JP2006115577A - 待機電流遮断装置、及び待機電流遮断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズの発生しない通信方式を用い、電気機器の稼動状態と待機状態とを判定して、待機電流を自動的に遮断したり復旧したりする待機電流遮断装置を提供する。
【解決手段】 待機電流遮断装置3は、各種電気機器2の待機電流を電流センサによって常時検知しながら待機電流の有無を確認している。一方、分電盤5の遠隔制御装置8の制御装置8bによって、所望の各種電気機器2の待機電流を自動遮断するようにプログラミングしておく。これによって、遠隔制御装置8の信号発生装置8aから電力線を経由して待機電流遮断装置3へ自動遮断の指令信号が送信されるので、各種電気機器2の待機電流が所定の値を超えた場合は、待機電流遮断装置3は一定時間が経過した後に対応する各種電気機器2の電源回路をOFFにして待機電流を自動遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気機器をOFF状態にしたときに流れる待機電流を一定時間経過後に自動的に遮断する待機電流遮断装置等に関し、特に、電気機器ごとの待機電流を個別に判断して電源回路を遮断する待機電流遮断装置、及び何れかの電気機器の待機電流を検出したときに全電気機器の電源の一斉遮断を行ったり、別の電気機器の遮断を行ったり、個別復旧または一斉復旧を行ったりする待機電流遮断システムに関する。
従来から、待機電力(または、待機電流)を遮断するための待機電力(電流)遮断装置は、一つのスイッチによって電源回路を遮断する手動遮断系と、待機電力(電流)の検知によって自動的に電源回路を遮断する自動遮断系とがある。スイッチによる手動遮断系は、スイッチ付のテーブルタップや、回路に電源スイッチを設けて手動で電源を遮断する待機電流ゼロコンセント方式(例えば、特許文献1参照)や、ACアダプタに電源スイッチを設けて手動で電源を遮断するACアダプタ方式(例えば、特許文献2参照)などがある。また、待機電力(電流)の検知による自動遮断系は、家電製品の電源OFF状態を判別して自らの電源を遮断し、待機電流を自動遮断する電源コンセントを備えた電気機器の待機電流カットシステムの技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。さらに、自動判断系では、待機電流削減装置が商用電源の電磁ノイズを利用して自己の内部の基板に電流を供給して待機電流を削減する技術が開示されている(例えば、特許文献4参照)。また、待機電力の自動遮断を解除する分電盤システムも示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2004−087448号公報(発明の詳細な説明の欄、及び図1〜図3) 特開2004−186019号公報(段落番号0026〜0041、及び図1、図2) 特開2004−173346号公報(段落番号0008〜0027、及び図1〜図3) 特開2004−153885号公報(段落番号0009〜0010、及び図1〜図6) 特開2004−187424号公報(段落番号0016〜0034、及び図1、図2)
しかしながら、前記の特許文献1や特許文献2のスイッチによる手動遮断系では手動操作による煩わしさが伴う。また、特許文献3のような自動遮断系による電気機器の待機電流カットシステムにおいては、待機電力の自動遮断はできるものの電気機器の電源ON時(つまり、復旧時)には手動で操作しなければならないなどの使い勝手の悪さがある。また、特許文献4のような待機電流削減装置では、商用電源の電磁ノイズを利用して待機電流の削減を行っているが、現実には、PSEマーク(電気用品安全法による試験・適合証明)の規格で規制されている商用電源に接続される待機電流削減装置はトランスを経由した電源供給でなければならないことから、その規制の解除を待たなければ使用することができない。また、特許文献5に開示された分電盤システムの様に電源回路のブレーカを遮断するものは、回路数が少ないためにすべての電源回路を遮断することが出来ないような場合には一般的には用いることができない。
このように、前記の各待機電力(電流)遮断装置にはそれぞれの特徴があるものの、遮断装置の制御を外部から行って遮断及び遮断解除(復旧)を行えるような待機電流遮断装置は未だ存在していない。さらには、待機電流の遮断操作を手動で行わなければならない待機電流遮断装置も多く、一斉に待機電流を遮断したり復旧したりすることができる待機電流遮断システムも存在していない。尚、省電舎製の「エコセント」(登録商標)の様に、家電用リモコンの無線電波を検知して電源回路のON/OFFを行い、待機電流の遮断及び復旧の制御を行う待機電流遮断装置も存在するが、この技術は個々の待機電流遮断装置が対象であって待機電流の一斉遮断及び一斉復旧を行うことはできない。また、電力線搬送方式のモデムで制御信号の通信対応を行う技術も知られているが、この技術は、個々に通信モデムが必要なこと、及びホームサーバが必要なことなどのために、システムが複雑化して安価にシステムを構成することができない。