JP2008251145A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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秀治 江口
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Abstract

【課題】高精度のレーザ出力制御を可能にする小型、低コストの光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】複数のレーザ光源1、2、3からそれぞれ出射されたレーザビームをダイクロイックプリズム12に入射させるとともに、共通の出射口から出射させ、出射されたレーザビームをビーム分割素子15によって所定の光量比で主ビームとモニタ用ビームとに分割し、このうち、主ビームを光ディスク31の情報記録面に集光させる一方、モニタ用ビームをモニタ検出器27で受光して電気信号に変換し、得られた電気信号に基づいて、制御手段29、30が複数のレーザ光源のそれぞれの出力パワーレベルを制御する。モニタ検出器は、演算増幅器と、複数の可変抵抗器と、外部からの選択信号によってレーザ光源ごとに演算増幅器の入力経路に切り換え接続するアナログスイッチとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光源から出射される光ビームを光ディスクの情報記録面に照射して、記録情報の再生又は記録を行うために用いる光ピックアップ装置に関する。
現在、一般に普及している光ディスクには、対応波長の異なる種々のディスクが存在する。例えば、CD−Rなどは780nm帯の波長、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAMなどは660nm帯の波長、Blu−ray(登録商標)ディスクやHD−DVDなどは400nm帯の半導体レーザを用いる。そこで、1台の光ピックアップ装置によって対応波長の異なる複数種類のディスクに記録又は再生を行う場合には、それぞれのディスクに対応した波長の半導体レーザを備える必要がある。
このような光ピックアップ装置に用いられるレーザ光源としての半導体レーザは、温度変動や経年変化によって出力パワーが変動するため、従来からAPC(Auto laser Power Control)駆動によってレーザパワー制御を行うことにより、光ディスクなどの情報記録媒体に照射される光ビーム(以下、ビームを光束とも言う)の出力パワーレベルの安定化が図られている。このAPCの代表的な方式として、リアモニタ方式とフロントモニタ方式がある。
リアモニタ方式とは、半導体レーザの光出射端面とは反対側の端面からわずかに出射される光ビームをモニタする方式である。また、フロントモニタ方式とは、半導体レーザの光出射端面から出射される光ビームの一部をモニタする方式である。どちらの方式もモニタした光ビームの出力を半導体レーザの駆動回路にフィードバックして光ビームの出力パワーを一定に保つように制御されるが、リアモニタ方式は検出精度に問題があることから、一般的にはフロントモニタ方式が採用されている。
図9はフロントモニタ方式を採用した従来の光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図であり、波長の異なる2個の半導体レーザを含み、2種類の光ディスクに対応できるように構成したものである。図9において、半導体レーザ1から出射された光ビームはコリメータレンズ4によって平行光にされ、偏光ビームスプリッタ9に入射される。偏光ビームスプリッタ9に入射された光ビームは反射され、さらに偏光ビームスプリッタ10を透過した後、立ち上げハーフミラー15に入射される。立ち上げハーフミラー15に入射された光ビームは、光ディスク31の方向に導かれ、1/4波長板16を透過して対物レンズ17によって光ディスク31の情報記録面上に集光されて、所定の大きさのビームスポットを形成する。もう1つの半導体レーザ2から出射された光ビームはコリメータレンズ5によって平行光にされ、偏光ビームスプリッタ10に入射される。偏光ビームスプリッタ10に入射された光ビームは反射され、立ち上げハーフミラー15に入射される。立ち上げハーフミラー15に入射された光ビームは、光ディスク31の方向に導かれ、1/4波長板16を透過して対物レンズ17によって光ディスク31の情報記録面上に集光されて、所定の大きさのビームスポットを形成する。
光ディスク31の情報記録面上に集光された光ビームは、光ディスク31によって反射され、対物レンズ17及び1/4波長板16を逆進して立ち上げハーフミラー15に入射される。立ち上げハーフミラー15に入射された光ビームは反射され、偏光ビームスプリッタ10、9の方向に逆進する。偏光ビームスプリッタ10、9は光ディスク31から反射されてきた光ビームに対してはほぼ100%の透過特性を有しているので、そのまま直進する。そして、検出集光レンズ21及び光ビームに非点収差を与えるシリンドリカルレンズ23を経て、光検出器25に導かれる。
