JP2008248846A - ガス昇圧圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄な電力消費を抑制することができるガス昇圧圧縮装置の提供。
【解決手段】ガス供給源12から供給された加圧状態の製品ガスを昇圧するガス圧縮機14と、ガス圧縮機14により昇圧された製品ガスを貯留する貯留タンク16とを有し、ガス圧縮機14は、ガス供給源12からの製品ガスの供給開始後の所定のタイミングで起動される。つまり、起動前の停止状態でガス供給源12からの製品ガスにより内部をパージしてからガス圧縮機14を起動することができる。
【選択図】図1
【解決手段】ガス供給源12から供給された加圧状態の製品ガスを昇圧するガス圧縮機14と、ガス圧縮機14により昇圧された製品ガスを貯留する貯留タンク16とを有し、ガス圧縮機14は、ガス供給源12からの製品ガスの供給開始後の所定のタイミングで起動される。つまり、起動前の停止状態でガス供給源12からの製品ガスにより内部をパージしてからガス圧縮機14を起動することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスを昇圧するガス昇圧圧縮装置に関する。
ガス昇圧圧縮装置は、ガス供給源から供給された加圧状態の製品ガスをガス圧縮機に供給し、この製品ガスをガス圧縮機により昇圧して貯留タンクに貯留するものである。通常、ガス供給源から供給する製品ガスを無駄に消費しないように、ガス圧縮機の運転と同時もしくはガス圧縮機の起動後にガス供給源から製品ガスをガス圧縮機に供給するようになっているが、ガス圧縮機の運転停止中にガス圧縮機内に空気が入り込むことがあり、この空気が製品ガスとともにガス圧縮機から貯留タンクに流入すると、貯留タンク内におけるガス濃度が低下してしまう。
このような空気の混入による製品ガスの濃度低下を防止するため、ガス圧縮機と貯留タンクとの間に切替弁を設け、起動直後はこの切替弁により製品ガスを大気に放気して、ガス圧縮機内に残存していた空気を製品ガスでパージした後に貯留タンクに導入する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−336574号公報
上記のようにガス圧縮機と貯留タンクとの間に切替弁を設けてガス圧縮機で圧縮した製品ガスを大気に放気するのでは、ガス圧縮機内の空気を製品ガスでパージする間もガス圧縮機を駆動しなければならず、無駄な電力を消費してしまうという問題があった。
したがって、本発明は、無駄な電力消費を抑制することができるガス昇圧圧縮装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ガス供給源から供給された加圧状態の製品ガスを昇圧するガス圧縮機と、該ガス圧縮機により昇圧された製品ガスを貯留する貯留タンクと、を有するガス昇圧圧縮装置において、前記ガス圧縮機は、前記ガス供給源からの製品ガスの供給開始後の所定のタイミングで起動されることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ガス圧縮機のケーシング内の製品ガスの濃度を検出する濃度検出手段を設け、前記所定のタイミングは、前記濃度検出手段の信号に基づくタイミングであることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記ケーシングの内側空間を外部に連通させる配管に前記濃度検出手段が設けられていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記ガス供給源と前記貯留タンクとを前記ガス圧縮機をバイパスして連通させるバイパス配管を設けてなることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記貯留タンク内の製品ガスを排気する排気管を有しており、前記濃度検出手段で検出される前記貯留タンク内の製品ガスの濃度が、前記濃度検出手段で検出される前記貯留タンク内の製品ガスの濃度が基準濃度よりも低い場合、前記排気管により前記貯留タンクの製品ガスを排気することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、ガス供給源からの製品ガスの供給開始後の所定のタイミングでガス圧縮機を起動することになるため、起動前の停止状態でガス供給源からの製品ガスにより内部をパージしてからガス圧縮機を起動することができる。