JP5479486B2 - 自動化設備を制御するための安全コントローラおよびその制御方法 - Google Patents
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Description
この種の安全コントローラの好適な使用分野は、緊急停止押しボタン、両手操作コントローラ、防護扉またはライトグリッドをモニタリングするための機械の安全性の分野である。前記センサは、例えば、操作中に人や資材に危険のある機械を保護するために使用される。防護扉が開いているとき、または緊急停止押しボタンが作動しているとき、入力信号として安全コントローラに供給される各信号が生成される。それに応答して、安全コントローラはさらにアクチュエータを使用して、例えば、危険を示している機械の部分をシャットダウンする。
このために、先行技術の安全コントローラおよび方法は、誤作動が起こったときにディスプレイ・ユニットを使用して誤作動を表す診断レポートを表示する。この場合、表示される診断レポートは、適切な診断ユニットがすでに確認している誤作動に依存しているだけである。この状況では、同一の誤作動について異なる診断レポートを表示する手段はない。そのため誤作動が起こったときに、例えば外部の状況に合わせるために表示する診断レポートを調整する機会はない。この明細書において、「外部の状況」とは、安全コントローラに格納されるユーザプログラム自体でも、ユーザプログラムの入力変数として処理される変数でも定義できない状況をいう。
上記考察は誤作動の検出やそれによる安全コントローラのシステム状態の確認のみにあてはまるだけでなく、制御される設備または機械のプロセス状態の確認にもあてはまる。この場合も、先行技術の安全コントローラおよび方法は、プロセス状態が確認されているときに、診断レポートを「外部の状況」に合わせて調整できない。
そのため、本発明の目的は、制御される設備の確認されたプロセス状態または安全コントローラのシステム状態を表す情報の伝達をよりフレキシブルに、それによって外部の状況に合わせて表示する情報を調整できるようにするために、冒頭に引用した種類の安全コントローラおよびその制御方法を改良することである。
複数の制御入力信号をセンサによって制御ユニットに供給するステップで、前記制御ユニットは前記制御ユニットでランするユーザプログラムに従い前記制御入力信号に基づいて自動モードで複数の制御出力信号を生成するように設計されており、前記複数の制御出力信号を使用して複数のアクチュエータを起動する、前記供給するステップと、複数の診断入力信号に基づいてある決まった時点に複数の作動状態が存在することを確認し、前記複数の作動状態は制御される前記設備の少なくとも1つのプロセス状態と前記安全コントローラの少なくとも1つのシステム状態とを含んでおり、さらに確認された作動状態を表す作動状態信号を生成するステップと、互いに異なる複数の特殊作動モードのうちの1つを選択し、前記特殊作動モードのそれぞれは自動モードとは異なっており、さらに前記選択された特殊作動モードを表す特殊作動モード信号を提供するステップと、安全コントローラと対話する人、具体的にはディスプレイ・ユニットを読み取る人に関連するアクセス認証を検出して、前記検出されたアクセス認証を表すアクセス認証信号を提供するステップと、前記作動状態信号および前記特殊作動モード信号および/または前記アクセス認証信号を診断選択ユニットに供給するステップと、前記確認した作動状態および前記選択した特殊作動モードおよび/または前記検出したアクセス認証に基づいて、前記確認した作動状態を表す診断レポートを判断して、前記診断選択ユニットで前記診断レポートを表す診断信号を生成するステップと、前記診断レポートを表示するために、前記診断信号を前記ディスプレイユニットに供給するステップとを含む。
安全コントローラのシステム状態とは、一方では、安全コントローラそのものが採用できるあらゆる状態、すなわち制御タスクを実施するために必要なプロセッサまたはメモリなどのロジック・コンポーネントを収容する構造ユニットであり、他方では、前記構造ユニットに電気接続されている設備のコンポーネント、例えばセンサおよびアクチュエータならびに同様に前記構造ユニットに接続されているモード選択スイッチなどのいわゆる信号装置が採用できるあらゆる状態である。この定義にはすべての配線も含まれる。診断の観点から、主に上に挙げたコンポーネントのいずれかで故障が発生するシステム状態が対象となる。