一方半導体レーザ1の近傍に配置されたフロントモニタ検出器27aは半導体レーザ1から出射された光ビームのうち、コリメータレンズ4を通らない光ビームの一部を受け、受けた光ビームの光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は半導体レーザ1のパワー制御を行うレーザ制御回路を含むAPC回路(図面ではAPCと略記)30aに供給される。APC回路30aはフロントモニタ検出器27aからの電気信号に応じて、半導体レーザ1を駆動するための最適な駆動信号を半導体レーザドライバ(図面ではLDDと略記)29aに加える。半導体レーザドライバ29aは駆動信号に基づいて半導体レーザ1の駆動電流を制御する。
同様に、半導体レーザ2の近傍に配置されたフロントモニタ検出器27bは半導体レーザ2から出射された光ビームのうち、コリメータレンズ5を通らない光ビームの一部を受け、受けた光ビームの光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は半導体レーザ2のパワー制御を行うレーザ制御回路を含むAPC回路(図面ではAPCと略記)30bに供給される。APC回路30bはフロントモニタ検出器27bからの電気信号に応じて、半導体レーザ2を駆動するための最適な駆動信号を半導体レーザドライバ(図面ではLDDと略記)29bに加える。半導体レーザドライバ29bは駆動信号に基づいて半導体レーザ2の駆動電流を制御する。
このようにして、半導体レーザ1、2の各出力パワーは、フロントモニタ検出器27a、27bから出力される電気信号に基づいて、APC回路30a、30bにより生成される駆動信号によって制御される。
図9に示したように、レーザ光源として複数の半導体レーザ1、2を有する光ピックアップ装置の場合、複数の半導体レーザの出力パワーを自動制御するためには、半導体レーザ1、2のそれぞれが出力する光ビームを検出してフィードバックする、フロントモニタ検出器27a、27bのような、複数のフロントモニタ検出器が必要である。
フロントモニタ検出器を備えた従来の光ピックアップ装置として、例えば、下記の特許文献1には、光束周辺部分の光を分離する反射ミラーを設け、その反射光を光軸の近傍外に配置された光検出器に導くものが開示されている。また、下記の特許文献2には、ビーム整形プリズムを用い、このビーム整形プリズムに入射された平行光束を分離して光検出器に導くものが開示されている。また、下記の特許文献3には、全反射ミラーのエッジにて平行光束を分割し、平行光束の周辺の一部が全反射ミラーの外を通過して光検出に直進するように構成したものが開示されている。また、下記の特許文献4には、1つのフロントモニタ検出器を用いて、複数のレーザ出力パワーを個別に自動制御するべく、フロントモニタ検出器の出力信号のゲイン切換回路を設けるものが開示されている。
特開2001−118281号公報(要約) 特開平11−273119号公報(要約) 特開2003−151167号公報(要約) 特開2004−342278号公報(要約)
しかしながら、上述した特許文献1に開示された光ピックアップ装置は、複数の波長に対応する場合には各々の光源についてそれぞれ反射ミラーと光検出器が必要であり、特許文献2に開示された光ピックアップ装置は、その構成要素であるビーム整形プリズムが光の屈折を利用してビームの整形を行う光学部品であるため、複数の光源に対応する場合には、各々の波長に対応したビーム整形プリズムと光検出器が必要である。また、特許文献3に開示された光ピックアップ装置は、反射ミラーのエッジにてビームを分割する構成であるため、十分な光量を受光することができず、高精度の制御が難しかった。
このように、特許文献1〜3に開示されたフロントモニタ検出器を、複数の波長を用いる光ピックアップ装置に適用しようとすると、光源の各々に対して光検出器を設けなければならないため、装置が大型化するほか、装置コストも高騰するという問題があり、また、光束を分離した後に光ディスクに到達するまでの光路が長いため、途中の光学部品の反射率、透過率、偏光特性などのばらつきや環境変化の影響を受けやすいという問題もあった。
これに対して、特許文献4に開示された光ピックアップ装置は1つのフロントモニタ検出器によって複数のレーザ出力パワーを個別に制御するというものであるが、その光学系について言及していないため、光学部品の反射率、透過率、偏光特性などのばらつきや環境変化の影響を受けやすいという問題を解決し得るものではなかった。
ところで、半導体レーザの出射光は、水平方向及び垂直方向の各強度分布がほぼガウス分布をしており、かつ、水平方向と垂直方向とで広がり角が異なる楕円形状をしていることが知られている。上述した特許文献2及び3に開示された光ピックアップ装置においては、光検出器に導く光束が半導体レーザの出射光強度分布の裾、例えばピーク強度の40%以下の領域にあたるため、光の利用効率が低く、再生時などレーザの出射光量が少ない場合に十分な光量を受光できず、そのため検出精度が低下するという問題があり、また、レーザ出射光の広がり角のばらつきの影響を受けやすいという問題もあった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、光ディスクに照射される光束を遮光することなく、光検出器に十分な光量を受光させることができ、これによって、高精度のレーザ出力制御を可能にする光ピックアップ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、対応波長の異なる複数の光ディスクに対応可能で、かつ、小型で低コストの光ピックアップ装置を提供することにある。