したがって、無駄な電力消費を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、濃度検出手段により検出されたガス圧縮機のケーシング内の製品ガスの濃度に基づくタイミングでガス圧縮機が起動されるため、ガス圧縮機において、内部を確実に且つ無駄なく製品ガスでパージした後の起動が可能となる。
請求項3に係る発明によれば、ケーシングの内側空間を外部に連通させる配管に濃度検出手段を設けるため、濃度検出手段を容易に取り付けることができる。
請求項4に係る発明によれば、パージのためのガス圧縮機の停止中に、ガス圧縮機をバイパスするバイパス配管を介してガス供給源から貯留タンクに製品ガスを直接導入することができるため、パージのためのガス圧縮機の停止によって製品ガスを供給できない状況が生じることを防止できる。
請求項5に係る発明によれば、貯留タンク内のガス濃度を上昇させる際に、ガス圧縮機を運転する必要がなく、消費電力を軽減できる。
本発明の第1実施形態のガス昇圧圧縮装置を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1に示すように、第1実施形態のガス昇圧圧縮装置11は、加圧された製品ガスである窒素ガスを供給する窒素ガス供給源(ガス供給源)12に配管13を介して接続されこの窒素ガス供給源12から吐出された窒素ガスをさらに昇圧するガス圧縮機14と、ガス圧縮機14と一体に設けられるとともにこのガス圧縮機14に配管15を介して接続されこのガス圧縮機14により昇圧された窒素ガスを貯留する窒素ガスタンク(貯留タンク)16と、ガス圧縮機14を駆動する電動機17と、窒素ガスタンク16に配管18を介して接続され窒素ガスタンク16から吐出される窒素ガスを外部に供給するための窒素ガス取出口19と、配管18内の圧力つまり窒素ガスタンク16内の圧力を検出する圧力センサ20と、各部を制御する制御部21とを有している。
図1に示すように、第1実施形態のガス昇圧圧縮装置11は、加圧された製品ガスである窒素ガスを供給する窒素ガス供給源(ガス供給源)12に配管13を介して接続されこの窒素ガス供給源12から吐出された窒素ガスをさらに昇圧するガス圧縮機14と、ガス圧縮機14と一体に設けられるとともにこのガス圧縮機14に配管15を介して接続されこのガス圧縮機14により昇圧された窒素ガスを貯留する窒素ガスタンク(貯留タンク)16と、ガス圧縮機14を駆動する電動機17と、窒素ガスタンク16に配管18を介して接続され窒素ガスタンク16から吐出される窒素ガスを外部に供給するための窒素ガス取出口19と、配管18内の圧力つまり窒素ガスタンク16内の圧力を検出する圧力センサ20と、各部を制御する制御部21とを有している。
ここで、窒素ガス供給源12は、例えば、空気圧縮機により生成された圧縮空気から窒素ガスを分離するPSA(Pressure Swing Adsorption)式あるいは膜分離式の窒素ガス生成機や、窒素ガスを貯留する窒素ガスボンベ等からなるもので、比較的低圧の窒素ガスを供給する。
また、ガス昇圧圧縮装置11は、窒素ガス供給源12とガス圧縮機14とを結ぶ配管13に設けられた電磁式の開閉弁25と、この開閉弁25をバイパスするように配管13に接続された配管26と、この配管26に設けられて上流側の圧力を所定圧まで減圧する減圧弁27と、配管26に設けられた電磁式の減圧用開閉弁28とを有している。
さらに、ガス昇圧圧縮装置11は、ガス圧縮機14内を大気に開放する配管30と、配管30の端末部に設けられた排気サイレンサ31と、配管30に設けられて配管30内の窒素ガスの濃度を検出する濃度センサ(濃度検出手段)32とを有している。ここで、濃度センサ32は酸素センサであり、配管30には、酸素を含む空気あるいは窒素ガスが導入されるため、酸素濃度を検出することで代替え的に窒素ガスの濃度を検出する。