制御される設備を作動できる作動モードとは、主に規格DIN EN12417に説明されるモードの1つを意味すると理解される。これは制御される設備が、保護装置が閉じた状態で作動する自動モードであってもよい。また、前記規格で説明される2つの特殊作動モードの1つであってもよい。一方では、防護扉が開いており、速度が著しく低下し、別の安全対策が取られているときに自動モード用に設備を準備するために、ユーザがプロセスに介入行為を取ることのできるセットアップモードであってもよい。次に、例えば、防護扉が開いている状態でユーザが機械を作動できる「拡張手動介入行為」といわれる作動モードであってもよい。この場合、ユーザは承認スイッチ(イネーブルスイッチ)を押したままの状態でしか起動できない厳選された機械の機能を利用する。また、「プロセス観測」といわれるさらに別のモードも考慮に入る。この場合、ユーザは承認スイッチを同時に押したままにしなくても、防護扉が開いている状態で機械を作動できる。この3番目の特殊作動モードは上記規格には説明されていない。加えて、例えば、設備のオペレータ自身が定義するさらに別の特殊作動モードが考えられる。この場合に引用してもよい例は、「週末モード」といわれる特殊作動モードである。この特殊作動モードでは、非常に高レベルの生産性を達成するために並列機械加工を可能にする同一設計の複数のユニットを有する大型設備が週末に縮小規模で作動する。すなわち、これらユニットの一部だけが週末に稼動する一方で、これらユニットの他の部分は稼動しない。
検出されたアクセス認証に基づいて確認された作動状態を表す診断レポートを伝えることは、外部の状況に合わせた情報の伝達の調整という観点から非常に効果的である。この方策は例えばディスプレイ・ユニットに表示される診断レポートの内容を、ディスプレイ・ユニットで診断レポートを読み取る人に合わせて調整できる。特に、診断レポートは制御される設備または安全コントローラ自体に対するその人に関連する役割に応じて調整でき、前記役割は例えばアクセス認証によって定義される。
通常、診断レポートは、次の4つの情報成分を含む。何が起こったかの情報、つまりどのような故障またはどのようなエラーが存在するかを提供する「what」成分。故障またはエラーがどこで発生したかの情報を提供する「where」成分。故障またはエラーをどのように是正できるかの情報を提供する「how」成分。誰が故障またはエラーを是正できるかの情報を提供する「who」成分。
上記説明で示すように、外部の状況に合わせた診断レポートの特に効果的な調整は、診断レポートを検出されたアクセス認証に基づいて特定することによって達成できる。この調整は、診断レポートを判断するときに確認された作動状態を追加で考慮することによって一層高めることができる。
本発明の好適な改良形態では、診断選択ユニットは互いに異なる複数の診断レポートを格納し、前記診断レポートのそれぞれが前記確認された作動状態を表し、診断選択ユニットは選択された特殊作動モードおよび/または検出されたアクセス認証に基づいて前記診断レポートのうちの1つを選択する。
この方策は、選択された特殊作動モードおよび/または検出されたアクセス認証に照らしてそれぞれの場合において最適な診断レポートを、複数の作動状態のそれぞれについて確認できるという利点がある。そのため外部の状況に合わせて特に効果的な調整が可能である。
この方策によって各場合において最適な診断レポートが格納され、そのためありうる特殊作動モードのそれぞれだけでなく、ありうるアクセス認証のそれぞれについても、選択された特殊作動モードおよび/または検出されたアクセス認証に基づいて選択、そしてそれによって特定できることが保証される。
この方策に基づいて、ディスプレイ・ユニットを読み取る人は、ディスプレイ・ユニットによって表示される診断レポートをその人に関連するアクセス認証に合わせて容易に調整できる。特に有利な点は、この調整が読み取り中に直接可能であることである。
有利なことに、この場合のアクセス認証ユニットは、安全コントローラと対話している人に関連するアクセス認証を表す。この方策によって、アクセス認証を検出しているときに特にフレキシブルな取扱いが可能となる。アクセス認証を表すアクセス認証ユニットはモバイル設計であるため、アクセス認証は様々な場所で検出できる。制御される設備が複数のディスプレイ・ユニットを備える場合、前記ディスプレイ・ユニットのそれぞれが検出ユニットを有していれば、これらディスプレイ・ユニットのそれぞれがアクセス認証を検出できる。また、アクセス認証ユニットのモバイル実施態様は、個々人にアクセス認証を明示的に割り当てることができるという利点を有する。
