JP2008249394A - 局所平均吸収電力測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、複数のアンテナを有する無線機の局所平均吸収電力を測定する簡易な方法を提供することである。
【解決手段】本発明の局所平均吸収電力測定方法では、決定ステップと、局所平均吸収電力測定ステップまたは局所吸収電力計算ステップとを有している。決定ステップでは、測定点および各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせとをあらかじめ定めておき、測定した結果を用いて、局所平均吸収電力を求めるための各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決定する。局所平均吸収電力測定ステップ又は局所平均吸収電力計算ステップでは、決定ステップで決められた組み合わせに固定して、局所平均吸収電力を測定又は計算する。
【選択図】図29

Description

本発明は、人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法に関する。
従来、人体の頭部での吸収電力を測定する場合、人体の頭部の電磁気的特性を模擬する頭部模擬ファントムを構成し、このファントムに吸収される電力を測定して人体の頭部における吸収電力を類推している。そして、具体的な測定方法として、非特許文献1に記載された方法などが用いられてきた。また、このような測定方法を簡単に行う装置の提案もある(特許文献1)。
図1から図3を用いて、代表的な従来技術について説明する。図1は、従来の局所平均吸収電力測定方法での構成品の配置を示す図である。図2は、第1の従来の局所平均吸収電力測定方法のフローを示す図である。図3は、第2の従来の局所平均吸収電力測定方法のフローを示す図である。図1では、y軸上に無線機(図示していない)のアンテナ810が置かれ、y軸方向に所定の距離を空けて直方体のファントム920が設置されている。電磁界プローブ910は、先端部が位置する部分の電波の電界強度或いは磁界強度を測定する。なお、ファントムは人体の頭部の形状の場合もある。また、軸をどの向きにするのかも任意である。
第1の従来の局所平均吸収電力測定方法(図2)では、アンテナ810側のファントム920の表面から所定の距離内側の2次元面921上の複数の測定点921mn(mは1〜Mの整数、nは1〜Nの整数)で、吸収電力を測定する(S911)。吸収電力が最大となった測定点921mnを含む3次元空間925内の複数の測定点で、吸収電力を測定する(S912)。なお、3次元空間925内の測定では、S911の測定よりも測定点の間隔を細かくする。どの程度細かくするかは、要求される測定精度にあわせて決めれば良い。そして、吸収電力が最大となる点近傍での局所的な平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める(S913)。
第2の従来の局所平均吸収電力測定方法(図3)では、アンテナ810側のファントム920の表面から所定の距離内側の2次元面921上の複数の測定点921mn(mは1〜Mの整数、nは1〜Nの整数)で、電界または磁界の振幅と位相を測定する(S921)。等価定理を用いて、3次元空間925の吸収電力の分布を計算する(S922)。計算した3次元空間925の吸収電力の分布から、局所平均吸収電力を求める(S923)。
なお、以下の説明を簡略にするために、第1の従来の局所平均吸収電力測定方法の処理フロー全体(S911〜S913)をまとめて、ステップS910といい、第2の従来の局所平均吸収電力測定方法の処理フロー全体(S921〜S923)をまとめて、ステップS920という。
IEC/PT62209,"Procedure to Determine the Specific Absorption Rate (SAR) for Hand-Held Mobile Telephones." 特許第3809166号公報
背景技術で説明した従来の局所平均吸収電力測定方法は、アンテナ単体に対する測定を前提としている。しかし、図4のように複数のアンテナを有し、かつそれらが同一周波数帯で同時に使用される無線機を対象とした局所平均吸収電力測定方法については特に決まりがない。この場合、各アンテナ間の相互結合によってアンテナ全体としての指向特性が変化する可能性があり、アンテナが1つの場合とは結果が大きく異なることもあり得る。したがって、従来の方法を用いて同一周波数帯で同時に使用される複数のアンテナを有する無線機の局所平均吸収電力を測定するには、いろいろな各アンテナの送信電力と位相との組み合わせで、ステップS910又はS920を繰り返す必要があり、膨大な時間が必要である。
本発明の目的は、複数のアンテナを有する無線機の局所平均吸収電力を測定する簡易な方法を提供することである。
本発明の局所平均吸収電力測定方法は、人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、同一周波数帯で同時に使用される複数のアンテナを有する無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める方法に関する。
本発明の基本的な考え方は、まず、局所平均吸収電力を求めるための各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決定してしまい(決定ステップ)、その組み合わせに固定して局所平均吸収電力を測定又は計算する(局所平均吸収電力ステップ)ことである。
より具体的な方法として、例えば、請求項1または2記載の局所平均吸収電力測定方法では、決定ステップを組み合わせ測定ステップと組み合わせ決定ステップとに分割している。組み合わせ測定ステップでは、複数のアンテナからの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で吸収電力を測定する。組み合わせ決定ステップでは、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせとする。若しくは、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力から、吸収電力が最大となる各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせを求める。局所平均吸収電力測定ステップは、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせに固定して、第1の従来の局所平均吸収電力測定方法で無線機の局所平均吸収電力を測定する。
請求項3または請求項4記載の局所平均吸収電力測定方法では、組み合わせ測定ステップで、複数のアンテナからの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で吸収電力を測定する。組み合わせ決定ステップでは、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせとし、最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする。若しくは、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力と測定点の位置から、最大吸収電力組み合わせと最大吸収電力測定点とを推定する。局所平均吸収電力測定ステップは、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせに固定し、最大吸収電力測定点を含む所定の3次元空間の吸収電力分布を測定し、無線機の局所平均吸収電力を求める。
請求項5または請求項6記載の局所平均吸収電力測定方法では、決定ステップが、単独測定ステップ、合成ステップ、組み合わせ測定ステップ、確認ステップ、送信電力合成ステップ、および送信電力決定ステップから構成される。単独測定ステップは、複数のアンテナの中の1個ずつの吸収電力を、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で測定する。合成ステップは、単独測定ステップで得た単独のアンテナでの吸収電力から、測定点での、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせでの吸収電力を合成する。組み合わせ測定ステップは、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせで無線機を動作させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で吸収電力を測定する。確認ステップは、合成ステップで得た吸収電力が、組み合わせ測定ステップで測定された吸収電力と比較して所定の範囲内かを確認する。送信電力合成ステップは、確認ステップで所定の範囲内と判断された場合に、複数のアンテナからの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点での吸収電力を合成する。送信電力決定ステップは、組み合わせ合成ステップで合成した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった各アンテナの送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせとする。局所平均吸収電力測定ステップは、各アンテナの送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせに固定して、無線機の局所平均吸収電力を測定する。なお、確認ステップで所定の範囲外と判断された場合には、請求項1から4記載のいずれかの方法を行う。
