JP5078159B2 - 農作業機 - Google Patents

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Description

本発明は作業部をオフセット位置に移動させながらオフセット作業が可能な農作業機に関するものであり、特に小型の走行機体に装着される農作業機に適する。
走行機体の後部に装着され、作業部を走行機体の側方に移動させた状態で走行機体の走行と共に進行してオフセット作業を行う農作業機、例えば畦塗り機では、作業部のオフセット作業に伴って作業部から圃場に作用する力の反力が走行機体を揺動させるモーメントとして作用する。質量の大きい比較的大型の走行機体に作用する場合では、このモーメントが問題になることはないが、軽量な小型の走行機体に作用する場合では、走行機体と畦塗り機との重量バランスが崩れ易くなり、走行機体の走行が不安定になり、安定した作業ができなくなる問題を招く。
そこで、畦塗り機の本体側フレームにリンクを接続し、リンクの移動端側に一端部を回動自在に取り付けた伝動フレームを設け、伝動フレームの他端部に作業部を取り付けて、作業部を水平方向にオフセット移動可能にすると共に、リンクの揺動によって作業部を前側に移動させた前進作業位置と後進作業位置に移動可能な畦塗り機が提案されている(特許文献1参照)。リンクは、本体側フレームに回動自在に取り付けられたリンク部材を有して平行リンクを構成している。
特開2003−199405号公報(段落0009〜0012、図5)
この従来の畦塗り機は、リンクの揺動で作業部のオフセット量を調整することができるが、リンクは、オフセット量が変わると、リンクの移動端側が前後方向に移動する。つまり、オフセット量が変わると、作業部の走行機体に対する距離(接近性)が変化する。
このため、走行機体が小型で車幅が狭いトラクタであり、この小型のトラクタが元畦に近づいた状態で元畦に沿って移動しながら畦塗り機が作業を行う場合、トラクタの幅方向中央から元畦までの距離が小さいので、作業部のオフセット量は小さくなり、作業部の走行機体に対する距離が大きくなって、畦塗り機の前後方向長さが大きくなる。従って、作業部の走行機体に対する接近性が悪くなり、走行機体と畦塗り機との重量バランスが崩れ易くなる。
なお、走行機体が大型で車幅が広いトラクタであり、このトラクタが元畦に近づいた状態で元畦に沿って移動しながら畦塗り機が作業を行う場合には、作業部のオフセット量は大きいので、作業部の走行機体に対する接近性はよく、小型のトラクタの場合に発生した問題は生じない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、軽量且つ小型の走行機体に装着して作業を行う場合に、走行機体との重量バランスが崩れ難く、安定した作業が可能な農作業機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の農作業機は、走行機体の後部に装着される装着部を有する機体本体部(例えば、実施形態における装着部10、前フレーム13、取付フレーム15、横型揺動機構部40、伝動フレーム51)と、この機体本体部に水平方向又は略水平方向に設けられた回動軸を中心として走行機体幅方向に揺動自在に連結される複数本のリンク部材(例えば、実施形態における伝動リンク部材72、従動リンク部材74)を有してリンク機構を構成する縦型揺動機構部と、この縦型揺動機構部の移動端側に支持された作業部を有し、前記縦型揺動機構部は、前記機体本体部に対して、前記作業部を走行機体幅方向に移動自在にすることを構成要件とする。
機体本体部は、少なくとも装着部を有したものであり、装着部を備える前フレームや、機体本体部に垂直方向又は略垂直方向に設けられた回動軸を中心として走行機体幅方向に揺動自在に連結された横型揺動機構部(請求項3)や、横型揺動機構部に設けられた後フレームに垂直方向又は略垂直方向に設けられた回動軸を中心に回動自在に連結された伝動フレーム(請求項2)等を有したものも含まれる。
