JP3919357B2 - 無線システムの電源供給装置 - Google Patents

無線システムの電源供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FPU(Field Pickup Units)装置のような無線システムの電源供給装置に係り、詳しくは、制御部と高周波部を一組として構成した無線システムにおいて、制御部から高周波部へ電源を供給開始する際の初期設定に特徴を有する無線システムの電源供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
映像や音声を電波によって送受信する無線システム、例えばテレビジョンの移動中継などに用いられる無線システムでは、装置の携帯性、機動性、操作性を考慮して、映像信号や音声信号を中間周波に変換する制御部と、中間周波信号を無線周波に変換してパラボラアンテナなどから電波として送信する高周波部とを分離してそれぞれをユニット化し、この分離した制御部と高周波部とを一組として無線システムを構成している。
【0003】
このようなユニット分離型の無線システムを例えば中継車に装備して使用する場合、高周波部はパラボラアンテナとともに三脚に載せて車の屋根の上などに設置するとともに、制御部は車内の調整室などに設置するようにしている。このため、前記ユニット分離型の無線システムでは、屋外に設置される高周波部の電源は、制御部からケーブルを介して、あるいは制御部と高周波部とを結ぶ信号伝送用の同軸ケーブルに重畳して給電されるのが普通である。
【0004】
ところで、上記したユニット分離型の無線システムでは、機種の異なる無線システムが複数台用意されているような場合、誤って異なる機種の制御部と高周波部を接続するようなことも起こり得る。このように異なる機種の制御部と高周波部を接続した場合、両者の電源電圧が同じか、あるいは制御部側の電源電圧の方が高周波部側が必要とする電源電圧よりも低い場合には特に問題はないが、制御部側の電源電圧の方が高周波部側が必要とする電源電圧よりも高い場合には、高電圧のために高周波部を破壊してしまうおそれがある。
【0005】
そこで、本出願人は、特開平9−181620号にて、上記の問題を解決する方法を提案している。その方法とは、制御部と高周波部をケーブルで接続した後、無線システムの起動時に、制御部から高周波部に対して所定の電源電圧よりも低い所定の低電圧を供給し、これと同時に制御部から高周波部へ機種照合用の所定の初期設定コマンドを送信し、初期設定コマンドに対する応答が高周波部より所定時間内に返送されてきたときに、制御部から高周波部に供給している低電圧を昇圧し所定の電源電圧として供給するようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制御部と高周波部との接続は、一般に5D−2Wという直流抵抗1.6Ω/100mの同軸ケーブルを用い、この同軸ケーブルにIF信号、電源電流、コマンド信号を重畳させたものを通すようにしている。本出願人提案の上記の方法の場合、コマンド照合時に同軸ケーブルを流れる電流は0.2A程度であるので、ケーブル長が100mの場合の電圧降下は1.6×0.2×1=0.32V、ケーブル長が300mの場合は1.6×0.2×3=0.96V、ケーブル長が500mの場合は1.6×0.2×5=1.6Vとなり、電圧降下分が少ないのでコマンド照合動作にはなんら問題は生じない。
【0007】
ところが、コマンド照合後に高電圧を供給して高周波部を動作させた場合、高周波部の定常電流を4Aとすると、ケーブル長が100mの場合の電圧降下は1.6×4×1=6.4V、ケーブル長が300mの場合は1.6×4×3=19.2V、ケーブル長が500mの場合は1.6×4×5=32Vとなって、ケーブルの長さによっては高周波部の入力電圧の規定値を下回ってしまう場合がある。
【0008】
このように高周波部に入力する電源電圧が規定値を下回る場合、高周波部内の安定化電源のバイアス電圧異常等により動作が不安定になる恐れがあり、これに対処させるため、制御部側の電圧を通常より上げる方法もあるが、使用する同軸ケーブルが短い場合には、今度は高周波部の入力電圧が規定値を超えて、高周波部に備えた安定化電源を破損させたりあるいは安定化電源の出力電圧異常により、安定化電源から電源を供給している回路を破損させてしまうおそれがある。この場合に、高周波部の安定化電源の入力電圧許容範囲を大きく取る方法もあるが、コストが大幅に上昇して問題がある。
【0009】