請求項7または8記載の局所平均吸収電力測定方法では、組み合わせ測定ステップは、複数のアンテナからの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で吸収電力を測定する。組み合わせ決定ステップでは、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせとする。若しくは、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力から、吸収電力が最大となる各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせを求める。局所平均吸収電力計算ステップは、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせに固定して、第2の従来の局所平均吸収電力測定方法で無線機の局所平均吸収電力を求める。
請求項9から11のいずれかに記載の局所平均吸収電力測定方法では、組み合わせ測定ステップで、複数のアンテナからの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で電界又は磁界の振幅と位相を測定する。組み合わせ決定ステップでは、組み合わせ測定ステップで測定した電界又は磁界の振幅と位相から、吸収電力が最大となった各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせとし、最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする。若しくは、組み合わせ測定ステップで測定した振幅と位相と測定点の位置から、測定点の面上又は測定点とは異なる面上で、最大吸収電力組み合わせと最大吸収電力測定点とを推定する。局所平均吸収電力計算ステップは、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせに固定し、最大吸収電力測定点を含む所定の3次元空間の吸収電力分布を計算し、無線機の局所平均吸収電力を求める。
請求項12または13記載の局所平均吸収電力測定方法では、組み合わせ測定ステップは、複数のアンテナからの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で電界又は磁界の振幅と位相を測定する。局所平均吸収電力候補計算ステップでは、測定ステップよりも各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを細かく変化させ、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力と測定点の位置から、組み合わせごとの測定点での振幅と位相又は測定点とは異なる面での振幅と位相を予測し、組み合わせごとの3次元空間の吸収電力分布を計算し、組み合わせごとの吸収電力分布での局所平均吸収電力を局所平均吸収電力候補として求める。局所平均吸収電力ステップとして、局所平均吸収電力を計算する局所平均吸収電力候補計算ステップを有しており、局所平均吸収電力選定ステップは、局所平均吸収電力候補の中から最大のものを、無線機の局所平均吸収電力とする。
請求項14〜16のいずれかに記載の局所平均吸収電力測定方法では、決定ステップが、単独測定ステップ、合成ステップ、組み合わせ測定ステップ、確認ステップ、送信電力合成ステップ、送信電力決定ステップから構成される。単独測定ステップは、複数のアンテナの中の1個ずつの電界又は磁界の振幅と位相を、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で測定する。合成ステップは、単独測定ステップで得た単独のアンテナでの電界又は磁界の振幅と位相から、測定点での、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせでの電界又は磁界の振幅と位相を合成する。組み合わせ測定ステップは、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせで無線機を動作させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で電界又は磁界の振幅と位相を測定する。確認ステップは、合成ステップで得た振幅と位相が、組み合わせ測定ステップで測定された振幅と位相と比較して所定の範囲内かを確認する。送信電力合成ステップは、確認ステップで所定の範囲内と判断された場合に、複数のアンテナからの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点での電界又は磁界の振幅と位相を合成する。若しくは、組み合わせ測定ステップで測定した振幅と位相と測定点の位置から、測定点の面上又は測定点とは異なる面上で、電界又は磁界の振幅と位相を合成する。送信電力決定ステップは、送信電力合成ステップで合成した電界又は磁界の振幅と位相から、吸収電力が最大となった各アンテナの送信電力の組み合わせを送信電力組み合わせとし、送信電力組み合わせが得られた測定点を送信電力測定点とする。局所平均吸収電力計算ステップは、各アンテナの送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせに固定して、無線機の局所平均吸収電力を計算する。なお、確認ステップで所定の範囲外と判断された場合には、請求項7から13記載のいずれかの方法を行う。
請求項17記載の局所平均吸収電力測定方法では、面上の電界又は磁界の振幅と位相を、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみ測定し、3次元空間の吸収電力分布を、
Figure 2008249394
を用いて計算する。
請求項18または請求項19記載の局所平均吸収電力測定方法は、本発明の基本的な考え方を示している。決定ステップは、測定点および各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせとをあらかじめ定めておき、測定した結果を用いて、局所平均吸収電力を求めるための各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決定する。局所平均吸収電力測定ステップ又は局所平均吸収電力計算ステップでは、決定ステップで決められた組み合わせに固定して、局所平均吸収電力を測定又は計算する。
請求項1〜6、18のいずれかに記載の局所平均吸収電力測定方法によれば、決定ステップで各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
請求項7〜17、19のいずれかに記載の局所平均吸収電力測定方法によれば、決定ステップで各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を計算により求める。したがって、さらに労力を軽減できる。特に請求項17によれば、電界又は磁界の振幅と位相の測定を、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみに対して行うので、さらに労力を軽減できる。
本発明の考え方に沿った実施形態を以下に説明する。説明の重複を避けるため同じ機能を有する構成部や同じ処理を行う処理ステップには同一の番号を付与し、説明を省略する。
[第1実施形態]
図5は、決定ステップ(S110、S120)でのファントム内の測定点を示す図である。また、図6に、第1実施形態の処理フローを示す。まず、電磁界プローブ910をあらかじめ定めた測定点111に設置する。アンテナ310(kは1〜Kの整数)からの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように、各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを変化させ、測定点111での吸収電力を測定する。測定点を2つ以上定めた場合には、同じように、測定点111(iは2〜Iの整数)で吸収電力を測定する(S110)。なお、あらかじめ定めた測定点は、経験的に吸収電力が大きくなりそうな点や無線機の仕様から吸収電力が大きくなりそうな点を選んでおけば良い。各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせは、無線機の仕様と要求される測定精度などから、どのような範囲でどの程度細かく送信電力と位相を変化させるかを決めれば良い。そして、ステップS110で測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となったときの各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせとする(S120)。
