JP2008254695A - ワイパーブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】フラット式のワイパーブレードにおいて、払拭性能の低減を招くことなく往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させることができるワイパーブレードを提供する。
【解決手段】車両の払拭面を払拭するブレードラバー、バーティブラ12、及びこれをワイパーアームを連結する取付手段16とを備え、ワイパーアームの揺動により払拭面上を往復移動されるワイパーブレード10である。取付手段16は、揺動機構30と連結機構50とを有し、揺動機構30は、揺動軸34を保持しつつバーティブラ12に取り付けられた揺動基部31と、揺動基部31の内側で揺動軸34を回動自在に支持する揺動支持部32とを有し、連結機構50は、ワイパーアームが着脱可能に連結されるクリップ18と、揺動支持部32に固定され、クリップ18をリベット51で連結するとともにリベット51回りにクリップ18を回動可能に支持するクリップベース17とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ブレードラバーに弓なりに湾曲した長尺形状のばね板部材が宛がわれ、このばね板部材における長尺方向の中央部に設けられた取付手段を介して、車両に設けられたワイパーアームに連結されるワイパーブレードに関する。
従来、例えば、車両のフロントガラス等の払拭面を払拭するために、払拭面を摺動するワイパーブレードを有するワイパーを用いることが広く知られている。このようなワイパーとして、例えば、払拭面を払拭する長尺形状のブレードラバーに弓なりに湾曲した長尺形状のばね板部材が宛がわれて当該ブレードラバーが湾曲され、このばね板部材がその長尺方向に沿う4つのヨークに軸支され、この各ヨークが2つのセカンダリーレバーの両端箇所に軸支され、この2つのセカンダリーレバーがプライマリーレバーの両端箇所に軸支され、このプライマリーレバーの中央部に取付手段が設けられて構成されたワイパーブレード(以下、トーナメント式のワイパーブレードという)が、取付手段を介して車両に設けられたワイパーアームに連結されるものが知られている。
このトーナメント式のワイパーブレードは、各連結箇所が払拭面に平行でかつ長尺方向に直行する方向回りに回動可能とされており、ワイパーアームからの押圧力が、プライマリーレバーから2つのセカンダリーレバーおよび4つのヨークを経て段階的に分散されつつばね板部材に伝達されることにより、ブレードラバーがその全長に渡って均一な押圧力で払拭面に当接され、ワイパーアームの揺動に伴ってブレードラバーが払拭面上を適切な傾斜角度で摺動することによって払拭面を良好に払拭する。
ところが、トーナメント式のワイパーブレードでは、ワイパーアームへの取り付け個所となる取付手段からブレードラバーが取り付けられるばね板部材に至る間に氷雪が付着して各連結箇所が動作(回動)しなくなると、ブレードラバーを適切に払拭面に当接させることができず適切に払拭面を払拭することができなくなる虞がある。
このため、長尺形状のブレードラバーに弓なりに湾曲した長尺形状のばね板部材を宛がって当該ブレードラバーを湾曲させ、ばね板部材の略中央部に設けられた取付手段を介して車両に設けられたワイパーアームに連結されるワイパーブレード(以下、フラット式のワイパーブレードという)が考えられている(例えば、特許文献1参照)。フラット式のワイパーブレードは、ワイパーアームからの押圧力がばね板部材で長尺方向に均等に分散されることによりブレードラバーがその全長に渡って均一な押圧力で払拭面に当接され、ワイパーアームの揺動に伴ってブレードラバーが払拭面上を適切な傾斜角度で摺動することによって払拭面を良好に払拭する。
ところで、ワイパーブレードでは、一般にフロントガラス上を往復移動されることから、払拭面への押圧力が付与されたブレードラバーが、往路と復路とで相反する方向で払拭面に対して適切な傾斜角度とされているので、往路から復路へまたは復路から往路へと移行する際、ブレードラバーの傾斜方向が逆転される(以下、反転という)こととなる。上記したフラット式のワイパーブレードでは、ブレードラバーの撓み変形に大きく依存して往復路の折り返しの際にブレードラバーが反転される。これは、ワイパーアームへの取り付け個所となる取付手段からブレードラバーが取り付けられるばね板部材に至る間に、動作を可能とするために遊びが設定された箇所がないことによる。
これに対し、上記したトーナメント式のワイパーブレードでは、ワイパーアームへの取り付け個所となる取付手段からブレードラバーが取り付けられるばね板部材に至る間が、複数の階層間を回動可能な軸支により連結する構成とされ(上記した例では、プライマリーレバーと各セカンダリーレバーとの間、この各セカンダリーレバーと各ヨークとの間、この各ヨークとばね板部材との間)、この各連結箇所には回動可能とするための遊びが設けられていることから、各階層位置での連結箇所の遊びの累積分による長尺方向回りの揺動とブレードラバーの撓み変形とにより、往復路の折り返しの際にブレードラバーが反転される。
このことから、フラット式のワイパーブレードでは、往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させるために、トーナメント式のワイパーブレードに比較してブレードラバーを柔らかい設定(撓み変形し易い設定)とする必要があるが、ブレードラバーの柔らかさ(撓み具合)は払拭面上を摺動する際の傾斜角度に大きな影響を及ぼすことから、払拭性能の低減を招くことなくブレードラバーの円滑な反転を可能とする柔らかさに設定することは困難である。
そこで、フラット式のワイパーブレードでは、各連結箇所の遊びの累積分に相当する長尺方向回りの揺動可能とする構成を付加することが考えられる。これに類似する技術として、トーナメント式のワイパーブレードにおいて、プライマリーレバーと取付手段とをブレードラバーの長尺方向に延在する軸部材を介して揺動可能に連結することにより、ブレードラバーの劣化に起因して円滑に反転できなくなることを防止することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−146190号公報 特開2002−12130号公報
しかしながら、特許文献2のトーナメント式のワイパーブレードでは、本来各連結箇所での回動を可能とするために設けられた遊びを、その累積分により生じる長尺方向回りの揺動でブレードラバーを円滑に反転させるべく積極的に利用するものであることから、長期間の使用により各連結箇所の遊び量に変化が生じる虞があるので払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度の適切な状態を維持することが困難であるとともに、氷雪の付着の問題が残ってしまう。これらのことから、長期間の使用もしくは使用状況により払拭性能が低減する虞がある。