このように、従来の技術では、電気製品の待機電流を一斉に遮断したり復旧したりする制御を安価に実現できるシステムは構築されていない。また、待機電力値または待機電流値の判断を明確に判定する方法も確立されていないため、個々の電気機器によって異なる待機電力値(待機電流値)を如何に高精度に検知して、適正な遮断及び復旧の対応を行うかが重要な課題となっている。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、電気機器の稼動状態と待機状態を高精度に判定して待機電流を自動的に遮断する待機電流遮断装置、及び電力線に高周波信号を重畳したり変調したりすることなく、電力線を伝送する交流電圧の波形をそのまま利用して指令信号とすることにより、各電気機器の待機電流を個別遮断したり一斉遮断したり、あるいは、個別復旧したり一斉復旧したりする待機電流遮断システムを提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するために創案されたものであり、待機電流遮断装置が備える電流検出手段(例えば、CTクランプなどの電流センサ)が電気機器ごとに異なる待機電流と作動電流とを検出し、演算手段(例えば、CPU(Central Processing Unit)などのコントローラ)が待機電流であるか作動電流であるかを判定して、待機電流であると判定した場合は電源遮断手段に対して遮断指令信号を送信する。これによって、電源遮断手段は、例えば所定時間経過後に該当する電気機器の電源回路を遮断する。また、演算手段は、電流検出手段が検出した電流値から、電気機器が作動状態(状態A)にある作動電流と、電気機器が待機状態(状態B)にある待機電流と、電気機器の主電源が切られた状態(状態C)にある通電電流とに分類し、例えば状態Aから状態Bまたは状態Cが算出された場合には、待機電流を遮断するか通電電流を遮断するかを適宜に判断する。
また、本発明は、前記の待機電流遮断装置の構成に加えて、遠隔制御装置が、電気機器へ印加する交流電圧波形の一部に瞬時停電期間を形成した加工波形を生成すると共に、加工波形に対して待機電流の個別遮断、個別復旧、待機電流の一斉遮断、一斉復旧の何れかの情報を付与して待機電流遮断装置へ送信する信号発生手段を備えている。これによって、待機電流遮断装置の演算手段は、遠隔制御装置の信号発生手段から受信した加工波形に含まれる情報に基づいて、待機電流の個別遮断、個別復旧、待機電流の一斉遮断、一斉復旧の何れかの処理を実行することができる。
さらに、遠隔制御装置の信号発生手段が、加工波形に対して待機電流遮断装置を特定するアドレス情報を付与して待機電流遮断装置へ送信するので、待機電流遮断装置の演算手段は、受信したアドレス情報に基づいて待機電流の個別遮断、個別復旧、待機電流の一斉遮断、一斉復旧を行う待機電流遮断装置を特定することができる。
本発明の待機電流遮断装置によれば、電気機器の待機電流を判断して待機電流の流れる状態が所定時間経過した場合には該当する電気機器の電源回路を遮断するので、不要電力の消費を削減して省エネルギー化に貢献することができる。また、本発明の待機電流遮断システムによれば、遠隔制御装置が交流電圧波形の一部に瞬停を形成して加工波形を生成し、この加工波形を指令信号として待機電流遮断装置に送信している。これによって、電力線搬送信号のようにノイズを発生されるおそれもなく、安定した指令信号によってすべての待機電流遮断装置に対して一斉遮断を行ったり個々の待機電流遮断装置を個別遮断したり、あるいは、すべての待機電流遮断装置を一斉復旧したり個々の待機電流遮断装置を個別に復旧したりすることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る待機電流遮断装置及び待機電流遮断システムについて好適な実施の形態の幾つかを詳細に説明する。尚、以下に説明する各実施の形態に用いる図面では同一の構成要素は同一の符号を付し、重複する説明は可能な限り省略する。
<発明の概要>
本発明の待機電流遮断装置は、家電製品などの電気機器の電源回路に直列に接続して対応する電気機器の待機電流を判断し、待機電流の流れる状態が所定時間経過した場合には該当する電気機器の電源回路を遮断するように構成されている。これによって、不要電力の消費を削減して省エネルギー化に貢献することができる。また、本発明の待機電流遮断システムでは、家庭内の分電盤に接続された遠隔制御装置からすべての待機電流遮断装置に対して一斉遮断を行ったり個々の待機電流遮断装置を個別遮断したり、あるいは、すべての待機電流遮断装置を一斉復旧したり個々の待機電流遮断装置を個別に復旧したりすることができる。このときの遮断及び復旧の指令信号は、電力線に高周波信号を重畳する電力線搬送信号ではなく、電力線を流れる交流電圧波形の一部を加工して、この加工波形を含む交流電圧波形を情報信号として用いている。これによって、電力線搬送信号のようにノイズを発生するおそれもなくなり、かつ安定した指令信号を送信して待機電流遮断装置や待機電流遮断システムを制御することができる。
<好適な実施の形態>
