルバネ280bのバネ力により左方向に回転して、その係合部本体281の直線壁部281kが伝達部285の伝達ピン285pを右回転方向に押圧する。これにより、伝達部285の回転ローラ289rが傾斜縦壁382に沿って後方向(図9において上方)に移動する。そして、係合部本体281が左方向に回転することで、被係合部180の受けピン184が係合部本体281の切欠き溝284cに沿ってその切欠き溝284cの奥側に相対的に移動する。このようにして、係合部本体281が左回転限位置(ロック位置)まで回転して、その係合部本体281と被係合部180の受けピン184とが回転ベース35の回転方向において係合すると、図10に示すように、係合部本体281がロック位置に保持されるとともに、伝達部285が右回転限位置に保持される。即ち、回転ロック機構80の係合部280はロック状態に保持される。
回転ロック機構80の係合部280がロック状態に保持されると、第1スライド機構40が停止する。
そして、上記した第2スライド機構70によるシート本体10の前進が終了すると、即ち、シート本体10が昇降ベース55に対して前進限位置まで前進すると、再び前記第1スライド機構40が動作して第1スライドベース44が図10に示す状態から前進(図中下方に移動)する。これにより、第1スライドベース44のロック解除部380が伝達部285の回転ローラ289rから離れるが、回転ロック機構80の係合部280はコイルバネ280bのバネ力によりロック状態に保持される。
さらに、第1スライドベース44が回転ベース35に対して前進することにより、四節リンク機構51が第1スライドベース44の支軸を中心にして下方に回動し、昇降ベース55に載置されたシート本体10が乗降補助位置まで水平に下降する。
なお、第2スライド機構70によるシート本体10の前進が終了する前に、回転ベース35上の第1スライド機構40を前進動作させて、回転ロック機構80の係合部280をロック状態に保持する例を示したが、第2スライド機構70によるシート本体10の前進が終了した後で、第1スライド機構40を前進動作させ、回転ロック機構80の係合部280をロック状態に保持することも可能である。
車室外の乗降補助位置からシート本体10を室内の着座位置まで移動させる場合には、上記動作と逆の動作が行なわれる。
ここで、回転ロック機構80の係合部280のロック状態は、第1スライドベース44が後退限位置近傍から後退限位置まで後退する際に自動的に解除される。
即ち、第1スライドベース44及びロック解除部380が後退(図10において上方に移動)すると、ロック解除部380の傾斜縦壁382が伝達部285の回転ローラ289rを後方向(図中上方)に押圧する。これによって、伝達部285が図10において連結ピン286を中心に左回転しながら、回転ローラ289rが傾斜縦壁382に沿って左縦壁381側に移動する。これにより、伝達部285の伝達ピン285pが係合部本体281の直線壁部281kを押圧し、係合部本体281がコイルバネ280bのバネ力に抗して連結ピン282を中心にロック位置から右回転する。この結果、被係合部180の受けピン184が係合部本体281の切欠き溝284cに沿ってその切欠き溝284cの開口側に相対的に移動する。
そして、伝達部285が左回転限位置まで回転した状態で、伝達部285の回転ローラ289rが、図9に示すように、ロック解除部380の傾斜縦壁382から左縦壁381側に移動する。この状態で、係合部本体281は、右回転限位置(アンロック位置)に保持され、係合部本体281と被係合部180との回転ベース35の回転方向における係合が解除される。即ち、回転ロック機構80の係合部280がアンロック状態に保持される。この状態から第1スライドベース44がさらに後退限位置まで後退(図中上方に移動)すると、伝達部285の回転ローラ289rがロック解除部380の左縦壁381に沿って前方(図中下方)に移動し、回転ロック機構80はアンロック状態に保持される。
<車両用シートSの長所について>
本発明によると、車両乗降時においてシート本体10を横向き位置から車室外側に移動させた状態、即ち、シート本体10が前進限位置ある状態では、回転ベース35に設けられた回転ロック機構80の係合部280がロック状態にあって前後スライドベース21に設けられた被係合部180と係合している。即ち、回転ロック機構80はロック状態に保持されている。このため、シート本体10に対する幅方向の外力が増幅されて回転機構30に対して大きな回転力が付加されても、これが係合部280と被係合部180によって受けられるため、前記回転力が回転モータ32mに加わらない。これによって、回転モータ32mの損傷を未然に防止することができる。
