JP2008252961A - 電源制御装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の負荷装置に対する電源供給を制御可能で、負荷装置及び電源装置の安定運用が可能な電源制御装置を提供する。
【解決手段】負荷装置14は、電源供給線15を介して、電源装置11に並列に接続される。信号重畳装置12は、各負荷装置に対する制御信号を、電源供給線15に重畳する。負荷制御装置13は、電源供給線15から制御信号を取り出し、取り出した制御信号に従って、負荷装置14への電源供給を制御する。制御信号には、負荷制御装置13での遅延時間を指定する情報が含まれる。複数の負荷装置14に対して同時に電源供給を開始するときは、負荷制御装置13は、制御信号で指定された遅延時間に従って、負荷制御装置13ごとに異なる遅延時間で電源供給開始を遅延することで、電源供給タイミングが重ならないようにする。
【選択図】図1
【解決手段】負荷装置14は、電源供給線15を介して、電源装置11に並列に接続される。信号重畳装置12は、各負荷装置に対する制御信号を、電源供給線15に重畳する。負荷制御装置13は、電源供給線15から制御信号を取り出し、取り出した制御信号に従って、負荷装置14への電源供給を制御する。制御信号には、負荷制御装置13での遅延時間を指定する情報が含まれる。複数の負荷装置14に対して同時に電源供給を開始するときは、負荷制御装置13は、制御信号で指定された遅延時間に従って、負荷制御装置13ごとに異なる遅延時間で電源供給開始を遅延することで、電源供給タイミングが重ならないようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源制御装置及び方法に関し、更に詳しくは、複数の並列負荷装置に対する電源供給を制御する電源制御装置及び方法に関する。
電源装置から、遠方にある負荷装置の電源を制御することを考える。この場合、電源装置から、各負荷装置に電源供給線を介して電源を供給すると共に、制御線を介して、各負荷装置の電源スイッチの開閉を指示することで、並列負荷の電源の制御が可能である。しかし、この方式では、電源装置と各負荷装置との間に、電源供給線に加えて、制御線が必要となるため、配線が複雑化するという問題がある。
上記問題に対し、電源供給線とは別に制御線を用意しなくても、負荷装置の電源制御が可能な技術が、特許文献1に記載されている。特許文献1では、電源供給線に、複数の周波数が異なる信号を重畳し、各負荷装置にて、電源供給線に重畳された複数の周波数の信号から、自身に割り当てられた周波数の信号を取り出し、電源制御を行う。この方式では、電源供給線のみで、電源供給と負荷装置の制御とを行うことができ、配線を簡素化できる。
ここで、電源装置から複数の負荷回路への電源供給に関し、電源投入時の突入電流を抑えることができる技術が、特許文献2に記載されている。図6に、特許文献2に記載の電子装置の構成を示す。電源部201は、複数の回路基板202−1〜202−nに電源線203を介して並列に接続されており、各回路基板202に、電源供給を行う。回路番号設定部204は、各回路基板202に、回路番号情報線205−1〜205−nを介して、回路番号を入力する。各回路基板202内のタイマ206は、回路番号情報線205を介して入力される回路番号情報により、制御信号208の出力タイミングを決定する。スイッチ素子207は、制御信号208に基づいて、内部回路への電源供給を行う。
電源部201が電源供給を開始すると、各回路基板202では、タイマ206が動作を開始する。各回路基板202に、相互に異なる回路番号が設定されることで、制御信号208の出力タイミングは、回路基板202ごとに異なるタイミングとなる。これにより、各回路基板202内のスイッチ素子207がオンするタイミングは、回路基板ごとに異なるタイミングとなる。特許文献2では、このように、各回路基板202に設定した回路番号によって、タイマ206でのタイムアウト発生タイミングを、回路基板202ごとに異なるタイミングとし、内部回路への電源供給を開始するタイミングをずらしている。特許文献2では、これにより、電源投入時の突入電流を低くおさえ、電源装置の低価格化と小容量ヒューズによる安全性の向上が得られるとしている。
