JP2008250109A - 光拡散反射シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
多孔質粒子を含有する拡散反射層を有する光拡散反射シートを用いることにより、入射光を拡散光へと変換するとともに、反射光と透過光へとより広い範囲で配分可能であって全光線透過率が80%以下である光拡散反射シート。該光拡散反射シートを、導光板に隣接するサブ画面側に配置することにより、メイン画面とサブ画面の両方に、輝度ムラが生じ難い均一な拡散光を所望の輝度バランスになるような光量で供給でき、しかも輝度バランスが広い範囲で調整可能である。
【選択図】 なし
Description
通常、画面の大きいメイン画面の液晶表示画面をより明るくするために、反射シートの反射率を一定以上大きくして全光線透過率を抑え、より多くの光量を反射シートの反射によってメイン側へ配分することが多い。
例えば、バックライトユニットに用いられる光拡散シートも、入射光の一部を拡散光として透過し、またその一部を拡散光として反射する機能を有している。しかし、透明なバインダー樹脂と透明な光拡散粒子を主成分として構成される光拡散シートにおいては、バックライトユニットの部品として許容される膜厚範囲内の拡散反射層を用いたのでは、入射光の光量の90%以上が透過され、ごく僅かの光しか反射されることがない。光拡散粒子の含有量を安定に拡散反射層を形成できる限界値近くまで増加させても、全光線透過率が大きく低下することはなく、通常の光拡散シートの膜厚で全光線透過率を80%以下にまで低下させることは困難で、入射光の大部分が拡散透過光となって透過してしまう。、このため従来の光拡散シートの技術の延長では、バックライトユニットに使用できるような十分な反射光が得られる、実用的な光拡散反射シートを得ることはできなかった。
またサイドライト型のバックライトユニットの場合、光源からの光は反射シートの表面で多数回反射しながら、光源の反対側の端まで到達し均一な輝度を実現するため、反射シートの全光線透過率が80%を超えると、液晶画面の輝度の均一化が不十分にとなりやすい。
同様に、透明支持体上に結着剤樹脂、溶剤、白色顔料等を含有する光拡散層用塗料を用いて光拡散層を形成しても、白色PETのときと同様に一様な拡散透過光を得ることは難しく、支持体部分に光拡散反射シートの全厚の多くを取られ拡散反射層の塗布膜厚を厚くできないため、拡散透過光の均一化は一層困難であった。
さらに本発明の目的は、バックライトユニットの一つの導光板の両面に液晶表示面を有する両面液晶表示装置において、メイン画面側とサブ画面側の明るさを所望の輝度バランスに設定可能で、かつ輝度ムラが生じ難い両面発光バックライトユニットを提供することである。
さらにまた本発明の目的は一つの導光板を有するバックライトユニットの両面に液晶表示面を有し、一つの導光板を有するバックライトユニットで良好な両面の輝度バランスを取りうるとともに、薄型化の可能な両面液晶表示装置を提供することである。
さらに本発明は、上記の光拡散反射シートを用いたことを特徴とする両面表示型液晶表示装置用の両面発光バックライトユニットを提供する。
さらに本発明は、上記両面発光バックライトユニットと、その両面に位置する液晶表示面を有することを特徴とする両面液晶表示装置を提供する。
またこのような光拡散反射シートを導光板に隣接して用いた両面発光バックライトユニットは、バックライトユニットの両面に位置する液晶表示面に、より広い範囲で適性な配分比に調整した光量をおくることができる。
さらにまた上記バックライトユニットを用い、バックライトユニットの両面に液晶表示面を有する液晶表示装置は、液晶表示面に照射される光量の配分を広い範囲で設定できる。このため、メイン画面とサブ画面の輝度バランスを所望の範囲に設定可能であり、さらに装置自体の大幅な薄型化が可能である。
本発明の光拡散反射シートは入射光の光量を反射光と透過光に分配し、しかも双方を拡散光に変換し、入射光を効率的かつ多機能的に利用可能とするものである。本発明の光拡散反射シートは、入射光の光量を高効率で反射光と透過光に分配することが好ましい。したがって拡散反射層には可視光領域に吸収を有する物質が含有されていないことが好ましく、全光線透過率が低下して透過光への光量配分が減少した場合は、その低下した光量がそのまま拡散反射光の増加分に振り向けられることが好ましく、可視光領域に吸収を有する物質の存在によって透過光が減衰しないことが好ましい。
本発明の光拡散反射シートの全光線透過率と拡散反射率を加えたものは90%以上であることが好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。
光拡散反射シートが拡散反射層のみで形成されているときは、拡散反射層の膜厚は5〜200μmが好ましい。200μmより厚いとシート特有の柔軟性が不足してくるため、使用箇所、使用方法に大幅な制約を受けるようになる。
なお、拡散反射光の配分をより一層増加させるために、光透過性基材シートにフィラーを含み、全光線透過率80%以下、ヘイズ値90%以上のものを使用してもよい。該基材シート中には種々の光拡散粒子が含有され得るが、該光拡散粒子が多孔質粒子であってもよい。