さらに、ロック解除部380は第1スライド機構40の第1スライドベース44に設けられており、そのスライドベース44と共に後退する動作によりロック状態にある係合部280をアンロック状態に転換させる。このため、回転ロック機構80のロック状態を解除するためのアクチュエータを特別に設ける必要がなくなる。
また、係合部280をロック状態に付勢するコイルバネ280bを備えており、第1スライドベース44と共にロック解除部380が前進するのに伴って、係合部280がコイルバネ280bの付勢力でアンロック状態からロック状態に転換するように構成されている。このため、係合部280からロック解除部380や第1スライドベース44が分離した状態でも該係合部280をロック状態に保持できるようになる。
また、係合部280は、被係合部180と係合可能な係合部本体281と、ロック解除部380から受ける力を係合部本体281に伝達する伝達部285とを備えているため、係合部本体281とロック解除部380の配置の自由度が向上する。
[実施形態2]
以下、図12〜図14に基づいて、本発明の実施形態2に係る車両用シートの説明を行なう。ここで、図12は車両用シートの回転ロック機構を表す縦断面図であり、図13はシート本体が車両前向きの着座位置にあるときの回転ロック機構を表す平面図、図14はシート本体がドア開口部側を向いた横向き位置にあるときの回転ロック機構を表す平面図である。なお、図13、図14では、回転ベース35は省略されている。
本実施形態に係る車両用シートは、実施形態1に係る車両用シートSの回転ロック機構80の係合部280を改造したものであり、その他の構造については実施形態1に係る車両用シートSと同様である。このため、実施形態1に係る車両用シートSと同一部材については同一番号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る車両用シートの回転ロック機構400は、図12、図13に示すように、前後スライドベース21上に設置された被係合部180と、回転ベース35の下側に設けられた係合部480と、第1スライド機構40の第1スライドベース44の後側に設けられたロック解除部380とから構成されている。
なお、被係合部180とロック解除部380とは、実施形態1で説明した被係合部180及びロック解除部380と基本構造が等しいため、説明は省略する。
<係合部480について>
係合部480は、固定部材481と可動部材490とから構成されている。
固定部材481は、回転ベース35がドア開口部側を向く横向き位置まで回転したときに、被係合部180の受けピン184の外周面に回転方向から当接できるように構成された板状部材である。固定部材481は、図13に示すように、回転機構30と同心で被係合部180の受けピン184を通る円弧E上に配置された横板部482と、その横板部482の略中央から斜め内側(回転中心C側)に突出する傾斜板部483とから平面略y字形に形成されている。そして、横板部482と傾斜板部483との接続部分中央が固定縦軸484によって回転ベース35の下面に連結されている(図12参照)。また、固定部材481の横板部482の基端部482m(図13において右端)と、傾斜板部483の先端部483fとが、それぞれボルトBにより回転ベース35の下面に固定されている。このため、固定部材481は、回転ベース35に対して相対移動不能に保持される。
固定部材481の横板部482の先端には、回転ベース35が前記横向き位置まで回転したときに、被係合部180の受けピン184の外周面に回転方向から当接する当接凹面482xが形成されている。また、固定部材481の傾斜板部483の先端には、後記するバネ488の一端を支えるバネ受け483bが形成されている。
係合部480の可動部材490は、回転ベース35がドア開口部側を向く横向き位置まで回転したときに、固定部材481の当接凹面482xの反対側から被係合部180の受けピン184に当接するロック位置と、前記受けピン184から離隔するアンロック位置との間で回転可能に構成された板状部材である。