各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせに固定して、第1の従来の局所平均吸収電力測定方法で無線機の局所平均吸収電力を測定する(S910)。なお、第1実施形態の処理フロー全体をステップS100とする。
本実施形態の局所平均吸収電力測定方法によれば、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例]
図7は、アンテナ数を2としたときの、アンテナ310の送信電力と、アンテナ310に対するアンテナ310の位相との組み合わせと吸収電力分布の関係を示す図である。また、図8に、第1実施形態変形例の処理フローを示す。図7に示すように、アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを変化させると、吸収電力は変化する。一方、アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせは離散的とせざるを得ないが、吸収電力の変化は連続的である。したがって、測定した送信電力と位相との組み合わせの中に吸収電力が最大となる送信電力と位相との組み合わせがあるとは限らない。そこで、本変形例では、吸収電力が最大となる各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを推定する。
具体的には、第1実施形態のステップS120の代わりに、ステップS110で測定した吸収電力から、測定点111での吸収電力が最大となる各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせを求める(S125)。送信電力と位相の組み合わせを推定する方法としては、例えば、3次スプライン関数などの適切な関数を用いれば良い。なお、第1実施形態変形例の処理フロー全体をステップS105とする。
本変形例でも、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[第2実施形態]
図9は、決定ステップ(S210、S120)でのファントム内の測定点を示す図である。また、図10に、第2実施形態の処理フローを示す。まず、アンテナ310からの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを変化させ、アンテナ310側のファントム920の表面から所定の距離内側の面221上の測定点221mn(mは1〜Mの整数、nは1〜Nの整数)で吸収電力を測定する(S210)。ファントム920の表面から所定の距離内側の面221上は、第2の従来の局所平均吸収電力測定方法の2次元面と同じでも良いし、経験的に吸収電力が大きくなりそうな付近や無線機の仕様から適当な面を定めても良い。また、測定点221mnの間隔は、要求される測定精度から定めれば良い。ステップS210で測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせとし、最大吸収電力組み合わせが得られた測定点221mnを最大吸収電力測定点とする(S120)。
各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせに固定し、最大吸収電力測定点を含む所定の3次元空間の吸収電力を測定する(S212)。ステップS212で測定された吸収電力から、無線機の局所平均吸収電力を求める(S913)。なお、第2実施形態の処理フロー全体をステップS200とする。
本実施形態の局所平均吸収電力測定方法によれば、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。また、2次元面221上の複数の測定点での測定から最大吸収電力組み合わせと最大吸収電力測定点をもとめるので、第1実施形態よりも労力は増えるが測定精度は向上すると考えられる。
[変形例]
図11は、面221上の測定点221mnと吸収電力分布の関係を示す図である。また、図12に、第2実施形態変形例の処理フローを示す。図11に示すように、吸収電力は面221上で分布している。一方、測定点221mnは離散的とせざるを得ないが、吸収電力の変化は連続的である。したがって、測定点221mnの中に吸収電力が最大となる点があるとは限らない。そこで、本変形例では、吸収電力が最大となる面221上の点(位置)を推定する。
具体的には、第2実施形態のステップS120の代わりに、ステップS210で測定した吸収電力と測定点の位置から、吸収電力が最大となる面221上の点を推定し、最大吸収電力組み合わせと最大吸収電力測定点を求める(S225)。送信電力と位相の組み合わせ、または最大吸収電力測定点の位置を推定する方法としては、例えば、3次スプライン関数などの適切な関数を用いれば良い。なお、第2実施形態変形例の処理フロー全体をステップS205とする。
本変形例でも、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[第3実施形態]
図13に、第3実施形態の処理フローを示す。まず、1個ずつのアンテナ310の吸収電力を、あらかじめ定めた1つ以上の測定点111(図5)で測定する(S310)。あらかじめ定めた1つ以上の測定点111は、第1実施形態と同じ基準で選定しておけば良い。ステップS310で得た単独のアンテナ310での吸収電力から、測定点111での、あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせでの吸収電力を合成する(S320)。あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせは、無線機の仕様と要求される測定精度などから、どのような範囲でどの程度細かく送信電力と位相を変化させるかを決めれば良い。
次に、ステップS320と同じ各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせで無線機を動作させ、測定点111で吸収電力を測定する(S330)。ステップS320で得た吸収電力が、ステップS330で測定された吸収電力と比較して所定の範囲内かを確認する(S340)。所定の範囲とは、許容される測定誤差の範囲とすれば良い。所定の範囲に入るということは、アンテナ間の相互結合が弱いと考えられる。そこで、ステップS340で所定の範囲内と判断された場合には、複数のアンテナ310からの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナ310の送信電力の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点での吸収電力を合成する(S350)。ステップS350で合成した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった各アンテナ310の送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせとする(S360)。各アンテナ310の送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせに固定して、第1の従来の局所平均吸収電力測定方法で無線機の局所平均吸収電力を測定する(S910)。ステップS340で所定の範囲外と判断された場合には、アンテナ間の相互結合が測定精度に影響を与えるので、ステップS100またはS105のいずれかの方法を行う。
本実施形態の場合には、アンテナ間の相互結合の程度を確認し、相互結合が弱い場合には計算により各アンテナの送信電力組み合わせを求める。したがって、さらに局所平均吸収電力の測定労力を軽減できる。
[変形例]
図14に、第3実施形態変形例の処理フローを示す。まず、1個ずつのアンテナ310の吸収電力を、アンテナ310側のファントム920の表面から所定の距離内側の面221上の測定点221mn(図9)で測定する(S315)。ステップS315で得た単独のアンテナ310での吸収電力から、面221上の測定点221mnでの、あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせでの吸収電力を合成する(S325)。あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせは、無線機の仕様と要求される測定精度などから、どのような範囲でどの程度細かく送信電力と位相を変化させるかを決めれば良い。
