JP2008247295A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Aki Yokoyama
亜紀 横山
Katsuaki Iwaki
勝明 岩城
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  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】エアバッグ本体を支持又は固定する部材の使用を低減することによって軽量化され、更に、小型化も実現することが可能なエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】本発明のエアバッグ装置(1)は、バッグ膨出部(11)とバッグ基部(12)とを有するエアバッグ本体(10)と、バッグ膨出部(11)の側面部を支持する支持枠部(20)と、バッグ膨出部(11)の一部を支持枠部(20)とともに収納する膨出部収納容器部(31)とバッグ基部(12)の一部を支持する一対の支持壁部(32)とを有するリテーナ(30)と、バッグ基部(12)に接続したインフレータ(40)と、バッグ基部(12)の一部を支持壁部(32)に固定する固定部材(50)とを備え、前記バッグ基部(12)は、リテーナ止着部(17)とガス導入口(16)とを有した一対の壁部(14)と、壁部(14)間を繋ぐリアパネル部(15)とを有し、前記固定部材(50)で固定される前記バッグ基部(12)の一部が前記一対の壁部(14)であることに特徴を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の助手席等に装備されるエアバッグ装置に関し、具体的には、大幅な軽量化を図ることが可能なエアバッグ装置に関する。
現在、自動車等の車両が衝突した際に乗員を保護する安全装置として、エアバッグ装置が運転席や助手席等に装備されている。このエアバッグ装置は、一般に、車両が衝突して大きな衝撃を受けたときにその衝撃を感知し、インフレータから高圧ガスを発生させてエアバッグ本体内に導入することにより、エアバッグ本体を瞬時に膨張展開させる。これにより、乗員をエアバッグ本体で緩衝支持して、人体に加わる衝撃力を大幅に緩和できるため、衝突時の乗員の安全が確保される。
一般に、助手席用のエアバッグ装置は、所定の形状に折り畳まれたエアバッグ本体と、エアバッグ本体に導入するガスを発生させるインフレータと、エアバッグ本体を収容する筐体状のリテーナ(エアバッグ本体収容部)とを有しており、前記リテーナは、一般的に底面及び前後左右の各側面を有している。また、このような助手席用エアバッグ装置は、例えばエアバッグ本体とインフレータとを、筐体状に形成されたリテーナに固定部材などを用いて順番に組み付けて固定することにより組み立てられている。
また、例えば特表平6−502826号公報(特許文献1)に開示されているエアバッグ装置100(エアバッグアセンブリ)は、図9に示したように、所定の形状に折り畳まれたエアバッグ本体101と、エアバッグ本体101の開口部に固定されるフレーム102と、ガスを発生させるインフレータ103と、リテーナ104とを有している。また、前記リテーナ104は、互いに連結される2つのハウジング104a,104b(第1及び第2ハウジング)により構成されており、リテーナ104の内部にはエアバッグ本体101とインフレータ103とをそれぞれ収容する収容部105,106が設けられている。
このような前記特許文献1のエアバッグ装置100を組み立てる場合には、第1及び第2ハウジング104a,104bを互いに連結してリテーナ104を形成する前に、フレーム102が固定されたエアバッグ本体101とインフレータ103とをリテーナ104を構成する一方のハウジング104a(第1ハウジング)の所定位置に収容する。その後、エアバッグ本体101とインフレータ103とを収容したハウジング104aに、他方のハウジング104bを被せ、リベット等を用いてハウジング104a,104b同士を連結固定してリテーナ104を形成することにより、エアバッグ装置100が組み立てられる。
このようにリテーナ104の形成時にエアバッグ本体101とインフレータ103とを組み付けて固定する前記特許文献1のエアバッグ装置100は、例えば前述のような筐体状のリテーナに固定部材などを用いてエアバッグ本体とインフレータとを順番に組み付け固定するエアバッグ装置に比べて、エアバッグ装置100の組み立てを容易にまた確実に行うことが可能となる。
特表平6−502826号公報
近年、地球の温暖化対策のために、自動車の排ガスを規制するとともに自動車の燃費を改善することが求められている。また、自動車の燃費を向上させるために、エンジンの低燃費化を図るとともに自動車の軽量化が進められており、自動車に用いられる様々な部品や装置などの重量をより軽減することが望まれている。