本発明のもう一つ他の目的は、光束を分離した後に光ディスクに到達するまでの光路を短縮することによって、光学部品の反射率、透過率、偏光特性などのばらつきや環境変化の影響を受けにくい光ピックアップ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る光ピックアップ装置は、波長が互いに異なるレーザビームを出射する複数のレーザ光源と、
ダイクロイックプリズムを含み、前記複数のレーザ光源からそれぞれ出射された前記レーザビームを前記ダイクロイックプリズムに入射させるとともに、入射された前記レーザビームが前記ダイクロイックプリズムの共通の出射口から出射されるように複数の光学部材が組み合わされた光学系と、
前記ダイクロイックプリズムから出射された前記レーザビームを所定の光量比で主ビームとモニタ用ビームとに分割するビーム分割素子と、
前記主ビームを光ディスクの情報記録面に集光させる対物レンズと、
前記モニタ用ビームを受光して電気信号に変換し、前記電気信号を増幅して出力するとともに、所定の範囲に増幅された出力信号が得られるように、前記レーザ光源ごとにゲインを切り換えて出力するモニタ検出器と、
前記モニタ検出器の出力信号に基づいて、前記レーザ光源の駆動電流を制御する制御手段とを備えた光ピックアップ装置であって、
前記モニタ検出器は、少なくとも1つの演算増幅器と、前記レーザ光源に対応して設けられた複数の可変抵抗器と、外部からの選択信号によって前記レーザ光源ごとに前記演算増幅器の入力経路に切り換え接続する1つ又は複数のアナログスイッチとを有する。
本発明によれば、複数のレーザ光源から出射されたレーザビームをダイクロイックプリズムに入射させるとともに、入射されたレーザビームがダイクロイックプリズムの共通の出射口から出射されるようにし、共通の出射口から出射されたレーザビームを所定の光量比で主ビームとモニタ用ビームに分割し、得られたモニタ用ビームをモニタ検出器で受光するようにしたので、光ディスクに照射される光束を遮光することなく、モニタ検出器に十分な光量を受光させることができ、これによって、高精度のレーザ出力制御を可能にする光ピックアップ装置が提供される。
また、本発明によれば、1つのモニタ検出器によって複数のレーザ出力パワーを個別に制御するようにしたので、対応波長の異なる複数の光ディスクに対応可能で、かつ、小型で低コストの光ピックアップ装置が提供される。
また、本発明によれば、ビーム分割素子によって分割された主ビームを光ディスクに導く経路の光学部品が最小限で済むため、光学部品の反射率、透過率、偏光特性などのばらつきや環境変化の影響を受けにくい光ピックアップ装置が提供される。
また、本発明によれば、モニタ検出器が複数の可変抵抗器と、外部からの選択信号によってレーザ光源ごとに演算増幅器の入力経路に切り換え接続する1つ又は複数のアナログスイッチとを含んでいるので、その出力を出力パワー制御に要求される範囲内に合わせ込むことができる光ピックアップ装置が提供される。
ちなみに、アナログスイッチの静電容量の総和をほぼ25pF以下とすれば、記録発光波形のピークを高速でサンプリングして記録パワーを制御することができる光ピックアップ装置が提供される。
以下、本発明を図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る光ピックアップ装置の一実施の形態の概略構成を示す系統図である。図1において、第1の光源としての半導体レーザ1から出射されたレーザビームを3波長ダイクロイックプリズム12に導く経路に、コリメータレンズ4、回折格子7a、偏光ビームスプリッタ9及びコリメータレンズユニット13が順次配置され、3波長ダイクロイックプリズム12から逆進して偏光ビームスプリッタ9を透過した光の進行経路に検出集光レンズ22、シリンドリカルレンズ24及び光検出器26が設けられている。このうち、コリメータレンズユニット13はコリメートレンズユニット駆動モータ28によって光軸方向に移動させ得るように構成されている。
また、第2の光源としての半導体レーザ2から出射されたレーザビームを3波長ダイクロイックプリズム12に導く経路に、回折格子7b、偏光ビームスプリッタ10、ダイクロイックプリズム11、1/2波長板8及びコリメータレンズ14が順次配置され、3波長ダイクロイックプリズム12から逆進して偏光ビームスプリッタ10で反射した光の進行経路に検出集光レンズ21、シリンドリカルレンズ23及び光検出器25が設けられている。
また、図示を省略した第3の光源としての半導体レーザ及び図示を省略したホログラムを含み、半導体レーザが受発光素子の機能を有するように構成されたホログラムレーザユニット3と、カップリングレンズ6とが設けられている。このホログラムレーザユニット3及びカップリングレンズ6は、ダイクロイックプリズム11の反射機能を利用してレーザビームを3波長ダイクロイックプリズム12に入射させ、かつ3波長ダイクロイックプリズム12から逆進する光を受光する機能をも有している。