このガス昇圧圧縮装置11では、窒素ガス供給源12から加圧された製品ガスとしての窒素ガスが開状態の開閉弁25によって配管13を介してガス圧縮機14に供給されると、供給された窒素ガスをこのガス圧縮機14で昇圧し、このように昇圧された窒素ガスが配管15を介して窒素ガスタンク16に貯留され、窒素ガス取出口19を介して適宜供給先に送られる。
ここで、ガス圧縮機14は、図2に示す構成をなしている。
図2において、符号35は略円筒状のシリンダで、このシリンダ35の上端側には弁板36を介してシリンダヘッド37が設けられ、このシリンダヘッド37内には隔壁38によって配管13に連通する吸入室Aと配管15に連通する吐出室Bとが画成されている。シリンダ35内は、ピストン40およびこれに設けられたピストンリング40aでシリンダヘッド37側に圧縮室Cが画成されている。なお、ピストンリング40aは圧縮室Cの圧力を受けてシリンダ35へのシール性を増すリップリングからなっている。
図2において、符号35は略円筒状のシリンダで、このシリンダ35の上端側には弁板36を介してシリンダヘッド37が設けられ、このシリンダヘッド37内には隔壁38によって配管13に連通する吸入室Aと配管15に連通する吐出室Bとが画成されている。シリンダ35内は、ピストン40およびこれに設けられたピストンリング40aでシリンダヘッド37側に圧縮室Cが画成されている。なお、ピストンリング40aは圧縮室Cの圧力を受けてシリンダ35へのシール性を増すリップリングからなっている。
符号43は、弁板36に設けられた吸入ポートで、この吸入ポート43は吸入室Aと圧縮室Cとを連通させるものである。符号44はシリンダヘッド37に設けられた吐出ポートで、この吐出ポート44は、吐出室Bと圧縮室Cとを連通させるものである。
符号45は、吸入室Aと圧縮室Cとの間に位置して弁板36に設けられた吸入弁で、この吸入弁45は、板状をなしており、弁板36に当接することで、吸入ポート43を閉塞する。吸入弁45は、ピストン40が上死点から下死点に移動するときに開弁し、下死点から上死点に移動するときに閉弁する。
符号46は、吐出室Bと圧縮室Cとの間に位置して弁板36に設けられた吐出弁で、この吐出弁46は、板状をなしており、弁板36に当接することで、吐出ポート44を閉塞する。吐出弁46は、ピストン40が下死点から上死点に移動するときに開弁し、上死点から下死点に移動するときに閉弁する。
符号48は、シリンダ35の下端側に連設されるケーシングで、このケーシング48の内側空間Dにピストン40に連結された連接棒49が延びており、連接棒49に連結されたクランク軸50がケーシング48に回転可能に保持されている。そして、内部空間Dを大気に開放するように配管30がケーシング48に接続されている。
このような往復動式のガス圧縮機14は、電動機17の駆動によるクランク軸50の偏心回転運動によって、連接棒49を介してピストン40およびピストンリング40aがシリンダ35内でシリンダ軸方向に往復動することになり、吸入行程では、ピストン40およびピストンリング40aのシリンダヘッド37とは反対方向への移動で圧縮室Cが拡大し吐出弁46は閉状態のまま吸入弁45を開いて窒素ガスを吸入室Aから圧縮室Cに導入する。続く圧縮行程では、ピストン40およびピストンリング40aのシリンダヘッド37の方向への移動で圧縮室Cが縮小し吸入弁45は閉状態のまま吐出弁46を開いて圧縮室Cから窒素ガスを吐出室Bに吐出する。
ここで、ガス圧縮機14は、停止状態が続くと、徐々に空気がケーシング48の内部空間Dに入り込むことになり、さらに、圧縮室Cのガス圧が下がり、ピストンリング40aに加わるガス圧が大気圧に近づくとピストン40およびピストンリング40aとシリンダ35とに隙間が生じ、この隙間を介して圧縮室C内にも空気が入り込んでしまう。よって、このままガス圧縮機14を駆動すると、特に圧縮室Cの空気が窒素ガスタンク16に入り込んで窒素ガス濃度を下げてしまう。このため、第1実施形態では、以下の制御を行う。
ガス昇圧圧縮装置11の図示しない電源スイッチがオンされスタート信号が入力されると、制御部21は、図3に示すように、圧力センサ20により検出される配管18内つまり窒素ガスタンク16内の窒素ガスの圧力Pが、所定の運転開始圧力P0以下になったか否かを判定し(ステップSA1)、運転開始圧力P0以下でなければ、圧力センサ20による検出圧力Pが運転開始圧力P0以下となるまで待機する。