図1は、本発明における待機電流遮断システムの構成を示す概念図である。図1に示す待機電流遮断システム1は、各種電気機器2、各種電気機器2に接続される待機電流遮断装置3、コンセント4、及び各種電気機器2に電力を供給する分電盤5を備えた構成となっている。また、分電盤5は、メインブレーカ6、メインブレーカ6から分岐された複数の分岐ブレーカ7a〜7n、通信信号を発生させてその通信信号によって待機電流遮断装置3を制御する信号発生装置(信号発生手段)8aと制御装置8bとからなる遠隔制御装置8を備えた構成となっている。図1の待機電流遮断システム1は1系統の待機電流遮断装置3しか表示されていないが、実際には多数の系統で待機電流遮断装置3と各種電気機器2が接続されている。
分電盤5に備えられた遠隔制御装置8の信号発生装置8aは、1個の待機電流遮断装置3またはすべての待機電流遮断装置3に対して待機電流遮断の指令信号を送信したり、遮断復旧(以下、単に復旧という)の指令信号を送信したりする。また、制御装置8bは、例えば、タッチパネルによって待機電流の遮断モード及び復旧モードをプログラミングしたり指令信号を送信したりすることができる。また、複数の分岐ブレーカ7a〜7nは、それぞれ、クランプで負荷電流に付与されている指令信号を検知する。
次に、図1に示す待機電流遮断システム1の動作の概要を説明する。まず、待機電流を自動遮断する場合の動作の流れについて説明する。待機電流遮断装置3は、各種電気機器2の待機電流をCTクランプ(電流検出手段)などの電流センサによって常時検知しながら待機電流の有無を確認している。一方、分電盤5における遠隔制御装置8の制御装置8bによって所望の各種電気機器2の待機電流を自動的に遮断するように、あらかじめ、各種電気機器2ごとの待機電流値(遮断電流値)を待機電流遮断装置3にプログラミングしておく。これによって、遠隔制御装置8の信号発生装置8aから電力線を経由して待機電流遮断装置3へ自動遮断の指令信号が送信されるので、各種電気機器2の待機電流が所定の値を超えた場合は、待機電流遮断装置3は、一定時間が経過した後に自己の判断で対応する各種電気機器2の電源回路をOFFにして待機電流を自動遮断する。
次に、遠隔制御装置8からの遠隔操作によって待機電流を手動遮断する場合の動作の流れについて説明する。待機電流遮断装置3は、各種電気機器2の待機電流をCTクランプなどの電流センサによって常時検知しながら待機電流の有無を確認している。一方、分電盤5における遠隔制御装置8の制御装置8bによって所望の各種電気機器2の待機電流を遮断するような指示内容をあらかじめ指定入力しておく。これによって、所望の各種電気機器2の待機電流が所定の値を超えた場合は、所定時間が経過した後に遠隔制御装置8の信号発生装置8aから電力線を経由して待機電流遮断装置3へ遮断の指令信号が送信される。そして、この指令信号を受けた待機電流遮断装置3は、対応する各種電気機器2の電源回路をOFFにして待機電流を遮断する。また、待機電流遮断装置3の復旧を行う場合は、遠隔制御装置8の制御装置8bに復旧する旨の指示内容をあらかじめ指定入力しておけば、遠隔制御装置8の信号発生装置8aから電力線を経由して待機電流遮断装置3へ復旧の指令信号が送信されるので、待機電流遮断装置3は復旧の動作を行う。
すなわち、自動遮断と手動遮断及び復旧方法との違いは次の通りである。自動遮断の場合は、待機電流遮断装置3が自己の電流計測結果を判断して待機電流を自動遮断するものであり、手動遮断の場合は、遠隔制御装置8を通じて待機電流遮断装置3を制御し、待機電流遮断装置3が接続された各種電気機器2の電源回路を遮断するものである。また、復旧に関しては、待機電流遮断装置3が遠隔制御装置8からの指令信号の指示にしたがって自己を自動復旧させる。
次に、待機電流遮断装置3に遮断及び復旧の指令を出すための指令信号について説明する。図2は、本発明の待機電流遮断装置に指令信号を送信するための通信方法を示す原理図であり、(a)は商用電源の交流波形のゼロクロスにおいて波形の一部をカットした状態を示す加工波形図、(b)は(a)の加工波形図を用いた指令信号である。尚、図2における横軸は時間(ms)、縦軸は電圧(v)を表わしている。つまり、図2は、図1における遠隔制御装置8の信号発生装置8aが交流電圧の波形を加工して生成した指令信号の波形を示している。図2に示すような指令信号が信号発生装置8aから複数の分岐ブレーカ7a〜7nへ電力線で送信される。
信号発生装置8aの電源ユニット31(図9参照)に構成されるスイッチング回路は、交流周波数のタイミングに同期して電源電圧波形の半波長毎にパルス信号に基づいてON/OFF制御し、図2(a)に示すように交流波形を瞬間的に切断してカット波形として加工している。このカット波形の切断時間は極めて短時間であるため、通常の電気機器はこの切断時間(つまり瞬停時間)を認識することはできないので、電気機器の動作に異常をきたすおそれはない。