縦型揺動機構部のリンク部材は背面視において、2本で対になるが、作業部を機体本体部に支持させる関係で、2本のリンク部材、もしくはいずれか一方のリンク部材が前後に並列することもあり、合わせて4本、もしくは3本のリンク部材が機体本体部に連結されることもある。
縦型揺動機構部は、走行機体幅方向の移動時に作業部の向きを一定に維持した状態で作業部を移動可能にするリンク機構を構成する。縦型揺動機構部のリンク部材の揺動方向は、走行機体の走行方向前方側(前進の向き)に対して右側及び左側である。
このように、縦型揺動機構部によって、走行機体幅方向の作業部の位置調整が可能であるので、作業部を走行機体側に最も接近させた位置で作業部を元畦に沿って移動可能な位置に移動させることができる。従って、作業部の走行機体に対する接近性がよくなり、走行機体と畦塗り機との重量バランスを崩れ難くすることができる。
また機体本体部は、これに垂直方向又は略垂直方向に設けられた回動軸とこの回動軸を中心に回動自在に連結された伝動フレームを備え、この伝動フレームの先端側に前記縦型揺動機構部が設けられ、前記伝動フレームが前記機体本体部の前記回動軸の回りに、前記作業部が前進作業姿勢になる前進作業位置と、後進作業姿勢になる後進作業位置との間を回動自在であることを構成要件とする(請求項2)。
伝動フレームの回動によって、作業部が前進作業位置又は後進作業位置に移動した状態で作業部が元畦の位置とずれていても、縦型揺動機構部によって作業部を元畦の位置に移動させることができる。従って、作業部を前進させながら作業を行う場合のみならず、作業部を後進させながら作業を行う場合でも、作業部を走行機体側に最も接近させた位置で作業部を元畦に沿って移動させることができるとともに、走行機体と畦塗り機との重量バランスを崩れ難くすることができる。
また機体本体部は、これに垂直方向又は略垂直方向に設けられた回動軸と、この回動軸を中心として走行機体幅方向に揺動自在に連結された複数本のリンク部材(例えば、実施形態における第1リンク部材41、第2リンク部材42、第3リンク部材43)及びこの複数本のリンク部材の各リンク部材の移動端側に連結された後フレームからなる横型揺動機構部を備え、前記伝動フレームは、前記横型揺動機構部の前記後フレームに設けられていることを構成要件とする(請求項3)。
作業部が横型揺動機構部を介して連結され、リンクの揺動で作業部のオフセット量を調整する方式の場合、走行機体が小型で車幅が狭いものであり、この小型の走行機体が元畦に近づいた状態で元畦に沿って移動しながら作業部が作業を行う際に、走行機体の幅方向中央から元畦までの距離は短いので、横型揺動機構部による作業部のオフセット量は小さくなり、作業部の走行機体に対する距離が大きくなって、畦塗り機の前後方向長さが大きくなる。従って、走行機体と畦塗り機との重量バランスが崩れ易くなる。
しかしながら、本願発明では、作業部の走行機体に対する距離が最短になる作業位置と、走行機体中心線上に農作業機の重心を近づける格納位置とに横型揺動機構部によって作業部を移動させることができ、走行機体側に最も接近させた作業位置において、縦型揺動機構部によって作業部を走行機体幅方向に移動させることで、作業部を元畦に沿って移動可能な位置に移動させることができる。このため、農作業機の前後方向長さが短くなって作業部の走行機体に対する接近性がよくなり、走行機体と畦塗り機との重量バランスを崩れ難くすることができる。
本発明に係わる農作業機によれば、水平方向又は略水平方向に設けられた回動軸を中心として走行機体幅方向に揺動可能な縦型揺動機構部の移動端側に作業部を支持することにより、走行機体を元畦に近接した状態で作業部を走行機体側に最も接近させた位置に配置することができ、農作業機の作業時において農作業機自体の進行方向の長さを最短にすることができる。従って、走行機体が軽量な小型の場合でも、走行機体と農作業機との重量バランスが崩れる事態を回避、あるいは軽減することができ、走行機体の走行を安定させることができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。図面では伝動フレームに支持された作業部50が畦塗り作業部であり、農作業機1が畦塗り機である場合を示しているが、農作業機1(作業部50)の形態は一切問われず、オフセット作業が可能な農作業機1全般を含む。
