JP2008250479A - 工作機械、操作許可制御プログラム及び記録媒体、復旧操作許可制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

工作機械、操作許可制御プログラム及び記録媒体、復旧操作許可制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】アラーム発生後の工作機械の復旧操作に関して未熟な作業者による復旧操作を防止する工作機械、復旧操作許可制御プログラム及び記録媒体を提供すること。
【解決手段】RFIDリーダー8がRFIDタグ9に記憶された作業者固有ID番号を読み込んだ場合には(S5;Yes)、その作業者固有ID番号と復旧操作許可設定テーブル12の作業者固有ID番号に対応したアラーム群の操作許可範囲に基づいて、RFIDタグ9を入力した作業者が、発生したアラームに関して復旧操作能力のある作業者であるか否か判定される(S7)。判定の結果、復旧操作能力のある作業者であると判定された場合には(S7;Yes)、復旧操作許可のメッセージが液晶ディスプレイ7に表示されると共に(S8)、数値制御装置3内での復旧操作の受付けの無効化を解除し(S9)。
【選択図】図6

Description

本発明は、工作機械、操作許可制御プログラム及び記録媒体、復旧操作許可制御プログラム及び記録媒体に関し、特に、工作機械本体の故障や異常に対し復旧操作能力のある作業者にのみ復旧操作が許可されるよう制御装置を制御するものである。
従来のNC(数値制御)式の工作機械においては、工作機械本体の故障や異常が検出されアラームが発生すると、工作機械本体の運転が停止する。その後、作業者が工作機械本体の操作パネルを操作して復旧操作を行う。復旧操作後、アラームを解除し復旧処理を完了する。
特許文献1には、工作機械で発生した故障の内容に応じて修復担当者を機械自身又作業者の何れかに決定する工作機械の故障管理装置が開示されている。この故障管理装置においては、工作機械の故障が検出され装置内でアラームが発生すると、故障診断制御部により、アラーム対応テーブルに基づいて発生したアラーム内容、及びそのアラームに対応できる修復担当者が決定される。
特開2003−19641号公報
従来のNC工作機械においては、工作機械本体の故障による停止後、安全装置を一時的に無効化してから復旧操作を行う場合、復旧操作に関して未熟な作業者が迂闊に不用意な操作を行うと、工作機械本体が突発的に作動して工作機械本体や主軸の工具が破損するおそれがある。また、復旧操作に関して未熟な作業者が、アラームの解除を行うだけの不十分な復旧操作を行うことがある。そのため、不適切な復旧処理により工作機械本体の運転の再開後に不良品の発生を招くおそれがある。
特許文献1の故障管理装置においては、修復担当者として作業者が決定された場合、その作業者が、工作機械の復旧操作に関して熟練した作業者であるか否かまでは判断されない。そのため、工作機械の復旧操作に関して未熟な作業者が復旧操作を行った場合には、従来と同様の問題が生じる。
本発明の目的は、工作機械にアラーム発生後の復旧操作に関して未熟な作業者による復旧操作を防止する工作機械、復旧操作許可制御プログラム、その記録媒体を提供すること、ワーク加工に供する工具に関して未熟な作業者による工作機械の操作を防止する工作機械、操作許可制御プログラム、その記録媒体を提供することである。
請求項1の工作機械は、工作機械における複数種類の項目と、項目に対し工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、読取り手段で読取った作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶された項目とに基づいて作業者に工作機械の操作を許可する操作許可手段とを備えたものである。
工作機械を操作する場合、読取り手段により作業者識別情報が読取られ、操作許可手段により、作業者識別情報と設定情報記憶手段に記憶された項目とに基づいて作業者に工作機械の操作が許可されるので、工作機械の操作に関して未熟な作業者による操作を防止できる。
請求項2の工作機械は、請求項1の発明において、複数種類の項目が複数種類の工具であること特徴としている。
請求項3の操作許可制御プログラムは、工作機械を制御する制御装置のコンピュータを、工作機械における複数種類の項目と、項目に対し工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、読取り手段で読取った前記作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶された前記項目とに基づいて作業者に工作機械の操作を許可する操作許可手段として機能させることを特徴としている。