この図の場合は、後述するゼロクロス検出回路と協働して、図2(a)に示すようにゼロクロスで電源波形を瞬間的に切断して指令信号を生成している。例えば、図2(b)に示すように交流電圧の基準波形が切断された半波長部分を信号「1」と定義し、逆に切断されていない半波長部分を信号「0」と定義し、これらの加工波形を複数配列することにより指令信号を二進法で表した種々の指令信号を複数の分岐ブレーカ7a〜7nへ電力線によって送信することができる。
例えば、図1の遠隔制御装置8における制御装置8bのタッチパネルでプログラミングした信号によって信号発生装置8aのスイッチング回路を作動させて、例えば図2(b)に示すように信号「1」、「1」、「0」、「0」、「1」を配列した指令信号「11001」を分岐ブレーカ7a〜7nの作動指令信号として送信することができる。これによって、複数の分岐ブレーカ7a〜7nは、電力線を介して指令信号「11001」を待機電流遮断装置3へ送信することができる。したがって、待機電流遮断装置3は受信した指令信号「11001」を認識し、待機電流遮断装置3自身の待機電流が所定時間を経過した場合に対応する各種電気機器2の待機電流を遮断する。同様にして、指令信号「01101」を待機電流遮断装置3へ送信すれば、待機電流遮断装置3は受信した指令信号「01101」を認識して、対応する各種電気機器2の復旧動作を行うことができる。図15は、指令信号と遮断/復旧の対応テーブルの一例を示す図である。すなわち、図15に示すような対応テーブルに基づいて各種電気機器2の遮断及び復旧動作が行われる。
また、信号発生装置8aは、待機電流遮断装置3のアドレス情報を含む指令信号を送信することで、複数の待機電流遮断装置を一斉遮断させたり、それぞれのアドレス情報に対応する待機電流遮断装置を個別に遮断したりすることができる。また、指令信号の信号内容によっては待機電流遮断装置を個別に復旧させたり一斉復旧させたりすることができる。
なお、このアドレス情報は、信号発生装置8aの記憶部(共有メモリ36等)に記憶されており、制御装置8b経由で適宜入力や書き換えを行うこともできる。
つまり、本発明の待機電流遮断システム1は、商用電源に接続された電気機器の待機電流の波形を効率よくカットすることにより、高周波信号を電力線に重畳する電力線搬送方式のようにノイズを発生させるおそれもなく、安定した指令信号を待機電流遮断装置3へ送信して該当する電気機器2の待機電流の遮断や復旧を遠隔操作によって行うことができる。これによって、各種電気機器2の消費電力を効率よく削減して省エネルギー化に大いに貢献することができる。
図3は、図1に示す信号発生装置8aが、交流電圧の波形からゼロクロス近傍で瞬間的な停電波形を生成する状態を示す波形の概念図である。すなわち、図3に示すように、電力線を搬送する交流電圧波形の半サイクルを20回サンプリングし、ゼロクロスの次の最初のサンプリング波形を停電波形とする。50Hz系の交流電圧波形では半サイクルが10msであるので、各サンプリング波形のインターバルは0.5msである。つまり、ゼロクロスの次の最初のサンプリング波形をカットしたときの瞬停時間は0.5msである。
通常、送電線で発生する瞬停時間は0.1s〜0.5s程度であるので、それよりもはるかに短い瞬停時間0.5msを指令信号として利用して通信及び制御を行っても、電気機器やシステムに対して全く悪影響を及ぼすことはない。尚、図3では、ゼロクロス後の最初の0.5msを瞬停時間として指令信号を生成したが、これに限ることなく、交流電圧波形の半サイクル中の何れのサンプリング波形を瞬停時間として指令信号を生成しても構わない。但し、瞬停時の電圧波形のdv/dtはできるだけ小さくした方が電気機器にとっては好ましいので、図3のようにゼロクロスの次の最初のサンプリング波形で瞬停波形を形成することが望ましい。尚、図3では、説明の便宜上サンプリングするパルス数を20パルスとしたが、サンプリングするパルス数はこれに限定されるものではない。
すなわち、図3のように、交流電圧波形の一部をカットした指令信号または制御信号を利用して、商用電力の電力線上で上位装置(例えば、遠隔制御装置8)から下位装置(例えば、待機電流遮断装置3)へ通信を行えば、待機電流遮断装置3に接続された各種電気機器2に対してノイズの影響を及ぼすことなく、高品質な指令信号を用いて待機電流遮断装置3の遮断及び復旧の制御を行うことができる。
図4は、図1に示す信号発生装置8aの具体的な回路図の一例を示す図である。この回路図は、信号発生装置8aにフォトトライアック11を用いて下りの指令信号を生成する回路を示している。AC100Vの電源ラインの一方の側にフォトトライアック11のアノードとカソードを接続する。そして、外部のクロック発生ユニットより電源周波数に同期して0.5msインターバルのパルスを交流電圧の半サイクルの間に20パルス印加する。この20パルスによってトランジスタTr及びフォトトライアック11に内蔵されたフォトダイオードPDがスイッチングしながら連続的に導通するので、通常はフォトトライアック11は連続的に導通して交流電圧を2次側へ供給する。このとき、外部のコントローラからフォトトライアック11のゲートに対してゼロクロスのタイミングから次の1パルスのタイミングまで信号を供給すると、ゼロクロスのタイミングから0.5msの間だけフォトトライアック11が遮断して、図3に示すような瞬停のある交流電圧波形が生成される。また、20パルスのサンプリングタイミングの任意の区間において外部のコントローラからフォトトライアック11のゲートに対して信号を供給すれば、その区間に瞬停のある交流電圧波形を生成することができる。