特開昭59−209031号公報
特開昭61−170234号公報
特許文献1に記載の技術で、複数の並列負荷に対して同時に電源供給を開始(電源スイッチを閉制御)することを考える。図7に、電源投入時の電圧・電流変化の様子を示す。複数の並列負荷に対して、同時に電源供給を開始すると、電源装置の供給能力が比較的低いときには、電源投入時のコンデンサ充電に伴う各負荷装置の突入電流のピークが重なることで、電源装置から供給される電圧が垂直に低下する。この電圧低下によって、電圧が、負荷動作限界電圧を下回ると、各負荷装置の内部電源部が不安定になり、運用停止となる可能性があった。
特許文献1に記載の技術は、電源を開閉することのみを制御目的としており、複数負荷装置に対して電源供給を開始する際の電圧低下については考慮されていない。従って、電源供給開始時に、電源電圧が急激に低下して、負荷装置及び電源装置の運用が不安定になることがある。特許文献2は、電源部が電源供給を開始すると、タイマが動作を開始し、タイマからの制御信号によってスイッチ素子を制御し、内部回路への電源供給を開始する。つまりは、電源部の電源供給開始によって、全ての回路基板に、電源が供給される構成であり、複数の回路基板に対して、個別に、電源供給の開始/停止を制御する構成ではない。
本発明は、複数の負荷装置に対する電源供給を制御可能で、負荷装置及び電源装置の安定運用が可能な電源制御装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の本発明の電源制御装置は、電源装置が生成する電源電圧を、電源供給線を介して、複数の負荷装置に対して並列に供給するシステムにおける電源制御装置において、電源制御対象の負荷装置に対する電源制御内容を含む制御信号で、各負荷装置に対応する周波数の搬送波を変調し、前記電源供給線に重畳する信号重畳装置と、前記複数の負荷装置のそれぞれに対応して配置され、前記電源供給線から、負荷装置に対応する周波数成分の信号を分離して制御信号を復調し、該復調した制御信号に基づいて、前記負荷装置に対する電源供給を制御する複数の負荷制御装置とを有し、前記負荷制御装置は、複数の負荷装置に対して同時に電源供給が開始されるときには、前記負荷装置ごとに異なる遅延時間で電源供給開始を遅らせ、各負荷装置への電源供給タイミングをずらすことを特徴とする。
本発明の電源制御方法は、電源装置が生成する電源電圧を、電源供給線を介して、複数の負荷装置に対して並列に供給するシステムにおける電源制御方法において、電源制御対象の負荷装置に対する電源制御内容を含む制御信号で、各負荷装置に対応する周波数の搬送波を変調して、前記電源供給線に重畳し、前記電源供給線から、負荷装置に対応する周波数成分の信号を分離して前記制御信号を復調し、該復調した制御信号に基づいて、前記負荷装置に対する電源供給を制御し、複数の負荷装置に対して同時に電源供給が開始されるときには、前記負荷装置ごとに異なる遅延時間で電源供給開始を遅らせ、各負荷装置への電源供給タイミングをずらすことを特徴とする。
本発明の電源制御装置及び方法では、負荷装置に対する制御信号で、各負荷装置に対応した周波数の搬送波を変調し、これを電源装置から、並列に接続された複数の負荷装置に電源を供給するための電源供給線に重畳する。各負荷装置に対応する負荷制御装置は、電源供給線から、制御対象の負荷装置に対応する周波数成分を分離して制御信号を復調し、負荷装置に対する電源供給を制御する。複数の負荷装置に対して、同時に電源供給を開始する際に、同時に電源供給を開始する負荷装置ごとに異なる遅延時間で電源供給開始タイミングを遅らせることで、複数の負荷装置に対して同一タイミングで電源供給が開始されることを回避することができる。これにより、電源供給開始時の突入電流がピークとなるタイミングを負荷装置ごとにずらすことができ、電源装置から複数の負荷装置に対して並列に供給される電源電圧が、突入電流によって急激に低下することを防ぐことができる。