あるいは反射光への配分をより増加させるため、光透過性基材シートの両面に多孔質粒子を含有する拡散反射層を形成することも出来る。本発明における拡散反射層は拡散効率が良いため、膜厚100μm以下(光透過性基材シートの両面に拡散反射層を用いるときはその膜厚の合計が100μm以下)で、メイン画面側とサブ画面側に広い範囲で入射光の光量を配分することができる。膜厚50μm以下(光透過性基材シートの両面に拡散反射層を用いるときはその膜厚の合計が50μm以下)にするとメイン画面側に光量を配分する機能はやや劣るが、全体の光拡散反射シートの膜厚を減少させるという点では好ましい。
<拡散反射層用塗料aの調製工程>
多孔質シリカ
「サイリシア430(富士シリシア化学工業社製)」 70 質量部
平均細孔径:17nm
細孔容積:1.25ml/g
平均粒径(レーザー法による):4.1μm
塩化ビニル樹脂
「MR110(日本ゼオン社製)」 40 質量部
ポリウレタン樹脂
「パンデックスT−5206(大日本インキ化学工業社製)」 40 質量部
ポリイソシアネート(HDI系)溶液
「コロネートHL(日本ポリウレタン工業社製)」 27 質量部
固形分75%
トルエン 350 質量部
メチルエチルケトン 350 質量部
以上を分散攪拌機で攪拌混合し、拡散反射層用塗料aを得た。
光透過性基材シートとして、透明ポリエステルフィルム「A4300(38μm)」〔東洋紡績社製〕を使用し、この一方の面に上記拡散反射層用塗料aを、リバースコーターを使って塗布し、熱風乾燥させて、乾燥膜厚10μmの拡散反射層を形成した。前記塗布工程終了後、塗膜の硬化反応を促進させるため、40℃恒温室中48時間保管して、本発明の光拡散反射シートを得た。
実施例1と同様に、拡散反射層用塗料aを透明ポリエステルフィルムの一方の面に塗布し、乾燥膜厚13μmの拡散反射層を形成した後、もう一方の面にも同様に乾燥膜厚13μmの拡散反射層を形成し、本発明の光拡散反射シートを得た。
実施例2と同様に、拡散反射層用塗料aを透明ポリエステルフィルムの両面に塗布し、乾燥膜厚20μmの拡散反射層を両面に形成し、本発明の光拡散反射シートを得た。
以下の白反射シートを用いて実験を行った。
(比較例1)
白反射シート:東レ社製白色ポリエステルフィルム「ルミラー#50E63」(膜厚50μm)を光拡散反射シートとして用いる。
銀反射シートとしては他製品に比して透過率の極めて良好な製品として、以下の反射フィルムを用いて実験を行った。
(比較例2)
銀反射シート:麗光社製高反射フィルム「ルイルミラー37W1」(膜厚42μm)を光拡散反射シートとして用いる。
(比較例3)
銀反射シート:3M社製反射フィルム「ESR」(膜厚65μm)を光拡散反射シートとして用いる。
Mave/Saveを計算しメイン側とサブ側の輝度比とした。結果を表1に示す。
輝度ムラ:画面上に黒点、白点状に見える外観欠陥を以下の評価基準によって目視判定した。
○・・・発光面上に黒点、白点状の外観欠陥なし、発光面の輝度勾配なし
△・・・発光面上にわずかではあるが黒点、白点状の外観が認められる。またはわずかではあるが輝度勾配が認められる。
×・・・発光面上に黒点、白点状の外観欠陥、または輝度勾配が明確に認められる。
2 サブ画面用液晶モジュール
3 両面発光バックライトユニット
4 光源
5 導光版
6 反射シート
7 光拡散フィルム
8、9 プリズムシート
10 拡散反射層
11 光透過性基材シート
12 背面層
Claims (7)
- 入射光を拡散する拡散反射層を有し、前記入射光の一部を拡散光として透過する光拡散反射シートであって、全光線透過率は80%以下であり、前記拡散反射層はバインダー樹脂と多孔質性粒子を含有することを特徴とする光拡散反射シート。
- 前記拡散反射層は、光透過性基材シート上の少なくとも一方の面に積層されている請求項1に記載の光拡散反射シート。
- 前記多孔質性粒子は細孔容積0.1〜3ml/g、平均細孔径1〜50nmである請求項1または2に記載の光拡散反射シート。
- 前記多孔質性粒子は、多孔質シリカである請求項1〜3のいずれか1項に記載の光拡散反射シート。
- 前記光拡散反射シートは、バックライトユニットの両面に液晶表示面を有する液晶表示装置において、前記バックライトユニットの導光板に隣接して用いられるものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光拡散反射シート。
- 請求項5に記載の光拡散反射シートを用いたことを特徴とする両面液晶表示装置用の両面発光バックライトユニット。
- 請求項7に記載の一つの両面発光バックライトユニットと、その両面に位置する液晶表示面を有することを特徴とする両面液晶表示装置。
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JP2007092964A JP2008250109A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 光拡散反射シート |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010135297A (ja) * | 2008-11-04 | 2010-06-17 | Fujifilm Corp | 面状照明装置 |
JP2011022565A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-02-03 | Keiwa Inc | 半透過性反射シート及びこれを用いたバックライトユニット |
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2007
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