図5は、図1に示す信号発生装置8aの具体的な回路図の他の例を示す図である。この回路図はスイッチング負荷を利用した場合の回路図を示している。AC100Vのアース側の電源ラインにトライアック12の一方の端子を接続し、トライアック12の他方の端子よりCRフィルタを介してアースに接続する。そして、外部のクロック発生ユニットより電源周波数に同期して0.5msインターバルのパルスを半サイクルの間に20パルスをトランジスタTrのエミッタに印加する。このとき、外部のコントローラからトランジスタTrのベースに対してゼロクロスのタイミングから次の1パルスのタイミングまで信号を供給すると、ゼロクロスのタイミングから0.5msの間だけトランジスタTrが導通してサイリスタThをONにする。したがって、ゼロクロスのタイミングから0.5msの間だけトライアック12のゲートに信号が供給され、ゼロクロスのタイミングから0.5msの間だけトライアック12が導通する。これによって、図3に示すような瞬停のある交流電圧波形が生成されてAC100Vの二次側に供給される。この場合も、20パルスのサンプリングタイミングの任意の区間において外部のコントローラからトランジスタTrのベースに対して信号を供給すれば、その区間に瞬停のある交流電圧波形を生成することができる。
図6は、図1に示す遠隔制御装置8の構造的概念図である。遠隔制御装置8は信号発生装置8aと制御装置8bとによって構成され、信号発生装置8aは分電盤の各ブレーカに接続される制御回路入力端子8a1が例えば8ch(チャンネル)設けられている。また、制御装置8bにはタッチパネルのような操作パネル8b1が設けられている。この操作パネル8b1は便宜上操作パネルとしたものであるが、スイッチでも構わず、要は操作指示が明確となるものであればどのようなものであってもよい。つまり、操作パネル8b1により操作指示を明確にし、その操作によって生成された指令信号を制御装置8bが判断し、信号発生装置8aの制御回路入力端子8a1に接続された回路(つまり、ブレーカを経由した待機電流遮断装置)に対して指令信号または制御信号を送信する。このときの指令信号または制御信号は前述の図2及び図3で示したような瞬停のある交流電圧波形である。
図7は、図1の分電盤5に設けられた各分岐ブレーカを信号発生装置8aへ接続するときの配線接続図であり、(a)は単相2線式の場合の配線接続、(b)は単相3線式の場合の配線接続を示している。単相2線式の場合は、図7(a)に示すように、各ブレーカの2次側の1線を図6の信号発生装置8aにおける制御入力端子8a1の各チャネルのIN及びOUTに接続する。また、単相3線式の場合は、図7(b)に示すように、赤相(U相)を図6の信号発生装置8aにおける制御回路入力端子8a1のch1のIN及びOUTに接続し、黒相(W相)を図6の信号発生装置8aにおける制御回路入力端子8a1のch2のIN及びOUTに接続し、白相(V相)は直接負荷に接続する。
図8は、図1に示す待機電流遮断装置3の内部構成を示すブロック図である。また、図9は、図1に示す信号発生装置8aの内部構成を示すブロック図である。さらに、図10は、図1に示す制御装置8bの内部構成を示すブロック図である。以下、これらのブロック図を用いて待機電流遮断システムの動作を説明する。
図8に示す待機電流遮断装置3は、AC100V回路の電源である電源ユニット21、半導体デバイスによって交流回路の遮断および復旧を行う電源遮断ユニット(電源遮断手段)22、待機電流を検出する電流センサであるCTクランプ(電流検出手段)23、信号発生装置8aから瞬停のある指令信号を受信する下り波形信号受信ユニット24、信号発生装置8aに対して情報信号を送信する上り負荷信号発信ユニット25、所定時間をカウントするためのサンプリングクロックを発生させるクロック発生ユニット26、指令信号、情報信号、及び待機電流などに関する各種情報を格納する共有メモリ27、待機電流遮断装置3の各ブロックの制御や演算処理を行うCPUからなるコントローラ(演算手段)28、及びコントローラ28で処理を行うためにアナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ29を含んだ構成となっている。
図9に示す信号発生装置8aは、AC100V回路の電源である電源ユニット31、瞬停のある指令信号を生成して待機電流遮断装置3へ発信する下り波形信号発信ユニット32、交流波形に瞬停を生成するためにサンプリングクロックを発生させるクロック発生ユニット33、交流波形に形成された瞬停を埋めあわせる下り波形瞬停吸収回路34、待機電流遮断装置3からの上りの情報信号を受信する上り波形信号受信ユニット35、指令信号、情報信号、及び待機電流などに関する各種情報を格納する共有メモリ36、待機電流遮断装置3に指令信号を送信するための各種の演算処理を行うCPUからなるコントローラ37、及び制御装置8bとの間でデータのやり取りを行うデータ送受信部38を含んだ構成となっている。尚、データ送受信部38には制御装置8bと接続するためのコネクタ部39が設けられている。