図1(a)(平面図)は走行機体90の後部に装着される装着部10を有する機体本体部9と、機体本体部9に設けられ走行機体幅方向に揺動自在なリンク機構を構成する縦型揺動機構部70と、縦型揺動機構部70の移動端側に支持された作業部50を有する農作業機1を示す。作業部50は機体本体部9に垂直方向又は略垂直方向に設けられた回動軸53を中心に回動自在に連結された伝動フレーム51の先端側に設けられて、作業部50が前進作業姿勢になる前進作業位置Pfと、後進作業姿勢になる後進作業位置Pb(図2(b)参照)との間を回動自在となっている。以下では農作業機1として畦塗り機の例を説明する。
農作業機(畦塗り機)1は図1(a)及び図1(b)(背面図)に示すように走行機体90からの動力が入力される入力軸4を有する前フレーム13の装着部10において走行機体90に接続されると共に、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構(図示せず)に連結されることにより走行機体90に装着され、走行機体90の前進動及び後進動に応じて畦塗り作業を行う。
装着部10は走行機体90の三点リンク連結機構に連結可能な連結フレーム11と連結フレーム11の後方側に、走行機体90の幅方向に並列する一対の支持アーム12、12'を介して接合された前フレーム13からなり、連結フレーム11の長さ方向(走行機体90の幅方向)の中央下部に入力軸4が配置される。入力軸4には走行機体90のPTO軸(図示せず)からの動力を図示しない伝動軸を介して伝達される。
連結フレーム11の後端側には連結フレーム11の長さ方向に所定間隔を有して後方側へ突出する一対の支持アーム12、12'が上下方向に回動可能に連結され、一対の支持アーム12、12'の後端部に前フレーム13が接合されている。前フレーム13は第1リンク部材41、第2リンク部材42を間隔を置いて支持するのに十分な長さを有する。前フレーム13にはこれを補強すると共に、走行機体90からの動力を受ける前進用駆動軸22(図2(a)参照)と後進用駆動軸23(図2(a)参照)を装着し、第1リンク部材41、第2リンク部材42を連結するための取付フレーム15が前フレーム13を包囲する形で固定されている。
取付フレーム15は並列する第1リンク部材41、第2リンク部材42間に、特に入力軸4の背面(後方)側に位置する出力軸である前進用駆動軸22と後進用駆動軸23の背面(後方)側に、伝動フレーム51の回動中心部分を格納するための空間を確保するために、入力軸4に対して走行機体90の幅方向にずれている。
取付フレーム15の長さ方向の両側位置からはそれぞれ後方(伝動フレーム51)側へ向かって第1リンク部材41、第2リンク部材42を支持するための箱形のブラケット16、17が張り出し、それぞれの後方側の端部位置に第1リンク部材41、第2リンク部材42を軸支する回動軸18、20が突設される。ブラケット16、17の内、第1リンク部材41、第2リンク部材42の折り畳み側(前進作業位置側)、すなわち走行機体90の前進の向きに対して右側に位置するブラケット17の取付フレーム15からの張り出し長さは反対側(後進作業位置側)の左側に位置するブラケット16の取付フレーム15からの張り出し長さより小さい。第1リンク部材41、第2リンク部材42の折り畳み状態で両リンク部材41、42間の距離を大きく確保し、第1リンク部材41及び第2リンク部材42の後端部に枢結された後フレーム45の回動軸52、53の周辺に位置する前進用従動軸30及び後進用従動軸32等を両リンク部材41、42間に納めながら、後フレーム45を取付フレーム15(前フレーム13)に接近させるためである。