次に、ステップS325と同じ各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせで無線機を動作させ、面221上の測定点221mnで吸収電力を測定する(S335)。ステップS325で得た吸収電力が、ステップS335で測定された吸収電力と比較して所定の範囲内かを確認する(S340)。ステップS340で所定の範囲内と判断された場合に、複数のアンテナ310からの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナ310の送信電力の組み合わせを変化させ、面221上の測定点221mnでの吸収電力を合成する(S355)。ステップS355で合成した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった各アンテナ310の送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせとする(S360)。局所平均吸収電力測定ステップは、各アンテナ310の送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせに固定して、吸収電力が最大の測定点221mnを含む3次元空間内の吸収電力を細かく測定する(S375)。ステップS375の測定結果から、無線機の局所平均吸収電力を求める(S913)。なお、確認ステップで所定の範囲外と判断された場合には、アンテナ間の相互結合が測定精度に影響を与えるので、ステップS200またはS205のいずれかの方法を行う。
本変形例の場合にも、アンテナ間の相互結合の程度を確認し、相互結合が弱い場合には計算により各アンテナの送信電力組み合わせを求める。したがって、さらに局所平均吸収電力の測定労力を軽減できる。
[第4実施形態]
図15に、第4実施形態の処理フローを示す。まず、電磁界プローブ910をあらかじめ定めた測定点111(図5)に設置する。アンテナ310からの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように、各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを変化させ、測定点111での吸収電力を測定する。測定点を2つ以上定めた場合には、同じように、測定点111で吸収電力を測定する(S110)。そして、ステップS110で測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となったときの各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせとする(S120)。局所平均吸収電力計算ステップは、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせに固定して、第2の従来の局所平均吸収電力測定方法で無線機の局所平均吸収電力を求める(S920)。なお、第4実施形態の処理フロー全体をステップS400とする。
本実施形態の局所平均吸収電力測定方法によれば、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例1]
図16に、第4実施形態変形例1の処理フローを示す。本変形例では、第4実施形態のステップS120の代わりに、ステップS110で測定した吸収電力から、測定点111での吸収電力が最大となる各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせを求める(S125)。送信電力と位相の組み合わせを推定する方法としては、例えば、3次スプライン関数などの適切な関数を用いれば良い。なお、第4実施形態変形例の処理フロー全体をステップS405とする。
本変形例の局所平均吸収電力測定方法でも、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例2]
第4実施形態、第4実施形態変形例1では、ステップS920の中に、2次元面921上の複数の測定点921mnで、電界または磁界の振幅と位相を測定するステップS921と、等価定理を用いて3次元空間925の吸収電力の分布を計算するステップS922がある。
未公開の発明であるが、出願人の特願2006−287607号(出願日2006年10月23日)に、ステップS921での電界または磁界の振幅と位相の測定は、2次元面に平行かつ互いに平行でない2成分のみの振幅と位相を測定すれば、ステップS922の3次元空間925の吸収電力の分布を計算できることが示されている。具体的には、2次元面921上の2次元面と平行な電界分布E2dを式(1)に適用することにより、3次元電界分布Eestが計算される。
Figure 2008249394
ただし、nは2次元面921からy軸の正方向に向く方線ベクトル、Sは2次元面921を表す。φは、次式で定義されるグリーン関数である。
Figure 2008249394
ここで、ベクトルr’はファントム920内の座標を示す位置ベクトルである。このように式(1)を用いれば、2次元面上の2次元面に平行な電界分布E2dから、3次元空間925の電界の3次元分布が計算できる。
本変形例では、第4実施形態、第4実施形態変形例1の面上の電界又は磁界の振幅と位相の測定では、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみを測定し、3次元空間の吸収電力分布を、式(1)を用いて計算する。
本変形例によれば、電界又は磁界の振幅と位相の測定を、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみに対して行うので、さらに労力を軽減できる。
[第5実施形態]
図17は、決定ステップ(S510、S520)でのファントム内の測定点と3次元空間との関係を示す図である。図18は、図17をyz平面に垂直な方向から見た図である。また、図19は、第5実施形態の処理フローを示す図である。本実施形態では、最大吸収電力測定点よりもファントム920の内側の3次元空間525(最大吸収電力測定点を含まない。)の吸収電力の分布を計算する点がこれまでの実施形態と異なる。
まず、各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを変化させながら、アンテナ310側のファントム920の表面から所定の距離内側の2次元面521上の複数の測定点521mn(mは1〜Mの整数、nは1〜Nの整数)で、電界または磁界の振幅と位相を測定する(S510)。ステップS510で測定した電界又は磁界の振幅と位相から、吸収電力が最大となった各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせとし、最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする(S520)。
各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせに固定し、2次元面521よりもアンテナ310から遠い3次元空間525の吸収電力分布を、等価定理を用いて計算する(S522)。3次元空間525は、例えば、2次元面521上の最大吸収電力測定点からあらかじめ定めた距離離れた空間とすれば良い。計算した3次元空間525の吸収電力の分布から、局所平均吸収電力を求める(S923)。なお、第5実施形態の処理フロー全体をステップS500とする。
本実施形態の局所平均吸収電力測定方法によれば、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。また、2次元面521上の複数の測定点での測定から最大吸収電力組み合わせと最大吸収電力測定点をもとめるので、他の実施形態よりも労力は増えるが測定精度は向上すると考えられる。
[変形例1]
図20に、第5実施形態変形例1の処理フローを示す。本変形例では、第5実施形態のステップS520の代わりに、ステップS510で測定した電界または磁界の振幅と位相から、測定点521mnでの吸収電力が最大となる各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせとし、最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする(S525)。送信電力と位相の組み合わせを推定する方法としては、例えば、3次スプライン関数などの適切な関数を用いれば良い。なお、第5実施形態変形例1の処理フロー全体をステップS505とする。
本変形例でも、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例2]
図21は、決定ステップ(S510、S527)でのファントム内の測定点と第2の面と3次元空間との関係を示す図である。図22は、図21をyz平面に垂直な方向から見た図である。また、図23は、第5実施形態変形例2の処理フローを示す図である。本変形例では、2次元面の吸収電力分布を計算する時に、測定した2次元面521よりもファントム920の内側の第2の面527(測定した2次元面521よりもアンテナから遠い面)の吸収電力分布を計算する。