有利なことに、キーホルダは機械式キーを回転させることによって複数の位置に差し込まれるように設計されており、前記位置のそれぞれは互いに異なる複数の規定アクセス認証に含まれる1つのアクセス認証に相当しており、機械式キーを回転した後のキーホルダがとる位置は、機械式キーの形状に依存する。この方策は次の利点を有する。安全制御の分野において、制御される設備を作動させる特殊作動モードの定義に関して、現在まで機械式キーおよび対応するキーホルダの使用の効果が証明されている。したがって、それに応じて機械式キーを使用するモード選択スイッチは大量に使用されており、そのため安価である。その結果、この方策により、安価でアクセス認証を検出できる。
この改良形態では、検出ユニットはトランスポンダを読み取るためのセンサの形態であり、アクセス認証データは安全コントローラと対話している人に関連するアクセス認証を表す。機械式キーと比べて、トランスポンダの使用は、機械的モード選択スイッチの使用で可能なよりも多くの異なるコードを電子的に生成できるため、より多くのアクセス認証を区別できるという利点を有する。そのため、トランスポンダの使用により、伝えられることになる情報を外部の状況に合わせて特に効果的に調整することが達成される。トランスポンダを使用する場合、次のような2つの代替実施態様が考えられる。第1の実施態様では、トランスポンダを機械式キーに挿入する。第2の実施態様では、機械式キーではなくトランスポンダだけを使用してアクセス認証を定義する。
有利なことに、この場合の特殊作動モードユニットは、選択されることになる特殊作動モードを表す。この方策により、特殊作動モードを選択するとき特にフレキシブルな取扱いが可能となる。特殊作動モードユニットをモバイル設計にすることによって、特殊作動モードは様々な場所で選択できる。
このように、特殊作動モードを選択していることと、必ずしも互いに相関しないアクセス認証を検出することとが同時に可能である。そのため、伝えられる診断レポートおよび情報は外部の状況に特によく合わせて調整できる。
この改良形態では、モード選択ユニットはトランスポンダを読み取るためのセンサの形態であり、特殊作動モードデータは選択されることになる特殊作動モードを表す。
本発明の別の改良形態では、ユーザプログラムは、安全関連の制御入力信号がフェールセーフに処理される少なくとも1つの安全制御モジュールを有し、さらに主にプロセス関連の制御入力信号が処理される少なくとも1つの標準制御モジュールを有する。
特に故障アクチュエータおよび/またはセンサを表す診断レポートの場合、伝えられる情報を、情報を読み取っている人の役割に合わせて調整することが有利である。このため、例えば設備のユーザには故障アクチュエータまたは故障センサが存在することを通知するだけで十分である。対して、保守員には追加情報を表示すると有用である。例として、これはどのアクチュエータまたはどのセンサが損傷しているかに関する情報であってもよい。前記コンポーネント固有の情報を使用して、保守員は損傷したコンポーネントを早急に交換できる。故障アクチュエータまたは損傷したセンサとは、故障状態である、または別の理由で明確に評価できないアクチュエータまたはセンサを意味する。この場合、何がセンサによって理解されることになっているかを説明するべきである。センサはもっぱら物理変数の検出専用に使用できる検出ユニットであってもよい。あるいは、センサはこのような検出ユニットと信号処理ユニットとを含む組み合わせとして設計してもよく、信号処理ユニットは例えばアナログ/デジタル変換または信号増幅など、様々な信号コンディショニング対策を行うよう設計される。
特に位置ステートメントの場合、ディスプレイ・ユニットを読み取る人の役割に基づいて、診断レポートに前記位置ステートメントを含めるまたは無視すると特に有利である。したがって、ユーザはアクセス認証が無いために交換できないので、故障センサまたは故障アクチュエータがどこに位置するかは設備のユーザには関係ない。そのため、ユーザの場合には診断レポートに位置ステートメントを省くことができる。位置ステートメントを省略する結果、ディスプレイ・ユニットによって表示される情報の平明さが高まる。対して、保守員にとって位置ステートメントは有用な情報である。これがあると故障センサまたは故障アクチュエータを早急に交換できるからである。そのため、保守員用の診断レポートには位置ステートメントが含まれるべきである。
この方策のおかげで、ユーザプログラムを特に簡潔かつ明瞭に書き込むことが可能である。これは安全コントローラのプログラミングの相対的に高いレベルのフェールセーフ性に役立つ。
本発明の例示的な実施形態を図面に図示し、以下の説明でより詳細に説明する。
