JP2008253171A - 農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】畦塗り作業部の反転作業を容易にする。
【解決手段】畦塗り機1は、走行機体90に装着されて左右方向に揺動可能なオフセット機構部40を備えた装着部10と、この後部に配設された畦塗り作業部50を有する。オフセット機構部40の後端部に設けられた後フレーム45に、畦塗り作業部50から延びる伝動フレーム51を回動自在に取り付ける。装着部10の主フレーム13に、先端部に前側駆動クラッチ27を設けた駆動軸22と先端部に後側駆動クラッチ28を設けた駆動軸23を回転自在に並設する。伝動フレーム51の先端部にこれを貫通して回転自在な従動軸30を設け、この前端部に前側駆動クラッチ27に接続される前側受動クラッチ31を設け、後端部に後側駆動クラッチ28に接続される後側受動クラッチ32を設ける。畦塗り作業部50の回動支点Oを平面視において駆動軸22,23間の略中央に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業部を通常作業時とは反対側のオフセット位置に移動させると共に、その前後関係を反転(反転リバース)させて走行機体を後進させながらオフセット作業が可能な農作業機に関するものであり、特に小型の走行機体に装着して使用するのに適した農作業機に関する。
トラクタ等の走行機体に装着され、走行機体の走行方向に沿って圃場における各種の連続直進作業を行う作業機は、農業又は土木用機械としては一般的なものであり、作業の種類に応じた各種の作業機がある。このような作業機の中で、作業の特殊性から、走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置を作業させるオフセット作業機が、畦塗り機、溝形成機、草刈り機等として知られている。
このようなオフセット作業機のうち、特に、矩形圃場の外縁に沿って直線的な畦塗作業を行う畦塗り機においては、走行機体の先端が圃場端部に達した時点でそこから先の畦塗作業を行うことができなくなるので、矩形圃場の隅部に必ず未作業部分が残ってしまうという間題が生じる。この問題を解決するために、畦塗り作業部を通常作業時とは反対側のオフセット位置に移動させると共に、その前後関係を反転(反転リバース)させ、隅部の未作業部分に対して走行機体を後進させながら作業を行う、反転リバース機構を備えた畦塗り機が開発されている。しかし、従来の反転リバース機構を備えた畦塗り機は、通常作業および反転作業の両形態において走行機体から作業部に動力を伝達できるようにするため、装着部と作業部の間に自在継手等の特別な動力伝達機構を設けてあるのが一般的である。このため、作業機全体の前後方向長さが必然的に長くなり、機体重量の重い比較的大型の走行機体に装着して使用する場合には問題がないものの、軽量な小型の走行機体に装着して使用した場合には重量バランスが崩れ易くなり、走行が不安定になって安定した作業ができないという問題があった。
特許文献1には、装着部から作業部に動力を伝達する手段としてクラッチを用いることにより、装着部と作業部の間の動力伝達機構を簡略化したものが記載されている。しかし、特許文献1に記載されたものにおいては、クラッチを接断操作するための操作レバーを必要とすること、非作業時には後方側に作業部を回動展開して格納した状態で搬送することから重心が大きく後方側に移動するため、小型の走行機体に装着して使用することが難しいという問題があった。このため、本件出願人は、比較的軽量小型の走行機体に装着した場合にも、安定した作業走行が可能な反転リバース農作業機を先に提案した(特許文献参照)。
この特許文献に記載の畦塗り機70は、図6(平面図)に示すように、走行機体に連結される連結フレーム11の後部に上下回動自在に取り付けられた主フレーム71を備える。この主フレーム71には平行リンクを構成するオフセット機構部72が左右方向に水平移動可能に設けられ、オフセット機構部72の移動端部(後端部)に設けられた後フレーム45の中央部を回動支点Oとして畦塗り作業部50から延びる伝動フレーム51が水平回動自在に取り付けられている。主フレーム71とオフセット機構部72との間には、オフセット機構部72を左右方向に揺動させて畦塗り作業部50を水平移動させる手動式の作業位置調整ネジ78が設けられている。