本発明の目的は、制御部と高周波部とを接続して、制御部から高周波部へ電源を供給する無線システムにおいて、異機種同士の誤接続防止と、高周波部に規定範囲以外の電圧が入力された場合に高周波部の必要箇所への電源供給がおこなわれないようにした無線システムの電源供給装置の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では次のような手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の発明は、電波を送信または受信する高周波部と、前記高周波部を制御する制御部と、前記高周波部と前記制御部とを接続する単一同軸ケーブルから構成され、前記高周波部の動作電源を前記同軸ケーブルを介して前記制御部から供給するようにした無線システムにおいて、
前記制御部は、
前記制御部内で使用する制御部用低電圧、前記高周波部で使用する高周波部用低電圧または高電圧を供給する電圧供給手段と、前記高周波部に対して機種照合用の初期設定コマンドを送信するコマンド送信手段と、前記高周波部より前記初期設定コマンドの応答を所定時間内に受信する応答受信手段と、前記電圧供給手段および前記コマンド送信手段の出力を前記高周波部へ送るときに混合したり、または前記高周波部からの前記初期設定コマンドの応答を分離する制御部混合分離手段と、前記高周波部からの前記初期設定コマンドの応答が前記所定時間内にあったとき、高周波部へ供給している電圧供給手段の低電圧を高電圧へ昇圧する昇圧手段とを有し
前記高周波部は、
前記電圧供給手段の前記高周波部低電圧の供給により、前記初期設定コマンドに対する応答を返信する応答返信手段と、前記制御部からの前記電圧供給手段の出力や前記コマンド送信手段の出力を分離し、または前記初期設定コマンドに対する応答を返信するときに混合する高周波部混合分離手段と、前記電圧供給手段の前記高電圧を受けて、該高電圧が所定範囲内にあるか否かを判定し、前記所定範囲内にあるときのみ前記高周波部の高圧受電部に前記高電圧を供給する電源制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
このような構成とした場合、同機種の制御部と高周波部が接続されたときにのみ、制御部から高周波部に対して規定の電源電圧が供給される。また、供給された電源電圧が所定の範囲にあるときのみ、高周波部の必要箇所への電源供給がおこなわれる。したがって、電源電圧の高低によるシステムの破損を防止することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御部の昇圧手段は、高低二種類の高電圧への昇圧がおこなえる昇圧設定電圧切り替え手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
このような構成とした場合、制御部と高周波部とを接続する同軸ケーブルの長さに応じて、高周波部に供給する電圧を切り替えることにより適切な運用がおこなえる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1の発明において、前記高周波部には、前記高周波部に入力した前記高電圧が、前記所定範囲内にない場合には警報を発生する手段を有することを特徴としている。
【0015】
このように構成すると、高周波部側で供給電源電圧の異常を簡単に知ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に、本発明の実施の形態を適用した無線システムの例を示す。図において、1は送信制御部、2は送信高周波部、3は送信用のパラボラアンテナ、4は同軸ケーブルである。
【0017】
先ず、送信制御部1について説明する。図において、11は内部に昇圧回路11aを備えた電源装置、12は外部から供給されるAC100V又はDC12Vと該電源装置11との間にそれぞれ介在する電源スイッチである。また、13は制御用のCPU、14は警報回路、15は混合器である。電源装置11は、AC100V又はDC12Vのいずれかの電源が供給されると、送信制御部1内で使用される+12V、−12V及び送信高周波部2に供給する低電圧24Vあるいは昇圧回路11aの作動による高電圧48V/58Vの安定化電圧を発生させる。なお、高電圧48V/58Vは同軸ケーブル長を考慮したもので電源装置11に付属する外部スイッチ11bのON・OFFによって切り換え操作する。なお、48Vは同軸ケーブル長が300m以下に使用し、58Vは300m〜500mに使用する。
【0018】
混合器15は、電源装置11の出力する24V、48、58Vのいずれかの電圧にIF信号及びCPU13によって発生させた初期設定コマンド信号を重畳させて同軸ケーブル4を介して送信高周波部2に送る混合機能を有している。なお、図示を省略したが、送信制御部1内には撮像した映像と収集した音声とをIF信号に変換する回路が収納されている。
【0019】
次に、送信高周波部2について説明する。図において、21は分離器、22は電源制御回路、23はCPU用安定化電源、24は制御用のCPU、25は警報回路、26は安定化電源、27は半導体スイッチ(メカ的なリレー等でもよい)である。分離器21は、同軸ケーブル4にて供給されてきた電源、コマンド信号、IF信号をそれぞれに分離する機能を備えている。分離器21により分離されたIF信号は図示を省略した回路により周波数変換、高周波増幅等がおこなわれパラボラアンテナ3からマイクロ波として送信される。