圧力センサ20による検出圧力Pが運転開始圧力P0以下となると、制御部21は、減圧用開閉弁28を開く(ステップSA2)。このとき、開閉弁25は閉じられているため、窒素ガス供給源12から加圧された窒素ガスが配管26に導入され減圧弁27で減圧されてさらに低圧に調圧された後、配管13の下流側部分を介してガス圧縮機14に供給される。
このとき、ガス圧縮機14は停止状態が維持されているため、圧縮室Cの圧力が圧縮時のように高くなることはない。よって、吸入弁45の開弁圧は低く維持され、減圧弁27で減圧されたガス圧でも吸入弁45を開くことができる。また、圧縮室Cの圧力が低いため、リップリングからなるピストンリング40aとシリンダ35との間に隙間が生じている。さらに、窒素ガスタンク16側のガス圧(図2に矢印X1で示す)が、減圧弁27で減圧されたガス圧(図2に矢印X2で示す)より大きければ、吐出弁46は閉弁状態が維持される。
このような状態では、減圧弁27で減圧されてガス圧縮機14の吸入室Aに導入された窒素ガスが、吸入弁45を開き、吐出室Bに流入することなく、圧縮室Cに充満し、さらにピストンリング40aとシリンダ35との隙間を介してケーシング48の内側空間Dに充満して、空気を含んだ不純ガスの状態で配管30を介して大気に排出され、時間の経過とともに不純成分が減少する。このようにして、圧縮室Cの空気が窒素ガスに置換され、ケーシング48の内側空間Dの空気も窒素ガスに置換される。
そして、圧縮室Cの空気が窒素ガスに置換され、ケーシング48の内側空間Dの空気も窒素ガスに置換され、配管30の窒素ガスの濃度が許容値以上になったことが配管30に設けられた濃度センサ32からの信号により検出されると(ステップSA3)、制御部21は、減圧用開閉弁28を閉じ(ステップSA4)、開閉弁25を開くと同時に電動機17を運転してガス圧縮機14を駆動する(ステップSA5)。これにより、窒素ガス供給源12から配管13を介してガス圧縮機14に供給された加圧状態の窒素ガスが、ピストン40の吸入行程でガス圧縮機14の吸入室Aから吸入弁45を開いて圧縮室Cに導入され、ピストン40の圧縮行程で圧縮室Cで圧縮されることで昇圧されながら吐出弁46を開いて吐出室Bから配管15を介して窒素ガスタンク16に貯留される。ここで、濃度センサ32は酸素センサであり、酸素の検出濃度が予め設定された所定値より下がると、酸素を含む空気の濃度が予め設定された許容値より下がったと判定し、これを除いた窒素ガス濃度(純度)が許容値以上になったと判断する。
そして、制御部21は、圧力センサ20により検出される配管18内つまり窒素ガスタンク16内の窒素ガスの圧力Pが、所定の運転停止圧力P1(P1>P0)以上になったか否かを判定し(ステップSA6)、運転停止圧力P1以上でなければ、圧力センサ20による検出圧力Pが運転停止圧力P1以上となるまでガス圧縮機14を運転した状態のまま待機する。
圧力センサ20による検出圧力Pが運転停止圧力P1以上となると、制御部21は、電動機17つまりガス圧縮機14を停止すると同時に開閉弁25を閉じて(ステップSA7)、ステップSA1に戻る。
上記した制御により、ガス圧縮機14は、窒素ガスタンク16内を設定下限値である所定の運転開始圧力P0〜設定上限値である所定の運転停止圧力P1の範囲の圧力に維持するように駆動および駆動停止が制御され、駆動時初期には必ず停止状態でパージ処理が行われる。
以上に述べた第1実施形態によれば、窒素ガス供給源12からの窒素ガスの供給開始後の所定のタイミングでガス圧縮機14を起動することになるため、起動前の停止状態で窒素ガス供給源12からの窒素ガスにより内部をパージしてからガス圧縮機14を起動することができる。したがって、無駄な電力消費を抑制することができる。
また、濃度センサ32により検出されたガス圧縮機14のケーシング48内の窒素ガスの濃度に基づくタイミングでガス圧縮機14が起動されるため、ガス圧縮機14において、内部を確実に且つ無駄なく窒素ガスでパージした後の起動が可能となる。