主フレーム71には入力軸4からの動力が伝達される伝動軸が設けられ、この伝動軸の先端部に駆動側クラッチ73が取り付けられている。伝動フレーム51の先端部の一方側の側面と他方側の側面には、前側入力軸ケース74及び後側入力軸ケース75が取り付けられ、前側入力軸ケース74内には前側入力軸が回転自在に設けられ、後側入力軸ケース75内には後側入力軸が回転自在に設けられている。これらの入力軸は伝動フレーム51内に設けられた動力伝達機構に連結されて、これらの入力軸に伝達された動力が畦塗り作業部50に伝達されるようになっている。
前側入力軸及び後側入力軸の先端部には、前側受動クラッチ76及び後側受動クラッチ77が取り付けられており、これらのクラッチは駆動側クラッチ73と接続可能に構成されている。
特許第2972534号 特開2004−305139号公報
特許文献2に記載の従来の畦塗り機70において、畦塗り作業部50を図7(a)(平面図)に示す前進作業位置Pfから、図7(d)(平面図)に示すように、後進作業位置Pbに移動させるには、まず、図7(a)に示す前進作業位置状態で作業位置調整ネジ78を回動しオフセット機構部72を左側に揺動させて駆動側クラッチ73と前側受動クラッチ76との接続を解除する。そして、さらに作業位置調整ネジ78を回動して、オフセット機構部72をさらに左側に揺動させて、図7(b)(平面図)に示すように、畦塗り作業部50を後フレーム45に対して回動させたときに伝動フレーム51の基端部が駆動側クラッチ73に接触しない位置に畦塗り作業部50を移動させる。そして、この伝動フレーム51の基端部が駆動側クラッチ73に接触しない位置で、回動支点Oを中心として畦塗り作業部50を回動させる。このように操作することにより、図7(c)(平面図)に示すように作業部50を180°反転させる。次に、作業位置調整ネジ78を回動してオフセット機構部72を右側に揺動させて、図7(d)(平面図)に示すように、後側受動クラッチ77を駆動側クラッチ73に接続させて、畦塗り作業部50を後進作業位置Pbに移動させる。
このように畦塗り作業部50の作業方向を変える反転作業は、駆動側クラッチ73と前側受動クラッチ76との接続状態を解除するためのオフセット機構部72の揺動作業と、畦塗り作業部50を反対側に回動させる回動作業と、駆動側クラッチ73と後側受動クラッチ77とを接続させるためのオフセット機構部72の揺動作業という3つ作業が必要であり、複雑である。また、この反転作業は、回動作業を行う位置の見極めが重要であるため、習熟性が必要であり、だれでもが反転作業を容易にできるものではないという課題を有していた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、作業者による反転作業の習熟を必要とすることなく容易に反転作業が可能な農作業機を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、以下の特徴を有する。特徴の一つは、走行機体に装着される装着部と、該装着部に左右方向に揺動可能に設けられたオフセット機構部と、該オフセット機構部の移動端側に設けられた回動中心軸(例えば、実施形態における作業部回動支軸52)に水平回動可能に設けられた伝動フレームと、該伝動フレームの移動端側に取り付けられた作業部(例えば、実施形態における畦塗り作業部50)とを備え、回動中心軸を回動支点として作業部を走行機体の一方側の前進作業位置に移動させると走行機体の前進走行に伴って前進しながらオフセット作業が可能であり、作業部を前進作業位置から略180°回動させた後進作業位置に移動させると作業部の前後関係が反転して走行機体の後進走行に伴って後進しながらオフセット作業が可能な農作業機(例えば、実施形態における畦塗り機1)において、装着部に水平方向に並設されて走行機体からの動力を受けて回転する2つの駆動軸と、伝動フレームに設けられて作業部に動力伝達が可能であり伝動フレームの一方側の側面から延びる第1従動軸(例えば、実施形態における従動軸30)及び伝動フレームの他方側の側面から延びる第2従動軸(例えば、実施形態における従動軸30)とを備え、第1従動軸及び第2従動軸は、回動支点よりも伝動ケースの移動端側に配設され、作業部の回動支点は、作業時において平面視における2つの駆動軸間に配置され、作業部が前進作業位置に移動すると第1従動軸の先端部が2つの駆動軸の一方に接続され、作業部が後進作業位置に移動すると第2従動軸の先端部が2つの駆動軸の他方に接続されることを特徴とする。