【0020】
CPU用安定化電源23は、12V〜60Vの範囲で入力したDC電圧を12Vの安定化電圧としてCPU24及び電源制御回路22に供給する。これらに供給する電流は総合で約0.2Aである。電源制御回路22は、入力した電源電圧が所定範囲内(25V〜50V)にあるか否かを判定し、所定範囲内であれば半導体スイッチ27をオンさせて安定化電源26に送信制御部1から供給された電圧を印加する。電圧が所定範囲にあるか否かの判定は、付属の抵抗Rに流れる電流値によっておこなわれる。安定化電源26は、入力電圧21V〜50Vの範囲で+12V、−12Vの安定化電圧を出力して、図示を省略したIF信号の周波数変換回路や増幅回路等に供給する。この供給電流は約4Aである。
【0021】
次に、本実施の形態に係る電源供給装置の初期設定方法について、図2および図3のフローチャートを参照して説明する。
【0022】
図2は送信制御部1の初期設定動作のフローチャート、図3は送信高周波部2の初期設定動作のフローチャートである。これらのフローチャートで示される処理プログラムは、予め、送信制御部1のCPU13内のROM(図示せず)および送信高周波部2のCPU24内のROM(図示せず)にそれぞれ格納されている。
【0023】
まず最初に、図2を参照して、送信制御部1の初期設定動作について説明する。
なお、以下の例では、送信制御部1の定格供給電圧をDC48Vとし、初期設定時に送信制御部1から送信高周波部2へ供給される低電圧電源をDC24Vとする。電源装置11は、初期設定時には低電圧のDC24Vを出力しており、CPU13から指令が与えられた時に昇圧回路11aによって定格電源電圧のDC48Vまで昇圧して出力するものである。この昇圧回路11aとしては、例えばスイッチングレギュレータなどを用いればよい。送信制御部1内のCPU13の動作電圧はDC12Vであり、送信高周波部2内のCPU24の動作電圧もDC12Vである。CPU24には、送信制御部1から供給される電圧をCPU安定化電源23によってDC12Vに変換して供給される。
【0024】
送信制御部1と送信高周波部2が図1に示すように同軸ケーブル4で接続され、送信制御1の電源スイッチ12がONされると(図2のステップS1)、電源装置11はCPU13を含む各回路用の動作用電源±DC12Vを出力するとともに、昇圧回路11aからは同軸ケーブル4を介して低電圧のDC24Vを送信高周波部2へ出力する(ステップS2)。
【0025】
送信高周波部2内のCPU安定化電源23は、前記DC24Vを受けてCPU24の動作用電源DC12Vを出力し、CPU24に供給するとともに、電源制御回路22にも供給する。なお、この初期設定時には、半導体スイッチ27はOFFされており、安定化電源26には電圧は印加されない。これは、このとき電源制御回路22にかかる電圧が所定範囲(25V〜50V)外、すなわち24V以下であるので半導体スイッチ27をONさせないためである。
【0026】
上記のようにして送信制御部1から低電圧のDC24Vが送信高周波部2へ供給開始されると、CPU13は遅延タイマーをセットする(ステップS3)。図示例の場合、この遅延タイマーはソフトタイマーから構成されており、CPU安定化電源23から動作用電源DC12Vを印加された送信高周波部2のCPU24が完全に動作可能な状態となるのを待つための待機時間を与えるものである。
【0027】
前記遅延タイマーが予め設定した遅延時間をカウントしてタイムアップすると、CPU13は、同軸ケーブル4を介して送信高周波部2に機種照合用の初期設定コマンドを送信した後(ステップS4)、監視タイマーをスタートする(ステップS5)。図示例の場合、この監視タイマーはソフトタイマーから構成されており、セットした時間内に送信高周波部2から前記初期設定コマンドに対する応答(アンサー)が返って来たか否かを判定するための監視時間を与えるものである。
【0028】
そして、CPU13は、前記監視タイマーがタイムアップするまでの間、送信高周波部2から前記初期設定コマンドに対するアンサーが返送されてくるか否かを監視する(ステップS6,S8,S9)。
【0029】
監視タイマーがタイムアップする前に送信高周波部2からアンサーが送り返されてきた場合(ステップS6のY側)、CPU13は、送信制御部1と送信高周波部2が同一機種であると判定してステップS7へ移行し、それまでのDC24Vに代えて定格電源電圧たるDC48Vの供給を開始する。
【0030】
すなわち、CPU13は、送信高周波部2からのアンサーを受信すると、電源装置11内の昇圧回路11aに対して昇圧開始指令を送る。昇圧回路11aはこの指令を受けて昇圧動作を開始し、それまで出力していたDC24Vを定格電源電圧たる高電圧のDC48Vまで昇圧し、同軸ケーブル4を介して送信高周波部2へ送る。
【0031】