本発明の電源制御装置では、前記信号重畳装置が、前記制御信号を生成する制御信号生成器と、各負荷装置に対応する周波数の搬送波を、前記生成された制御信号を変調する変調器と、前記搬送波に変調された制御信号を前記電源供給線に重畳する重畳器とを含む構成を採用することができる。
本発明の電源制御装置では、前記負荷制御装置が、前記電源供給線から、負荷装置に対応する周波数の信号を分離する信号分離器と、前記分離された信号を復調して前記制御信号を取り出す信号受信器と、前記取り出された制御信号に基づいて、前記負荷装置に対する電源供給を制御する制御器とを含む構成を採用できる。
本発明の電源制御装置及び方法では、前記制御信号が、前記遅延時間を指定する情報を含み、前記負荷装置への電源供給開始に際しては、前記制御信号に含まれる遅延時間を指定する情報に基づいて、前記負荷装置に電源供給を開始するタイミングを遅らせる構成を採用できる。例えば、同時に電源供給を開始する負荷装置が3台あるときには、各負荷装置に対する制御信号に、遅延時間を指定する情報として、それぞれ0秒(遅延なし)、0.1秒、0.2秒を含める。この場合、制御信号を受信した負荷制御装置にて、それぞれ0秒、0.1秒、0.2秒だけ遅延して電源供給を開始することで、複数の負荷装置に対する電源供給開始タイミングを、相互にずらすことができる。
本発明の電源制御装置及び方法では、前記制御信号の生成に際して、電源供給を開始する負荷装置が複数あるか否かを判断し、複数あるときには、当該複数の負荷装置に対する制御信号に、負荷装置ごとに異なる遅延時間を指定する情報を含める構成を採用できる。この場合、各負荷制御装置が、負荷装置への電源供給開始タイミングを、負荷装置ごとに異なる時間とすることで、複数の負荷装置に対する電源供給開始タイミングを、相互にずらすことができる。同時に電源供給を開始する負荷装置が他にない場合、つまりは、1台の負荷装置のみに対して電源供給を開始する際には、制御信号に、遅延なしを指定する情報を含めればよい。
本発明の電源制御装置では、前記制御器は、制御器ごとに異なる遅延時間が設定されており、前記負荷装置への電源供給開始に際しては、各制御器に設定された遅延時間だけ前記負荷装置への電源供給開始を遅らせる構成を採用できる。この場合にも、複数の負荷装置に対する電源供給開始タイミングを、相互にずらすことができる。
本発明の電源制御装置及び方法では、信号重畳装置により、電源供給線に、各負荷装置に対する制御信号を重畳し、各負荷装置に対応する負荷制御装置により、負荷装置への電源供給を制御する。負荷制御装置により、複数の負荷装置に対して同時に電源供給を開始する際には、負荷装置ごとに異なる遅延時間で電源供給開始を遅らせ、電源供給タイミングをずらすことで、電源装置の供給能力が比較的に低いときに生じる、電源投入時の負荷のコンデンサ充電に伴う突入電流による電源電圧の急激な低下を防ぐことができ、電源装置及び各負荷装置を、安定的に運用することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の電源制御装置を含むシステム全体の構成を示している。電源制御装置は、信号重畳装置12と、負荷制御装置13とを備える。電源装置11は、電源供給線15を介して、n個の負荷装置14−1〜14−nに対して電源供給を行う。信号重畳装置12は、電源供給線15に、各負荷装置14に対する電源供給を制御するための制御信号を重畳する。負荷制御装置13−1〜13−nは、負荷装置14−1〜14−nに対応して配置されており、電源供給線15に重畳された制御信号を取り出し、対応する負荷装置14の電源制御を行う。負荷装置14は、例えば、移動体通信システムにおける無線基地局装置である。