請求項4の記録媒体は、請求項3に記載の操作許可制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録したものである。
請求項5の工作機械は、工作機械の故障や異常に対応する複数種類のアラームと、アラームに対して工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、読取り手段で読取った作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶されたアラームとに基づいて作業者に復旧操作を許可する復旧操作許可手段とを備えたものである。
工作機械に故障や異常が発生した場合、読取り手段により作業者識別情報が読取られ、操作許可手段により、作業者識別情報と設定情報記憶手段に記憶されたアラームとに基づいて作業者に工作機械の復旧操作が許可されるので、復旧操作に関して未熟な作業者による操作を防止できる。
請求項6の工作機械は、請求項5の発明において、設定情報記憶手段は、工作機械に発生する複数種類のアラームをランク付けした複数のアラーム群に区分し、アラーム群に含まれる複数のアラームのアラーム番号とランクを識別するためのランク識別情報とを対応付けて記憶していることを特徴としている。
請求項7の工作機械は、請求項6の発明において、作業者識別情報をRFIDタグに記憶させ、読取り手段はRFIDリーダーからなることを特徴としている。
請求項8の復旧操作許可制御プログラムは、工作機械を制御する制御装置のコンピュータを、工作機械の故障や異常に対応する複数種類のアラームと、アラームに対して工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、読取り手段で読取った作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶されたアラームとに基づいて作業者に復旧操作を許可する復旧操作許可手段として機能させることを特徴としている。
請求項9の記録媒体は、請求項8に記載の復旧操作許可制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録したものである。
請求項1の発明によれば、工作機械における複数種類の項目と作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶された項目とに基づいて作業者に工作機械の操作を許可する操作許可手段とを備えたので、工作機械の操作に関して未熟な作業者による操作を防止することができる。また、項目に対応した工作機械の操作能力のある作業者にのみ操作を許可するので、操作に関して未熟な作業者の誤操作による工作機械の破損を防止することができる。
請求項2の発明によれば、複数種類の項目が複数種類の工具であるので、使用される工具に対応した工作機械の操作能力のある作業者にのみ操作を許可することができる。
請求項3の発明によれば、操作許可制御プログラムは、工作機械を制御する制御装置のコンピュータを、工作機械における複数種類の項目と作業者識別情報とを対応させた予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶された項目とに基づいて作業者に工作機械の操作を許可する操作許可手段として機能させるので、請求項1と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、記録媒体は、請求項3に記載の操作許可制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録したので、工作機械を制御する制御装置のコンピュータで操作許可制御プログラムを実行でき、請求項1と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、複数種類のアラームと作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶されたアラームとに基づいて作業者に復旧操作を許可する復旧操作許可手段とを備えたので、復旧操作に関して未熟な作業者による操作を防止することができる。
また、工作機械の故障や異常の内容に対応した復旧操作能力のある作業者にのみ復旧操作を許可するので、復旧操作に関して未熟な作業者の誤操作による工作機械の破損を防止することができる。さらに、復旧操作に関して未熟な作業者による不適切な復旧処理後の不良品の発生を防止することできる。