安全コントローラ12は制御ユニット22を含む。制御ユニット22は安全重視プロセスを制御するために必要なフェールセーフ性を達成するために、2チャンネル冗長設計となっている。2チャンネル設計の代表として、図1は互いにモニタリングしてデータを交換できるように、双方向通信インターフェース28によって互いに接続されている2つの別々のプロセッサ24,26を示している。好ましくは、制御ユニット22の2つのチャネルおよび2つのプロセッサ24,26は、できる限りシステマティック・エラーを防ぐために、別種の、つまり互いに異なる設計とする。
安全制御モジュール40において、安全制御面に関連する安全センサ44によって生成される安全関連制御入力信号42をフェールセーフに処理する。例として、安全センサ44は緊急停止押しボタン、両手操作コントローラ、防護扉、回転速度モニタリング機器または安全関連パラメータを取得するための他のセンサである。安全制御面における関連制御タスクに従い、安全関連制御入力信号42に基づいて、安全制御面に関連するアクチュエータである安全アクチュエータ48,50の起動に使用される安全関連制御出力信号46が生成される。例として、安全アクチュエータ48,50はコンタクタとして知られるものであり、その作動接点は、電源52とロード20との間の接続に配置されている。安全アクチュエータ48,50はロード20の電源を切断するために使用でき、関係する誤作動が生じたときに少なくともロード20を安全状態に移行することが可能である。
ユーザプログラム38のためにこの実施形態で選んだ設計は、前記ユーザプログラムが安全制御モジュール40と標準制御モジュール54とを含み、そのため制御ユニット22が安全制御面に関連する制御タスクおよび標準制御面に関連する制御タスクの両方を行うが、これは限定的な効果をもつことを意図するものではない。いうまでもなく、制御ユニット22が安全関連面に関連する制御タスクだけを行うことも考えられる。この場合、ユーザプログラム38は標準制御モジュール54を含まない。
さらに、安全コントローラ12は診断選択ユニット86を有する。診断選択ユニット86には、作動状態信号68が供給される。加えて、診断選択ユニット86には、入出力ユニット30を介して特殊作動モード信号78および/またはアクセス認証信号84が供給される。確認された作動状態ならびに選択された特殊作動モードおよび/または検出されたアクセス認証に基づいて、診断選択ユニット86は確認された作動状態を表す診断レポートを特定する。診断選択ユニット86は、診断レポートを表す診断信号88を生成し、これは診断レポートを表示するために入出力ユニット30を介してディスプレイ・ユニット72に供給される。診断評価ユニット64および診断選択ユニット86は、点線で示すように、組み合わせて診断ユニット90にしてもよい。
検出ユニット82は、矢印96で示すように、モバイルアクセス認証ユニット94と対話することによって、アクセス認証を検出するように設計されている。検出ユニット82に関して、そのためモバイルアクセス認証ユニット94に関しても様々な実施例が考えられる。第1の実施例において、モバイルアクセス認証ユニット94は、検出ユニット82に設けられるキーホルダに差し込むことのできる機械式キーの形態である。この第1の実施例は、機械的形態の作動モード選択スイッチに対応する。第2の実施例では、モバイルアクセス認証ユニット94はトランスポンダの形態をとってもよく、それからのデータをリーダの形態の検出ユニット82によって読み取ることができる。トランスポンダはアクセス認証を表すアクセス認証データを含む。第1の実施例と第2の実施例との組み合わせの第3の実施例が考えられる。すなわち、機械式キーはトランスポンダを含み、検出ユニット82はキーホルダの付近にトランスポンダ用のリーダを含む。加えて、検出ユニット82がアクセス認証の入力に使用できる複数の入力エレメントを有する第4の実施例が考えられる。この場合、検出ユニット82は例えば英数字式入力ユニットの形態である。この実施例では、モバイルアクセス認証ユニット94は必要ない。これらの実施例を列挙する順番は、それを使用する機会に関する評価を意味するわけではない。
入出力ユニット30は、安全コントローラ12と、安全センサ44、安全アクチュエータ48,50、ディスプレイ・ユニット72、モード選択ユニット76および検出ユニット82との間でテスト信号102を交換するために使用される。テスト信号102は安全コントローラ12の中で、ユニットおよびそれに接続されているコンポーネントが正しく作動しているかどうかを確認するために使用できる。これは制御される設備14が安全コントローラ12に接続されている機器に誤作動が発生するとすぐに安全状態になることを保証するために必要である。