電源装置11は、電源供給線15を介して、複数の負荷装置14−1〜14−nに接続されており、各負荷装置の運用に必要な所定の電源電圧を生成する。信号重畳装置12は、複数の異なる周波数の搬送波を、それぞれ、各負荷装置14の電源制御を行うための制御信号で変調し、搬送波の周波数成分の信号に変調された制御信号を、電源供給線15に重畳する。搬送波の周波数は、負荷装置14の数又はそれ以上の数だけ用意されており、どの周波数がどの負荷装置14に対応するかは、あらかじめ対応付けられている。各負荷制御装置13は、電源供給線15から、特定周波数成分の信号を分離し、分離した信号から制御信号を取り出して、対応する負荷装置14に対する電源供給を制御する。負荷制御装置13は、具体的には、負荷装置14への電源供給の開始、又は、電源供給の停止を行う。
図2は、信号重畳装置12の構成を示している。信号重畳装置12は、重畳器21、変調器22、及び、制御信号生成器23を有する。制御信号生成器23は、電源制御対象の負荷装置14に対して、制御内容を含む制御信号を生成する。変調器22は、各負荷装置14に対応する複数の特定周波数の搬送波を、それぞれ、制御信号生成器23が生成した制御信号で変調する。このとき、変調器22は、電源制御対象の負荷装置14に対する制御信号で、その負荷装置14に対応した周波数の搬送波を変調する。例えば、負荷装置14−1に対する制御信号で、負荷装置14−1に対応する特定周波数の搬送波を変調する。また、負荷装置14−2に対する制御信号で、負荷装置14−2に対応する別の特定周波数の搬送波を変調する。重畳器21は、変調器22によって搬送波に乗せられた制御信号を、電源供給線15に重畳する。
図3は、負荷制御装置13の構成を示している。負荷制御装置13は、信号分配器31、信号受信器32、制御器33、及び、切替器34を有する。信号分配器31は、電源供給線15から、電源装置11が出力する電源電圧と、信号重畳装置12にて重畳された信号とを分離する。このとき、信号分配器31は、電源供給線15から、制御対象の負荷装置14に対応する周波数成分の信号を分離する。例えば、負荷装置14−1に対応する負荷制御装置13−1の信号分配器31は、電源供給線15から、負荷装置14−1に対応する周波数成分のみを分離する。信号分配器31は、分離した電源電圧を切替器34に供給し、信号重畳装置12にて重畳された信号のうちの特定周波数成分の信号を、信号受信器32に渡す。
信号受信器32は、信号分配器31により分離された信号を受け取り、信号重畳装置12にて変調された制御信号を復調する。電源供給線15には、複数の負荷装置14に対応して、複数の周波数成分の信号が重畳されるが、信号分配器31にて、複数の周波数成分のうちで、対応する周波数成分のみを分離することで、信号受信器32は、制御対象の負荷装置14に対する制御信号のみを受信することになる。信号受信器32は、制御信号を変調すると、その制御信号を、制御器33が解釈可能なインタフェース信号に変換して出力する。
制御器33は、信号受信器32からインタフェース信号を受け取り、受け取ったインタフェース信号に基づいて、切替器(電源スイッチ)34を制御し、負荷装置14に対する電源供給を制御する。制御器33は、内部にタイマを有しており、切替器34を制御するタイミングを、タイマでのタイムアウト発生タイミングまで遅らせる機能を有する。信号重畳装置12から送信される制御信号には、電源オン/オフに関する制御情報と、タイマによる遅延時間を指定する情報とが含まれており、制御器33内のタイマがタイムアウト発生するまでの間の時間は、制御信号によって指定された遅延時間に設定される。
以下、3つの負荷装置14(14−1、14−2、14−3)に対して電源供給を開始する際の動作について説明する。移動体通信システムの電源装置11と、複数の無線基地局装置(負荷装置14−1〜14−n)との間の電源供給線15上に、信号重畳装置12及び負荷制御装置13−1〜13−nの設置準備が整い、電源装置11からの電源投入(運用開始)待ちとなる。また、信号重畳装置12には、複数の負荷装置のうちで、3つの負荷装置14−1〜14−3の電源投入を行う旨の信号(設定)が入力される。この設定は、例えばタイマ起動による電源投入開始の設定でもよく、或いは、人手による電源投入の設定であってもよい。