3波長ダイクロイックプリズム12は半導体レーザ1、2及びホログラムレーザユニット3からそれぞれ出射されたレーザビームが入射されたとき、共通の出射口、すなわち図面の右方向に出射するように、それぞれレーザビームを3波長ダイクロイックプリズムまで導く複数の光学系と組み合わされている。そして、3波長ダイクロイックプリズム12のレーザビームの出射経路に、レーザビームを所定の光量比で主ビームとモニタ用ビームとに分割するビーム分割素子としての立ち上げハーフミラー15が設けられ、さらに、分割された主ビームを光ディスク31の情報記録面に集光させるための1/4波長板16及び対物レンズ17が設けられ、モニタ用ビームの進行経路にアパーチャ19、検出集光レンズ20及びモニタ検出器としてのフロントモニタ検出器27が設けられている。フロントモニタ検出器27の出力信号はAPC回路(図面ではAPCと略記)30に加えられ、このAPC回路30が半導体レーザドライバ(図面ではLDDと略記)29を介して半導体レーザ1、半導体レーザ2及びホログラムレーザユニット3の駆動電流を制御して出力パワーを調整するように構成されている。
上記のように構成された本実施の形態の動作について以下に説明する。第1の光源としての半導体レーザ1は、光ディスク31がBlu−ray(登録商標)ディスクやHD−DVDである場合に対応するべく、波長405nmの青紫色のレーザビームを出射する。このレーザビームは、ほぼ直線偏光S波である。半導体レーザ1から出射された発散ビームは、コリメータレンズ4でほぼ平行光に変換され、回折格子7aにより0次回折光と±1次回折光の3つのビームに分割される。回折格子7aを出射した光のほとんどは、偏光ビームスプリッタ9で反射され、コリメータレンズユニット13を透過して、3波長ダイクロイックプリズム12に入射される。3波長ダイクロイックプリズム12に入射された光はここで反射され、立ち上げハーフミラー15に入射される。立ち上げハーフミラー15に入射された光の90%が反射されて1/4波長板16に入射される。1/4波長板16に入射された光は、直線偏光から円偏光に変換されて、対物レンズ17に入射される。対物レンズ17に入射された光は集光され、光ディスク31の所望のトラックに対してビームスポットとして照射される。
ここで、対物レンズ17は、光ディスク31がBlu−ray(登録商標)ディスクの場合はNA(Numerical Aperture:開口数)0.85前後の対物レンズに切り換えられ、DVDあるいはCDの場合は、NA0.6ないし0.65の図示しないDVDとCD兼用の対物レンズに切り換えられる。なお、対物レンズを切り換える代わりに、対物レンズ17を保持するアクチュエータ18ごとDVDとCD兼用に切り換えてもよい。光ディスク31が片面2層の光ディスクである場合には、記録面での基板厚の差により対物レンズ17において球面収差が発生するので、コリメートレンズユニット駆動モータ28を駆動してコリメータレンズユニット13の位置を移動することにより球面収差が補正される。
また、周知のように対物レンズ17は、それぞれ図示を省略したフォーカスコイル及びトラッキングコイルを備えたアクチュエータ18で保持され、図示しないサーボ回路からアクチュエータ18内のフォーカスコイルに電流を流すことにより、対物レンズ17の位置を光ディスク31の記録面に対して垂直なフォーカシング方向に微小移動させて光ディスク31の所望のトラックに対して、ビームスポットの焦点を一致させて結像させ、また、図示しないサーボ回路からアクチュエータ内のトラッキングコイルに電流を流すことにより、対物レンズ17の光軸を光ディスク31の径方向に微小変位させて光ディスクのトラックを追従することが可能になっている。
立ち上げハーフミラー15に入射された直線偏光S波の光量の10%は、透過してアパーチャ19で開口制限され、検出集光レンズ20で集光されてフロントモニタ検出器27で受光される。フロントモニタ検出器27で受光された光は電気信号に変換され、フロントモニタ検出器27に内蔵されているアンプで増幅される。増幅率(ゲイン)は切り換え可能となっている。アパーチャ19はフロントモニタ検出器27の出力が飽和するのを防ぐ目的で配置されるが、記録時と再生時とでフロントモニタ検出器27のゲインを切り換えても飽和しない場合にはアパーチャ19は不要である。フロントモニタ検出器27の出力信号はAPC回路30を介して半導体レーザドライバ29に帰還される。半導体レーザドライバ29は駆動するべき半導体レーザを選択し、入力された電気信号に基づいて最適な駆動信号を半導体レーザドライバ29に加える。半導体レーザドライバ29は駆動信号に応じて半導体レーザ1の駆動電流を制御する。これによって、半導体レーザ1からはパワーが安定化されたレーザ光が出射される。
また、光ディスク31に照射されたスポット光は、光ディスク31上で反射される。この円偏光の反射光は、対物レンズ17を介して1/4波長板16に入射される。1/4波長板16に入射された反射光は、偏波面が照射時のS波に直交する直線偏光のP波に変換された後、立ち上げハーフミラー15に入射され、入射された反射光のほとんどが反射される。立ち上げハーフミラー15で反射された反射光は3波長ダイクロイックプリズム12に入射され、ここでもほとんどが反射され、コリメータユニット13を透過して偏光ビームスプリッタ9に入射される。偏光ビームスプリッタ9に入射された直線偏光は、P波であるので透過され、検出集光レンズ22及びシリンドリカルレンズ24で集光されて光検出器26で受光される。光検出器26で受光された光は、その受光レベルに応じたレベルの電気信号に変換され、図示しない再生信号処理回路やサーボ制御系において、記録情報信号の検出、及び上記のフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の検出などに使用される。