この特徴によれば、装着部に走行機体からの動力を受けて回転する2つの駆動軸と、伝動フレームに設けられて作業部に動力伝達が可能であり伝動フレームの一方側の側面から延びる第1従動軸及び伝動フレームの他方側の側面から延びる第2従動軸とを備え、第1従動軸及び第2従動軸を回動支点よりも伝動ケースの移動端側に配設し、作業部の回動支点を平面視において2つの駆動軸間に配置すると、作業部が前進作業位置に移動すると第1従動軸の先端部が2つの駆動軸の一方に接続され、作業部が後進作業位置に移動すると第2従動軸の先端部が2つの駆動軸の他方に接続されることにより、作業部の向きを変えるとともに走行機体から作業部に動力を伝達できるようにする反転作業は、作業部を回動中心軸を中心として回動させるだけの作業でよい。このため、反転作業の習熟が不要となり、作業部の反転作業を容易に行うことができる農作業機を提供することができる。
また特徴の一つは、作業部の回動支点が、作業時において平面視における2つの駆動軸間の略中央に配置されていることを特徴とする。
この特徴によれば、作業部の回動支点を作業時において平面視における2つの駆動軸間の略中央に配置することにより、回動支点に対して2つの駆動軸が対称に配置されるので、作業部を反転させる機構の構造が明瞭化して、作業部の反転作業が判り易くなり、反転作業をより容易に行うことができる。
また特徴の一つは、第1従動軸及び第2従動軸が、同一軸線上に配設されていることを特徴とする。
この特徴によれば、第1従動軸及び第2従動軸を同一軸線上に配設することにより、作業部を回動支点を中心として前進作業位置側に回動させると第1従動軸を駆動軸の一方に接続し、作業部を回動支点を中心として後進作業位置側に回動させると第2従動軸を駆動軸の他方に接続することができると共に、これらの接続を容易に且つ確実に行うことができる。
また特徴の一つは、第1従動軸及び第2従動軸が、同一軸であることを特徴とする。
この特徴によれば、第1従動軸及び第2従動軸は同一軸であることにより、第1従動軸及び第2従動軸を単一の軸にすることができる。このため、従動軸の構造が簡素化されると共に、作業部の反転構造の部品点数が削減されて農作業機のコストを安価にすることができる。
また特徴の一つは、2つの駆動軸間の距離が、前進作業位置に移動した作業部のオフセット量と後進作業位置に移動した作業部のオフセット量の差に等しいことを特徴とする。
この特徴によれば、2つの駆動軸間の距離を、前進作業位置に移動した作業部のオフセット量と後進作業位置に移動した作業部のオフセット量の差に等しくすることで、後進作業時の作業部のオフセット量を2つの駆動軸間の距離によって設定することができ、2つの駆動軸の配置が可能な範囲内で、後進作業時の作業部のオフセット量を任意に設定することができる。
また特徴の一つは、作業部は、前処理部及び整畦部を備えた畦塗り作業部であることを特徴とする。
この特徴によれば、作業部を前処理部及び整畦部を備えた畦塗り作業部とすることで、畦塗り作業部の反転作業が容易で、作業部の反転作業の習熟を不要にし、作業部を反転させる反転機構の構造を明瞭化し、駆動軸と従動軸の接続を容易に且つ確実に行うことができ、従動軸の構造を簡素化すると共に、作業部の反転構造の部品点数の削減を可能とし、2つの駆動軸の配置が可能な範囲内で後進作業時の作業部のオフセット量を任意に設定可能な畦塗り作業部を備えた農作業機を提供することができる。
本発明に係わる農作業機によれば、上記特徴を有することによって、作業者の習熟を必要とすることなく作業部の反転作業を容易に行うことができる農作業機を提供することができる。
以下、本発明に係わる農作業機の好ましい実施の形態を図1から図5に基づいて説明する。本実施の形態は、農作業機の一例である畦塗り機について説明する。なお、説明の都合上、図1(平面図)に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として以下説明する。
畦塗り機1は、図1及び図2(左側面図)に示すように、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構(図示せず)に連結されて、走行機体90の前進動及び後進動に応じて畦塗り作業を行なうものである。畦塗り機1は、走行機体90に装着されて走行機体90からの動力が入力される入力軸4を備えて後側が左右方向に揺動可能な装着部10と、装着部10の移動端側(後端側)に設けられた回動支点Oを中心として水平方向に回動可能に配設されて畦塗り作業を行う畦塗り作業部50とを有してなる。