本変形例では、第5実施形態のステップS520の代わりに、ステップS510で測定した電界または磁界の振幅と位相から、第2の面527上の吸収電力を計算し、第2の面527上での吸収電力が最大となる各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせとし、最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする(S527)。なお、第5実施形態変形例2の処理フロー全体をステップS507とする。
本変形例でも、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例3]
本変形例では、第5実施形態、第5実施形態変形例1、第5実施形態変形例2の面上の電界又は磁界の振幅と位相の測定では、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみを測定し、3次元空間の吸収電力分布を、式(1)を用いて計算する。
本変形例によれば、電界又は磁界の振幅と位相の測定を、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみに対して行うので、さらに労力を軽減できる。
[第6実施形態]
図24に、第6実施形態の処理フローを示す。まず、各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを変化させながら、アンテナ310側のファントム920の表面から所定の距離内側の2次元面521(図17)上の複数の測定点521mnで、電界または磁界の振幅と位相を測定する(S510)。各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせをステップS510よりも細かく変化させて固定し、ステップS510で測定した電界または磁界の振幅と位相から、測定点521mnでの電界または磁界の振幅と位相を推定する(S621)。2次元面521よりもアンテナ310から遠い3次元空間525の吸収電力分布を、等価定理を用いて計算し、ステップS621で固定した各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせでの局所平均吸収電力を求め、局所平均吸収電力候補とする(S622)。すべての各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせに対する局所平均吸収電力候補を求めたかを確認する(S623)。ステップS623がNoの場合には、ステップS621に戻る。ステップS623がYesの場合には、局所平均吸収電力候補の中から、最大のものを選び局所平均吸収電力とする(S630)。なお、第6実施形態の処理フロー全体をステップS600とする。
本実施形態の局所平均吸収電力測定方法によれば、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを大きく変化させて、2次元面上の複数の測定点で、電界または磁界の振幅と位相を測定する。その後は、等価定理などを使って、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを細かく変化させて局所平均吸収電力候補を計算し、局所平均吸収電力を求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例1]
図25に、第6実施形態変形例1の処理フローを示す。本変形例では、第6実施形態のステップS621の代わりに、ステップS510で測定した電界または磁界の振幅と位相から、第2の面527(図21、図22)上の吸収電力を計算し、第2の面527上での吸収電力が最大となる各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせとし、最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする(S626)。なお、第6実施形態変形例1の処理フロー全体をステップS605とする。
本変形例でも、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを大きく変化させて、2次元面上の複数の測定点で、電界または磁界の振幅と位相を測定する。その後は、等価定理などを使って、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを細かく変化させて局所平均吸収電力候補を計算し、局所平均吸収電力を求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例2]
本変形例では、第6実施形態、第6実施形態変形例1の面上の電界又は磁界の振幅と位相の測定では、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみを測定し、3次元空間の吸収電力分布を、式(1)を用いて計算する。
本変形例によれば、電界又は磁界の振幅と位相の測定を、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみに対して行うので、さらに労力を軽減できる。
[第7実施形態]
図26に、第7実施形態の処理フローを示す。まず、1個ずつのアンテナ310の位相を変化させながら、電界又は磁界の振幅と位相を、あらかじめ定めた1つ以上の測定点111(図5)で測定する(S710)。ステップS710で得た単独のアンテナ310での電界又は磁界の振幅と位相から、測定点111での、あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせでの電界又は磁界の振幅と位相を合成する(S720)。あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせは、無線機の仕様と要求される測定精度などから、どのような範囲でどの程度細かく送信電力と位相を変化させるかを決めれば良い。
次に、ステップS720と同じ各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせで無線機を動作させ、測定点111で電界又は磁界の振幅と位相を測定する(S730)。ステップS720で得た振幅と位相が、ステップS730で測定された振幅と位相と比較して所定の範囲内かを確認する(S740)。所定の範囲とは、許容される測定誤差の範囲とすれば良い。所定の範囲に入るということは、アンテナ間の相互結合が弱いと考えられる。そこで、ステップS740で所定の範囲内と判断された場合に、複数のアンテナ310からの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナ310の送信電力の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点での電界又は磁界の振幅と位相を合成する(S750)。ステップS750で合成した電界又は磁界の振幅と位相から、吸収電力が最大となった前記各アンテナ310の送信電力の組み合わせを送信電力組み合わせとし、送信電力組み合わせが得られた測定点111を送信電力測定点とする(S760)。局所平均吸収電力計算ステップは、各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせに固定して、第2の従来の局所平均吸収電力測定方法で無線機の局所平均吸収電力を求める(S920)。なお、ステップS740で所定の範囲外と判断された場合には、ステップS400又はS405を行い、無線機の局所平均吸収電力を求める(S400、S405)。
本実施形態の場合には、アンテナ間の相互結合の程度を確認し、相互結合が弱い場合には計算により各アンテナの送信電力組み合わせを求める。したがって、さらに局所平均吸収電力の測定労力を軽減できる。
[変形例1]
図27に、第7実施形態変形例1の処理フローを示す。まず、1個ずつのアンテナ310の電界又は磁界の振幅と位相を、アンテナ310側のファントム920の表面から所定の距離内側の面221上の測定点221mn(図9)で測定する(S715)。ステップS715で得た単独のアンテナ310による電界又は磁界の振幅と位相から、面221上の測定点221mnでの、あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせでの電界又は磁界の振幅と位相を合成する(S725)。あらかじめ定めた各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせは、無線機の仕様と要求される測定精度などから、どのような範囲でどの程度細かく送信電力と位相を変化させるかを決めれば良い。