可動部材490は、図12に示すように、横板部491と縦板部492とにより側面略L字形に形成されており、その横板部491の中央先端寄り位置に前記固定縦軸484が通される軸受孔493が形成されている。そして、可動部材490は、前記固定縦軸484を中心に右回転限位置(ロック位置(図14参照))と左回転限位置(アンロック位置(図13参照))間で回転可能なように、前記固定部材481の下側から回転ベース35の下面に連結されている。
可動部材490の横板部491は、図13、図14に示すように、固定部材481の横板部482と共に円弧Eにほぼ沿って配置されており、その横板部491の先端部分に鉤状のフック部491fが外周側に突出するように形成されている。そして、フック491fの掛かり面491eが、固定部材481の当接凹面482xの反対側から被係合部180の受けピン184に当接可能な当接平面491eとなっている。
可動部材490の横板部491の長手方向中央位置には、内周側に突出するように、バネ受け495が形成されている。そして、前記バネ受け495と固定部材481のバネ受け483bとの間に、可動部材を図13、図14において右回転させる方向(ロック位置方向)に付勢されたバネ488が掛けられている。
また、可動部材490の縦板部492は、図12に示すように、回転ベース35から上方に張り出しており、その縦板部492の上端に突起部498が回転ベース35の幅方向内側に折り曲げられた状態で形成されている。突起部498は、先端が山形に形成されており、その山形の先端面498eが第1スライドベース44に設けられたロック解除部380の左縦壁381、傾斜縦壁382に当接可能に構成されている。
図14に示すように、係合部480がロック状態のときに、第1スライドベース44が後退(図14において上方に移動)すると、ロック解除部380の傾斜縦壁382が可動部材490の突起部498を押圧する。これにより、可動部材490の突起部498がロック解除部380の傾斜縦壁382に沿って左縦壁381側に移動しつつ、可動部材490はバネ488の力に抗してアンロック位置方向に左回転する。そして、可動部材490の突起部498がロック解除部380の左縦壁381まで到達した段階で、可動部材490が左回転限位置(アンロック位置)まで回転し、図13に示すように、可動部材490が左回転限位置(アンロック位置)に保持される。即ち、可動部材490のフック491fが被係合部180の受けピン184から離隔し、回転ロック機構400の係合部480はアンロック状態に保持される。
また、図13に示すアンロック状態から第1スライドベース44が前進(図13において左方向に移動)し、可動部材490の突起部498がロック解除部380の傾斜縦壁382まで到達すると、第1スライドベース44、ロック解除部380の前進に伴って可動部材490はバネ488の力でロック位置方向に右回転する。そして、可動部材490の突起部498がロック解除部380の傾斜縦壁382の後端位置まで到達した段階で、図14に示すように、可動部材490が右回転限位置(ロック位置)まで回転し、被係合部180の受けピン184は可動部材490のフック491fの当接平面491eと固定部材481の当接凹面482xとにより回転ベース35の回転方向両側から挟まれる。これにより、回転ロック機構400の係合部480はロック状態に保持される。
<シート本体の動作概要と回転ロック機構400の動作について>
シート本体10が車室内の着座位置にある状態では、図13に示すように、第1スライド機構40の第1スライドベース44は後退限位置にあり、回転ロック機構400の係合部480はアンロック状態に保持されている。即ち、係合部480の可動部材490の突起部498がロック解除部380の左縦壁381に当接して左回転限位置(アンロック位置)に保持されている。このため、シート本体10を回転機構30によりドア開口部D側を向く横向き位置まで約90°水平左回転させることが可能になる。そして、回転機構30の動作により、回転ベース35及びシート本体10が横向き位置まで水平左回転すると、図13の想像線(二点鎖線)で示すように、係合部480の固定部材481の当接凹面482xが被係合部180の受けピン184の外周面に当接する。
次に、この状態で、回転ベース35上の第1スライド機構40が動作し、第1スライドベース44及びロック解除部380が前進すると、ロック解除部380の左縦壁381に沿って係合部480の可動部材490の突起部498が傾斜縦壁382の方向に相対的に後退する。なお、この状態では、可動部材490は左回転限位置(アンロック位置)に保持されている。