入出力ユニット30から、複数の診断入力信号66が診断評価ユニット64に供給される。これらは、安全関連制御入力信号42およびプロセス関連制御入力信号56、安全関連制御出力信号46およびプロセス関連制御出力信号60ならびにさらに別の信号120であってもよい。さらに別の信号120は、テスト信号102と、アクセス認証信号84と、特殊作動モード信号78と、さらに制御ユニット22で特定および処理される信号とを含んでもよい。
プロセス診断レポートは、例えば、「コンテナ空」としてもよい。適切なシステム診断レポートの例は「メモリ故障」、「24Vへの短絡状態」または「ハードウェアエラー」である。
Claims (18)
- 複数のセンサ(18)と複数のアクチュエータ(16)とを備える自動化設備(14)を制御するための安全コントローラであって、
前記センサ(18)によって複数の制御入力信号(32)が供給され、自動モードで実行されるユーザプログラム(38)に従い前記制御入力信号(32)に基づいて複数の制御出力信号(34)を生成するように設計されており、前記複数の制御出力信号(34)が前記複数のアクチュエータ(16)を起動するために使用される、制御ユニット(22)と、
複数の診断入力信号(66)が供給され、前記複数の診断入力信号(66)に基づいてある決まった時点に複数の作動状態(122)のうちのどれが存在するかを確認するように設計されており、前記複数の作動状態(122)が制御される設備(14)の少なくとも1つのプロセス状態と前記安全コントローラ(12)の少なくとも1つのシステム状態とを含んでおり、確認された作動状態を表す作動状態信号(68)を生成する診断評価ユニット(64)と、
診断レポートを表示するように設計されているディスプレイユニット(72)用のインターフェース(70)と、
前記安全コントローラ(12)と対話する人に関連するアクセス認証を検出するように設計されており、前記検出されたアクセス認証を表すアクセス認証信号(84)を提供する検出ユニット(82)用のインターフェース(80)と、
前記作動状態信号(68)および前記アクセス認証信号(84)が供給され、前記確認された作動状態を表す診断レポートを判断するために、前記確認された作動状態および前記検出されたアクセス認証に基づいて、前記診断レポートを表すとともに、前記診断レポートを表示するために前記ディスプレイユニット(72)に供給される診断信号(88)を生成する診断選択ユニット(86)と、を有する安全コントローラ。 - 互いに異なる複数の特殊作動モードのうちの1つを選択するように設計されている作動モード選択ユニット(76)をさらに含み、前記特殊作動モードはそれぞれ自動モードとは異なっており、前記モード選択ユニット(76)は前記選択された特殊作動モードを表す特殊作動モード信号(78)を提供し、前記特殊作動モード信号(78)は前記設備(14)を前記選択される特殊作動モードで作動させるために前記制御ユニット(22)に供給される、前記作動モード選択ユニット(76)用のインターフェース(74)を含む、請求項1に記載の安全コントローラ。
- 前記診断選択ユニット(86)は互いに異なる複数の診断レポート(124)を格納し、前記診断レポートのそれぞれは、前記確認された作動状態を表し、前記診断選択ユニット(86)は前記選択された特殊作動モードおよび/または前記検出されたアクセス認証に基づいて前記診断レポートのうちの1つを選択する、請求項2に記載の安全コントローラ。
- 前記複数の作動状態(122)のそれぞれについて、互いに異なる複数の診断レポートが格納される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の安全コントローラ。
- 前記検出されたアクセス認証は互いに異なる複数の定義されたアクセス認証のうちの1つであり、互いに異なる前記複数の診断レポート(124)は、互いに異なる前記特殊作動モードのそれぞれおよび/または互いに異なる前記アクセス認証のそれぞれについて、それぞれ関連する診断レポートを含む、請求項3に記載の安全コントローラ。
- 前記検出ユニット(82)と前記ディスプレイユニット(72)とが構造ユニット(92)を形成する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の安全コントローラ。
- 前記検出ユニット(82)は、モバイルアクセス認証ユニット(94)との対話によって、前記アクセス認証を検出するように設計されていることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の安全コントローラ。