次に、ステップS725と同じ各アンテナ310の送信電力と位相の組み合わせで無線機を動作させ、面221上の測定点221mnで電界又は磁界の振幅と位相を測定する(S735)。ステップS725で得た電界又は磁界の振幅と位相が、ステップS735で測定された電界又は磁界の振幅と位相と比較して所定の範囲内かを確認する(S740)。ステップS740で所定の範囲内と判断された場合に、複数のアンテナ310からの送信電力の総和が無線機の最大送信電力となるように各アンテナ310の送信電力の組み合わせを変化させ、面221上の測定点221mnでの電界又は磁界の振幅と位相を合成する(S755)。ステップS755で合成した電界又は磁界の振幅と位相の中で、吸収電力が最大となった各アンテナ310の送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせとする(S760)。等価定理を用いて、3次元空間925の吸収電力の分布を計算する(S922)。計算した3次元空間925の吸収電力の分布から、局所平均吸収電力を求める(S923)。なお、ステップS740で所定の範囲外と判断された場合には、ステップS500、S505、S507、S600又はS605を行い、無線機の局所平均吸収電力を求める(S500、S505、S507、S600、S605)。
本変形例でも、アンテナ間の相互結合の程度を確認し、相互結合が弱い場合には計算により各アンテナの送信電力組み合わせを求める。したがって、さらに局所平均吸収電力の測定労力を軽減できる。
[変形例2]
図28に、第7実施形態変形例2の処理フローを示す。本変形例では、第7実施形態変形例1のステップS755の代わりに、ステップS715で測定した電界または磁界の振幅と位相から、第2の面527(図21、図22)上の電界または磁界の振幅と位相を計算する(S757)。
本変形例でも、アンテナ間の相互結合の程度を確認し、相互結合が弱い場合には計算により各アンテナの送信電力組み合わせを求める。したがって、さらに局所平均吸収電力の測定労力を軽減できる。
[変形例3]
本変形例では、第7実施形態、第7実施形態変形例1、第7実施形態変形例2の面上の電界又は磁界の振幅と位相の測定では、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみを測定し、3次元空間の吸収電力分布を、式(1)を用いて計算する。
本変形例によれば、電界又は磁界の振幅と位相の測定を、面に平行かつ互いに平行でない2成分のみに対して行うので、さらに労力を軽減できる。
[第8実施形態]
図29に、第8実施形態の処理フローを示す。本実施形態は、第1実施形態〜第3実施形態の考え方をまとめたものである。まず、決定ステップを行う。決定ステップでは、測定点および各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせとをあらかじめ定めておき、測定した結果を用いて、局所平均吸収電力を求めるための各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決定する(S810)。次に、局所平均吸収電力測定ステップを行う。局所平均吸収電力測定ステップでは、ステップS810で決められた組み合わせに固定して、局所平均吸収電力を測定する(S820)。
本実施形態によれば、決定ステップで各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
[変形例]
図30に、第8実施形態変形例の処理フローを示す。本変形例は、第4実施形態〜第7実施形態の考え方をまとめたものである。また、第8実施形態のステップS820(局所平均吸収電力測定ステップ)の代わりに、局所平均吸収電力計算ステップを行う。局所平均吸収電力計算ステップでは、2次元面上の電界又は磁界の振幅と位相を測定し、3次元空間内の吸収電力を計算することで局所平均吸収電力を求める(S830)。なお、ステップS810で測定した2次元面上の電界又は磁界の振幅と位相を用いて、3次元空間内の吸収電力を計算することで局所平均吸収電力を求めてもよい。
本変形例でも、決定ステップで各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は各アンテナの送信電力のみの組み合わせを決めた上で、局所平均吸収電力を測定により求める。したがって、すべての各アンテナの送信電力と位相の組み合わせに対して測定を行うよりも労力を大幅に軽減できる。
従来の局所平均吸収電力測定方法での構成品の配置を示す図。 第1の従来の局所平均吸収電力測定方法のフローを示す図。 第2の従来の局所平均吸収電力測定方法のフローを示す図。 無線機のアンテナの数を複数にした場合を示す図。 決定ステップ(S110、S120)でのファントム内の測定点を示す図。 第1実施形態の処理フローを示す図。 送信電力と位相の組み合わせと吸収電力分布の関係を示す図。 第1実施形態変形例の処理フローを示す図。 決定ステップ(S210、S120)でのファントム内の測定点を示す図。 第2実施形態の処理フローを示す図。 面221上の測定点221mnと吸収電力分布の関係を示す図。 第2実施形態変形例の処理フローを示す図。 第3実施形態の処理フローを示す図。 第3実施形態変形例の処理フローを示す図。 第4実施形態の処理フローを示す図。 第4実施形態変形例1の処理フローを示す図。 決定ステップ(S510、S520)でのファントム内の測定点と3次元空間との関係を示す図。 図17をyz平面に垂直な方向から見た図。 第5実施形態の処理フローを示す図。 第5実施形態変形例1の処理フローを示す図。 決定ステップ(S510、S527)でのファントム内の測定点と第2の面と3次元空間との関係を示す図。 図21をyz平面に垂直な方向から見た図。 第5実施形態変形例2の処理フローを示す図。 第6実施形態の処理フローを示す図。 第6実施形態変形例1の処理フローを示す図。 第7実施形態の処理フローを示す図。 第7実施形態変形例1の処理フローを示す図。 第7実施形態変形例2の処理フローを示す図。 第8実施形態の処理フローを示す図。 第8実施形態変形例の処理フローを示す図。
符号の説明
111 測定点 221 面
221mn 測定点 310 アンテナ
521 測定面 521mn 測定点
525 空間 527 面
810 アンテナ 910 電磁界プローブ
920 ファントム 921 面
921mn 測定点 925 空間

Claims (19)

  1. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で吸収電力を測定する組み合わせ測定ステップと、
    前記組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせとする組み合わせ決定ステップと、
    各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、前記最大吸収電力組み合わせに固定して、前記無線機の局所平均吸収電力を測定する局所平均吸収電力測定ステップ
    を有する局所平均吸収電力測定方法。
  2. 請求項1記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記組み合わせ決定ステップが、
    組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力から、吸収電力が最大となる前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせを求める
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  3. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で吸収電力を測定する組み合わせ測定ステップと、
    組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせとし、前記最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする組み合わせ決定ステップと、
    各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを前記最大吸収電力組み合わせに固定し、前記最大吸収電力測定点を含む所定の3次元空間の吸収電力分布を測定し、前記無線機の局所平均吸収電力を求める局所平均吸収電力測定ステップと、
    を有する局所平均吸収電力測定方法。
  4. 請求項3記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記組み合わせ決定ステップが、
    組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力と測定点の位置から、吸収電力が最大となる前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ(最大吸収電力組み合わせ)と位置(最大吸収電力測定点)とを推定する