請求項6の発明によれば、設定情報記憶手段は、工作機械に発生する複数種類のアラームをランク付けした複数のアラーム群に区分し、アラーム群に含まれる複数のアラームのアラーム番号とランクを識別するためのランク識別情報とを対応付けて記憶しているので、アラームの種類別に応じて復旧操作できる作業者を識別することができる。
請求項7の発明によれば、作業者識別情報をRFIDタグに記憶させ、読取り手段はRFIDリーダーからなるので、工作機械側でアラームの種類別に応じて復旧操作能力のある作業者を認識することでできる。
請求項8の発明によれば、復旧操作許可制御プログラムは、工作機械を制御する制御装置のコンピュータを、複数種類のアラームと作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶されたアラームとに基づいて作業者に復旧操作を許可する復旧操作許可手段として機能させるので、請求項5と同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、請求項8に記載の復旧操作許可制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録したので、工作機械を制御する制御装置のコンピュータで復旧操作許可制御プログラムを実行させることができ、請求項5と同様の効果を奏する。
本実施例は、工作機械の故障や異常に対応する複数種類のアラームと、アラームに対して工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、作業者識別情報を読取る読取り手段と、読取り手段で読取った作業者識別情報と、設定情報記憶手段に記憶されたアラームとに基づいて作業者に復旧操作を許可する復旧操作許可手段とを備え、工作機械の故障や異常内容に対応した復旧操作能力のある作業者に復旧操作が許可されるように工作機械が制御されるものである。
以下、本発明の実施例1について図面を参照して説明する。
図1に示すように、NC工作機械1は、工作機械本体2と、工具を用いてワークに各種の加工処理を施すように工作機械本体2を制御する数値制御装置3などを有する。工作機械本体2には、主軸を回転させる主軸モータ21と、主軸をX方向に移動させるX軸モータ22と、主軸をY方向に移動させるY軸モータ23と、主軸を上下動させるZ軸モータ24とから構成されている。
次に、工作機械本体2を制御する数値制御装置3について説明する。
数値制御装置3は、CPU31とこのCPU31に接続されたROM32とRAM33と不揮発性メモリからなるプログラムメモリ34とを有するマイクロコンピュータからなる制御装置30と、モータ駆動回路35等を備えている。このモータ駆動回路35は、工作機械本体2の各モータ21〜24を夫々駆動可能に構成されている。工作機械本体2には操作パネル5が設けられ、この操作パネル5には、キーボード6と、液晶ディスプレイ7と、作業者に付与されたRFIDタグ(作業者識別情報が記憶された)9から作業者識別情報を読取り可能なRFIDリーダー8(読取り手段)などが設けられている。これらキーボード6と、液晶ディスプレイ7と、RFIDリーダー8は数値制御装置3に夫々接続されている。
RFIDタグ9は、記憶部と送受信部と整流部とを有する半導体チップと、アンテナコイルにより構成されている。記憶部には、作業者識別情報としての作業者固有ID番号が記憶されている。RFIDタグ9は、RFIDリーダー8から電磁波を受信すると、電磁誘導によりアンテナコイルに発生する起電力を電源として作動し、記憶部に記憶している作業者固有ID番号をアンテナを介して外部に発信する。RFIDリーダー8は、作業者がRFIDタグ9を操作パネル5に接近させたとき、RFIDタグ9の記憶部に記憶した作業者固有ID番号を読取る。
ROM32には、種々のNCプログラム(加工プログラム)に基づいて工作機械本体2を駆動制御する各種の制御プログラム、液晶ディスプレイ7を制御する表示制御プログラム、工作機械本体2で発生する故障や異常の種類毎(サーボエラー、油圧異常等)に区分されたアラーム番号設定テーブル10、アラーム発生後の作業者復旧操作許可制御プログラム等が記憶されている。
RAM33には、後述するアラーム群設定テーブル11、アラーム発生後の作業者の復旧操作許可に関する復旧操作許可設定テーブル12等が記憶される。但し、このRAM33は常に2次電池でバックアップされており、その記憶内容は記憶保持される。プログラムメモリ34には、複数の加工プログラムがプログラム番号を付けて記憶されている。