図10に示す制御装置8bは、画面上に操作情報を表示する表示ユニット41、タッチパネルなどによって各種の操作情報を入力するパネル入出力ユニット42、AC100V回路の電源である電源ユニット43、操作及び制御に関する各種情報を格納する共有メモリ44、制御装置8bの各ブロックの制御を行うCPUからなるコントローラ45、及び信号発生装置8aとの間でデータのやり取りを行うデータ送受信部46を含んだ構成となっている。尚、データ送受信部46には信号発生装置8aと接続するためのコネクタ部47が設けられている。
次に、フローチャートを参照しながら、図8の待機電流遮断装置3、図9の信号発生装置8a、及び図10の制御装置8bの間で行われる待機電流遮断及び復旧の動作の流れを説明する。まず、制御装置8bの操作を通じて待機電流遮断装置3へ指令信号(つまり、遮断信号)を送信する動作の流れを説明する。図11は、本発明の待機電流遮断システムにおける指令信号の送信処理の流れを示すフローチャートである。
図11において、まず、表示ユニット41に表示されたパネル入出力ユニット42の画面によって遮断操作の情報を入力する。このとき、表示ユニット41の画面上に表示された所望の項目をタッチすれば遮断操作の情報が入力される(ステップS1)。これによって、制御装置8bのコントローラ45が入力された遮断操作の情報を制御信号に変換する(ステップS2)。次に、制御装置8bのデータ送受信部46が、変換された制御信号の通信処理を行い制御信号のデータを信号発生装置8aへ送信する(ステップS3)。
すると、信号発生装置8aのデータ送受信部38が制御装置8bから送られてきた制御信号のデータを受信する(ステップS4)。次に、信号発生装置8aのコントローラ37が、待機電流遮断装置3への制御信号(指令信号)となる下り波形を送信するための要求を制御装置8aのデータ送受信部46から受け取り、受け取った要求に基づいて制御信号(指令信号)に対応した下り信号波形の内容を共有メモリ36から取り出す(ステップS5)。さらに、信号発生装置8aの下り波形信号発生ユニット32が、クロック発生ユニット33からのタイミング信号に合わせて瞬停を含む下り信号波形(つまり、瞬断波形)を生成する。このときの下り信号の瞬停波形は、図2に示すような瞬停を含んだ商用電源波形である(ステップS6)。このとき、下り信号波形の発生時には瞬間的に回路切り替えが行われて、信号発生装置8aの下り波形瞬停吸収回路34が瞬停波形の減衰負荷を吸収する(ステップS7)。
次に、待機電流遮断装置3の下り波形信号受信ユニット24が、信号発生装置8aからの下り波形信号を受信する(ステップS8)。このとき、クロック発生ユニット26が、サンプリング周波数の精度を確立しつつ商用源のクロックタイミングを決定し、下り波形信号受信ユニット24に対して下り波形信号の受信を正確に行わせる。そして、待機電流遮断装置3のコントローラ28が、受信した下り波形信号の内容を判断して(ステップS9)、適切な処理を行った後、待機電流遮断装置3の電源遮断ユニット22が待機電流の遮断処理を実行する(ステップS10)。
次に、待機電流遮断装置3から管理装置である遠隔制御装置8へ処理完了を返信する処理の流れについて説明する。図12は、本発明の待機電流遮断システムにおいて、待機電流遮断装置から遠隔制御装置へ処理完了を返信する処理の流れを示すフローチャートである。図12において、まず、待機電流遮断装置3は、ADコンバータ29に接続された電流センサであるCTクランプ23の電流検出値によって待機電流が遮断処理されたことを確認し、待機電流の遮断処理情報を待機電流遮断装置3のコントローラ28へ送信する(ステップS11)。
すると、待機電流遮断装置3のコントローラ28は、共有メモリ27から上位装置(遠隔制御装置8)へ遮断処理の完了信号を送るために処理内容を取得する(ステップS12)。そして、待機電流遮断装置3の上り負荷信号発生ユニット25は、コントローラ28からの指示内容にクロック発生ユニット26からのクロック信号を合わせて、負荷付与通信として上位装置(遠隔制御装置8)へ送信する(ステップS13)。尚、負荷付与通信は、波形に合わせスイッチングにて負荷を掛けてその値を上位装置で判断する通信方法であり、その一例が、前述の図2及び図3で説明した交流波形を加工して瞬停波形を形成した波形による通信方法である。ここでは重複する説明は省略する。