本発明は、上記した問題に鑑みて為されたもので、フラット式のワイパーブレードにおいて、払拭性能の低減を招くことなく往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させることができるワイパーブレードを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、長尺形状を呈し、長尺方向に直交する断面で見て上部に頭部が下部に払拭部がそれぞれ設けられ車両の払拭面を払拭するブレードラバーと、該ブレードラバーの前記頭部に適合する長尺形状を呈し、前記ブレードラバー側から見て凹状にかつ長尺方向に湾曲され前記頭部に沿って設けられたばね板部材と、該ばね板部材の略中央部で該ばね板部材を保持し前記車両に設けられたワイパーアームとの連結が可能な取付手段とを備え、前記ワイパーアームの揺動により前記ブレードラバー及び前記ばね板部材の長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、前記取付手段は、前記ばね板部材の略中央部に固着された揺動機構と、前記揺動機構に取り付けられ該揺動機構を前記ワイパーアームに連結するための連結機構とを有し、前記揺動機構は、前記ばね板部材に取り付けられ、前記ブレードラバー及び前記ばね板部材の長尺方向に平行に配置された揺動軸を内部に保持する揺動基部と、該揺動基部の内側で前記揺動軸に取り付けられ前記揺動基部を該揺動軸回りに揺動自在に支持する揺動支持部とを有し、前記連結機構は、前記ワイパーアームが着脱可能に連結される連結本体部と、前記揺動支持部に固定され、前記連結部本体を連結軸を介して連結するとともに該連結軸回りに前記連結部本体を回動可能に支持する連結基部とを有することを特徴としている。
上記構成によれば、取付手段において、ワイパーアームに連結される連結本体部が、連結基部に対して連結軸回りに回動可能であり、また、揺動基部が揺動支持部によって揺動軸回りに揺動自在に支持されていることから、ワイパーアームの揺動により払拭面上を往復移動するブレードラバーがワイパーアームに対してその揺動方向に直交する方向となる長尺方向回りに揺動可能であり、この取付手段における長尺方向回りの揺動とブレードラバーの撓み変形とにより、往復路の折り返しの際のブレードラバーの反転を円滑なものとすることができる。
また、フラット式のワイパーブレードの構成であることから、氷雪の付着に起因して払拭面を適切に払拭することができなくなってしまうことを防止することができる。
さらに、取付手段において、ブレードラバーの長尺方向回りの揺動を意図して構成し、この長尺方向回りの揺動とブレードラバーの撓み変形とにより、往復路の折り返しの際のブレードラバーの反転を円滑なものとする構成であることから、揺動時の角度設定が容易であるとともに長期間の使用にも対処することが容易であり、長時間の使用もしくは使用状況により払拭性能が低減することを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパーブレードであって、前記揺動機構には、前記揺動基部の揺動範囲を所定角度に制限する揺動角度制限手段が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、揺動角度制限手段によって揺動基部の揺動範囲が制限され、その結果、ブレードラバーの払拭面に対する倒れ角度を所定範囲に抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のワイパーブレードであって、前記揺動角度制限手段として、前記揺動基部の内壁面には縦断面コ字状の受け部材を、前記揺動支持部の先端には前記受け部材に上下方向に隙間を持って係合する凸部をそれぞれ設けたことを特徴としている。
上記構成によれば、断面コ字状の受け部材は揺動支持部の凸部に係合しながら、上方へ又は下方へ移動することが可能で、その移動範囲は所定範囲内に規制されている。これによって、揺動基部の揺動範囲を所定角度に制限することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のワイパーブレードであって、前記揺動角度制限手段として、前記揺動基部の内壁面には一部にギヤ歯が形成された受け部材を、前記揺動支持部の先端には前記受け部材のギヤ歯に噛み合うギヤ部をそれぞれ設けたことを特徴としている。
上記構成によれば、受け部材はそのギヤ歯が揺動支持部のギヤ部に噛み合いながら、上方へ又は下方へ移動することが可能で、その移動範囲は所定範囲内に規制されている。これによって、揺動基部の揺動範囲を所定角度に制限することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のワイパーブレードであって、前記連結基部の壁部を延ばすとともに、その延ばした部分をコの字型に折り曲げて、その先端部を前記揺動基部の上部開口部を介して当該揺動基部内に配設する一方、前記延ばした部分の先端部を前記揺動軸に回動自在に支持することにより、当該延ばした部分を前記揺動支持部としたとき、前記延ばした部分と前記揺動基部との間に隙間を設けておき、該隙間を前記揺動角度制限手段としたことを特徴としている。
上記構成によれば、連結基部の壁部を延ばした部分と揺動基部との間に隙間が設けられているので、この隙間の分だけ揺動基部は揺動軸回りに揺動できるが、隙間の分以上には揺動できず、これにより、揺動基部の揺動範囲を所定角度に制限することができる。
本発明に係るワイパーブレードによれば、フラット式のワイパーブレードにおいて、払拭性能の低減を招くことなく往復路の折り返しの際にブレードラバーを円滑に反転させることができる。
以下に、本発明に係るワイパーブレードの実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1に係るワイパーブレード10が車両Cに適用された状態を模式的に示す斜視図であり、図2は、ワイパーブレード10を模式的に示す斜視図であり、図3は、ワイパーブレード10を各構成部品に展開して示した模式的な斜視図である。
ワイパーブレード10は、図1に示すように、車両Cのフロントガラスまたはリアガラス等からなる払拭面S(実施例1ではフロントガラス)を払拭するために車両Cに設けられる。ワイパーブレード10は、図2および図3に示すように、ブレードラバー11と、バーティブラ12と、6つのホルダー13と、ブレード本体14と、2つのストッパ15とを備え、取付手段16を介して車両Cに装着される。