一方、エアバッグ装置において、エアバッグ本体などを収容するリテーナや、リテーナにエアバッグ本体やインフレータを固定する固定部材などは、製造コストや加工性、更に剛性の確保の点から、金属部材(通常は鋼板)を用いて形成されていることが多い。このため、エアバッグ装置は重量が重くなり易く、その軽量化を図ることが困難とされていた。
特に、前記特許文献1に記載されているエアバッグ装置100は、エアバッグ装置100の組み立てを容易にまた確実に行うために、リテーナ104の内部にエアバッグ本体101とインフレータ103とをそれぞれ収容して組み立てられている。このため、前記特許文献1のエアバッグ装置100は、リテーナ104のサイズが大きくなってしまい、エアバッグ装置自体の重量が更に重くなるという問題があり、また、エアバッグ装置の小型化も難しいという欠点もあった。
本発明は、かかる従来の課題を解消すべくなされたものであり、その具体的な目的は、エアバッグ本体を支持又は固定する部材の使用を低減することによって軽量化され、更に、小型化も実現することが可能なエアバッグ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるエアバッグ装置は、基本的な構成として、バッグ膨出部と該バッグ膨出部に連通するバッグ基部とを有するエアバッグ本体と、折り畳んだ前記バッグ膨出部の側面部を支持する支持枠部と、前記バッグ膨出部の一部を前記支持枠部とともに収納する膨出部収納容器部と前記バッグ基部の一部を支持する支持壁部とを有するリテーナと、前記バッグ基部に接続され膨張用ガスを供給するインフレータと、前記バッグ基部の一部を前記支持壁部に固定する固定部材とを備え、前記支持壁部は、前記膨出部収納容器部から一方向に延設された、対向する一対から構成され、前記バッグ基部は、それぞれリテーナ止着部とガス導入口とを有した対向する一対の壁部と、これら壁部の間を繋ぐリアパネル部とを有し、前記固定部材により固定される前記バッグ基部の一部が前記一対の壁部であることを最も主要な特徴とするものである。
また、本発明に係るエアバッグ装置において、前記バッグ基部の前記壁部の少なくとも一方は、前記ガス導入口の周縁部を前記支持壁部に固定されていることが好ましい。
本発明に係るエアバッグ装置によれば、支持枠部とリテーナの対向する一対の膨出部収納容器部とにより、エアバッグ本体のバッグ膨出部の一部を収容して支持するとともに、リテーナの対向する一対の支持壁部により、エアバッグ本体のバッグ基部を部分的に支持して固定している。
これにより、本発明では、エアバッグ本体におけるバッグ基部のリアパネル部を支持固定しなくても、また折り畳んだバッグ膨出部の側面部及び底面部全体を支持固定しなくても、支持枠部とリテーナとによってエアバッグ本体を安定して収容し確実に固定することができる。
このため、例えば従来のような底面及び前後左右の各側面を有する筐体状のリテーナによってエアバッグ本体を収容し固定する場合に比べて、更に、前記特許文献1のようなリテーナによってエアバッグ本体及びインフレータを収容し固定する場合(図9を参照)に比べて、本発明のエアバッグ装置は、エアバッグ本体を支持固定するための部材を少なくして構成することができる。
特に、このようなエアバッグ本体を支持固定するための部材は、製造コスト、加工性、剛性の点から一般的に金属部材で形成されているため、このような支持固定部材の使用を少なくすることにより、エアバッグ装置の大幅な軽量化を図ることが可能となる。
また本発明では、前記バッグ基部の一対の壁部がリテーナの一対の支持壁部にそれぞれ固定されており、特に、バッグ基部の壁部の少なくとも一方が、そのガス導入口の周縁部で支持壁部に固定されている。これにより、バッグ基部の壁部が支持壁部に強固に固定されるため、例えばエアバッグ装置が作動してバッグ基部に接続されたインフレータからエアバッグ本体内にガスが導入されても、エアバッグ本体がバッグ基部側に膨張展開することはなく、バッグ膨出部を車室内に向けて安定して膨張展開させることができる。
以下、本発明に係るエアバッグ装置の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
ここで、図1は、本実施形態のエアバッグ装置を模式的に示す斜視図であり、図2は、同エアバッグ装置の断面図である。また、図3は、同エアバッグ装置を分解して、その一部を示した要部斜視図であり、図4は、同エアバッグ装置の下面図である。なお、図3においては、本実施形態のエアバッグ装置の構成部品を解り易く示すために、一対のリテーナ、インフレータ、及び固定部材のうち、一方の部分のみを図示し、他方の部分の図示が省略されている。また、本実施形態の説明において、エアバッグ装置におけるエアバッグ本体のバッグ膨出部が膨張展開する方向を上方とし、その反対側の方向を下方として規定する。また、折り畳まれたバッグ膨出部の長辺側を左右方向とし、短辺側を前後方向として規定する。