走行機体90の前進の向きに対して右側に位置するブラケット17の回動軸18に、前進作業位置Pfにあるときの作業部50側に位置する第1リンク部材41の前端部が連結され、左側に位置するブラケット16の回動軸20に後進作業位置にあるときの作業部50側に位置する第2リンク部材42が連結される。両リンク部材41、42の後端部(移動側端部)に後フレーム45の両端部が連結される。第1リンク部材41の後端部には、後フレーム45との連結位置より、第1リンク部材41の軸線に対して後方側へ屈曲(傾斜)して張り出す延長部41aが形成され、この延長部41aに電動式油圧シリンダ61が接続される。延長部41aが屈曲してリンク部材41から後方側へ張り出すことで、シリンダ61とリンク部材41との干渉を回避しながら、後述する横型揺動機構部40と伝動フレーム51との間にシリンダ61を架設することができる。
左側のブラケット16からはこれを貫通する回動軸20が上下方向に突出し、その上端部に上記の第2リンク部材42が連結され、下端部に第2リンク部材42と平行に配置され、第2リンク部材42と共に伝動フレーム51を支持する第3リンク部材43が連結される。横型揺動機構部40は互いに平行な取付フレーム15(前フレーム13)と後フレーム45、及び互いに平行な第1リンク部材41と第2リンク部材42及び第3リンク部材43から構成されている。取付フレーム15(前フレーム13)と後フレーム45は少なくとも第1リンク部材41及び第2リンク部材42の折り畳み状態(前進作業位置と後進作業位置)で平行な状態を維持すればよい。
第1リンク部材41と第3リンク部材43の後端部間に同軸の回動軸52、53が配置され、上側の回動軸52に第2リンク部材42と後フレーム45が回動自在に連結され、下側の回動軸53に第3リンク部材43と伝動フレーム51が回動自在に連結される。シリンダ61の伸縮によって全リンク部材41〜43が回動したときには、後フレーム45が回動軸52の回りに回転して取付フレーム15(前フレーム13)から遠ざかる。全リンク部材41〜43が折り畳み状態のまま、シリンダ61が伸縮するときには、伝動フレーム51が回動軸53の回りに回動する。作業部50が前進作業位置Pfにある図1の状態からシリンダ61が収縮すれば伝動フレーム51は回動軸53を回動中心Oとして回動し、図2(b)に示す後進作業位置Pbまで180°回転する。伝動フレーム51はこれらの中間の格納位置Phにも移動可能である(図2(a)参照)。
伝動フレーム51は、内部に作業部50まで動力を伝達する動力伝達機構を格納するために箱形の形状をし、回動軸53から作業部(畦塗り作業部)50側へ張り出すように架設され、先端部分にリンク機構をなす縦型揺動機構部70を介して作業部(畦塗り作業部)50が接続される。機体本体部9は、装着部10、前フレーム13、取付フレーム15、横型揺動機構部40、伝動フレーム51を有してなる。動力伝達機構は後述の前進用受動クラッチ31、または後進用受動クラッチ33からの動力を作業部50に伝達する。
縦型揺動機構部70は、図4(a)に示すように、伝動フレーム51の先端側の一方の側面に水平方向又は略水平方向に突設された回動軸71を中心として回動自在に支持されて伝動フレームの機能を備えた伝動リンク部材72と、伝動フレーム51の先端側の他方の側面に水平方向又は略水平方向に突設された回動軸73を中心として回動自在に支持された従動リンク部材74と、これらのリンク部材72,74の各移動端側に回動自在に連結された下リンク部材75とを有して平行リンク機構を構成している。
伝動リンク部材72は、内部に作業部50まで動力を伝達する動力伝達機構を格納するために箱形の形状をし、伝動リンク部材72の下部には伝動フレーム51内の動力伝達機構から伝達された動力を受けて回転する従動軸78が略水平方向に回転自在に支持されている。伝動リンク部材72の下部にはこの両側の側面から張り出すように延びる伝動フレーム76(図1(a)参照)が取り付けられ、この伝動フレーム76内には、従動軸からの動力を作業部50に伝達する動力伝達機構が設けられている。