さらに、ガス圧縮機14のケーシング48の内側空間Dを外部に連通させる配管30に濃度センサ32を設けるため、濃度センサ32を容易に取り付けることができる。
なお、上記のように濃度センサ32を設けステップSA3で濃度センサ32により窒素ガスのパージが完了したか否かを判定するのではなく、濃度センサ32を設けずに、図4に示すように、ステップSA3’において予め設定された所定時間が経過したか否かを判定するようにしても良い。つまり、窒素ガスのパージが完了するのに十分な時間を予め実験的に求め、この時間を所定時間とすれば、所定時間の経過によりパージの完了を判定できるのである。ただし、停止から再起動までの時間は場合により異なり、圧縮室Cおよびケーシング48の内側空間Dへの空気の入り込み具合も場合によって異なるため、最大に充満していることを想定して所定時間を設定する必要がある。このように、パージ停止を時間で制御すると、無駄にパージを行ってしまう可能性があることから、濃度センサ32を設けてその検出に基づいてパージ停止を制御するのが好ましい。
また、パージ時にガスを大気に放出する配管30は、シリンダ35の圧縮室Cを形成する以外の場所や、クランク軸50に設けても良い。
さらに、開閉弁25と減圧用開閉弁28とを一つの三方弁とすることも可能である。
ここで、窒素ガスタンク16のガス圧は、ガス圧縮機14の運転停止後、微少量ずつ徐々に経時的に下がって最終的に大気圧となるため、長期にわたって運転しない可能性があると、その後の運転時に、上記の制御でガス圧縮機14を停止状態に維持しても、減圧弁27で減圧された窒素ガス供給源12のガス圧が、圧縮室Cに導入された後、吐出弁46を開いてしまい、その結果、圧縮室Cにあった空気が窒素ガスタンク16に入り込んでしまう可能性がある。よって、第1実施形態のガス昇圧圧縮装置11は、このような使用条件で使用されることがない場合に適している。勿論、窒素ガス供給源12のガス圧を減圧弁27で減圧しているため、減圧していない場合と比べて、使用条件を緩くできる。
次に、本発明の第2実施形態のガス昇圧圧縮装置を主に図5および図6を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態では、図5に示すように、第1実施形態の配管26、減圧弁27および減圧用開閉弁28が設けられていない。このため、ガス圧縮機14には、窒素ガス供給源12からの窒素ガス供給時に常に窒素ガスが減圧されずに供給されることになる。よって、窒素ガスのガス圧縮機14へのパージ時に窒素ガス供給源12のガス圧で吐出弁46を開いてしまうことを回避するための使用条件が、第2実施形態は第1実施形態よりも厳しい。しかしながら、使用条件が合えば、使用できる。
このような第2実施形態では、以下の制御を行う。
図6に示すように、制御部21は、圧力センサ20により検出される圧力Pが、所定の運転開始圧力P0以下になったか否かを判定し(ステップSB1)、検出圧力Pが運転開始圧力P0以下となると、開閉弁25を開く(ステップSB2)。すると、窒素ガス供給源12から配管13を介してガス圧縮機14の吸入室Aに導入された窒素ガスが、停止状態のガス圧縮機14において、吸入弁45を開き、吐出室Bに流入することなく、圧縮室Cに充満し、さらにピストンリング40aとシリンダ35との隙間を介してケーシング48の内側空間Dに充満して、配管30を介して大気に排出される。これにより、圧縮室Cの空気が窒素ガスに置換され、ケーシング48の内側空間Dの空気も窒素ガスに置換される。
そして、配管30の窒素ガスの濃度が許容値以上になったことが濃度センサ32により検出されると(ステップSB3)、制御部21は、電動機17を運転してガス圧縮機14を駆動する(ステップSB4)。これにより、窒素ガス供給源12から配管13を介してガス圧縮機14に供給された加圧状態の窒素ガスが、昇圧されて窒素ガスタンク16に貯留される。
続いて、制御部21は、圧力センサ20により検出される配管18内つまり窒素ガスタンク16内の窒素ガスの圧力Pが、所定の運転停止圧力P1(P1>P0)以上になったか否かを判定し(ステップSB5)、検出圧力Pが運転停止圧力P1以上となると、ガス圧縮機14を停止すると同時に開閉弁25を閉じて(ステップSB6)、ステップSB1に戻る。