図2に示すように、アラーム番号設定テーブル10には、複数のアラーム番号(001、002、003・・・・)と、それらのアラーム番号に対応付けたアラーム名が記憶されている。
図3に示すように、複数種類のアラームは工作機械本体2の故障や異常のレベルをランク付けして複数群に区分されており、それらの情報がアラーム群設定テーブル11に記憶されている。図4に示すように、アラーム群設定テーブル11には、各アラーム群名(アラーム群A、アラーム群B・・・)と、各アラーム群に含まれるアラーム番号と、各アラーム群のランク識別情報とが記憶されている。
ランク識別情報には、各アラーム群に含まれる複数種類のアラームをランク付けして分類するための情報に分類されている。例えば、工作機械本体2の故障はアラーム群Aとして、工作機械本体2の付帯設備の異常はアラーム群Bとして、工作機械本体2の異常はアラーム群Cとして分類されている。なお、アラーム群A〜Cに含まれないアラームは、軽微な故障や異常に分類される。図3、4に示すように、アラーム番号「006」の場合には、アラーム群A及びアラーム群Bの両方に属する。
次に、復旧操作許可設定テーブル12について説明する。
図5に示すように、復旧操作許可設定テーブル12には、作業者に付与されたRFIDタグ9の作業者固有ID番号に対応するアラーム群の情報が記憶されている。この復旧操作許可テーブル12の情報と、作業者のRFIDタグ9に記憶された作業者固有ID番号とに基づいて発生したアラームに対応できる作業者が識別される。復旧操作許可設定テーブル12には、RFIDタグ番号(RFIDタグI、RFIDタグII・・・)と、作業者識別情報と、操作許可範囲と、RFIDタグ有効期限とが記憶されている。
作業者識別情報には、作業者のRFIDタグ9の作業者固有ID番号が記憶されている。操作許可範囲には、作業者固有ID番号に対応して復旧操作できるアラーム群の範囲が記憶されている。例えば、RFIDタグ「I」でアラーム群Aの範囲の復旧操作が許可される。RFIDタグの有効期限については、有効時間で管理してもよい。また、これら有効期限もしくは有効時間を無期限に設定してもよい。
次に、NC工作機械1の制御装置30により実行される、アラーム発生時の作業者復旧操作許可制御について、図6のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中の符号Si(i=1、2、3・・・)は各ステップである。
ワーク加工中に工作機械本体2の故障や異常が検出されると、数値制御装置3内にアラームが発生し(S1)、そのアラームのアラーム番号がアラーム設定テーブル10から読み出されワークメモリに記憶される。例えば、工作機械本体2においてサーボエラーが発生した場合、アラーム番号「001」がワークメモリに記憶される。
工作機械本体2の運転停止後、液晶ディスプレイ7にアラーム番号が表示され(S2)、そのアラーム番号が複数のアラーム群の何れかに登録されているか否かアラーム群設定テーブル11のアラーム群情報から検索される(S3)。検索の結果、そのアラーム番号が、複数のアラーム群の何れかに登録されている場合には(S3;Yes)、作業者の復旧操作の受付けを一時的に無効化し、作業者に対してRFIDタグ9の入力を促す為のメッセージが液晶ディスプレイ7に表示される(S4)。
この場合、例えば、アラーム番号「001」がアラーム群に登録されている場合、「RFIDタグを入力をしてください」と表示される。
一方、アラーム番号がアラーム群に登録されていない場合には(S3;No)、工作機械本体2の故障が軽微な故障であるため、復旧操作の無効化処理が実行されない。
次に、RFIDリーダー8が作業者のRFIDタグ9に記憶された作業者固有ID番号を読み込んだか否か判定する(S5)。判定の結果、作業者固有ID番号が読み込まれず(S5;No)、作業者によるリセットキーやアラーム解除キーなどが操作されない場合には(S6;No)、S5の処理が繰返し実行される。一方、S6において、作業者によりアラーム解除キーやリセットキーなどが操作された場合には(S6;Yes)、S5のメッセージが再度液晶ディスプレイ7に表示される(S4)。
他方、S5において、RFIDリーダー8がRFIDタグ9に記憶された作業者固有ID番号を読み込んだ場合には(S5;Yes)、その作業者固有ID番号と復旧操作許可設定テーブル12の作業者固有ID番号に対応したアラーム群の操作許可範囲に基づいて、RFIDタグ9を入力した作業者が、発生したアラームに関して復旧操作能力のある作業者であるか否か判定される(S7)。判定の結果、復旧操作能力のある作業者でないと判定された場合には(S7;No)、S4のメッセージが再度液晶ディスプレイ7に表示された後(S4)、S5〜S7の処理が繰返し実行される。