信号重畳装置12では、制御信号生成器23(図2)により、負荷装置14−1〜14−3に対応する負荷制御装置13−1〜13−nに対して、電源供給を開始する旨の制御信号が生成される。変調器22は、制御信号生成器23にて生成された制御信号で、各負荷装置14に対応した搬送波を変調する。変調によって得られた各周波数成分の信号は、重畳器21により、電源供給線15に重畳される。搬送波の周波数としては、接続する負荷制御装置13(負荷装置14)の数よりも多い数の周波数が用意されており、各搬送波の周波数は、負荷制御装置13内の信号分配器31(図3)で、特定周波数の搬送波を分離する際の周波数に対応している。例えば、搬送波として、1MHz、2MHz、3MHzの搬送波を用意し、これを3つの負荷装置14−1〜14−3に対応させ、負荷装置14−1〜14−3に対応する負荷制御装置13−1〜13−3の信号分配器31にて、1MHz、2MHz、3MHzの周波数成分を分離することで、3つの負荷装置14−1〜14−3に対する電源制御を独立に行う。
図4に、電源供給線15を伝播する信号の周波数スペクトルを示す。電源装置11が生成する電源電圧が直流であるとすれば、周波数0の成分は、電源電圧に相当する。電源供給線15を伝播する信号は、この成分の他に、制御信号の変調に用いられる各搬送波の周波数成分を有する。各負荷制御装置13の信号分配器31は、特定周波数成分のみを通過し、それ以外の周波数成分を遮断するフィルタなどを用いて、電源供給線15に重畳された複数の周波数成分の信号の中から、所望の周波数成分の信号のみを取り出す。例えば、負荷制御装置13−1の信号分配器31は、1MHzの周波数成分のみを通過させ、負荷制御装置13−2の信号分配器31は、2MHzの周波数成分のみを通過させる、また、負荷制御装置13−3の信号分配器31は、3MHzの周波数成分のみを通過させる。
制御信号生成器23は、切替器34の開閉に関する情報と、制御器34におけるタイマによる遅延時間に関する情報とを、制御信号に含める。タイマによる遅延時間は、例えば以下のようにして決定する。まず、制御信号生成器23は、制御信号の生成に際して、同時に電源供給を開始する負荷装置14が複数あるか否かを調べる。電源供給を開始する負荷装置14が1つであるときには、タイマによる遅延時間を「0」に設定する。或いは、遅延時間に関する情報を含めないとしてもよい。複数ある場合には、各負荷装置14の電源供給開始タイミングをずらすために、各負荷制御装置13に対応する制御信号に含まれるタイマによる遅延時間を、負荷制御装置13ごとに異なる時間に設定する。
具体的には、負荷装置14−1に対して、「切替器:閉(電源投入)」、「遅延時間:0(遅延なし)」を含む制御信号を生成し、負荷装置14−2に対して、「切替器:閉」、「遅延時間:0.1秒」を含む制御信号を生成し、負荷装置14-3に対して、「切替器:閉」、「遅延時間:0.2秒」を含む制御信号を生成する。変調器22は、これら制御信号で、それぞれ、1MHz、2MHz、3MHzの搬送波を変調する。この場合、負荷制御装置13−1は、信号分配器31にて1MHzの周波数成分を分離して負荷装置14−1に対する制御信号を受信し、制御器33により、切替器34を、遅延なしで「閉」に制御する。また、負荷制御装置13−2は、信号分配器31にて2MHzの周波数成分を分離して負荷装置14−2に対する制御信号を受信し、制御器33により、制御信号の受信タイミングから0.1秒遅いタイミングで、切替器34を「閉」に制御する。負荷制御装置13−3は、信号分配器31にて3MHzの周波数成分を分離して負荷装置14−3に対する制御信号を受信し、制御器33により、制御信号の受信タイミングから0.2秒遅いタイミングで、切替器34を「閉」に制御する。