次に、待機電流遮断装置3が待機電流の遮断実施を行い管理装置側(つまり、遠隔制御装置8)へ処理結果を通知する処理の流れについて説明する。図13は、本発明の待機電流遮断システム1において、待機電流遮断装置3が待機電流の遮断実施を行い遠隔制御装置8へ処理結果を通知する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、待機電流遮断装置3内の電流センサであるCTクランプ23が、待機電流遮断装置3の二次側にある接続プラグを通して接続されている電気機器2の負荷電流を計測し続け、計測データをADコンバータ29へ送信する(ステップS21)。ADコンバータ29は、その計測データをアナログからデジタルに変換し、AD変換された計測データをコントローラ28へ送信する(ステップS22)。すると、コントローラ28は、電気機器の負荷電流値を演算し、共有メモリ27内に蓄積された値と比較して、現在の電流値が待機電流であるか否かを判断する(ステップS23)。さらに、コントローラ28は、判断結果によって現在の電流値が待機電流であると判断した場合には(ステップS23でYesの場合)、電源遮断ユニット22に対して二次側回路を遮断するように指示する(ステップS24)。また、現在の電流値が待機電流でないと判断した場合には(ステップS23でNoの場合)、電源遮断ユニット22に対して二次側回路を遮断しないように指示する(ステップS25)。そして、待機電流遮断装置3は電源遮断ユニット22の処理結果の内容を上位装置である遠隔制御装置8へ通知する(ステップS26)。
尚、前記の実施の形態では、電気機器の待機電流を遮断する場合について述べたが、実際には、待機電流以外に電気機器をコンセントに接続しただけでも流れる通電電流が存在する。以下、待機電流と通電電流との違いについて説明する。図14は、リモコン対応が可能なテレビ等の電気機器における作動電流、待機電流、通電電流の概念を示す図である。図14に示すように、作動電流値は、電気機器が運転作動している状態(A状態という)の使用電流値であり、例えば、最大0.8〜2.0A程度の電流が流れる。また、待機電流値は、リモコン等によって電源OFFにした状態(B状態という)で流れる電流値であり、例えば、0.1〜0.2A程度の電流が流れる。B状態は電気機器内部の回路が立ち上りを待っているいわゆる待機状態である。さらに、通電電流値は、主電源が切られてリモコンの操作ができない状態(C状態という)でコンセントに流れる電流値であり、例えば、0.01A程度の電流が流れる。尚、最近の電気機器では、主電源をOFFにした状態でもリモコン操作ができるような待機電流状態(B状態)しかない電気機器も存在する。つまり、通電電流値のC状態に至らない電気機器も存在する。
図14から分かるように、待機電流は作動電流の1割前後の値を占めているので、電気機器を使用しないで待機状態の時間が長くなると、かなり大きな電力が無駄に消費されることになる。このため、本発明の待機電流遮断装置を用いて可能な限り待機電流を遮断することが省エネルギー化の観点からして好ましい。また、通電電流値も作動電流値の数%程度はあるので、本発明の待機電流遮断装置で通電電流を遮断すれば、さらなる省エネルギーの効果を発揮することができる。
尚、本発明では、OAタップやコンセントボックスやブレーカや電気機器に待機電流遮断装置を実装し、それぞれにアドレス情報を付与して待機電流遮断システムを構築することもできる。
また、本実施の形態では、図1に示すように遠隔制御装置8(制御装置8bおよび信号発生装置8a)とメインブレーカ6とは別個のものとして説明したが、メインブレーカ6に制御装置8bおよび信号発生装置8aを組み込むようにしてもよい。
このようにすることで、遠隔制御装置8とメインブレーカ6との間の配線工事が不要となり、待機電流遮断システムの導入を容易なものとすることができる。
その他についても本発明の趣旨を逸脱しない範囲で応用可能である。
本発明における待機電流遮断システムの構成を示す概念図である。 本発明の待機電流遮断装置に指令信号を送信するための通信方法を示す原理図であり、(a)は商用電源の交流波形のゼロクロスにおいて波形の一部をカットした状態を示す加工波形図、(b)は(a)の加工波形図を用いた指令信号である。 図1に示す信号発生装置が交流電圧の波形からゼロクロス近傍で瞬間的な停電波形を生成する状態を示す波形の概念図である。 図1に示す信号発生装置の具体的な回路図の一例を示す図である。 図1に示す信号発生装置の具体的な回路図の他の例を示す図である。 図1に示す遠隔制御装置の構造的概念図である。 図1の分電盤に設けられた各分岐ブレーカを信号発生装置へ接続するときの配線接続図であり、(a)は単相2線式の場合の配線接続、(b)は単相3線式の場合の配線接続を示す。 図1に示す待機電流遮断装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す信号発生装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す制御装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の待機電流遮断システムにおける指令信号の送信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の待機電流遮断システムにおいて、待機電流遮断装置から遠隔制御装置へ処理完了を返信する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の待機電流遮断システムにおいて、待機電流遮断装置が待機電流の遮断実施を行い遠隔制御装置へ処理結果を通知する処理の流れを示すフローチャートである。 リモコン対応が可能なテレビ等の電気機器における作動電流、待機電流、通電電流の概念を示す図である。 指令信号と遮断/復旧の対応テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 待機電流遮断システム