一方、復旧操作能力のある作業者であると判定された場合には(S7;Yes)、復旧操作許可のメッセージが液晶ディスプレイ7に表示されると共に(S8)、数値制御装置3内での復旧操作の受付けの無効化を解除し(S9)、この制御を終了する。
尚、アラーム群設定テーブル11と、復旧操作許可設定テーブル12が「設定情報記憶手段」に相当し、図6のS7〜S9を実行するCPU31が「復旧操作許可手段」に相当する。
以上説明した実施例1のNC工作機械1の作用効果について説明する。
ワーク加工中において、工作機械本体2でサーボエラーが発生し、数値制御装置3内でアラームが発生すると工作機械本体2の運転が停止する。その後、液晶ディスプレイ7にアラーム番号「001」と、FRIDタグ9の入力を促すメッセージとが表示されると共にともに、数値制御装置3内において復旧操作の受付けが一時的に無効化され、作業者の復旧操作に制限がかけられる。
工作機械本体2の修理担当者が、RFIDタグ「I」を操作パネル5に接近させたとき、RFIDリーダー8によりその修理担当者のRFIDタグ「I」に記憶された作業者固有ID番号が読み込まれる。数値制御装置3内において、その担当者がサーボエラーに対処できる復旧操作能力のある作業者であるか否か識別するため、RFIDタグ「I」の作業者固有ID番号と、作業者固有ID番号に対応したアラーム群情報とに基づいて判断される。工作機械本体2の修理担当者がサーボエラーに対処できる作業者と判断された場合、復旧操作許可のメッセージが液晶ディスプレイ7に表示され、復旧操作の受付けの無効化が解除される。
このように、工作機械本体2の故障や異常に対し復旧操作能力のある作業者に復旧操作が許可されるので、復旧操作の許可を受けた作業者以外の復旧操作を防止することができる。また、復旧操作に関して未熟な作業者の誤操作による工作機械本体2の破損や不適切な復旧処理後の不良品の発生を防止することできる。
次に、実施例2のNC工作機械1について、図7〜図12に基づいて説明する。実施例2では、ワーク加工に使用される工具の種類に応じて工作機械本体2の操作能力のある作業者にのみ工作機械本体2の操作が許可されるようにNC工作機械1が制御されるものである。なお、実施例1と同様の部分についてはその説明を省略する。
数値制御装置3のROM32には、工具の種類毎(ドリル、タップなど)に区分された工具番号設定テーブル13等が記憶されている。RAM33には、加工プログラムに対応する使用工具を設定する使用工具設定テーブル14、後述する工具群設定テーブル15、操作許可設定テーブル16等が記憶されている。
図7に示すように、工具番号設定テーブル13には、複数の工具番号(1、2、3・・・)と、それらの工具番号に対応付けた工具名が記憶されている。図8に示すように、使用工具設定テーブル14には、複数の加工プログラム番号(加工プログラムA、加工プログラムB・・・)と、それら加工プログラムに基づいてワーク加工に使用される工具の工具番号が記憶されている。
図9に示すように、複数種類の工具は、種類の異なる特殊な工具(例えば、高価な工具、取扱いの難しい工具等)をランク付けして複数群に区分されており、それらの情報が工具群設定テーブル15に記憶されている。図10に示すように、工具群設定テーブル15には、各工具群名(工具群A、工具群B・・・)と、各工具群に含まれる工具番号と、各工具群のランク識別情報とが記憶されている。ランク識別情報には、各工具群に含まれる複数種類の工具をランク付けして分類するための情報に分類されている。例えば、高価な工具は、特殊工具Aとして、取扱いの難しい工具は、特殊工具Bとして分類されている。なお、工具群A、Bに含まれない工具は、通常工具に分類される。図9、10に示すように、工具番号「006」の場合には、工具群A及び工具群Bの両方に属する。
次に、工作機械本体2の操作許可設定テーブル16について説明する。
図11に示すように、操作許可設定テーブル16には、作業者に付与されたRFIDタグ9の作業者固有ID番号に対応する工具群の情報が記憶されている。この操作許可設定テーブル16の情報と、作業者のRFIDタグ9に記憶された作業者固有ID番号に基づいてワーク加工に使用される工具に対応できる作業者が識別される。操作許可設定テーブル16には、RFIDタグ番号(RFIDタグI、RFIDタグII・・・)と、作業者識別情報と、操作許可範囲と、RFIDタグ有効期限とが記憶されている。