図5は、電源供給開始時の電圧・電流変化の様子を示している。電源投入が指示され、信号重畳装置12から各負荷制御装置13に制御信号が送信されることで、電源投入が開始される。上記動作により、負荷制御装置13−1は、電源投入から遅延なしで負荷装置14−1に対する電源供給を開始する。また、負荷制御装置13−2は、電源投入から0.1秒遅れて負荷装置14−2に対する電源供給を開始し、負荷制御装置13−3は、電源投入から0.2秒遅れて負荷装置14−3に対する電源供給を開始する。各負荷装置14では、電源供給開始直後に突入電流が流れて、一時的に大きな電流が流れるが、各制御信号にて指定するタイマによる遅延時間を負荷装置14ごとに異なる値とすることで、電源投入タイミングがずらされ、電流のピークが重ならない。このため、電源供給線15の電圧は、電源投入直後に、大きく低下することはない。
本実施形態では、信号重畳装置12により、各負荷装置14に対応した周波数の搬送波を、各負荷装置14に対する制御信号で変調したものを電源供給線15に重畳する。各負荷制御装置13は、電源供給線15から、制御対象の負荷装置14に対応した周波数成分を分離し、これを復調することで、負荷装置14に対する制御信号を受信し、電源供給の開始/停止を行う。負荷制御装置13は、電源供給を開始する際には、制御信号に含まれる遅延時間だけ、電源供給開始タイミングを遅らす。各負荷装置14に対する制御信号にて、負荷装置ごとに、異なる遅延時間を指定することで、複数の負荷装置14への電源供給開始タイミングをずらすことができ、電源投入時の突入電流のピークタイミングをずらすことで、電源装置11が生成する電源電圧が急激に低下する事態を防ぐことができ、電源装置11及び負荷装置14の安定運用が可能となる。
また、本実施形態では、制御器33内のタイマによる遅延時間を指定する情報を、制御信号に含ませている。このようにすることで、複数の負荷装置14への電源供給開始に際して、電源供給開始タイミングをフレキシブルに設定できる。すなわち、例えば、負荷装置14−1と負荷装置14−2との2つの負荷装置に対して電源供給を開始する際に、負荷装置14−2に対して、「遅延時間:0.1秒」を設定できると共に、負荷装置14−2と負荷装置14−3との2つの負荷装置に対して電源供給を開始する際に、負荷装置14−2に対して、「遅延時間:なし」を設定できる。複数の負荷装置14に対して、個別に電源制御を行う場合、常に、複数の負荷装置14に対して同時に電源供給が開始されるとは限らない。制御信号に、遅延時間を指定する情報を含ませることで、同時に電源供給を開始する負荷装置14の台数や組合せに応じた遅延時間設定が可能となる。
なお、上記実施形態では、複数の負荷装置14に対して、電源供給タイミングを相互にずらす旨を説明したが、複数の負荷装置14に対する電源供給タイミングを全てずらす必要はない。すなわち、負荷装置14の電源投入時の突入電流が小さいときには、同じタイミングで電源供給を開始したとしても、電源電圧の低下にはつながらないため、そのような負荷装置14については、制御信号にて指定する遅延時間を同じ時間に設定して、同じタイミングで電源供給を開始してもよい。この場合でも、同じタイミングで電源供給が開始される負荷装置14による突入電流のピークが、電源電圧の急激な低下を引き起こさない程度であれば、電源装置11及び負荷装置14の安定動作には問題がない。
また、上記実施形態では、制御信号に、遅延時間を指定する情報を含めたが、制御器33でのタイマによる遅延時間の指定は、制御信号以外によって行ってもよい。例えば、事前に、負荷制御装置13−1に対して「遅延時間:0秒」を設定し、負荷制御装置13−2に対して「遅延時間:0.1秒」を設定し、負荷制御装置13−3に対して「遅延時間0.2秒」を設定してもよい。この設定は、システム準備時において、外部ツールにより、或いは、局所的に与えるなど、任意の方法により、与えることができる。この場合には、制御信号は、切替器34の開閉に関する情報を含んでいればよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の電源制御装置及び方法は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
11:電源装置
12:信号重畳装置
13:負荷制御装置
14:負荷装置
15:電源供給線
21:重畳器
22:変調器
23:制御信号生成器
31:信号分配器