次に、第2の光源としての半導体レーザ2は光ディスク31がDVDディスクに対応した波長650nm〜665nmの赤色のレーザビームを出射する。半導体レーザ2から出射されたレーザビームはほぼ直線偏光のP波である。半導体レーザ2から出射された発散ビームは、回折格子7bにより0次回折光と±1次回折光の3つのビームに分割され、回折格子7bを出射した光のほとんどは、偏光ビームスプリッタ10とダイクロイックプリズム11を透過し、1/2波長板8でS波に変換される。直線偏光のS波はコリメータレンズ14でほぼ平行光になり、3波長ダイクロイックプリズム12を透過し、立ち上げハーフミラー15で光の95%が反射されて1/4波長板16に入射される。1/4波長板16に入射された光は、直線偏光から円偏光に変換されて、対物レンズ17に入射される。対物レンズ17に入射された光は集光され、光ディスク31の所望のトラックに対してビームスポットとして照射される。
ここで、対物レンズ17は、NA0.6ないし0.65の図示しないDVDとCD兼用の対物レンズに切り換えられる。なお、対物レンズを切り換える代わりに、対物レンズ17を保持するアクチュエータ18ごとDVDとCD兼用に切り換えてもよい。立ち上げハーフミラー15に入射した直線偏光S波の光量の5%は、透過してアパーチャ19で開口制限され、検出集光レンズ20で集光される。検出集光レンズ20で集光された光はフロントモニタ検出器27で受光されて電気信号に変換され、フロントモニタ検出器27に内蔵されたアンプで増幅される。アパーチャ19はフロントモニタ検出器27が飽和するのを防ぐ目的で配置されるが、記録時と再生時とでフロントモニタ検出器27のゲインを切り換えても飽和しない場合には不要である。フロントモニタ検出器27の出力信号はAPC回路30を介して半導体レーザドライバ29に帰還される。半導体レーザドライバ29は駆動するべき半導体レーザを選択し、入力された電気信号に基づいて最適な駆動信号を半導体レーザドライバ29に加える。半導体レーザドライバ29は駆動信号に応じて半導体レーザ2の駆動電流を制御する。これによって、半導体レーザ2からはパワーが安定化されたレーザ光が出射される。
また、光ディスク31に照射されたスポット光は、光ディスク31上で反射される。この円偏光の反射光は、対物レンズ17を介して1/4波長板16に入射される。1/4波長板16に入射された反射光は、偏波面が照射時のS波に直交する直線偏光のP波に変換された後、立ち上げハーフミラー15に入射され、入射された反射光のほとんどが反射され、3波長ダイクロイックプリズム12に入射される。3波長ダイクロイックプリズム12に入射された反射光のほとんどが透過し、さらに、コリメータレンズ14及び1/2波長板8を透過したS波はダイクロイックプリズム11に入射する。ダイクロイックプリズム11に入射した波長650nm〜665nmの光はそのまま透過した後、偏光ビームスプリッタ10でS波は反射されて検出集光レンズ21及びシリンドリカルレンズ23で集光されて光検出器25で受光される。光検出器25で受光された光は、その受光レベルに応じたレベルの電気信号に変換され、前述の図示しない再生信号処理回路やサーボ制御系において、記録情報信号の検出、及び上記のフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の検出などに使用される。
第3の光源として、光ディスク31がCDディスクの場合に対応した波長780nm前後の赤外線を出射する半導体レーザダイオードを用いる。この半導体レーザダイオードは、所定の検出方式で各サーボ信号および再生信号を検出可能なように複数に分割された受光面を有する受発光素子である。ホログラムレーザユニット3は半導体レーザダイオードとその前方に配置されたホログラムとを含み、ホログラムは半導体レーザダイオードに対する行きと帰りのビームを分離する機能を有している。そして、ホログラムレーザユニット3より出射されるビームは、半導体レーザ2から出射されるレーザビームと同様に直線偏光のP波である。ホログラムレーザユニット3の半導体レーザダイオードから出射された発散ビームは、ホログラムレーザユニット3内の回折格子により0次回折光と±1次回折光の3つの光束(ビーム)に分割され、回折格子を出射した光のほとんどは、ダイクロイックプリズム11で反射され、1/2波長板8でS波に変換される。直線偏光のS波はコリメータレンズ14でほぼ平行光になり、3波長ダイクロイックプリズム12を透過し、立ち上げハーフミラー15で光の95%が反射されて1/4波長板16に入射される。1/4波長板16に入射された光は、直線偏光から円偏光に変換されて、対物レンズ17に入射される。対物レンズ17に入射された光は集光され、光ディスク31の所望のトラックに対してビームスポットとして照射される。
立ち上げハーフミラー15に入射した直線偏光S波の5%は、透過してアパーチャ19及び検出集光レンズ20で集光されてフロントモニタ検出器27で受光され電気信号に変換され内蔵アンプで増幅される。アパーチャ19はフロントモニタ出力が飽和するのを防ぐ目的で配置されるが、記録時と再生時とでフロントモニタ検出器のゲインを切り換えても飽和しない場合は不要である。フロントモニタ出力信号はAPC回路30を介して半導体レーザドライバ29に帰還される。半導体レーザドライバ29では駆動する半導体レーザが選択されて、入力された電気信号に基づいてホログラムレーザユニット3の半導体レーザダイオードの駆動電流が制御されて出力パワーの調整が行われる。これにより、ホログラムレーザユニット3の半導体レーザダイオードからはパワーが安定化されたレーザ光が出射される。