作業者識別情報には、作業者のRFIDタグ9の作業者固有IDタグ番号が記憶されている。操作許可範囲には、作業者固有ID番号に対応する工具群の範囲が記憶されている。例えば、RFIDタグ「I」で工具群「A」の範囲の工作機械本体2の操作が許可される。RFIDタグの有効期限については、有効時間で管理してもよい。また、これら有効期限もしくは有効時間を無期限に設定してもよい。
次に、NC工作機械1の制御装置30により実行される、工作機械本体2の操作許可制御について、図12のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中の符号Si(i=11、12、13・・・)各ステップである。
NC工作機械1の電源投入後、この制御が開始される。所定の初期設定が実行された後(S11)、複数の加工プログラムの中から選択された加工プログラムがメモリから読み出される(S12)。S13において、選択された加工プログラムに基づいてワーク加工に使用される工具が使用工具設定テーブル14から読み出され(S13)、ワークメモリに記憶される。次に、その工具が複数の工具群の何れかに登録されているか否か工具群設定テーブル15の工具群情報から検索される(S14)。
検索の結果、使用工具が、工具群に登録されている場合(S14;Yes)、工作機械本体の操作の受付けを一時的に無効化し、作業者に対してRFIDタグ9の入力を促すメッセージが液晶ディスプレイ7に表示される(S15)。一方、使用工具が工具群に登録されていない場合には(S14;No)、使用工具が特殊な工具でなく、通常工具であるため、操作の無効化処理が実行されない。
次に、RFIDリーダー8が作業者のRFIDタグ9に記憶された作業固有ID番号を読み込んだか否か判定する(S16)。判定の結果、作業者固有ID番号が読み込まれず(S16;No)、作業者による起動キーなどが操作されない場合には(S17;No)、S16の処理が繰返し実行される。一方、S17において、作業者により起動キーなどが操作された場合(S17;Yes)、S15のメッセージが再度液晶ディスプレイ7に表示される(S15)
他方、S16において、RFIDリーダー8がRFIDタグ9に記憶された作業者固有ID番号を読み込んだ場合には(S16;Yes)、その作業者固有ID番号と操作許可設定テーブル16の作業者固有ID番号に対応した工具群の操作許可範囲に基づいて、RFIDタグ9を入力した作業者が、使用工具に関して操作能力のある作業者であるか否か判定される(S18)。判定の結果、操作能力のある作業者でないと判定された場合には(S18;No)、S15のメッセージが再度液晶ディスプレイ7に表示された後、S16〜S18の処理が繰返し実行される。
一方、操作能力のある作業者であると判定された場合には(S18;Yes)、ワーク加工許可のメッセージが液晶ディスプレイ7に表示されると共に(S19)、工作機械本体2の操作の受付けの無効化を解除し(S20)、この制御を終了する。
尚、工具群設定テーブル15と、操作許可設定テーブル16が「設定情報記憶手段」に相当し、図12のS18〜S20を実行するCPU31構成が「操作許可手段」に相当する。
以上説明した実施例2のNC工作機械1の作用効果について説明する。
ワーク加工開始前において、選択された加工プログラムに基づいてワーク加工に供する工具が、高価で特殊なセンタ穴ドリルの場合には、液晶ディスプレイ7に工具番号「1」が表示されると共に、数値制御装置3内において工作機械本体2の操作の受付けが一時的に無効化され、作業者の工作機械本体2の操作に制限がかけられる。
そのセンタ穴ドリル加工に関して熟練した作業者が、RFIDタグ「I」を操作パネル5に接近させたとき、RFIDリーダー8によりその修理担当者のRFIDタグ「I」に記憶された作業者固有ID番号が読み込まれる。数値制御装置3内のおいてセンタ穴ドリルを用いて工作機械本体2の操作能力のある作業者であるか否か識別するため、RFIDタグ「I」の作業者固有ID番号と、作業者固有ID番号に対応した工具群情報とに基づいて判断される。操作能力のある作業者と判断された場合、工作機械本体2の操作許可のメッセージが液晶ディスプレイ7に表示され、工作機械本体2の操作の受付けの無効化が解除される。
このように、選択された加工プログラムに基づいてワーク加工で使用する工具に対応した工作機械本体2の操作能力のある作業者にのみ操作が許可されるので、操作許可を受けた作業者以外による工作機械本体2の操作を防止することができると共に、工具の破損を防止することができる。
次に、前記実施例1、2を部分的に変更した変更例について説明する。