装着部10は、走行機体90の三点リンク連結機構に連結可能な連結フレーム11と連結フレーム11の後側に一対の支持アーム12,12'を介して取り付けられた主フレーム13と主フレーム13に左右方向に揺動可能に取り付けられたオフセット機構部40とを有してなる。連結フレーム11の左右方向の中央下部には前述した入力軸4が設けられている。入力軸4は、走行機体90のPTO軸(図示せず)からの動力を図示しない伝動軸を介して伝達されるようになっている。連結フレーム11の後端側には左右方向に所定の間隔を有して後方側へ突出する一対の支持アーム12,12'が上下方向に回動可能に取り付けられ、一対の支持アーム12、12'の後端部に主フレーム13が固着されている。主フレーム13は支持アーム12、12'を中央にして略左右対称に延びている。主フレーム13にはこれに沿って延びる取付フレーム15が固着されている。
オフセット機構部40は、この取付フレーム15に回動自在に取り付けられている。取付フレーム15は、入力軸4に対して左側にずれて主フレーム13に取り付けられており、取付フレーム15の左側端部と右側端部には上下方向に所定間隔を有して配置されて後方側へ延びる上下一対の左側突出部16,16'及び右側突出部17,17'が設けられている。右側突出部17の先端部には上方へ突出した支持軸18が設けられ、この支持軸18の上部に第1リンク部材41の前端部が枢結され、第1リンク部材41の後端部はオフセット機構部40の移動端側に配設された後フレーム45に枢結されている。
左側突出部16,16'の先端部には、これらを突き抜けて上下方向に延びる支持軸20が取り付けられ、この支持軸20の上部には第1リンク部材41に沿って並設された第2リンク部材42の前端部が枢結され、第2リンク部材42の後端部は後フレーム45に枢結されている。また支持軸20の下部には第3リンク部材43の前端部が枢結され、第3リンク部材43の後端部は畦塗り作業部50から延びる伝動フレーム51の基端側下部に枢結されている。そして、取付フレーム15、第1リンク部材41、第2リンク部材42、第3リンク部材43及び後フレーム45によって平行リンク機構を構成している。畦塗り作業部50は、連結フレーム11と主フレーム13との間に設けられた作業姿勢調整ネジ47によって上下方向に回動して畦塗り作業部50の作業姿勢の調整が可能になっている。
なお、オフセット機構部40は、畦塗り作業部50を走行機体90の右側にオフセット移動させて前進しながら畦塗り作業が可能な前進作業位置、畦塗り作業部50を装着部10の後方位置に移動させて格納される格納位置、畦塗り作業部50を前進作業位置から略180°回動させて走行機体90の左側にオフセット移動させ後進しながら畦塗り作業が可能な後進作業位置に移動可能であれば、平行リンク機構に限るものではなく、リンク機構とスライド機構を組み合わせたものや、装着部に水平方向に回動自在な部材を介して畦塗り作業部50を取り付けて構成されたものでもよい。
畦塗り作業部50には伝動フレーム51が延び、伝動フレーム51の基端側の上面及び下面には垂直方向に延びる一対の作業部回動支軸52,53が設けられている。これらの作業部回動支軸52,53は同軸上に配設され、上側の作業部回動支軸52は後フレーム45の左側端部に回動自在に取り付けられるとともに、第2リンク部材42の後端部に回動自在に連結されている。下側の作業部回動支軸53は第3リンク部材43の後端部に回動自在に連結されている。これらの作業部回動支軸52,53の回動中心軸線は後フレーム45に枢結された第2リンク部材42の枢結部と同軸上に配置されている。つまり、畦塗り作業部50は一対の作業部回動支軸52,53の中心軸線を回動支点Oとして水平方向に回動可能であり、走行機体90の右側オフセットした前進作業位置、前進作業位置から略180°回動させた後進作業位置、これらの中間の格納位置に移動可能である。
主フレーム13の中間部には、左右方向に所定距離を有して配置されて後方側に水平に延びる2つの駆動軸22,23が回転可能に並んで取り付けられている。駆動軸22は入力軸4の略真後ろに配置されて、入力軸4からの動力がユニバーサルジョイント24等を介して動力伝達可能になっている。駆動軸23は、駆動軸22に伝達された動力が駆動軸22及び駆動軸23に装着されたギア25,26を介して伝達されるようになっている。このため、駆動軸22に動力が伝達されると、駆動軸23にも動力が伝達されて、両駆動軸22,23は回転する。駆動軸22の先端部には前側駆動クラッチ27が取り付けられ、駆動軸23の先端部には後側駆動クラッチ28が取り付けられている。これらの駆動軸22,23は主フレーム13から後方側に略同一距離を有して延びており、前側駆動クラッチ27及び後側駆動クラッチ28は主フレーム13から後方側に略同一距離の位置に配置されている。両駆動軸22,23間の左右方向の距離については後述する。