ワイパーブレード10は、図1に示すように、車両Cに設けられたワイパーアーム20に固着されている。ワイパーアーム20は、図示は略すがワイパーモータにワイパーリンクを介して接続され、当該ワイパーモータの駆動により払拭面Sに沿って往復動可能(矢印G,B参照)とされている。実施例1では、ワイパーアーム20は、図示は略すが基端側に位置される往復動のための揺動軸が払拭面Sを構成するガラスの取り付け開口部の下辺近傍に設けられており、駆動されていない状態では当該下辺に略沿う静止姿勢Iaとされている。ワイパーブレード10は、ワイパーアーム20が揺動されると、ワイパーブレード10の長尺方向(以下、長尺方向という)と交差する方向が進行方向となるようにワイパーアーム20に装着されている。ワイパーブレード10は、実施例1では、ワイパーアーム20が駆動されることにより、静止姿勢Iaから払拭面Sに沿って車両Cの上後方へと揺動される往路Gと、該往路Gの端から払拭面Sに沿って車両Cの下前方へと揺動される復路Bとを往復移動されて払拭面Sを払拭するように構成されている。ワイパーブレード10では、ワイパーアーム20の駆動に伴ってブレードラバー11が払拭面S上を往復移動するように摺動される。
ブレードラバー11は、払拭面Sを傷つけることなく払拭面Sを摺動可能な弾性部材で形成されており、長尺形状を呈している。図4は、図2のI−I線に沿って得られた断面で示す図である。ブレードラバー11は、図4に示すように、払拭面Sに当接される払拭部11aと、払拭部11aの上方に位置する頭部11bと、払拭部11aおよび頭部11bを連結する首部11cと、この首部11cから突出する腕部11dとを有する。払拭部11aの断面形状は、略逆三角形状を呈し、頭部11bの断面形状は、矩形状を呈する。首部11cは、払拭部11aおよび頭部11bの間に凹部を形成する。腕部11dは、首部11cから斜め上方へ向けて突出され、首部11cが傾倒されることによりブレード本体14の下壁面14aに当接可能とされている(図9および図10参照)。払拭部11aは、その下端の払拭個所11eで払拭面Sに当接しており、払拭個所11eが払拭面S(図1および図4参照)を摺動される。このブレードラバー11は、上記のような形状を呈する所謂ネック反転構造である。このブレードラバー11では、撓み変形(ネック反転)を利用して、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際(すなわち払拭面Sへの摺動方向が反対側へと変化される際)に払拭面Sに対する傾斜方向が逆転される(以下、反転という(図9および図10参照))とともに、付勢力を受けて払拭面Sに押圧された状態で反転される際に首部11cが湾曲されて払拭部11aが払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされることにより、払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係が適切なものとされる。この際、腕部11dがブレード本体14の下壁面14aに当接することにより、首部11cの湾曲により払拭部11aが適切な倒れ角度とすることを補助している(図9および図10参照)。このブレードラバー11の頭部11bにバーティブラ12が設けられている。
バーティブラ12は、図3に示すように、弾性を有する樹脂材料または金属材料から長尺な板形状に形成されており、長尺方向に対して弓なりに湾曲した形状を呈している。バーティブラ12は、弓なりに湾曲させたバーティブラ12の中央部12aを押し下げて平らにした場合に、この力を分散させてバーティブラ12の長手方向で見て均等化する役割を果たす。このため、実施例1では、バーティブラ12が、中央部を押し下げて平らにした場合に当該力を分散させるべく長尺方向に湾曲されたばね板部材として機能している。ワイパーブレード10では、使用時に押し下げられる方向に払拭面S(図3および図4参照)が位置されるようにバーティブラ12が配設されている。バーティブラ12には、ブレードラバー11の取り付けのためにホルダー13が取り付けられている。
ホルダー13は、ブレードラバー11の払拭個所11eがその全長に渡り均等な圧力で払拭面Sに当接するようにバーティブラ12にブレードラバー11を取り付けられるものであることから、バーティブラ12の長さ寸法に応じて、取り付け位置および個数が適宜設定される。本実施例では、図3に示すように、同一形状で等しい大きさ寸法の6個のホルダー13が用いられており、各ホルダー13は、バーティブラ12の長手方向に沿って適切な間隔を置いてバーティブラ12に配設され、かつ後述するクリップベース17が装着される中央部12aを中心に左右に均等に配置されている。このバーティブラ12には、ブレード本体14が取り付けられている。
ブレード本体14は、図3に示すように、バーティブラ12よりも少し長い長さ寸法の長尺形状を呈し、ゴム等の弾性体材料から金型(図示せず)を用いて形成されている。ブレード本体14には、嵌合溝部24が形成されている(図4参照)。嵌合溝部24は、図3および図4に示すように、断面形状がバーティブラ12の両側縁部を挟持可能な逆凸字形状を呈しつつブレード本体14の長手方向に沿って延在し、溝部開口24aでブレード本体14の下壁面14aを開口している。嵌合溝部24は、ブレード本体14の延在方向と直交する断面で見て、バーティブラ12を挿通するために必要な横幅寸法及び高さ寸法とされており、バーティブラ12の嵌合が可能とされている。嵌合溝部24は、ブレード本体14の中央部に設けられた取付開口24bでブレード本体14の上面を開口している。ブレード本体14の嵌合溝部24は、ホルダー13を介してブレードラバー11の頭部11bを保持した状態のバーティブラ12を、溝部開口24aからブレードラバー11の払拭個所11eが露呈した状態で収納することができる。この収納状態のブレード本体14の各端部14bにストッパ15(図3参照)が装着される。
各ストッパ15は、図3に示すように、筒状の受入部15aと、その一方の端部を閉塞する蓋部15bとを有する。各ストッパ15は、ブレード本体14の各端部14bを受入部15aで受け入れるように装着され、蓋部15bがバーティブラ12の各端部14bでブレード本体14の嵌合溝部24の開放端(14c)を遮蔽する。これにより、各ストッパ15は、ブレードラバー11がブレード本体14の各端面14cから外部へと抜け落ちることを防止すると共に、ブレード本体14の各端面14cの外観の意匠性を高めることができる(図2参照)。このブレード本体14にバーティブラ12が収納された状態において、取付開口24bからは、バーティブラ12の中央部12aが露出されており、その中央部12aに取付手段16が取り付けられる。