縦型揺動機構部70は、伝動フレーム51の下部と伝動リンク部材72の他方側の側面との間に設けられた電動式油圧シリンダ77の伸縮によって揺動可能である。このシリンダ77が伸長すると、作業部50はその姿勢を維持したままで伝動フレーム51の先端側に移動し(図3(a)参照)、シリンダ77が縮小すると、作業部50はその姿勢を維持したままで伝動フレーム51の基端側に移動する(図3(b)参照)。この電動式油圧シリンダ77の伸縮作動は操作スイッチの操作に応じて伸縮するようになっている。
作業部(畦塗り作業部)50は図1に示すように圃場の周辺に沿って形成された旧畦を切り崩して土盛りを行う前処理部55と、盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部57とを備えている。前処理部55は回転可能に支持された耕耘ロータを備え、耕耘ロータは伝動フレーム76に連結されて支持される。整畦部57は回転可能に支持された多面体ドラム58を備え、多面体ドラム58は伝動フレーム76に連結されて支持される。耕耘ロータと多面体ドラム58には伝動フレーム76内の動力伝達機構を介して従動軸78(図4(a)参照)からの動力が伝達される。
前フレーム13(取付フレーム15)の長さ方向中間部には、図2(a)に示すように、長さ方向に所定距離を置いて配列する前進用駆動軸22と後進用駆動軸23が装着され、前フレーム13(取付フレーム15)から後フレーム45側へ突出している。前進用駆動軸22は入力軸4と同一軸線上に位置し、入力軸4からの動力がユニバーサルジョイント等を介して前進用駆動軸22に伝達される。
後進用駆動軸23には前進用駆動軸22に伝達された動力が前進用駆動軸22及び後進用駆動軸23に装着されたギアを介して伝達される。前進用駆動軸22に動力が伝達されれば、後進用駆動軸23にも動力が伝達され、両駆動軸22、23が回転する。前進用駆動軸22の先端部には前進用駆動クラッチ27が接続され、後進用駆動軸23の先端部には後進用駆動クラッチ28が接続される。前進用駆動軸22と後進用駆動軸23の前フレーム13からの突出長さは等しく、前フレーム13からの、前進用駆動クラッチ27及び後進用駆動クラッチ28先端までの距離も等しい。
伝動フレーム51の回動中心O付近の、回動軸53よりも作業部50側に寄った位置には図1(a)に示すように前進用駆動軸22(図2(a)参照)及び後進用駆動軸23(図2(a)参照)の軸線と平行な軸を有する従動軸30が支持されている。従動軸30は伝動フレーム51を貫通して装着され、軸方向の両端部は伝動フレーム51の側面から突出している。伝動フレーム51の各側面から従動軸30の各先端までの距離は等しい。
作業部50が図1(a)に示す前進作業位置Pfにあるときに、図1(a)に示すように伝動フレーム51の前フレーム13側の側面から突出する側の従動軸30の先端部分には前進用受動クラッチ31が接続され、後方側の側面から突出する側の従動軸30の先端部分には後進用受動クラッチ33が接続される。伝動フレーム51の各側面からの、前進用受動クラッチ31及び後進用受動クラッチ33先端までの距離も等しい。
伝動フレーム51の回動中心Oとなる回動軸53は前進用駆動軸22を通る直線と後進用駆動軸23を通る直線の中点を通る直線上に位置し、前進用受動クラッチ31と後進用受動クラッチ33は回動軸53から、前進用駆動軸22と後進用駆動軸23との間の距離の1/2の距離をおいた位置を通る直線上に位置している。この結果、リンク部材41〜43が折り畳まれた状態にある限り、伝動フレーム51の回動に関係なく、従動軸30(前進用受動クラッチ31と後進用受動クラッチ33)の軸線を前進用駆動軸22(前進用駆動クラッチ27)、または後進用駆動軸23(後進用駆動クラッチ28)の軸線上に位置させることが可能になっている。