また、光ディスク31に照射されたスポット光は、光ディスク31上で反射される。この反射光は、対物レンズ17を介して1/4波長板16に入射される。1/4波長板16に入射された反射光は、偏波面が照射時のS波に直交する直線偏光のP波に変換された後、立ち上げハーフミラー15でほとんどの光が反射され、3波長ダイクロイックプリズム12に入射される。3波長ダイクロイックプリズム12に入射された反射光のほとんどが透過し、さらに、コリメータレンズ14及び1/2波長板8を透過したS波はダイクロイックプリズム11に入射する。ダイクロイックプリズムに入射した波長780nm前後の光は反射され、カップリングレンズ6で集光されてホログラムレーザユニット3で受光される。受光された光は、その受光レベルに応じたレベルの電気信号に変換され、前述の図示しない再生信号処理回路やサーボ制御系において、記録情報信号の検出、及び上記のフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の検出などに使用される。
図2はフロントモニタ検出器27の詳細な構成を示す回路図である。図2において、フォトダイオード(PD)37はモニタ用ビームを検出して電気信号に変換するもので、そのアノードが接地され、そのカソードが演算増幅器38の反転入力端子(−)に接続されている。演算増幅器38の反転入力端子と出力端子との間に帰還抵抗(R)36が接続されている。この演算増幅器38の非反転入力端子(+)に基準電圧Vrefを印加することによって、フォトダイオード37を入力抵抗とする初段増幅部が構成され、フォトダイオード37に発生するモニタ用ビームに対応した電圧と基準電圧Vrefとの偏差分を増幅して得られた電圧を初段増幅器出力端子39に発生させる。
初段増幅器出力端子39には、可変抵抗器(VR)42a及びアナログスイッチ(SW)43aの直列接続回路の一端と、可変抵抗器(VR)42b及びアナログスイッチ(SW)43bの直列接続回路の一端と、可変抵抗器(VR)42c及びアナログスイッチ(SW)43cの直列接続回路の一端とが接続され、これらの直列接続回路の他端がそれ後段増幅器入力端子40に接続されている。アナログスイッチ43a、43b、43cはそれぞれ制御入力端子44a、44b、44cに印加される制御信号によってオン、オフ制御される。後段増幅器入力端子40には入力抵抗(R)34の一端が接続されている。入力抵抗34の他端は演算増幅器35の反転入力端子(−)に接続されている。この演算増幅器35の反転入力端子と出力端子との間に帰還抵抗(R)33が接続されている。この演算増幅器35の非反転入力端子(+)に基準電圧Vrefを印加することによって、後段増幅器入力端子40と基準電圧Vrefとの偏差分を増幅して得られた電圧を後段増幅器出力端子41に発生させる後段増幅部が構成されている。
上述した演算増幅器38を含む初段増幅部と、演算増幅器35を含む後段増幅部とによってフロントモニタ用光検出器32が構成されている。また、可変抵抗器42a及びアナログスイッチ43aの直列接続回路は半導体レーザ1を点灯させたときに、後段増幅器出力端子41に発生する電圧の値を、APC回路30側から要求される範囲内に合わせ込むための調整回路になっている。同様に、可変抵抗器42b及びアナログスイッチ43bの直列接続回路は半導体レーザ2を点灯させたときに、後段増幅器出力端子41に発生する電圧の値を、APC回路30側から要求される範囲内に合わせ込むための調整回路になっており、可変抵抗器42c及びアナログスイッチ43cの直列接続回路はホログラムレーザユニット3を点灯させたときに、後段増幅器出力端子41に発生する電圧の値を、APC回路30側から要求される範囲内に合わせ込むための調整回路になっている。
次に、図2に示したフロントモニタ検出器27の動作について、アナログスイッチ43a、43b、43cを等価回路で示した図3をも参照して説明する。図1を用いて説明したAPC回路30はフロントモニタ検出器27から出力される電圧値を指令値に一致させるような制御信号を出力して半導体レーザドライバ29に加える。このとき、半導体レーザドライバ29は所定の制御信号に対して光ディスク31の記録面に所望の光量のビームスポットを結像させることになるが、立ち上げハーフミラー15で分割されたモニタ用ビームをフォトダイオード37で受光して得られた電圧は、半導体レーザ1、半導体レーザ2及びホログラムレーザユニット3のいずれを点灯させたかにより変化する。そこで、演算増幅器38による初段増幅部で増幅して初段増幅器出力端子39に発生した電圧に対して、半導体レーザ1、半導体レーザ2及びホログラムレーザユニット3ごとに演算増幅器35による後段増幅部のゲインをそれぞれ可変抵抗器42a、42b、42cによって調整する。
図3は半導体レーザ1を点灯させて、フロントモニタ検出器27から出力される電圧値をAPC回路30側から要求される範囲内に合わせ込む状態を示したもので、図2中の制御入力端子44aにオン指令を、制御入力端子44bにオフ指令を、制御入力端子44cにオフ指令をそれぞれ加えると、図3に示したように、アナログスイッチ43aはオン状態に、アナログスイッチ43bはオフ状態に、アナログスイッチ43cはオフ状態にされる。このとき、後段増幅器入力端子40を介して可変抵抗器42aが入力抵抗34と直列に接続されることになり、その合成値と帰還抵抗33の比で決まる後段増幅部のゲインを可変抵抗器42aの抵抗値を変えることによって所望の電圧が後段増幅器出力端子41に発生するように調整することができる。