そして、第1スライドベース44及びロック解除部380の前進に伴って可動部材490の突起部498がロック解除部380の左縦壁381から傾斜縦壁382に移ると、可動部材490の右回転が許容される。即ち、第1スライドベース44及びロック解除部380の前進に伴い可動部材はバネ488の力で右回転し、前記可動部材490の突起部498は傾斜縦壁382に沿って相対的に後退する。このように、可動部材490が右回転することで、その可動部材490のフック491fが被係合部180の受けピン184の後側(固定部材481の当接凹面482xの反対側)に回りこむようになる。そして、図14に示すように、可動部材490の突起部498が傾斜縦壁382の端まで相対的に後退した状態で、可動部材490のフック491fの当接平面491eが固定部材481の当接凹面482xと反対側から被係合部180の受けピン184に当接し、可動部材490は右回転限位置(ロック位置)に保持される。即ち、回転ロック機構400の係合部480はロック状態に保持される。
そして、第1スライドベース44が回転ベース35に対して前進することにより、四節リンク機構51が第1スライドベース44の支軸を中心にして下方に回動し、昇降ベース55に載置されたシート本体10が乗降補助位置まで水平に下降する。
車室外の乗降補助位置からシート本体10を室内の着座位置まで移動させる場合には、上記動作と逆の動作が行なわれる。
ここで、回転ロック機構400の係合部480のロック状態は、第1スライドベース44が後退限位置近傍から後退限位置まで後退する際に自動的に解除される。
即ち、第1スライドベース44及びロック解除部380が後退(図14において上方に移動)すると、ロック解除部380の傾斜縦壁382が可動部材490の突起部498を押圧し、可動部材490はバネ488の力に抗してアンロック位置方向に左回転する。そして、第1スライドベース44及びロック解除部380が後退に伴って、可動部材490の突起部498がロック解除部380の左縦壁381まで到達した段階で、図13に示すように、可動部材490が左回転限位置(アンロック位置)に保持される。即ち、可動部材490のフック491fが被係合部180の受けピン184から離隔し、回転ロック機構400の係合部480はアンロック状態に保持される。このため、第1スライドベース44が後退限位置まで後退した後、シート本体10を回転機構30によりドア開口部D側を向く横向き位置から車両前向きの着座位置まで水平右回転させることが可能になる。
<本実施形態に係る車両用シートの長所について>
このように、本実施形態に係る回転ロック機構400の係合部480は、固定部材481と可動部材490とにより被係合部180の受けピン184を挟むことにで、回転ロックを行なう構成のため、固定部材481と可動部材490との構造を簡略化できる。さらに、ロック解除部380により係合部480の可動部材490のみが動かされる構成のため、係合部480の動作も単純化される。このため、回転ロック機構400のコスト低減を図ることができる。
<車両用シートSの変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、実施形態1では、回転ロック機構80の係合部280を係合部本体281と伝達部285とから構成する例を示したが、係合部280を一部材から構成することも可能である。
また、実施形態2では、回転ロック機構400のロック状態で、固定部材481の当接凹面482x、可動部材490の当接平面491eを被係合部材180の受けピン184の外周面に当接させる例を示した。しかし、回転ロック機構400のロック状態で、固定部材481、可動部材490の当接凹面482x,491eを受けピン184の外周面に完全に当接させず、両者を当接とみなせる程度にまで接近(近接)させる構成であっても良い。
また、実施形態1、2では、昇降機構50を備える車両用シートSを例示したが昇降機構50を有しない車両用シートに本発明に係る回転ロック機構80,400を適用することも可能である。この場合、回転ロック機構80,400のロック解除部380を第2スライド機構70のシート用ベース75、あるいはシート本体10等に設けるのが好ましい。
さらに、実施形態1,2では、助手席として使用される車両用シートSに本発明を適用する例を示したが、助手席以外の車両用シートに本発明を適用することも可能である。