本実施形態のエアバッグ装置1は、車両の助手席側に装備されるエアバッグ装置であり、エアバッグ本体10と、エアバッグ本体10を収容して支持する支持枠部20及び一対のリテーナ30と、エアバッグ本体10に膨張用ガスを供給する2つのインフレータ40と、エアバッグ本体10をリテーナ30に固定する2つの固定部材50とを有している。
前記エアバッグ本体10は、ナイロン66の織布表面にゴム、シリコン系樹脂等の樹脂がコーティングされて形成された基布を用いて作製されており、エアバッグ装置1の作動時に車室内に膨出して展開するバッグ膨出部11と、同バッグ膨出部11の下方部に形成され、バッグ膨出部11に連通するバッグ基部12とを一体に有している。
このエアバッグ本体10のバッグ膨出部11は、所定の手順で折り畳まれた後、破断可能なラッピングシート13によって包まれることにより、その折り畳み状態が保持されている。また、エアバッグ本体10のバッグ基部12は、折り畳まれたバッグ膨出部11の底面略中央部に下方に突出するように形成されている。
このバッグ基部12は、バッグ膨出部11の底面から垂設され、前後方向に対向して配された一対の壁部14と、これら壁部14の間を繋ぐリアパネル部15とを有しており、一対の前記壁部14には、それぞれガス導入口16がその中央部に形成されているとともに、このガス導入口16の周辺には4つのリテーナ止着部17が形成されている。本実施形態において、前後の各壁部14に形成したガス導入口16及びリテーナ止着部17の位置が互いに対向するように配されている。
前記支持枠部20は、鋼板などの金属部材で形成されている。この支持枠部20は、前後左右に配された4本の側枠片21〜24によって上面視で長方形状に構成されており、エアバッグ本体10のバッグ膨出部11の側部を支持する。また、支持枠部20の前後に配された側枠片21,22には、それぞれ3つのフック部25が形成されている。このフック部25を、例えば車両のインストルメントパネル裏面に設けられた四角筒形状の周壁部材に係止することにより、エアバッグ装置1がインストルメントパネル裏面の所定部位に固定される。
前記リテーナ30は、鋼板などの金属部材で形成されており、前後に対向して配される一対から構成されている。このリテーナ30は、断面L字形状の前後一対の膨出部収納容器部31と、各膨出部収納容器部31の対向側端部から下方に延設された前後一対の支持壁部32とを一体に有している。また、各支持壁部32には、それぞれ開口33がその中央部に形成されているとともに、この開口33の周辺には4つの止着孔部34が形成されている。
このリテーナ30は、後述するようにエアバッグ本体10のバッグ基部12の壁部14を支持するとともに、インフレータ40が取り付けられるため、膨出部収納容器部31及び支持壁部32の板厚を厚くしてある程度の剛性を確保していることが好ましい。また、リテーナ30は、膨出部収納容器部31の上端縁部が前記支持枠部20の前後側に配された側枠片21,22に溶着又は接着により接合されており、膨出部収納容器部31と支持枠部20とによりエアバッグ本体10のバッグ膨出部11を収納できるように構成されている。なお、本発明では、例えばプレス加工などを行うことによって、支持枠部20とリテーナ30とを一体に形成することもできる。
前記固定部材50は、中央に開口53を有する平板部51と、平板部51に対して直角に立設された4本のスタッドボルト52とを有している。この固定部材50は、エアバッグ本体10のバッグ基部12の前後壁部14にそれぞれ取り付けられており、平板部51がエアバッグ本体10のバッグ基部12の壁部14内面に固着されているとともに、スタッドボルト52がバッグ基部12に形成したリテーナ止着部17から引き出されて突出している。
前記インフレータ40は、膨張用ガスを発生させるガス発生部42を周面に有する円筒状のインフレータ本体41と、インフレータ本体41の長さ方向中央部に形成されたフランジ43とを有しており、このフランジ43の四隅には、リテーナ30の4つのスタッドボルト52を挿通可能な止着孔部44が形成されている。
また、インフレータ40には、制御ユニット等と接続するコネクタが取り付けられている。このインフレータ40は、ガス発生部42がリテーナ30の支持壁部32に形成した開口33及び固定部材50に形成した開口53を介してバッグ基部12のガス導入口16内に挿入された状態で、リテーナ30の前後一対の支持壁部32にそれぞれ取り付けられる。
次に、上述のようなエアバッグ本体10、支持枠部20、リテーナ30、インフレータ40、及び固定部材50を用いて構成される本実施形態のエアバッグ装置1を組み立てる手順について説明する。