一方、前記監視タイマーがタイムアウトするまでの間に送信高周波部2からアンサーが送り返されてこなかった場合には(ステップS9のY側)、CPU13は、送信制御部1と送信高周波部ト2が同一機種ではないと判定し、ステップS10へ移行して警報回路14を駆動して警報ランプ(図示せず)を点滅するなどし、無線システム使用者に対して接続されているユニットの機種が一致していない旨の警告を発する。
【0032】
次に、図3を参照して、送信高周波部2の初期設定動作について説明する。
【0033】
送信高周波部2は、送信制御部1から低電圧のDC24Vを受電すると(ステップS21)、CPU安定化電源23がDC12Vに変換して、CPU24及び電源制御回路22に供給する。このDC12Vの供給によって、CPU24及び電源制御回路22が動作状態に設定され、CPU24によって遅延タイマーをセットする(ステップS22)。図示例の場合、この遅延タイマーはソフトタイマーから構成されており、送信制御部1のCPU13の遅延タイマー(図2のステップS3)に合わせて所定の時間だけ待機させるためのものである。
【0034】
前記遅延タイマーが所定の遅延時間をカウントしてタイムアップすると、CPU24は、監視タイマーをセットする(ステップS23)。図示例の場合、この監視タイマーはソフトタイマーから構成されており、設定時間内に送信制御部1から機種照合用の初期設定コマンドが送信されてきたか否かを判定するための監視時間を与えるものである。
【0035】
そして、CPU24は、前記監視タイマーがタイムアップするまでの間に、送信制御部1から初期設定コマンドが送信されてくるか否かを監視する(ステップS24,S27,S28)。
【0036】
監視タイマーがタイムアップする前に送信制御部1から機種照合用の初期設定コマンドが送られてきた場合(ステップS24のY側)、CPU24はそのコマンド内容を分析し、両者の機種が一致する場合には送信制御部1へアンサーを送り返す(ステップS25)。
【0037】
送信制御部1のCPU13は、前記アンサーを所定時間内に受信すると、前述したように昇圧回路11aに昇圧開始指令を送り、DC24VをDC48Vに昇圧して送信高周波部2へ供給する。送信高周波部2では、高電圧電源を受電する(ステップS26)。このとき、電源制御回路22は供給されてきた高電圧が所定範囲内にあるか否か、具体的には25V〜50Vの範囲にあるか否かを判定する(ステップS29)。この範囲内である場合には、半導体スイッチ27をONさせて(ステップS30)、送信制御部1から供給された電源電圧を安定化電源26に印加させる。
【0038】
安定化電源26では、印加された電圧を+12V、−12Vに変換して図示を省略した周波数変換回路や電力増幅回路等に供給し(ステップS31)、正常動作可能な状態にする。
【0039】
一方、前記監視タイマーがタイムアウトするまでの間に送信制御部1から機種照合用の初期設定コマンドが送られてこなかった場合には(ステップS28のY側)、機種照合不能としてすべての処理を終了する。さらに、送信制御部1から送られてきた高電圧が、所定の範囲内にない場合は、ステップS32へ移行して警報回路25を駆動して警報ランプ(図示せず)を点滅させる。これにより、無線システム使用者に対して接続されている送信制御部1と送信高周波部2とを接続した同軸ケーブル4の長さが適切でない旨の警告となる。
【0040】
その際に、例えば、同軸ケーブル4の長さが300mを超えたものを使用している場合には、送信制御部1内の電源装置11に付属する外部スイッチ11bを切り換えて、供給電圧を58Vに上げる。また、同軸ケーブル4の長さの短いものをものを用いていた場合には、適切な長さのもの、例えば300m〜500mのものに交換するという対策が考えられる。なお、電源制御回路22は、送信制御部1から高電圧が供給開始された時点だけでなく、実負荷時にも電圧を監視していて、検出電圧が+49V以上又は+24V以下の場合には半導体スイッチ27をOFFして安定化電源26への電圧印加を停止し、かつ警報回路25を作動させて警報を発生させる。
【0041】
上述のように、送信制御部1と送信高周波部2の機種が一致したときにのみ、送信制御部1から送信高周波部2に向けて定格の電源電圧が送電される。したがって、誤って異なる機種の送信制御部1と送信高周波部2を接続したような場合でも、高電圧のために送信高周波部2が破損するなどの事故を防止することができる。さらに、送信高周波部2では、送られてきた電圧が所定の範囲内にあるか否かを判定して、範囲内にない場合には、その電圧を安定化電源26に印加しないようにしているので、規定値を超える電圧印加による安定化電源26の損傷を防ぐとともに、安定化電源の26の許容入力電圧の範囲を+21V〜+50Vと狭くすることができるのでコストの軽減も図ることができる。また、安定化電源の印加電圧が所定範囲なので、出力電圧異常による他の回路の破損という事態を招くことがない。
【0042】