従ってリンク部材41〜43が折り畳み状態にあり、図1に示す作業部50が前進作業位置Pfにあるときには、前進用駆動軸22(前進用駆動クラッチ27)の軸線に従動軸30の前進用受動クラッチ31の軸線が合致し、互いに接続可能な状態にあり、図2(b)に示す作業部50が後進作業位置Pbにあるときには、後進用駆動軸23(後進用駆動クラッチ28)の軸線に従動軸30の後進用受動クラッチ33の軸線が合致し、互いに接続可能な状態にある。
以上の駆動軸22、23と従動軸30の、前フレーム13の長さ方向の位置関係に加え、リンク部材41〜43が折り畳み状態にあるときに前フレーム13と伝動フレーム51とが接近するように構成されることで、図1(a)のときには前進用駆動軸22(前進用駆動クラッチ27)に従動軸30の前進用受動クラッチ31が接続され、図2(b)のときには後進用駆動軸23(後進用駆動クラッチ28)に従動軸30の後進用受動クラッチ33が接続される。
前フレーム13と伝動フレーム51との間の距離は、伝動フレーム51が回動軸53の回りを回転し終え、前進用駆動軸22(前進用駆動クラッチ27)に従動軸30の前進用受動クラッチ31が対向しようとするときに、前進用受動クラッチ31と前進用駆動クラッチ27が相対的に回転しながら対向した時点で接続できる距離となるように設定される。この両クラッチ31、27が相対的に回転しながら接続される距離となるよう、リンク部材41〜43が折り畳み状態にあるときの、走行機体90の走行方向とのなす角度が設定されている。
後フレーム45上には作業部50が前進作業位置Pfにあるときと後進作業位置Pbにあるときの伝動フレーム51の回動を拘束し、それぞれの状態を切り替えるときに拘束を解除する拘束・解除装置80が配置される。また、前フレーム13(取付フレーム15)と後フレーム45の内のいずれか一方には、リンク部材41〜43が折り畳み状態を維持するための拘束・解除装置82が設置される。
これらの拘束・解除装置80,82は、作業部50を前進作業位置Pf、後進作業位置Pb、格納位置Phのいずれかの位置に移動させる際に操作される操作スイッチの操作に応じて作動するようになっている。
次に、作業部50が前進作業位置Pfに移動した状態で、作業部50の位置を走行機体幅方向に移動させる場合の農作業機1の動作について説明する。なお、作業部50が前進作業位置Pfにある状態では、横型揺動機構部40は一方側に所定角度を有して揺動した状態にあり、拘束・解除装置82によって横型揺動機構部40の揺動がロックされた状態にある。
ここで、作業部50が前進作業位置Pfに位置した状態で作業部50が元畦に位置している場合(図4(a)参照)には、縦型揺動機構部70を揺動させずに、作業部50の位置を伝動フレーム51に対して固定状態にする。即ち、シリンダ77の伸縮動作を規制状態にする。また、作業部50が前進作業位置Pfに位置した状態で作業部50が元畦よりも圃場の内側に位置する場合には、作業部50が元畦側に移動するように操作スイッチを操作する。操作スイッチが操作されると、図4(b)に示すように、シリンダ77が伸長して縦型揺動機構部70が伝動フレーム51の先端側に揺動して、作業部50はその姿勢を維持したままで元畦側に移動する。
また、作業部50が前進作業位置Pfに位置した状態で作業部50が元畦よりも圃場の外側に位置する場合には、作業部50が圃場内側方向に移動するように操作スイッチを操作する。操作スイッチが操作されると、シリンダ77が縮小して縦型揺動機構部70が伝動フレーム51の基端側に揺動し、図4(c)に示すように、作業部50はその姿勢を維持したままで圃場内側方向に移動する。
このように、作業部50が前進作業位置Pfあるいは後進作業位置Pbに移動すると、作業部50は走行機体側に最も接近した位置に位置する。そして、縦型揺動機構部70によって作業部50は走行機体90に対して最も接近した状態のままで走行機体進行方向に対して左右方向に移動する。このため、走行機体90が小型のトラクタであり、このトラクタが元畦に近づいた状態で元畦に沿って移動しながら農作業機1が作業を行う場合において、前述したように縦型揺動機構部70によって作業部50を元畦に合った位置に移動させても、作業部50は走行機体側に最も接近した位置に維持されている。