先ず、エアバッグ本体10のバッグ基部12の各壁部14に固定部材50をそれぞれ取り付ける。このとき、固定部材50のスタッドボルト52を壁部14の内面からリテーナ止着部17を介して外部に突出させた状態で、固定部材50の平板部51をバッグ基部12の壁部内面に固着する。
次に、バッグ基部12に固定部材50を取り付けたエアバッグ本体10のバッグ膨出部11を所定の手順に従って折り畳んだ後、規則正しく折り畳まれたバッグ膨出部11をラッピングシート13で包み込むように巻き締めることにより、バッグ膨出部11の折り畳み状態を保持する。またその一方で、支持枠部20の前後側の側枠片21,22とリテーナ30における前後一対の膨出部収納容器部31の各上端縁部とをそれぞれ接合することにより、支持枠部20とリテーナ30の接合体を形成する。
続いて、支持枠部20とリテーナ30の接合体の上方側から前記エアバッグ本体10を挿入して、バッグ膨出部11の一部を支持枠部20とリテーナ30の膨出部収納容器部31とに収納する。更に、バッグ基部12をリテーナ30の前後一対の支持壁部32間に挟入し、バッグ基部12の各壁部14から突出させた固定部材50のスタッドボルト52をリテーナ30の支持壁部32に形成した止着孔部34に挿通させる。
その後、リテーナ30の支持壁部32から外方に突出しているスタッドボルト52にインフレータ40の止着孔部44の位置を合わせて、スタッドボルト52を止着孔部44に挿入することにより、スタッドボルト52にインフレータ40のフランジ43を取着する。更に、インフレータ40をスタッドボルト52に沿って移動させることにより、インフレータ40のガス発生部42を、リテーナ30の支持壁部32に形成した開口33及び固定部材50に形成した開口53を介して、バッグ基部12のガス導入口16内に挿入する。
そして、各スタッドボルト52にナット54を螺嵌して締め付けることにより、固定部材50の平板部51とナット54の間に、バッグ基部12の壁部14のガス導入口周縁部とリテーナ30の支持壁部32の開口周縁部とが挟持固定される。これにより、図1に示すような本実施形態のエアバッグ装置1を組み立てることができる。
このようにして組み立てられた本実施形態のエアバッグ装置1は、支持枠部20とリテーナ30とによりエアバッグ本体10が安定して収容され確実に固定されている。またこのとき、バッグ基部12のリアパネル部15を直接支持又は固定する部材が配されてなく、また、バッグ膨出部11の左右側面部は、支持枠部20の左右側に配された細い側枠片23,24により支持されているだけである。
即ち、本実施形態のエアバッグ装置1は、例えば従来のような底面及び前後左右の各側面を有する筐体状のリテーナによってエアバッグ本体を収容し固定する場合に比べて、エアバッグ本体を支持固定するための部材(金属部材)を少なくして構成することができ、これにより、装置自体の大幅な軽量化を図ることが可能となる。更に、本実施形態では、リテーナ30の支持壁部32にインフレータ40を取り付けることができ、例えばインフレータをエアバッグ本体の底面部に取り付ける場合に比べて、装置の小型化や省スペース化を果たすことができる。
また、本実施形態のエアバッグ装置1を車両の助手席側前方のインストルメントパネル裏面に装着し、更に当該車両が衝突してエアバッグ装置1が作動した場合には、インフレータ40のガス発生部42から膨張用ガスを発生させて、その膨張用ガスをエアバッグ本体10内に導入する。これにより、エアバッグ本体10のバッグ膨出部11が、車室内に円滑に膨張展開して乗員の頭部を緩衝支持し、衝突時の乗員の安全を確保することができる。
このとき、本実施形態のエアバッグ装置1では、エアバッグ本体10のバッグ基部12のガス導入口周縁部がリテーナ30の支持壁部32に支持固定されているため、インフレータ40からエアバッグ本体10内にガスが導入されても、エアバッグ本体10がバッグ基部12側に膨張展開することはなく、バッグ膨出部11を車室内に向けて安定して膨張展開させることができる。
特に、本実施形態では、インフレータ40のガス発生部42が円筒状のインフレータ本体周面に形成されているため、ガス発生部42から噴出したガスの圧力をバッグ膨出部11に伝え易い。このため、バッグ膨出部11をより円滑に膨張展開させることができるとともに、バッグ膨出部11が助手席側前方のインストルメントパネルを容易に破断させて、バッグ膨出部11の膨張展開を速やかに行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。例えば、前記実施形態のエアバッグ装置1では、2つのインフレータ40が支持壁部32の互いに対向する位置に取り付けられているが、本発明では、例えば図5及び図6に示すエアバッグ装置61のように、エアバッグ本体62のバッグ基部63とリテーナ64の支持壁部65とを前記実施形態よりも左右幅方向に広く形成し、前後のインフレータ40’の位置を左右方向に互いにずらして配設することも可能である。これにより、例えばインフレータ40’のガス発生部42’を大きく形成して、インフレータから発生させる膨張用ガスの容量を増大させることが可能となる。