本発明に係るワイパーブレード10では、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際、ブレードラバー11が円滑に反転するように、取付手段16がブレードラバー11の反転を促すように動作する構成とされている。これについて以下に説明する。図5は、ワイパーブレード10における取付手段16を模式的に示す斜視図であり、図6は、取付手段16を各構成部品に分解して示した模式的な斜視図であり、図7は、図2のII−II線に沿って得られた断面図である。
取付手段16は、図5ないし図7に示すように、揺動機構30と、連結機構50とを備える。揺動機構30は、バーティブラ12への取り付け箇所であるとともに、ワイパーアーム20に対してその揺動方向と直交する面に沿うブレードラバー11の揺動(長尺方向回りの揺動)を可能とするものであり、連結機構50は、ワイパーアーム20に対してブレードラバー11がその長尺方向を含み払拭面Sに直交する面に沿う揺動を可能としつつ揺動機構30とワイパーアーム20とを連結するものである。
揺動機構30は、図6に示すように、揺動基部31と、揺動支持部32と、ブッシュ33と、揺動軸34と、結合軸35と、受け部材36と、支軸37を有する。
揺動基部31は、単一の板部材が折り曲げられて形成されており、バーティブラ12をその両側方から挟持することが可能とされている。揺動基部31は、バーティブラ12の両側縁部でバーティブラ12を介在させて対向する一対の対向壁部分31aと、この両対向壁部分31aをバーティブラ12の幅方向(長尺方向と直交し払拭面Sに平行な方向)で繋ぐ一対の架渡壁部分31bとを有する。本実施例では、揺動基部31は、一方の架渡壁部分31bを介して両対向壁部分31aが連結されており、他方の架渡壁部分31bが各対向壁部分31aに連結されるように分割されて、単一の板部材として形成されている。一対の対向壁部分31aには、結合軸受部31cと、挟持部31dと、固定壁部31eとがそれぞれ対を為して形成されている。また、一方の対向壁部分31aには、上方から見て略T字型の揺動支持部32を受け入れるための受入切欠31fが形成されている。
各挟持部31dは、長尺方向で見て固定壁部31eを挟んで両端に位置されており、バーティブラ12の各側縁部を側方および下方から支持可能な(図6および図7参照)L字形状を呈し、互いに協働することによりバーティブラ12を挟持することが可能とされている。両固定壁部31eは、対向壁部分31aが部分的に幅方向内側へ折り曲げられて形成されており、両挟持部31dにより挟持された際のバーティブラ12に上方から面当接可能な壁面31g(図7参照)を形成するものであり、両挟持部31dと協働して揺動基部31とバーティブラ12とを固着する。
また、実施例1では、両挟持部31dは、長尺方向に沿うように揺動基部31の外方へ向けて延在されて、すなわち分割された他方の架渡壁部分31bよりも外側まで突出されており、当該架渡壁部分31bの下方に係合壁面31hを形成している。この係合壁面31hは、後述する揺動支持部32の揺動軸34(図7参照)回りの揺動を制限するためのものである。このことから、実施例1では、両挟持部31dにおいて長尺方向に突出された箇所が係合突起として機能する。
この揺動基部31をバーティブラ12に取り付けるために、結合軸35が用いられる。結合軸35は、筒形状を呈しており、結合軸受部31cに挿通された状態で突出端部が押し広げられて結合軸受部31cが設けられた対向壁部分31eに係合することにより(以下、ハトメ加工という)固定される。結合軸35は、両挟持部31dでバーティブラ12を挟持した状態の両対向壁部分31aを架け渡すように各結合軸受部31cに挿通されてハトメ加工が施されることにより、一対の対向壁部分31aが一対の架渡壁部分31bを介在させつつバーティブラ12の両側に沿って対向した状態で、揺動基部31をバーティブラ12に取り付けることができる。この揺動基部31の一対の架渡壁部分31bに揺動軸34が設けられる。
両架渡壁部分31bには、長尺方向に沿う同一直線上に位置する揺動軸受部31iが設けられており、この各揺動軸受部31iに揺動軸34が挿着される。揺動基部31内には、一方の対向壁部分31aの受入切欠31fを介して揺動支持部32の先端が挿入される。また、揺動支持部32の先端には貫通孔32aが形成され、この貫通孔32aにはブッシュ33が挿入される。そして、ブッシュ33には、揺動基部31の内側で、つまり揺動支持部32の先端が揺動基部31内に挿入された状態で、揺動軸34が挿通される。その結果、揺動基部31全体は、揺動基部31の内側において揺動支持部32に揺動自在に支持される。
他方の対向壁部分31aには一対のブラケット31jが設けられ、これらブラケット31jには軸孔31kが形成されている。また、受け部材36には貫通孔36aが形成され、支軸37は、各ブラケット31jの軸孔31k及び受け部材36の貫通孔36aに挿通される。これにより、受け部材36は他方の対向壁部分31aに強固に固定される。
受け部材36は略直方体を成し、その側面に凹部36bが形成されている。一方、揺動支持部32の先端には凸部32bが形成され、この凸部32bは受け部材36の凹部36bに係合する。図7に示すように、凸部32bと凹部36bとの間には、凸部32bの上下及び先端側に隙間が設けられている。
また、図6に示すように、揺動支持部32の一側面(凸部32bと反対側の面)には円形状の凹部32cが形成され、この凹部32cには、後述する連結機構50のリベット51が外方側(揺動基部31とは逆側)から挿通されてリベット加工されたときの頭部51a(図7参照)が入り込む。
連結機構50は、連結軸としてのリベット51と、連結基部としてのクリップベース17と、連結本体部としてのクリップ18とを有する。
クリップ18は、合成樹脂で形成されており、車両Cに設けられたワイパーアーム20の先端部20a(図1参照)の固定が可能とされている。クリップ18には、リベット51を回転可能に保持することができ、かつリベット51を嵌め込むことができる保持切欠18aが設けられている。このクリップ18を保持するためにクリップベース17が設けられている。