- 前記アクセス認証ユニット(94)は、前記検出ユニット(82)に設けられているキーホルダに差し込むことのできる機械式キーを有する、請求項7に記載の安全コントローラ。
- 前記アクセス認証ユニット(94)はトランスポンダを有し、前記トランスポンダは前記アクセス認証を表すアクセス認証データを含む、請求項7または請求項8に記載の安全コントローラ。
- 前記検出ユニット(82)は、前記アクセス認証の入力に使用できる複数の入力エレメントを有する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の安全コントローラ。
- 前記モード選択ユニット(76)は、モバイル特殊作動モードユニット(98)との対話によって、前記特殊作動モードを選択するように設計されている、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の安全コントローラ。
- 前記特殊作動モードユニット(98)は、定義された特殊作動モードを表す特殊作動モードデータを含むトランスポンダを有する、請求項11に記載の安全コントローラ。
- 前記ユーザプログラム(38)は、安全関連制御入力信号(42)をフェールセーフに処理する少なくとも1つの安全制御モジュール(40)と、主にプロセス関連制御入力信号(56)を処理する少なくとも1つの標準制御モジュール(54)とを有する、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の安全コントローラ。
- 前記システム状態は故障アクチュエータおよび/またはセンサを表す、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の安全コントローラ。
- 前記診断選択ユニット(86)は、位置ステートメントにも基づいて、前記診断レポートを判断するように設計されており、前記位置ステートメントは前記設備内の前記アクチュエータおよび/またはセンサの位置を表す、請求項14に記載の安全コントローラ。
- 複数のセンサ(18)と複数のアクチュエータ(16)とを備える自動化設備(14)を制御する方法であって、前記方法は、
前記センサによって複数の制御入力信号(32)を制御ユニットに供給するステップで、前記制御ユニット(22)は前記制御ユニットで実行されるユーザプログラム(38)に従って、前記制御入力信号に基づいて自動モードで複数の制御出力信号(34)を生成するように設計されており、前記複数の制御出力信号(34)は前記複数のアクチュエータ(16)を起動するために使用される、前記供給するステップと、
複数の診断入力信号(66)に基づいてある決まった時点に複数の作動状態(122)のどれが存在するかを確認し、前記複数の作動状態(122)は制御される前記設備(14)の少なくとも1つのプロセス状態と、前記安全コントローラ(12)の少なくとも1つのシステム状態とを含んでおり、さらに確認された作動状態を表す作動状態信号(68)を生成するステップと、
前記安全コントローラ(12)と対話する人、具体的にはディスプレイユニット(72)を読み取る人に関連するアクセス認証を検出して、前記検出されたアクセス認証を表すアクセス認証信号(84)を提供するステップと、
前記作動状態信号(68)および前記アクセス認証信号(84)を診断選択ユニット(86)に供給するステップと、
前記確認された作動状態および前記検出されたアクセス認証に基づいて、前記確認された作動状態を表す診断レポートを判断し、前記診断選択ユニット(86)で前記診断レポートを表す診断信号(88)を生成するステップと、
前記診断レポートを表示するために、前記診断信号(88)を前記ディスプレイユニット(72)に供給するステップと、を含む方法。 - 互いに異なる複数の特殊作動モードのうちの1つを選択し、前記特殊作動モードのそれぞれは前記自動モードとは異なっており、さらに前記選択された特殊作動モードを表す特殊作動モード信号(78)を提供するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
- 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の安全コントローラ(12)でプログラムコードを実行したときに、請求項16または請求項17に記載の方法を行うように設計されている前記プログラムコードを有するデータ記憶媒体。
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