また本発明では、図7に示すエアバッグ装置71のように、バッグ基部72の一対の壁部とリテーナ73の一対の支持壁部74とを、前後方向ではなく左右方向に配設して、2つのインフレータ40を左右方向に取り付けることも可能である。更に、前記実施形態のエアバッグ装置1、図5及び図6に示したエアバッグ装置61、及び図7に示したエアバッグ装置71では、2つのインフレータをリテーナの支持壁部に取り付け固定している。
しかし、本発明では、何れか一方のインフレータの配設を省略し、他方のインフレータのガス発生容量を大きく設定することによって、1つのインフレータのみでエアバッグ本体のバッグ膨出部を膨張展開させるようにエアバッグ装置を構成することも可能である。即ち、本発明においては、例えばインストルメントパネル裏面側に設けられるエアバッグ装置の設置スペースの形状や大きさ、更には、エアバッグ本体自体の形状やその折畳み形状などに応じて、インフレータの位置や数を適宜変更することができる。
更に本発明では、例えば図8に示すエアバッグ装置81のように、リテーナ82の支持壁部83の左右幅方向の長さを膨出部収納容器部と略同じくらいに長く形成し、エアバッグ本体84のバッグ膨出部底面に複数のバッグ基部85を形成して、支持壁部83により複数のバッグ基部85を支持することも可能である。
本発明に係るエアバッグ装置を模式的に示す斜視図である。 同エアバッグ装置の断面図である。 同エアバッグ装置を分解して、その一部を示した要部斜視図である。 同エアバッグ装置の下面図である。 本発明に係るエアバッグ装置の変形例を示す下面図である。 同変形例における支持枠部、リテーナ、及びインフレータの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明に係るエアバッグ装置の別の変形例を示す斜視図である。 本発明に係るエアバッグ装置の更に別の変形例を示す前面図である。 従来のエアバッグ装置を分解して示した分解斜視図である。
符号の説明
1 エアバッグ装置
10 エアバッグ本体
11 バッグ膨出部
12 バッグ基部
13 ラッピングシート
14 壁部
15 リアパネル部
16 ガス導入口
17 リテーナ止着部
20 支持枠部
21〜24 側枠片
25 フック部
30 リテーナ
31 膨出部収納容器部
32 支持壁部
33 開口
34 止着孔部
40,40’ インフレータ
41 インフレータ本体
42,42’ ガス発生部
43 フランジ
44 止着孔部
50 固定部材
51 平板部
52 スタッドボルト
53 開口
54 ナット
61 エアバッグ装置
62 エアバッグ本体
63 バッグ基部
64 リテーナ
65 支持壁部
71 エアバッグ装置
72 バッグ基部
73 リテーナ
74 支持壁部
81 エアバッグ装置
82 リテーナ
83 支持壁部
84 エアバッグ本体
85 バッグ基部

Claims (2)

  1. バッグ膨出部(11)と該バッグ膨出部(11)に連通するバッグ基部(12)とを有するエアバッグ本体(10)と、
    折り畳んだ前記バッグ膨出部(11)の側面部を支持する支持枠部(20)と、
    前記バッグ膨出部(11)の一部を前記支持枠部(20)とともに収納する膨出部収納容器部(31)と前記バッグ基部(12)の一部を支持する支持壁部(32)とを有するリテーナ(30)と、
    前記バッグ基部(12)に接続され膨張用ガスを供給するインフレータ(40)と、
    前記バッグ基部(12)の一部を前記支持壁部(32)に固定する固定部材(50)とを備え、
    前記支持壁部(32)は、前記膨出部収納容器部(31)から一方向に延設された、対向する一対から構成され、
    前記バッグ基部(12)は、それぞれリテーナ止着部(17)とガス導入口(16)とを有した対向する一対の壁部(14)と、これら壁部(14)の間を繋ぐリアパネル部(15)とを有し、
    前記固定部材(50)により固定される前記バッグ基部(12)の一部が前記一対の壁部(14)である、
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記バッグ基部(12)の前記壁部(14)の少なくとも一方は、前記ガス導入口(16)の周縁部を前記支持壁部(32)に固定されてなる請求項1記載のエアバッグ装置。
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