クリップベース17は、クリップ18の両側縁部でクリップ18を介在させて対向する一対の対向壁部分17aと、この両対向壁部分17aを接続する底壁部分17bとを有する。底壁部分17bには、クリップ18の操作を容易とするための操作用切欠17eが形成されている。一対の対向壁部分17aには、リベット挿着孔17cおよびリベット挿着孔17dが対向して設けられている。リベット51は基部側が大径で、先端側が小径となっている。そして、リベット51の小径部分が嵌合するリベット挿着孔17cは、大径部分が嵌合するリベット挿着孔17dよりも内径が小さくなっている。このリベット51にクリップ18が保持切欠18aから嵌め込まれることにより、クリップ18は、クリップベース17に対してリベット51回りに揺動可能に装着されることとなる。
また、クリップベース17の対向壁部分17aの両側端には取付部17fが突出して設けられている。取付部17fは、揺動基部31側に向かって対向壁部分17aに対して略直角に折り曲げられており、その中央部にはネジ貫通孔17gが形成されている。一方、揺動支持部32には、凹部32cが形成された部分の両側面にネジ孔32dが形成され、これらネジ孔32dにはネジ32eが螺合可能である。
ここで、取付手段16は、次のように取り付けられる。6つのホルダー13を介してブレードラバー11を保持するバーティブラ12にブレード本体14が挿着された状態において、ブレード本体14の取付開口24bから露出するバーティブラ12の中央部12a(図3参照)が介在するように、揺動機構30の揺動基部31において一方の架渡壁部分31bで連結された両対向壁部分31aの間隔を拡げ、各対向壁部分31aの両挟持部31dでバーティブラ12の中央部12aを挟持しつつ両固定壁部31eと両挟持部31dとで固定するように両対向壁部分31aを相対させる(図6および図7参照)。この状態において、両対向壁部分31aの結合軸受部31cに結合軸35を挿通する(矢印A1参照)ことにより、揺動機構30の揺動基部31がバーティブラ12に装着される(図5および図7参照)。
受け部材36を他方の対向壁部分31aのブラケット31j間に位置させてから(矢印A2参照)、支軸37をブラケット31jの軸孔31k及び受け部材36の貫通孔36aに挿入し(矢印A2参照)、受け部材36を対向壁部分31aに固定する。
次に、揺動支持部32の先端の貫通孔32aにブッシュ33を挿入する(矢印A4参照)とともに、揺動支持部32の先端を受入切欠31fを介して揺動基部31内に挿入し(矢印A5参照)、揺動支持部32先端の凸部32bを揺動基部31の受け部材36の凹部36bに係合させる。この状態において、他方の架渡壁部分31bの揺動軸受部31i、揺動支持部32の貫通孔32a内のブッシュ33、及び一方の架渡壁部分31bの揺動軸受部31iへと順に揺動軸34を挿通させ(矢印A6参照)、揺動軸34の先端にハトメ加工を施す。これにより、揺動支持部32が、揺動基部31の内側で揺動軸34回りに揺動可能に取り付けられることとなる。この揺動支持部32と揺動基部31との相対的な揺動は、揺動支持部32先端の凸部32bと受け部材36の凹部36bとの係合状態により揺動範囲が制限されているが、これについては後述する。
そして、クリップ18をクリップベース17の両対向壁部分17a間にセットする(矢印A7参照)とともに、リベット51を、クリップベース17のリベット挿着孔17d、クリップ18の保持切欠18a、及びクリップベース17のリベット挿着孔17cの順に挿通させ(矢印A8参照)、その後、リベット51の先端部に対してリベット加工を施す。
次に、クリップ18がセットされたクリップベース17を揺動支持部32に密着させる(矢印A9参照)。このとき、リベット51のリベット加工された頭部51aは揺動支持部32の凹部32cにすっぽり入り込む。そして、クリップベース17両側端の取付部17fのネジ貫通孔17gを揺動支持部32のネジ孔32dに位置合わせした後、ネジ32eによって取付部17fを揺動支持部32に取り付ける(矢印A10参照)。これにより、クリップ18がセットされたクリップベース17を揺動支持部32に強固に固定することができる。
ここで、ワイパーブレード10では、長尺方向で見て、バーティブラ12を挟持している揺動機構30の揺動基部31の両端部が、ブレード本体14の取付開口24bに近接された2つのホルダー13と当接することにより、長尺方向に沿う揺動基部31(取付手段16)とバーティブラ12との相対的な位置ずれが防止されている。この状態において、揺動機構30の揺動基部31の開放された上端面を遮蔽するように遮蔽蓋48(図3参照)を装着する構成としてもよい。上記したように構成されたワイパーブレード10は、ワイパーアーム20の先端部20aが、回動自在なクリップ18に取り付けられて車両に装着される(図1参照)。
本発明に係るワイパーブレード10では、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際、ブレードラバー11が円滑に反転する。このワイパーブレード10における反転時のブレードラバー11の動作について説明する
ワイパーブレード10では、前述したように、ワイパーアーム20からの押圧力によりブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eが払拭面Sを押圧している(図8参照)。この状態において、ワイパーアーム20が駆動されることにより、ワイパーブレード10が払拭面S上を往復移動されて払拭面Sを払拭する(図1参照)。この往復移動の際、ブレードラバー11では、その頭部11bが取付手段16の揺動機構30の揺動基部31にバーティブラ12を介して保持されていることから、頭部11bはワイパーアーム20の駆動に伴って払拭面Sに沿って往復移動される。しかしながら、ブレードラバー11の払拭部11aの払拭個所11eは、払拭面Sに当接されて当該払拭面Sを摺動することから、払拭面Sとの摩擦により進行方向で見て頭部11bよりも後方で払拭面Sに沿って往復移動されている。換言すると、ブレードラバー11およびバーティブラ12では、往路Gにあっては図9に示す矢印Rのような揺動力が作用することとなり、復路Bにあっては図10に示す矢印Lのような揺動力が作用することとなる。ここで、ブレードラバー11の頭部11bを保持しているバーティブラ12は、取付手段16を介してワイパーアーム20に装着されていることから、往路Gおよび復路Bではブレードラバー11が払拭面Sに対して所定の傾斜角度とされることとなる。
詳細には、往路Gの場合、図9に示すように、ブレードラバー11には反時計回りの揺動力Rが作用することとなるので、取付手段16においてバーティブラ12に固定的に取り付けられている揺動機構30の揺動基部31にも反時計回りの揺動力Rが作用することとなる。すると、揺動基部31は、ワイパーアーム20が装着されるクリップ18が設けられたクリップベース17に固着されている揺動支持部32に対して、揺動軸34回りに相対的に揺動可能とされていることから、反時計回り側に傾斜されることとなる。この傾斜は、揺動支持部32先端の凸部32bに係合している、揺動基部31の受け部材36の移動範囲、つまり受け部材36の凹部36bの上部が凸部32bの上面にぶつかるまでの範囲に制限される。