このため、農作業機1の作業時において農作業機自体の前後方向長さを短くすることができ、作業部50から圃場に作用する力の反力がモーメントとなって走行機体90に作用しても、このモーメントの大きさを比較的に小さくすることができる。その結果、走行機体90が軽量な小型の場合でも、走行機体90と農作業機との重量バランスが崩れる虞を防止することができ、農作業機1による作業を安定して行うことができる。また、横型揺動機構部によって走行機体中心線上に農作業機の重心を近づける格納位置に移動させることができるので、移動時における走行機体90の走行も安定して行うことができる。
なお、前述した実施の形態では農作業機の一例として畦塗り機を対象とした場合を示したが、溝掘機を対象としてもよい。
作業部が前進作業位置に移動した状態の農作業機を示し、同図(a)は農作業機の平面図であり、同図(b)は農作業機の背面図である。 同図(a)は農作業機が格納位置に移動した状態の農作業機の平面図を示し、同図(b)は農作業機が更新作業位置に移動した状態の農作業機の平面図を示す。 同図(a)は農作業機が前進作業位置に移動した状態で縦型揺動機構部によって作業部を伝動フレーム先端側に移動させた状態の農作業機の背面図を示し、同図(b)は農作業機が前進作業位置に移動した状態で縦型揺動機構部によって作業部を伝動フレーム基端側に移動させた状態の農作業機の背面図を示す。 縦型揺動機構部の動作を説明するための農作業機の背面図を示す。
符号の説明
1……農作業機(畦塗り機)、9……機体本体部、10……装着部、18……回転軸、20……回転軸 40……横型揺動機構部、41……第1リンク部材(リンク部材)、42……第2リンク部材(リンク部材)、43……第3リンク部材(リンク部材)、45……後フレーム、50……作業部、51……伝動フレーム、53……回動軸、70……縦型揺動機構部、71……回動軸、72……伝動リンク部材(リンク部材)、73……回動軸、74……従動リンク部材(リンク部材)、90……走行機体、Pf……前進作業位置、Pb……後進作業位置

Claims (3)

  1. 走行機体の後部に装着される装着部を有する機体本体部と、
    この機体本体部に水平方向又は略水平方向に設けられた回動軸を中心として走行機体幅方向に揺動自在に連結される複数本のリンク部材を有してリンク機構を構成する縦型揺動機構部と、
    この縦型揺動機構部の移動端側に支持された作業部を有し、
    前記縦型揺動機構部は、前記機体本体部に対して、前記作業部を走行機体幅方向に移動自在にすることを特徴とする農作業機。
  2. 前記機体本体部は、これに垂直方向又は略垂直方向に設けられた回動軸とこの回動軸を中心に回動自在に連結された伝動フレームを備え、
    この伝動フレームの先端側に前記縦型揺動機構部が設けられ、
    前記伝動フレームが前記機体本体部の前記回動軸の回りに、前記作業部が前進作業姿勢になる前進作業位置と、後進作業姿勢になる後進作業位置との間を回動自在であることを特徴とする請求項1に記載の農作業機。
  3. 前記機体本体部は、これに垂直方向又は略垂直方向に設けられた回動軸と、この回動軸を中心として走行機体幅方向に揺動自在に連結された複数本のリンク部材及びこの複数本のリンク部材の各リンク部材の移動端側に連結された後フレームからなる横型揺動機構部を備え、
    前記伝動フレームは、前記横型揺動機構部の前記後フレームに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の農作業機。
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