伝動フレーム51は箱状であって左右方向に延び、その移動端側に畦塗り作業を行なう作業本体部54が取り付けられている。伝動フレーム51の基端部には、回動支軸52よりも移動端側に寄った位置に前後且つ水平に延びる従動軸30が回転自在に支持されている。従動軸30は伝動フレーム51を貫通するようにして設けられており、伝動フレーム51の前側面及び後側面から略同一の長さを有して延出している。従動軸30の前端部に前側受動クラッチ31が取り付けられ、従動軸30の後端部に後側受動クラッチ32が取り付けられている。前側受動クラッチ31は前側駆動クラッチ27と接続可能に構成され、後側受動クラッチ32は後側駆動クラッチ28と接続可能に構成されている。そして前側受動クラッチ31が前側駆動クラッチ27と接続した状態で通常作業(前進作業)を行ない、後側受動クラッチ32が後側駆動クラッチ28と接続した状態でリバース作業(後進作業)を行うことができるように、畦塗り作業部50の回動支点Oは平面視において2つの駆動軸22,23間の略中央に配置されるように構成されている。
なお、従動軸30は、駆動軸22,23からの動力が前側受動クラッチ31又は後側受動クラッチ32に伝達可能であればよいので、単一の軸に限定されるものではなく、前側受動クラッチ31を取り付ける軸部と後側受動クラッチ32を取り付ける軸部を夫々個別に伝動フレーム51の先端部に設け、これらの軸部を同軸上に配設してもよい。
伝動フレーム51内には図示しない動力伝達機構が設けられ、この動力伝達機構は前側受動クラッチ31及び後側受動クラッチ32からの動力を作業本体部54に伝達可能に構成されている。
作業本体部54は、圃場の周辺に沿って形成された旧畦を切り崩して土盛りを行なう前処理部55と、盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部57とを有してなる。
前処理部55は、回転可能に支持された耕耘ロータを備え、耕耘ロータは、伝動フレーム51に連結されて支持され、伝動フレーム51内の動力伝達機構を介して従動軸30からの動力が伝達されるようになっている。整畦部57は、回転可能に支持された多面体ドラム58を備える。多面体ドラム58は伝動フレーム51に連結されて支持され、伝動フレーム51内の動力伝達機構を介して従動軸30からの動力が伝達可能になっている。
図3乃至図5は畦塗り作業部50の移動状態説明図であり、図3は、畦塗り作業部50が前進作業位置にある状態を示し、図4は、前進作業位置においてオフセット機構部40の揺動がロックされた状態を維持したまま、畦塗り作業部50の回動のロックを解除し、後進作業位置に移動する途中の状態を示し、図5は、畦塗り作業部50が後進作業位置まで回動された状態を示した説明図である。
このように構成された畦塗り機1の畦塗り作業部50を図に示す前進作業位置Pfから図に示す後進作業位置Pbに移動させる場合には、先ず、図3に示すように、畦塗り作業部50が前進作業位置Pfに位置する状態で、ロック装置を操作して、後フレーム45に対する畦塗り作業部50の回動ロック状態を解除する。そして、作業者は、回動支点Oを中心として畦塗り作業部50を前進作業位置Pfと反対側に回動すると、図4に示すように、前側受動クラッチ31は回動支点Oを中心とし畦塗り作業部50の回動方向と同一方向に回動して前側駆動クラッチ27から脱着される。そして、畦塗り作業部50がさらに後進作業位置Pb側に移動すると、図5に示すように、畦塗り作業部50はその前後関係が反転され状態となり、また後側受動クラッチ32は前方側に向いた状態となって後側駆動クラッチ28に接続される。これと同時に、ロック装置が作動して、後フレーム45に対する畦塗り作業部50の回動をロックして、畦塗り作業部50の後進作業位置Pbへの移動が完了する。なお、畦塗り作業部50を後進作業位置Pbから前進作業位置Pfに移動させる場合も、後フレーム45に対して畦塗り作業部50を回動させるだけでよく、この作業は、前述した前進作業位置Pfから後進作業位置Pbに移動させる作業に準じるので、その説明は省略する。
このように、畦塗り作業部50を、前進作業位置Pfから後進作業位置Pbに又は後進作業位置Pbから前進作業位置Pfに移動させる場合、畦塗り作業部50の後フレーム45に対する回動操作のみで、前側受動クラッチ31を前側駆動クラッチ27に又は後側受動クラッチ32を後側駆動クラッチ28に接続することができ、畦塗り作業部50を容易に反転させることができる。このため、畦塗り作業部50の反転作業の習熟を不要にすることができる。また、移動時(非作業時)には、オフセット機構部40により畦塗り作業部50を前進作業位置Pfから格納位置まで単に左右方向に移動するだけであり、前後方向への重心移動が少ないため、小型の走行機体に装着した場合には特に安定した移動走行ができる。