上記した制御により、第1実施形態と同様、ガス圧縮機14は、窒素ガスタンク16内を設定下限値である所定の運転開始圧力P0〜設定上限値である所定の運転停止圧力P1の範囲の圧力に維持するように駆動および駆動停止が制御され、駆動時初期には必ず停止状態でパージ処理が行われる。
以上に述べた第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる上、使用条件は厳しいものの低コスト化が図れる。
なお、この場合も、上記のように濃度センサ32を設けステップSB3で濃度センサ32により窒素ガスのパージが完了したか否かを判定するのではなく、濃度センサ32を設けずに、予め設定された、窒素ガスのパージが完了するのに要するであろう所定時間が経過したか否かを判定するようにしても良い。
次に、本発明の第3実施形態のガス昇圧圧縮装置を主に図7および図8を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3実施形態では、図7に示すように、第1実施形態の配管26、減圧弁27および減圧用開閉弁28が設けられていない。また、窒素ガス供給源12と窒素ガスタンク16とをガス圧縮機14をバイパスして連通させるバイパス配管60が設けられており、この配管60に、電磁式のバイパス開閉弁61と、窒素ガス供給源12側へのガスの逆流を防止する逆止弁62とが設けられている。また、配管13における配管60の分岐位置と窒素ガス供給源12との間に、配管13内の圧力を検出する供給側圧力センサ63が設けられている。また、窒素ガスタンク16内の窒素ガスを窒素ガスタンク16外に排出する、排気電磁弁71と、排出量を調整する流量調整弁72、排気音を低減させる排気サイレンサ73が設けられている。また、窒素ガスタンク16内の窒素ガスの濃度を検出する濃度センサ22を有している。
以上により、ガス圧縮機14には、窒素ガス供給源12からの窒素ガス供給時に窒素ガスが減圧されずに供給されることになる。これに対応して、窒素ガスのガス圧縮機14へのパージ時に窒素ガス供給源12のガス圧で吐出弁46が開いてしまうことを回避するようになっている。
このような第3実施形態では、以下の制御を行う。
図8に示すように、制御部21は、窒素ガスタンク16内の窒素ガスの濃度が許容値以上であることが濃度センサ22より検出されると(ステップSC0)、圧力センサ20により検出される窒素ガスタンク16の圧力Pが、所定の運転開始圧力P0以下になったか否かを判定し(ステップSC1)、検出圧力Pが運転開始圧力P0以下となると、圧力センサ20の検出圧力Pが、供給側圧力センサ63によって検出される圧力P2よりも高いか否かを判定する(ステップSC2)。窒素ガスタンク16側の検出圧力Pが、窒素ガス供給源12の検出圧力P2よりも高ければ、吐出弁46を開いてしまうことがないため、開閉弁25を開く(ステップSC3)。すると、窒素ガス供給源12から配管13を介してガス圧縮機14の吸入室Aに導入された窒素ガスが、停止状態のガス圧縮機14において、吸入弁45を開き、吐出室Bに流入することなく、圧縮室Cに充満し、さらにピストンリング40aとシリンダ35との隙間を介してケーシング48の内側空間Dに充満して、配管30を介して大気に排出される。これにより、圧縮室Cの空気が窒素ガスに置換され、ケーシング48の内側空間Dの空気も窒素ガスに置換される。
そして、配管30の窒素ガスの濃度が許容値以上になったことが濃度センサ32により検出されると(ステップSC4)、制御部21は、電動機17を運転してガス圧縮機14を駆動する(ステップSC5)。これにより、窒素ガス供給源12から配管13を介してガス圧縮機14に供給された加圧状態の窒素ガスが、昇圧されて窒素ガスタンク16に貯留される。
続いて、制御部21は、圧力センサ20により検出される配管18内つまり窒素ガスタンク16内の窒素ガスの圧力Pが、所定の運転停止圧力P1(P1>P0)以上になったか否かを判定し(ステップSC6)、検出圧力Pが運転停止圧力P1以上となると、ガス圧縮機14を停止すると同時に開閉弁25を閉じて(ステップSC7)、ステップSC1に戻る。