なお、本発明における低電圧供給手段は上記実施の形態の電源装置11に、コマンド送信手段はCPU13に、昇圧手段は昇圧回路11aに、電源制御手段は電源制御回路22に、高圧受電部は安定化電源26にそれぞれ相当する。
【0044】
以上、本発明の実施の形態を送信側の無線システムとして説明したが、受信側の無線システムでも電源供給装置は全く同一なので、その説明は省略した。なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その発明の主旨に沿った各種の変形が可能である。また、CPUに代えて、専用のハードウェア回路で同様の機能を実現することも可能である。
【0045】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、同機種の制御部と高周波部が接続されたときにのみ、制御部から高周波部に対して規定の電源電圧が供給される。その際、供給電圧が所定の範囲内にあるときのみ高周波部の高圧受電部に電源を供給させるようにしたので、電源電圧の違いによるシステムの破損を防止することができる。
また、高圧受電部に入力する電圧の範囲が制限されるので、高圧受電部の入力許容範囲を広く取る必要が無くコストを軽減することができる。
【0046】
また、請求項2記載の発明によると、制御部と高周波部との接続同軸ケーブルの長さが短いときには、電圧降下が少ないので、高周波部に送る高電圧を二種類の高電圧のうち低い方の高電圧とし、同軸ケーブルが長いときには高い方の高電圧に切り替えて用いることができる。
【0047】
また、請求項3記載の発明によると、高周波部に入力した高電圧が、所定範囲内にない場合には警報を発生させるようにしたので、高周波部側にいる者にも異常状態がすぐに判明して対応した処置を取ることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して構成した送信用無線システムの一例を示すブロック図である。
【図2】送信制御ユニットの初期設定動作のフローチャートである。
【図3】送信高周波ユニットの初期設定動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 送信制御ユニット
2 送信高周波ユニット
3 パラボラアンテナ
4 同軸ケーブル
11 電源装置
11a 昇圧回路
12 電源スイッチ
13 CPU
14 警報回路
15 混合器
21 分離器
22 電源制御回路
23 CPU安定化電源
24 CPU
25 警報回路
26 安定化電源
27 半導体スイッチ

Claims (3)

  1. 電波を送信または受信する高周波部と、前記高周波部を制御する制御部と、前記高周波部と前記制御部とを接続する単一同軸ケーブルから構成され、前記高周波部の動作電源を前記同軸ケーブルを介して前記制御部から供給するようにした無線システムにおいて、
    前記制御部は、
    前記制御部内で使用する制御部用低電圧、前記高周波部で使用する高周波部用低電圧または高電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記高周波部に対して機種照合用の初期設定コマンドを送信するコマンド送信手段と、
    前記高周波部より前記初期設定コマンドの応答を所定時間内に受信する応答受信手段と、
    前記電圧供給手段および前記コマンド送信手段の出力を前記高周波部へ送るときに混合したり、または前記高周波部からの前記初期設定コマンドの応答を分離する制御部混合分離手段と、
    前記高周波部からの前記初期設定コマンドの応答が前記所定時間内にあったとき、高周波部へ供給している電圧供給手段の低電圧を高電圧へ昇圧する昇圧手段とを有し
    前記高周波部は、
    前記電圧供給手段の前記高周波部低電圧の供給により、前記初期設定コマンドに対する応答を返信する応答返信手段と、
    前記制御部からの前記電圧供給手段の出力や前記コマンド送信手段の出力を分離し、または前記初期設定コマンドに対する応答を返信するときに混合する高周波部混合分離手段と、
    前記電圧供給手段の前記高電圧を受けて、該高電圧が所定範囲内にあるか否かを判定し、前記所定範囲内にあるときのみ前記高周波部の高圧受電部に前記高電圧を供給する電源制御手段とを備えたことを特徴とする無線システムの電源供給装置。
  2. 前記制御部の昇圧手段は、二種類の高電圧への昇圧がおこなえる昇圧設定電圧切り替え手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の無線システムの電源供給装置。
  3. 前記高周波部には、前記高周波部に入力した前記高電圧が、前記所定範囲内にない場合には警報を発生する手段を有することを特徴とする請求項1記載の無線システムの電源供給装置。
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