ここで、図5に示す後進作業位置Pbに移動した畦塗り作業部50のオフセット量Xrは、図3に示す前進作業位置Pfに移動した畦塗り作業部50のオフセット量Xfよりも大きくなるように設定されている。このオフセット量の差ΔX=(Xr−Xf)は、平面視における2つの駆動軸22,23間の距離Dに対応している。このため、後進作業における畦塗り作業部50のオフセット量Xrを前進作業位置Pfに移動した畦塗り作業部50のオフセット量Xfよりも所望の距離(例えば、Y)だけ大きくしたい場合には、2つの駆動軸22,23間の距離をYに設定すればよい。つまり、2つの駆動軸22,23の配置が可能な範囲内で、後進作業時における畦塗り作業部50のオフセット量Xrを任意に設定することができる。
なお、前述した実施の形態ではオフセット機構部40の揺動や畦塗り作業部50の回動を手動で行う場合を示したが、電動式又は油圧式のアクチュエータによってオフセット機構部40や畦塗り作業部50を移動させてもよい。また前述した実施の形態では農作業機の一例として畦塗り機を対象とした場合を示したが、溝掘機を対象としてもよい。
本発明の一実施の形態に係わる格納状態にある畦塗り機の平面図を示す。 この畦塗り機の左側面図を示す。 前進作業位置に畦塗り作業部が移動した状態にある畦塗り機の平面図を示す。 畦塗り作業部を反転させる移動途中の状態を説明するための畦塗り機の平面図を示す。 後進作業位置に畦塗り作業部が移動した状態にある畦塗り機の平面図を示す。 従来の畦塗り機の平面図を示す。 従来の畦塗り機の畦塗り作業部を反転させる動作を説明するための畦塗り機の平面図を示す。
符号の説明
1 畦塗り機(農作業機)
10 装着部
22,23 駆動軸
30 従動軸(第1従動軸,第2従動軸)
50 畦塗り作業部(作業部)
51 伝動フレーム
52 作業部回動支軸(回動中心軸)
55 前処理部
57 整畦部
90 走行機体
Pb 後進作業位置
Pf 前進作業位置

Claims (7)

  1. 走行機体に装着される装着部と、該装着部に設けられた回動中心軸に水平回動可能に設けられた伝動フレームの移動端側に取り付けられた作業部とを備え、前記回動中心軸を回動支点として前記作業部を走行機体の一方側の前進作業位置に移動させると前記走行機体の前進走行に伴って前進しながらオフセット作業が可能であり、前記作業部を前記前進作業位置から略180°回動させた後進作業位置に移動させると前記作業部の前後関係が反転して前記走行機体の後進走行に伴って後進しながらオフセット作業が可能な農作業機において、
    前記装着部に水平方向に並設されて前記走行機体からの動力を受けて回転する2つの駆動軸と、
    前記伝動フレームに設けられて前記作業部に動力伝達が可能であり前記伝動フレームの一側端から延びる第1従動軸及び前記伝動フレームの他側端から延びる第2従動軸とを備え、
    前記作業部が前記前進作業位置に移動すると前記第1従動軸の先端部が前記2つの駆動軸の一方に接続され、前記作業部が前記後進作業位置に移動すると前記第2従動軸の先端部が前記2つの駆動軸の他方に接続されることを特徴とする農作業機。
  2. 前記第1従動軸及び前記第2従動軸は、前記回動支点よりも前記伝動ケースの移動端側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の農作業機。
  3. 前記作業部の前記回動支点は、作業時において平面視における前記2つの駆動軸間の略中央に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の農作業機。
  4. 前記第1従動軸及び前記第2従動軸は、同一軸線上に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の農作業機。
  5. 前記第1従動軸及び前記第2従動軸は、同一軸であることを特徴とする請求項3又は4に記載の農作業機
  6. 前記2つの駆動軸間の距離は、前記前進作業位置に移動した作業部のオフセット量と前記後進作業位置に移動した作業部のオフセット量の差に等しいことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の農作業機。
  7. 前記作業部は、前処理部及び整畦部を備えた畦塗り作業部であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の農作業機。
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