2 各種電気機器
3 待機電流遮断装置
4 コンセント
5 分電盤
6 メインブレーカ
7a〜7n 分岐ブレーカ
8 遠隔制御装置
8a 信号発生装置(信号発生手段)
8a1 制御回路入力端子
8b 制御装置
8b1 操作パネル
11 フォトトライアック
12 トライアック
21,31,43 電源ユニット
22 電源遮断ユニット(電源遮断手段)
23 CTクランプ(電流検出手段)
24 下り波形信号受信ユニット
25 上り負荷信号発信ユニット
26,33 クロック発生ユニット
27,36,44 共有メモリ
28,37,45 コントローラ(演算手段)
29 ADコンバータ
32 下り波形信号発信ユニット
34 下り波形瞬停吸収回路
35 上り波形信号受信ユニット
38,46 データ送受信部
39,47 コネクタ部
41 表示ユニット
42 パネル入出力ユニット

Claims (8)

  1. 電気機器が待機状態のときに流れる待機電流を遮断する待機電流遮断装置であって、
    電源回路に接続された前記電気機器に流れる電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段によって検出した電流値が待機電流であるか否かを判定して、待機電流であると判定した場合はその待機電流の遮断指令を行う演算手段と、
    前記演算手段の遮断指令に基づいて前記電気機器に接続される電源回路を遮断する電源遮断手段と、
    を備えたことを特徴とする待機電流遮断装置。
  2. 前記演算手段は、前記電流検出手段によって検出した電流値が、前記電気機器が作動状態のときに流れる作動電流、前記電気機器が待機状態のときに流れる待機電流、前記電気機器の主電源が切られたときに流れる通電電流の何れであるかを判定し、待機電流と判定したときに遮断指令を行うか通電電流と判定したときに遮断指令を行うかを任意に選択することを特徴とする請求項1に記載の待機電流遮断装置。
  3. 電気機器が待機状態のときに流れる待機電流を遮断する待機電流遮断装置と、この待機電流遮断装置に対して遠隔より制御信号を送信する遠隔制御装置とを備えた待機電流遮断システムであって、
    前記待機電流遮断装置は、
    電源回路に接続された前記電気機器に流れる電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段が検出した電流値が待機電流であるか否かを判定して、待機電流であると判定した場合はその待機電流の遮断指令を行う演算手段と、
    前記演算手段の遮断指令に基づいて前記電気機器に接続される電源回路を遮断する電源遮断手段とを備え、
    前記遠隔制御装置は、
    前記電気機器へ印加する交流電圧波形の一部に瞬時停電期間を形成した加工波形を生成すると共に、前記加工波形に対して待機電流の個別遮断、個別復旧、待機電流の一斉遮断、一斉復旧の何れかの情報を付与して前記待機電流遮断装置へ送信する信号発生手段を備え、
    前記演算手段は、前記信号発生手段から受信した加工波形に含まれる情報に基づいて、待機電流の個別遮断、個別復旧、待機電流の一斉遮断、一斉復旧の何れかの処理を実行することを特徴とする待機電流遮断システム。
  4. 前記信号発生手段は、前記加工波形に前記待機電流遮断装置を特定するアドレス情報を付与し、前記演算手段は、前記アドレス情報に基づいて待機電流の個別遮断、個別復旧、待機電流の一斉遮断、一斉復旧を行う待機電流遮断装置を特定することを特徴とする請求項3に記載の待機電流遮断システム。
  5. 前記待機電流遮断装置が実装され、かつ自己のアドレス情報を有するOAタップを備えたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の待機電流遮断システム。
  6. 前記待機電流遮断装置が実装され、かつ自己のアドレス情報を有するコンセントボックスを備えたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の待機電流遮断システム。
  7. 前記待機電流遮断装置が実装され、かつ自己のアドレス情報を有するブレーカを備えたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の待機電流遮断システム。
  8. 前記待機電流遮断装置が実装され、かつ自己のアドレス情報を有する電気機器を備えたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の待機電流遮断システム。
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