32:信号受信器
33:制御器
34:切替器
12:信号重畳装置
13:負荷制御装置
14:負荷装置
15:電源供給線
21:重畳器
22:変調器
23:制御信号生成器
31:信号分配器
32:信号受信器
33:制御器
34:切替器
Claims (9)
- 電源装置が生成する電源電圧を、電源供給線を介して、複数の負荷装置に対して並列に供給するシステムにおける電源制御装置において、
電源制御対象の負荷装置に対する電源制御内容を含む制御信号で、各負荷装置に対応する周波数の搬送波を変調し、前記電源供給線に重畳する信号重畳装置と、
前記複数の負荷装置のそれぞれに対応して配置され、前記電源供給線から、負荷装置に対応する周波数成分の信号を分離して制御信号を復調し、該復調した制御信号に基づいて、前記負荷装置に対する電源供給を制御する複数の負荷制御装置とを有し、
前記負荷制御装置は、複数の負荷装置に対して同時に電源供給が開始されるときには、前記負荷装置ごとに異なる遅延時間で電源供給開始を遅らせ、各負荷装置への電源供給タイミングをずらすことを特徴とする電源制御装置。 - 前記信号重畳装置が、前記制御信号を生成する制御信号生成器と、各負荷装置に対応する周波数の搬送波を、前記生成された制御信号を変調する変調器と、前記搬送波に変調された制御信号を前記電源供給線に重畳する重畳器とを含む、請求項1に記載の電源制御装置。
- 前記負荷制御装置が、前記電源供給線から、負荷装置に対応する周波数の信号を分離する信号分離器と、前記分離された信号を復調して前記制御信号を取り出す信号受信器と、前記取り出された制御信号に基づいて、前記負荷装置に対する電源供給を制御する制御器とを含む、請求項2に記載の電源制御装置。
- 前記制御信号が、前記遅延時間を指定する情報を含み、前記制御器は、前記制御信号に含まれる遅延時間を指定する情報に基づいて、前記負荷装置に電源供給を開始するタイミングを遅らせる、請求項3に記載の電源制御装置。
- 前記制御信号生成器は、電源供給を開始する負荷装置が複数あるか否かを判断し、複数あるときには、当該複数の負荷装置に対する制御信号に、負荷装置ごとに異なる遅延時間を指定する情報を含める、請求項4に記載の電源制御装置。
- 前記制御器は、制御器ごとに異なる遅延時間が設定されており、前記負荷装置への電源供給開始に際しては、各制御器に設定された遅延時間だけ前記負荷装置への電源供給開始を遅らせる、請求項3に記載の電源制御装置。
- 電源装置が生成する電源電圧を、電源供給線を介して、複数の負荷装置に対して並列に供給するシステムにおける電源制御方法において、
電源制御対象の負荷装置に対する電源制御内容を含む制御信号で、各負荷装置に対応する周波数の搬送波を変調して、前記電源供給線に重畳し、
前記電源供給線から、負荷装置に対応する周波数成分の信号を分離して前記制御信号を復調し、該復調した制御信号に基づいて、前記負荷装置に対する電源供給を制御し、
複数の負荷装置に対して同時に電源供給が開始されるときには、前記負荷装置ごとに異なる遅延時間で電源供給開始を遅らせ、各負荷装置への電源供給タイミングをずらすことを特徴とする電源制御方法。 - 前記制御信号が、前記遅延時間を指定する情報を含み、前記負荷装置への電源供給開始に際しては、前記制御信号に含まれる遅延時間を指定する情報に基づいて、前記負荷装置に電源供給を開始するタイミングを遅らせる、請求項7に記載の電源制御方法。
- 前記制御信号の生成に際して、電源供給を開始する負荷装置が複数あるか否かを判断し、複数あるときには、当該複数の負荷装置に対する制御信号に、負荷装置ごとに異なる遅延時間を指定する情報を含める、請求項8に記載の電源制御方法。
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2007
- 2007-03-29 JP JP2007087115A patent/JP2008252961A/ja active Pending
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