本発明の実施形態1に係る車両用シートを備える車両の模式平面図である。 前記車両用シートの模式背面図(図1のII矢視図)である。 前記車両用シートの動作を表す側面図である。 前記車両用シートの動作を表す側面図である。 前記車両用シートの動作を表す側面図である。 前記車両用シートの回転ロック機構を表す分解斜視図である。 前記車両用シートの回転ロック機構を表す縦断面図である。 前記車両用シートの回転ロック機構の動作を表す平面図である。 前記車両用シートの回転ロック機構の動作を表す平面図である。 前記車両用シートの回転ロック機構の動作を表す平面図である。 前記車両用シートの回転機構の歯車伝達機構を表す平面図である。 本発明の実施形態2に係る車両用シートの回転ロック機構を表す縦断面図である。 前記車両用シートの回転ロック機構の動作を表す平面図である。 前記車両用シートの回転ロック機構の動作を表す平面図である。
符号の説明
F 車両フロア
10 シート本体
30 回転機構
35 回転ベース(回転機構の回転部)
20 前後スライド機構
21 前後スライドベース(回転支持部)
40 第1スライド機構(スライド機構)
44 第1スライドベース(スライド部)
70 第2スライド機構
80 回転ロック機構
180 被回転部
280 係合部
280b コイルバネ(付勢手段)
281 係合部本体
255 伝達部
380 ロック解除部
400 回転ロック機構
480 係合部
481 固定部材
482x 当接面
490 可動部材
491f フック
491e 当接面

Claims (4)

  1. シート本体と、該シート本体を車両前向きの着座位置と、ドア開口部側を向いた横向き位置との間で水平回転させる回転機構と、前記シート本体が横向き位置にある状態で、前記シート本体を前記回転機構に対して車室外側あるいは車室内側に移動させることが可能なスライド機構と、前記横向き位置において前記シート本体の回転動作を規制する回転ロック機構とを備える車両用シートであって、
    前記回転機構は、車両フロアに対して回転不能に保持された回転支持部と、該回転支持部に対して水平回転可能に構成され、前記スライド機構と前記シート本体とを支持する回転部とを備えており、
    前記スライド機構は、前記シート本体と共に車室外側あるいは車室内側にスライド可能なスライド部を備えており、
    前記回転ロック機構は、
    前記回転機構の回転支持部側に設けられた被係合部と、
    前記回転機構の回転部側に設けられて、前記横向き位置において、前記被係合部と係合しないアンロック状態と、前記被係合部と係合するロック状態とに転換可能に構成された係合部と、
    前記スライド機構のスライド部に設けられており、前記スライド部と共に車室内側に移動する動作により前記係合部に当接して前記ロック状態にある前記係合部を前記アンロック状態に転換させるロック解除部とを有することを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載された車両用シートであって、
    前記係合部を前記ロック状態に付勢する付勢手段を備えており、
    前記スライド部と共にロック解除部が車室外側に移動するのに伴って、前記係合部が前記付勢手段の付勢力で前記アンロック状態からロック状態に転換するように構成されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両用シートであって、
    前記係合部は、前記被係合部と係合可能な係合部本体と、前記ロック解除部から受ける力を前記係合部本体に伝達する伝達部とを備えていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両用シートであって、
    前記係合部は、前記回転機構の回転部に固定された固定部材と、ロック位置とアンロック位置間で移動できるように前記回転部に連結された可動部材とから構成されており、
    前記固定部材は、前記回転機構の回転部が前記シート本体の横向き位置まで回転した状態で前記被係合部に対して回転方向から当接、あるいは近接し、
    前記可動部材は、前記ロック位置で前記固定部材の反対側から前記被係合部に当接、あるいは近接し、前記ロック解除部により前記アンロック位置まで移動させられることで前記被係合部から離隔する構成であることを特徴とする車両用シート。
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