ここで、アナログスイッチ43aのオン状態における静電容量45をCon、アナログスイッチ43bのオフ状態における静電容量46aをCoff、アナログスイッチ43cのオフ状態における静電容量46bをCoffとすると、フロントモニタ検出器27の応答時間はこれらの静電容量の合成値と強い相関があることが実験によって明らかになっている。図4はこれらの静電容量の合成値と応答時間との関係を示す線図である。このうち、特性線Aは入力抵抗34が200Ωで、可変抵抗器42a、42b、42cの抵抗値がそれぞれ900Ωである場合の静電容量の合成値と応答時間との関係を示し、特性線Bは入力抵抗34が200Ωで、可変抵抗器42a、42b、42cの抵抗値がそれぞれ2.2kΩである静電容量の合成値と応答時間との関係を示している。これら2つの特性線A、Bの間の差は小さいことから、可変抵抗器42aの抵抗値を変化させてもその影響は非常に小さいことが分かる。図4中の特性線Cは可変抵抗器42aの抵抗値を900Ωに調整したとき、静電容量の合成値と後段増幅器出力端子41の整定時間Tsetとの関係を示している。一般に、DVD−Rディスクの16倍速の記録では、記録発光波形のピークを高速でサンプリングして記録パワーを制御する場合、後段増幅器出力端子41の整定時間Tsetを少なくとも15ns以下にする必要がある。そのために、アナログスイッチ43aのオン状態における静電容量Conと、アナログスイッチ43bのオフ状態における静電容量Coffと、アナログスイッチ43cのオフ状態における静電容量Coffとの合成値を約25pF以下に抑えればよいことが分かる。また、ノートPC対応ドライブの場合にはディスク回転モータの都合でDVD−Rディスクの8倍速が限界なので、50pF以下でよい。
以上、半導体レーザ1を点灯させて、アナログスイッチ43aをオン状態に、アナログスイッチ43b、43cをそれぞれオフ状態にして可変抵抗器42aを調整する場合について説明したが、半導体レーザ2を点灯させて可変抵抗器42bを調整したり、ホログラムレーザユニット3を点灯させて可変抵抗器42cを調整したりする場合も上述したと同様であるのでそれらの説明を省略する。
図5はフロントモニタ検出器27の変形例の詳細な構成を示す回路図であり、図中、図2と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図5に示したフロントモニタ検出器27Aは、図2中のアナログスイッチ43a、43b、43cの代わりに、2チャンネルのアナログスイッチ(2chSW)43d、43eを用いたもので、一端が共通接続された可変抵抗器42a及び可変抵抗器42bの各他端が2チャンネルのアナログスイッチ43dの各入力端に接続され、この2チャンネルのアナログスイッチ43dの出力端及び可変抵抗器42cの他端が2チャンネルのアナログスイッチ43eの各入力端に接続され、この2チャンネルのアナログスイッチ43eの出力端が後段増幅器入力端子40に接続されている。このうち、2チャンネルのアナログスイッチ43dは制御入力端子44bにオン指令が加えられたとき、可変抵抗器42aを2チャンネルのアナログスイッチ43eに接続し、制御入力端子44aにオフ指令が加えられたとき、アナログスイッチ43bを2チャンネルのアナログスイッチ43eに接続する。また、2チャンネルのアナログスイッチ43eは制御入力端子44bにオン指令が加えられたとき2チャンネルのアナログスイッチ43dを後段増幅器入力端子40に接続し、制御入力端子44bにオフ指令が加えられたとき可変抵抗器42cを後段増幅器入力端子40に接続する。したがって、このフロントモニタ検出器27Aにおいても、半導体レーザ1、半導体レーザ2、ホログラムレーザユニット3をそれぞれ点灯させたときの後段増幅器出力端子41の出力をAPC回路30側から要求される範囲内に合わせ込むための調整が可能である。
図6は図5中の2チャンネルのアナログスイッチ43d及び43eを等価回路で示した図で、2チャンネルのアナログスイッチ43dをオン状態にしたときの静電容量45aをCon、2チャンネルのアナログスイッチ43eをオン状態にしたときの静電容量45bをConとしたこれら2つの静電容量の合成値によって応答時間が決定される。したがって、これら2つの静電容量の合成値を約25pF以下に抑えることによって後段増幅器出力端子41の整定時間Tsetを15ns以下にすることができる。
図7はフロントモニタ検出器27のもう1つの変形例の詳細な構成を示す回路図であり、図中、図2と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図7に示したフロントモニタ検出器27Bは、図2中のアナログスイッチ43a、43b、43cの代わりに、3チャンネルのアナログスイッチ(3chSW)43fを用いたもので、一端が共通接続された可変抵抗器42a、42b、42cの各他端が3チャンネルのアナログスイッチ43fの各入力端に接続され、その出力端が後段増幅器入力端子40に接続されている。ここで、制御入力端子44aにオン指令が加えられ、制御入力端子44bにオフ指令が加えられたとき、可変抵抗器42aが後段増幅器入力端子40に接続され、制御入力端子44aにオフ指令が加えられ、制御入力端子44bにオフ指令が加えられたとき、可変抵抗器42bが後段増幅器入力端子40に接続され、制御入力端子44aにオフ指令が加えられ、制御入力端子44bにオン指令が加えられたとき、可変抵抗器42cが後段増幅器入力端子40に接続される。したがって、このフロントモニタ検出器27Bにおいても、半導体レーザ1、半導体レーザ2、ホログラムレーザユニット3をそれぞれ点灯させたときの後段増幅器出力端子41の出力をAPC回路30側から要求される範囲内に合わせ込むための調整が可能である。