また、復路Bの場合、図10に示すように、ブレードラバー11には時計回りの揺動力Lが作用することとなるので、取付手段16においてバーティブラ12に固定的に取り付けられている揺動機構30の揺動基部31にも時計回りの揺動力Lが作用することとなり、揺動基部31は、時計回り側に傾斜されることとなる。この傾斜は、揺動支持部32先端の凸部32bに係合している、揺動基部31の受け部材36の移動範囲、つまり受け部材36の凹部36bの下部が凸部32bの下面にぶつかるまでの範囲に制限される。
このように、ワイパーブレード10では、往路Gを移動しているときと復路Bを移動しているときとでは、揺動基部31が、揺動支持部32すなわちワイパーアーム20を基準として逆側に傾斜されることとなる。このことから、取付手段16では、揺動基部31が揺動支持部32に対して揺動することによりブレードラバー11全体(ブレードラバー11の高さ方向で見た軸線)を払拭面Sに対して傾斜させ、この傾斜の方向を揺動基部31が往路Gから復路Bへ、または復路Bから往路Gへと移行する際に逆転させることとなるので、弾性変形(撓み変形)の方向を逆転させる切っ掛けをブレードラバー11に与える、すなわちブレードラバー11の反転を促進することとなる。
よって、本実施例のワイパーブレード10では、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと移行する際、ブレードラバー11を円滑に反転させることができる。このため、ワイパーブレード10は、適切に払拭面Sを払拭することができる。これは、ワイパーブレードでは、往復路の折り返しの際にブレードラバーが円滑に反転されないと、ビビリに起因する異音が生じたり、払拭面Sに拭きムラが生じたりすることによる。
また、ワイパーブレード10では、所謂フラット式のワイパーブレードの構成とされていることから、氷雪の付着に起因して払拭面Sを適切に払拭することができなくなってしまうことを防止することができる。これは、例えば、バーティブラが4つのヨークの両端部で回動可能に保持され、この各ヨークが中間位置を2つのセカンダリーレバーの両端部で回動可能に保持され、この両セカンダリーレバーがプライマリーレバーの両端部で回動可能に保持され、このプライマリーレバーの中間位置に設けられたクリップベースおよびクリップにワイパーアームが取り付けられて、複数の階層構造とされて構成されている所謂トーナメント式のワイパーブレードでは、各階層を連結する回動箇所に氷雪が付着して当該回動が不可能となった場合、払拭面Sを適切に払拭することができなくなる虞があることによる。
さらに、ワイパーブレード10では、取付手段16が、長尺方向回りに揺動させるために、揺動基部31が揺動支持部32を長尺方向に延在する揺動軸34を介して揺動可能に軸支する構成とされており、この長尺方向回りの揺動とブレードラバー11の撓み変形とにより、往復路の折り返しの際のブレードラバー11の反転を円滑なものとする構成であることから、揺動時の角度設定が容易であるとともに長期間に渡り使用されても払拭性能の低減を抑制することができる。この揺動時の角度設定が容易であるとは、取付手段16において揺動基部31が揺動支持部32に対して揺動することにより、払拭面Sに対するブレードラバー11全体(ブレードラバー11の高さ方向で見た軸線)の傾斜角度を設定することができることによる。この傾斜角度は、実施例1では、揺動支持部32先端の凸部32bの大きさと受け部材36の凹部36bの大きさを適宜設定することにより、達成できる。これに対し、トーナメント式のワイパーブレードでは、複数の階層間の軸支による各連結箇所に設けられた回動を可能とするための遊びを利用することとなるが、この各連結箇所の遊びは長尺方向回りの揺動のために設けられたものではないことから、当該揺動を繰り返すことにより各連結箇所の遊び量が変化してしまう虞がある。
ワイパーブレード10では、取付手段16においてバーティブラ12に取り付けられる揺動基部31が、単一の板部材を折り曲げることにより両対向壁部分31aでバーティブラ12を挟持しつつ固定する構成であることから、揺動基部31のバーティブラ12への取り付けを容易なものとすることができる。
ワイパーブレード10では、取付手段16において揺動機構30と連結機構50とが、払拭面Sに沿う方向に並列された構成であることから、取付手段16(すなわちワイパーブレード10)の高さ寸法(すなわち払拭面Sに直交する方向への大きさ寸法)を小さくすることができる。このため、払拭面S上を往復動される際の風の抵抗を抑制することができ、ワイパーアーム20の動力を抑制することができるとともに払拭性能を向上させることができる。
図11乃至図13は実施例2によるワイパーブレードを示しており、図11はその斜視図、図12はその分解斜視図、図13は図7と同様な断面図である。本実施例のワイパーブレード100には、揺動基部31のうち他方の対向壁部分31aの内壁面に受け部材101が設けられ、この受け部材101の一部(揺動支持部32の先端面に対向する側)にギヤ歯101aが形成されている。ギヤ歯101aのうち上下両端のギヤ歯は突出した大きなギア歯101bとなっている。
受け部材101には貫通孔101cが設けられている。そして、対向壁部分31a内壁面の各ブラケット31jの軸孔31k及び受け部材101の貫通孔101cに支軸102を挿通させることにより、受け部材101は対向壁部分31aの内壁面に取り付けられる。
また、受け部材101には、ギヤ歯101aが形成された側と反対側の面が円筒面状に形成されており、受け部材101は支軸102を中心にして回動自在となっている。
一方、揺動支持部32の先端には、受け部材101のギヤ歯101aに噛み合うギヤ部32fが形成されている。他の構成は実施例1の場合と同様である。なお、受け部材101を対向壁部分31a内壁面に取り付ける際には、受け部材101を他方の対向壁部分31aのブラケット31j間に位置させてから(図12において矢印A11参照)、支軸102をブラケット31jの軸孔31k及び受け部材101の貫通孔101cに挿入し(図12において矢印A12参照)、受け部材101を対向壁部分31aに固定する。