上記した制御により、第1実施形態と同様、ガス圧縮機14は、窒素ガスタンク16内を設定下限値である所定の運転開始圧力P0〜設定上限値である所定の運転停止圧力P1の範囲の圧力に維持するように駆動および駆動停止が制御され、駆動時初期には必ず停止状態でパージ処理が行われる。
他方、上記したステップSC2において、圧力センサ20により検出される配管18内つまり窒素ガスタンク16内の窒素ガスの圧力Pが、供給側圧力センサ63によって検出される窒素ガス供給源12側の圧力P2以下であると、窒素ガス供給源12側の圧力で吐出弁46を開いてしまう可能性があるため、制御部21は、バイパス開閉弁61を開く(ステップSC8)。すると、窒素ガス供給源12側の圧力と窒素ガスタンク16内の圧力とが等しくなるまで、窒素ガス供給源12からバイパス配管60を介して窒素ガスが直接窒素ガスタンク16に供給される。
そして、制御部21は、窒素ガスタンク16内の窒素ガスの圧力Pが、窒素ガス供給源12側の圧力P2以上になると(ステップSC9)、バイパス開閉弁61を閉じて(ステップSC10)、開閉弁25を開く(ステップSC3)。これにより、吐出弁46が開くことを防止した上で、上記したガス圧縮機14の停止状態でのパージ処理を行う。
他方、上記したステップSC0において、濃度センサ22により検出される窒素ガスタンク16内の窒素ガスの濃度が、許容値以下であることが濃度センサ22より検出されると、許容値以上の濃度の窒素ガスを取り込むため、制御部21は、バイパス開閉弁61を開く(ステップSC21)。さらに、許容値以下のガスを窒素ガスタンク16外に排出するため、制御部21は、排気開閉弁71を開く(ステップSC22)。窒素ガスタンク16内は、許容値以上の濃度の窒素ガスが供給され、許容値以下の濃度の窒素ガスが排出されるため、窒素ガスタンク16内の窒素ガス濃度は、許容値以上となるまで、窒素ガス供給源12からバイパス配管60を介して窒素ガスが直接窒素ガスタンク16に供給される。
そして、制御部21は、窒素ガスタンク16内の窒素ガスの濃度が、許容値以上になると(ステップSC23)、排気開閉弁71を閉じて(ステップSC24)、バイパス開閉弁61を閉じる(ステップSC25)。これにより、ガス圧縮機14を停止した上で、上記した窒素ガスタンク16内の窒素ガスの濃度を許容値以上とする処理を行う。
以上に述べた第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる上、使用条件が限定されることもない。
しかも、窒素ガスパージのためのガス圧縮機14の停止中に、ガス圧縮機14をバイパスするバイパス配管60を介して窒素ガス供給源12から窒素ガスタンク16に窒素ガスを直接導入することができるため、窒素ガスタンク16内のガス圧が低く、且つパージのためガス圧縮機14が停止していることによって、窒素ガスを供給できない状況が生じることを防止できる。つまり、窒素ガス供給源12から直接窒素ガスを供給先に供給することができる。
なお、この場合も、上記のように濃度センサ32を設けステップSC4で濃度センサ32により窒素ガスのパージが完了したか否かを判定するのではなく、濃度センサ32を設けずに、予め設定された、窒素ガスのパージが完了するのに要するであろう所定時間が経過したか否かを判定するようにしても良い。
なお、窒素ガスタンク16内の窒素ガス濃度を上昇させる場合も、濃度センサ22を設けステップSC23で濃度センサ22により窒素ガスの濃度が許容値以上であるか否かを判定するのではなく、濃度センサ22を設けずに、予め設定された、窒素ガスの濃度が上昇するのに要するであろう所定時間が経過したか否かを判定するようにしても良い。
11 ガス昇圧圧縮装置
12 窒素ガス供給源(ガス供給源)
14 ガス圧縮機
16 窒素ガスタンク(貯留タンク)
30 配管
32 濃度センサ(濃度検出手段)
48 ケーシング
60 バイパス配管
D 内側空間
12 窒素ガス供給源(ガス供給源)
14 ガス圧縮機
16 窒素ガスタンク(貯留タンク)
30 配管
32 濃度センサ(濃度検出手段)
48 ケーシング
60 バイパス配管
D 内側空間
Claims (5)
- ガス供給源から供給された加圧状態の製品ガスを昇圧するガス圧縮機と、