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  5. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナの中の1個ずつの吸収電力を、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で測定する単独測定ステップと、
    前記単独測定ステップで得た単独のアンテナでの吸収電力から、前記測定点での、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせでの吸収電力を合成する合成ステップと、
    前記あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせで前記無線機を動作させ、前記あらかじめ定めた1つ以上の測定点で吸収電力を測定する組み合わせ測定ステップと、
    前記合成ステップで得た吸収電力が、前記組み合わせ測定ステップで測定された吸収電力と比較して所定の範囲内かを確認する確認ステップと、
    前記確認ステップで所定の範囲内と判断された場合に、前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点での吸収電力を合成する送信電力合成ステップと、
    前記組み合わせ合成ステップで合成した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力の組み合わせを、送信電力組み合わせとする送信電力決定ステップと、
    各アンテナの送信電力の組み合わせを、前記送信電力組み合わせに固定して、前記無線機の局所平均吸収電力を測定する合成局所平均吸収電力測定ステップと、
    を有し、
    前記確認ステップで所定の範囲外と判断された場合に、請求項1または2記載の各ステップを行う
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  6. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナの中の1個ずつの吸収電力を、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で測定する単独測定ステップと、
    前記単独測定ステップで得た単独のアンテナでの吸収電力から、前記面上での、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせでの吸収電力の分布を合成する合成ステップと、
    前記あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせで前記無線機を動作させ、前記面上の1つ以上の測定点で吸収電力を測定する組み合わせ測定ステップと、
    前記合成ステップで得た吸収電力が、前記組み合わせ測定ステップで測定された吸収電力と比較して所定の範囲内かを確認する確認ステップと、
    前記確認ステップで所定の範囲内と判断された場合に、前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力の組み合わせを変化させ、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点での吸収電力を合成する送信電力合成ステップと、
    前記組み合わせ合成ステップで合成した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力の組み合わせを送信電力組み合わせとし、前記送信電力組み合わせが得られた測定点を送信電力測定点とする送信電力決定ステップと、
    各アンテナの送信電力の組み合わせを前記送信電力組み合わせに固定し、前記送信電力測定点を含む所定の3次元空間の吸収電力分布を測定し、前記無線機の局所平均吸収電力を求める合成局所平均吸収電力測定ステップと、
    を有し、
    前記確認ステップで所定の範囲外と判断された場合に、請求項3または4記載の各ステップを行う
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  7. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で吸収電力を測定する組み合わせ測定ステップと、
    前記組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力の中で、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、最大吸収電力組み合わせとする組み合わせ決定ステップと、
    各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを、前記最大吸収電力組み合わせに固定して、前記ファントムの表面から一定の距離はなれた面上の複数の測定点での電界又は磁界の振幅と位相を測定し、3次元空間の吸収電力分布を計算し、前記無線機の局所平均吸収電力を求める局所平均吸収電力計算ステップ
    を有する局所平均吸収電力測定方法。
  8. 請求項7記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記組み合わせ決定ステップが、
    組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力から、吸収電力が最大となる前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを推定し、最大吸収電力組み合わせを求める
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  9. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で電界又は磁界の振幅と位相を測定する組み合わせ測定ステップと、
    組み合わせ測定ステップの測定結果の中で、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせとし、前記最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする組み合わせ決定ステップと、
    各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを前記最大吸収電力組み合わせに固定し、前記最大吸収電力測定点を含む所定の3次元空間の吸収電力分布を計算し、前記無線機の局所平均吸収電力を求める局所平均吸収電力計算ステップと、
    を有する局所平均吸収電力測定方法。
  10. 請求項9記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記組み合わせ決定ステップが、
    組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力と測定点の位置から、前記測定点での電界又は磁界の振幅と位相とを予測し、
    吸収電力が最大となる前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ(最大吸収電力組み合わせ)と位置(最大吸収電力測定点)とを推定する
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  11. 請求項9または10のいずれかに記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記組み合わせ決定ステップでは、
    前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面とは異なる第2の面での電界又は磁界の振幅と位相の分布を計算し、当該計算結果の中で、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを最大吸収電力組み合わせとし、前記最大吸収電力組み合わせが得られた測定点を最大吸収電力測定点とする
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  12. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを変化させ、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で電界又は磁界の振幅と位相を測定する組み合わせ測定ステップと、
    前記測定ステップよりも各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを細かく変化させ、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力と測定点の位置から、当該組み合わせごとの前記測定点での電界又は磁界の振幅と位相とを予測し、当該組み合わせごとの3次元空間の吸収電力分布を計算し、当該組み合わせごとの吸収電力分布での局所平均吸収電力を局所平均吸収電力候補として求める局所平均吸収電力候補計算ステップと、