次に、本実施例の作用について説明する。往路Gの場合、図14に示すように、ブレードラバー11には反時計回りの揺動力Rが作用することとなるので、揺動機構30の揺動基部31にも反時計回りの揺動力Rが作用する。すると、揺動基部31は、揺動支持部32に対して、揺動軸34回りに相対的に揺動可能とされていることから、反時計回り側に回動して傾斜する。この傾斜は、揺動支持部32の先端のギヤ部32fに係合している、揺動基部31の受け部材101の回動範囲、つまり受け部材101の突出した大きなギヤ歯101bのうち下側のギヤ歯が揺動支持部32先端のギヤ部32fに噛み込んで、受け部材101の回動が停止されるまでの範囲に制限される。
また、復路Bの場合、図15に示すように、ブレードラバー11には時計回りの揺動力Lが作用することとなるので、揺動機構30の揺動基部31にも時計回りの揺動力Lが作用する。すると、揺動基部31は、揺動支持部32に対して、揺動軸34回りに相対的に揺動可能とされていることから、時計回り側に回動して傾斜する。この傾斜は、揺動支持部32先端のギヤ部32fに係合している、揺動基部31の受け部材101の回動範囲、つまり受け部材101の突出した大きなギヤ歯101bのうち上側のギヤ歯が揺動支持部32先端のギヤ部32fに噛み込んで、受け部材101の回動が停止されるまでの範囲に制限される。
図16乃至図18は実施例3によるワイパーブレードを示しており、図16はその斜視図、図17はその分解斜視図、図18は図7と同様な断面図である。本実施例のワイパーブレード200においては、連結基部であるクリップベース201の対向壁部分201aのうち、揺動基部202に近い側の対向壁部分201aが延ばされ、その延ばされた部分がコの字型に折り曲げている。そして、コの字型に折り曲げられた部分201bの先端部は揺動基部202の上部開口部202aを介して揺動基部202内に配設されている。
揺動基部202は、一対の対向壁部分202b、一対の架渡壁部分202c、及び上面壁部分202dを備えている。上部開口部202aは上面壁部分202dに形成されている。また、一対の対向壁部分202bの下部には、コの字型に折り曲げられた挟持部202eがそれぞれ2箇所ずつ設けられている。そして、これら挟持部202eでバーティブラ12を挟持して固定している(図16参照)。
また、揺動基部202には、上部開口部202aにおいて、上面壁部分202dの一部が2箇所で下方にL字型に折り曲げられ、その折り曲げ部202fは揺動基部202の内側に位置している。
さらに、一対の対向壁部分202bには結合軸受部202gが2箇所ずつ設けられ、これら結合軸受部202gには結合軸203が挿通される。また、一対の対向壁部分202bには揺動軸受部202hがそれぞれ設けられ、これら揺動軸受部202hには揺動軸204が挿通される。
一方、クリップベース201のコの字型に折り曲げられた部分201bの先端部には、略円形に曲げられた軸受部201cが形成されている。軸受部201cは2箇所に設けられている。そして、軸受部201c内にはブッシュ205が挿入される。
また、クリップベース201の対向壁部分201a間にはクリップ18が装着され、各対向壁部分201aにそれぞれ形成されたリベット挿着孔201d,201eにリベット51が挿通されて、クリップベース201にクリップ18が固定される。
ここで、クリップベース201と揺動基部202等との組み付け手順について説明する。まず、両対向壁部分202bの結合軸受部202gに結合軸203を挿通する(矢印B1参照)ことにより、揺動基部202がバーティブラ12に装着される(図16および図18参照)。
次に、クリップ18をクリップベース201の両対向壁部分201a間にセットする(矢印B2参照)とともに、リベット51を、クリップベース201のリベット挿着孔201d、クリップ18の保持切欠18a、及びクリップベース201のリベット挿着孔201eの順に挿通させ(矢印B3参照)、その後、リベット51の先端部に対してリベット加工を施す。
そして、クリップベース201のコの字型に折り曲げられた部分201bの先端の軸受部201c内にブッシュ205を挿入する(矢印B4参照)とともに、クリップベース201を揺動基部202の上部開口部202aを介して揺動基部202内に挿入する(矢印B3参照)。この状態において、架渡壁部分202cの揺動軸受部202h、クリップベース201の軸受部201c内のブッシュ205、及び架渡壁部分202cの揺動軸受部202hへと、この順に揺動軸204を挿通させ(矢印B6参照)、揺動軸204の先端にハトメ加工を施す。これにより、クリップベース201が、揺動基部202の内側で揺動軸204回りに揺動可能に取り付けられることとなる。このクリップベース201と揺動基部202との相対的な揺動は、クリップベース201のコの字型に折り曲げられた部分201bと揺動基部202の折り曲げ部202fとの間の隙間S1(図18参照)、及びクリップベース201のコの字型に折り曲げられた部分201bと揺動基部202の上面壁部分202dとの間の隙間S2(図18参照)により揺動範囲が制限されている。
次に、本実施例の作用について説明する。往路Gの場合、図19に示すように、ブレードラバー11には反時計回りの揺動力Rが作用することとなるので、揺動基部202にも反時計回りの揺動力Rが作用する。すると、揺動基部202は、クリップベース201に対して、揺動軸204回りに相対的に揺動可能とされていることから、反時計回り側に回動して傾斜する。この傾斜は、揺動基部202の上面壁部分202dがクリップベース201のコの字型に折り曲げられた部分201bの下面に当接するまでの範囲、つまり上記隙間S2に制限される。
また、復路Bの場合、図20に示すように、ブレードラバー11には時計回りの揺動力Lが作用することとなるので、揺動基部202にも時計回りの揺動力Lが作用する。すると、揺動基部202は、クリップベース201に対して、揺動軸204回りに相対的に揺動可能とされていることから、時計回り側に回動して傾斜する。この傾斜は、揺動基部202の折り曲げ部202fがクリップベース201のコの字型に折り曲げられた部分201bに当接するまでの範囲、つまり上記隙間S1に制限される。
なお、上記した各実施例では、取付手段の揺動機構における揺動基部が、一体的な板部材で形成され、対を為す対向壁部分の間隔を拡げることによりバーティブラを挟持する構成とされていたが、揺動基部はバーティブラに取り付けることができればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、取付手段の揺動機構における揺動基部が、対を為す対向壁部分でバーティブラを挟持する構成とされていたが、揺動基部はバーティブラに取り付けることができればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、ばね板部材としてのバーティブラ12を例示したが、ばね板部材は、中央部を押し下げて平らにした場合に当該力を分散させるべく長尺方向に湾曲されたものであれば、例えば、ブレードラバーの頭部に長尺方向に沿って埋め込まれていてもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、氷雪が付着する虞がある場面(冬期)について述べていたが、フラット式のワイパーブレードであれば、夏期に対応する仕様(例えば、ブレードラバーの材質の変更)のものであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