図8は図7中の3チャンネルのアナログスイッチ43fを等価回路で示した図で、3チャンネルのアナログスイッチ43fをオン状態にしたときの静電容量45cをConとしたとき、この静電容量Conによって応答時間が決定される。したがって、この静電容量Conを約25pF以下に抑えることによって後段増幅器出力端子41の整定時間Tsetを15ns以下にすることができる。
以上述べたように、本実施の形態によれば、3種類の半導体レーザダイオードからそれぞれ出射されるレーザビームを3波長ダイクロイックプリズム12に入射させるとともに、入射されたレーザビームが共通の出射口から出射されるようにし、共通の出射口から出射されたレーザビームを所定の光量比で主ビームとモニタ用ビームに分割し、得られたモニタ用ビームをフロントモニタ検出器27で受光するようにしたので、光ディスク31に照射される光束を遮光することなく、フロントモニタ検出器27に十分な光量を受光させることができ、これによって、高精度のレーザ出力制御が可能な光ピックアップ装置とすることができる。
また、本実施の形態によれば、1つのフロントモニタ検出器27によって複数の半導体レーザダイオードの出力パワーを個別に制御するようにしたので、対応波長の異なる複数の光ディスクに対応可能で、かつ、小型で低コストの光ピックアップ装置とすることができる。
また、本実施の形態によれば、立ち上げハーフミラー15によって分割された主ビームを光ディスクに導く経路の光学部品が1/4波長板16及び対物レンズ17だけであるため、光学部品の反射率、透過率、偏光特性などのばらつきや環境変化に影響を受けにくい光ピックアップ装置とすることができる。
なお、上記の実施の形態では、波長の異なる3種類のレーザビームに対応して3波長ダイクロイックプリズム12を用いたが、波長の異なる2種類のレーザビームに対しては3波長ダイクロイックプリズム12に限定されず、他のダイクロイックプリズムを用いてもよく、要は入射された複数種類のレーザビームが共通の出射口から出射されるように、各レーザビームを導く光学系と組み合わされる構成であればよい。
本発明に係る光ピックアップ装置の一実施の形態の概略構成を示す系統図である。 本発明の一実施の形態のフロントモニタ検出器の詳細な構成を示す回路図である。 図2中のアナログスイッチを等価回路で示した図である。 図2中のアナログスイッチの静電容量の合成値と応答時間との関係を示した線図である。 図2に示したフロントモニタ検出器の変形例の詳細な構成を示す回路図である。 図5中のアナログスイッチを等価回路で示した図である。 図2に示したフロントモニタ検出器のもう一つの変形例の詳細な構成を示す回路図である。 図7中のアナログスイッチを等価回路で示した図である。 従来の光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図である。
符号の説明
1、2 半導体レーザ(レーザ光源)
3 ホログラムレーザユニット(レーザ光源)
9、10 偏光ビームスプリッタ(光学系)
11 ダイクロイックプリズム(光学系)
12 3波長ダイクロイックプリズム(光学系)
15 立ち上げハーフミラー(ビーム分割素子)
17 対物レンズ
27、27A、27B フロントモニタ検出器(モニタ検出器)
29 半導体レーザドライバ(制御手段)
30 APC回路(制御手段)
31 光ディスク
37 フォトダイオード
35、38 演算増幅器
42a、42b、42c 可変抵抗器
43a〜43f アナログスイッチ

Claims (1)

  1. 波長が互いに異なるレーザビームを出射する複数のレーザ光源と、
    ダイクロイックプリズムを含み、前記複数のレーザ光源からそれぞれ出射された前記レーザビームを前記ダイクロイックプリズムに入射させるとともに、入射された前記レーザビームが前記ダイクロイックプリズムの共通の出射口から出射されるように複数の光学部材が組み合わされた光学系と、
    前記ダイクロイックプリズムから出射された前記レーザビームを所定の光量比で主ビームとモニタ用ビームとに分割するビーム分割素子と、
    前記主ビームを光ディスクの情報記録面に集光させる対物レンズと、
    前記モニタ用ビームを受光して電気信号に変換し、前記電気信号を増幅して出力するとともに、所定の範囲に増幅された出力信号が得られるように、前記レーザ光源ごとにゲインを切り換えて出力するモニタ検出器と、
    前記モニタ検出器の出力信号に基づいて、前記レーザ光源の駆動電流を制御する制御手段とを備えた光ピックアップ装置であって、
    前記モニタ検出器は、少なくとも1つの演算増幅器と、前記レーザ光源に対応して設けられた複数の可変抵抗器と、外部からの選択信号によって前記レーザ光源ごとに前記演算増幅器の入力経路に切り換え接続する1つ又は複数のアナログスイッチとを有する、光ピックアップ装置。
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