1)実施例1、2においては、RFIDタグ9の作業者固有ID番号で作業者を識別したが、その他、例えば、作業者を識別する為に、鍵を使用する場合には形状データ、作業者の顔、指紋、声紋、網膜、虹彩、静脈などを利用する場合には画像や音声データなどのデータ、パスワードを使用する場合にはパスワードとしてもよい。
2)実施例1、2において、工作機械における複数の項目として、工具の種類や、複数種類のアラームとしているが、加工プログラムでもよい。あるいは、ワークの種類でもよい。
本発明の数値制御装置を有するNC工作機械の構成図である。 アラーム番号設定テーブルの内容を説明する図表ある。 アラーム群についての説明図である。 アラーム群設定テーブルの内容を説明する図表である。 復旧操作許可設定テーブルの内容を説明する図表である。 復旧操作許可制御のフローチャートである。 工具番号設定テーブルの内容を説明する図表である。 使用工具設定テーブルの内容を説明する図表である。 工具群についての説明図である。 工具群設定テーブルの内容を説明する図表である。 操作許可設定テーブルの内容を説明する図表である。 操作許可制御のフローチャートである。
符号の説明
1 NC工作機械
8 RFIDリーダー
9 RFIDタグ
11アラーム群設定テーブル
12復旧操作許可設定テーブル
31CPU
32ROM
33RAM

Claims (9)

  1. 工作機械における複数種類の項目と、前記項目に対し前記工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、
    前記作業者識別情報を読取る読取り手段と、
    前記読取り手段で読取った前記作業者識別情報と、前記設定情報記憶手段に記憶された前記項目とに基づいて作業者に工作機械の操作を許可する操作許可手段と、
    を備えたことを特徴とする工作機械。
  2. 前記複数種類の項目が複数種類の工具であること特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 工作機械を制御する制御装置のコンピュータを、
    工作機械における複数種類の項目と、前記項目に対し前記工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、
    前記作業者識別情報を読取る読取り手段と、
    前記読取り手段で読取った前記作業者識別情報と、前記設定情報記憶手段に記憶された前記項目とに基づいて作業者に工作機械の操作を許可する操作許可手段と、
    して機能させることを特徴とする操作許可制御プログラム。
  4. 前記請求項3に記載の工作機械操作許可制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録した記録媒体。
  5. 工作機械の故障や異常に対応する複数種類のアラームと、前記アラームに対して前記工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、
    前記作業者識別情報を読取る読取り手段と、
    前記読取り手段で読取った前記作業者識別情報と、前記設定情報記憶手段に記憶された前記アラームとに基づいて作業者に復旧操作を許可する復旧操作許可手段と、
    を備えたことを特徴とする工作機械。
  6. 前記設定情報記憶手段は、工作機械に発生する複数種類のアラームをランク付けした複数のアラーム群に区分し、前記アラーム群に含まれる複数のアラームのアラーム番号と前記ランクを識別するためのランク識別情報とを対応付けて記憶していることを特徴とする請求項5に記載の工作機械。
  7. 前記作業者識別情報をRFIDタグに記憶させ、前記読取り手段はRFIDリーダーからなることを特徴とする請求項6に記載の工作機械。
  8. 工作機械を制御する制御装置のコンピュータを、
    工作機械の故障や異常に対応する複数種類のアラームと、前記アラームに対して前記 工作機械を操作可能な作業者を識別する作業者識別情報とを対応させて予め設定した設定情報記憶手段と、
    前記作業者識別情報を読取る読取り手段と、
    前記読取り手段で読取った前記作業者識別情報と、前記設定情報記憶手段に記憶された前記アラームとに基づいて作業者に復旧操作を許可する復旧操作許可手段と、
    して機能させることを特徴とする復旧操作許可制御プログラム。
  9. 請求項8に記載の復旧操作許可制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録した記録媒体
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