該ガス圧縮機により昇圧された製品ガスを貯留する貯留タンクと、
を有するガス昇圧圧縮装置において、
前記ガス圧縮機は、前記ガス供給源からの製品ガスの供給開始後の所定のタイミングで起動されることを特徴とするガス昇圧圧縮装置。 - 請求項1記載のガス昇圧圧縮装置において、
前記ガス圧縮機のケーシング内の製品ガスの濃度を検出する濃度検出手段を設け、前記所定のタイミングは、前記濃度検出手段の信号に基づくタイミングであることを特徴とするガス昇圧圧縮装置。 - 請求項2記載のガス昇圧圧縮装置において、
前記ケーシングの内側空間を外部に連通させる配管に前記濃度検出手段が設けられていることを特徴とするガス昇圧圧縮装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項記載のガス昇圧圧縮装置において、
前記ガス供給源と前記貯留タンクとを前記ガス圧縮機をバイパスして連通させるバイパス配管を設けてなることを特徴とするガス昇圧圧縮装置。 - 請求項4記載のガス昇圧圧縮装置において、
前記貯留タンク内の製品ガスを排気する排気管を有しており、
前記濃度検出手段で検出される前記貯留タンク内の製品ガスの濃度が、前記濃度検出手段で検出される前記貯留タンク内の製品ガスの濃度が基準濃度よりも低い場合、前記排気管により前記貯留タンクの製品ガスを排気することを特徴とするガス昇圧圧縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007093384A JP2008248846A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | ガス昇圧圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007093384A JP2008248846A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | ガス昇圧圧縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008248846A true JP2008248846A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39974070
Family Applications (1)
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JP2007093384A Pending JP2008248846A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | ガス昇圧圧縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008248846A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102052285A (zh) * | 2009-11-06 | 2011-05-11 | 株式会社日立产机系统 | 增压压缩机 |
JP2011185104A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 圧縮機 |
TWI634263B (zh) * | 2015-02-04 | 2018-09-01 | 日立產機系統股份有限公司 | Gas booster compression device and gas compressor |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007093384A patent/JP2008248846A/ja active Pending
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JP2011185104A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 圧縮機 |
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