さらに、上記した各実施例では、払拭面Sは車両Cのフロントガラスにより構成されていたが、リアガラスであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
本発明に係るワイパーブレードが適用された車両を示す模式的な斜視図である。 実施例1に係るワイパーブレードを示す模式的な斜視図である。 実施例1に係るワイパーブレードを分解して示す展開斜視図である。 図2に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 取付手段を示す模式的な斜視図である。 取付手段の構成および取付方法を説明するために取付手段を構成部品毎に分解して示す分解斜視図である。 取付手段がバーティブラを挟持することによりバーティブラに装着された様子を説明するための図面であり、図2に示すII−II線に沿って得られた断面図である。 取付手段がバーティブラを挟持することによりバーティブラに装着された様子を説明するための図面であり、図2に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。 往路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すII−II線に沿って得られた断面図である。 復路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すII−II線に沿って得られた断面図である。 実施例2の取付手段を示す模式的な斜視図である。 実施例2の取付手段を構成部品毎に分解して示す分解斜視図である。 実施例2の取付手段の、図7と同様な断面図である。 往路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり、図9と同様な断面図である。 復路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり、図10と同様な断面図である。 実施例3の取付手段を示す模式的な斜視図である。 実施例3の取付手段を構成部品毎に分解して示す分解斜視図である。 実施例3の取付手段の、図7と同様な断面図である。 往路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり、図9と同様な断面図である。 復路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり、図10と同様な断面図である。
符号の説明
10,100,200 ワイパーブレード
11 ブレードラバー
11a 払拭部
11b 頭部
12 (ばね板部材としての)バーティブラ
16 取付手段
17 (連結基部としての)クリップベース
18 (連結本体部としての)クリップ
20 ワイパーアーム
30 揺動機構
31,202 揺動基部
32 揺動支持部
34,204 揺動軸
35,203 結合軸
31a,202b 対向壁部分
31b,202c 架渡壁部分
50 連結機構
51 (連結軸としての)リベット
C 車両
S 払拭面

Claims (5)

  1. 長尺形状を呈し、長尺方向に直交する断面で見て上部に頭部が下部に払拭部がそれぞれ設けられ車両の払拭面を払拭するブレードラバーと、該ブレードラバーの前記頭部に適合する長尺形状を呈し、前記ブレードラバー側から見て凹状にかつ長尺方向に湾曲され前記頭部に沿って設けられたばね板部材と、該ばね板部材の略中央部で該ばね板部材を保持し前記車両に設けられたワイパーアームとの連結が可能な取付手段とを備え、前記ワイパーアームの揺動により前記ブレードラバー及び前記ばね板部材の長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、
    前記取付手段は、前記ばね板部材の略中央部に固着された揺動機構と、前記揺動機構に取り付けられ該揺動機構を前記ワイパーアームに連結するための連結機構とを有し、
    前記揺動機構は、前記ばね板部材に取り付けられ、前記ブレードラバー及び前記ばね板部材の長尺方向に平行に配置された揺動軸を内部に保持する揺動基部と、該揺動基部の内側で前記揺動軸に取り付けられ前記揺動基部を該揺動軸回りに揺動自在に支持する揺動支持部とを有し、
    前記連結機構は、前記ワイパーアームが着脱可能に連結される連結本体部と、前記揺動支持部に固定され、前記連結部本体を連結軸を介して連結するとともに該連結軸回りに前記連結部本体を回動可能に支持する連結基部とを有することを特徴とするワイパーブレード。
  2. 前記揺動機構には、前記揺動基部の揺動範囲を所定角度に制限する揺動角度制限手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイパーブレード。
  3. 前記揺動角度制限手段として、前記揺動基部の内壁面には縦断面コ字状の受け部材を、前記揺動支持部の先端には前記受け部材に上下方向に隙間を持って係合する凸部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項2に記載のワイパーブレード。
  4. 前記揺動角度制限手段として、前記揺動基部の内壁面には一部にギヤ歯が形成された受け部材を、前記揺動支持部の先端には前記受け部材のギヤ歯に噛み合うギヤ部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項2に記載のワイパーブレード。
  5. 前記連結基部の壁部を延ばすとともに、その延ばした部分をコの字型に折り曲げて、その先端部を前記揺動基部の上部開口部を介して当該揺動基部内に配設する一方、
    前記延ばした部分の先端部を前記揺動軸に回動自在に支持することにより、当該延ばした部分を前記揺動支持部としたとき、
    前記延ばした部分と前記揺動基部との間に隙間を設けておき、該隙間を前記揺動角度制限手段としたことを特徴とする請求項2に記載のワイパーブレード。
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