    前記局所平均吸収電力候補の中から最大のものを、前記無線機の局所平均吸収電力とする局所平均吸収電力選定ステップと、
    を有する局所平均吸収電力測定方法。
  13. 請求項12記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記局所平均吸収電力候補計算ステップでは、
    前記測定ステップよりも各アンテナの送信電力と位相の組み合わせを細かく変化させ、組み合わせ測定ステップで測定した吸収電力と測定点の位置から、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面とは異なる第2の面での、当該組み合わせごとの電界又は磁界の振幅と位相とを予測し、当該組み合わせごとの3次元空間の吸収電力分布を計算し、当該組み合わせごとの吸収電力分布での局所平均吸収電力を局所平均吸収電力候補として求める
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  14. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナの中の1個ずつの電界又は磁界の振幅と位相を、あらかじめ定めた1つ以上の測定点で測定する単独測定ステップと、
    前記単独測定ステップで得た単独のアンテナでの電界又は磁界の振幅と位相から、前記測定点での、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせでの電界又は磁界の振幅と位相を合成する合成ステップと、
    前記あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせで前記無線機を動作させ、前記あらかじめ定めた1つ以上の測定点で電界又は磁界の振幅と位相を測定する組み合わせ測定ステップと、
    前記合成ステップで得た電界又は磁界の振幅と位相が、前記組み合わせ測定ステップで測定された電界又は磁界の振幅と位相と比較して所定の範囲内かを確認する確認ステップと、
    前記確認ステップで所定の範囲内と判断された場合に、前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力の組み合わせを変化させ、あらかじめ定めた1つ以上の測定点での電界又は磁界の振幅と位相を合成する送信電力合成ステップと、
    前記送信電力合成ステップで合成した電界又は磁界の振幅と位相から、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力の組み合わせを送信電力組み合わせとし、前記送信電力組み合わせが得られた測定点を送信電力測定点とする送信電力決定ステップと、
    各アンテナの送信電力の組み合わせを、前記送信電力組み合わせに固定して、前記送信電力測定点を含む前記ファントムの表面から一定の距離はなれた面上の複数の測定点での電界又は磁界の振幅と位相を測定し、3次元空間の吸収電力分布を計算し、前記無線機の局所平均吸収電力を求める局所平均吸収電力計算ステップ
    を有し、
    前記確認ステップで所定の範囲外と判断された場合に、請求項7または8記載の各ステップを行う
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  15. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    前記複数のアンテナの中の1個ずつの電界又は磁界の振幅と位相を、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点で測定する単独測定ステップと、
    前記単独測定ステップで得た単独のアンテナでの電界又は磁界の振幅と位相から、前記測定点での、あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせでの電界又は磁界の振幅と位相を合成する合成ステップと、
    前記あらかじめ定めた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせで前記無線機を動作させ、前記あらかじめ定めた1つ以上の測定点で電界又は磁界の振幅と位相を測定する組み合わせ測定ステップと、
    前記合成ステップで得た電界又は磁界の振幅と位相が、前記組み合わせ測定ステップで測定された電界又は磁界の振幅と位相と比較して所定の範囲内かを確認する確認ステップと、
    前記確認ステップで所定の範囲内と判断された場合に、前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力の組み合わせを変化させ、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面上の複数の測定点での電界又は磁界の振幅と位相を合成する送信電力合成ステップと、
    前記送信電力合成ステップで合成した電界又は磁界の振幅と位相から、吸収電力が最大となった前記各アンテナの送信電力の組み合わせを送信電力組み合わせとし、前記送信電力組み合わせが得られた測定点を送信電力測定点とする送信電力決定ステップと、
    各アンテナの送信電力の組み合わせを前記送信電力組み合わせに固定し、前記送信電力測定点を含む所定の3次元空間の吸収電力分布を計算し、前記無線機の局所平均吸収電力を求める局所平均吸収電力計算ステップと、
    を有し、
    前記確認ステップで所定の範囲外と判断された場合に、請求項9から13のいずれかに記載の各ステップを行う
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  16. 請求項15記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記送信電力合成ステップでは、
    前記確認ステップで所定の範囲内と判断された場合に、前記複数のアンテナからの送信電力の総和が前記無線機の最大送信電力となるように各アンテナの送信電力の組み合わせを変化させ、前記ファントムの表面から所定の距離はなれた面とは異なる第2の面の電界又は磁界の振幅と位相の分布を合成する
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  17. 請求項7〜16のいずれかに記載の局所平均吸収電力測定方法であって、
    前記面上の複数の測定点での、電界又は磁界の振幅と位相の測定では、当該面に平行かつ互いに平行でない2成分のみの振幅と位相を測定し、
    3次元空間の吸収電力分布を、
    Figure 2008249394
    を用いて計算する
    ことを特徴とする局所平均吸収電力測定方法。
  18. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    測定点と各アンテナの送信電力と位相の組み合わせとをあらかじめ定めておき、吸収電力を測定した結果を用いて、局所平均吸収電力を求めるための各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は送信電力のみの組み合わせを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決められた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は送信電力のみの組み合わせで、吸収電力を測定し、局所平均吸収電力を求める局所平均吸収電力測定ステップと
    を有する局所平均吸収電力測定方法。
  19. 人体の電磁気的特性を模擬するファントムの内部に電磁界プローブが設けられ、無線機からファントムに照射された電波の電界強度或いは磁界強度を電磁界プローブにより測定し、人体に吸収される電力(吸収電力)が最大となる局所での平均吸収電力(局所平均吸収電力)を求める局所平均吸収電力測定方法において、
    前記無線機は、複数のアンテナを有しており、
    測定点と各アンテナの送信電力と位相の組み合わせとをあらかじめ定めておき、電界又は磁界の振幅と位相とを測定した結果を用いて、局所平均吸収電力を求めるための各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は送信電力のみの組み合わせを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決められた各アンテナの送信電力と位相の組み合わせ又は送信電力のみの組み合わせで、電界又は磁界の振幅と位相とを測定又は計算し、局所平均吸収電力を求める局所平均吸収電力計算ステップと
    を有する局所平均吸収電力測定方法。
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